身体論の解体と再構築 23

昨日は畑いじりに精を出した。

昨年に猫の額ほどだった枝豆畑を今年は少し拡大して、

ライオンの額くらいにする予定だ。

スコップで掘り起こし、鋤で芝をこいで、

あとは子供と土遊びの要領だから、

まったく進捗状況はノロノロだ。

しかし、ミミズやカナブンの幼虫が登場しては、

子ども達とウワーとかキャーとか言いあうのは、

ウツが晴れて良い。

また天気も昨日は良かった。

日光はわたしたちヒトのミトコンドリアを活性化する

電磁波を提供してくれる。

また日光はバソプレッシンやメラトニンやビタミンDなどの

ホルモンを産生する。

日光に当たるとこれらのホルモンがよく産生されることで

サーカディアンリズム(体内時計)が調整されて、

夜はグッスリと眠れて、朝はシャキッと起きる体質になる。

まったくもってゼニなど一銭もかけずに

本来は健康になれるのだ。

身体を動かすと運動ホルモンの一酸化窒素やナトリウム利尿ペプチドや

グレリンが産生される。

一酸化窒素やナトリウム利尿ペプチドは血流を促進し血圧を下げて、

全身のミトコンドリアを増強し、

グレリンは胃の蠕動運動を促進し食欲を喚起し

全身のミトコンドリアを増強する。

まったくもってゼニなど一銭もかけずに、

畑いじりをすればこの三種の神器のミトコンドリア増強ホルモンが

手にはいるのだ。

そうしてお腹が減ってご飯をキチッと決まった時間に食べると、

オレキシンというホルモンが脳で産生されて、

筋肉の代謝が促進されて、血糖値が正常化する。

オレキシンは覚醒ホルモンともいわれ、

またオレキシンの不足は夜間の睡眠時の金縛りの原因なのだ。

オレキシンがよく産生されていると昼間にしっかりと

覚醒できて、夜は金縛りに遭わずにグッスリと眠れるのだ。

このオレキシンとおなじような作用をするホルモンがセロトニンだ。

セロトニンは日中のやる気ホルモンだ。

そして日中のセロトニンが夜になるとメラトニンに変換されて、

夜間の熟睡をプロデュースする。

セロトニンは腸内細菌が食べ物のトリプトファンから

セロトニン前駆体をつくり、それが血流にのって脳関門を

通過して脳内に運ばれると、脳で修飾がほどこされて

脳内セロトニンが完成する。

食べ物を美味しく楽しく頂くだけで、

オレキシンとセロトニンとメラトニンがもれなく産生されてくる。

それで満腹になるまで食べるとなんとオキシトシンが産生される。

オキシトシンというホルモンは愛と幸福のホルモンだ。

そしてオキシトシンはβエンドルフィンを連れてくる。

βエンドルフィンというホルモンは鎮痛ホルモンだ。

満腹になるまで食べるとオキシトシンとβエンドルフィンがもれなく

ついてくる。

まったくもって満腹の効能も計り知れない。

普通に身体を使い、普通にご飯を美味しく頂く。

これこそが最上の養生メソッドだ!

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2017.02.28 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 22

『ヒトのミトコンドリアには「クール・ミトコンドリア」と
「ホット・ミトコンドリア」の2タイプがある』 by 今村光臣



さて断食などをするとオモテから栄養素がなにも入って来なくなる。

この場合のオモテとはクチの向こう、つまり身体の外からという意味だ。

そうなると身体はしょうがなく体内の自分の養分でやりくりを始める。

その自分の養分とは筋肉内に溜めてあったグリコーゲンや、

肝臓内に溜めてあったグリコーゲンや、細胞内にある脂肪や

変性タンパク質などだ。

細胞内の変性タンパク質はゴミなのだが、断食などをすると

これがオートファジーという細胞内浄化機構が活性化することで、

新たな栄養素のアミノ酸に変換される。

このような断食時に活性化する細胞内オートファジー機構には、

だから細胞内の変性タンパク質を一掃するデトックス効果が

見込める。

しかし、こうした変性タンパク質をはじめとした余剰物の備蓄を

すべて使い果たしたらどうなるのか?

もちろんその先にはミトコンドリアが

主体になり産生するATPエネルギーの完全な枯渇がもたらす

その個体のステーションブラックアウト(全機能停止)、

つまり死が待っていることは疑う余地がない。

断食の効用とは、あくまで細胞内オートファジーを

活性化できるその寸止め地点までのことを意味し、

寸止めの先には絶対に進んではいけない、という

確たる覚悟が絶対に必要だということは

よくよく肝に銘じておかねばならないのだ。

チマタではかなり安易に断食をまるでファッショナブルな

ダイエットとはき違えたような論調が見受けられる。

ファスティングなどと断食という用語を横文字にすることで、

さらに断食に負荷されるリスクが見えなくなる。

私は今から28年前の断食時にある意味、死にかけた人間だ。

最近では血糖値はワルモノだが、血糖値が少なくなれば、

細胞のエネルギー産生に必須の糖分がなくなり、

細胞はATPを生み出せなくなり、細胞生理は完全に活動を停止する。

これが血糖値が下がりすぎておこる昏睡だ。

断食は長生きのためや健康のための養生法では断じてない。

では断食には何らかの利点があるのか?

それは先程も述べたように断食時には体内の余剰物を

栄養源にするために、細胞内オートファジーが活性化して、

細胞内が浄化されるデトックス効果の一点はある、

といえよう。

ただし、細胞内オートファジーの活性化は

なにも断食だけが手段ではない。

他にもヒートショックプロテインを介したオートファジーの

活性化もあるし、断食などやらなくともオートファジーは

つねに細胞内でおこなわれているのだ。

私がかつて断食をおこなった淡路島の断食医療センターは、

もともとはカネミ油症事件の被害者たちを

断食によるキレーションで救済したエビデンスを

もとに設立されたところだった。

カネミ油症事件とはPCB(ポリ塩化ビフェニール)という

化学物質に関する成分の摂取が原因で、

母乳を通してこの成分を取りこんだ赤ちゃんが黒くなったり、

大人では肝機能障害や神経障害、頭痛、肌の黒ずみ、

吹き出物などが発症する日本の四大公害病のひとつだ。

このカネミ油症を発症した患者達が断食により

かなりの程度、その症状が軽くなったというエビデンスを

わたしが行った断食センターの医師が獲得されていた。

ようは断食とはこうした緊急時の救命救急時に他に手段がない

という場合には、それをやるしかない、という

非常に特殊な医療措置という認識が最も適切な捉え方といえる。

そんな不可抗力の産業毒に汚染されていない平時には、

だから断じて断食などやらない方がいいのだ。

食べなければATPを生み出す素材も、

DNAやタンパク質を生み出す構成材料も枯渇してしまう。

それは下手をすれば個体の死を意味するのだ。

わたしたちの胃袋は胃が空っぽになればグレリンというホルモンを

分泌することで脳と全身のミトコンドリアに食欲を喚起し、

胃をグーグーと音をたてて鳴らすことで、

耳でもわかるように胃が空腹になった事を必死で伝達してくれる。

グレリンの必死の叫びを無視しては絶対にイケナイのだ!

胃がグーと鳴ったら、ご飯を頂くが宜しい。

ご飯を食べることこそが私たちの命を養う最上のメソッドだ!

2017.02.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 21

よく私はクライアント様などに、

「ほんとによく勉強されていて」

などと誉めていただくことが多い。

でも、べつに私は自分が偉いとか物知りとか、

そんな風には、もちろん、これまで

これっぽっちも思ったことはございません。

いやそれどころではない。

まったく私など誉められるような

ことはなにひとつしたこともない、

そう、まったくたいしたもんじゃあござんせん。

ただ、好きで、こんな養生法の探求なんて

カテゴリーを設けて、独自の遊びを繰り広げて

いるだけなのだ。

だから、今回の「身体論の解体と再構築」シリーズも、

そもそもは、この言葉をフッと思いついて、

おっ、これは遊べるな、と始めただけの

はなしだ。

それですでにここまで、かなりのハイスピードで

20回もの記事更新を成し遂げた。

むっ、成し遂げた、ではなく、

遊ばせていただいたわけだ。

私が記事を書くモチベーションは、

自分がそのネタを書いていてファンキーな気分になるかどうか、

というのが一番の大きな理由だ。

楽しい気分で書けるネタ。

楽しくなければ意味がない。

ただそれだけの動機で続けているのがこのブログ。

だからそんなにたいしたもんではないのだ。

ではあるのだが、養生法に関しての論考は、

かれこれ25年、いやその前から換算すれば、

優に30年はくだらない。

だからそこそこのデータベースはすでに脳内に

プールされている。

そうして私なりのデータベースをもとに、

世に出回っている新手の健康アドバイスなどを

見ていると、もうこれがとんでもない惨状で、

すべてすでにどこかで公開されたもののコピペ論が

ほとんどで、それ以上のものがない、

ということに気づくのだ。

定説の焼き直し、ならそれは価値などないのだ。

あるいは誰かが発案したもののコピペなら、

それは著作権の侵害、つまり犯罪なのだ。

0からスタートして、一から自分で作った論説を

発表している者がいれば、私は賛辞を惜しまない。

しかし、いまだにそんな素晴らしい者をネットで

発見したことはない。

だからというわけではないが、

そういう意味では私の書くモノは少しは

価値があるかもしれない。

とくに前稿で取り上げたミトコンドリアが環境や食で

ATPを重視する側に進化したり、

それとは異なりATPではなく熱を産生するように

進化するというネタなど、

恐らくはあまりメジャーではあるまい。

もちろんミトコンドリア論の白眉である

ニック・レーンなどは、このことに着目し

すでに言及している。

例えば鳥類はまさに「ホット・ミトコンドリア」を

もつように進化している。

鳥の体内の深部温度は42℃にものぼる。

ヒトの深部体温の37℃よりも5℃もホットなのだ。

そしてあのダウンコートの素材となる天然のホカロンの

羽毛を身にまとうのだから、

うちの近所の水路で、冬のド寒い雨降りの最中に、

カモたちがやたらと元気にはしゃぐ姿もうなづけるのだ。

鳥たちが「ホット・ミトコンドリア」の代表なら、

ヒト界の、ウサインボルト、マイケルジョーダン、

ボブサップ、モハメドアリ、ジョイナーあたりは、

「クール・ミトコンドリア」の代表といえるだろう。

熱帯に住むヒトのミトコンドリアは、

熱帯はただでさえ暑いから体熱産生を控えて、

その分をATP産生に回すように進化する。

ATPは筋肉を動かすエネルギーだ。

だからATPが多量に生み出せる「クール・ミトコンドリア」体質の

熱帯出身の黒人は筋肉番付のアスリートに向くのだ。

反対に零下何十度の北方ロシアに住むエヴェンキ族などは、

鳥たちと同じ「ホット・ミトコンドリア」体質だ。

エヴェンキ族のトナカイ肉を大量に食べる習慣は

甲状腺ホルモンの産生をよく促進し発熱を高め、

長いあいだのそうした環境への適応進化で、

エヴェンキ族の人々のミトコンドリアは、

ATP産生よりも熱産生を重視する「ホット・ミトコンドリア」

へと進化した。

だから「ホット・ミトコンドリア」タイプは、

アスリートよりも、むしろ頭脳労働や芸術活動など、

筋肉をあまり使わないような作業が向いているかもしれない。

ただでさえホットな身体なのだ。

それなのにスポーツなどやらせたら内側から焼かれてしまう。

ミトコンドリアは余りに寒いと活動できないが、

また余りに暑くてもやはり活動できないのだ。

ヒトの深部体温は37℃に厳密に設定済みだ。

だからその深部体温がミトコンドリアが酵素活動をするのに

いちばん適した至適温度なのだ。

よって、黒人の「クール・ミトコンドリア」体質は、

熱帯環境で深部体温を37℃に下げるための進化で、

エヴェンキ族の「ホット・ミトコンドリア」体質は、

寒冷環境で深部体温を37℃に上げるための進化といえる。



『ヒトのミトコンドリアには、

「クール・ミトコンドリア」と「ホット・ミトコンドリア」

の2タイプがある』



この文言は私独自の発案で、

今回のシリーズで初めて使った

まさに世界初デビューのニューワードだ。

(※ もしも誰かがすでに同じ言葉を思いついて使用していたら何だけど。

そうでなかったら、私に許可無くこの言葉を使用しちゃあダメッ!

一度、言ってみたかった(笑))

2017.02.27 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 20

「人類はここ4万年間の狩猟採集生活で地球に棲息していた

マンモスやジャイアントモアなどの大型哺乳類や鳥類を

ことごとくすべて食べ尽くした。

それで食べるものがなくなって、しょうがなく

農耕と牧畜を始めた」

と前稿で私独自の仮説を提言した。

また断食は飢餓に等しく健康になるための

養生法とは断じて言えない、とぶちあげた。

さらに肉食か菜食か、の論争にも

私は「イイ加減」を貫くと一石を投じた。

ようは食に関するこれまでの栄養論や健康論や養生論を

いったん御破算にして、白紙に戻してリセットして

仕切り直そうとの提言だ。

そもそも原始の世界では、とにかく

生き延びねばならなかった。

今は氷河期でも比較的に温かい間氷期の1万年のサイクルだから

まだ良いが、氷河期の氷期の10万年のサイクルの時期は、

寒さは今の比ではなかった。

もちろん、そんな寒い氷期の時期でも

ユーラシア大陸には草原があり、そこにはケナガマンモスを

はじめオオツノジカ、ケサイ、ホラアナグマ、

大きな一本の角を有した巨大なサイのエラスモテリウムなどが

棲息し、それらを捕食するホラアナライオンや

サーベルタイガーのホモテリウム・ラティデンス、

ホラアナハイエナなどが闊歩していた。

その他にもキツネやタヌキやイタチや

ウサギやカモなどの小動物や鳥たちも多く棲息していた。

寒い場所ではカロリーが高い脂肪分を豊富に含む

獣肉がそこに棲むヒトの食に適している。

ロシアの北方に住む現生エヴェンキ族は、

トナカイを飼い慣らし、それを食べて

またフードのついた防寒着や

ブーツやテントのジュータンや

壁に利用することで元気に暮らしている。

エヴェンキ族は飼っているトナカイを

優しく倒し苦しまないように心臓を

ひと突きで即死させると、解体し肉を

切り分けているその腹にマグカップを当てて、

まだ温かい血を飲む。

またトナカイの脳味噌はナマで食し、

肝臓も目ん玉も御馳走だ。

皮はもちろん様々に加工されるが、

靭帯なども乾かして糸になる。

トナカイの毛皮は断熱材として非常に優れている。

エヴェンキ族はこのトナカイ肉を常食する

脂肪分の多い肉食のせいで、甲状腺ホルモンの

量が多い。甲状腺ホルモンが多いというのは、

いわゆるバセドウ病のような体質を意味し、

つまり代謝率が高くなり、発熱体質になる。

肉食にはこのような利点がある。

また甲状腺ホルモンの標的器官はミトコンドリアだが、

エヴェンキ族のミトコンドリアはATP産生よりも

発熱産生を高めるようにシフト進化を遂げている。

それとは逆に赤道直下の熱帯ではヒトのミトコンドリアは

発熱を抑制しATPをより多く産生するようにシフト進化する。

ただでさえ暑いのに、身体を熱くしてどうする?

