呼吸のホントウの意味

そもそも私たちは呼吸というものは

肺でのみ行われているという、

医学的な常識をそのまま信じてきた。

ここにきて、私のなかでその肺呼吸の

医学的常識がゆらぎはじめた。

豆科の植物と豆科の根に共生する窒素固定細菌は

バクテロイドという根粒をたくさん作ることで、

お互いにとって有益な共生関係を築く。

その関係とは豆科から窒素固定細菌への栄養分配であり、

窒素固定細菌から豆科への窒素源のプレゼントという、

自分が作ったものを与え合うという助け合いの精神だ。

その窒素固定細菌がニトロゲナーゼという酵素で空中の窒素を

分解しアンモニウムに変換する際に、酸素があると、

ニトロゲナーゼによる酵素反応が邪魔されてストップしてしまう。

だから窒素固定細菌と豆科は、ここでも助け合い精神で

レグヘモグロビンという酸素を吸着する分子をお互いの遺伝子でそれぞれ

半分ずつ作ることで、レグヘモグロビンを使って酸素を吸着し、

酸素による傷害からニトロゲナーゼをしっかりとガードして

円滑な酵素反応をサポートするのだ。

この酸素による酸化毒作用を緩和するレグヘモグロビンの役割が、

私に新たな閃きを宿した。

もしかして、ヒトは非常に巧妙な呼吸法を編み出していたのではないか?

つまり、こうだ。

ヒトの腸内に棲むクレブシュラ菌やエンテロバクター菌という窒素固定細菌に

とっても、恐らくは酸素は傷害となる害毒分子だろう。

だから嫌気的つまり酸素の無い腸内に棲んでいるのだ。

それでヒトの腸内の窒素固定細菌にとって酸素は要らないが、

窒素は欲しいのだ。ではあるが、

もしも腹に目一杯、空気を吸い込めば、窒素だけでなく、

酸素まで腸内に入ってくる危険性が増す。

ヒトの腸内の窒素固定細菌にとって窒素は欲しいのだが、

酸素はできれば来て欲しくない。

それで、腸は考えた。

腸の先端を膨らませて空気を溜めておく槽を作ったらどうだろうか?と。

まずは肺というタンクに一時的に酸素を取りこんで、

ヘモグロビンにくっつけてしまおう。

そうして酸素がヘモグロビンにくっついて酸素が抜けた窒素だけを、

腸内の自分のところへと運んでこよう。

肺というタンクを使ってヘモグロビンという分子に酸素を吸着することで、

腸内の窒素固定細菌は酸素の酸化毒にやられることなく、

窒素だけを取りこんで空中窒素固定ならぬ腸中窒素固定を難なく

こなす進化を成し遂げた?

腸は脳よりも先に脳的に進化した器官だ。

腸はない頭を絞って(笑)

考えに考えて脳に先行して酸素を吸着する肺を作ったのか?!

おい、オレの腸さん、ホントウのところ、どうなのよ?

ふ〜む、ちょっと、マジでやばいぞ、こりゃあ!

医学の常識がコペルニクス的にひっくり返るかも!

酸素は本来は地球の始原生命体の嫌気性バクテリアたちにとっては、

猛毒だったのだ。その酸素の酸化毒から逃げるようにして、

約30億年前から嫌気性細菌たちは深い土中や動物の腸内などの

酸素に触れないニッチ環境へと棲息環境を移したのだ。

だから、そもそも酸素という分子は、やっかいものなのだ。

このやっかいものの酸素分子をいかに手なずけることができたか、

で、地球のうえの酸素環境での覇者が決まったのだ。

この酸素というやっかい分子の吸着役は

ヒトの体液においてはヘモグロビンが担い、

細胞内においてはミトコンドリアが酸素の吸着役を引き受けた。

このヘモグロビンと同等の分子を持ち、かつミトコンドリアを

共生させることができた動植物らの真核生物が

結果として地上の覇者となったのだ。

ヒトの呼吸には二つの呼吸法があったのか?

ひとつは肺による酸素の吸着。

もうひとつが腸による窒素の固定。

もしも大胆に仮説を唱えるのなら、

肺で行うヘモグロビンによる胸式呼吸法は「酸素吸着式」で、

腸で行う窒素固定細菌による腹式呼吸法は「窒素固定式」と

言えるかもしれない。

古来、東洋における腹式呼吸法とは、

まずゆっくりと肺を膨らませたあとに、

おもむろに腹圧をかけて腹を膨らませた。

このやり方は、いまの流れで言えば、

まずはゆっくりと肺でヘモグロビンに

酸素という傷害分子を取り去るデトックスを施して、

そうして酸素毒が抜けてキレイにデトックスされて

大半が窒素だけになった空気を腸内の窒素固定細菌に

与えようとした試みであったと、いえないだろうか。

肺はまさか酸素のデトックス器官であり、

その内実は腸の窒素固定をサポートする器官であったのか。

東洋医学では実は肺と大腸をワンセットとみなす。

どちらも空気をはらみ膨らむからひとつながり、としたのか、

どうかはわからない。

しかし、そのはらんだ空気の意味合いは

もしかしたら、まったく異なっていたのかもしれない。

呼吸は肺呼吸だけで行われていない?!

