鍼治のこと

ゴウコクというメジャーなツボがある。

手の親指と人差し指の谷間にあるツボだ。

漢字では合谷と明記する。

まさにこの表記は指の谷合(たにあい)にそのツボがあることを示す。

ゴウコクには別名があり、虎口という名称もある。

この手の親指と人差し指の谷間を虎の口に見立てれば、

そう見えることからの名称だろう。

さて、このゴウコクは様々な疾患に効く。

とくに有名なのは、その昔、明治〜昭和初期まで、

静岡県人の手形、とも言われたゴウコクへの灸法が有名だ。

抗生物質のない時代に、顔に出来た面疔はやっかいな疾患だった。

この面疔という細菌性のデキモノが、

ゴウコクへ灸をしていると自然にはぜて、排膿して治るのだ。

しかし、100壮、200壮、という多壮灸を施さねばならない。

壮(そう)とは、回(かい)と同じ灸独特の数え方だが、

つまりゴウコク一箇所に、100回、200回もすえるのだ。

これではゴウコクの部位がヤケドになって、

のちに手形になるのは当たり前だ。

こんな荒療治は抗生剤をポンともらえる今の時代にすたれるのは自明だ。

でも、つい先日まで静岡県は草薙駅の周辺は、

この桜井戸の灸を受ける患者でごった返していたのだ。

東海道線の草薙駅はなんと、

桜井戸の灸を受ける患者のために設けられたという。

今ではこんなエピソードも昔の良き懐かしき時代のハナシよね、の世界だ。

いや、そんな風に「三丁目の夕日」なハナシとしてスーと聞き流さないでほしい。

この実話譚を分析すればマコトの養生の宝が手にはいるのだ。

ようはゴウコクには顔面部の血流、首から上の血流を上げて、

細菌を貪食するマクロファージを活性化できる、という

とてつもないエビデンスが存在するという証拠が、

名灸、桜井戸の灸の真相だったのだ。

わたしは最近になって、ちょくちょくと、ゴウコクに鍼を打つ。

その効果は、驚くほどの深い睡眠となって顕在化する。

睡眠時にマクロファージは活性化して異物の処理をおこなう。

ゴウコクとマクロファージは深く密接に連環すると、

わたしは独自の解読をしている。

鍼治療が怖いって?

鍼もまたわたしの最愛のツールです。

ハリィーが紐解くめくるめく鍼治療の世界へ。

ようこそ!

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2016.12.03 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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2016/12/07 (水) 14:19:48 | | # [ 編集 ]

T. S 様へ

オーストラリアから、ようこそ、はじめまして。

わたしのブログを何年も愛読されているとのことで、

感謝感激です。まことにありがとうございます。

面白いですね。韓国人の御婦人が普通にゴウコクに鍼をしながら洋品店の仕事をしていたり、

シンガポール出身の中国系の方々がマイ鍼灸用具を持参して、自分で鍼を打つと。

それにひきかえ我が日本国の伝統鍼灸に対する冷徹な仕打ち。

まったくワクチンよりもどれほどゴウコクが効くか。

保健の授業に必須にする日までアタシの闘いは続きます(笑)

今後ともどうぞお付き合いのほど、お願い申し上げます。

2016/12/07 (水) 21:17:16 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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