暑い気候下では身体はクールでなければならない。

まったくもって生命とは素晴らしい。

まさにそのように暑い場ではクールなミトコンドリアに、

寒い場ではホットなミトコンドリアへと

ヒトのミトコンドリアは進化してくれているのだ。

だからだろう。

黒人選手が陸上競技で活躍するのは。

筋肉を動かすにはATPがたくさん必要だ。

黒人選手のミトコンドリアは熱産生よりも

ATP産生にたけたクール・ミトコンドリア型だ。

つまりATP産生にたけたクール・ミトコンドリア型の

熱帯出身の黒人選手が遺伝的に筋肉をハードに使う

短距離や長距離の陸上競技に向いているのだ。

発熱体質のホット・ミトコンドリア型はどちらかといえば、

陸上競技よりもフンドシ一丁で神輿を担いでワッショイ、ワッショイと

冷たい冬の海に入るようなそんな酔狂な寒中水泳などに向いているだろう。

氷期には氷期に適した脂肪分に富んだ肉食がベストであり、

氷期にはそうした肉食の習慣と寒い温度環境により

ミトコンドリアも発熱産生を重視するホット・ミトコンドリア型に

シフト進化するのだ。

そうしてそのように進化したホット・ミトコンドリア型人類が、

寒い10万年の氷期を生き延びたのだ。

マンモスの生き血の赤血球は

それを飲んだ原始ホモサピエンスに

良質なヘム鉄を供給しただろう。

そのマンモスから供給されたヘム鉄は、

ヒトのヘモグロビンの鉄とミトコンドリアの酵素鉄に

変換された。

そのマンモス肉は漫画ギャートルズの如く、

原始人にとってはトリプトファンを供給する最高のステーキだった。

マンモス肉のトリプトファンはギャートルズの腸内細菌に

よってセロトニン前駆体となり脳に運ばれて脳内セロトニンに

なることで、ギャートルズのウツを晴らし気分を高揚させた。

さて、だとすれば氷期ではない温暖な間氷期には、

それに合った固有の氷期とは違う食のトレンドが

あると考えたらどうだろうか。

ただし、もうこの温暖な間氷期は終わりを

告げようとしている。

すでにまた10万年の氷期サイクルの入り口に

いま立っているのだ。

次なる氷期に備えてやっぱりここは肉食礼賛でいくか。

ここ1万年はやはり穀物菜食乳製品+肉食が

合っていたといえよう。

でも、オレはやっぱり今のところ

「イイ加減」でいく。

食に関しての論考は、私がここに上述したような

長い歴史的スパンで俯瞰する視座がこれまで

まったくなかったといっていいだろう。

そしてチマタの栄養論はすべてどこぞの権威筋が

すでにどこかで提言したもののコピペか、

あるいはすでに定評を得ているナントカビオティックとかの

ウチューノホウソクに丸投げの二番煎じがほとんどなのだ。

これらのコピペてんこ盛りの丸投げ栄養論を、

私は「二番煎じの出がらし身体論」と言い切る。

あのね、自分で何でもオリジナルで考えて

編み出さなければイカンのだ!

そうでないと騙される!

わたしはこれまでの既存の栄養論など、

とりあえずぜんぶスルーと決めた。

そうして0磁場地点に立って、

いちから今回の食と身体操作の

論考を開始した。

まさにこれが私の狙いとする

既存の定説を解体し、再構築するという

アポトーシス&リモデリングな命の脈動、

キネティクス(動力学)の体現だ!

そうしたら、こんな面白いネタが湧いてきた。

静的だかドーテキだか知らないけど、コチコチの石頭アカデミズムは

まあ、糞喰らえだね。

アタシにはグラグラ沸々とゆらぎつづけるアヴァンギャルドな

ダイナミズムの野っぱら、

在野がふさわしい。

在野だからこそ自由な発想が浮かぶ。

世界がまだ知らない養生法をオレが発明するのだ!

2017.02.26 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 19

栄養学者の故・川島四郎博士は私が中学生の頃に、

健康カテゴリーの文壇のスターだった。

いまでいうビタミンサプリの発明者でもあった。

軍事用の兵食は川島博士のプロデュースに

よるところが大きい。

この川島博士はフィールドワークも得意とし、

アフリカなどに出かけては野生動物の食の生態を

研究していた。そうした研究からわかったことが

野生の草食動物などは四六時中、いつも少しづつ

エサとなる草などを食べ続けているという事実だ。

人間のように三度三度とキッチリと時間や回数を

決めて食べ物を食べる動物は

ほとんどいないというのだ。

だから川島博士もそれを見習って、

博士の朝ご飯と昼食は、つまみ食いの少量を

四六時中で、夜の9時半にしっかりとした夕食を

食べて、ライオンのようにそのすぐあとにゴロッと

横になり眠る習慣をつづけた。

こんな生活で95歳まで健康長寿を成し遂げた。

博士は晩年はどちらかといえば菜食派だった。

それは生き物は身の丈に合った食べ物を食べるのが一番

という哲学からそうしたようだ。

ヒトも若く体力があり、ウシでもブタでも

とっくみあいで殺せるくらいの精力がある時には、

そうしたものを食べるのが適している。

しかし、もうそんな余力がなくなったのなら、

そのへんの草や木の実を食べるのが理に叶っている

というのが博士独自の哲学だ。

だとすると若い頃は肉食系で

年をとったら菜食系がイイ、と思いがちだ。

さて、少し人類のここ5万年ほどの

食のアーカイブを俯瞰してみる。

するとここ4万年が狩猟採集生活の肉食系で、

その後の1万年が農耕牧畜定住の穀菜乳食系と

いう大きなトレンドが見えてくる。

この大きなトレンドの移行は、

五大陸に栄えていたキャメロプス(過ぎし日のラクダ)や

ゲニオルニス(275キロの鴨)などの

大型哺乳類や鳥類を人類がすべて食べ尽くしたことが、

背景にあるような気がする。

大型動物はいってみれば「歩く焼き肉食べ放題レストラン」

だったわけだ。いやそれだけではない。

大型動物は「革製品アウトレットセール」であり、

「インテリア・家具・住宅建材の大催事場」であり、

「ガソリンスタンド」、「アクセサリーショップ」でもあったのだ。

つまり大型動物はあらゆる意味で原始人類にとっては

命をつないでくれる神からの、地球からの贈り物だったのだ。

サーベルキャットやオオカミやハイエナのような

肉食系の猛獣たちに人間が狙われてその餌食になる危険性や、

人間が仕留めた獲物の解体時に、そのスキを襲われる危険性が

あったことは確かだろう。しかし、

歩く焼き肉食べ放題&生活必需品見本市であるケナガマンモスなどは、

ユーラシアのマンモス・ステップの草原に進出した人類にとって

あまりに魅力的だったはずだ。

オーストラリアにいたゲニオルニスなどは275キロの鴨だ。

その羽毛はフランスのファッションメーカーの

モンクレール社のダウンベストやダウンコートにしてもイイような

素晴らしい素材だったろうし、その肉はローストにしても、

スモークにしても、鴨鍋にしても旨くてたまらなかっただろう。

そんな理由でたぶん、地球上の大型動物の大半は、

人間の腹におさまり、いろいろと活用されて、

やがて地上から絶滅したのだ。

そうしてそんな便利な大型動物が地上からいなくなって、

困った人類はしょうがなくついに農耕と牧畜を発明したのだ!

そこから人類は爆発的に数を増やす。

ということは、農耕と牧畜を主体にした食や生活が、

人類の健康や長寿に向いていたと、分析できるかもしれない!

ある意味、これは人類にとって革命的な出来事だったといえよう。

人類は農耕と牧畜と定住により文明を興して、

ここ1万年で人口を72億人にまで増大した。

もしも地球生命圏における淘汰のシノギを

地上の生息圏を奪い合う仁義なきニッチ戦争と捉えれば、

人類がここ1万年の覇者であることは間違いない。

人類は肉食系から否応なく穀物菜食乳製品の食のトレンドへと

移行することで、安定した健康と長寿を手に入れたのだ。

では、そうしたことを踏まえて、

いったいこれからの私たちの食の羅針盤を

どこに位置づけたらいいのか。

川島レシピでいくのか?

絶対的肉食系、あるいは絶対的草食系でいくのか?

イイ加減派を貫くのか?

ちなみに食事を味わいながら規則正しく食べると、

オレキシンという脳ホルモンがよく分泌されて、

筋肉の代謝が促進されて、血糖値の上がり過ぎが

抑制できることがわかっている。

そんな知見も合わせて、やはり、

私はこれまでどうり「イイ加減」の量と質を

臨機応変に組み合わせて、

楽しんで食べ物を美味しく有り難く

頂く路線でいくつもりだ。

絶食や少食はもうこりごりだ。

もしも絶食がヒトを健康長寿に導くのなら、

飢餓の問題など皆無だ。

飢餓とは栄養失調のすえの病的状態への移行、

その末路は絶命を意味する。

だから断食は断じて健康のためにするものではない。

あくまである種の強制力を身体総体に働かせて

身体にゆさぶりをかける一時的なデトックス的な

ショック療法であり、それは貧血や栄養失調を伴う医療的にみれば

極めて危険な行為でもあるのだ。

この断食の負の側面は、よくよく吟味したがいい。

消化器もその消化器の上皮にある栄養素を受け取る受容分泌細胞も、

それを使うことで発達する。

もしも食べ物を食べなければ、これらの器官や細胞はみな萎縮して廃絶する。

食べるから消化器が活き活きと働くのだ!

食べるから消化器が活き活きと働いて身体が生きかえるのだ!

食べることは生きること!

人類はこれまでに何度も飢餓に遭遇したことだろう。

そのたびにグレリンが鳴り続ける胃袋をさすりながら、

飢餓をどうにか克服したいと切望したはずだ。

そうしてホモサピエンスは20万年をかけて

ようやくスーパーに行けば、

100グラム幾らでお肉が買える時代を引き寄せたのだ。

お肉だけではない。お米も野菜も御菓子も

なんでもスーパーやデパートには揃う。

もうマンモスを追いかけなくていいのだ。

よくぞここまでたどりついた。

我が人類をたまには誉めようではないか(笑)

2017.02.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 18

学名キャメロプス・ヘステルヌス。

聞き慣れない名称だが、

英語名は「Yesterday´s Camel」。

日本語に訳せば「過ぎし日のラクダ」となる。

この生き物はかつて1万1400年前まで

北米に棲息していた現生のラクダの原種だ。

今現在西アジアやアフリカで生きているヒトコブラクダや

フタコブラクダは、この原種の絶滅ラクダが進化した

末裔なのだ。ただ実際はキャメロプスは南米に

棲息する現生リャマやアルパカに似た大型哺乳類だったようだ。

まるで映画カサブランカの世界を彷彿させるような

ノスタルジー溢れる名を持つこのラクダの原種キャメロプスも、

アフリカを出立して欧州とユーラシアに二手にわかれ、

やがて世界中に拡散した我がホモサピエンスの祖先が

入植すると同時にこの世から姿を消した。

キャメロプスだけではない。

人類はありとあらゆる大型哺乳類を捕獲して

絶滅させた。

コロンビア・マンモス、アメリカンライオン、

ケサイ、ホラアナグマ、オオツノジカ、

ダイアオオカミ、ヒッピディオン、

プロコプトドン・ゴリア、フクロオオカミ、

ジャイアントモア、モーリシャスドードー、

ニホンオオカミ、クアッガ、

リョコウバト、・・・

こんなものではないが、化石に確実に遺っている

人類が絶滅させた大型哺乳類は

枚挙にいとまがないほどに多い。

そんななかでオーストラリアで4万7000年前まで

生きていたゲニオルニス・ニュートニには、

なにか惹かれるものがある。

カモの仲間とされるが、体長は高さ2メートルを越えて、

そのナリはエミューやダチョウに近かったようだ。

驚くべきは体重でエミューの50キロに対して

なんと275キロの体重だったとの推定がある。

それでいて時速20キロで走れたというのだから、

生きている実物を見たら、きっと腰を抜かす程に

たまげることだろう。

重い自重を支える足は大腿骨が異様に太く進化していた。

カモがネギを背負ってくる、なんて言うが、

ゲニオルニスがネギを背負って来たら、

いったい何人分の鴨鍋や鴨南蛮が出来るだろうか?

つまり、そう考えた人類がやはり、

ゲニオルニスを鴨鍋にしたかどうかはわからないが、

食い尽くしたようだ。

人類は哺乳類のなかでももっとも遅く地球に

出現した種だ。しかしその後発種がどういうわけか

結果として、こうした新生代に栄えた大型哺乳類を

食料とし、また衣類や住宅建材やジュータンや

毛布や燃料に利用することで絶滅させてしまったのだ。

そうしてあらかた大型哺乳類を食い尽くしたのちに、

人類は農耕と牧畜を始めたのだ。

食べるためなら人類はあらゆるものを手に入れる。

食い気のカタマリにして貪欲きわまる餓鬼。

動物愛護精神の欠片など微塵もない。

エコロジーなんか知ったこっちゃない。

それが人類というものだった。

いつの頃からか近代になり、

人間は何を食べたらいいのか?

という栄養学が起こり、近年に至り様々な

栄養論がかまびすしい。

しかし、人類はかつてとにかく生き延びるために

あらゆる大型哺乳類を捕獲して食べてきたのだ。

いや大型哺乳類だけではない。

ミミズもヘビもカエルもカメも昆虫も

なんでも食べられるものは、食べて

生き延びてきた。

栄養論だって?

そんな事は言っていられなかった。

なぜなら生き延びなければならなかったのだから。

生き延びるためには、味なんて言ってられなかった。

とにかくなんでもいい。

身体の構成材料になり、ATP産生の素材になりさえすれば、

なんだって良かったのだ。

そんな餓鬼のカタマリだった人類が、

いまでは味が旨いの不味いの、

あそこのレストランが三つ星だの、

あのお肉屋さんのコロッケが一押しだの、

と随分と生意気なことを言うようになった。

ふん、しょせんは、

おれたちは食い気と色気の権化。

餓鬼に過ぎないんだぜ。

でも、その食と性の二相を追う姿こそが

生き物の本質なのだ。

餓鬼の何が悪い?

餓鬼だからここまで人類は生き延びた。

キャメロプスもゲニオルニスもぜんぶ平らげた。

過ぎし日の駱駝も、275キロの鴨も

人類のお腹を満たしてくれたのだ。

人類に食べ尽くされた大型哺乳類たちよ、

これまで人類の命をつないでくれて、

ありがとう。

人類はとてつもなく強欲で馬鹿な餓鬼だが、

ようやく味もわかるようになり、

農耕と牧畜でなんとかここ1万年を

乗りきってきた。

この先がどうなるかはわからないが、

たぶん、農を基本とした食体系が

これからの人類の命をつないでいくことだろう。

人類が「過ぎし日のホモ」と後に言われることが

ないように、養生法の探求に励むのだ。

2017.02.24 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 17

ネアンデアルタール人。

このホモサピエンスの親戚とも言える人類とはべつなホモたちは、

今から2万5000年前頃にスペインのジブラルタル海峡を望む

ゴーラム洞窟で最後を遂げて絶滅したとされる。

しかし、それより以前の約20万年間を彼らは生き延びた。

欧州と西アジアが彼らのテリトリーだった。

ただ地球は今もそうだが氷河期トレンドに入り、

その氷期は寒さが厳しい。

ネアンデルタール人の体はこの氷期に適応するように

分厚く広い鼻、赤毛で色白、胴が丸い筋肉隆々の身体、

に進化していた。

そして簡単な武器のヤリをつかい、

ケブカサイやシカの背中に接近戦を挑み飛び乗り、

肩甲骨の隙間から心臓をひと突きするロデオな荒技を得意とした。

そのせいかネアンデルタール人の遺骨には骨折や打撲など

動物の捕獲におけるケガの痕がしっかりと刻まれている。

ホモサピエンスはネアンデルタール人よりも華奢だったせいで、

洗練された武器を生みだして、身体のハンデをカバーした。

結果としてネアンデルタール人は絶滅し、わたしたち

ホモサピエンスは生き残った。

ただ最後を過ごしたゴーラム洞窟の周囲は食の宝庫だったようだ。

海洋を前にした草原にはウサギやヤギがたくさんおり、

海からは海藻や貝やエビやカニや魚やイルカやアザラシやあらゆる

海産物が取れた。ネアンデルタール人の最後の晩餐は

ずいぶんとリッチで豪華な食卓だったはずだ。

もちろん彼らはすでに火を使って火食していた。

食べ物を獲得するためだけにネアンデルタール人も

ホモサピエンスも生き抜いてきた。

実はそのネアンデルタール人のDNAが私たちの遺伝子に

1%〜4%含まれていることがわかった!

そうわたしたちはネアンデルタール人とホモサピエンスの

交雑種なのだ!

交雑種といっても、わずかに数%だが。

それでも、わたしはこの事実を知って、

なぜか嬉しかった。

ネアンデルタール人は決して筋肉バカだったわけではない。

片手を折り、歯を失った年老いた仲間を見捨てずに

介護していたし、死者を埋葬しその墓に献花していた。

厳しい氷期を生き抜いた強靱で優しく知的だった

ネアンデルタール人はわたしたちとは異なる言語体系を

有していた。それはまるでバレリーナかダンサーの

ように身振りや手振りのボディランゲージを

巧みに組み込んだものだったようだ。

わたしたちは一部、ネアンデルタール人だ。

食や身体操作を論考するとき、

ふと彼らの遺伝子が起動して、

こんな記事を書かせた。

2017.02.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 16

先日の日曜日に子供と川遊びに行き、

そのドブを飛び越える際に年甲斐もなく

娘にオジイもまだまだイケルぜ、といいところを

見せようとハイジャンプをして、

うっかり着地に失敗して、着地時の重力負荷の

衝撃をいなす身体操作がうまくできなかったせいで、

昨日の午前10時頃に急に痛くなった左膝に

昨日の午後4時過ぎに鍼を打って、昨夜ひと晩

グッスリと眠り、さっき起きて歩き出したら、

すでに膝の痛みは98%ほど消退していた。

こういう時には、やはり鍼師冥利を感じるね。

この膝のような局所に発生する痛みというものには、

かなり複雑な生理機構が関与する。

痛みが出ている時にはその部位の体液が

痛みのスープのような状態にあり、

ブラジキニンやヒスタミンやサブスタンスPやTNFαなどの

多くのホルモン様分子が混ざり合って、

周囲の組織や血管や痛覚繊維を刺激している。

このような過敏にイケイケ痛い痛い祭りに

なった部位に、鍼を打つと、いったいどうなるのか?

