日々の養生

① 昨日の非は恨悔すべからず

② 明日の是は慮念すべからず 

③ 飲と食は度を過すべからず

④ 正物に非ざれば苟も食すべからず
 
⑤ 事なき時は薬を服すべからず
 
⑥ 壮実を頼んで房を過すべからず
 
⑦ 動作を勤めて安を好むべからず



この①から⑦に及ぶ七箇条は、

健康でいるためにやってはいけないタブーの覚え書きだ。

この言葉、実は江戸中期の蘭方医・杉田玄白の

「養生七不可」に書かれた言葉だ。

杉田玄白と言えば言わずとしれたターヘル・アナトミア

つまり西欧の解剖書を3年がかりで独学で仲間たちと訳して

「解体新書」という訳本を完成させた万人が知る偉人だ。

その杉田玄白は虚弱体質で持病の胃ケイレンに悩まされて、

決して丈夫なタチではなかったが、うえに挙げた

自分なりの養生メソッドを駆使することで、

その生涯で二人の妻を娶り、それぞれ一男二女、一男三女の

計7人の子をもうけ、なんと85歳の長寿を成し遂げた。

冒頭に挙げた長寿のための7つのタブー覚え書きは、

69歳の折りに玄白が自身のそれまでを振り返り書いたものだ。

少しわかりやすく書き直すと、



① 昨日の事をクヨクヨしない。

② 明日の事を心配しない。

③ 食べすぎ、飲みすぎに気をつける。

④ まともな食べ物だけを選んで食べる。

⑤ 病気や症状のない時に薬は飲まない。

⑥ 健康であっても夫婦の営みは適度に保つ。

⑦ よく動き、ぐうたらしない。



と、こんな感じになるだろうか。

どれもこれも極めて真っ当な現代にも十分に通じる

普遍性を持った養生哲学と言える。

あと少し蛇足でわたしが付け加えるならば、



⑧ つめたい飲みもの、つめたい食べ物に気をつける。

⑨ なんでもまんべんなく食べる。

⑩ 身体をやわらかく保つ。

⑪ 風呂にゆっくり浸かる。

⑫ 太陽光線を時々浴びる。

⑬ 疲れたら横になってしっかり休む。

⑭ いい音楽を聞く。

⑮ 鍼灸指圧をルーティンにする。



と、今思いつくところではこんなところだろう。

健康でいるための絶対的な方法など実際は存在しない。

どんな養生法であれ、どんなメソッドであれ、

それはあるひとや、ある場合にはそれなりに有効かもしれないが、

決して万人に適合してすべての症状を予防できるわけではない。

ではあるが、実際にそうした養生法メソッドを実践し、

現実に健康を保ち長寿を達成したもののアドバイスは、

やはりそれなりに傾聴に値する。

先人を見習いわたしも日々の養生に勤める所存だ。

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2017.05.29 | | コメント(10) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

指圧アート

ひとの体壁筋肉系は

600の筋肉群が連結し一枚の皮でくるまれる。

この600の筋肉群をくるむ一枚皮のなかに、

凝りという得体の知れないモノが生じる。

その凝りという得体の知れないモノに

指を触れてその得体の知れない凝りという生き物を

生きかえらせるのが指圧という仕事だ。

指圧は普通は東洋医学の範疇に属する。

だから指圧もいち代替医療だ、と一般的には思われている。

悩んでいた症状が楽になり治る。

そういう機序を引き出すのだから、たしかに

指圧には医療の側面がある。

しかし、わたしは指圧は医療であって医療でない、

とべつな視点を提供したい。

では、指圧は医療であって医療でないとするならば、

いったい何なのか?

