日常と連続した養生

「徐行して血脈を舒(の)ばし、危坐して踵息(しょうそく)を学ぶ」
                         『剣南詩稿』


南宋の官僚・政治家にして詩人であり養生家でもあった

陸游ことリッキーは、下男に代わってホウキを持って掃き掃除をしながら、

身体が汗ばむことをもって血脈の流通促進効果を体感し、

食後には、必ずといっていいほどによく散歩をした。



この散歩も家の周囲をブラブラと散策するにとどまらず、

旅行の時の歩きや、採薬のために山に分け入るトレッキング、

さらにその採取した生薬を町に売る行商と、

野も里も山も、とにかくどこでも歩くことをリッキーは趣味とした。



老化はまず足から、というが、このようなリッキーのウォーキング趣味は、

結果として足腰を鍛えてアンチエイジングに霊験あらたかな効能を発揮した、

とみなせる。



歩くことで膝下のスネの前脛骨筋(ぜんけいこつきん)が鍛えられる。

この膝下の前脛骨筋の起始部にあるツボが、

松尾芭蕉の『奥の細道』の「三里に灸すゆるより」のあの

足の三里(あしのさんり)だ。

この足の三里のツボを含む前脛骨筋を膝下から足首まで

指圧していると、患者さんの胃がグーグーと猛獣の如き咆哮を発する。

胃の蠕動ホルモンであるグレリンが発動されたエビデンスだ。



胃ホルモンのグレリンにはミトコンドリアを増強する作用が確認されている。

リッキーの歩き趣味は、膝下の前脛骨筋の足の三里のツボをはじめとする

膝下から足首までの前脛骨筋全体、つまり胃の経絡(けいらく)をよく刺激することで

足の血流を促進し、胃ホルモンのグレリンがファンファーレを発し、

リッキーの全身の1京8000兆個のミトコンドリアが活性化することで、

長寿遺伝子のサーチュインにスイッチが入り、こうした総合的な効果で、

リッキーは33歳で若白髪になる程の虚弱な身体を鍛えあげて、

85歳の健康長寿を成し遂げた、と分析できそうだ。



冒頭の詩句は

「プラプラと歩いて足の三里を刺激して、

グレリンと一酸化窒素で血流をうながして、

ミトコンドリアを活性化し、

ノンビリとくつろいで横になっては、

足首に意識をもっていき、

深い呼吸をこころがける」

と意訳しよう。





このリッキーの当たり前のようにサラッとして気負いのない

日常と連続した養生への取り組み。

われわれ凡夫も見習おうではないか。

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2016.05.28 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

コメント

日常こそ大事ですね。同感です。
今日もさりげなーーく
散歩に行きます
シバワンコ2匹がお供です

2016/06/02 (木) 10:48:07 | URL | 大阪のおばちゃん #- [ 編集 ]

犬伴エクササイズですね(笑)

2016/06/04 (土) 06:22:22 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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