普通は痛い部位に痛い鍼を打つなんて正気の沙汰とは

思えないから、だからこそ鍼治療に奇異な目が注がれるわけだ。

この鍼治療の鎮痛作用の理由は普通はβエンドルフィンという

鎮痛ホルモンが鍼治療で分泌されて、脳の痛み受容領域の

コントロールにβエンドルフィンが干渉し

痛みが遮断されるから、と説明される。

ではあるが、実はβエンドルフィンの鎮痛作用が発揮されるため

には、まず最初にオキシトシンというホルモンが分泌されなくては

ならない。つまりオキシトシンこそが鍼治療における鎮痛作用を

誘導しているのだ。オキシトシンというホルモンは脳の脳下垂体や

視床下部や、皮膚や血管壁や心臓や卵巣や睾丸などで合成分泌されている。

だから鍼治療で分泌されるオキシトシンは恐らくは皮膚と血管壁で

合成されたものが機転となり、正のフィードバック機構が働いて、

他の部位でのオキシトシンが合成されて、体内のオキシトシン濃度が

高まることでβエンドルフィンがカスケードに次ぎに合成されると、

結果として鎮痛効果が生まれて、昨日の午後に打った鍼の鎮痛効果が

翌朝には効いてくると説明できそうだ。

痛みというものは、まったくいつ何時、顔を出すか知れたものではない。

そして痛いという感覚は、まったくもってヒトを不機嫌にする。

しかし、その痛みをうまくコントロールする養生法を心得ていれば、

急な痛みにも落ち着いて対処できる。

ハイジャンプなど、まったくもって、とてつもなく危険なのだ。

バレリーナがポーンと高く飛んで足の親指を軸に舞台に舞い降りた時、

その親指の先には約200キログラムほどの重さが負荷されるのだ。

だから、私があの小さなドブ川をポーンではなく、

ヨッコラショーと飛び越えて、オトトとドスンと左足で着地した時、

その左足の軽く滑って流れた体位を支えた左膝には、

少なくとも200キロまではいかないがそれに近い重さがかかった事は

たしかだ。だから、その瞬間、ヤバッ、やった、というイヤな感情が

脳裡に走ったが、それは正しい直感だったのだ(笑)

さて、オジイのおっちょこちょいな顛末はさておき、

食と身体操作をなぜ同時に語るのか、について少し

説明しておく。

生命は食べるために生きる。

バクテリアは酸と酵素で体外の分子を取りこみ食べる。

多細胞生物はクチを使って消化器の消化酵素で

食べたものを分解して体内に取りこむ。

植物は葉っぱや根っこから酸素や日光や

水や栄養素を吸収して取りこむ。

植虫類のウミウシのエリシア・クロロティカは

幼生の折には藻類の葉緑体を盛んに食べて、

成体になるとその食べた葉緑体で光合成をして、

植物のように生きる。

ハエトリソウは植物だが土中に窒素が少ないので、

葉っぱに誘ったハエをタンパク源として葉で

ハエを食べてそのハエの窒素を取りこむ。

バクテリアも多細胞生物も植物も

エリシア・クロロティカもハエトリソウも

みな生命は食べるために生きる。

その食べることの目的は体内を維持するための

構成材料の補給であり、

また生きるうえで欠くことの出来ないATPを

生み出す素材を獲得するためだ。

地球に生きる生き物はすべてATPという分子を

エネルギー源にする。

だから食べることはATPを生み出すことに等しい。

もしも食べなければATPを生み出すことができなくなり、

やがては死の転帰を迎える。

食べることは生きること。

食べないことは死ぬこと、なのだ。

食べることがいかに大事か、と私は28年前の

断食時の昏倒で悟った。

バクテリアからやがて腔腸動物のヒドラの祖先が生まれた。

ヒドラにはアミノ酸を感知するセンサー細胞が頭部にあり、

このアミノ酸センサー細胞が周囲のエサとなる

小さな動物性プランクトンのアミノ酸を感知すると、

ピュッとハリをそのエサとなる対象に打ち込み、

仕留めてそれを呑み込み食べるのだ。

ただバクテリアのように細胞壁に当たってくる物質を

酸と酵素で溶かして取りこんでいた「待ち」の食べ方とは、

まったく違うヒドラの「攻め」の食べ方。

この食べ物を求めて攻めていく時に身体操作が

必要となるのだ。

つまり生命は生きるために食べるが、

その食べるための「攻め」のために、

身体操作が要求され編み出されたのだ。

だから食と身体操作をワンセットで同時に語るのだ!

メダカを捕まえて食べるつもりはなかったのに、

無駄な身体操作でヘマをこいたオジイですが(笑)、

まあ、そういったわけで、

このシリーズ、なかなかに奥が深いとみた。

長期シリーズになりそうだ。

どうぞ本シリーズをご贔屓のほどお願い申し上げます。

2017.02.22 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 15

前稿で身体操作に関して人類72億人のみなすべてが

ズブのド素人だ、とブチ上げた。

恐らくはこの身体操作の道に精通していると

自認している諸兄から猛烈な反発が

これから降りかかるかもしれない。

甘んじて喜んでファンキーに受け入れようではないか。

さて、ではあるが、故人となった先賢のなかには、

なかなかにこの身体操作に関して優れた論考を

ものした方もいる。

例えば操体法(そうたいほう)の創始者であった

医師で鍼灸師であった故・橋本敬三先生などの著書には、

卓見と感服するくだりが多々ある。

そのなかでもヒトは普通は左足を軸足にするから、

トラック競技はみな左回りになっている、という

分析など、まことに素晴らしい。

そしてなぜ左足が軸足で、トラック競技が左回りになって、

目をつぶってその場で足踏みをすると左に傾いてきて、

階段は最初の一段を右足から上がるのか、

というその理由を地球が右回りに自転しているから、

と分析しているのだ。

身体操作をこのように大きな俯瞰で捉える視点は、

まさに私が目指すところと一致している。

この左足に軸がある、という問題は、

すこし前に中日新聞で、とある競輪選手を特集したインタビューの

なかでも取り上げられていて私の目を引いた。

その競輪選手は競輪界では掟破りとなる左足に

力をかけるようなアンバランスな走法で、

連勝してチャンピオンになる実力を勝ち取ったというのだ。

そのアヴァンギャルドな左軸足走法を編み出すヒントとは、

その競輪選手の師匠が勧めた鍼灸治療でその担当の鍼灸師が、

ウマの軸足を研究していることを話したことが

キッカケになったという。

鍼灸師といえど、私のような身体操作は

ズブのド素人と言い切る餓鬼ンチョもいれば、

このような素晴らしいサジェスチョンで、

ひとを指導できる者もいると、

腹が減っては戦は出来ぬが信条の餓鬼丸出しの私は

いささか誇らしい気持ちになったものだ。

どうも、普通に体を使っていると、

地球の右回りの自転に抗(あらが)って

ヒトは左巻きに傾くようだ。

そういえば、オタマジャクシも最初に生える足は

後ろの左足だ!

3億5000万年前の最初の原始両生類のイクチオステガは

まさか後ろずさりで左足で最初の陸上への一歩を歩みはじめた

のではなかろうか? 

そろ〜り、そろ〜り、後ろを振り向き振り向き、慎重にね。

なんかカワイイよね(笑)

いや、まあそんなこともあるまいが、

なぜオタマジャクシの足は左の後ろ足から生え出すのか、

前からずっと私は気にはなっている。

実は自分が中学時代にバスケのやり過ぎで痛めた膝は、

左足なのだ。もちろんバスケのシュートをする時の

わたしの踏み込む軸足が左足だったから、

左足の膝にオズクットシュラッテル氏病が発症したのだ。

これがあったからか、どうも自分はいつも

やはり体が歪んでいるような気がしている。

ギックリ腰もそういえば左側に発症した。

軸足の問題は体の下の方の問題だが、

片噛みで右側ばかりで食べ物を噛んでいると、

右側の顔が歪んでつぶれてくると通説では言われている。

そしてこの顔の歪みはやがて全身へと波及していくと。

これは体の上方からのユガミだ。

軸足の問題で下から歪み、

噛み方の問題で上からゆがむ。

とかく人間の体はゆがんで扱いにくい。

そんな歪みをそれなりに修正してくれるのが、

体壁筋肉系の細胞核セントラルドグマが生み出すHSP、

ヒートショックプロテインだ。

そこら中がゆがんだ私の肉体も

鍼を打ち、灸を据えて、指圧をすることで

なんとか47年余のあいだ、持ちこたえている。

鍼灸指圧によるケアは地球で生きるうえで

わたしにとって、いや人類にとって

欠かせない医療だ。

2017.02.20 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 14

さて、身体操作について。

ひとことで言えば、私はこの身体操作については、

ハッキリ言って、シロウトと言える。

エッ、これだけ前振りしていて、

ネタをすっぽかすつもりかって。

いや、そうではない。

つまり、もっといえば全人類72億人のなかに、

ひとりでも正しい身体操作について完璧に

熟知している者などいないということだ。

ヒトはオギャーとこの世に生まれ落ちると、

誰に教わるでもなく、クビがすわり、

腰がすわり、寝返りを打てるようになり、

ハイハイをして、やがて立つマネをする。

つかまり立ちができたと思うと、

アッというまに今度は歩くマネをして、

そのうちにどういうわけかヨチヨチと

歩けるようになる。

ここまで生まれて立って歩くまで、

誰にもそのやり方など教わっていないのだ。

見よう見まねで大人のマネをしたのかもしれないし、

ゲノムにそうなるようにプログラムが仕組まれているの

かもしれない。

ホントウのところはわからないが、

ヒトは歩くことも、座ることも、立つことも、

とくに誰に教わるでもなく出来るようになる。

ただ、そこからが問題なのだ。

では、そうして直立二足歩行ができるようになったヒトが

いかにして重力負荷のストレスを緩和して、

骨や関節や筋肉を長持ちさせることができるか、

の養生法メソッドは、まだ人類72億人の誰も解っていないのだ。

しかるにチマタの身体操作に関するメソッドは、

すべてウソのデタラメだ、と断定できる。

ということで、こういう意味で

私も身体操作に関してはズブのド素人であることを、

まずここに言明しておく。

逆に言えば、だからこそ誰もがやりがいがある領域が、

この身体操作というカテゴリーとも言えるのだ。

私はこれまで治療師を25年間やってきて、

3万人以上の患者の身体を触ってきた。

だからヒトの身体のどこがどんな風に

摩耗し劣化するのか、については、

ヒトサマよりも幾らかは知っているつもりだ。

このブログでもこれまで何度も述べたとおり、

ヒトの身体は直立二足歩行というサーカス芸を

長年続けた結果、自重が負荷された部位に、

諸症状が高い確率で発症することが

わかっている。

では、その自重負荷による弊害を

いかにして予防し、そのストレスを緩和するか、

が身体操作の眼目であることがみえてくる。

それはまずはとにかく身体を柔軟にし、

自重を上手に分散することにあるような気がしている。

西洋式の胸を張って気をつけ、のあのような体育は、

だから非常にマズイ。

うっかり後ろから膝カックンを仕掛けられても、

倒れないような身体を作ることが、

身体操作のキモではなかろうか。

それはきっと昔の日本人のような生活が生み出す身体のような

気がしている。

雪隠に座る、あの作業は膝と腰を自然に鍛えた。

薪割りや井戸の水くみ、その水を運ぶ作業。

日常生活がそのまま強靱な肉体を鍛えたのだ。

今から400年以上前に来日したスペインの宣教師は、

日本人の壮健さを称えて、日本西教史という本に

日本人は世界一の健康民族だ、との誉め言葉を遺している。

その世界一健康だった日本人が住むこの国も

今や40兆円を超える医療費を毎年、

右肩上がりで献上する世界に冠たる病人国家に成り下がった。

まだ誰も真の健康法も、

真の身体論も編みだしていない。

誰もやっていないなら、

一番乗りでやってみようぜ!

体壁筋肉系が健康王国への

ゴールデンゲートの鍵を握る。

2017.02.20 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 13

前稿では、食についての私独自のポリシーを語ったので、

本稿では身体操作について私のポリシーを披露しようと思う。

ではあるが追記として、もう少し食に触れる。

糖質制限という言葉が急速に一般化したことは

皆様もご存知の通りだ。

糖質制限とは、その言葉の示すとおり、

ご飯やコムギ食品や餅やお芋などの糖質を多く含む食材を

極力摂らないか、もしくはまったく摂らない食事法のことを言う。

G1値なる食後の血糖値の指標があり、

食後の血糖値を上げやすい食品がG1値を基準に明記されており、

それらが忌避対象の食品として糖質制限では

食べる対象から除外される。

お餅やお芋なんかはG1レース(笑)のなかでは

最速クラスのサラブレッドでG1グランプリのトップ食材。

よって糖質制限をすると、お餅もお芋も食べられなくなる。

パスタなんかもかなりのハイスピードで血糖値を上げる

サラブレッド食材だから、もちろん糖質制限では御法度。

白いご飯もダメ。

まあ、G1レースの番付食材早見表を自分でネットで検索して

みれば話は早いのだが、もしも糖質を気にしていたり、

食後の血糖値を気にしている皆様は見ないほうが無難だね。

だって、アレを見たら、ホントウに何にも食べるモノが

なくなっちゃうよ。いや、G1値が低いかわいいポニーか、

ノロマな駄馬のような優良食材を選別して、

それだけを食べればイイという方法もないではない。

でもさ、いくら野菜や果物や肉類や製粉されていない全粒粉が

イイと言っても、主食となるガッツリ食材はないわけだ。

たしかに繊維質はマイクロバイオーム的には、

腸内細菌を活性化する優れた食材だし、

そこにある意味ガッツリな肉類のトリプトファンを

はじめとしたタンパク質があれば、腸内細菌的にも

G1レース的にもオッケーにはオッケーだよね。

で、血糖値が食後に急上昇しなければ

血糖値をコントロールしているホルモンの

インシュリンを合成分泌している膵臓のランゲルハンス細胞の

ストレスも緩和されて万々歳のはず。

だけど、そもそも、血糖値ってのは、ワルモノでも何でもなく、

人体の生理活動には必須なわけでしょ?

アタシが断食中に脳貧血で意識を失って、

フラフラになったのも、ようは食べ物を食べなくなって、

糖分がまったく外部から供給されなくなったからなんだよね。

血糖値は断食で下がるかもしれないが、

下がればイイばっかりではないわけだ。

つまり、糖尿病のような膵臓のランゲルハンス細胞の

インシュリン分泌能に不調を来している患者は、

たしかに糖質制限というか糖質のコントロールを

しなければいけないわけだけど、

べつに糖尿病でもなく、膵臓のインシュリン分泌が正常な者は、

そこまで神経質になる必要はないはずなのだ。

それなのに、糖質制限という言葉がブレイクすると、

それこそ猫も杓子も老若男女みながこぞって、

糖質制限をするトレンドって、いったいどんだけ

洗脳体質なの、ってつくづく斜め目線で思うわけね。

逆に言うと、G1レースのサラブレッド食材ってのは、

血糖値を上げてがむしゃらに駆け足をしなければならないような

そんな競走馬が疾走するような側面では、

必須の食材だってことなんだよね。

だから、フランスの自転車レースのツール・ド・フランスなんかでは、

サラブレッドと同様の作業をこなす選手達は

みなパスタなどの糖質を積極的にを食べて血糖値を高めに保ち、

速筋に貯めてあるグリコーゲン(糖質のチェーン)が、

チャリンコの車輪の回転運動時に筋肉中でぜんぶ使われてしまって

枯渇してしまわないように常に補給しているなんてのは、

ごくごく当たり前にみんなが知っている常識だよ。

筋肉が疲労しているというのは、つまり筋肉中に貯めてあった

グリコーゲンが枯渇している状態をいうわけだ。

乳酸はぜんぜん筋肉疲労とは関係ない。

乳酸は筋肉疲労時にミトコンドリアがATP産生をするための秘伝の

ストック燃料ってのが世界ビックリ仰天の真相!

