金力 < 筋力 < 菌力

地球生命史38億年においては幾つかのエポックがあった。

まずは最初の始原生命、

たぶん細菌のような生き物が誕生したこと。

次ぎに光合成細菌が誕生したこと。

その次ぎが普通は光合成細菌と嫌気性細菌の共生体が

誕生したこととされる。

この光合成細菌と嫌気性細菌の共生体がわたしたちの

ような地球で肉眼で目に出来る大型の生き物ドメインの

ユーカリア(真核生物)の祖先となったとされる。

真核生物とは細胞内のDNAを核膜で

パッケージした生き物の総称だ。こうしてDNAを核膜で

パッケージすることで酸素や紫外線や放射線をはじめと

した物理的ストレッサーや、重金属や毒素などの化学的ストレッサー

から遺伝子を守り、真核生物は地球上で繁栄してきたのだ。

始原生物→光合成細菌→光合成細菌と嫌気性細菌のドッキングタイプ

→真核生物。この流れを生命史という学問では耳タコに習う。

わたしもこのアカデミズムの定説に習ってきた。

しかし、うかつだった!

そう、ある注目すべきビッグイベントを拾っていなかったのだ。

そのビッグイベントとは、30億年前の光合成細菌の誕生から

10億年後の窒素固定細菌の誕生だった。

光合成細菌の誕生は有機化合物を供給し土のもとを作った。

しかし、それだけでは大気中の窒素はまだ大気中を漂うのみだ。

大気中の窒素分子の二つの窒素は三重結合で非常に強固に

連結されているため、それが自然界でひとつひとつのバラバラの

窒素原子になることはあり得ない。

窒素はアミノ酸やタンパク質の原料に欠かせない元素だ。

アミノ酸やタンパク質はひとつひとつになったバラバラの

窒素元素が手に入るようになってはじめて自由に

生体内で作られるようになる。

大気中の窒素が土の中の窒素固定細菌に取りこまれ、

それが植物の根に供給されるようになることで、

ようやく大気から大地へ、大地から植物へ、植物から動物へ、

の自然界の窒素循環が動き出した。

そして動物がオシッコやウンコをまた大地へと排泄することで、

土壌や窒素固定細菌へと窒素が還される仕組みだ。

このオシッコやウンコの窒素を還す農法は日本の江戸期に行われ、

つい先日まで、わたしの子供の頃には、まだ近所の畑に、

「肥だめ」があったものだ。

それはさておき、

生命進化を学ぶ際に、これまで抜け落ちていた問題とは、

窒素固定細菌による空中窒素固定という一大事だった。

実は窒素固定細菌の種類はそれほど数は多くない。

海洋バクテリアや土壌中に窒素固定が出来る細菌は、

わずかに200種ほどだそうだ。

窒素固定細菌はニトロゲナーゼという酵素でふたつの窒素が

結びついた大気中の窒素分子をひとつひとつの窒素原子に

バラバラにする。この窒素固定細菌が産生する

ニトロゲナーゼという酵素を地球上の海洋バクテリアや土壌菌の

窒素固定細菌から取りだして、すべてかき集めると、

ほんの大型ビーカー1個分が、入手できるのみだ!

もしも、この大型ビーカー1個分のニトロゲナーゼが

この地球から消え失せたら、地球の生態系における窒素循環は

その瞬間からストップし、恐らくは地球に棲む動植物はその後、

バタバタと死滅し、最終的には全滅してしまうだろう。

それほどにニトロゲナーゼいや窒素固定細菌の存在は

地球の生態系にとって重要なのだ。

こんな考えれば至極当たり前のことを、

わたしたちはこれまでほとんど考えてこなかった。

養生法だの、健康法だの、東洋医学だの、そんな

ことに注目する者も、窒素固定細菌の重要性に着目する者など

これまで見たことも聞いたこともなかった。

たぶん、窒素固定細菌にこれほど今しつこくアタックしているのは、

わたしくらいのものだろう。

金力よりも筋力、筋力よりも菌力。

金力 < 筋力 < 菌力。

菌力こそが私の、

いや地球の健康のカギを握っていたのだ。

マイクロバイオームの探求はホントウに大切なものが、

何なのか?をわたしに教えてくれる。

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2017.01.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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