マネ

植物たちはあの燦々と輝く天空の太陽光線を葉緑体に取りこみ、

大気中の0.035%の二酸化炭素を葉から吸収し

酸素を放出し、根から吸収した水や、窒素や鉄の微量元素や

根圏のバクテリアから供給される成長ホルモンの

オーキシンなどバクテリア由来の様々な分子をも吸収し、

その植物体内に炭水化物やタンパク質や脂肪や

ビタミンやフィトケミカルを生み出す。

その植物が生みだした炭水化物やタンパク質や脂肪や

ビタミンやフィトケミカルを食べることで、

わたしたちの健康は維持されている。

例えば近年になり腸内フローラが注目されているが、

腸内の善玉菌を活性化するには植物性繊維の複合糖質が

もっとも優れたプレバイオティクスな効果を発揮する

ことがわかっている。

また植物由来のビタミンのA、C、Eは抗酸化物質の筆頭だ。

そして植物性色素のカロチンやアントシアニンもまた

抗酸化物質だ。それだけではなく植物性油脂もまた

恐らくは抗酸化物質であるし、植物性油脂は植物のタネに

多く含まれるが、タネには鉄分も豊富だ。

前稿までの流れで言うと、鉄分は酸素を吸着する酸化防止剤、

天然のエイジレスであると同時に、

地球のほとんどすべての生き物の体内の酵素反応における

酵素の中心元素をして機能している。

だから鉄分の補給は地球のどの生命体にとっても死活問題と

呼べるほどに重大なのだ。

さて、こうして鉄分の重要性はよくわかったのだが、

これまでの文脈でいけばとにかく鉄は酸素を化合しやすい。

だからこそ三菱ガス化学の商標登録の「エージレス」の

なかには鉄粉があり、この鉄粉に食品の包装袋のなかの

酸素を吸着することで、その食品の酸化を防止しているのだ。

つまり鉄はその酸素と吸着しやすい性質を利用して

酸化防止剤になると同時に、酵素における酸化還元反応の

触媒としても、もってこいの素材というわけだ。

話が長くなりそうなので、ここからは猛スピードで

カウンタックが唸るような速度で話を進めよう。

プロの調理人は鉄のフライパンを長持ちさせるために

使ったフライパンを洗ったあとに、よく乾かして、

その乾いたフライパンに薄く油を塗るという。

こうすることでフライパンの表面に油膜がコーティングされて、

この油膜が水気をはじくことでフライパンの鉄が酸化されずに

済むという理屈だ。おなじ理由で刀剣の日本刀の手入れにおいても

日本刀の表面に油を塗る。

つまり水気を寄せ付けないことが鉄を酸化させないコツだ。

同じことを生体の生理に応用すればいい。

エッ、水の袋である生体にどうして油膜を張るのか?

ヒトの皮膚には皮脂が分泌されてその皮膚表面はこの皮脂の油膜で

コーティングされている。

鉄分が豊富な赤血球が流れる血液中にはコレステロールという

脂肪が混入して流れている。

60兆個の細胞の細胞膜はリン脂質という油膜でコーティングされる。

なんと、生体生理はとっくにプロの調理人や刀剣マニアと

おなじように鉄を酸化させないために、その周囲を水気をはじく

油膜でコーティングする裏技を使いこなしていたのだ。

コレステロールはだから、これ捨ててはイケナイのだ。

コレステロールは、コレステナーイ、コレステルーナ、に

名称変更で宜しく(笑)

鉄はたしかに素晴らしい触媒だが、むやみやたらと

酸素と化合されては酸化鉄ばかりできてどうしようもない。

だから、そんなことにならないように、

あらかじめ生体はその周囲をことごとく油膜で

コーティングすることで鉄と水が反応しないようにした?

と、こんなことをつい思いついてしまいましたという

今回の記事でした。

植物は抗酸化の達人。だって酸素を生み出すんだから。

自分の分泌物で自分が酸化されて劣化しちゃあ

シャレにならん。だからありったけの抗酸化物質も

同時に産生することで自分をしっかりガードしている。

ビタミンCは葉緑体の反応に欠かせない抗酸化物質。

だから緑の野菜にはビタミンCが豊富。

緑の野菜の海版の海苔なんか、もの凄くビタミンCが豊富。

それから植物はタネに鉄分を多く含む。

次世代に酵素反応をしっかりやれるように親が学資保険を

かけるようなものかね。そのタネの鉄分はやっぱり

油膜でコーティングされる。タネに油脂が多いのは

そういうこともあると私はみている。

結論は植物のマネをすれば宜しい。

植物のマネをするには植物を食べればイイ。

ふぅ〜、カウンタックなみの猛スピードのつもりが、

やっぱり国産SUV17年もの塗装剥げまくり、の巻きでした。

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2017.02.05 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

おー、なるほどです。

そしてコレステルーナ普及運動も参加させていただきます。

2017/02/05 (日) 11:31:53 | URL | 中尾勇人 #- [ 編集 ]

人体にワルモノがいないと困る業界


は、つぎつぎに悪くないものまでワルモノにしてしまう、

かもしれないくらいのマユツバ斜め目線が必要ですな。

コレステルーナは、人体に必須の栄養分。

細胞膜やステロイドホルモンの原料がコレステルーナ。

だからコレは捨ててはイケナイ。

植物は地球生命史の先輩。バクテリアは地球生命史の大先輩。

この先輩と大先輩のOB群団がいかにして地球を生き抜いてきて、

いま生き抜いているか、を知ることが結果として

ヒトの養生法の何たるかに叡智を授ける、はず。

オレの師匠は、やはり天地自然だ。

2017/02/05 (日) 19:23:25 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

うん。

2017/02/05 (日) 23:49:29 | URL | 中尾勇人 #- [ 編集 ]

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