いや肺呼吸はフェイク(見せかけ)だった?!

ホントウの呼吸の目的とは腸内の窒素固定細菌に

窒素を豊富に含む空気を取りこむことだった?!

あまりに大胆でアヴァンギャルドな仮説に

提示した本人が、今心底びっくり仰天している(笑)

ヒトの身体の仕組みのほとんどは普通は、

ひとつだけでなく、それ以上の、ふたつや三つの役割があるものだ。

例えば血管は血液を運ぶパイプラインがメインの仕事と思われていたが、

近年になり血管それ自体が一酸化窒素という血管拡張ホルモンと、

エンドセリンという血管収縮ホルモンを合成し分泌し、

自身で受容していることが解明された。

51億本の毛細血管を含む約9万6000キロメートルのパイプラインは、

ほかでもない血管を養う血管ホルモンの内分泌器官でもあったのだ。

だからヒトの呼吸という仕組みに、

酸素の吸着と窒素の固定という二つの使命があったとしても、

それほど不思議ではあるまい。

いや、もしも、ホントウにそうだとしたら、

やはり今までの医学的常識が180度ゴロンと転がるほどに

ビックリの事態だ。

ガリレオ、コペルニクス、いまハリィー?

ナイナイ尽くし、ついにノーベル賞に大手か(笑)

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2017.01.30 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

腹式呼吸法の新しい意味

ヒトの腸内にも窒素固定細菌がいる! ←クリックしてご覧ください。

いわゆる東洋の身体操術に腹式呼吸がある。

胸式の肺をメインの呼吸法とは違って、

とくに腹部へと圧力をかける呼吸法が禅の世界など

で重んじられ、これまでおこなわれてきた。

この腹式呼吸法の医学的効果について、

果たして確定的なエビデンスがあるのか

どうかについて私は詳細を知らない。

しかし、あの500年に一度出るか出ないかと

言われた名僧の白隠禅師が開発した「ナンソの法」も、

また腹式呼吸法のたぐいに属す。

いまなぜこんな腹式呼吸法のはなしを突然に持ち出したか

というと、冒頭クリック記事の5年前のわたしの思惟が、

いまの気分とシンクロしたからだ。

つまり今の気分で、こう閃いたのだ。

腹式呼吸法とは、腹圧をかけるだけでなく、

腹部内に空気を集めるようにイメージする。

その空気を腹部内に入れ込むような呼吸は、

実は腸内細菌のうちの空中窒素固定ができる窒素固定細菌の

クレブシュラ菌やエンテロバクター菌に

空気中の窒素ガスを供給するためではなかったのか?と!

なんとわたしたちアジアの民族はとうの昔から、

腹式呼吸法を通じて腸内細菌のうちの

窒素固定細菌と対話していたのだ!

禅だけでなく日本舞踊や剣道、柔道、などの

武道のたぐいにおいて和の習い事のたぐいは、

そのほとんどの領域で耳タコのように

丹田(たんでん)という言葉をシャウトする。

丹田とは臍下三寸にあるヒトの身体操作における重心を指す。

東洋医学では関元(かんげん)なるツボがその位置だ。

しかし、なにゆえに丹田がこれほど重視されるのか、

いまいち意味不明だった。

その意味不明な丹田をその内部の腸内細菌の重要性と

フラクタルに相似させると、

丹田という中心軸に新たなパラダイムが芽生える。

臍下三寸の丹田の泥中、もとい腸内には、

窒素固定細菌がいて、腹式呼吸で送られてきた窒素ガスを

セッセと空中窒素固定というサーカスの曲芸のような名称の働きで、

タンパク質に変換してくれていたのだ!

そのタンパク質をヒトが腸内で吸収する見返りに、

ヒトの腸壁からは、きっと腸内窒素固定細菌が好む分子が

提供されているはずだ。

腸内窒素固定細菌は空中の窒素固定だけをやっているのか?

たぶんそれだけではなく、普通に口から胃を通過して

腸内に落ちてくる複合糖質も利用しているはずだ。

腸内細菌の善玉菌を活性化するのに最もすぐれたレシピとは、

野菜や果物や海藻や穀類などの植物性繊維という複合糖質を

豊富に含むものだ。

かつての日本の長寿村の山梨県は旧棡原村のレシピこそ、

腸内善玉菌活性化レシピのお手本だった。

「腹式呼吸は腸内細菌の窒素固定細菌を活性化するための呼吸法」

こんな腹式呼吸法の新しい意味を見いだしたのは、

わたしが世界で初かもしれない。

丹田呼吸法レボリューション!

