身体論の解体と再構築 11

地球に生命が誕生して以来、

これまでみなすべての生き物は

食べるために生きてきた。

そう、生き物はみな

食べるためだけに生きているのだ。

食べることで命をつなぎ、

命をつないで次世代にまた命をつなぐ。

生命がなすべきことは、

この二つの「つなぎ」だけだ。

だから人類は必死でここ700万年を生き延びて、

ついに飢餓を克服すべく文明を生みだした。

約1万5000年前頃から農耕や牧畜が始まり

ヒトは徐々に飢えから解放されて、

そこから地球人口は爆発的に増加した。

今や人類は72億人を抱える大所帯だ。

人類は飢えから解放されることで、

ようやく余分な事を考える余裕ができた。

あらゆる人間社会のコモゴモは、

すべて言ってみれば余分な事だ。

その余分をすべて取り去れば、

やはり残る必須の事業とは、

食べ物に関することだけといえる。

さて、ではヒトは何を食べたらイイのか?

という問題は、これはこれで実に難しい。

カロリー栄養学が一般化して久しいが、

この西洋科学の世界からもたらされた1つの

モノサシ栄養論がこれまでそれほど役だったとは

到底おもえない。

近年は分子栄養学がメジャーだ。

これは必須栄養素を取り揃えて摂取すれば

細胞生理に合致する、という考えだが、

これも一理を認めるが、果たして完璧とは言い難い。

そんな食に関する問題で最近になって、

注目を集めているのがプレ&プロバイオティクスの

腸内細菌を活性化するマイクロバイオームなトレンドだ。

ようは腸内に棲んでいるバクテリアが必要としている

素材を食べることが健康につながる、という考えだ。

命をつなぐ食の問題ひとつとっても、

まだまだ人類はすべてを把握していない。

では身体の使い方はどうか?

人類は足の親指がまっすぐで生まれることができたから、

直立二足歩行が可能になったとする説がある。

この人類だけが可能にした直立二足歩行には、

様々な健康被害の危険性がつきまとう。

自重による腰痛と脊柱管狭窄、

頭部の重さによる首凝り、

両手の重みによる肩こり、

積年の歩行や立位、座位による

腰椎、股関節や膝関節、足首の

クッションの摩耗。

まことに直立二足歩行とは、危険な賭けだったのだ。

しかし、340万年ほどを経て、

人類はなんとかそれなりに

うまく歩けるようには、なったようだ。

ただ、いかに直立二足歩行による

弊害ストレスを緩和して、

一生涯、スコスコと動ける身体を維持するか、

の養生法メソッドはいまだ確立されていない。

ここまで10回の記事は、

分子レベルの基礎講義という位置づけだ。

この10回の基礎講義をもとに、

応用編としてこれから食や身体操作について、

論考してみる。

世に流布する「二番煎じの出がらし身体論」にならないように、

分子レベルと常に整合性を持たせた論考に努める所存だ。

身体論の解体と再構築・応用編、

いよいよスタート!

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2017.02.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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