複雑を愛す

いつの頃からか

「シンプル イズ ベスト」

という念仏が聞こえるようになった。

事ある事にこの念仏が

サブリミナルに意識のなかに入りこんできた。

だからそのうちにこの念仏が

本当に正しいことのように錯覚してしまっていた。

わたしが鍼灸指圧師になってかれこれ25年が経た。

治療とは、生命とは、と問いかけた25年だった。

そうして自分なりに治療を通じてわかってきたのが、

「命は摩訶不思議なカオスでコスモスでフラジャイルな存在」

ということだ。

つまり、生命は「シンプル イズ ベスト」では決してない

という厳然たる事実だ。

生命はまったくわからないシロモノだ。

治療という行為もある線形的なロジックをツールとして行う。

線形的なロジックとは、この方針でやればこういう結果が出るだろう、

という予定調和な法則のことだ。

しかし、こうした予定調和の法則など簡単に無視されて、

結果が予定通りにいかないのは日常茶飯事なのだ。

術者の腕うんぬんも、もちろんあるが、

命は、そもそも「奔放なる混沌」という性質だから

こちらの意向など関係ないのが命の本来的なあり方なのだ。

つまり、なにを言いたいのかというと、

私たちはこれまで生命に関する学問である医学、生理学、生物学

の領域において、おびただしい法則やルールを教えられてきた。

しかし、そんなものは机上の空論、パソコン上の妄論、

研究者の飯のタネ、であって、実際の命の世界を正しく伝えるものは、

ほとんどないと言いきれるということなのだ。

例えば進化論。これなんでただの結果論。

そもそも、時間が経過してあとに生き残っているものが進化した種だと、

なぜ言いきれるのか?

大昔に繁栄した種は進化できなかったから絶滅したわけではない。

たまたま隕石が落ちたり、火山が噴火したり、プレートが移動したり、

そうした生息地の環境が激変したことで、種がいなくなったケースが

ほとんどなのだ。

だから、はやいはなしが、進化とは無縁な原理であるこうした環境の変化が、

生態系のニッチ(生態的地位)を新たに生みだし、

そこに他の種がおさまってきた、というのが生命の進化史ならぬ

生命の「変化史」の歴史だったのだ。

また突然変異だの、自然淘汰だの、というくだらない用語があるが、

これらは反証を見つけるのは、あまりにたやすい馬鹿げた妄想である

ことはすでに指摘した。

フランスの動物学者ジャン・パティスト・ラマルクがダーウィンに先駆けて

「用不用の法則」と「獲得形質遺伝の法則」を提示した。

使えば使うほどにその器官・機能は発達し、

使わないでいるとその器官・機能は廃用性に萎縮し廃絶する。

その身体の使い方の歴史は、やがて生殖細胞の遺伝子にプリントされて

次代へと遺伝される。

洞窟の暗闇の池に棲むメクラウオは眼のロドプシン遺伝子が機能するための

幼い時期に外界から光り刺激を受容しないことからその遺伝子がオフになり、

光りを受容する機能が廃絶したエビデンスだ。

これは「用不用の法則」と「獲得形質遺伝の法則」の両方を

立証するエビデンスと言える。

遺伝子が環境に応じてオン・オフすることで、

環境に適応するこの仕組みは今では

「エピゲノム」という概念として知られている。

ヒトの体毛があらかた消失したことも、このエピゲノムで説明できると

皮膚科学者の傳田光洋博士が指摘している。

ようは、発毛遺伝子をオフにすることで、

全身の無毛化が達成できたとする仮説だ。

地球生命種のゲノムには共通する遺伝子ツールが保持されている。

ハエの眼をつくる遺伝子も、ヒトの眼をつくる遺伝子も、

おなじ遺伝子ツールを使って作られている。

ようは進化ではなく変化には、みな同じように

遺伝子ツールを巧みに活用して適応しているのだ。

こうしたゲノムを共有しての進化は「ホロゲノム」進化などと言う。

生命が単に棲息環境の変化に適応するために遺伝子を活用した経緯。

これを進化だの、なんだのと、御託を並べてほざいてきたのが、

進化論という愚論だったのだ。

生命進化などそもそもない。

そしてあったとしてもダーウィン進化論などでは

進化は決して説明できない。

突発的アクシデント、ラマルキズム、エピゲノム、ホロゲノム、など

様々なファクター(要因)とパラメーター(媒介要因)を

もとに徹底的に細かい反証に反論できてはじめてそれが

正統なロジックとして立証できるのだ。

しかし、その正統と思われたロジックも、また新たな反証に

アッサリと席をゆずるのが、生命学の難しさだ。

そう、この生命学の世界ではシンプルな論理ほど危ういのだ。

いや、危ういどころではない。

シンプルな論理、キレイなルール、完璧な法則など、

生命学においては極めて悪質で危険な思想と化す。

生命はシンプルでもキレイでも完璧でもない。

生命は複雑でゴチャゴチャで行き当たりばったりだ。

そんなカオスな生き物を扱うのが医学、生理学、生物学だ。

だから、いちいち法則だの、ルールだのを、この

生き物の世界に持ち込むこと自体が、

大間違いのもとなのだ。

アカデミズムはエビデンスのうえで仮説を定説にでっちあげる学問だ。

それはアカデミズムの世界でいきるお偉いさんにとっては飯のタネを

得る唯一の方法だが、それが現実のリアルな生き物の世界を

正しく理解することにはつながらない事は、

よくよく知っておく必要があるだろう。

バーチャルなロジックと、リアルな修羅場は、

まったく異なる原理、様相、ルールに支配されている。

いや、リアルな修羅場には、ルールもへちまもない。

あるのは現実に対応するという泥臭い作業のみだ。

治療とは、瞬間、瞬間の命の息吹との交歓だ。

キレイなロジックとは無縁のゴチャゴチャで

行き当たりばったりで、はなしにならない

命のありようこそがリアルという認識が、当たり前になると、

ガッチガチのロジックで構成されたアカデミズムの虚が

とてつもなく空々しく思えてくる。

ノーベル賞もいいけど、ノーベル賞と無縁の世界に、

イノチの本質を見ている者も、たくさんいるのだ。

「シンプル イズ トラップ」

複雑でわかりにくいものこそホンモノだ。




※ 12月の残りの営業スケジュール


  
  

休日は
  19日の月曜日
    
 
       26日の月曜日 の2日間です。




  

     18日の第三日曜日と

 
     23日の天皇誕生日と

  
     25日の最後の日曜日は、
営業いたします。





 

  年末年始のお休みは、12月30日から1月3日まで、となります。





  

国内は 宮城県、千葉県、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、

      
      山梨県、長野県、愛知県、三重県、岐阜県、福井県、

    
  奈良県、大阪府 から、

  



  国外は アメリカ、ドイツから、
  
  これまで多くのクライアント様に
ご来院頂いております。





  

  世界のどこにもない ワン&オンリーな治療をモットーとする
  
  「鍼灸指圧 光伯堂」を、
どうぞ御利用くださいませ。

  




  光伯堂 TEL 0548ー22ー8740




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2016.12.17 | | コメント(14) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

生きてますwww

お久し振り、危うく国語(少年漫画的活用w)トラブルで、首飛びそうな馬鹿でした。

前回投稿分もそうだけど、大人が中二病やってる社会だから、カオス≒シンプル理解させるの難しいよね。

前にも書いたけど、「考えろ、そして感じろ」じゃなくて、「考えるな、感じろ」でしょうwww

シンプル=単純が正義なんでしょう(爆)



「一を聞いて十を知る」それを体現するには、「千の学習と万の復習」が必要 ©サトゥー

積み重ねの中からしか、単純て生まれないんじゃないのかな?

2016/12/17 (土) 08:11:25 | URL | 邪ブラック #2JEUmp5Q [ 編集 ]

黒ニンニク成功?のKotonado

邪ブラックさんお元気そうで!私は駄文なんで,ちょっと手控えてたんですが。(^^♪
黒ニンニクのことでお聞ききしたいです。先生おすすめのネバネバ食品とかさるのこしかけに類するキノコ類とかマタタビの類のキューイとか,ちょっと辛いものとか日頃の食事は大事と,日々頑張って食べてますが,こういう1点ものはあまり評価されてはおられなかったですが,どうなんでしょう?先生の周辺で評価の声ありますか?