わたしたちを健康に導くのは丹田の

田んぼに住む腸内細菌だ。




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2017.01.30 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

N の気

植物は根に土壌菌を共生させて、そこで物質のやり取りをして

自身の成長の糧(かて)とする。この植物の根と土壌菌の

共生の場を根圏(こんけん)と呼ぶ。

窒素固定細菌のリゾビウム細菌と豆科植物の合コンは、

まず豆科の側からセッティングされる。

居酒屋ならぬ根圏屋で最初に出されるお通しは、

植物の根から運ばれてくるフラヴォノイド(フラボノイド)だ。

植物たちは植物にしか作れない有機化合物をたくさん作る。

いまそれらの植物に特有の有機化合物はフィトケミカルと総称される。

豆科の植物が根圏で窒素固定細菌のリゾビウム細菌を誘引するために

分泌するフラボノイドもフィトケミカルの一種だ。

そうして豆科の根に招かれた土壌の合コンメンバーの

リゾビウム菌は、今度はお返しに複雑な糖類の生産をはじめる。

複雑な糖類と言えば恐らくは多糖体のようなネバネバした複合糖質だろう。

このリゾビウム細菌が生産した複雑な糖類は豆科の根毛を縮らせて、

根毛細胞に侵入するためのトンネルのようなものを植物側に作らせる合図だ。

こうして豆科の根毛に入るゲートができると、リゾビウム細菌は豆科の根毛細胞に

侵入する。そうすると豆科の根毛細胞のサイズが大きくなり、

バクテロイドと呼ばれるリゾビウム細菌と豆科植物の根毛細胞の複合体が出来る。

このバクテロイドという秘密基地が豆科の根と窒素固定細菌の共生の拠点だ。

バクテロイドは豆科植物の生産する特殊な半透膜で覆われて、この膜を通じて

リゾビウム細菌の空中窒素固定によってアンモニウムに変換された

豆科植物の窒素源となる窒素が植物側にプレゼントされ、また植物側からは

炭水化物や糖類やアミノ酸やイオンなどのリゾビウム細菌にとっての

おもてなしの御馳走分子がたっぷりとふるまわれる。

こうして宴もたけなわに二次会のカラオケへと馳せ参じるのだ。

いや失礼。もとい。

そうしてこの豆科植物の根と窒素固定細菌のリゾビウム細菌の秘密基地となった

バクテロイドは根粒(こんりゅう)と呼ばれる球形の組織を形成する。

大豆の根を引き抜くと、そこにはまるで実がたくさん成ったような

バクテロイドの根粒の玉があるのを見るだろう。

まさにそれはわたしたちの命を育む必須窒素の源でもある金塊ならぬ菌塊だ。

菌塊のバクテロイドで窒素固定をおこなうリゾビウム細菌はニトロゲナーゼという

酵素で空中の窒素ガスをアンモニウムに変換する。

この時に、もしも酸素にさらされるとこのニトロゲナーゼによる

酵素反応はフリーズしてしまう。だから、バクテロイドには

酸素とニトロゲナーゼが触れないような仕組みが施されている。

この酸素をニトロゲナーゼと触れないようにガードする仕組みとは、

レグヘモグロビンという分子による酸素の吸着だ。

レグヘモグロビンはその名が示すとおりヒトのヘモグロビンと

同じような役目を果たす。鉄元素をキレートに使い酸素を吸着するのだ。

鉄元素は酸素にくっつくと酸化鉄の様相を帯び鮮紅色を帯びる。

豆科の根にたくさん実った菌塊は金色ではなく赤色なのだ。

レグヘモグロビンという分子のうちのレグヘモの部分を、

リゾビウム細菌の遺伝子が生みだし、

グロビンの部分は豆科の遺伝子が産生する。

お互いにとってなくてはならない必須の分子を、

なんと、種の異なる細菌と植物が共同で作成するのだ!

