べつばらのひみちゅ

スマホもガラケーも所持していない私のような者は、

世のトレンドにはうといものだが、幸いにして

生業が鍼灸指圧業で接客業なので、

お客さんがその時々のハヤリを教えてくれる。

昨日は高校の世界史の先生の常連さんが開口一番に、

「ポケモンゴーには、ほんと困ったもんだ。株価がうなぎ上がりだって」

と言ったので「アレって、何すかね、いつぞやのタマゴッチの再来ですか?」

とトンチンカンな応答をして、はなしに花が咲きました。

なんでも、ポケモンなるバーチャルなキャラを探しに、

日本では広島まで参詣する者が多々あるであろうとのこと。

ほんと、なにが面白いのか、原始人の私にはまったく理解不能なのですが、

こんな現象そのものが、本当に大事な物事を深く考え追及する意識を

喪失させてしまう目くらましのスピンなのだろうと、推察する次第です。

もっともマーケティングに支配されたメディア情報は、

すでにスピンの情報しかないのであり、

いまさらこんなことを指摘しても、もはや手遅れともいえます。

手遅れと言えば、健康カテゴリーに関しても、これだけスピンな情報ばかりでは、

なにが真実で、何を信じればいいのか、わからない状況となっています。

健康になるためには糖質を制限すれば良い。

この新しい医学常識が席巻して久しいわけですが、

これなども、まだまだ十分な検証も整っていないあやうい仮説に過ぎないわけで、

糖質制限という言葉が一人歩きして、さも正論、正義のように語られるのには、

冒頭の常連さんではないが、本当に困ったもんです。

小腸のセンサー細胞には、ブドウ糖を受容してセロトニンというヤル気ホルモンを

分泌するEC細胞があります。これはつまりはブドウ糖、糖質を摂取することで、

EC細胞がこのブドウ糖に反応してセロトニンという情動安定に不可欠な

ホルモンを分泌することを意味します。

ここで、ピンッと来ました!

はは〜ん、な〜るほど、そういうことか!

よくこういうことがあります。

どういうことかというと、食事をしていて、その内容が

ちょっとコッテリとか、ちょっとショッパイとか、

なんとなくそんな味のものばかりだったりすると、

食後にどうしても、甘いものが食べたい気分になります。

そんな時にそれように買ってあった、みたらし団子や、どら焼きや、

羊羹やプリンを食べると、お腹の底から満足感に浸ります。

このメインで食べた内容にプラスするあとひと味の満足感。

言わば別腹(べつばら)の秘密が、もしかしたら小腸のセンサー細胞にあるのでは?

と思い至ったわけです!

小腸のセンサー細胞には、それぞれが得意とする化学分子にヒットするセンサー細胞が

用意されています。

すでに触れているEC細胞はブドウ糖に反応することを得意とします。

それから、G細胞は肉エキスやお酒に特別に反応します。

またM細胞はアミノ酸や卵黄や枝豆の成分に、

S細胞やD細胞は胃から流入してくる塩酸に反応してそれぞれが、

消化管ホルモンを分泌する仕組みです。

もちろん、これは代表的な分子の一対一を取り上げたまでで、

その他の複数の分子にも、ヒットするセンサー細胞もあります。

ということで、これらの小腸のセンサー細胞たちが、

口から入ってきた飲食物の化学分子に反応することで、

必要なホルモンが体液中へと分泌されて、

脂肪があれば胆嚢から胆汁を呼び寄せたり、

小腸内が胃酸の塩酸で酸性化しそうになれば膵液のアルカリで中和したり、

酒や枝豆や肉エキスが小腸内に入ってくればG細胞がこれを捉えて、

膵臓や胃の細胞分裂を促して、胃や膵臓が強化される仕組みです。

わたしたちはこのように日々食べたものが、

小腸のセンサー細胞に受容されることで、しかるべきホルモンが

分泌されて生体のホメオスタシス(恒常性)が維持されているのです。

もしも、口からモノを食べないと、これら小腸のセンサー細胞が、

取りこむ化学分子がなくなり、小腸のセンサー細胞は仕事を失ったプータローに

なって、廃人のようになって、やがて枯れて死滅します。

断食、少食、絶食はこの小腸のセンサー細胞の枯渇を引き起こすでしょう。

食べ過ぎた時に、一食だけ抜くとか、一時的に少食にするのならまだしも、

果たして断食の継続が健康になるなどとは、断じて思えません。

ヒドラに端を発した地球動物界のここ10億年史は、

食べて生きることを目的に進化しました。

その10億年の動物史のなかでずっと変わりなく化学分子を摂取して、

ホルモンを分泌し続けて、すべての動物の腸内でその命を

養ってくれた細胞こそが、小腸のセンサー細胞なのです。

「別腹は小腸のセンサー細胞のお導き」だったのです!

肉食系や、アミノ酸系の食べ物だけではG細胞やM細胞だけしか活性化できません。



EC細胞(以下 E)「なんでぇ〜、今日のランチじゃあ、

オレが欲しいブドウ糖が落ちてこねぇじゃん!

おいっ、宿主のホストの旦那っ、

ほら、そのメニューに載っているスイーツの

プリンをさ、ちょっと、追加注文して、頼んでよ!」

宿主(以下 宿)「あ〜、お腹いっぱい。

ひさびさの中華ランチの麻婆豆腐定食、旨かったね!

でも、なんとなく、これだけじゃあ物足りないような・・・

うんっ、この杏仁豆腐、旨そうだ。追加で注文するか!」

E「ふふふ、ホストの旦那、オレの気持ちをよくわかってるよ。

そうそう、こうして杏仁豆腐に含まれるブドウ糖を

EC細胞のわたしが取りこむことで、

真の満足感を演出するセロトニンというホルモンを

こうして細胞膜から体液中へと

開口放出できるってわけなんですな、

ほい、ドバーッと、セロトニンだよ〜ん!」

宿「いや〜、杏仁豆腐も旨かったよ。本当に満足しちゃった」




「別腹は小腸の気持ち」

これで、あなたも今日から糖質制限を卒業できます、ラッキー(笑)

だいたい、小腸のセンサー細胞から読み解いた栄養学なんか、

これまで提示されたことはないんだから。

これ世界初、本邦初かもよ。

バラエティーに富んだ食べ物があなたの小腸のセンサー細胞たちをよく活性化し、

バラエティーに富んだ消化管ホルモンが分泌されることで、

ヒトの体内生理はホルモンによる動的恒常性を達成します。



さて、ここんとこの習慣、朝の枝豆の見回りに行ってきます。

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2016.07.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

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