今年,収穫目前の田んぼが猿30匹ほどに入られにやられ,う●こ,し●このすごい匂いので,全部の稲,刈って捨てたわけなんだけど,やむを得ず猿食べない,ニンニク栽培をはじめた訳。今のところ順調に生育中。

こういうのを日常的に食べて本当に体調の良さ実感した人っているんでしょうか。値段随分高いですよね。うちは売るつもりないので,プレゼント用,たまに物々交換用かな。で黒ニンニクに挑戦。製造過程臭すぎで,家から50m離れた場所で製造中。

乳酸菌液に4日漬けて40℃発酵保温,後60℃で乾燥保温で10日。今までのもらって食べた1種と買って食べた1種しか比較がないのだけど,一番うまい!←自分的に
そういうわけなんですが。

話変わるけど,E爺は私に乳酸菌液という出会いをくれたけど,↑ニンニクでも使ったし。が放●●も私には気分悪いの多いので。滅多に行かない。

たまに行くと変な記事に遭遇。この間は排●した後,風呂でシャワーのヘッドを校門に当て,お湯を腹膨れるまで入れて掃除すると調子よくなるなんたらと書いてあった。こんな掃除誰にでも必要なのか?排水口の構造から言っても夫がこれ浴室でやったら,私めちゃめちゃ怒る!

2016/12/17 (土) 09:52:41 | URL | ばっちゃんわらす #- [ 編集 ]

オーッ!!!


ブラちゃん、超お久です!

こういう記事に反応してくれるのは、やっぱりキャラらしいですね。

嬉しいですわ。

地名や市名を平仮名で表記し、ゆるキャラで町おこし?

どんだけデンツーやねんって感じだよね。

というか、愚民化、まっしぐら。

おい、町の税金をブラック企業に注ぎ込むなってぇの(笑)

難しいものを難しいまま理解して、はじめて理解したことになるのとちゃうの?

それをなんでもかんでも単純にシンプルにわかりやすく、って。

で、みんな賢くなったのかい?

311後の放射能防御の養生メソッドなんざ、だれひとり医療者たちは唱えていない。

みんなオレよりもはるかに、賢いはずだけどね(笑)






ばっちゃん、とりあえず、EGさんの健康スレッドは、一休さんモードです。

こちら本家ブログを更新したいし、他所の原稿も書きたいし、でね。

まあ、イロモノのネタ(笑)は笑ってスルーで、ええんとちゃう?

2016/12/17 (土) 13:35:56 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

一点物について


こういうのは、わたし一切勧めません。

紅茶キノコの時代から、一点物が人々の健康に寄与したことなど、一度もない。

コレを飲めば・・・、コレを食べれば・・・、の

コレでなんでも治る系の、こんなキャッチコピーのプラシーボ商品は、すべて世を迷わす寝言です。

というか健康カテゴリーって、こんなのしかないわけで、ほんと、どうしようもないカテゴリー(笑)

だから、そうじゃない切り口を、ここではやってるつもりです。

ニンニクは別に大量に食べなければそれほど害はないけど、

貧血体質の方は要注意です。

ニンニクにはタンパク質を溶かす成分がありますから、下手にたくさん食べると赤血球が溶けるかも。

うちのオバサンが、一度、コレで倒れました。

一点物っていうのは、そういう意味でも危険なんです。

食べ物として、様々なものと一緒に食べる場合ならイイでしょう。

漢方薬は、つまりそういう使い方。

様々な生薬をブレンドしてるのは、それぞれの短所を長所で相殺するため。

長年の経験であのブレンドがベストとして葛根湯なり、小青竜湯なり、という薬方が決定しているわけです。

ばっちゃん、こんなん出ました(笑)

2016/12/17 (土) 19:22:35 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

やっぱね

 じゃあできたら 先生ちにたくさん持ってくね! (^^♪

2016/12/17 (土) 21:41:53 | URL | ばっちゃんわらす #- [ 編集 ]

了解(笑)


ばっちゃん、ヤマイモ系とか、どう?

