オレ竜

我が治療院「鍼灸指圧 光伯堂」の地元の常連さんに86歳の御婦人がおります。

昨日も週2回から1回のルーティンの治療にご来院頂きました。

このOさんという御婦人、見た目と実年齢がまったく一致しません。

背筋もシャンとしており、美容院には週1回必ず行って髪を整える、

など、身だしなみも若々しいせいか、

間違いなく10歳から20歳は若く見えます。

先日も入れ違いに訪れた本ブログの常連コメンテーターであり、

また治療院の常連さんでもある「ばっちゃんわらす」さんが、

Oさんを見て、驚嘆したことが昨日のコメント欄から伺えます。

Oさんいわく「私の友達は、みんなバタバタと施設に入ったり、

病気になったりして、どんどんいなくなってる。

だって、見てると何にも自分の身体に手入れをしないんだもん。

あれじゃあ、そうなって当たり前。

それで私に向かって、アンタはええね、いつも変わらなくて、

って言うけど、その理由は聞こうとしない。

こうやって定期的にここで指圧をして、身体をこまめに手入れをしている、

ってことを言ってやろうかと、このノドまでその言葉が

でかかるんだけど、いつもそこで止めてる。

そういう事を言うと、今度はアンタはお金があるから

そういうことができていいね、だの、

そういう治療はクセになるから良くない、だのと

聞いてイヤになることしか返ってこないから。

フンッ、クセになろうが、何だろうが

身体が軽くなるのが一番イイに決まってるのに。

ほんと、物言えばナントカじゃないけど、

野暮な事は言わないに限る。

わたしは若い頃、20代からもうずーっと、

指圧やマッサージをやってきたんだから、

昨日今日の手入れじゃあない。

それを知らなくて、みんな勝手な事をアーダ、コーダと言うの。

ダメだよ、身体の手入れをしなくちゃ。

手入れをしなくちゃあ、どんどん身体は弱っていくに決まってる。

見てご覧よ、あたしの周りを。

みんな手入れをしないから、あんな風にヨボヨボになって、

早々とあの世へ連れていかれちゃったじゃない」

と、まことに威勢のいい啖呵がポンポンと飛び出します。

しかし、Oさん、まったくもって、

指圧こそがアンチエイジング医療の最たるもの、

と宣言して歩いてくれている、まさに生き証人です。

世の中にはこういう方が本当にいるんです。

ありがたいですよね。

今まさに日本の指圧界は存続か絶滅か、の崖っぷちに立たされています。

雨後の竹の子の如くに乱立した指圧に類似するリラク産業の台頭。

その猛烈な勢いに本物の資格者が行う指圧治療院は激減の一途を辿っています。

恐らくは、このままいけば町中から指圧の看板を見ることは、

なくなるでしょう。

こうした類似業者の増殖だけでなく、決定的に痛いのが、

指圧は一定の時間が絶対に必要なことと、

その時間と手間に見合った報酬を要求するのがツライことがあります。

クイックマッサージという言葉が流行して久しいですが、

本来はクイックに指圧などできません。

凝りを動かすとなると、凝りを動かす前段階のアイドリングの時間が

絶対に必要であり、そこから凝りが動き出したあとには、

凝りがドライブする時間が必要となります。

凝りを動かす指圧は、クイックでは絶対に不可能です。

クイックマッサージ、60分2980円、

この流れが加速すれば、まともな指圧の居場所はありません。

様々な要因により本物の指圧はニッチにスッポリとはまってしまいました。

でもね、オレはだからといって、なにも悲観的にはなっていません。

そっ、マイナーでけっこう、ニッチで上等、

ださくて、どろくさくて、めんどくさくて、何が悪い?

そんな手間暇かける指圧だからこそ、

Oさんはオレの治療院に通ってくれるんです。

時代に合わないやり方? 

フンッ、時代に迎合すりゃあいいのかい?

竜はめんどくさい手順を踏まなければその姿を見せてはくれない。

凝りに自発的な運動を引き起こすためには、

それ相応の時間と手間がかかる。

だからこそオレ竜の指圧には価値があるのさ!

いやもの凄い価値があるのさ!

今日もオレ竜全開でヒートだぜ!