根圏での合コンは二次会もふけてこうして実を結び、

レグヘモグロビンという子供までもうける、まことに

晴れ晴れとした結婚生活へと成就した。

たびたび失礼(笑)もとい。

このような植物の根と土壌菌の共生とまったく同じような仕組みが、

わたしたちの体内、とくに腸内で行われていることがわかっている。

このヒトの腸内の腸内細菌がヒトの健康に及ぼす仕組みは、

いま世界の医療、健康カテゴリーのもっともホットな関心事だ。

例えばヒトの腸内細菌は食べた植物性繊維やアミノ酸を使って

脳内セロトニンの前駆体を産生することがわかっている。

また肥満か痩せ形か、が腸内細菌の質に左右されることが判明している。

かいつまんで言えば、太らないためには腸内細菌の善玉菌を増やすことだ。

これらだけでなく免疫の正常化などにも腸内細菌の役目は大きいようだ。

土壌菌と植物の根が共生する根圏の全容解明や、

ヒトの腸内細菌とヒトの健康の関わりの研究は、

いまスタートしたばかりともいえる新しいニッチなフロンティアだ。

だから、まだまだ確定的なことはそれほど多くない。

しかし、たぶん、こうは言えるだろう。

ヒトのDNAの構成材料である核酸やアミノ酸、

ヒトの機能タンパク質や構造タンパク質のすべてのタンパク質の材料となる

窒素のみなもとは植物の根圏に共生する窒素固定細菌が大気中の窒素を

レグヘモグロビンに守られたニトロゲナーゼという酵素でアンモニウムに

変換したのが始まりである、と。

そしてその土中の窒素固定細菌が固定した窒素はもとをたどればこの

眼前の大空、大気中に含まれる約80%の窒素である、と。

そうなのだ。空気と称し、ふだん私たちはまるで意識しないが、

この空気は決してからっぽではなかったのだ。

そのからっぽに見える空気のなかには私たちの命の源となる窒素Nが

膨大に漂っていたのだ。

この大気中を膨大に漂う窒素が窒素固定細菌により土壌中に取りこまれ、

バクテロイドから植物へとプレゼントされることで、

わたしたちヒトや動物は、植物と大地と大空とむすびつく。

そしてやがてわたしたちが排泄し死骸となった窒素化合物は、

土壌中の脱窒素細菌によってまた窒素ガスに変換されて、

大空へと還される。

たしかにヒトは肺から窒素を取りこむことはできない。

しかし肺にめいっぱい空気を吸った時、

その肺いっぱいの空気のなかの吸収できない窒素80%に、

「これまでいつもありがとう、そしてこれからもよろしく」

くらいは言ってもいいのではないだろうか?

いや、もしも、肺中や大気中の窒素に感謝を述べるのなら、

当然のこと食べ物や植物の窒素にも、バクテロイドの窒素にも、

窒素固定細菌にも、脱窒素細菌にも、

感謝の言葉を述べなければいけないはずだ。

生理学や生物学を突き詰めていくと、いつも宗教的な感情が芽生えてくる。

わたしたちの体は窒素なしでは生きられない。

その窒素の源を探り、自然界の窒素循環を学ぶ時、

わたしのなかに窒素に自然に手を合わせる気持ちが湧き上がった。

鍼灸指圧で分泌量が増す皮膚と血管壁の一酸化窒素も、

この自然界の窒素循環の一部を成す。

鍼灸指圧は一酸化窒素のお蔭でその治療効果を増す。

目の前の大気中に、足もとの土中に、指先に、

Nの気がいつも流れていた。

2017.01.29 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

呼吸する大地

大気中には窒素が約80%、

酸素が約20%、二酸化炭素が約0.035%含まれる。

だから肺いっぱいに空気を吸い込むと、

その8割は窒素ガスだ。

しかし、この肺に入った8割の窒素が肺胞から血液中の

ヘモグロビンに付着して体内には決して吸収されない。

窒素という元素はアミノ酸やタンパク質や核酸という

人体に必須の分子を合成する必須の素材だ。

だからもしもこの空気中にある膨大な窒素を酸素と

同じように肺から吸収できれば、なにかとてつもない

進化をヒトは遂げるかもしれない。

ところが決してそうはならない。

なぜかといえば、大気中の窒素ガスは二つの窒素原子が

三重結合で強固に連結されているため、そのままでは

生合成には適さないのだ。

この使いにくい大気中の窒素ガスをアンモニウムのかたちで

取りこみ、植物にプレゼントしているのが植物の根に共生する

窒素固定細菌という細菌だ。

窒素固定細菌の発見は大豆などの豆科の栽培植物が肥料の少ない畑でも

立派に育つことから注目され、やがて土壌菌のなかの窒素固定細菌が

窒素源を植物の根にプレゼントしていることが発見された。

窒素固定細菌が大気中に膨大にある窒素をまず土中へと引き込み、

植物にプレゼントする。すると窒素固定細菌から与えられた窒素は、

植物のなかでアミノ酸やタンパク質となる。

この植物のなかのアミノ酸やタンパク質をヒトを含む動物たちが

食べて腸管から吸収して、DNA合成やタンパク質合成を行う。

そうして動物の体内で使われた窒素はやがて

動物の糞や尿や死骸となってまた大地へと返還される。

大地へと返還された動物の屎尿の窒素は

その後、どうなるのだろうか?