だから速筋をよく使うようなガテン系の職業の代表の大工さんたちは、

昔から午前の10時と午後の3時には、わざわざ休憩時間をとって、

煎餅やお茶菓子などのG1レースのサラブレッド食材を食べて、

お茶を飲んで、さっきまで汗水垂らしてノコギリで板を切ったり、

トンカチで釘を打ったり、柱を運んでくれていた筋肉に

グリコーゲンを補給して、筋肉を「おもてなし」する知恵を

伝統的に保持してきたのだ。

最近は施主がめんどくさがって、この風習もなくなりつつあるようだ。

べつに大工さんたちはお茶菓子や煎餅を食べたくて、

休憩時間を取ってきたわけじゃあないんだよ。

筋肉生理にその習慣がかなっていたから、

そうした知恵が受け継がれていたのだ。

そんな習慣も糖質制限の言葉で勢いづいて

さらに風前の灯火だ。

ガテン系の仕事についている者が、もしも糖質制限をやって、

仕事中に血糖値が下がりすぎてフラフラになったら、

仕事なんかできないし、下手をすれば解雇でクビだ。

ガテン系の「畳の上の土方」である指圧師のオレだって、

絶対に糖質制限なんかできない!

だから、とにかく私が言いたいのは、

糖質制限なる言葉がたとえトレンドになっても、

簡単にそんなトレンドにみんながみんなこぞって、

飛びつかないでほしい、ということだ。

ヒトはひとりひとりみな体質が異なる。

膵臓のランゲルハンス細胞のインシュリン分泌の能力も、

うまれつきみなすべて異なる。

人種によっても膵臓のインシュリン分泌能には

ばらつきがある。

西欧白人はだいたいがインシュリン分泌能は高いようだが、

アジア人はもともと弱いという。

しかしこれも個人差があるだろう。

ことほどさように、食のトレンドは極めて危険であり、

一歩間違えば命取りになる。

食と命は直結しているのだから、

軽々しく素人に健康アドバイスなど

本来はできないのだ。

ネットのみならず、あらゆるコンテンツに、

ウソやデタラメがはびこって久しい。

ぜんぶ、ぶった斬るか(笑)

オレ流の「イイ加減」の意味が

少しご理解できましたかね?

あっ、食についての前口上が長引いたので、

身体操作についてのオレ流披瀝は次稿にて。

2017.02.20 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 12

では今回は食について少し語ってみる。

まず食についてだが、私の食に対する信条は、

いま現在は極めて「イイ加減」というポリシーに

収斂していることを、まずここに告白しておく。

私は19歳の時に、淡路島の医療機関の

断食道場で2週間プログラムの断食を経験した。

この際の私のプログラムは水切り断食でも、

まったく何も食べない絶食でもなく、

断食中の最初の1週間であっても、

ビタミン剤を摂取し、水分だけはどれだけ摂ってもイイという

細胞生理学に合致した医療的なプログラムであった。

そして、毎日、体重や血圧を正確に計り、

医師の診察を受けるというものだった。

医師の診察と言っても、私の場合は特に疾病は無かったので、

体調はどうか、という問診程度の診察であった。

そんな万全の医療体制のなかでの断食であったが、

断食を開始して数日にして、うっかり私は寝ている状態から

いきなり立ち上がった際に、脳貧血になりぶっ倒れた。

もともと痩せていたが、断食を始めると、

また体重のグラフが右肩下がりに急降下で極端に痩せた。

痩せるのが目的で訪れていた関西方面の御婦人が

わたしのグラフを見て、とても羨ましがったことが

いま脳裏によみがえる。

果たして私は断食で痩せて体調が良くなったのか?

正直、貧血を起こしてからは、フラフラだった。

しかし、フラフラしていても、

たしかに脳が冴えてきたことは実感した。

読書室の本を暇なのでむさぼり読んでいた。

しかし、いかんせん、腹が減っているわけで、

とにかく頭のなかは食べ物のことしかないわけだ。

断食が終わったら、アレを食べたい、

家に帰ったら、しこたま、アレを食べよう、と

頭のなかにはいつも食べ物のイメージしか湧かなくなった。

よく断食をすると宗教的な悟りで生き仏のような崇高な精神が

宿るなどというが、およそそんな崇高な精神など

私には降臨せずに、ただひたすらに頭のなかには、

ステーキだの、チーズがとろけてのったこんがり焼いた食パンだの、

そんな食べ物の絵がつぎつぎに浮かんではヨダレが出て

そのツバをゴックンする、というまことに餓鬼の権化と化していたのだ。

1週間の断食を終えて復食の1週間がスタートした初日の朝、

配膳してくれた食堂のおばちゃんが、もう聖母マリア様のように

輝いて見えたね。そのホスピタリティー溢れる優しい言葉や振る舞い。

それで復食スタート時に食べたドロドロの全粥が

旨かったかどうかの記憶は定かではないが、

なぜか食べながら涙がこぼれたことは記憶している。

とにかく、おばちゃんの態度から、なにから食膳にまた

ありつけたそのすべてに安堵し、嬉しかったのだ。

そして、その時に強く感じたのは、コレでまた普段通りに、

食べることができるという安心した思いだった。

2週間のこの断食プログラムで私が学んだことは、

ヒトはモノを食べなければ死ぬ、という当たり前の事実だ。

そして高僧のような崇高な精神が宿ることはなかったが、

わたしなりに感じた考えをもしも哲学というのなら、

その悟った哲学とは、巷間言われているような

「ひとはパンのみにて生くるにあらず」という格言とは

まるっきり真逆の

「ヒトは食べるためのみに生きる」という

まことに浅ましい私のような餓鬼にふさわしいポリシーだった。

ヒトはモノを食べなければ脳の意識活動のための

糖分が供給されなくなり、脳がもしも貧血になれば、

即座に意識を失うのだ。

その時に打ち所が悪ければ、即死する危険もある。

わたしはこの断食中の脳貧血で昏倒した経験により、

食べることがいかに大事か、を悟ることができた。

あの断食を経験してから、もう28年間の月日が過ぎた。

この断食後には、マクロビオティックのヴィーガンを

1年半ほど経験もした。

そうして断食やマクロビの穀菜食のみの食も経験して、

今わたしの食のポリシーは「イイ加減」という

この一言に落ち着いたのだ。

ここまでを俯瞰してみると、最初からイイカゲンな皆様にしてみれば、

随分と回り道をしたと思われるお馬鹿な道程だったと

つくづく反省する次第だ。

しかし、このわたしの「イイ加減」は、

たぶん、それだけ回り道をしただけの事はある、

と我ながら自負している。

「イイ加減」とは言っても、

まったく、なんでもイイというわけではない。

例えば食べる量だが、これは腹いっぱいに食べたい時には、

もう腹が七福神の布袋さんのように、

腹の皮がはちきれんばかりに食べる時もあるし、

腹八分の時もあるし、少なめにご飯を盛る時もある。

ようは、その時、その時の体調と気分を

自分でモニタリングして、もしも気分も体調も絶好調で、

腹いっぱいにそれこそ布袋っ腹(ほてっぱら)食べても

大丈夫そうなら、もうなりふりかまわずに思いっきり食べるし、

いまの体調だと腹八分で抑えておいた方が無難と判断すれば、

そうするし、何か気分がすぐれなかったり、

気になることがあったり、あるいはパフォーマンスを

最大限に引き出すイベントがあったり、また旅行などで

出かけるまえなどには少食にする、とまあこんな具合に

臨機応変に食べる量も自分でアレンジして調整することを称して

「イイ加減」なのだ。

また食べるモノの質だが、これも食べる量と同じく、

あらゆるモノを食べるが、そこにはそれぞれの

臨機応変を加えている。

いわゆる、決めつけ、思いこみ、の

「コレこそが究極の食の黄金律〜!」的なキャッチコピーに

踊らされるようなチマタの出がらしメソッドの対極となる、

「イイ加減」食事法が今のオレ流ということだ。

ということで、だいたい、これで私の食のポリシーは

みなさまにご理解頂けたかと存じます。

細かいことにこだわると、太極を見失う。

しかし、細かいことに気を付けないと、

うっかり足もとをすくわれる。

木を見て森を見て、空も見て土も見て、

地球も宇宙も細胞のなかも見て、

「イイ加減」をつかむ。

これが食や身体操作のコツと私は睨んだ。

分子レベルの下敷きをもとに、

これからの応用編、大いに語ろう!

2017.02.20 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 11

地球に生命が誕生して以来、

これまでみなすべての生き物は

食べるために生きてきた。

そう、生き物はみな

食べるためだけに生きているのだ。

食べることで命をつなぎ、

命をつないで次世代にまた命をつなぐ。

生命がなすべきことは、

この二つの「つなぎ」だけだ。

だから人類は必死でここ700万年を生き延びて、

ついに飢餓を克服すべく文明を生みだした。

約1万5000年前頃から農耕や牧畜が始まり

ヒトは徐々に飢えから解放されて、

そこから地球人口は爆発的に増加した。

今や人類は72億人を抱える大所帯だ。

人類は飢えから解放されることで、

ようやく余分な事を考える余裕ができた。

あらゆる人間社会のコモゴモは、

すべて言ってみれば余分な事だ。

その余分をすべて取り去れば、

やはり残る必須の事業とは、

食べ物に関することだけといえる。

さて、ではヒトは何を食べたらイイのか?

という問題は、これはこれで実に難しい。

カロリー栄養学が一般化して久しいが、

この西洋科学の世界からもたらされた1つの

モノサシ栄養論がこれまでそれほど役だったとは

到底おもえない。

近年は分子栄養学がメジャーだ。

これは必須栄養素を取り揃えて摂取すれば

細胞生理に合致する、という考えだが、

これも一理を認めるが、果たして完璧とは言い難い。

そんな食に関する問題で最近になって、

注目を集めているのがプレ&プロバイオティクスの

腸内細菌を活性化するマイクロバイオームなトレンドだ。

ようは腸内に棲んでいるバクテリアが必要としている

素材を食べることが健康につながる、という考えだ。

命をつなぐ食の問題ひとつとっても、

まだまだ人類はすべてを把握していない。

では身体の使い方はどうか?

人類は足の親指がまっすぐで生まれることができたから、

直立二足歩行が可能になったとする説がある。

この人類だけが可能にした直立二足歩行には、

様々な健康被害の危険性がつきまとう。

自重による腰痛と脊柱管狭窄、

頭部の重さによる首凝り、

両手の重みによる肩こり、

積年の歩行や立位、座位による

腰椎、股関節や膝関節、足首の

クッションの摩耗。

まことに直立二足歩行とは、危険な賭けだったのだ。

しかし、340万年ほどを経て、

人類はなんとかそれなりに

うまく歩けるようには、なったようだ。

ただ、いかに直立二足歩行による

弊害ストレスを緩和して、

一生涯、スコスコと動ける身体を維持するか、

の養生法メソッドはいまだ確立されていない。

ここまで10回の記事は、

分子レベルの基礎講義という位置づけだ。

この10回の基礎講義をもとに、

応用編としてこれから食や身体操作について、

論考してみる。

世に流布する「二番煎じの出がらし身体論」にならないように、

分子レベルと常に整合性を持たせた論考に努める所存だ。

身体論の解体と再構築・応用編、

いよいよスタート!

2017.02.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 10

グレリンという胃ホルモンは、

神経性と血行性の2つのルートを通じて

脳と全身のミトコンドリアに食欲を喚起する作用がある。

それだけにとどまらずグレリンはミトコンドリアを

増強することで疾病の予防と治療に有効なエビデンスが

獲得されている。

またグレリンが分泌されると大人しくなり眠気を催す。

これは胃に食べ物がなくなり血糖値が下がり

脳機能が低下して意識を失い倒れるのを

防ぐための「フィードフォワード(前向き制御)」が

作動するためだ。

これを称し「腹が減っては戦は出来ぬ」。

グレリンは食べ物が胃から無くなった後に起こる

危機的な状況を回避するために、あらかじめ

ヒトを大人しく眠くさせることで、

血糖値の低下を極力おさえて、昏倒することを

未然に防いでいたのだ。まったくなんて賢いホルモンなんだ!

そして、そのとおり、なんと、グレリンが分泌されると、

大脳皮質の細胞数が増えてヒトはホントウに冗談抜きに

賢くなるのだ!

だからグレリンは本当に賢い、いや賢くするホルモンなのだ!

まとめるとグレリンには

①食欲喚起、②ミトコンドリア増強、③疾病の予防治療、

④筋肉スタミナ増強、⑤鎮静催眠、⑥脳活・・

など多岐に渡る作用があることがわかる。

この誰もが手に出来る天然のホルモン剤は、

胃がグーと鳴る蠕動運動によって胃から分泌される。

であるのなら、胃がグーと鳴るような蠕動運動を引き起こす

メソッドが、グレリンをゲットする養生法と想定できる。

鍼灸指圧の臨床において、患者の胃がグーと

治療中に鳴り出すのは日常茶飯の出来事だ。

このことから私はグレリンが体壁筋肉系の皮膚や血管や筋肉から

も合成分泌されているのでは、と予想している。

それはともかく、とにかく鍼灸指圧は確実にグレリン分泌を

促進していることは間違いない。

特にもっともメジャーなツボの「足の三里」は、

胃のツボとして有名で、実際にこのツボに鍼を打ち、

CTスキャンで見ていると、胃が猛烈な蠕動運動を始めて、

グニャグニャと面白いように動き出すエビデンスが

取れている。かの松尾芭蕉は奥の細道の旅路において、

まず「三里に灸すうるより」と足の三里にお灸をした。

この松尾芭蕉がみずからに施した足の三里の灸は、

芭蕉の胃をグニャグニャと面白いように動かすことで、

胃からグレリンがよく分泌されて、芭蕉の神経と血液を介して

脳と全身のミトコンドリアに伝達されたグレリンは、

芭蕉の脳を絶大に活性化し素晴らしい俳句を生むイマジネーションを喚起し、

芭蕉の筋肉スタミナを増強することで、

奥の細道の歩け歩けグランドツーリングをサポートしたのだ!

グレリンというホルモンに着目することで、

多くの叡智が獲得された。

グレリンは若返りホルモンとも呼ばれる。

ヒトは空腹になるごとに若返るのだ。

これこそがもしかしたら、ヒトの寿命を最長120歳まで

生かしてくれるアンチエイジングの秘密だったのか。

ヒトはこの世に生を受けると、母胎の水中生活から

いきなり空気中の陸上生活へと放り出される。

羊水に守られてたゆとうていた小さな命は、

乾燥と重力と酸素による酸化の待ち受けた危険極まる陸上生活に

いきなり巻き込まれるのだ。

この過酷極まる酸化毒とエイジングの嵐のなかを

ヒトはなんとか生き延びて、うまくすれば最長で120歳まで

生き延びる。酸素はフレッシュな生鮮品をみるみる酸化させる

ほどに強力な酸化毒作用を有する。だから生鮮品のパックには

エイジレス、酸化防止剤、脱酸素剤が一緒に入れてあるのだ。

このエイジレスと同じ役目をしているのが、

ヒトの体内の鉄元素であり、スーパーオキシドディスムターゼを

はじめとした脱酸化酵素なのだ。

この鉄元素や脱酸化酵素が身体を酸化毒の老化から守っているから

ヒトは簡単に老化しないのだが、

グレリンもどうやら強力な若返り効果を発揮する。

腹が減るたびに若返る!

ヒトの身体には驚くべきアンチエイジングな

リセットシステムが組みこまれているようだ!

空腹を感じ胃がグーと鳴った時、

胃に手を当てて、そして合掌して

グレリンを拝んだら、どうだろう。

これじゃあ、まるで、グレリン真理教だ(笑)

でも、ほんと、そのくらいありがたいホルモンが

グレリンなんだよね。

スピリチュアル? 宗教? 経済? 政治?

拝む対象は人間の社会にはいっぱいあるけど、

ホントに大事なモノはそんなとこにはないような気がするね。

拝むべきホントに大事なモノは、

ここ、このお腹の真ん中、胃の内分泌細胞にあった!

グレリンが食欲を喚起し、

グレリンが筋肉スタミナを増強し、

グレリンがミトコンドリアを増強し、

グレリンが脳を賢くすることで、

ホモ・サピエンスは、本当の意味で

賢いサルになったのだ。

人類進化はスーパーホルモン、グレリンのお蔭だ!