その答えはこうだ。

「 Shiatsu is not Medicine but Art 」

そう、つまり指圧とはアート、芸術なのだ。

だからあえていえば「指圧アート」という呼び名の方が

単なる指圧という言い方よりも指圧にはふさわしい名称だ。

指圧アートは患者の体壁筋肉系というキャンバスに

指という絵筆で気という絵の具を塗り込む絵画だ。

あるいは体壁筋肉系の凝りというモチーフを

指という彫刻刀を使いその切っ先の気で削り取る彫刻だ。

いや瞬間芸術、その場、その場で新しい生命の息吹を

押し出し、低周波の気シンフォニーを鳴り響かす音楽だ。

つまり指圧アートは気の絵画であり彫刻であり音楽なのだ。

指圧アートという作品はアーティストひとりの気ではできない。

患者という相手の気があってはじめて指圧アートは成立する。

指圧師と患者の気が生み出す世界でひとつだけの指圧アート。

指圧アートの世界は気の癒しと快楽と歓喜に満ちている。

指圧アーティスト・ハリィー今村は、

今日もその指でキャンバスに七色の気を描き、

凝りの気を縦横無尽に切り出し、

宇宙と連動する気の交響曲を指揮するのだ。

指圧は医療であって医療でない。

指圧は気の芸術なのだ。

2017.05.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

続けてナンボ

「針灸治療に長い経験を持つ術者は、しばしば長期の治療によって、当初意図しなかったような全身状態の改善、一見非可逆的に見える老化現象等の『若返り』の起こることを体験する。ただしこれらの効果は、いつ、どの程度に、どういう風に起こるかは一定しない。灸家として令名のあった深谷伊三郎氏の経験によると、一年以上の灸治で白内障の患者が新聞が読めるほど治った例があるという。あるものはもっと短期間に治り、あるものは不治であるだろう。しかし日本の各地で針灸の伝統の残っている地方では、医者が無視したり否定的であるにも関わらず、そのような治効例が民衆の間で知られ、かなりの長期の治療を要する疾病にもこれを試みた。代田文誌氏の灸治の治験例にも述べられているように、慢性病では最初の数ヶ月ほとんど効果があがらないのに、一定期間の灸治をしんぼうしていると突然効果が現われ、あとは非常に順調な経過で治癒にむかう例がある。伝統の無い国では、恐らく患者がそれまで待てずにあきらめ治療を中止してしまうだろう。・・転調効果による全身機能の改善、たとえば食欲増進、気分の爽快化、不眠の改善、体重の増加または減少(平均化)、内分泌機能の正常化による性機能の改善等は、それだけでも慢性病の患者の自信を増し、疾病の治癒に大いに役立つ」間中善雄「肩こりと腰痛」創元医学新書



