摩訶不思議

わたしはご存知のようにミトコンドリアフリークです。

ですが、近年は同じようなミトコンドリアフリークが激増したので、

少し構えを変えました。

というのは、どうもミトコンドリアさえ活性化すれば万病が治る的な

ミトコンドリア丸投げ論がブームのようなのです。

オートファジーという生理メカニズムを研究すればわかるように、

オートファジーもまた健康維持に欠かせないひとつのシステムです。

ですからミトコンドリア真理教の皆さんは、ミトコンドリアさえと

ミトコンドリアを崇拝した段階で、オートファジーシステムに

ついての論究が欠落するわけです。

これがオッカムの原理のわだちにはまるトラップです。

万病帰一、すべての病気の原因はたったひとつ、と唱える

このマンビョウキイツ症候群もまたオッカムの原理です。

膨大なファクター(原因)とパラメーター(媒介要素)が

混在するのが病理の世界です。

そのなかから点と点をつないで線形モデルを作ることは可能です。

しかし、それはあくまで作れる、というだけのはなしで、

それ以外の点と点がごまんと存在するわけです。

乳酸ノイローゼ、酸化ストレス恐怖神経症、

これらもまたオッカムの原理&マンビョウキイツ症候群のたぐいです。

さて、ではありますが、オートファジーはミトコンドリアと深く関わります。

オートファジーのうちのマイトファジーは変質したミトコンドリアを選択的に

分解するシステムです。これにはパーキンという分子やPINK1という分子など、

ある特定の分子がまず変質したミトコンドリアにくっつくという作業が必須です。

この変質したミトコンドリアに必須分子が付着することで、

これがキッカケになってユビキチンというヒートショックプロテインがさらに、

これらの特定分子にくっついて、これが標識となって、

変質したミトコンドリアはマイトファジーにより分解されます。

ミトコンドリアの品質管理にとってマイトファジーは欠かせない機能です。

このマイトファジーのプロセスに、

やはりユビキチンというヒートショックプロテインが必須なのです。

シャペロン介在性オートファジーはヒートショックプロテインが必須です。

そしてマイトファジーもまたヒートショックプロテインが必須です。

さらにユビキチン・プロテアソーム系はもちろんヒートショックプロテインが

必須です。

ヒートショックプロテインはこのように、変質したミトコンドリアや

変性タンパク質の分解に欠かせないパラメーターです。

ミトコンドリア、オートファジー、ヒートショックプロテイン。

これらはすべてリンクします。

この生体宇宙におけるファクターやパラメーターのリンクと、

そこからはじまるカスケード反応(玉突き現象)を理解することで、

オッカムの原理やマンビョウキイツ症候群を回避できます。

生体宇宙というカオスからコスモスを引き出す。

まったくもって、命は摩訶不思議です。

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2016.10.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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