シカやイノシシの餌食になるかな。

ヤマイモは生薬名をサンヤクと称し、たいへんな薬効を有します。

もちろんムチンや多糖体を多く含むネバネバヒートの大番頭。

アタシは農に関しては、まったくわかりませんが、一点物的でなく、普通に食べて身体にイイを狙うには、いいチョイスかと思います。

2016/12/18 (日) 06:23:32 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

ありがとうございます!

芋はなんでも大好きですね。
ウリ坊と呼ばれる 子どもだけ 電柵の下から送りこんで 親は外で見張ってるんですが 畑の畝掘り返していきます。今でも。
芋たけでなく ミミズとか 幼虫とかも食べるらしい。
畝の周りをポリカとかトタンで囲ってやってみます。ニンニク以上に士気は上がる…

2016/12/18 (日) 14:26:25 | URL | ばっちゃんわらす #- [ 編集 ]

中日新聞ネタ


アフリカなんかでは、かなりでかいカタマリになるヤマイモの類は今、世界的に注目されてるらしい。

いつだか中日新聞にそんなトピックが載ってました。

東京農業大学の先生に、ヤマイモを研究されている方がいる、だったか、記憶が定かでなくてスイマセン。

自然薯、ナガイモ、ヤマイモ、など、どれもネバネバヒートのエリートですね。

姉夫婦の椿茶屋が作った台湾ヤマイモを先日に頂きましたが、お世辞ぬきで、本当にすごく旨かった。

311後の救世主的な食材ですよ。

2016/12/18 (日) 19:19:21 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

ガーリック


35年ほど前に仕事の関係で本場の韓国の人たちと

知り合いになり、本格的なマヌル=ニンニク=ガーリックと付き合い始めました。

彼らは魚類や肉類を食べるときには必ず

生にんにくを味噌(ミソ ごま油 ゴマ を和える )

(少し甘さがほしいなら砂糖少々 青ねぎ類のみじん切り入れても~)

付けて野菜に包んで食べていました。

それ以来日常があまり疲れなくなり元気になりました。
私は安くて放射能が少ないと思う中国産のニンニクを

使っています。

日本人はあまりニンニクを食べませんが他の国の人々はかなり沢山ニンニクを食べます。
においはあまり気にしていない。

今では一点物一郎兄貴に教わった玄米含みで超元気です。
これも最近は私流にアレンジしています、まず目覚めるとすぐ20粒位を口に含み、昔の習慣パンとコーフィーがほしい時は、小さなお気に入りのおわんに
吐き出し、パンを少量楽しみます。
20粒でしたら大体一時間半でなくなります。
これを一日3回ほど遣っています。

後は適当に欲しい物を少々頂いて体重70K前後を

キープで元気をキープ。



2016/12/19 (月) 04:54:52 | URL | 嘘と欲 #- [ 編集 ]

ドラキュラにニンニク


嘘と欲さん

ニンニクは食べ方さえ守れば、素晴らしい効能を発揮します。

ような魚肉の分解消化のアシスト剤です。

しかし、ニンニクを加工して商品にして、一点物にすると、たぶん、かなりヤバイ。

西欧に伝わるドラキュラ伝説の真相とは、

血液を欲しがるドラキュラ体質=貧血体質=ニンニクはミスマッチ=ニンニクでドラキュラを攻撃

という分析もできそうです。

EGさんの玄米一点物は、マクロビの7号食の簡易版ですね。

唾液の分泌を促す点が優れています。

しかし、アレも、ある意味、少し危険。

一点物は長期クールで見た場合に、また違った様相を呈します。

マクロビをしても最後には病気になったりするのは、そういうわけです。

ある療法が一時的に効を奏しても、それがずっとイイかどうかはわかりません。

瞬間、瞬間の体調を常に自分でモニタリングして、瞬間、瞬間にアジャストの手を入れていく。

このようなアドバイスを健康法の指導者はしてほしいですね。

2016/12/19 (月) 08:23:11 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

もっと 自然でいいはず (^_^)v

 妙な食べ方する人と食事しても あんまり楽しないです。吟味して手作りした ご飯を 美味しい 美味しいって 家族と食べるのが好きです。
 ニンニク常食の人はごめんなさいです。日本ではもしかして多いのでは?

