Dragon Fly 3

ひとの身体は生まれたばかりの時は、まるっきりグニャグニャだ。

赤ん坊は母の体内で羊水に浸り10月10日を過ごす。

つまり胎児は水生人類なのだ。

羊水中の母体内では地球1Gの重力負荷が減殺されるお蔭で、

赤ん坊の体壁系には、どこにも変性タンパク質が生じない。

しかし、生まれ落ちたその瞬間から赤ん坊は地球1Gの洗礼を受ける。

それからは一生、この世とお去らばするまで重力に抵抗して生きる。

バクテリアから高等生物まで地球の生き物はすべて重力を感知している。

そういう意味では地球の生き物たちはGファミリーと言えるだろう。

あのダーウィンも植物の重力を感知する仕組みが根の先端にある事を

実験で確認し発見している。重力センサーは平衡覚器として生まれ、

ひとでは耳の聴覚器へと進化している。

竜がよく集まるツボとして名を挙げた肩の肩井(けんせい)、

腰の大腸兪(だいちょうゆ)、足の三里(さんり)の

3つのツボは、言ってみれば重力負荷の集積しやすいツボだ。

こういうツボに変性タンパク質、つまり筋肉細胞のタンパク質が

変性することで凝りが生じ、この凝りのなかに竜が発生するといえる。

その理屈でいけば、身体の使い方いかんによっては、

あらゆる体壁筋肉系の部位、ツボに重力は負荷されるので、

身体の使い方いかんによって竜の潜むツボは刻々と変化する。

上記3つの竜穴(りゅうけつ)以外では、例えば眼の横の太陽(たいよう)と

呼ばれるツボも、よく竜が動くツボだ。

眼の周囲は重力負荷というよりも、単純に眼の動きを固定することが多いこと

から生じる凝りに伴う竜の集積だろう。

パソコンを凝視する作業が多い現代人の眼輪筋には、竜が集まりやすいのだ。

よくチマタの「誰でもツボ」コンテンツでは、ツボを押すには、

5秒間ほど押して、ゆっくりと戻す、などとツボを押す要領のアドバイスが

記載されている。これなんか、なぜこんなテキトーな事が言えるのか、

というくらいデタラメなアドバイスだから真に受けなくていい。

わたしがもしもうまい具合にツボに指を沈めて竜を動かせたら、

決して押した指を5秒で戻したりせずに、数えたことはないが、

恐らくは3分間や5分間はそのまま押し続ける。

竜はジッと押すことで、どういうわけか非常に活発に動くのだ。

竜が動き出すと、その動きはまるで身体中にある竜の道を通るが如くに、

体壁筋肉系をはね回り、その動きは全身へと波及していく。

肩を押しているのに足先が動き、腰を押しているのに指先がタップを叩き、

足を押しているのに口が笑い眼をしかめるのだ。

こうして竜穴から体壁系へと竜が活発に動き出すと、

全身の滞っていた気が流動性を取り戻す。

よくしたもので、全身の気の滞りが一段落すると、

竜の動きも遅くなり、やがて動きはストップしてくる。

だから竜と共にする治療は、いつ始まって、いつ終わればいいのか、

が明確にわかるから、面白いし、安心なのだ。

竜を使って治療するひとときは、わたしにとっても非常に気持ちいい瞬間だ。

治療には、シビアな面が多々あり、ストレスも強烈な場合が多い。

しかし、竜と遭遇することで、ストレスは大いに霧散する。

竜と共に治療できたから、ここまでやってこれた。

なぜ自分だけが竜の王国への切符を手にすることができたのか。

もしかしたら、もともとマヌケで無欲だったからかもしれない。

「活きた凝り」という私が生みだした言葉は「竜が潜む凝り」の別名だ。

活きた凝りの中には、壺に入った竜が眠っている。

この壺のなかの竜をうまく起こして動かせば、

体壁筋肉系は生まれたばかりの赤ん坊のような柔軟性を取り戻す。

チープなアンチエイジングなど、おととい来やがれ。

竜が動いた美容指圧のあとの患者の顔面の輝きはいったいどうだい?

竜使いの指圧師。うん、なかなか凄味のあるニックネームだ。

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2016.08.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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