恐らくは一部は微生物により発酵して分解されるだろう。

これが昔ながらの肥だめの金肥だ。

しかし、こうした土中の窒素の有機窒素とアンモニウム窒素の

うちの大部分は、まず微生物により硝酸塩という分子に

変えられることがわかっている。この硝酸塩はアンモニウムと異なり

土の粘土粒子と強く結合しないので、土壌中の植物や微生物が利用できない。

硝酸塩は雨により地下水や川へと流されて、最後には海へと流出する。

雨で流されなかった土壌窒素も、その大部分は脱窒素細菌と呼ばれる

特殊な細菌の働きで、窒素ガスに戻される。

この脱窒素細菌が大気中の窒素ガスを補給する重要な使命を担っているのだ。

もしも脱窒素細菌が窒素ガスを大気中へと戻さなければ、

硝酸塩の形で海に窒素が溜まり、大気中の窒素ガスが減り、

窒素固定細菌が利用できる大気中の窒素ガスが減ってしまう。

硝酸塩を窒素ガスにして大気中へと窒素ガスを補給する大事な土壌細菌が

脱窒素細菌なのだ。

これで大気と大地の窒素ガス循環の大きな輪がつながった。

大気中にある窒素ガスは土壌中の窒素固定細菌により大地へと吸引される。

大地へと吸引された窒素は植物やヒトや動物に使われて、

また大地へと還される。

大地に還された窒素は脱窒素細菌によりまた大気へと放出される。

大気→大地→動植物→大地→大気→ 大地→動植物→大地→大気→大地→

これこそが自然が成し遂げた奇跡の窒素循環の仕組みだ。

私たちは肺から窒素を吸収できないが、

大地は窒素固定細菌と脱窒素細菌を通じて窒素を呼吸している。

そうなのだ。この柔らかな土は窒素を呼吸する生き物なのだ。

この生き物であり呼吸する土へと戦後の慣行農業は

これまで膨大な窒素肥料を散布してきた。

この農場、庭、家庭菜園、ゴルフ場などに投入された

窒素肥料の窒素は、三分の一から半分しか植物に吸収されないで、

残りは硝酸塩となり、地下水や河川、そして海洋へと流出している。

これらの窒素が高濃度に含まれた飲用水はヒトでも特に幼児、

そして他の動物にも有害であるとされる。

硝酸塩が河口に流れ込むと富栄養化を引き起こし、

藻類の大量発生が水系の生態系バランスを破壊する。

また窒素肥料の大規模な大量投入は地球レベルの窒素循環を加速させる

ことで、大気中の二酸化窒素の濃度を上げているという。

この二酸化窒素はオゾン層を破壊し、酸性雨の原因となり、

二酸化炭素の300倍もの温室効果をもたらすという。

いわば人為的な窒素毒による大地と海洋と大気の窒素汚染が

いま進行しているのだ。

戦後の窒素肥料の慣行は、食料増産という大義名分があったようだ。

しかし、その弊害が顕在化した今、果たして既存の農法だけに

頼ることの是非を真剣に問う時代が来ているのかもしれない。

つい先日に農業関係に詳しい識者に聞いたのだが、

いわゆる窒素、リン酸、カリの肥料の三大要素や

カルシウムやマグネシウムなどの施肥に関する書物、

コンテンツはゴマンとあるが、

土壌菌と植物の関係性や、土壌菌の代謝産物を研究したものは、

これまで農業関係のコンテンツにおいては、どちらかといえば

レアなネタに属したという。

窒素循環ひとつみても自然界は精緻なエコロジーの仕組みを奇跡のように

達成していたのだ。そこへドカドカと割り込んで入ったのが、

人為的な窒素肥料の投入だったのだ。

柔らかな大地は柔らかに窒素を呼吸している。

そのリズムに従えば本来的な農が達成できるはずだ。

むろん、私は農に関してはまるっきりの素人だから、

わかった口を聞くつもりは毛頭ない。

ただ大気と大地とヒトや動植物の窒素循環をこうして俯瞰した時、

窒素固定細菌と脱窒素細菌の重要性が浮かび上がり、

その妙なるバッテリーに深く頭を垂れる気持ちで一杯になる。

我が師とするは常に天地なり。

わたしの指先でポップに弾ける一酸化窒素もまた

自然界の窒素循環の一部をなす。

わたしの指先は呼吸する大地と共にある。

2017.01.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

金力 < 筋力 < 菌力

地球生命史38億年においては幾つかのエポックがあった。

まずは最初の始原生命、

たぶん細菌のような生き物が誕生したこと。

次ぎに光合成細菌が誕生したこと。

その次ぎが普通は光合成細菌と嫌気性細菌の共生体が

誕生したこととされる。

この光合成細菌と嫌気性細菌の共生体がわたしたちの

ような地球で肉眼で目に出来る大型の生き物ドメインの

ユーカリア(真核生物)の祖先となったとされる。

真核生物とは細胞内のDNAを核膜で

パッケージした生き物の総称だ。こうしてDNAを核膜で

パッケージすることで酸素や紫外線や放射線をはじめと

した物理的ストレッサーや、重金属や毒素などの化学的ストレッサー

から遺伝子を守り、真核生物は地球上で繁栄してきたのだ。

始原生物→光合成細菌→光合成細菌と嫌気性細菌のドッキングタイプ

→真核生物。この流れを生命史という学問では耳タコに習う。

わたしもこのアカデミズムの定説に習ってきた。

しかし、うかつだった!