つい先日に11年来の頭痛に悩む患者を初診した。

11年前に頭が痛くなり、それいらいほぼ毎日の

頭痛に悩まされているという。

その頭痛のキッカケは13年前の交通事故とのことだ。

さて、それで初診時に、いつものように

全身指圧を試み、身体各所の凝りを探った。

たしかに凝りはそこかしこに見られたが、

恐らくは10回を経ずして、寛解するだろう

と私なりの予後が予測できた。

この患者はすでに近郊のあらゆる治療院や医院を受診し、

すべてに失望し、万策尽きて、わたしのもとを

訪れた次第だ。

初診時の治療中に「肩が軽くなって、身体中がホカホカしてきた!」

「今まで受けた治療で、ここが一番効きそう!」

との率直な意見をベッド上で述べていた。それから

「どのくらい通ったらいいですか?」

という定型の質問が出た。

私はこれまでの実例を挙げながら、

それほど回数を重ねなくとも、恐らくは早い時期に

寛解に向かう旨を伝えた。

そして次回の予約をして、笑顔でこの患者は初診を終えて帰宅した。

1回で治るケースもあれば、数回から十数回で治るケースもある。

あるいは何ヶ月もかけて長期で治るケースもある。

10回で治るケースなのに、数回で治らないからとそこで治療を

やめてしまうのは、とてももったいない。

数ヶ月かけて治療すれば全身が若返るほどの転調効果が期待できるのに、

初発症状が改善したら、治療をやめてしまうのは、

宝を見つけてそれを取らずに立ち去るようなものだ。

鍼灸指圧は続けて治療するから転調効果が現れるのだ。

鍼灸指圧は続けてナンボ。

2017.05.26 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

てのひらの宇宙

多事にまぎれてここ10日間、

こちらのブログの記事更新が出来ませんでした。

名古屋の御常連のKさんからは、小生の身を案ずるお電話まで

頂戴しまして、本当にありがとうございました。

皆々様にはたいへんにご心配やご迷惑をおかけしまして、

まことにすみませんでした。



5月12日に、

宮崎県からフジドリームエアラインズ静岡空港経由で

ご来院くださったKさんへ。

遠方よりのご来院、本当にありがとうございました。

Kさんとのおはなしのなかで出た鍼灸師&気功師の本は

『病気が治る「気功入門」』中健次郎、マキノ出版

です。

Kさんにはご専門の音響に関しての深いお話しをご教授頂きました。

中国では古来、音が最強の気であったといわれております。

美しい音色もまた医の根源です。



医のまえに食があり、食の前に農があり、

農のまえに土があり、土の前に天地自然があり、

天地自然の前に音がある?



闇という文字を素直に観ると

門の向こうに音が秘されている。

今から138億年前の天地開闢のビッグバン。

無明の闇の中から素粒子の音が弾けた。

音は光りと振動を伴い宇宙を生みだしたのか。



熟練の気功師の手の平の真ん中のツボ労宮(ろうきゅう)からは

ひとの耳では聞き取れない1ヘルツの重低音が

観測されている。

宇宙は手の平から生まれるのだ。

2017.05.23 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

現場の哲学

「聖人と称し 仏陀と号するも もとより人なれば
 
 畢竟 我 講求討論の友にして 師とするものは 天地なり」




一昨日に常連さんの足の三里を指圧治療していて、

この江戸中期の思想家・三浦梅園の言葉がポッと

脳裡に浮かんだ。

この言葉の大意は机上の空論を廃し、

実学から学べ、ということになろうか。




机上の書物やネット上の知識をすべて自分のものに

しようと思えばきりがない。

また知識が増えるほどに賢くなるわけでもない。

知識を利用したバーチャルな思考が現実に現場で

役立つこともあれば、そうでないこともある。

知識で組み立てた論理がいかに完璧でも、

現場ではそれが通じない事が往々にして生じる。




そんな時、現場ではそこを打破するために、

定型とは異なるイレギュラーな手段が用いられて、

それが突破口、ブレークスルーとなって、

新しい発見や発明や独自の理論が打ち立てられる。

それが現場主義、現場イズムだ。




だから知識も大事だが、その知識は現場で揉まれて

はじめてホンモノになるのだ。

治療師を25年間もやってくると、

治療の現場の何たるか、はそれなりに経験したことになる。

そんな治療の現場から落とし込まれた養生法メソッドは、

一般化する価値はあるように思える。




「身体は硬いよりも柔らかい方がいい」

こんなひとことも現場25年の重みが加わると、

真実味を帯びてくるはずだ。






「中央より先に 地方があり、

科学・技術より先に 労働があり、

産業・経済より先に 暮らしがあり、

政治より先に 人間がある」(農文協のスローガン)




この農文協のたいへんに優れたスローガンを、

ちょっとオレ流にマネしてみる。




「机上より先に 現場があり、

理論より先に 凝りがある」




理論や理屈をとやかく言う前に、

とにかく凝りをほぐせ。

これが治療師生活25年で叩き上げたオレの現場の哲学だ。

2017.05.12 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

未病治養生革命論

わたしがこれまでこのブログに書き連ねてきた内容を

ひとことにまとめるとしたら、どんな言葉になるのか?

そんなことを考えていたらある言葉がポッと頭に浮かんだ。

その言葉とは「未病治養生革命論」だ。

未病治(みびょうち)とは治未病(ちみびょう)とも言うが、

「いまだやまいならざるをちす」と読む。

素直に訳せば

「まだヤマイにならないうちにヤマイにならない体質を作る」

という意味になる。

この文言の訳し方や解釈も様々にあるようだが、

いまここではあえてそのことには拘泥しない。

養生は「ようじょう、ようせい」と読む。

これも素直に訳せば「生を養う、命を育む」という意味だ。

革命は「かくめい」と読む。

意味は「命をあらためる」で、私流にエッジを効かせると

「運命を変革するマイレボリューション」となる。

つまり「未病治養生革命論」とは

「まだやまいにならないうちにやまいにならない体質を

自力の養生メソッドで作ることで、

自分の運命を健康でより良い方向へと

転換する独りマイレボリューションのための論議」

となる。

ちょっと長ったらしいから、圧縮してみる。

「未病治養生革命論とは自己の身心と対峙することで

自律的な生き方を選択することだ」

少し意味が拡大されたが、これなら短めでスッキリした。

病気にならない体質を作るといっても、

万病を未然に防ぐ、と言い切ることはいささか暴言に近い。

たとえ、どんなに用心深く養生法を実践していても、

ケガや症状に悩まされる事態に遭遇する。

しかし、そうではあっても、少なくとも、

普段から養生法を実践し自己の身心と真摯に対峙し、

自分の身体は自分で守る、という意識を持って生きることは、

人生をより良い方向へと向けるライフスタイルだ、

と声を大にして唱えよう。

そのための「未病治養生革命論」なのだ。

他力本願に医療に依存するだけの捨て鉢の人生でない、

自力で養生法を実践することで自己の健康な人生を

つかみ取るための論議。

そんな論議は大いに盛り上げるべきだろう。

サイレントレボリューションの中核理論こそ

「未病治養生革命論」だ。

具体的には、いくつかのキーワードやメソッドの提案と

いうことになろうか。

分子レベルの科学的な視点。

気レベルの手の内の視点。

食や農とのクロスオーバー。

ミクロとマクロの宇宙からの俯瞰。

そうした様々な視点から導いた自分に合った養生法の実践が

できたとき、たぶん、健康を確信する落ち着いた人生が

花開くことだろう。

ウチの畑の枝豆たちが一斉に芽を吹き出した。

まことに目出度い、いや

芽出たぁ〜い、ことだ。


2017.05.11 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

サイレント・レボリューション

中学2年生の時に、となりのクラスの女の子から真顔で

「なんでそんなに顔だけ老けているの?」

と言われた。それでそんな事を言われれば、

普通は怒るところだが、大人びているという

ポジティブな意味に解釈して、わたしはついその時に、

喜んで笑顔になってしまった。

先年で47歳になった。

老け顔もようやく年相応だ。

今年のはじめに洋服屋の冬物のバーゲンセールに出向いた。

よせばいいのに、若者がはくようなズボンのうえに

半ズボンをはく今風のボトムスを試着した。

オーバーパンツにはく半ズボンは、単品で着ることも可能で、

ズボンと半ズボンを2点セットで買うと、

オーバーパンツと、ズボンと、半ズボンと

三通りに楽しめるというコスパな趣向の一品だ。

で、まずオーバーパンツではいてみた。

やっぱりどう見てもセクシーゾーンのようには決まらない(笑)

ズボンだけだど単にフツー。

ならば半ズボンならどうかと試着してみた。

試着室を出て鏡の前に立ったら、ギャーッ!

みるみる顔面に血が上り顔が赤くなる。

猛烈に逃げ出したい気分になった。

そこに間髪入れずにお店のお姉さんが登場。

無様に立ちすくみ、

我がナリに恐れおののく痛すぎるオヤジを見ながら開口一番

「アハハハハ、少年みた〜い!

でもキレイな足をしてらっしゃるから、

ぜんぜん、いけますよ」ときた。

ここは絶対に確実に怒るところだが、

オヤジは少年のようだと言われてコロッといい気分になった。

まったくちょろい野郎だよ(笑)

でも、さすがに、お店のお姉さんのヨイショがあっても、

このボトムス2点セットを買うのは諦めた。

中学生で老け顔と言われ、

47歳のオヤジになって少年のようだと言われ、

そういうひとに私はなりたくて、生きてきたわけではない(笑)

人生は思い通りにはいかないものだ。

さて、思い通りにいかないといえば、

あらゆる問題が思い通りにいっていない。

例えば地球環境問題。あるいは国際政治。

そんな大きなイシューではなく身近な自分に関わる案件では、

東洋医学の啓蒙もまたまったく思い通りには進展していない。

つまり問題山積なのだ。

だがしかし、果たしてそれを問題として感じている者が、

どれだけいるだろうか?

はっきりいって世の中のほぼ100%の皆様は、

ほとんどが、こうした事象に関心がない。

とくに東洋医学の啓蒙なんて事に関心を寄せているのは、

わたしとこのブログを今読んでくださったいるコアリーダーの

皆様だけだろう。

そういう意味では私たちはサイレントマジョリティーならぬ、

サイレントマイノリティーだ。

そのサイレントマイノリティーの私たちはこれから静かに

革命を起こそうと画策している。

いや、そんな静かなる革命を提案したい。

そのサイレントマイノリティーが引き寄せる静かなる革命を

サイレント・レボリューションと名づける。

サイレントマイノリティーはサイレントとはいえ、

決していつも静かなわけではない。

むしろいつもその頭の中ではラウドネスに怒鳴り声を上げているのだ。

でも、はた目には決して騒々しくは見えない。

デモをやるわけでもない。

誰かをつかまえて議論をふっかけるわけでもない。

淡々と持論を精緻に練り、しかるべき方法で

それを公開していくという戦法を得意とする。

そうこのブログのようなそんな情報発信が、

わたしたちの最大の武器だ。

老け顔、もとい、47歳のオヤジは、

短めの半ズボンはもう似合わない。

でも、東洋医学を啓蒙するための

サイレント・レボリューションの

エヴァンジェリスト(先導者)ならば適格だ。

人生のほとんどは思い通りにはならないが、

たまには思い続けることで

大きな変革を引き起こしたい。

2017.05.08 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

拝啓 日本国民様

タンバヤスヨリを知っていますか?

タシロサンキを知っていますか?

マナセドウザンを知っていますか?

ナガタトクホンを知っていますか?

イリエヨリアキを知っていますか?

スギヤマワイチを知っていますか?

ナゴヤゲンイを知っていますか?

ゴトウコンザンを知っていますか?

ヤマワキトウヨウを知っていますか?

イシザカソウテツを知っていますか?

ミソノイサイを知っていますか?

ホンゴウマサトヨを知っていますか?

アシワラケンギョウを知っていますか?

サワダケンを知っていますか?

フカヤイザブロウを知っていますか?

ここにカタカナで列記した名前は、

平安、室町、安土桃山、江戸、昭和までの

約1000年ほどのあいだに我が国の

病に苦しむ多くの一般大衆を

その鍼灸術で救った鍼医たちのネームだ。

どうだろうか?

ひとりでも知っている名前があっただろうか?

恐らくは、ただのひとりも知るまい。

杉田玄白や華岡青州やシーボルトや

野口英世やシュバイツアーの名前は

サッと頭に浮かぶが、

ここに列記した名前を聞いて即座に

それが何者か連想できる者は、

今の平均的な日本人にはひとりもいないはずだ。

6、3、3で12年。

小学校、中学校、高校までの義務教育過程で

私は鍼灸指圧の歴史を教えてもらった記憶がない。

だから高校を卒業して鍼灸指圧師になるために

鍼灸の専門学校に入学するまでは、

上述したカタカナ列記の名前を、

私もまったく知らなかったのだ。

ということは、鍼灸指圧師になるために

鍼灸の専門学校に入学した者いがいのすべての

日本国民は、もちろんこのカタカナ列記の名を知らないのだ。

つまり幼稚園児から大人まで日本国民のほぼ100%が、

このカタカナ列記の名を知らないことになる。

いったいどうしてこんな事になっているのか?