2017.02.19 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 9

グレリンというホルモンは胃壁で分泌されると

胃の周囲に張り巡らされた神経網を介して

高速メール送信で「胃にモノがなくなった」という

メッセージを脳へと送る。

それと同時に胃体部の血管へとグレリンは

エンドクリン(内分泌)されると、

血管を通じて全身のミトコンドリアへと

「これから食事が始まるぞ」という

伝言が高速メールではなくアナログじきじき伝言で

言い渡される。

脳へと胃から神経を介して高速メール通信されたグレリン

のメッセージは脳に伝達されると脳内で

「あ〜、腹が減った」という意識となる。

と同時に、胃が蠕動運動を起こして「グー」と鳴る。

またアナログじきじき伝言で全身のミトコンドリアへと

伝達されたグレリンの食事が始まる合図の銅鑼(どら)は、

全身のミトコンドリアを活性化することで、

栄養素が取りこまれた時に即座にATPホルモンに

変換するウォーミングアップ体制を整える。

こうして胃から分泌されたグレリンは神経を介した

高速メール通信と、血流を介したアナログじきじき伝言の

2つのルートを使って、胃にモノがなくなった危機的状況を

脳と全身のミトコンドリアへと伝達することで、

食欲を引き起こし、食事を摂る気にさせて、

命をつなごうとするのだ。

もしもグレリンというホルモンがなくなれば、

わたしたちは胃に食べ物がなくなったことに気がつかずに、

血糖値が下がったことにも気がつかずに、

知らぬ間に血糖値が低下してフラフラになり

意識を失う危険性がある。

食欲はグレリンだけで誘導されるわけではないが、

胃に食べ物がなくなったことを知らせるサイレンのグレリンは

人体に欠くべからざる重要なホルモンなのだ。

グレリンは胃だけで分泌されるわけではなく

脳でも分泌される。グレリンは脳と腸で分泌されるまさに

ブレイン・ガット・ホルモン(脳腸ホルモン)の

典型的なホルモンだ。

このブレイン・ガット・ホルモンは実は皮膚でも

産生されている。

そういう意味では正確に言えばブレイン・ガット・ホルモンは

わたしの解釈では

「ブレイン・ガット・スキン・ホルモン(脳腸皮膚ホルモン)」と

言えるのだ。

だから、もしかしたらグレリンは胃と脳で分泌されているだけでなく、

皮膚でも合成分泌されているかもしれない。

これは私独自の予想だが、鍼灸指圧の臨床では、

体壁筋肉系への刺激が胃腸の蠕動運動を惹起する実例は

ごくごく当たり前の極めて日常茶飯の出来事なのだ。

だからグレリンが皮膚や血管壁や筋肉で合成されていて、

この体壁筋肉系で合成分泌されたグレリンが

胃腸の蠕動運動を惹起し脳へと空腹感を想起させる機序として

機能している、という予測を常々わたしは抱いている。

コレはほんとココだけのはなしだが(笑)

さてこのグレリンの効能は食欲を引き起こすにとどまらず、

以下のようにまことにめざましい効能がある。

①筋肉のミトコンドリアが弱り持久力がなくなった年老いたマウスに

グレリンを投与すると、筋肉内のミトコンドリアが増えて持久力が

回復した。

②腎臓が弱ったマウスにグレリンを投与すると

腎機能が回復して蛋白尿が減った。

③ガンで痩せてしまったヒトや、

心不全、呼吸不全、糖尿病性神経障害のヒトに

グレリンを投与するとすべてが回復傾向を示した。

つまりグレリンは全身のミトコンドリアを元気にすることで、

各種疾患の回復を促進すると結論できるのだ。

このグレリンと同じような効果が血管ホルモンの一酸化窒素と

心臓ホルモンのナトリウム利尿ペプチドにもある。

一酸化窒素やナトリウム利尿ペプチドの働きを強化した

Xメン的な一酸化窒素&ナトリウム利尿ペプチド・メガ盛り強化マウスを

作成すると、このマウスのミトコンドリアの数が増して、

筋肉が強くなり持久力が高まって、腎臓が弱っていくことを

防ぐことができるエビデンスが獲得された。

グレリン、一酸化窒素、ナトリウム利尿ペプチドは

ミトコンドリアを増強する三種の神器ならぬ

三種のホルモンなのだ。

そして、さらにここに私の独断で

乳酸というホルモンに似た作用をする分子を

ミトコンドリアを増強するヒーロー分子に加えたい。

乳酸はこれまで生理学の分野では100年間も、

細胞活動の老廃物と誤解されて、筋肉痛や凝りの原因分子と

誤認されてきた。

しかし、近年の乳酸研究でこれらの汚名がすべて濡れ衣の

大間違いの嘘っぱちであることが判明した。

乳酸は常に細胞内で糖の分解過程で発生し、

一定量が各臓器に常にあるものだ。

そしてとくに糖をよく使う脳内には、

いつも乳酸の量が多い。

それで少しキツメのハードな筋トレなどをすると、

筋肉のなかの速筋と呼ばれる部分にいつもよりも

多く乳酸が発生する。この筋肉中に発生する乳酸は

筋肉中に蓄えられていた糖のグリコーゲンを使い切った

証拠であり、だからアスリートなどはこの運動後の

乳酸濃度を計ることで、力が出し切れたパフォーマンスの

指標とするのだ。全力を出し切って筋肉中のグリコーゲンを

使い切った結果、乳酸濃度が高い数値をはじき出せば、

アスリートはパフォーマンスを最大限に出せた、と

大喜びするのだ。

この速筋のなかでいつもよりも多く産生された乳酸は

その後、30分間から1時間以内に乳酸トランスポーターという

細胞膜の装置で搬出と搬入がおこなわれて心筋と遅筋の

ミトコンドリアへと血行性に運び込まれる。

こうして速筋から心筋と遅筋のミトコンドリアへと運ばれた乳酸は

心筋と遅筋のミトコンドリアのATP産生に利用されるのだ。

つまり乳酸はミトコンドリアにおけるATP産生の素材なのだ!

ヒトの筋肉は糖をグリコーゲンにして備蓄できるが、

大量には備蓄できない。だからその筋肉中の備蓄分の

グリコーゲンを使い切ってしまうと、そこでスタミナが切れてしまう。

これが運動時におこる疲れの現象だ。

この時に筋肉中のグリコーゲンは枯渇するが乳酸が増える。

だからこの乳酸を疲労分子と見誤ったのだ!

この運動後の疲労時に増えている乳酸は実はグリコーゲンを

使い切ってスタミナが切れた時のための予備のエネルギー源という

大事な役目があったのだ。

この筋グリコーゲンを使い切ったあとに発生した乳酸を使って、

心筋と遅筋が火事場のバカ力を発揮することが出来るのだ!

これがいわゆるラストスパートの真相だ!

ヒトの身体はこのようにあらゆる分子を非常に巧みに利用する

ことでエネルギーを得ているのだ。

この乳酸をスタミナ源に活用するように進化しているのが、

競走馬のサラブレッドだ。サラブレッドはヒトよりも多い乳酸を

発生することで、あの華麗な疾走を生みだしている。

ヒトもだからある意味、サラブレッドだ。

速筋で産生された乳酸が心筋と遅筋のミトコンドリアに

運ばれて利用される仕組みを、まるで乳酸がホルモンのように

機能している、とわたしは見立てた。

乳酸研究のアカデミズムの最前線では、乳酸はミトコンドリアを

増強するシグナル分子と予測して、エビデンスを収集している

最中だ。乳酸はミトコンドリアを増強するホルモン、と

いう新たな知見がいまに確立される可能性も高い。

ということで、乳酸をミトコンドリアを増強するホルモン様分子と

独断で断定する。これで、

グレリンと一酸化窒素とナトリウム利尿ペプチドと乳酸

という4つのミトコンドリアを増強する分子がそろった。

三種の神器ならぬミトコンドリア増強の

四天王ヒーロー分子の見参だ!

鍼灸指圧はこのミトコンドリアパワーを引き出す

四天王ヒーロー分子を操ることができたから、

ここ2000年の風雪に耐えたとわたしはみている。

鍼灸指圧こそがミトコンドリアパワーと、

四天王ヒーロー分子の働きを引き出す最強医療だ。

ミトコンドリアパワーを引き出す四天王ヒーロー分子は、

運動やエクササイズやストレッチの励行でも十分に

分泌できる。

各自、自分に合ったエクササイズを励行し、

四天王ヒーロー分子と仲良くなり、

ミトコンドリアパワーを引き出してもらえれば

幸いだ。


2017.02.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 8

ヒトの皮膚はKYではなく、ちゃんと空気を読む。

肌に触れる酸素濃度をモニタリングし、

もしも低酸素になればエリスロポエチンという

ホルモンを分泌して骨髄に赤血球を

いつもよりもたくさん作るように指示する。

そうすることで赤血球のヘモグロビンに

少なくなった酸素をより効率よく吸着して、

ミトコンドリアでのATPホルモンの

一定の産生量を確保する。

実はヒトの皮膚は空気をよく読むだけでなく、

音も聴くし、色も見るし、モノも味見する。

また紫外線や圧力でATPホルモンを分泌したり、

低酸素環境からバックアップするために

エリスロポエチンを産生するだけでなく、

認知機能に関するGABAというホルモンの受容体を有し、

愛と幸福のホルモンであるオキシトシンを分泌し、

ブレイン・ガット・ホルモンと呼ばれる脳腸ホルモンの

すべてを産生できる。

皮膚とは体表を覆う単なる防御シートではなく、

総重量3キロ、畳1畳余の人体最大の内分泌器官なのだ。

と同時に、皮膚は目であり、耳であり、口であり、

脳であり、温度や痛みや圧力を知覚するセンサーだ。

つまり皮膚という組織は、ルネサンス芸術における

万能の天才と称えられたレオナルド・ダ・ヴィンチの如き

多芸多才のマルチタレントなのだ。

この皮膚と同じく、例えばヒトの血管は、

血流を促進する血管拡張ホルモンの一酸化窒素と

血管を収縮するエンドセリンと、

血圧を調節するナトリウム利尿ペプチドCの

3種類のホルモンを自前で合成し分泌し

自分でそれを受容している。

同じく心臓も血流を促進し血圧を調節する

ナトリウム利尿ペプチドAとナトリウム利尿ペプチドBを

自前で産生している。

また胃はグレリンという若返りホルモンを産生し、

脳へと直通でつながっている胃の裏にある神経を使って

最速で食欲増進の信号を脳へと送り、

また内分泌して血液に乗せて脳へと、二重に伝達する。

胃にモノが無くなった事をグレリンというホルモンを

使って脳へと伝達することは、神経と血流の

二つのルートを二重に使ってでも絶対に確実に

連絡しなければならない程にとてつもなく重要だ、

ということがコレでわかるのだ。

空腹はイカン! とグレリンが吠えている!

やはり、ヒトは生きるために食べるだけでなく、

食べるために生きている、ということを

グレリンのガットからブレインへの二重伝達が

まざまざと教えてくれている。

だから、チマタの糖質制限や少食ブームは、

グレリンにツバを吐く罰当たりなトレンドなのだ。

また骨も骨に関するホルモンのFGF23と

オステオカルシンを分泌するし、

グレリンと同じ若返りホルモンの仲間とされる

αクロトーは腎臓で、βクロトーは肝臓で作られる。

αクロトーはリンとカルシウムのコントロールを主な働きとし、

ATPの作用に必要なホルモンであることがわかっている。

βクロトーは肝臓における胆汁酸やコレステロールの合成に関与する。

これまでに聞き慣れないα&βクロトーホルモンも、

いずれグレリンとともにトレンドに浮上するかもしれないので、

頭のどこかにインプットしておきたい。

このように人体の臓器・組織・器官は

これまでの要素還元論的な1対1対応の

「ワンイシュー&ワンアンサー」なパラダイムでは

解き明かせないほどに複雑でファンキーと言える。

ただ、ホルモンの領域は、

こうしたわかっているメジャーなホルモンだけでも

100種類を優に超えるし、続々と新発見も相次ぎ、

これに免疫細胞が分泌するホルモンのサイトカインや、

神経伝達物質までもホルモンにカウントすると、

ヒトの体内で使われる細胞言語(セル語)の数は、

数え切れないほどの膨大な数になってしまう。

よって、セル語にはそれほど深入りはしないで、

ちょこちょこと養生法に関係するものだけを触れていく。

今から3億5000万年前のデボン紀後期に、

イクチオステガと呼ばれる原始両生類が

水生から陸生へと上陸を果たした。

その時にその肌に触れる酸素濃度は水中の60倍に、

重力負荷は水中の6倍に、

紫外線は水中のバリアーがなくなりモロに浴びることに、

なった。

酸素濃度の変化というストレッサー刺激と、

重力負荷の増大という圧力ストレッサー刺激と、

オゾン層を通過して降り注ぐ紫外線というストレッサー刺激が、

イクチオステガの皮膚のDNAのトリガーを引き、

エリスロポエチンとヒートショックプロテインと

メラニン色素を産生する遺伝子を起動させたと

私は今、想定している。

爾来、陸生生命史3億年余をかけて、

わたしたちイクチオステガの末裔は、

この酸素や紫外線や重力負荷のある過酷な地上を

生き延びた。

その陸上でのわたしたちご先祖さまの

生命を養い守ってきたのは、

グレリンが食欲を誘導することで食べた食べ物であり、

その食べ物を材料にミトコンドリアで作られた

ホルモンだった。



2017.02.17 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 7

ヒトの皮膚の最表層は圧力刺激を受けたり、

紫外線を浴びると、ATPを放出する。

このヒトの皮膚の最表層で放出されたATPは

メッセンジャーとして皮膚の最深部に

伝達される。

ATPはこのように情報伝達分子として

機能していることがわかり、ホルモンとしての

働きがあることが判明している。

では、ヒトの皮膚は最表層で

受け取った圧力と紫外線をATPに変換して、

皮膚の最深部に何を伝えようとしているのか?

紫外線はDNAを傷つけ体内に活性酸素を増やす

いわば環境からのストレッサー刺激だ。

また圧力は細胞の構造にユガミを生じさせる

これも環境からのストレッサー刺激だ。

皮膚の最表層の細胞は環境から生体に対してストレスになる

ストレッサー刺激が加わったことを、

皮膚の最深部へと伝達している、と私は分析した。

つまりストレス応答としてATPが皮膚で放出されて

皮膚で情報処理がなされている、とみなせる。

とするとATPというホルモンの捉え方が

また変化してくる。

ATPはこれまでの常識では細胞活動のエネルギー通貨という

固定概念しかなかった。

ATPはだからエネルギーという見方だけだったといえる。

そこにこれまでのATP観とは異なるATP=ホルモン(情報伝達分子)

という概念が加わったのだ。

ATPがホルモンとして機能しているのなら、

では、このATPホルモンの目的は何なのか、を知りたくなる。

例えば膵臓から分泌されるインスリンには、

血液中の糖分を全細胞に分配するという血糖値を下げる目的がある。

また副腎から分泌されるアドレナリンには血糖値を上げて、

血圧を上げて闘争と逃走に最適の体内環境にする目的がある。

あるいはこのアドレナリンと拮抗的に作用する脳下垂体や

腸や皮膚や卵巣や睾丸や心臓や血管壁で産生される

愛と幸福のホルモンのオキシトシンには、

その名の通り血圧を下げて血流を増してヒトに多幸感を

もたらす目的がある。

このようにホルモンにはそれぞれに目的があり、

また標的器官と呼ばれる特異的な受容体をもつ

作用する場が存在する。

このホルモンの一般的な目的や作用機序をATPに

適用したら、ATPホルモンの真の目的や作用機序が

見えてくるはずだ。

皮膚の最表層で放出されたATPは皮膚の最深部に

圧力や紫外線が襲来したことを知らせるシグナルとして

作用したと私は解釈し、ストレス応答ホルモンとして

ATPを位置づけた。

だとすれば、一日に体重の1.4倍もの膨大な量が

ヒトの全細胞から産出されるATPは、常に

身体全体に何らかのストレスが加わっているから

気をつけろ、と命令しつづけているのか?

わたしはこの仮説があながち間違っているとは思えないのだ。

酸素は生命誕生の当初、今から38億年前の地球大気には

なかった分子だ。だから絶対嫌気性微生物にとっては

酸素は猛毒なのだ。この酸素が地球大気に増えだしたのは

シアノバクテリアが地球の海に増えて光合成で

シアノバクテリアが二酸化炭素を酸素に変えて放出した頃だ。

それから15億年をかけて海底の鉄イオンが酸化鉄となって

海底に一掃されると、地球大気の酸素濃度はグングンと

上がっていった。12億年前に嫌気的な生命体と

好気的なバクテリアがどうもドッキングしたようだ。

この嫌気的&好気的ドッキング生命体がわたしたち真核生物の

ご先祖様となったのだ。

この流れでいけば、ある意味、酸素は環境から与えられた

ストレッサー刺激のなかではかなり強力な侵害刺激、

いや最高度に危険なストレス因子として作用したはずだ。

この酸素という酸化毒性の強い分子を鉄イオンを使って

吸着して、ミトコンドリアのなかで鉄イオンを含む酵素の

酸化還元反応により水と二酸化炭素とATPに変換できたから、

嫌気的&好気的ドッキング生命体は酸素濃度の上がった地球で

これまで生きのびてこれたのだ。

酸素という猛毒が体内に侵入していることを知らせるために、

ミトコンドリアはこれまで12億年もの長きにわたり

ATPを作りつづけたのか?