そう、ある注目すべきビッグイベントを拾っていなかったのだ。

そのビッグイベントとは、30億年前の光合成細菌の誕生から

10億年後の窒素固定細菌の誕生だった。

光合成細菌の誕生は有機化合物を供給し土のもとを作った。

しかし、それだけでは大気中の窒素はまだ大気中を漂うのみだ。

大気中の窒素分子の二つの窒素は三重結合で非常に強固に

連結されているため、それが自然界でひとつひとつのバラバラの

窒素原子になることはあり得ない。

窒素はアミノ酸やタンパク質の原料に欠かせない元素だ。

アミノ酸やタンパク質はひとつひとつになったバラバラの

窒素元素が手に入るようになってはじめて自由に

生体内で作られるようになる。

大気中の窒素が土の中の窒素固定細菌に取りこまれ、

それが植物の根に供給されるようになることで、

ようやく大気から大地へ、大地から植物へ、植物から動物へ、

の自然界の窒素循環が動き出した。

そして動物がオシッコやウンコをまた大地へと排泄することで、

土壌や窒素固定細菌へと窒素が還される仕組みだ。

このオシッコやウンコの窒素を還す農法は日本の江戸期に行われ、

つい先日まで、わたしの子供の頃には、まだ近所の畑に、

「肥だめ」があったものだ。

それはさておき、

生命進化を学ぶ際に、これまで抜け落ちていた問題とは、

窒素固定細菌による空中窒素固定という一大事だった。

実は窒素固定細菌の種類はそれほど数は多くない。

海洋バクテリアや土壌中に窒素固定が出来る細菌は、

わずかに200種ほどだそうだ。

窒素固定細菌はニトロゲナーゼという酵素でふたつの窒素が

結びついた大気中の窒素分子をひとつひとつの窒素原子に

バラバラにする。この窒素固定細菌が産生する

ニトロゲナーゼという酵素を地球上の海洋バクテリアや土壌菌の

窒素固定細菌から取りだして、すべてかき集めると、

ほんの大型ビーカー1個分が、入手できるのみだ!

もしも、この大型ビーカー1個分のニトロゲナーゼが

この地球から消え失せたら、地球の生態系における窒素循環は

その瞬間からストップし、恐らくは地球に棲む動植物はその後、

バタバタと死滅し、最終的には全滅してしまうだろう。

それほどにニトロゲナーゼいや窒素固定細菌の存在は

地球の生態系にとって重要なのだ。

こんな考えれば至極当たり前のことを、

わたしたちはこれまでほとんど考えてこなかった。

養生法だの、健康法だの、東洋医学だの、そんな

ことに注目する者も、窒素固定細菌の重要性に着目する者など

これまで見たことも聞いたこともなかった。

たぶん、窒素固定細菌にこれほど今しつこくアタックしているのは、

わたしくらいのものだろう。

金力よりも筋力、筋力よりも菌力。

金力 < 筋力 < 菌力。

菌力こそが私の、

いや地球の健康のカギを握っていたのだ。

マイクロバイオームの探求はホントウに大切なものが、

何なのか?をわたしに教えてくれる。

2017.01.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

土の中の恩人

先日の1月20日から本ブログへのアクセス数が激増している。

これまで一日平均でユニークアクセスが100人だったのが、

150人にまで迫る勢いだ。

どんな理由があるのかはわからないが、嬉しいことだ。

特別にブログアクセスを上げるための営業はしていない。

他所への書き込みも昨年末で終了し、

現在はこのブログとトリニティへの連載に集中している。

このブログの内容は、それほどキャッチーではない。

つまり決して読みやすくはないし、内容も一般的ではない。

そんなある意味、硬派なこのブログが受けるとしたら、

すべてのコンテンツがチャラく浅薄になった時代の

ひとつの希望と言えるかもしれない。

ヨータン百賢+ニュージェネレーションの50人の皆様、

どうぞ今後とも本ブログをご贔屓にお願い申し上げます。

さて、ここのところ「土と内蔵」という本に触発されて、

土壌菌や腸内細菌を含むマイクロバイオームについて

語ってきました。

一説によれば地表の表土が2.5センチの深さにまで

形成されるには、なんと1000年から2000年かかるそうだ!