それは私にもわからない。

しかし、間違いなくいま生きている日本人で、

日本が誇るメジャーな鍼医の名前を3人挙げよ、

と言われて即答できる者がいない事だけは確かだ。

今日は5月5日、子供の日だ。

この子供たちが大人になるまでに、

果たしてメジャーな鍼医の何人かの名前を教えて貰う機会が

与えられるだろうか?

あるいは子供の日を共に喜ぶパパやママや祖父母たちが、

これからメジャーな鍼医の名を覚える機会があるだろうか?

クールジャパン。

おもてなし。

モノを作らせれば世界一。

サービスをさせれば世界一。

日本は素晴らしい国だ。

でもね、日本国民は、

世界に誇る自国のメジャーな鍼医をひとりも知らないし、

自国の伝統医学が何だったのかもまったく知らない不思議な人々なんだぜ。

これって恥ずかしいことだよね。

いや、恥ずかしいって思わなければ

おかしいよね。

日本国民のほぼ100%がうえに挙げた鍼医の名前を

すべて暗記するまで。

日本国民のほぼ100%がうえに挙げた鍼医の名前を

すべて暗記して、その名前の鍼医が生きた我が国を

誇りに思えるまで。

日本国民のほぼ100%がうえに挙げた鍼医の名前を

すべて暗記して、その名前の鍼医が生きた我が国を

誇りに思い、そして我が国の伝統医学を心の底から

愛してくれるまで、わたしの壮絶なる闘いは続くのだ。

ふふふ、でもその闘いはもうひとりじゃない。

ここに集うみんなが味方だ。

2017.05.05 | | コメント(11) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

25年目の我が闘争


お陰様で平成4年の5月に我が鍼灸院を開業してから

本日で25周年を迎えることができました。

今日この日まで「鍼灸指圧 光伯堂」を

続けてこれたのは、ひとえにご来院くださった患者様、

親類縁者の皆様、そして、このブログの読者や

コメンテーターの皆様のご支援の賜物です。

当院ならびに私とご縁がありましたすべての皆様に、

これまでの25年間への感謝を申し上げる次第です。

本当にありがとうございました。




さすがに25年間も治療師をやっていると、

わたしという人間も随分と変容したと実感しております。

内面も外面もすべてが変わりました。

その自分の変化した内容をこれからこのブログ記事に

反映していくつもりです。




さて自分の内面やワザは大きく変容しましたが、

東洋医学を取り巻く現状は、まったく変化がありません。

開業当初に感じたアウェーな圧迫感は、

年数が経つにつれ減衰するどころか、

日増しに強くきつくなっているとすら感じます。




鍼灸指圧は日本の伝統医学です。

それなのに鍼灸指圧に優しいまなざしが向けられることはなく、

いつも侮蔑や差別的な冷たい視線を容赦なく浴びせてくる

この国の99%の人間たち。




あのね、いまここに現在の日本国民が存在しているのは、

じつは東洋医学のお蔭なんだぜ。

わたしたちのご先祖様たちは、

ここ1500年のあいだにどこかで必ず鍼灸指圧のお世話に

なっている。そのときの鍼灸指圧の治療のお蔭で、

命拾いをし、無事に出産をし、安らかに送られて、

そうして我が日本民族はそのDNAを後世へと伝承し存続してきたのだ。

その貴い鍼灸指圧の恩に報いずに、

鍼灸指圧を野蛮で胡散臭いと見るとは、

いったい何たる恥知らず、罰当たりな国民なのか!




それもこれも、これまであまりにも情報が不足していたからです。

我が国の現在の教育体制では赤ん坊から大人になる過程で、

ただのいちども正しく東洋医学を認識する機会が得られません。

こうした政治的な理由から日本国民の99%は東洋医学の何たるかを

知ることができなかったのです。

この国家的な東洋医学スルー政策を私個人の力で変革することは

不可能です。ですが、わたしひとりでできることはあります。

それが、つまりは、こうしてブログで日々、東洋医学を啓蒙する

ために情報発信をするということです。




東洋医学を、鍼灸指圧を野蛮で胡散臭いとこれまで思っていた者が、

その認識を改めて、ひとりでも鍼灸指圧を素晴らしいと思うように。

我が国の伝統医学は鍼灸指圧であり、鍼灸指圧こそ日本の世界遺産だ、

と誇れる者がひとりでも増えるために。

つまり鍼灸指圧を尊敬し、鍼灸指圧を心から愛する国民がひとりでも増えるために。

わたしはこれまでと同じく我が闘争をこれからも

繰り広げていきます。



25年間の鍼灸指圧師としての臨床経験から、

わたしのなかで変わったことのひとつは、

経絡(けいらく)やツボに対する認識です。

経絡やツボは、これまでは当たり前のように

あの経絡人形に記載されているようなルート、位置にある、

と教育されてきました。

しかし、わたしの認識は今ガラッと180度変化しています。



その経絡やツボに関する変化した私の認識をひとことで言うと、

「経絡やツボはつくるもの」

となります。




そうなのです。

当たり前に自明として経絡やツボはそこにあるのではなく、

経絡やツボは治療師が触れることで、

そのつど、そこに『生まれてくる』ものなのです!

命のなかに新たな経絡やツボという場をデザインし創造する

これこそが鍼灸指圧師の仕事なのです。



鍼灸指圧師は日々、新たな経絡やツボという命の場を

デザインし創造することで、東洋医学を伝承していくのです。




東洋医学2000年の歴史はそのようにして

先代の鍼灸指圧師たちにより継承されてきました。

そしてまたここからわたしたち鍼灸指圧師により、

あらたに継承されていきます。




25年目の我が闘争。

終わり無き闘いのステージが、

いま幕を開ける。






※ 「鍼灸指圧 光伯堂」からのお知らせ

  5月の営業スケジュール

  5月の休日は、1日(月)、8日(月)、
         14日(日)、15日(月)、
         22日(月)、28日(日)、29日(月)です。

 
  5月の連休中の2日(火)、3日(水)憲法記念日、4日(木)みどりの日、
         5日(金)こどもの日、6日(土)、7日(日)は
         すべて通常通り営業いたします。

  
  県内は 沼津市、富士市、静岡市、焼津市、藤枝市、島田市
      吉田町、牧之原市、御前崎市、菊川市、掛川市、
      磐田市、浜松市から





  

国内は 宮城県、千葉県、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、

      
      山梨県、長野県、愛知県、三重県、岐阜県、福井県、

    
  奈良県、大阪府、佐賀県、鹿児島県 から、

  



  国外は アメリカ、ドイツから、

  
  これまで多くのクライアント様に
ご来院頂いております。

  ホンモノがわかる顧客に愛されて25年





  

  世界でここだけの ワン&オンリーな おもてなしの治療がモットーの
  
  「鍼灸指圧 光伯堂」を、
この機会に是非御利用くださいませ。


  アクセス

  旧東名吉田IC、静岡空港からクルマで15分、

        旧東名牧之原IC、新東名島田ICからクルマで30分、

        静岡駅から特急バスで45分。


  料金    30分 2000円 
        60分 4000円
        90分 6000円
       120分 8000円

    (※ セレブが通う有名カリスマ治療院や、
       首都圏の治療院の平均的な価格帯よりも
       ざっと3割以上はお得でビックリ!
       コスパ・メガ盛りの価格設定です)




  電話にてご希望の日時、時間をご予約ください。
 



  光伯堂  TEL  0548ー22ー8740



  ※ 周辺レジャースポット  
  
  テナント階下  たこまん(お菓子屋さん)
  徒歩で3分   ほうせん館(地元の野菜や物産品)
  クルマで5分  静波リゾートホテル・スウィングビーチ←click !(宿泊)
  クルマで30分 御前崎なぶら市場(今が旬の初鰹に生シラス!
                   ジェラードも旨っ!

          御前崎灯台(水平線が丸く見える絶景ポイント)

2017.05.01 | | コメント(16) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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