ミトコンドリアはATPというホルモンを使って、

全身の細胞に酸素という猛毒が侵入したことを伝えつづけて

いたのか?

地球に生きるバクテリアたちはオートインデューサーという

分子を分泌する。このホルモンのようなオートインデューサーという

分子を使ってバクテリアは仲間たちとコミュニケーションを

とるのだ。そしてバクテリアの周囲のあるオートインデューサーの

濃度が一定以上に達すると、合意に達したと判断されて、

このバクテリアのコロニー(群れ)は一斉に

今度は新たなオートインデューサーとなる特別な酵素や分子を放出する。

このようなバクテリアの分子的なコミュニケーション作用を

クオラムセンシングと呼ぶ。

ミトコンドリアはかつては好気的なバクテリアだった。

ミトコンドリアもまたクオラムセンシングで仲間と交流していても

なにも不思議ではない。

つまりヒトの体内でコロニーを作ったミトコンドリアは

ATPというホルモンを使ってクオラムセンシングに

すべてのミトコンドリアとコミュニケーションをとっていた!

のかもしれない。

いや、ミトコンドリア同士だけではない。

ミトコンドリアと細胞がATPをホルモンとして交流していたのだ。

ヒトはミトコンドリアが生み出す膨大なATPというホルモンの

なかに浮かぶ存在だ。

このATPという繭(まゆ)、バリアーのなかにいさえすれば、

たとえ酸素が侵入しようと、圧力が加わろうと、

紫外線が降り注ごうと、ヒトは健康に生きていられるのだ。

ヒトはミトコンドリアが生み出すATPホルモンに

守られた存在だ。

2017.02.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 6

血管はこれまで血液を運ぶパイプというのが常識だったが、

近年になり血管は血管それ自体で自前のホルモンを

産生していることがわかった。

その血管が自前で産生するホルモンとは

血管拡張ホルモンの一酸化窒素と、

血管収縮ホルモンのエンドセリンと、

血圧調整のナトリウム利尿ペプチドCの

3つのホルモンだ。

心臓はこれまで血液を送り出すポンプというのが常識だったが、

近年になり心臓は心臓それ自体で自前のホルモンを

産生していることがわかった。

その心臓が自前で産生するホルモンとは、

心房で作られる血圧調整のナトリウム利尿ペプチドAと

心室で作られる血圧調整のナトリウム利尿ペプチドBだ。

骨はこれまで身体を支える支持組織の芯で骨髄造血巣で

幹細胞を造血しミネラルを貯留する器官というのが常識だったが、

近年になり骨は骨それ自体で自前のホルモンを

産生していることがわかった。

その骨が自前で産生するホルモンは

カルシウムとリンをコントロールするFGF23と

インスリンの分泌を促進するオステオカルシンだ。

胃はこれまで食べ物の一時的貯留庫で胃酸で

食べた内容物を殺菌し胃液でタンパク質を分解する

消化器というのが常識だったが、

近年になり胃は胃それ自体で自前のホルモンを

産生していることがわかった。

その胃が自前で産生するホルモンは、

主に胃体部の胃底腺の内分泌細胞の約20%から

分泌されて、食欲を催し、胃壁を動かし、

心筋や血管を保護し、全身のミトコンドリアを増強する

若返りホルモンのグレリンだ。

皮膚はこれまで体表を覆う防御シートというのが常識だったが、

近年になり皮膚は皮膚それ自体で自前のホルモンを産生している

ことがわかった。

その皮膚が自前で産生するホルモンは、

ブレイン・ガット・ホルモン(脳腸ホルモン)と呼ばれる

脳と腸で作られているアドレナリンやアセチルコリンや

γアミノ酪酸や、βエンドルフィンなどの

数十種類と同じホルモンと、

腎臓で作られているエリスロポエチンと

血管で作られている一酸化窒素だ。

全身の細胞内に総数で1京8000兆個も存在するミトコンドリアは、

これまで酸素と太陽光線と脂肪やアミノ酸や糖質やミネラルやビタミンを

利用してATPという動力源を生みだして二酸化炭素と水に変換する

細胞内オルガネラというのが常識だったが、

近年になりミトコンドリアはミトコンドリアそれ自体で自前のホルモンを

産生していることがわかった。

そのミトコンドリアが自前で産生するホルモンは、

ATPだ。

ATPはこれまでは細胞活動のエネルギー通貨という固定概念が通説だったが、

ここ20年ほどの研究からATPは細胞間の情報伝達のためのホルモンと

捉えるトレンドが生まれている。

つまりミトコンドリアはATPというホルモンを生み出す

人体最大の内分泌器官とみてもおかしくないのだ。

ちなみに人体各所で生み出されるホルモンはすべてミトコンドリアに

送り込まれている。

乳酸という分子はこれまで筋肉内で産生される老廃物で

筋肉痛や凝りの原因分子というのが常識だったが、

近年になり乳酸はハードな筋トレの際などに速筋で

生み出されると30分間から1時間以内に

細胞膜にある乳酸トランスポーターという装置で

搬出と搬入がおこなわれて血流に乗って

速筋から遅筋と心筋に運ばれて、

遅筋と心筋のミトコンドリアを滋養することがわかった。

つまり乳酸は速筋の細胞質で生まれて遅筋と心筋のミトコンドリアへと

情報伝達をするホルモンのように振る舞っているのだ。

この乳酸と先述の胃ホルモンのグレリンと

血管ホルモンの一酸化窒素には、

全身のミトコンドリアを増強する作用が認められている。

ハードな筋トレを少し実践し乳酸を多く産生し、

胃ホルモンのグレリンの湧出を促すように、

足の三里を押して、また体壁筋肉系を刺激して、

胃の蠕動運動を促進し、

皮膚と血管壁を押して一酸化窒素を産生分泌する鍼灸指圧や

ストレッチの励行は、結果として全身のミトコンドリアを

活性化し、活性化された全身のミトコンドリアは

ミトコンドリアホルモンであるATPをよく産生することで、

全身の60兆個の細胞は活気づくのだ。

一説によれば全身のすべての細胞でホルモンは造られている。

それは当然だ。

全身のすべての細胞にはホルモン産生器官である

ミトコンドリアが内臓されているのだから。

これまで医学の常識では内分泌器官という特殊な臓器だけが

ホルモンを産生していると教えてきた。

その内分泌学の常識がすでに大きく揺らぎ始めているのだ。

ホルモンのトレンドは血管や心臓や骨や胃や皮膚や

脳腸やミトコンドリアへとシフトチェンジしている。

常識的な身体論を常識的に信じていると

時代に取り残される。

ホルモンとは言ってみれば細胞同士が情報伝達しあい

コミュニケーションをとるための分子ツールだ。

仮にホルモンを細胞(セル)の言語と解し、

「セル語」と名づけてみよう。

そう60兆個の細胞は何千種類ものホルモン、

つまりセル語を操るマルチリンガルの達人なのだ。

そのセル語のなかでも、ひときわ大事な言語が、

ATPであり、一酸化窒素であり、グレリンであり、

乳酸だ、と、独断したい。

ヒトの体内はセル語で満ちている。

2017.02.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 5

あまり知られていないがヒトの皮膚は

酸素濃度を感知するセンサーとして機能している。

だからもしも皮膚に触れる空気の酸素濃度が

低くなると、赤血球を、つまりヘモグロビンを

増産するシグナル(信号)となるホルモンを

産生する。この赤血球(ヘモグロビンも)を増やす

ホルモンの名をエリスロポエチンという。

エリスロポエチンは普通は腎臓で産生されるが、

実は皮膚でも作られている。

腎臓は血圧を調整する器官でもあるが、

流入する血液量をモニタリングして、

いつもより血液量が少なくなればエリスロポエチンを

産生して骨髄造血巣に赤血球をたくさん作るように

指示する。それと同じような機序で

皮膚は皮膚で酸素濃度をモニタリングし、

もしも低酸素濃度になればヘモグロビンを多く産生する

ことでより効率的に少ない酸素を吸着するために

エリスロポエチンを産生することで骨髄造血巣に

赤血球の増産を促すのだ。

この皮膚で産生されるエリスロポエチンと

鍼灸指圧はどうも密接にリンクしているようだ。

鍼灸の臨床関連書籍の治験例には、

よく貧血症状の改善例が列挙されている。

つまり鍼灸指圧により赤血球が増産されたという

エビデンスが多数あるのだ。

この鍼灸指圧による貧血症状の治効機序を

ザックリと単純に説明するのなら、

鍼灸指圧による刺激が皮膚の細胞核セントラルドグマに

作用することで、皮膚でのエリスロポエチンの増産を促し、

皮膚で作られたエリスロポエチンが血液に乗って

骨髄にまで運ばれると骨髄造血巣における赤血球の

産生が増して、その結果、血液量が正常になった、

と解析できるだろう。

ヘモグロビンは毎秒アポトーシス&リモデリングで

400兆個! もの膨大な数が瞬間、瞬間に

骨髄で生みだされている。

このヘモグロビンのヘム鉄に酸素や一酸化窒素や一酸化炭素が

くっつき、全身の細胞に一酸化窒素の血管拡張ホルモンの

作用で送られることで、

細胞内のミトコンドリアや細胞質の解糖系で

ATPが生み出されてヒトは元気をもらうのだ。

鉄も酸素も一酸化窒素も一酸化炭素も

ATPも乳酸もグレリンもエリスロポエチンも

必須栄養素も

動物も植物もバクテリアも

大地も川も海も大気も

地球も宇宙も

すべてが揃ってはじめてわたしたちの命がある。

鍼灸指圧とは

皮膚に触れることで、

このすべてとつながる医療だ。




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2017.02.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 4

今から46億年前の地球が誕生した当時の大気は、

メタン、アンモニア、二酸化炭素、硫化水素、水蒸気

がメインだった。

もしも、私たちが今その場に行けば、

もちろん即死する大気だ。

つまり、当時の大気には酸素も窒素もなかったのだ。

生命が誕生したのは40億年前とも38億年前とも言われる。

その最初の始原バクテリアはだから酸素無しの環境で誕生した。

この酸素無しで生きるバクテリアを嫌気性微生物と呼ぶ。

そして酸素が少しでもあると死んでしまうタイプは

絶対嫌気性微生物という。

絶対嫌気性微生物であった始原バクテリアが地球に誕生して、

嫌気性微生物だけが生を謳歌していた時代は

かれこれ15億年ほど続いた。

この間に新たなタイプの微生物がトレンドになりつつあった。

それは光合成という太陽光線を利用して二酸化炭素を

炭水化物に変換し、酸素を廃棄物として吐き出す

好気性微生物の台頭だった。

藍藻類のシアノバクテリアが有名だが、27億年前頃から増えだした

好気性微生物の吐き出した酸素はやがて海中の鉄イオンと化合して

酸化鉄になって海底に沈殿し滞積した。

いまわたしたちの身の回りにある鉄製品は、

27億年前頃から15億年ほどをかけて海底に一掃された

酸化鉄を冶金で製鉄したものだ。

そしてヘモグロビンをはじめヒトの生体内の鉄イオンは、

土壌や海洋のバクテリアがシデロホアという分子で

鉄を吸着して取りこむことで食物連鎖のなかで

ヒトの食事から取りこまれたものだ。

27億年前から始まった藍藻類による酸素の放出は、

やがて海中の鉄イオンと酸化して化合し尽くすと、

海上へと放出されて地球大気の酸素濃度を上げていった。

そして4億年前頃から植物の祖先が海から上陸し、

陸上で土壌が形成されて繁茂すると、

さらに大気中の酸素濃度は増した。

いまの地球大気に占める酸素濃度は21%だ。

46億年前には地球大気にはなかった酸素に囲まれて

わたしたちは今生きている。

この酸素元素が3つ結合するとオゾンと呼ばれる分子になる。

オゾンはご存知のように大気圏にオゾン層という

カーテンを覆うことで紫外線をカットして、

地球を生命の楽園へと変えてくれた恩人だ。

酸素は絶対的嫌気性微生物にとっては猛毒だが、

好気性の酸素を利用できるタイプの生き物にとっては、

欠くべからざる必須の元素であり、

オゾン層を形成することで地球を命を養う星へと

変えてくれた。

どこに視点を置くかで酸素という元素は

阿修羅像の面相の如く善悪の立場が入れ変わる。

ではヒトの健康にとって酸素は善悪どちらだろうか?

ヒトは好気性微生物という呼び名に習えば

好気性多細胞生物か、もしくは好気性大型生物と言える。

つまりヒトは酸素を利用できるのだ。

いや利用できるどころの騒ぎではない。

酸素無しでは今や生きられない存在だ。

どれだけ酸素が必須かと言えば、

例えばヒトの大脳は取りこまれた酸素の25%を消費する

一大酸素消費地であるが、もしも脳細胞にたった4秒間の

あいだ酸素が送り込まれなくなると、その後に酸素が

供給されても、もはやその部位の脳細胞の活動は

永遠に戻らないとされる。

脳梗塞の後遺症による麻痺などがその症例の典型だ。

いかに酸素がヒトの活動にとって大事かが、

この一点でも十分に理解できる。

ヒトがスーッと肺に大気を吸い込むと、

そのなかには1050万個の酸素分子が含まれる。

その酸素分子は肺胞で血液中のヘモグロビンに取りこまれると、

全身の細胞へと送り届けられる。

しかし最終的に細胞が受け取る酸素分子の量は、

吸った数のわずかにたった150分の1になる。

実は酸素は多く吸えばイイというものではないのだ。

酸素を過剰に吸い込むと、痙攣が起こることが

よく知られている。これはヘモグロビンに

酸素だけが取りこまれて、一酸化窒素や一酸化炭素の

くっつくスペースが酸素に横取りされることから

生じる現象とされる。

ヘモグロビンにくっついた一酸化窒素や一酸化炭素は

神経伝達に欠かせない情報伝達分子なのだ。

だから神経伝達に欠かせない情報伝達分子の

一酸化窒素や一酸化炭素が細胞に届かなくなると、

神経障害として痙攣が引き起こされるのだ。

また通常の大気の酸素濃度の21%よりも

大幅に多い50%濃度の酸素環境でマウスを

飼うと、そのマウスの寿命は3分の1にまで

縮まるのだ!

酸素はやはり多ければイイというものではない。

またヒトがもしも100%濃度の酸素下におかれると、

皮膚と肺がまず傷害を受けて、胸痛、咳などに

続き、肺水腫、充血、無気肺、肺の炎症などが

続発することがわかっている。

酸素はヒトの生命活動に必須の素材だが、

細胞の生理活動には多からず少なからずがベターといえよう。

細胞に送られた酸素はその後、ミトコンドリアに

取りこまれて酸化的リン酸化に利用されて、

ATPというエネルギーを生みだして、

最終的に活性酸素は水と二酸化炭素に変換されて、

環境中に廃棄される。

そのヒトが廃棄した二酸化炭素はまた植物の光合成に

利用されて酸素に戻される。

酸素とひとくちにいっても、

オゾン層の善なる側面があり、

活性酸素の悪なる側面もある。

しかしこの活性酸素にも

また善なる側面があるのだ。

ヒトの皮膚と血管壁で鍼灸指圧の刺激で

細胞核セントラルドグマが起動して

合成分泌される一酸化窒素は

実は活性酸素の一種なのだ。

この皮膚と血管壁で生み出される一酸化窒素があるから

ヒトは51億本の毛細血管を含む約9万6000キロの

血管を動かして血液を全身に運べるのだ。

活性酸素の一酸化窒素がなければ

ヒトは一時も生きられない。

ヒトは酸素と活性酸素の両方に生かされる存在なのだ。

生理学はことほどさように

「ワンイシュー&ワンアンサー」に

サクッと簡単にすべてを片付けるわけにはいかない

まことに、ややこしく、こんがらがった、

複雑で摩訶不思議な

ファンキーな世界だ。

2017.02.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 3

身体論の解体と再構築という大見得をきりながら

ミクロとマクロの分子レベルのつながり、ばかりを

語るのは、これいかに?

