Dragon Fly 9

人体という宇宙をひとつらなりの空間と見立てる。

60兆個の細胞と1京8000兆個のミトコンドリアと数百兆個の常在菌が

織りなす人体宇宙だ。

この人体宇宙を、わたしたちが住む地球という惑星が浮かぶ銀河系に

なぞらえてみる。

この銀河系はビルケランド電流という電磁気の繭(まゆ)でくるまれている。

イエール大学の神経生理学教授であった故・ハロルド・サクストン・バー博士は、

銀河系だけでなく、宇宙のすべての生き物が電磁気の繭でくるまれていることを、

様々な実験で40年間に渡り観察し、エレクトロ・ダイナミック・フィールド仮説

動電場理論を打ち立てた。

銀河系だけでなく宇宙全体にも電磁気が満ちているという。

その電磁気の濃度はある領域は濃く、ある領域は薄い。

そんな風に電磁気の濃度はランダム(不規則)に差をもって存在する。

ひとの体壁筋肉系に発生する凝りもランダムに発生する。

いや、ランダムにそこかしこに凝りが発生している身体は、

健康な身体なのだ。

変性疾患が進行するとランダムだった体壁筋肉系の凝りが統一感をもつようになる。

つまり、凝りが偏在するのではなく、どこもかしこも同じような一定の凝りが、

面的にビッタリと覆うのだ。

例えるなら氷が張ったような、そんな凝りだ。

この氷のような凝りのなかには、実は竜がいないのだ。

竜の棲まなくなった凝り、まさにこの凝りこそ私を恐怖のどん底に突き落とす

この世でもっとも恐ろしい病的な凝りなのだ。

ガンが進行した時に、この氷の凝りが出現する。

氷の凝りは、その名の通り、こちらの体温を奪う程に冷たい時がある。

ひとの身体は本当に氷なみに冷たくなることがあるのだ。

また氷の凝りは、決して柔らかくはならない。

1時間、必死に指圧し按摩しマッサージしても、少しも柔らかくならないのだ。

竜はいったい、どこにいるのか?

意念を指先に集中し、探しまくる。

どこだ、どこにいる?どこかにいるはずだ。

しかし、どこを探しても竜がいないのだ。

そんな時、わたしは天を仰ぎ、泣きたい気分になる。

自分の無力さにうちひしがれ、治療家としての自信はみるみる消えていく。

氷の凝りは、もうお前に出来ることはなにもない、

わたしにかまうな、そっとしておいてくれ、と

冷徹に宣言するのだ。

氷の凝りと何度も格闘し、治療家の入り込めない領域があることを悟った。

だから、氷の凝りが出現しないうち、まだ竜がいるうちに、

身体に手を入れて養生しなければならないのだ。

こんなアドバイスができる治療家は世界中、どこを探しても私以外にはいないだろう。

人体というひとつらなりの空間内に負荷される物理的な力は一定ではない。

だから負荷がかかった部位の筋肉から変性タンパク質に変化する。

常に重力負荷がかかる部位には、強い偏在、

変性タンパク質の凝りのカタマリが発生する。

そんな偏在する凝りのポイントを古代人はツボと称したのだ。

人体の使い方の動線上に凝りは出現しやすい。

竜の好む絶好のポイントが、肩の中央の肩井(ケンセイ)というツボ、

腰とお尻の境界部の大腸兪(ダイチョウユ)というツボ、

足のスネと膝のあいだの足の三里(アシノサンリ)というツボの、

3つのツボだ。

ここはまさに重力負荷がもっとも集積しやすいポイントだ。

人体をくるむエレクトロ・ダイナミック・フィールドのひずみが、

この3つのツボに生じている可能性がある。

電磁気のブランク、または電磁気のチャージがこのツボに発生している

かもしれない。そのような電気的に不安定な領域に、

べつな電磁気を帯びた治療師の指先が交差してくる。

ツボの動電場のブランクは充足されて解消され、

チャージされていた動電場は耐えきれなくなり発散される。

竜とは電流、いや伝竜の振動なのかもしれない。

人体というひとつらなりの空間が調和した動電場にくるまれたとき、

エレクトロ・ダイナミック・フィールドを飛翔する竜は

動電場に同化して宇宙のなかへと姿を消す。

その時に偏在した凝りは雲散霧消して、

人体に新たな力がみなぎってくる。

しかし、なぜ変性疾患が進行した時、竜はいなくなってしまうのか?

いや、もしかしたら氷の凝りに竜は閉じこめられてしまっているのかもしれない。

もしも、この氷に閉ざされた竜をよみがえらすことができれば、

氷の凝りは溶けて消えていくのだろうか?

わたしの夢はいつか、この氷の凝りを簡単に溶かすことができるようになることだ。

だが、しかし、それは踏み込んではならない畏れの領域のような気がしてならない。

氷の凝りは、わたしの指先の意念など介さずに、自律的に自分のいく道を進んでいる、

そんな風に見受けられるからだ。

そこかしこに凝りがあるうちは健康体。

一様に凝りが貼り付いたら要注意。

竜が教えてくれた凝りの真実です。

スポンサーサイト

2016.08.05 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

今さんっ!!

ゆっくりと何度も読みました。。。

2016/08/05 (金) 03:44:26 | URL | 中尾勇人 #- [ 編集 ]

あいよっ!!

ありがとサンキューね。。

2016/08/05 (金) 06:36:50 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

kouhakudou

Author:kouhakudou
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR