100%手仕事

鍼灸指圧の実業を開始して早25年が経過した。

今から25年前がちょうど、鍼灸学校で2年制で

按摩師、マッサージ師、指圧師の国家資格の試験を受ける最後の

世代だったので、私も鍼灸学校の2年を終える時点で

これら3つの手技の国家資格を取得した。

だから鍼灸学校3年の在籍時に按摩マッサージ指圧の出張治療を

開始したので、かれこれ私の実業はすでに25年となる。

25年間、ひたすら

「100%手仕事」

にこだわって、この仕事を続けてきた。

多くの患者に触れてきた。

延べ人数は3万回数を優に超えるだろう。



昨日の中日新聞の朝刊の一面に、いわゆる保険鍼灸による

不正請求に関する記事が大きく取り上げられた。

医師の同意書にもとづき、往診を認められた患者に対して、

保険を利用して出張の按摩マッサージ指圧が受けられるシステムを

悪用して、実際の診療よりも多く請求する、いわゆる

水増し不正請求のたぐいが、問題化しているそうだ。

その背景には、こうした保険鍼灸の対象となる

後期高齢者が増大し、介護事業とあいまってビジネスモデルと

して新規参入事業者が増加したこともあるとのことだ。

私も患者に頼まれて、ほんの数年、

このシステムを利用して往療施術をやったことがある。

レセプトの請求を自分でこなすのが、ややめんどくさかった。

今ではレセプト請求の代行業者まで出現している。

なぜ数年で私はこのシステムを利用することを止めたのか?

ひとえにわたしの誇りがこれを利用することを許さなかったからだ。

わたしは、システムの奴隷にはなれない。

わたしたちの術、鍼灸指圧の真骨頂は、

健康な人間をより健康にすることだ。

寝たきりになった者は、いかにせん、完治は不可能だ。

もちろん残存機能の維持は大事な仕事だ。

わたしは今ひとりだけ、実費で脳梗塞の後遺症の患者を

往診している。あくまで実費だ。

今回の不正発覚を受けて、今後、この保険鍼灸の往療システムが

どのようになっていくのか、わたしも注視していく。




100%手仕事にこだわるのは、時代遅れもはなはだしい。

効率と合理性を追求する現代には、まったくふさわしくないのが、

わたしのやり方だ。

しかし、25年間、わたしはこのスタイルを続けてきた。

これからもいっさいこのスタイルを変えるつもりはない。

命のさざ波を感得するには、この方法しかないのだ。




100%手仕事

の価値がわかる者だけに、

今日もまた我が術を成す。

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2016.10.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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