オートファジー脱構築論

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本年度のノーベル生理学・医学賞に

オートファジー発見の第一人者である

大隅良典東京工大栄誉教授が選ばれました。

このまだ一般化していない耳慣れない細胞内の生理機構に関しては、

私は早くから注目し、2013年の夏頃から精力的に本ブログで

取り上げてきました。

その甲斐あって、本ブログ読者のRさんから昨日にコメントを頂き、

オートファジーの各メディアの解説を聞きながら、

それはとっくにハリィーが言ってたネタじゃん、との感慨を

抱いてくれたそうです。

そんな皆さんがここのコアな読者にはきっと多かったことでしょう。

わたしも新聞の一面のトップの見だしにデカデカと、オートファジーと

書いてあるのを見た時に、ハァ〜、いまさら、なんで? と思いました。

でも、よくよく考えてみれば、オートファジー発見者にこの栄誉ある賞が

今回、この時期に与えられたことは恐らくは

神計らいに重要な啓示だったと今思う次第です。

オートファジーは細胞レベルでの消化分解再生機構です。

生命は本当に驚くほどに無駄なくすべてを使いきります。

そしてゴミをなるべく出さないような仕組みが備わっています。

身体に摂取した大きな食塊は消化器により分解されて細かな分子になると、

血液中に吸収されて、9万6000キロの血管を流通し、

60兆個の細胞に届けられます。

そうして細胞内でDNAセントラルドグマに従い細かくなった分子は、

今度は新たなモノとして造り替えられていきます。

この分解と合成、異化作用と同化作用。

この分解過程における細胞レベルの中心的機構がオートファジーです。

大きなモノが小さなモノへと動く流れ、と

小さなモノが大きなモノへと動く流れ。

この二つの渦の接点にオートファジーは位置します。

このオートファジーに関して私が独自に注目している点は

ヒートショックプロテインとの関連です。

オートファジーと同じ分解系のシステムに

ユビキチン・プロテアソーム系があります。

これはユビキチンというヒートショックプロテインのラベルで

劣化したタンパク質にタグを付けて、

選択的に古くなったタンパク質のみを

プロテアソームという酵素で分解するシステムです。

このオートファジーよりも早い時期からよく研究されていた

ユビキチン・プロテアソーム系は実はオートファジーと連動しているのでは?

とささやかれています。

つまりどういうことか?というと、

オートファジーのうちのマクロオートファジーという飢餓応答型のタイプは、

なんでもかんでも洗いざらい細胞質内をさらって無差別に分解するとされております。

しかし、もしもユビキチン・プロテアソーム系と連動すると仮定すると、

マクロオートファジーもまたちゃんと劣化した分子を選別して

分解システムを起動しているとなります。

わたしはどちらかといえば、オートファジーはすべてやはり選択的に動いている、

と仮説を立ています。

ということで、いきなり最旬ネタとなりましたオートファジーについて、

少しこれから論考を重ねてみます。

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2016.10.06 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

お知らせ


明日の8日、あさっての9日はここ地元は祭典一色となります。

当方も青壮年会の役員となっておりまして、また子供会にも入っておりますので、

この二日間は祭り一色です。

よって、こちらブログの更新は祭りの前後はできかねます。

今、オートファジーについて、新たな視座が次々に生まれています。

それを気づきのネタノートにメモっている最中です。

祭りを終える頃には、いい感じに発酵してくるでしょう。

次稿からのオートファジー脱構築論に是非、ご期待ください。

脱構築とは、マイナスの構築か?

作ることも大事だが、作ったものを維持し、必要があらば御破算にして

分解する。作ったものが滞らないためのこの脱構築がいかに大事か、

を強調するために今回のシリーズを

オートファジー脱構築論と命名いたしました。

では!

2016/10/07 (金) 05:58:40 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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2016/10/08 (土) 23:29:22 | | # [ 編集 ]

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