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2016.08.18 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

お金がかからない暮らしを願う

たしかにOさんは,ここに来てることはもう人には言わないっておっしゃってましたね。
お金があるから行けると言われるからと。お金はうちもないほうだけど,自然食志向とかもそういう目で見られることが多いです。
掛川でいつも一番世話になってる人がペースメーカー入ってるし,以前和歌山市の家でも近くの友がペースメーカー。前の田舎暮らしの時の別荘持ちの友人は数年前から人工透析に突入。古座にも来たのですがもう来れない。
何か恐ろしい事態が進行中なのですよね。週何日かは医者通いというのは年寄以前でも,もはや常態です。

丁寧な日々の食事管理と指圧,鍼,灸ですめば一番お金がかからない。何とかこれで済むようにと 私は心から願っています。

2016/08/18 (木) 21:35:25 | URL | ばっちゃんわらす #- [ 編集 ]

壮大なる医療スピン


ばっちゃん、

あれだけの短い交流でOさんの言いたい言葉の真意をしっかり吸収するとは、さすがですね。

Oさんは、自分と同年齢か近い年齢の友達がひとり減り、ふたり減り、やがて誰もいなくなった、

という現実をまざまざと見せつけられて、本当の意味で身体をケアする事の大切さを実感したのです。

病院へ行けばいい、じゃあない。もちろん病院も大事な時もある。

でも普段の身体の手入れは、こういう鍼灸指圧が最良にして最上だ、がOさんの口癖です。

鍼灸指圧にお金がかかる、というイメージはまさに国民皆保険による現在の医療制度がもたらした壮大な犯罪的なスピン(目くらまし)です。

ようは、保険を使って受ける医療は3割負担、1割負担でお金がかからない、と錯覚してしまう。

それに引き替え、実費100%の鍼灸指圧は、やけに高額をとりやがる、とね。

間違いなく、これってとんでもない錯覚で詐欺なんだよね。

そもそも健康保険制度は皆さんの税金でまかなわれているわけで、

国民のすべてがその負担をしている。その運営資金で回しているから、

何割負担で済むシステム。だから何割負担以外に実際は莫大な税金を先に払ってる。

早い話し、べつに保健医療が安いわけではないわけ。安く感じるだけ。いや、実際は高いのかもしれない。

本当に難病や外傷で困っている患者がお金の心配をしないで医療を受けられるシステムがあることは絶対に必要でしょう。

しかし、それらと鍼灸指圧が実費診療であることで、何か東洋医学が高額医療のようにイメージされることは、

まったくのお門違いと声を大にして言うべきです。

いくら鍼灸指圧にお金がかかると言っても、都会相場では1時間6000円から8000円〜というところでしょうね。

自分は田舎だから田舎相場で超特大スペシャル大バーゲンで都会相場の半分、1時間4000円。

週1、週2で通ってくれるOさんみたいな常連さんに喜んで来て貰うには、ギリギリの値段設定です。

それで月に4回通って16000円、8回通って32000円を払うとして、

その出費で、もしも、病気にならないで健康な一生を送れるとしたら、

それだけの月々の出費が高いのか、安いのか。

命はお金に換えられない。命はお金以上に大事だ。も、Oさんの口癖です。

このへんから先は、それぞれの生き方、生きるセンス次第ということでしょうね。

たとえ月1回の鍼灸指圧でも、月1回やっているひとと、やらないひとでは、身体の状態はまったく違ってくる。

こういう金銭に関わる話は下世話で野暮と嫌われるけど、実は一番大事な話でもあるんだよね。

それから自分らの世界でもカリスマ鍼灸師はごまんといるけど、そうしたカリスマ先生がすべての患者を満足させるわけではない。

そうしたやり方が合う患者もいれば、合わない患者もいる。

難病治療を専門にしているカリスマ先生のもとには、やはり難病の方が合うでしょう。

自分はカリスマ鍼灸師でもなければ、難病専門でもありません。

あえて言えば未病治を専門にする身体ケアの達人、という呼び名あたりが適当でしょうかね。

あるいはオレ竜指圧道開祖(笑)

健康な一生は自分のセンスで摑みとるものです。



2016/08/19 (金) 05:19:18 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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