 マクロビで体壊した人も結構多いです。菜食で生きられるのなら環境にいいと思って1年間学校に行ったけど 元々色々不調の人が多く来てたです。 そりゃあ普通の人から見てもバランスの悪い食べ方してる人多いので体良くなっても 当たり前です。でも色々新たな問題抱えてましたです。私には定着しなかったです。
 養生法の先生のところで感じるのは バランス感覚の良さです。元々体調悪くない人間には調度感があって有り難いです。
 極端から極端にはあまり行き来したくないです。

2016/12/19 (月) 09:16:58 | URL | ばっちゃんわらす #- [ 編集 ]

糖質制限→断糖肉食→原始人食?

 
新たな食のトレンドは、今、原始人食だか、ケトン食だか、糖質制限だか、よく知りませんが、そんな流れのようですね。

鳩山ポッポさんの弟さんが激ヤセしてご逝去されたのも、世界的な免疫学者がつい先日にお亡くなりになったのも、

噂では過度な糖質制限ダイエットが原因と囁かれています。

人類はここ700万年にあらゆるモノを食べてきました。

獣肉も鶏肉も亀もヘビも昆虫も草も穀類も、絶滅した哺乳類は人間が食べ尽くしたものもあったようです。

では人類は肉食に適応しているのか?

いや穀類や草食に適応しているのか?

そんな問いに簡単に答えは出ません。

糖質制限を長期間に渡り実践して健康増進効果があった、というエビデンスはまだ獲得できていません。

しかし、短期でもヘタをすると頓死する危険性は、すでに出ているわけです。

であるのなら、相当に用心して糖質制限ダイエットを扱わなければならないことは最早、自明です。

極端なダイエットは、極端な体調の変調を引き起こす危険性があります。

それが良い方向へ傾いているようにみえても、先は未知の領域です。

くれぐれも、鵜呑み、盲信をせずに、自分の身体の本能的な感性を磨くことで、

みずからにマッチした養生法を確立できますようにお願い申し上げます。

2016/12/19 (月) 14:31:25 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

食の人類史


人類が穀類をはじめて栽培化したのは、約1万5000年前と言われている。

いまのトルコ、シリアの周辺でコムギの原種のようなアインコルンが栽培された。

おなじ頃にユーラシアの東端あたりでオオカミから犬の家畜化が成されていた。

1万年から9500年前に、ヒツジとヤギを飼い慣らし、

8000年前に、野生牛・オーロックスからウシを、野生イノシシからブタを、

6000年前には野生馬からウマを、それぞれ家畜化した。

こうした経緯から見れば、1万5000年前よりも前の人類は主に狩猟で得た野生の動物、鳥類、魚類、貝類、採集で得た草根、フルーツ、木の実や穀類のたぐいを中心に食べ、

1万5000年より後は栽培化に成功した穀類や家畜化した獣肉や乳製品を食べてきた、

といえそうだ。

また1万5000年前の前後を変わらずに昆虫や小動物や、

海岸線に適応した人類はとくに魚貝類や海藻を旺盛に食べてきた。

食の人類史を俯瞰すれば、人間は何でも食べて生きてきたことが認識できる。

なにを食べようと本来は自由。

しかし、ナニを食べなければならない、などという教義は

食の人類史から言えば、それこそトンデモと言えるかもしれない。

2016/12/19 (月) 15:51:17 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

満腹→オキシトシン分泌促進


少食、粗食、断食という食の断捨離ブームが継続しているわけですが、

お腹いっぱいに、ほてっぱら、食べ物を食べると、オキシトシンという愛と幸福のホルモンと呼ばれる分子が、

血液中に周りはじめます。だから、お腹いっぱいの時は幸福感に満たされるのです。

オキシトシンには血圧降下作用や、傷の修復を速める作用、血流促進、認知機能の活性化、鎮痛、情動の安定など、

非常に多岐に渡る生理活性作用が認められています。

ただ腹いっぱいに食べるだけで、オキシトシンの効能がもれなく付いてくる。

ならば、時には腹いっぱい食べることも、とても身体にイイと言えましょう。

ストイックが善ならば、ストイックならぬ満腹悦楽主義もまた善なのです。

人間の身心というものは、ことほどさように奔放なる混沌なのです。

2016/12/19 (月) 19:48:01 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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