土などあって当たり前とわたしたちは考える。

しかし、その土は地球の膨大な歴史のなかでやっとのこと

作られた貴重な宝であったのだ。

土壌菌の祖先となる地表に海洋から上陸した最初の細菌たちは、

今から5億年ほど前。

その後、植物の祖先となるコケのような生き物が上陸した。

それから長い年月をかけて土壌菌と植物、

植物とエンドファイト(内生菌)は共生関係を築いた。

この土壌菌とエンドファイトと植物の共生が、

土を生みだしたのだ。

土壌菌の窒素固定細菌が空中の窒素をアンモニウムに変換して、

共生する植物へと提供する。

そのアンモニウムに含まれた窒素が植物に供給されると

アミノ酸や植物性タンパク質になる。

そのアミノ酸や植物性タンパク質が含有された大豆をはじめとする

植物中のタンパク源を食べることでヒトは窒素を体内に取りこむ。

ヒトは空気中に80%ちかく含まれる大気中の窒素を

肺から取りこむ機能を有しない。

だから自分のタンパク質を生み出す材料の窒素源は

すべて植物由来の窒素固定細菌を通した食事由来の窒素のみだ。

肉や魚のタンパク質ももとは窒素固定細菌を通じた窒素だ。

つまりヒトや動物はみな土壌の窒素固定細菌が大気中の窒素を

取りこんで植物に提供してくれているお蔭で生きていられるのだ。

もしも土のなかから窒素固定細菌がいなくなれば、

この生態系の空から大地への大きな窒素循環の流れがストップし、

植物は枯れ、動物は死滅する。

脚下照顧。

わたしたちの足元、土のなかにわたしたちを養う

かけがえのない仲間たちがいたのだ。

窒素固定細菌に思いを寄せるとき、

ホントウに大切なものが何なのか、が見えてくる。

大豆などに含まれるアミノ酸のアルギニンの窒素を

ヒトは血管壁と皮膚で酸素と結びつけて一酸化窒素という

分子ホルモンを合成する。この皮膚と血管壁で合成される

一酸化窒素は血管壁を拡げて血流を促進し、

免疫細胞のマクロファージを活性化し、

脳神経系の情報伝達を促進し認知機能を高める。

皮膚と血管壁で合成される一酸化窒素は、

鍼灸指圧により分泌が増す。

鍼灸指圧の治効作用は一酸化窒素の効能によるのだ。

その一酸化窒素の窒素源はもとをたどれば土のなかの

窒素固定細菌が空気中の窒素をアンモニウムに変換して

共生する植物の根へと提供したものだ。

窒素固定細菌から始まった窒素の流れは

わたしの指先で一酸化窒素となって昇華する。

わたしの指先は土のなかの窒素固定細菌とつながっていたのだ。

だから窒素固定細菌はわたしにとってはなくてはならぬ恩人だ。

いや、ヒトは窒素固定細菌に生かされた存在だ。

2017.01.26 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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BGMは先年末で解散したあのアイドルグループの名曲で!

