グレリンの響き

グレリンという空腹時の胃の蠕動に伴い胃から分泌されるホルモンは

血液中に分泌されて血流に乗り全身に運ばれるよりも前に、

まずは胃の周囲にある脳へと直結した神経に伝達されて、

胃から脳へと高速通信で

「腹が減ったから飯をくれ」と摂食を促す。




またこのような血糖値が下がった腹が減った状態の時に、

激しく動くのは、血糖値のさらなる消失を招き危険なので、

グレリンにはヒトを大人しくする作用があり、

眠気を誘発するプチ冬眠状態を導く作用もある。

あんまり腹が減り過ぎるとアクビが出て、眠くなり

動くのがイヤになる経験はよくあることだ。

「腹が減っては戦はできない」




このグレリンというホルモンには

ミトコンドリアのチカラを増強する作用が発見されている。




年老いて筋肉ミトコンドリアのチカラがなくなったマウスに、

グレリンを投与すると、この老化マウスの筋肉ミトコンドリアが

増えて、持久力が回復した!

腎臓が弱ったマウスにグレリンを投与すると、

蛋白尿が減って腎機能が回復した!



グレリンを実際に人間に投与すると様々な疾患に有効な結果が出ている。

ガンで痩せた人、心不全、呼吸不全、糖尿病性神経障害などが、

グレリンの投与で実際に回復している!

つまりこうした疾患の背景にはミトコンドリアのチカラの不足があり、

グレリンの投与により弱っていたミトコンドリアが回復したがゆえに、

これらの疾患の症状が改善したとみなせる。




実は指圧をしていると、胃が動くことは日常的な出来事だ。

患者さんたちは、指圧をされて胃が音を立てて鳴ると、

いささか恥ずかしそうに、

「あはは、お腹が鳴ってる!」

と皆さん、仰います。

でも、ちっとも恥ずかしがることはないのです。

まさに体表内臓反射により、体表への刺激が

内臓を動かし胃からグレリンが分泌されたアカシが、

胃の鳴った音、胃の叫び、

グレリンの響きです。



グレリンは胃と脳から分泌されることは確認されています。

しかし、まだ皮膚からグレリンが分泌されているか、どうか?

は確認が取れていません。

もしも皮膚でグレリンが合成されて胃や脳へと皮膚からのアクセスが

発見されたら、かなり面白い展開となりそうです。

是非、皮膚科学の基礎研究で皮膚がグレリンを合成できることを

立証してもらいたいです。




脳と腸で作られる様々なホルモンを脳腸ホルモン、

ブレイン・ガット・ホルモンと呼びます。

この脳腸ホルモンはすべて皮膚でも作られます。

ですからこれらのホルモンは実は、

脳腸皮膚ホルモン、ブレイン・ガット・スキン・ホルモンなのです。

グレリンは胃で作られるブレイン・ガット・ホルモンです。

であるのなら、きっとグレリンは皮膚でも作られているはずです。

これはまだ誰も指摘していない推測です!




皮膚と胃と脳が連動していることは、

23年に及ぶ鍼灸指圧の臨床経験でハッキリとわかります。

体表と内臓がつながっているという体表内臓反射という機序に、

グレリンというホルモン分子が仲介役としてメディアの役目を果たしている

可能性が出て来ました。




いずれにしろ胃から分泌されるグレリンのチカラを引き出すことは、

わたしたちのミトコンドリアを健やかにし、

健康を守るうえで必須の養生法となるでしょう。




空腹を感じ、お腹が鳴るのを楽しむ。

そのグレリンの声楽ならぬ

胃楽に酔いしれるなかで、

ミトコンドリアにスイッチが入り、

そこではじめてご飯を頂いた時、

全身の1京超のミトコンドリアは、

一斉にATP合成の歓喜の歌を奏でるのです。




単なる胃袋は胃袋にあらず。

胃は立派なホルモン合成器官であり、

胃から分泌されるグレリンというホルモンは、

ミトコンドリアを健やかにする

わたしたちの健康を守るかけがえのないホルモンだった。



一酸化窒素という血管を拡張するホルモンにも、

ミトコンドリアを強化する作用がある。

グレリンや一酸化窒素を味方につける養生法こそが、

ミトコンドリアを強化するのです。



鍼灸指圧はまさに一酸化窒素とグレリンを誘導できる

最上にして最高のミトコンドリア活性化です。

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2016.03.30 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

 

凄いなグレリン、素晴らしいな鍼灸指圧!

2016/03/30 (水) 09:25:27 | URL | かおちゃん #tJwXaRLI [ 編集 ]

腹が鳴るのが嬉しい日々(笑)


かおちゃん、これまでのホルモンの医学常識が

今かなり凄い勢いで

パラダイムシフトの真っ最中のようです。

そこにミトコンドリアがからみ、鍼灸指圧も食い込んでと、

なかなか目が離せない。

えっ、どなたかのまたぞろの不倫騒動?

だから、そんなの個人の自由、

ほっとけってぇの(笑)

2016/03/30 (水) 13:22:46 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

いつも

今さん、いつも本当ありがとうございます!
そうそう、うちの猫ちゃん、背中とかをマッサージしてあげるとご飯をよく食べます。いつもご飯を目の前にして、”背中さすって〜、マッサージして〜”てな顔で待ってます。その顔はかわいいときのグレムリン似です。ほんと!

2016/03/30 (水) 23:21:22 | URL | 中尾勇人 #- [ 編集 ]

ダハハ


グレムリンね。たしかに響きが似てる(笑)

人間の場合も背中を指圧する方が、オキシトシンの分泌が高まるそうです。

この皮膚ホルモンのオキシトシンとグレリンが連動しているんでは、と推測してます。

咀嚼運動でもグレリンは分泌されるとか。

栄養の取りこみ、成長ホルモンの誘導、血流促進、これからまだまだグレリンの隠された作用が発見されていくかもしれません。

しかし現時点では特にミトコンドリアを増強する作用に、ホットに注目しましょう!

なんかマジメなコメ(笑)

2016/03/31 (木) 05:37:51 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

マジ

こっちもマジメですよ!(笑)
なかなか筋トレ系がやれてないけどマジメにとりくんでいます。
もうほんといろいろありがとうです。








2016/03/31 (木) 09:39:13 | URL | 中尾勇人 #- [ 編集 ]

ちょいキツ系


中さん、ミトコンドリアを増やすには、

ちょいとキツイくらいのエクササイズが効果的だそうです。

トレーニングバーを振りたくると、

かなりハァハァします(笑)

背中の筋肉ミトコンドリアが少しは増えたような気がします。

2016/03/31 (木) 19:47:50 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

えっ ちょっときついくらい?

 ヨーガもう少し過激にしないと… 大東温泉プールで入浴より時間増やすか… 週一がいいとこだし…

2016/04/01 (金) 05:31:40 | URL | ばっちゃんわらす #- [ 編集 ]

負荷の度合い


ミトちゃんを増やす負荷の度合いに関しては、

継続できる軽めのエクササイズと、

もうひとつ、たまには息が切れるくらいのハード系の

組み合わせがイイようです。

でも、ばっちゃんに関しては十分に常に負荷がかかっているようなので、

これまでのやり方でイイでしょう(笑)

だって、ばっちゃんの身体、かなり筋肉質ですよ。

あの手首で体重を支えるヨーガの体位を普通にできるんだから。

ミトコンドリアの総数が生涯の健康を決めている?!

養生法の探求も、いよいよ佳境です!

2016/04/01 (金) 06:05:57 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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