脳内放談 3

A「おい、ハリィーBさんよぉ、

アンタが良く言うオッカムの原理、ってのを

ちょっと説明してくれないかな?」

B「あいよ、お安い御用で、ハリィーAの旦那。

まあ、ザックリと言えば、ある原理だけをネタにして、

他はぜんぶスルーの態度、と言えるだろうね。

これ、例えば宇宙論では使わなければならない必須のツールなの。

なにせ宇宙ってのは10の500乗もある世界。

そのなかのたったひとつの宇宙が今、わたしたちがいる宇宙。

では残りの宇宙はいったいどんな原理で存在する世界なのか?

については一切、わからない。だからこの場合は、もう残りの

宇宙のことはぜんぶスルーの態度を決めこんで、今の科学で

理論化し、証明できることだけで、この宇宙の世界観を作る

というのが定石なやり方」

A「それじゃあ、いったいオッカムの原理の何が、どこで問題なの?」

B「うん、自分が一番に問題と思うのは、この自分が主戦場にしている

健康養生カテゴリーのなかで、オッカムの原理が使われることなの。

もちろん生体も宇宙だから、宇宙が10の500乗あるのと同じく、

生体にもあらゆる側面が重層的に複雑に多様に連関する。

でね、だから、ある側面だけを抽出して、そこに線形的な理屈を

並べれば、そこだけに限っては1+1は成立するように見える。

だけど、それはあくまで理屈という妄論において、という

但し書き、がついているってこと」

A「あっ、わかった。アンタがよくいう

酸化=悪、乳酸=悪、というアレが、

オッカムの原理と言いたいわけだね」

B「わかりやすい例としては、そういうことになるね。

酸化ってのは、ミトコンドリアで行われる酸化的リン酸化による

電子伝達系のATP産生もそう。それからすべてのイオンが

常にイオン化して、酸化されたり還元されたりして

電子のキャッチボールをしている。

だから酸化という現象は人体生理の恒常性を維持するためには、

絶対に必須な現象なの。なのに、酸化による細胞の劣化という

本当にそうなのかどうかがエビデンスとして取れていない

ちまたのサプリ業界に都合の良い細胞の錆び=酸化という概念を

もって、酸化を悪と決めつける、この極めてバカらしい論理を、

私は徹底的にこれからも批判していきまっせ」

A「うん、実際に、だからかどうかは知らないけど、

最近になって水素水の抗酸化効果にエビデンスなし、みたいな

はなしが挙がってきているし。こんなのただのプラシーボ効果の

詐欺に決まってるんだけど、みんな簡単にコロッと騙される。

スーパーのレジの後ろに、このあいだまで、妙に派手な

ジャンパーを着て、水素水を宣伝してるキャンペーンおばちゃん(笑)が

いたけど、アレなんかもう見ただけで詐欺って感じありありだったし」

B「細胞の錆び、細胞の錆び、って念仏唱えてたもんね。

でも、ほんと、この酸化を悪として、抗酸化を善とする

二元論は完全に普及してしまったね。

善悪二元論ってのは、ある意味、麻薬的に人を気持ちよくするから、

だいたい、この善悪二元論のトリコになった者は、

なかなかここから抜けられない」

A「まあ、善悪二元論はある種のカルト宗教みたいなもんだよ。

でね、さらにここに万病帰一論というトラップがある」

B「そうそう、マンビョウキイツね。

つまり、万病の原因は結局はこのひとつの原因に帰着する、から

そのひとつの原因だけを取り除くことができれば、

あらゆるすべての病気が改善される、とう魔法の論理ね」

A「これ、けっこう、うちら業界人なんかでもカリスマで

有名な連中が、下手をすると、はまってしまう罠なんだよね」

B「ちょっとマトモな思考を働かせれば、

病気の原因がひとつであるわけがないことはすぐにわかるのに、

ようは、万病帰一にもっていくと、単純にすべてを理解したような

万能感、全能感に浸れて、気持ちがいいんだよね。

お山の大将になったような、天下を獲った気分ね。

で、みんなこのマンビョウキイツのトラップにはまってしまうってわけ」

A「考えてみればマンビョウキイツ=オッカムの原理じゃん」

B「まっ、そういうことだね。

くれぐれも、万病がコレで治る、なるインチキ詐欺に騙されませんように」

A「すべての病気症状は、すべてそれぞれで個別に原因を追及する。

そして、それぞれにあらゆる方策を考慮して、

個別にオーダーメイドにフレキシブルに対応する。

決して、万病をいっぺんに治す魔法の器具や薬などない、

ことだけは頭に入れておくこと」

B「このぐらい、懇切丁寧に言えば、

サルでもわかるでしょ」

A「はい、ということで、子供の起きる時間となりましたので、

第三回目の脳内放談、これにて終了!」




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私は最近になって、またコメントを入れてます。

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2016.10.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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