おおもと

「ちょっと調べてみたんだけど、

ここに来だしたのが10年前で、

それから一度も風邪を引いていないことが

わかったよ」と

先日、月に3回ほどルーティンに我が治療院を

利用してくれている地元の常連さんが言った。

ありがたいことです。

この風邪というものが何を原因にするか、を

ハッキリと知らない方が多い。

実はこの普通の鼻っ風邪は鼻のなかに常在している

ライノウイルスというウイルスが引き起こす。

またライノウイルスだけでなくコロナウイルスや

アデノウイルスなども常在している。

このヒトの鼻腔や肺などに常在しているウイルスは

ふだんは特に悪さをしないが、乾燥や寒冷を機に

増殖して、その時にその増殖を即座に押さえ込めないと、

次なる免疫機転として発熱その他の風邪症状が発現する。

もちろん、常在性ウイルスに対する免疫抗体をヒトは

すでに持っているから、罹患後3日ほどでその

免疫抗体がいっせいにウイルスめがけて放たれると、

ウイルスの増殖は完全に抑制されて、もとの平時の

体調に回復する。つまり風邪症状を引き起こさないための

秘訣とはウイルスが増殖した最初の時点で自然免疫の

マクロファージによって増殖機序を完全に征圧してしまう、

ことに尽きるのだ。冒頭の常連さんがなぜ光伯堂に通うように

なって10年間、風邪知らず、なのかといえば、

それは私の鍼灸指圧によって免疫細胞のマクロファージが

元気になることで、ウイルスの増殖を完全にコントロール

できた、ということなのだ。

鍼灸指圧をすると皮膚と血管壁からアルギニンという窒素源の

アミノ酸をもとに一酸化窒素という血管拡張ホルモンが

合成されて分泌される。この一酸化窒素には

血管を拡張して血流を促進する作用のほかに、

免疫細胞のマクロファージを活性化し、

認知機能を高める作用がある。

アルギニンというアミノ酸は様々な食品に含有されているが、

大豆にも含まれる。大豆のマメのなかのアルギニンは、

大豆の根の根菌に共生するリゾビウムという窒素固定細菌が

空中の窒素ガスをニトロゲナーゼという酵素で分解し

アンモニウムに変換して大豆に与えたのがキッカケだ。

自然界においては土壌菌や海洋バクテリアによる

窒素固定が植物から動物への窒素供給の入り口となる。

だとすれば皮膚と血管壁の一酸化窒素の分泌も、

土壌菌や海洋バクテリアなくば成し得ない。

結句、我が治療院の常連さんが風邪を引かなくなったのは、

わたしの鍼灸指圧による一酸化窒素の分泌のお蔭である

と同時に、それは食べ物を介して窒素源を食べたお蔭であり、

その食べ物の窒素を提供した土壌菌や海洋バクテリアによる

窒素固定のお蔭、となるのだ。

わたしたちが一酸化窒素で

血管を拡げて血流を確保できるのも、

免疫細胞のマクロファージを活性化できるのも、

認知機能を高めることができるのも、

おおもとをたどれば土壌や海洋の窒素固定細菌のお蔭なのだ。

そしてその土壌や海洋におけるバクテリアの窒素固定のもとの

窒素はこの眼前の空気に含まれる窒素ガスの約80%だ。

仏前や神前で手を合わせる時、同時に大気中の窒素や

酸素や二酸化炭素にも、そして土壌や海洋のバクテリアにも、

その土壌の窒素固定細菌を糞にして土壌中に攪拌し

撒いてくれているミミズにも、

いやすべてのそうした自然界の物質循環に

手を合わせるべきだろう。

わたしたちは自然界という神仏に養われる存在だ。

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2017.02.09 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

借力

先生、
たまには別角度から意見させて貰いますね。
て、いつもなんですが。爆笑
二十年以上前、
日本武士道と欧州騎士道について、
ある老人と文化対比議論というか、
語らいをしましたですよ。
以前、
先生との交信でそれ書いたかな?
おっさん、
その真ん中に韓国花郎道を置いて朗々と自説を語らうんだわ。
武士道は所詮、殺せ、殺せ、だと。爆笑
そん時にゃあ、
角立つから言わなかったんだけど、
あんたらこそ己が前に立ち過ぎて、
借力(ちゃくりき)の概念忘れてしまいませんか?と思ったんす。

空手の大山さんも概念だけは知ってた。

練借力
薬借力
神借力 について

一時に於いて、我々はどこまで行っても、
この力を借りとる存在なのですね。

2017/02/09 (木) 17:17:36 | URL | 陣中見舞い #- [ 編集 ]

陣さん、まさに借りてますよね。

すべて、借りもの。

それを忘れるからイカン方向へと人類は走ってる。

おい、もうエエ加減に気づけよ。

手遅れ寸前だぜ。

窒素肥料をはじめとした戦後の慣行農法について、

農の世界では、これからドラスティックな見直しが始まるかもしれません。

ほんらい医と農と食は一体で語るべきカテゴリー。

これがこれまで分断されていたのは、なぜか?

医の側はあまりに食や農を軽視してきたのでは?

と反省しきりです。

そしてこの三位一体の養生論の先に、

おおもとと通じる借の叡智が芽生えるのでしょう。

しかし、陣さん、いつも深いですなぁ。

陣さんのコメが読めるだけでも、

このブログをやってる甲斐があります。

いつもありがとうございます!

2017/02/09 (木) 19:19:24 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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