医師のKさんへ


指圧の終局的な目的は筋肉をほぐすこと。

固かった凝りが柔らかくなれば治療は成功したといえる。

押して痛い部位である圧痛点が、押して痛くなくなった時、

その部位の筋肉はほぐれている。

圧痛点があまりに痛そうならば、その場合はそのポイントを深追いせずに、

一時的にスルーして、周辺部位や遠隔部位をほぐすようにする。

そうしてまた先の最圧痛点へと立ち戻る。

こうして何回か遠隔周囲ポイントと最圧痛点ポイントを繰り返し行き来するうちに、

最圧痛点の痛みは緩解してくる。

しかし脳梗塞の麻痺側の凝りなどは簡単には取れない。

健側の凝りをほぐすことで麻痺側へ働きかける気で行う。

癌の末期などには特有の凝りが発生する。

この癌に特有の凝りもまた簡単には取れない。

簡単にほぐれない凝りは、あるがままに対峙する。

指圧というと押すだけと思われがちですが、

押しながら引くというワザを身につけるとレベルがあがるはずです。

ただチカラを入れて押せばイイのではない。

チカラを入れて押した先で少しだけチカラを抜く。

この「抜きのチカラ」を使えば長時間の一点圧が可能です。

長時間一点圧は鎮静・鎮痛効果を引き出すのに有効なワザです。

寝ている患者さんに試すと違った世界が見えるかもしれません。

やがて気と遭遇する機会があるかもしれません。

驚くかもしれませんが、それも命の多様な姿のひとつです。

自在に蠢く気と戯れるレベルに到達すると、

かなり面白くなってきます。

少しずつ、手の内を深めていってください。

まずはご挨拶を兼ねてのアドバイスでした。

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2016.04.28 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

Kさんへ


先程はご丁寧なメールを頂きまして、ありがとうございました。

例え短時間であっても、患者さんは指圧をしてくれるKさんの手当てに、

とても深い意味で癒されるはずです。

まさに「手当て」こそ、医療の根源、原点です。

その原点である「手当て」をないがしろにせずに、むしろ積極的に活用される医師のKさん。

先生のような方と巡り会えたのも、不思議な縁、奇跡の出会いです。

簡単に取れない凝りとの対峙において、どうしても治療者は初めは絶望を感じてしまいます。

そのために少し大げさに表現しております。

ヒトの体質や性格がすべて異なるように、凝りもすべて異なります。

一律にはいきませんが、治す法則はきっとどこかにあるはずです。

少しでも奥義に近づくように、これからも切磋琢磨のお付き合いを、

よろしくお願い申し上げます。

2016/05/03 (火) 20:21:03 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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