手の内 10

ここに一冊の本があります。

題名は「和動 WA・DO」

原著者は、トラン・ヴュ・シィ氏で、

フランス人の医師で日本に滞在していた方のようです。

原著がフランス語で書かれたものを訳した本です。

私が持っているこの本は初版本で1990年9月26日の第一刷版なので、

すでに25年が経過していますね。

ということは、アタシが鍼灸指圧の資格を取得して開業してすぐの頃に、

買い求めた本だったのでしょう。

でね、べつにこの本のステルスマーケティングをするつもりで

ここにこの本を紹介するわけではありません。

いや、本というものも、たまにパラパラと開くと、

セレンディピティにシンクロニシティーに、オッ!

という発見がある場合がある、と言いたくてこの本を紹介しました。

やっぱり医師だから医学の素養があるし、ましてフランス人ということだから、

また東洋人と違った視点で、日本的な動きを観察している。

そのへんが面白い、ということです。

今、マイブームの「Gがえし指圧」なんかのヒントも、

いくらか、この本から得たかもしれません。

頭の重さを支えている部位には、確実に積年の頭部の重さGが蓄積していく。

そういう部位の凝りを丹念にほぐしていけば、頭部血流が促進されて、

脳が活性化して、認知症の予防にもつながるかもしれない。

ただし、ほんの思いつきだけでは説得力がない。

最低でも10年は、そんなメソッドを実践して、

そのアンチエイジング効果を立証しないとね。





そう、実践なき理論、実践なき主張は、無に等しい。

私が語る手の内は、すべて実践ある理論、実践ある主張。

実践なくば説得力はありません。





手の内の外側には、膨大な手の外が存在する。

手の内を追及したその指先に広大で深淵な手の先を観る。

そんな時、ちっぽけな自分の営為が少し無意味に思える。

それでも、治療家として、やることをやるしかない。



やることをやった結果の最大のインセンティブは、

お客さんの笑顔、気持ちよくなった、との言葉。






手の内には、手の外に通じる気があるような気がします。





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2015.12.13 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

Wa-do 原著届きました。
早速おもしろそうです。
うちの妻と一緒に体のことを勉強する本が欲しがったので飛びついたのですが、
彼女はあまり興味なさそうにしています。。
クリスマス休みに強要しようかと思います。w

2015/12/13 (日) 07:57:30 | URL | akechi #- [ 編集 ]

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2015/12/13 (日) 11:25:48 | | # [ 編集 ]

カラダのトリセツ


akechiさん、

実は人類はいまだに、この生身のヒトの身体をどうやって使用すればイイのか?

の「ヒトのボディ&ソウルの取り扱い説明書」を、手に入れておりません。

だから、そんなたぐいの本があればイイな、という時、

たぶん、WA・DOは、けっこうイイ線を行くと思いますよ。

奥様には、イラスト付きの、各部操術編あたりなら、ご興味を示すかもしれませんね。

自分は、序文のトラン氏のコアな思想が書かれた部分に、グッと来ました。

著者ならでは言葉を見つけると、うれしいですね。

akechiさんがフランス在住の声楽家であったから、この本をネタに話が出来る。

これもシンクロニシティーにセレンディピティな奇跡ですよね。






サブタンさん、いつも読んで頂きまして、まことにありがとうございます。

そうですか、ガン発生原因にも、治癒効果にも、タンパク分子が絡んでいるというデータがすでに提出されているんですね。

しかし、ガンを含めて、あらゆる非可逆的に進行した病理現象を、どうにかこっちに引き戻すのは、

実に難しいことです。

それでも、例え遺伝性であろうと、なんだろうと、どんな病変にも果敢に対峙していかねばなりません。

命がわけがわからなければ、とうぜん、病理という命のプロセスもわけがわからないのです。

でも、そこに線形的なモデルをはめ込み、わかったつもりで、なにがしかをすることが医療には求められます。

その求めに応えることが治療家の存在理由です。

治療家が治癒というインセンティブを与える事ができなくなれば、

治療家の存在意義は無くなります。

治療家は常に過大な自信と、過大な自責のカオスの只中におります。

2015/12/13 (日) 20:05:01 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

そうですよね。
私もその序文を読んでこりゃおもしろそうだ!って思いました。読むのが楽しみです。

2015/12/15 (火) 21:34:07 | URL | akechi #- [ 編集 ]

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