接合点

「われわれ東洋人は何でもない所に陰翳を生ぜしめて、美を創造するのである。『掻き寄せて結べば柴の庵なり解くればもとの野原なりけり』と云う古歌があるが、われわれの思索のしかたはとかくそう云う風であって、美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」谷崎潤一郎『陰翳礼賛』中公文庫


只今、先日に入手した本を急ぎ読書中だ。

その本の内容はひとことでいえば微生物だ。

肉眼では見えないバクテリアやウイルスなど微生物が、

地球の生態系やヒトの健康に重大なリンクを及ぼしている。

そのことを俯瞰的に論説した内容だ。

私は先年は免疫について新しいパラダイムを提示した。

マクロファージという免疫細胞の細胞膜に備わった異物認識機構の

トールライクレセプターという受容体が異物を受容することが、

免疫の正常化に役立つというわたしなりの新しい視座だ。

冒頭の『陰翳礼賛』の一文を借りるなら、

健康は物体そのものにあるのではく、

物体と物体との作り出す接合点、隙間、受容体にある、

と私は考えるに至った。

鍼灸指圧はまさに術者の指とクライアントの体壁筋肉系の

作り出す接合点、隙間、受容体で成される医療だ。

術者の指とクライアントの体壁筋肉系の陰翳に命の真相が潜む。

命の真相は時に竜の化身となって姿を現す。

その命竜の動きはいつも摩訶不思議で美しい。

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2017.01.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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