セレブ越え

セレブという言葉が一般的になったのは、ここ15年ほどの出来事だろうか?

このセレブという言葉がいったいどういう意味を持つのか、

正確には知らない。

よくハリウッドセレブなどという使い回しがされるから、

そういったショービジネスの華やかな職業人を意味する場合もあるようだが、

恐らくは一般的な概念としては昔風な言い方で言えば

「お金持ち」や「大金持ち」、あるいは「成功者」や「成金」と

いう意味合いも含むように思われる。

ようは、人々が憧れるようなステイタスのある地位や職業や権力や財力を

総称してセレブと呼ぶのだろう。

こうしたセレブの周辺には、一般庶民が手の届かない高額な製品や商品が

溢れているように見受けられる。

クルマにしろ、時計にしろ、宝飾品にしろ、家屋敷にしろ、

およそ一般庶民のグレードとは一線を画す。

むろんだからこそのセレブなんだが、

べつにわたしにとってそれらはうらやましがるような憧れの対象でもないし、

そんな生活を心底希求することもない。

クルマは雨風しのいで無事に走ってくれればそれでいいし、

時計は持たない習慣だし、宝飾品には縁がないし、

家屋敷はいまあるものを維持していくので十分だ。

分相応、ひとそれぞれに応じたナリというものがある。

でも、オレも男だから100万円のクルマよりも、

1000万円以上もするようなスポーツカーの方が断然にカッコイイとは

思うし、そういう部分では憧れの対象にはなる。

でも、憧れと言ってもそれらを所持している人に対してではなくて、

あくまでそのカッコイイクルマに対してだ。

クルマではなく人に対して憧れる場合はまた別だ。

例えばわたしの子供の頃のヒーローは寺沢武一という

漫画家の代表作である「コブラ」というストーリーに登場する

主人公コブラが憧れの対象だった。

コブラの筋骨隆々の身体能力と、どんなに危険な状況に陥っても

冗談を言い、にやけた余裕をみせる。

そんなタフガイの活躍、男の美学に

男の子ながらに心底惚れたものだ。

19歳の浪人中に池波正太郎の「藤枝梅安」を読んで、

池波ダンディズムにはまった。

その後、どういうわけか梅安と同じ職業に就くことになるとは、

当時は夢にも思わなかったが、今では梅安と同じ鍼師であることは、

自分にとっての誇りだ。ちなみに小説ではあるが、

梅安が生まれたのは藤枝市で、自分が通った高校もまた藤枝市にあった。

高校を卒業し自宅浪人中に読んだ小説「藤枝梅安」が

その前後の私の人生に妙にシンクロしているのは不思議だ。

池波さんにはエッセイの「男の作法」で、男としての生き方を

教えて頂いた。刺身を食べる時は、わさびを醤油に溶いてしまわないで、

刺身にちょっと付けて、それを醤油につければ、

刺身をつける醤油はいつまでも汚れないし、

そのほうが綺麗に見えて旨い。

そんな刺身の食べ方まで細かく指導してくれる「男の作法」。

この本がもっと読まれれば、ダンディーな男がもっと増えるだろう。

男の衣装は二色をもって最上とする。

最近になって気づいたのだが、この池波流儀のファッションにおける

カラーコードが、完全に最近になって自分のファッションコードに

なってしまっている。赤と白、黒と白、青とグレー。

わたしは最近身につける服はほとんどすべて二色の組み合わせだ。

チンドン屋のようなド派手な出で立ちをしたこともあるが、

最近はめっきり池波ダンディズムに落ち着いたようだ。

このように自分にとっての憧れは、いつも自分主観であり、

デンツーメディアが捏造したマーケティングな流行りとは、

常に一線を引いてきた。

フンッ、なにがセレブだってぇの!

結局は、それってみんなの憧れではなくて、

勝手にそういうたぐいのものを憧れにすることで、

庶民に負け犬根性を植えつけてるだけじゃん。

いちばん腹が立つのがセレブの周辺には指圧の話題なんか、

いっさい出てこないこと。

指圧の素晴らしさを知らずして、なにがセレブだってぇの!

そう、わたしの治療院には近在からも遠方からも、

このブログを読んでくれた読者がこぞってご来院くださいます。

こうしたクライアント様こそ、わたしにとっての真のセレブなのです。

「カリスマ治療院なんかゴマンとあるのに、どうして私の治療院を

選んでくれたのですか?」と質問すると、

「ブログを読んでいて、先生ならと思って。

自分の住んでいる近くにも治療院はあるけど、

そこはブログをやっていないから、

どんなことを考えているのか、わからない」

そうなんです。

本ブログの読者の皆様は私が日々、何を考え、

どんなポリシーで治療をおこなっているのかを

十分にこのブログを読むことで吟味し、

これならと思って、クルマで2時間、3時間もいとわずに、

我が治療院まで足を運んでくれるのです。

自分主観で自分にピッタリとマッチする治療院を探り当てる。

そうしてエセセレブが知らなかった真の指圧の凄味を体感してくれる。

わたしのクライアント様たちは、とっくにセレブ越え、だったのです。

捏造された価値観に踊らされることなく、

自分独自の価値観に生きる。

それこそが生きる美学、ダンディズムではないでしょうか。

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2016.09.21 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

先生、こんにちは。お久しぶりです。
ちょっと前に私のタブレットが壊れ新しいのに
買い替えたんだけど、元々こういうものが苦手なうえに老眼すすんでしまって色々と億劫になり、
最近は先生のブログを読むだけになってしまっていました。
私はとても元気です(笑)
今日は、保健室に来た患者さんと、鍼灸師圧は
とっても贅沢な治療なんだよ〜って話してたとこなんです。私にとっては先生こそ真のセレブですよ!!
因みに、私も赤と黒が好き!!!

近いうちに伺います。

2016/09/21 (水) 15:00:58 | URL | かおちゃん #tJwXaRLI [ 編集 ]

真のセレブ 対 セレブ越え (笑)


かおちゃん、お久しぶりです!

鍼灸指圧は通人が最後に到達する至高のプレミアム贅沢趣味。

そういう認識がたぶん、チマタのデンツーセレブには、まったく無いでしょうね。

あっ、そういえば、いつだったか、チャーリーズ・エンジェルの新シリーズのプロモーションで来日した

ドリュー・バリモアとルーシー・リューとキャメロン・ディアスのハリウッドセレブ美女三人が、

日本のトップレベルの鍼灸指圧を体験したい、とオーダーしたそうです。

つまり、あのへんの連中は日本の鍼灸指圧の凄さを知ってるってことだね。

マリリン・モンローの来日時の胃ケイレンを指圧一発で治した浪越徳治郎先生のお蔭かしら。

それで東京のどこの治療院に行ったのかは知りませんが、シゾーカのアタシのとこに来なかったことは確か。

まあ、ウチはかおちゃんみたいなセレブ越え御用達ですから、ハリウッドセレブは足もとにも及ばない、ってわけです(笑)

はい、赤と黒、アタシも好きなシャープな大人色な組み合わせですね。

今年の夏は上下白に挑戦しました。

白は生まれ変わりを表現するとか。自然にそんな色合わせを選んだのは、なにか意味があるのかも。

ということで、トリニティで新シリーズが再始動です。

昨日にアップされたトリニティ新原稿は次稿記事に貼り付けます。

かおちゃん、近いうちのご予約、ご来院を心よりお待ちしております。

2016/09/22 (木) 05:49:16 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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