と思われている読者も多々あるかと存じる。

普通は身体論というと、例えば近年では

コブドーとか、キコーとか、古くはヨーガとか、

タイキョクケンとかニシノリューとか、

まあ、こういった身体論における新興勢力という

流れがあったことは皆様もご存知の通りだ。

あるいは健康法レベルで言えばメンエキという

言葉が急速に一般化した。

また分子レベルではドウテキヘイコーなんて

言葉も大流行だった。

ようは健康ブームにおいて、多くの身体論や

キャッチフレーズが語られてきたということだ。

しかし、申し訳ないが、こうしたこれまでに

語られた身体論に私は満足していないのだ。

身体論と言えるかどうかはわからないが、

いわゆるこのツボがこの症状に効く、

という論理が幅を利かせて久しい。

わたしはこうした論理を掲載した書物を

これまで「お馬鹿なツボ本」と揶揄し、

徹底的にこき下ろし糾弾してきた。

そんなくだらないツボ本が増えるごとに、

東洋医学の社会的地位は失墜していくのだ。

誰でも簡単にできる3分間クッキングなど、ないように、

誰でもできる簡単ツボ療法など、この世には存在しない。

ツボを本当に使いこなすには、

最低でも25年は臨床実習を積まねばならない。

だから素人がツボを操作するなど夢のまた夢なのだ。

こういうことを言えるのが本当のプロだ。

それなのに、なにを一般大衆に媚びて

誰でもできるなどという大嘘を吐くのだ。

コブドーにしても、キコーにしても、タイキョクケンにしても、

それはその道を何十年も修練してはじめて、それなりの

身体観を獲得するものだ。

だから、そうした叡智を文字に起こして、一般大衆が

それを読んでも、まあわかるわけがない。

実際、わたしも遅ればせながらコブドーの大家の

書かれたモノなどを読んでみたが、どうにもこうにも

チンプンカンプンだった。

ナンバ歩き、介護への応用など、一世を風靡し、

いまもって人気が高いが、わたしにはハードルが高い。

分子レベルではないこうした身体論のトレンドを

一刀両断するのが本シリーズの目的ではないし、

これ以上、敵を増やすのも何なので(笑)

身体論ブームに対する文句はこのくらいにしておく。

ひとことで言えば俺的には、

こうした身体論のトレンドのなかにヒットするものは

なかったということだ。

だからこそ、オレ流の身体論を語りたくなったのだ。

今から38億年前の生命誕生からこれまでの

長いスパンでの地球生命史をトレースし、

360万年前に直立二足歩行という哺乳類唯一の

体の使い方を覚え、自然を離れて、

文明という檻に引きこもり5000年を経た

ホモサピエンスである人類が、

いかに身体を使い健康を維持するか。

いわばヒトにピッタリの身体取り扱いマニュアルを、

いまだ人類は獲得していないのだ。

身体トリセツ、とはすなわち身体論だ。

分子レベルから身体操作まで

ファンキーに語るなかで、

きっと新しい気づきが芽生えてくるだろう。

自分も楽しみなシリーズがスタートした!

2017.02.13 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築 2

エリシア・クロロティカ。

この映画ホビットに登場するエルフのような名は

北米の西海岸の温かい海に棲む「植中類」と呼ばれる

特殊な海生生物のウミウシの名前だ。

エリシア・クロロティカがなぜ特殊かといえば、

かいつまんでいえば、動物としての生を受けながら、

後半生は植物として生きるという部分にある。

エリシアは幼生の折にヴァウチェリア・リトレアという

藻類の糸状体を好んで食べる。

そしてその藻類の葉緑体だけを消化せずに生かしたまま

消化管内に取りこみ、やがて消化管から皮膚表層にまで

からだ全体を葉緑体で覆い尽くす。

これによりエリシアは日光から光合成を行える植物としての

性質を獲得し、動物としての口が閉じられることにより、

その後は完全に植物的な動物として一生を送る。

細かいことを言えば、動物の体内で葉緑体が働くには、

動物のゲノムだけでは不可能なのだが、

どうやら藻類のなかで葉緑体を働かせていた遺伝子が、

水平伝播によりエリシアのゲノムにiPS細胞と同じ機序で

ウイルスによって転写されたようだ。

つまりエリシアが動物で生まれ植物で生きるための

天然の遺伝子操作をウイルスが仲介したのだ。

わたしたちヒトはご存知のように動物だ。

幾らホウレン草をナマでたくさん食べても、

ポパイのように上腕二頭筋を膨らませることはできても、

ホウレン草の葉緑体だけを消化せずに取りこんで

皮膚表層にまで葉緑体を覆い光合成で生きていける機能は

残念ながらいまだ獲得できていない。

しかし、ヒトは葉緑体を獲得できなかったが、

すでにあるモノをたくさん、いや膨大な数すでに獲得している。

それはミトコンドリアと呼ばれる細胞内オルガネラで、

ヒトの細胞のなかのミトコンドリアの総数は

1京8000兆個もの途方もない数にのぼる。

このミトコンドリアはかつては酸素と光エネルギーを利用して

光合成をしていたバクテリアの末裔だ。

だから今でも酸素と太陽光線を利用してヒトの細胞活動に

必須のATPというエネルギーを生みだしている。

このミトコンドリアのATP産生には酸素と太陽光線だけでなく、

糖分もアミノ酸も脂質もビタミンもミネラルも必須の素材だ。

この必須栄養素と酸素と太陽光線を素材に、

ミトコンドリア内の酸化還元反応の酵素の中心元素の鉄を

電子の仲介装置に活用して、

自重の1.4倍もの膨大なATPを日々生みだしている。

わたしたちヒトはエリシアほど植物的ではないが、

エリシアに匹敵する植物的なミトコンドリアの生化学反応の

恩恵で生かされているのだ。

今から5億4000万年前に私たちの祖先になる原始魚類をはじめ、

すべての現存する地球上の生物門が一斉に爆発するように

誕生した。これをカンブリア爆発と呼ぶ。

このカンブリア爆発の前夜、3000万年間のあいだ、

柔らかな軟体性の身体を持った植物とも動物とも言えない

不思議な生き物が生を謳歌していたことが

化石からわかっている。

この軟体性の不思議な生き物たちはエディアカラ生物群と呼ぶ。

エリシアよ。もしかして、あなたはエディアカラ生物群の

生き残りなのか。

その外敵がいないがゆえに外装に防御機構をもつ必要がなかった

ことでユルユルのグニャグニャの身体で凝りなど永遠に知らなかった

エデンの園ならぬエディアカラの園において、

今後、地球の激変に備えた天然の遺伝子工学のトライアル&エラーが

急ピッチで、いやゆっくりと温暖な海で進められていたのか。

その時、レトロウイルスたちが植物の葉緑素を動物の

体内に転写する実験をし、その成功者がエリシアの

祖先になったのだろうか?

植物も動物も38億年前の始原バクテリアを祖先に持つ。

エディアカラの園の遺伝子工学が、

カンブリア爆発における植物と動物のレールの轍(わだち)を区別したのか。

遺伝学者の大野乾の仮説によればカンブリア爆発に先立ち、

生物のゲノムは遺伝子重複を起こし二倍になったという。

その遺伝子重複こそエディアカラの園の天然の遺伝子工学の

産物だったのか。

いずれにしろ、わたしたちの体内には、

いまも12億年前に共生したバクテリアの末裔である

ミトコンドリアがエリシアのからだの葉緑体の如く働き、

わたしたちに生きる力を与えてくれている。

ミトコンドリアと原始真核生物との共生をアレンジしたのも、

ウイルスだったのか?

わたしたちの身体は60兆個の細胞と

1京8000兆個のミトコンドリアと

数百兆個の常在菌が調和している。

まさに命はカオスにしてコスモス、

神秘のカタマリだ。

2017.02.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

身体論の解体と再構築

人体を60兆個の細胞というバクテリアのカタマリとみなす。

するとそのバクテリアたちのエサとなる酸素や窒素や鉄や

必須栄養素を運ぶ51億本の毛細血管を

含む約9万6000キロ地球2周半の血管は

まるで大豆の毛根とフラクタルだ。

大豆の根は窒素固定細菌のリゾビウムと共生し、

リゾビウムから供給される窒素をもとに

大豆のタネのなかにアルギニンというアミノ酸を生成する。

この大豆のタネ、つまり茹でた枝豆をはじめ納豆や

豆腐や味噌や醤油や油揚げなどの大豆製品にふくまれる

アルギニンはヒトに食べられると、皮膚と血管壁に運ばれて

鍼灸指圧の刺激で細胞核セントラルドグマの作用で

一酸化窒素に変換される。

この一酸化窒素という分子は血管を拡張するホルモンとして

機能しており、この一酸化窒素のお蔭で全身の60兆個の細胞に

酸素や窒素や鉄や必須栄養素が運ばれているのだ。

大豆の根に共生するリゾビウムというバクテリアが大豆に

もたらした窒素は、やがてヒトの血管を拡張して

ヒトの全細胞へと栄養を送るエネルギー源となる。

人体の内部に拡がった根である血管と、

大豆の根に拡がった根は

リゾビウムや一酸化窒素をリンクに

つながっているのだ。

植物は大地に根をはり、大地のバクテリアと交流する。

人体は内部に根をはり、口や肺から入った分子を血流に乗せて

運び、全身の60兆個の細胞と交流する。

ヒトはだから口を通して大地とつながり、

鼻を通して大気とつながる存在だ。

ヒトの細胞のなかには、かつて12億年前にはまだバクテリアだった

細胞内オルガネラが共生している。

細胞核の周りに酸素の吸着役としてネットワーク構造を築く

1京8000兆個の糸粒体、

その正式名称はミトコンドリアだ。

人体の内部に張り巡らされた根である血管は、

バクテリアに例えられる60兆個の細胞へと滋養物を送るが、

その60兆個の細胞内にも毛根のようなネットワーク構造が

あり、そのミトコンドリアのネットワーク構造が血管ネットから

供給された滋養物を取りこむと、ATPというエネルギーが生まれ、

このATPのエネルギーにより全細胞すなわち人体は

動力源を得る仕組みだ。

大地にはられた植物の根、

人体の内部に張り巡らされた血管の根、

細胞内に築かれたミトコンドリアの根、

大地、人体、細胞の3つの場を

クロスオーバーし、リンクする根っこの

ネットワーク構造がヒトの命を養っている。

ヒトの身体は結句、

植物とバクテリアと大地と大気と地球と宇宙とつながっている。

鍼灸指圧とはそのつながりのはざまで活かされる医療だ。





西洋近代科学の要素還元論による分析的身体論。

東洋伝統医学の陰陽五行論に基づく気一元論的身体論。

わたしはこのどちらにもくみさない新しい身体論を

提示しているつもりだ。

既存の身体論はすべてこれまでどこかで発表されたものの

コピペの「貼ったり」論ばかり。

もう、そういうの、古くさくて、ウンザリなんだよね。

ぜんぜん、べつな視点の新しい独自の言葉で語る身体論が

あってもイイんじゃね?

既存の身体論を解体し再構築する。

それはクリエイティブでエキサイティングで

ファンキーなアヴァンギャルドな試みだ。

オレがやらなくて誰がやる。

やったるで!

2017.02.12 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

クモザル志願

先年末頃からストレッチを念入りにルーティンにしている。

懸垂を先年から始めて、幾ばくかこれまでついていなかった

手羽付近の筋肉がついてきた。

しかし、他の部位には、ほとんど変化はない。

私の筋トレは、ようは指圧を長時間こなせることが

目的なので、上腕三頭筋をはじめ広背筋などに

持久力をつけることが目的なのだ。

そのピンポイントの目的を達成するには、

懸垂はとても都合がよいメソッドであることがわかった。

さて、ではストレッチを入念に実践するのは、

どんな目的があるか?というと、

これはひとことで言えばクモザル志願ということだ。

クモザルに出会ったのは、ウチの上の娘が幼稚園の折に、

静岡市の日本平動物園に連れて行ったときが最初だろうか。

バードドームの一画の池に面した人工の小山がクモザルの

住み家だった。その軽やかでしなやかな動きに

私はゾッコン魅了された。

この動きが真似できたら、どこにも滞りのないキレイな動きが

できるだろう、とその時、感じたのだ。

丹田だの中心だの体幹だの、そんなことをクモザルは知らない。

ただあるがままに自在に身体を使っているだけだ。

しかし、あの垂直の壁をまるでクモのようにスルスルと

両手両足にシッポまで使って駆け上がる仕草はどうだ。

あれぞまさに忍者だ。

チンパンジーの筋力はシュワちゃんみたいにムキムキではないのに、

ヒトの8倍あるという。

クモザルも細いが、いわゆる細マッチョに属するのだろう。

オレはガリマッチョ(笑)

ガリガリのジジイがクモザルを目指してストレッチに励む。

あんまり絵的に素晴らしくはないな(笑)

ストレッチにしろ、筋トレにしろ、すべては

一酸化窒素とグレリンと乳酸の分泌量を増して

全身のミトコンドリアを活性化するためだ。

地球に生きる動植物のすべてはミトコンドリアが

必須栄養素と酸素と太陽光線を利用して

鉄元素の酸化還元反応により生み出すATPという

エネルギーの渦のなかに浮かんで生きている。

わたしもATP・フロー(流れ)のなかに浮かぶ存在だ。

窒素も鉄元素も宇宙や地球の大循環のなかで

ヒトを生かす。

ATPや窒素や鉄のフローのなかに浮かぶのが

わたしだ。

クモザルの動きはまるで重力など無いかのように

軽やかだ。あいつらはいつも軽く浮かんでいる。

物質とエネルギーのフローに浮かぶ。

これぞ究極のメソッドだ。

2017.02.11 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ぼくらはみんな生きている

ミミズがいなくなると世界は落ち葉に埋もれ

植物も動物も死滅する。

ミツバチがいなくなると受粉の媒介者を失い

世界の30%の植物性食料がなくなる。

土壌中に棲む窒素固定細菌がいなくなると

植物への窒素供給が絶たれ植物が死滅し

植物を食料としている動物も死滅する。

シデロホアという分子をキレートに鉄元素を

自然界から取りこむバクテリアがいなくなると

鉄元素をこのバクテリアから供給されることで

命を養う植物界と動物界の生態系が全滅する。

手の平を太陽にすかしてみれば、

真っ赤に流れる僕の血潮のなかの

赤血球のヘモグロビンの鉄元素には、

酸素と一酸化窒素と一酸化炭素がくっついて

全身へと運ばれて、ミトコンドリアでは

酸素を鉄元素の酸化還元反応によりATPという

エネルギーに変換することで

わたしたちは生を得る。

この赤血球のヘモグロビンの鉄元素が

一酸化窒素の血管拡張作用により

血流を通して全身へと酸素を運び、

全身の細胞内のミトコンドリアにある

鉄元素を中心に抱えたチトクロム酵素が

ATPを生み出すからわたしたちは生きているのだ。

ぼくらはみんな生きている。

でも、生きていられるのは、

ミミズやミツバチや窒素固定細菌や鉄固定細菌や

ヘモグロビンやミトコンドリアやチトクロム酵素や

酸素や窒素や二酸化炭素や鉄元素や、・・・

つまり自然界のお蔭だ。

2017.02.10 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

おおもと

「ちょっと調べてみたんだけど、

ここに来だしたのが10年前で、

それから一度も風邪を引いていないことが

わかったよ」と

先日、月に3回ほどルーティンに我が治療院を

利用してくれている地元の常連さんが言った。

ありがたいことです。

この風邪というものが何を原因にするか、を

ハッキリと知らない方が多い。

実はこの普通の鼻っ風邪は鼻のなかに常在している

ライノウイルスというウイルスが引き起こす。

またライノウイルスだけでなくコロナウイルスや

アデノウイルスなども常在している。

このヒトの鼻腔や肺などに常在しているウイルスは

ふだんは特に悪さをしないが、乾燥や寒冷を機に

増殖して、その時にその増殖を即座に押さえ込めないと、

次なる免疫機転として発熱その他の風邪症状が発現する。

もちろん、常在性ウイルスに対する免疫抗体をヒトは

すでに持っているから、罹患後3日ほどでその

免疫抗体がいっせいにウイルスめがけて放たれると、

ウイルスの増殖は完全に抑制されて、もとの平時の

体調に回復する。つまり風邪症状を引き起こさないための

秘訣とはウイルスが増殖した最初の時点で自然免疫の

マクロファージによって増殖機序を完全に征圧してしまう、

ことに尽きるのだ。冒頭の常連さんがなぜ光伯堂に通うように

なって10年間、風邪知らず、なのかといえば、

それは私の鍼灸指圧によって免疫細胞のマクロファージが

元気になることで、ウイルスの増殖を完全にコントロール

できた、ということなのだ。

鍼灸指圧をすると皮膚と血管壁からアルギニンという窒素源の

アミノ酸をもとに一酸化窒素という血管拡張ホルモンが

合成されて分泌される。この一酸化窒素には

血管を拡張して血流を促進する作用のほかに、

免疫細胞のマクロファージを活性化し、

認知機能を高める作用がある。

アルギニンというアミノ酸は様々な食品に含有されているが、

大豆にも含まれる。大豆のマメのなかのアルギニンは、

大豆の根の根菌に共生するリゾビウムという窒素固定細菌が

空中の窒素ガスをニトロゲナーゼという酵素で分解し

アンモニウムに変換して大豆に与えたのがキッカケだ。

自然界においては土壌菌や海洋バクテリアによる

窒素固定が植物から動物への窒素供給の入り口となる。

だとすれば皮膚と血管壁の一酸化窒素の分泌も、

土壌菌や海洋バクテリアなくば成し得ない。

結句、我が治療院の常連さんが風邪を引かなくなったのは、

わたしの鍼灸指圧による一酸化窒素の分泌のお蔭である

と同時に、それは食べ物を介して窒素源を食べたお蔭であり、

その食べ物の窒素を提供した土壌菌や海洋バクテリアによる

窒素固定のお蔭、となるのだ。

わたしたちが一酸化窒素で

血管を拡げて血流を確保できるのも、

免疫細胞のマクロファージを活性化できるのも、

認知機能を高めることができるのも、

おおもとをたどれば土壌や海洋の窒素固定細菌のお蔭なのだ。

そしてその土壌や海洋におけるバクテリアの窒素固定のもとの

窒素はこの眼前の空気に含まれる窒素ガスの約80%だ。

仏前や神前で手を合わせる時、同時に大気中の窒素や

酸素や二酸化炭素にも、そして土壌や海洋のバクテリアにも、

その土壌の窒素固定細菌を糞にして土壌中に攪拌し

撒いてくれているミミズにも、

いやすべてのそうした自然界の物質循環に

手を合わせるべきだろう。

わたしたちは自然界という神仏に養われる存在だ。

2017.02.09 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

女神のウインク

食虫植物のハエトリソウは、ご存知のように

開いた葉にウッカリ止まったハエを

葉のセンサーで感知して、その葉を閉じて、

ハエを閉じこめて、粘液で消化して

葉の内部へハエを吸収する。

なんで光合成で必須成分を作りだせる植物が、

ハエをわざわざその葉で「食べる」のか?

