掃除エクササイズ

「今年幸いにして差(や)や健やかなれば、
小雨に聊(いささ)か鋤(すき)を荷(にな)う」『剣南詩稿』


前稿に引き続き南宋は詩人にして養生家であった

文人の陸浮ことリッキーの言葉を拾ってみます。

冒頭の詩句はリッキーの晩年83歳の作です。


リッキーは85歳の長命を養生法の実践によって達成したわけです。

85歳と言えばかの江戸期の『養生訓』の著者であった儒医の

貝原益軒も同じく85歳で大往生しております。


養生学の本場である中国と、中国から養生学を学んだ日本の

二人の養生家が同じような境遇を体験したことは、

なにかシンクロニシティーに面白く感じます。



リッキーは下男に代わってみずから掃き掃除に勤しみました。

掃き掃除は身体を少し前屈して曲げて、箒(ほうき)を

リズミカルにこまめに手を使って動かして、

チョコチョコと歩き回りながら行います。

だから掃き掃除には「老人の気血は滞ること多きも

支体屈伸して気血流暢し、終身、手足の疾(やまい)なし」

の効能があると説いております。



言わばリッキーにとって掃き掃除は、

掃除エクササイズだったのです。


そして冒頭の詩文にみる通り、

リッキーは最晩年になっても農作業をしていました。

鋤(すき)や鍬(くわ)や鎌(かま)を振るなかでも、

また体調を観察したのです。



掃き掃除や農作業を通じてみずからの身体と対話する。

そうしたなんでもない日常生活の所作のなかで体調管理をした。


こうした日常の所作のなかで、身体を鍛え整えるという視点。

ここにリッキーの凄さ、ホンモノの深みを私は見て取ります。


ジムのトレーニングマシンなどなくとも、

掃除と畑があれば身体を鍛えることは可能です。


掃除エクササイズ。

畑エクササイズ。

草刈りエクササイズ。



ハリィーにとっては、

たかが草刈りだって、立派な養生法です(笑)

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2016.05.26 | | コメント(5) | トラックバック(1) | 命曼荼羅

コメント

清掃の仕事・・・

以前、見つけた記事を転載したものです。

「ホテルで働くメイドさんたちに被験者となってもらった。
彼女たちは30代から40代であったが、ホテルでの長時間労働で、家族の
世話を見る時間も限られ、皆が運動不足や体調不良を訴えていた。

 そこでランガー教授は彼女たちにホテルの清掃の仕事は運動不足を
解消する上では極めて有効であることを説明したのである。
そのことを理解した後に彼女たちはこれまでと同じ仕事を続けたのであるが、
4週間後に調査をしてみると平均一人当たり、1キロ近く体重を減らしていたのである。
それまでは運動不足に体調の不具合を訴えていた人々であったが、仕事を通じて
健康管理が達成できることを意識下に植え付けられたことで、以前とは全く違う効果が
確認されたのである。」

http://blogs.yahoo.co.jp/amigoplaza/63400606.html

現代科学でも、証明されているんですよ!

それから・・・
こんな記事も。

「ジムでみっちり2時間運動するような「ひとかたまりの運動」が必要というわけでは
ありません。
最も健康だった被験者たちは、一日を通じて長時間座りっぱなしにならず、軽い運動や
力仕事などを組み込めるような仕事やライフスタイルの人たちでした。
仕事の「スキマ」を見つけて体を動かすべし」

http://blogs.yahoo.co.jp/amigoplaza/64049019.html


まさに、今村さんが書いていらっしゃる、

「ジムのトレーニングマシンなどなくとも、

掃除と畑があれば身体を鍛えることは可能です。


掃除エクササイズ。

畑エクササイズ。

草刈りエクササイズ。」


イェーイ!!!です♪

2016/05/26 (木) 06:48:37 | URL | ひろみ #ngtcWdFE [ 編集 ]

養生は行住坐臥にあり

とても良い記事とコメですね。
日常の所作の中に練るべき己にとっての養生材はありますから。
これを体内に探り、練る作業は大変有用ですね。
身体にコマンドシステムが構築され習慣化する迄は一に意識、二に意識。
動作の偏差を矯正しようと意識の矛先は初め表層筋に向かいますが、加齢に伴い体力が落ちてれば自然とコアに落着するものです。

芸事習い事じゃやるのにね。

作業の後、事後になって床壁柱に養生(材)あてる間抜けな職人はいないのにね。(未病治)

生活に追われるだけのあたしのような凡夫は、普段放ったらかしで、事が起きた後に大騒ぎだ。爆笑

2016/05/26 (木) 10:41:40 | URL | 陣中見舞い #- [ 編集 ]

養生術の分断から統合へ


ひろみさん、イェ〜ィ!!!

いつもドンピシャな素敵なコメントをありがとうございます。

どんな職業でも、その仕事なりの身体の使い方があり、

それをうまく応用すれば、ジムなんか行かなくてもいい。

アタシが住んでる田舎じゃあ、行きたくてもジムじたいが無いし(笑)

カルチャースクールの利権じゃないけど、なんでもひとから教わるんじゃなくて、

みずからの創意工夫で自分なりのエクササイズができれば、それにこしたことはないよね。

つまり0円健康法の獲得だね。







陣の兄ぃが、凡夫なら、アッシなんざ凡凡凡夫でやんす(笑)

乳酸の流れも速筋(白筋)から遅筋(赤筋)、心筋へ、ですからね。

太極拳なんかは、この流れをうまく応用しているんじゃないですかね。

歳と共に白筋の目方は減るけど、その分を赤筋のミトコンドリアパワーでカバーする。

先週の1週間で、自分が借りてる治療院のテナントの前の同じくらい古いテナントが、解体されました。

この解体屋のトビの職人さんたちの働きようを、じっくりと観ることができたんだけど、

まあ、本当に身軽にこれでもかとよく働き、よく動く。

重機なんか、まるで手足の如くに滑らかに操作するし。

ほんと惚れ惚れしながら、アタシは観察していました。

年長の職人さんは、みんな小柄。

こういう職人さんって、めったにプロレスラーみたいな体型の方はいませんね。

吉田のシラス漁の漁師さんも、自分よりも小柄だけど100キロの網を普通にひとりでトラックに乗せるって。

みんな仕事エクササイズですわ(笑)

自分も前腕の、シュワちゃんがターミネーター2でグリグリッて、サバイバルナイフでむいたあそこの筋肉だけは、軽く肥大してます。

日常から隔離した養生術よりも日常と連続した仕事エクササイズこそが、

みずからを鍛え活かす養生法だ、と宣言したいです。

2016/05/26 (木) 20:03:13 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

こんにちは、
こちらにもコメントさせていただきます。

そうなんですよね。
私も特定の筋肉だけを使用するエクササイズなどより、
総合的に身体を操作する畑作業のなど方がきっといい養生になるような気がしてなりません。

私はもっぱら自転車通勤エクササイズですが、
自転車も一生懸命やりだすと、
これは、なかなか身体操作の可能性がたくさんあって、
いかに効率よく、少ないパワーを使って、
安定して早く走れるかなんてやってると、
楽しいのです。
というわけで、出勤行ってきます!

2016/05/27 (金) 23:45:40 | URL | akechi #- [ 編集 ]

akechiさんのブログが再起動!


→ http://akechi19.blog.fc2.com/

ほんと2ヵ月もブログを更新してなかったんで、

でも大人事情で野暮な事は聞けない(笑)

充電中だったとは、akechiさんらしいです。

自分は常に出しっぱなし(笑)

自転車もエクササイズに向いてますね。

全力で速筋、ゆっくりで遅筋、乳酸経路を開発するにはもってこい。

負荷をかけるか、負荷無しでいくか。

これだけでも色んな操作ができそうです。

人間の身体とは

腸管内臓系の根源的な欲求・要求である食と性の二相の目的を果たすために、

体壁筋肉系のヴィークル(駆動系)ができた、とは

三木成夫博士・西原克成博士の三木・西原理論です。

体壁筋肉系を刺激することは、胃のグレリンの分泌を促進します。

胃の蠕動ホルモンであるグレリンは全身のミトコンドリアをシャンとさせる銅鑼の役目を果たすホルモンです。

また体壁筋肉系を刺激することで血管壁と皮膚から血管拡張ホルモンの一酸化窒素を分泌できます。

一酸化窒素もまたミトコンドリアにスイッチを入れる銅鑼の役目を果たします。

グレリンと一酸化窒素のファンファーレが自転車エクササイズでakechiさんの体内に鳴り響いていることでしょう。

お互い仕事、プライベート、情報発信、楽しんでやっていきましょう!

2016/05/28 (土) 05:57:38 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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