実はハエトリソウの産地の土壌には窒素が少ないのだ。

豆科の植物などはその根で窒素固定細菌を誘引することで、

窒素の少ない土壌でも窒素固定細菌の空中窒素固定によって

窒素を供給してもらうことで窒素を確保できる。

しかし、ハエトリソウはこうした窒素固定細菌に頼る戦略ではなく

大胆にも、窒素源として動物を食べてしまう、という

戦法を編み出したのだ。

昆虫と植物の共生の歴史もまた長い。

およそ3億年はすでに植物と昆虫は共生してきた。

食虫植物がいったいいつから虫を食べるようになったのか、

はまだわからないが、ハエトリソウの生態は植物と動物の中間と

いえなくもない。

ちなみにハエトリソウの葉をいたずらに何度も閉じさせると、

ATPを使い果たし枯れてしまうという。

植物体内のミトコンドリアが生みだした貴重なATPが

いたずらによる葉の開け閉めに使い果たされて、

生きるエネルギーが奪われて死んでしまうのだ。

植物もまたミトコンドリアに生かされた存在だ。

ハエトリソウの英語名は「ビーナス・フライ・トラップ」。

その葉の形がまるで女神の目に似ていることから、

女神のハエ取り罠、なる英語名がついている。

ハエの旦那、女神のウインク、美女のハニートラップには

くれぐれも気をつけろよ。

生命はあらゆる手段を行使して必須な成分をこの地球環境から

獲得する。ヒトもまたこれまであらゆるものを食べてきた。

ハエトリソウも驚くほどにヒトは昆虫も食べてきた。

昆虫は窒素源つまりタンパク源として優秀なだけでなく

ミネラルやビタミンや良質な脂質に富むヒトにとっての

貴重な栄養源だった。農薬を散布して昆虫を殺すよりも、

昆虫も食べるようにすれば農薬代も要らずに、

昆虫と栽培植物の両方が食べられるという意見すらある。

ニュージーランドにはネズミ大にまで大きくなるウェタと

呼ばれるコオロギが絶滅危惧種として生きている。

こいつを牧場で養殖したらタンパク源がたくさん取れそうだ。

「ミミズだって、オケラだって、アメンボだって、

みんなみんな生きている」( by やなせたかし )

生きることは食べること。食べることは生きること。

生き物はみな食べるために生きて、生きるために食べる。

美味しいものを求めることはヒトとして健全だ。

2017.02.08 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ありのままで

抗酸化トレンドに一矢←クリックしてお読みください。


地球上のとくに地表は酸素濃度が20%ほどだ。

だから、普通にボンヤリと地表にいるだけで、

酸素による酸化の危険性がある。

しかし、酸素は酸化の危険性があるが、

ひとたびヒトの体内に入り細胞まで運ばれると、

細胞内のミトコンドリアという内燃器官により、

酸化還元反応がおこなわれてATPという

人体に欠くべからざるエネルギーとなる。

だから酸素は酸化の危険性があるが、

酸素は人体に必須なのだ。

そしてミトコンドリアにおける酸化還元反応において

活性酸素という酸素分子よりもさらに反応性の高い

分子が発生するが、これを無毒化して水と二酸化炭素に

してしまう抗酸化酵素があらかじめミトコンドリア内には

備わっている。だから安心して酸素を吸ってイイのだ。

いや酸素は吸わなくてはイケナイのだ。

近年にいたり健康カテゴリーでは、さかんに抗酸化を謳うサプリや

グッズやマシンがトレンドと化している。

しかし、地球上の地表の酸素環境に棲むすべての生命体は、

みなすでに抗酸化体質なのだ。

だから、今さら抗酸化物質を積極的に摂取せずとも、

抗酸化サプリや抗酸化グッズや抗酸化マシンを使用せずとも、

まったく関係ないのだ。

では、いったい抗酸化マーケットとは何なのか?

それは言わば、酸化=悪、という不安要素をダシに

藁をも掴む情報弱者から虎の子の金銭をかすめとる大がかりな

詐欺市場だと断言できよう。

そう、わたしたちは地球生命史38億年を生き抜いた抗酸化のベテラン、

抗酸化の達人中の達人、抗酸化の名人、抗酸化のスペシャリストなのだ。

よくよく足もと、いや細胞生理やDNAに備わった機能を観察すれば、

そんなことは自明であり、決して抗酸化トレンド詐欺などに

騙されたりはしないはずなのだ。

楽して健康になれる?

お金さえ出せば健康が手に入る?

いんや。お金なんか出さんでエエ。

ただ自然界をよくよく観察して、それをマネすればエエ。

いやいや、そうではなかった。

すでにワッチらのからだ、DNAには、そんただ抗酸化な機能は

ぜんぶ備わっていただ。

なんでこれまでそんただことに気がつかんかった?

まあ、これだけ無駄に情報が多いと迷うのは当たり前だね。

迷った先にようやく真実が見えてきた。

そう、ありのままで、イイのよ。



※ 「鍼灸指圧 光伯堂」からのお知らせ

  2月の営業スケジュール

  休日は、6日(月)
      12日(日)、13日(月)
      20日(月)、
      26日(日)、27日(月)です。

  県内は 沼津市、富士市、静岡市、焼津市、藤枝市、島田市
      吉田町、牧之原市、御前崎市、菊川市、掛川市、
      磐田市、浜松市から





  

国内は 宮城県、千葉県、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、

      
      山梨県、長野県、愛知県、三重県、岐阜県、福井県、

    
  奈良県、大阪府 から、

  



  国外は アメリカ、ドイツから、

  
  これまで多くのクライアント様に
ご来院頂いております。





  

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  「鍼灸指圧 光伯堂」を、
どうぞ御利用くださいませ。

  




  光伯堂 TEL 0548ー22ー8740

2017.02.06 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ご先祖様の努力の賜物

魚類が両生類に変化したのはデボン紀後期の

今から約3億5000年前のこととされる。

イクチオステガというオオサンショウオのような生き物が

最初の原始両生類だ。

水生生物から陸生生物へ。

この水中から陸上への棲息環境の移行は

とてつもない弊害を伴った。

酸素は水中から陸上へと移ったことで60倍に激増した。

重力は水中では浮力に減殺されるが、地上ではモロに

地球1Gが負荷されて、水中の6倍の重力がのしかかった。

また水中は比較的に温度差が無いが、陸上は寒暖の差が激しい。

そして乾燥という大敵が待ち受けていた。

さらに水中はイオン化した元素に溢れ、カルシウムイオンなども

豊富だったが、陸上の大気中にカルシウムイオンは漂ってはいない。

大気中には窒素が約80%、酸素が約20%、二酸化炭素が0.035%

と、肺にスーッと空気を吸い込むと塵芥の類の様々な

微粒子が20万〜200万個あるだけだ。

陸上では水中と異なりイオン化した微量元素は飲食を通して

摂取する方法しかない。

酸素濃度の急増による酸化毒に曝される危険性、

重力の増大に伴う血流傷害、関節負荷のリスク、

寒暖の差や乾燥との闘い、微量元素を失うリスク。

幾重ものリスクが陸生動物の初期にその身心を襲ったのだ。

それは最初に上陸した両生類だけが遭遇した危機ではなかった。

その最初の両生類に先んじて上陸した節足動物の祖先にも、

その節足動物の祖先に先んじて上陸した植物の祖先にも、

その植物の祖先のコケ類の先祖のクックソニアに先んじて

上陸したバクテリアたちにも、イクチオステガが遭遇した

陸生への洗礼リスクが待ち受けていたのだ。

海で誕生した生命はやがて陸へとその生息環境のニッチを拡大した。

しかし、それは決して水中よりも快適な世界での生活を約束した

ものではなかったのだ。

むしろ、水中よりもはるかに過酷な生活が陸上には立ちはだかっていた。

それなのに、なぜわたしたちの祖先の生き物たちは、

エデンの園の水中を捨て、試練の場となる陸へと歩を進めたのか?

その理由は知るよしもない。

ではあるが、今こうしてここに生きてある自分のDNAには、

陸生史3億5000万年の記憶が刻まれているということは、確かだ。

酸素が増えれば酸化還元反応の素材が多くなりミトコンドリアでの

ATP産生には好都合だ。しかし活性酸素による酸化というリスクが

それに伴い高まる。酸化を抑制できなければ健康は維持できない。

その時、体内の鉄元素が酸素を吸着して、酸素が

むやみやたらと反応することを防いだ。

と同時に、鉄元素を含むこの身体はその外表部を

皮脂の油膜でコーティングし、血液中はコレステロールで守り、

細胞膜はリン脂質の油膜で覆うことで、鉄が酸化鉄にならない仕組みを

編み出した。

重力の増大は骨構造をハニカム構造にすることで軽くし、

またそうすることで重力負荷を分散する仕組みを編み出した。

血液は重力負荷で身体下部に集まって脳貧血を引き起こす。

だから血圧を上げることで血流を確保した。

その心臓血圧だけでは全身の51億本の毛細血管に血液を

くまなく送ることは不可能だ。

だから血管壁それ自体が血管拡張ホルモンの一酸化窒素と

血管収縮ホルモンのエンドセリンを合成分泌する機能が備わった。

血流がなければ全身のミトコンドリアにヘモグロビンに付着した酸素を

送ることができない。血流を確保したことで酸素環境でのATP産生能力は

飛躍的に増大した。

空気中における身体の乾燥は、分泌物の粘液や

皮脂の油膜でコーティングすることで防ぎ、

体温調節はミトコンドリアの体熱産生と脱共役による体熱放散で

コントロールし、紫外線による酸化はメラニン色素で防いだ。

もちろんミトコンドリア内の酸化還元反応に伴う活性酸素は

スーパーオキシドディスムターゼやカタラーゼや

グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素で消去した。

このように陸生に伴う酸化や重力負荷や乾燥などの

ストレスリスクをすべて回避できる生体のバックアップシステムを

何ダースもDNAにオプション設定できたから、

わたしたちは今この地上で、こうしてノウノウと

生きていられるのだ。

つまりわたしたちはすでに完璧な抗酸化体質なのだ!

それなのに、なにを血迷って抗酸化サプリだの、

アンチエイジングだのという抗酸化メソッドに、

うつつを抜かすのか?

まず、銀河、地球、大気、土壌、海洋、

バクテリア、植物、動物の分子レベルの関わり、

生理リンク・カスケードをつぶさに観察してみよう。

さすれば、無駄なアンチエイジングな努力など

要らないことがわかるだろう。

俺たちはそのまま、ありのままで、十分に素晴らしい!

それは地球生命史38億年に渡るご先祖さまの努力の賜物だ!

2017.02.06 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

マネ

植物たちはあの燦々と輝く天空の太陽光線を葉緑体に取りこみ、

大気中の0.035%の二酸化炭素を葉から吸収し

酸素を放出し、根から吸収した水や、窒素や鉄の微量元素や

根圏のバクテリアから供給される成長ホルモンの

オーキシンなどバクテリア由来の様々な分子をも吸収し、

その植物体内に炭水化物やタンパク質や脂肪や

ビタミンやフィトケミカルを生み出す。

その植物が生みだした炭水化物やタンパク質や脂肪や

ビタミンやフィトケミカルを食べることで、

わたしたちの健康は維持されている。

例えば近年になり腸内フローラが注目されているが、

腸内の善玉菌を活性化するには植物性繊維の複合糖質が

もっとも優れたプレバイオティクスな効果を発揮する

ことがわかっている。

また植物由来のビタミンのA、C、Eは抗酸化物質の筆頭だ。

そして植物性色素のカロチンやアントシアニンもまた

抗酸化物質だ。それだけではなく植物性油脂もまた

恐らくは抗酸化物質であるし、植物性油脂は植物のタネに

多く含まれるが、タネには鉄分も豊富だ。

前稿までの流れで言うと、鉄分は酸素を吸着する酸化防止剤、

天然のエイジレスであると同時に、

地球のほとんどすべての生き物の体内の酵素反応における

酵素の中心元素をして機能している。

だから鉄分の補給は地球のどの生命体にとっても死活問題と

呼べるほどに重大なのだ。

さて、こうして鉄分の重要性はよくわかったのだが、

これまでの文脈でいけばとにかく鉄は酸素を化合しやすい。

だからこそ三菱ガス化学の商標登録の「エージレス」の

なかには鉄粉があり、この鉄粉に食品の包装袋のなかの

酸素を吸着することで、その食品の酸化を防止しているのだ。

つまり鉄はその酸素と吸着しやすい性質を利用して

酸化防止剤になると同時に、酵素における酸化還元反応の

触媒としても、もってこいの素材というわけだ。

話が長くなりそうなので、ここからは猛スピードで

カウンタックが唸るような速度で話を進めよう。

プロの調理人は鉄のフライパンを長持ちさせるために

使ったフライパンを洗ったあとに、よく乾かして、

その乾いたフライパンに薄く油を塗るという。

こうすることでフライパンの表面に油膜がコーティングされて、

この油膜が水気をはじくことでフライパンの鉄が酸化されずに

済むという理屈だ。おなじ理由で刀剣の日本刀の手入れにおいても

日本刀の表面に油を塗る。

つまり水気を寄せ付けないことが鉄を酸化させないコツだ。

同じことを生体の生理に応用すればいい。

エッ、水の袋である生体にどうして油膜を張るのか?

ヒトの皮膚には皮脂が分泌されてその皮膚表面はこの皮脂の油膜で

コーティングされている。

鉄分が豊富な赤血球が流れる血液中にはコレステロールという

脂肪が混入して流れている。

60兆個の細胞の細胞膜はリン脂質という油膜でコーティングされる。

なんと、生体生理はとっくにプロの調理人や刀剣マニアと

おなじように鉄を酸化させないために、その周囲を水気をはじく

油膜でコーティングする裏技を使いこなしていたのだ。

コレステロールはだから、これ捨ててはイケナイのだ。

コレステロールは、コレステナーイ、コレステルーナ、に

名称変更で宜しく(笑)

鉄はたしかに素晴らしい触媒だが、むやみやたらと

酸素と化合されては酸化鉄ばかりできてどうしようもない。

だから、そんなことにならないように、

あらかじめ生体はその周囲をことごとく油膜で

コーティングすることで鉄と水が反応しないようにした?

と、こんなことをつい思いついてしまいましたという

今回の記事でした。

植物は抗酸化の達人。だって酸素を生み出すんだから。

自分の分泌物で自分が酸化されて劣化しちゃあ

シャレにならん。だからありったけの抗酸化物質も

同時に産生することで自分をしっかりガードしている。

ビタミンCは葉緑体の反応に欠かせない抗酸化物質。

だから緑の野菜にはビタミンCが豊富。

緑の野菜の海版の海苔なんか、もの凄くビタミンCが豊富。

それから植物はタネに鉄分を多く含む。

次世代に酵素反応をしっかりやれるように親が学資保険を

かけるようなものかね。そのタネの鉄分はやっぱり

油膜でコーティングされる。タネに油脂が多いのは

そういうこともあると私はみている。

結論は植物のマネをすれば宜しい。

植物のマネをするには植物を食べればイイ。

ふぅ〜、カウンタックなみの猛スピードのつもりが、

やっぱり国産SUV17年もの塗装剥げまくり、の巻きでした。

2017.02.05 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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