2017.01.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ミクロの共生体

ヒトの体表と体内に棲んでいるバクテリアの総数は

800〜1000種類、数百兆個、だ。

この人体に共生するバクテリアの全体を

マイクロバイオーム(微生物叢)という。

わたしはこのマイクロバイオームという用語に、

「微生物宇宙」という訳語を付けた。

ヒトの細胞数は60兆個あるが、これは細胞宇宙だ。

そしてこの細胞のなかには、かつてのバクテリアのなごりを

とどめる細胞内小器官のミトコンドリアが総数で

1京8000兆個もいる。これはミトコンドリア宇宙だ。

だからヒトという存在は微生物宇宙と細胞宇宙とミトコンドリア宇宙が

重層的に織りなす世界だ。さらにここにウイルス宇宙を加えなければ

ならないだろう。そうなるとさらに複雑な世界となる。

バクテリオファージというバクテリアに取りついて

バクテリアのDNAを利用して増えるウイルスがヒトの大腸に常在している。

ヒトの腸内に常在するバクテリオファージは大腸菌に取りついて、

大腸菌のDNAを利用して自身の複製をコピーする。

このヒトの大腸内に常在するバクテリオファージがいるお蔭で、

ヒトの大腸内の大腸菌の生息数が一定に保たれているようだ。

また、外来性の赤痢菌などがもしも大腸内に侵入した場合には、

このバクテリオファージが外来性の赤痢菌に取りつくことで、

赤痢菌の繁殖を抑制し、赤痢を発症させないと目されている。

かつて旧ソ連のある地区でバクテリオファージによる赤痢の抑制に

関する疫学的なエビデンスを取る実験がおこなわれた。

これによるとバクテリオファージを含むファージ製剤を飲んだ群は、

飲まなかった群よりも、赤痢に罹患する率が低い、という有意な

エビデンスが獲得された。

腸内細菌は外来性の病原菌の抑制菌として働いているが、

その腸内細菌に取りつくバクテリオファージのような腸内ウイルスも

腸内細菌と同じように外来性の病原性微生物に対して防衛的に

働いてくれているのだ。

もしもヒトの腸内のみならず、体表や体内のすべてのバクテリアや

ウイルスがいなくなれば、ヒトはたちまち外来性の病原バクテリアや

病原ウイルスやカビなどに侵されて、絶命を余儀なくされるだろう。

わたしたちは微生物宇宙というマイクロバイオームにより守られ、

生かされる存在なのだ。

かつて日本の長寿村として名を馳せた山梨県は旧棡原村。

この棡原村の主治医であった古守豊甫氏は

「ひとの寿命は食べた野菜の量に比例する」と仰った。

腸内マイクロバイオームは野菜の細胞壁成分である繊維質=多糖体=

粘性物質=ネバネバ=複合糖質をエサに増殖する。

腸内マイクロバイオームに飼われているカワイイ仲間である

腸内細菌を元気に健やかに養殖するかっこうのエサは複合糖質だ。

複合糖質を豊富に含む棡原村の野菜や穀類を主体とした食事は、

それを食べた棡原村の人々の腸内細菌を豊かに元気に養いつづけた。

だからこそ棡原村の長老たちは、

一生涯、病気にもならず、元気に過ごし、

天寿を全うできたのだ。

腸内細菌が健やかならばヒトは一生健康でいられる、はずだ。

腸内マイクロバイオームを健やかにする養生メソッドとは、

野菜や果物や穀類などの複合糖質を豊富に含む食のレシピだ。

昔ながらの和食はまさにそれだったのだ。

加工食品をはじめとした人工的な食品は腸内細菌のバランスを乱す

ことがわかっている。

昔ながらの素朴な和食がいちばんいいといえるだろう。

わたしたちは健康になるためにこれまで様々な情報を渉猟し、

あまりの膨大な情報に途方に暮れてきた。

しかし、そんな膨大な情報のなかにホントウの意味で

真にタメになる情報は皆無だった。

ヒトに常在する微生物宇宙というマイクロバイオームの全貌が

少しずつわかってくるにつれ、ついにホントウにタメになる

養生の秘訣が見えてきた。

そうなのだ。わたしたちはマイクロバイオームと共に生きる存在だ。

そしてマイクロバイオームの健康度は細胞宇宙とミトコンドリア宇宙と

ウイルス宇宙の健康度とリンクし、シンクロするのだ。

複雑なヒトの生命宇宙がシンクロしつつ健康である時、

ヒトは総体として健康である、といえるだろう。

ミクロの共生体に思いを寄せる時、

ヒトの命の不思議が見えてくる。




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2017.01.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

微生物宇宙

植物の根は土中の養分を吸収する。

窒素、リン酸、カリウム、が

植物肥料の三大元素というのは常識だ。

しかし、植物はこの三大元素だけでなく、

カルシウムやマグネシウムや鉄分などの

その他の元素も根から幅広く吸収する。

またそれだけでなく土壌菌の代謝産物や

落ち葉や枯れ枝の腐食前駆物質なども吸収する。

光合成に欠かせない栄養を吸収する植物の大事な器官が

根だ。

このように植物の根が栄養を吸収する器官であるのは当たり前だが、

実は根は吸収するだけでなく「放出」もしているのだ!

植物は水と二酸化炭素や吸収した元素による光合成によって

作られた糖やアミノ酸や酵素や粘液やイオンを根から放出する。

えっ、せっかく植物体内に作った大事な同化産物を

なぜ大判振る舞いに根を通じて植物体外の土中へと放出してしまうのか?

なんとこの植物が放出したプレミアムな栄養素は土壌菌の御馳走なのだ。

植物は光合成で得た有機化合物を根から放出して、まいて、

それをエサにする土壌菌をおびき寄せるのだ。

植物が根から放出するエサにおびき寄せられた土壌菌たちは

植物の根の周囲にコロニー(群体)を形成する。

植物は根を使って土壌菌を培養しているのだ。

それはまるでヒトの腸管内で腸液の浸出部に

腸内ビフィズス菌がコロニーを形成するのとまったく同じだ。

こうして植物の根の周囲には土壌菌が棲み着いたひとつの場ができる。

この植物の根と土壌菌のコロニーが結びついた

マイクロバイオーム(微生物宇宙)を「根圏(こんけん)」と呼ぶ。

根圏の土壌菌たちは酵素と酸で植物の根が提供した

有機化合物のエサを食べ、見返りに代謝産物を分泌する。

その代謝産物を利用するために植物は根から土壌菌の

エサとなる有機化合物の御馳走をばらまくのだ。

こんな事例がある。

植物の根が放出したアミノ酸の分泌液であるトリプトファンは、

根圏の土壌菌の代謝により改変されて植物成長ホルモンの

オーキシン(インドール酢酸)に変換される。

この根圏の土壌菌が産生した代謝産物であるオーキシンは

その後、植物の根に吸収されると根を長く伸ばし、

支根や根毛の密度を高めて植物の成長を促すのだ。

なにかに似ていないだろうか?

ヒトの腸内細菌は肉や魚や里芋や大豆や穀類などの食べ物に

幅広く含まれるアミノ酸のトリプトファンをセロトニン前駆体に

変換する。ヒトの腸内細菌によって作られたセロトニン前駆体は

血流に乗って脳へと運ばれると脳内セロトニンとなって、

ヒトの精神を健やかに養う。

ヒトのセロトニンは昼間の活動に使われるホルモンだが、

夜間にはメラトニンに変換されて睡眠を誘導する。

寝る子は育つ。

植物は根圏マイクロバイオームがトリプトファンから

作りかえたオーキシンで健やかに成長する。

ヒトは腸内マイクロバイオームがトリプトファンから

作りかえた「セロトニン→メラトニン」で健やかに成長する。

根圏マイクロバイオームとヒト腸内マイクロバイオームは、

トリプトファンというアミノ酸から同じように宿主である

植物とヒトを健やかに成長させるホルモンを提供するのだ!

つまり植物もヒトもマイクロバイオームに生かされているのだ。

もしも根圏マイクロバイオームやヒト腸内マイクロバイオームに

異変が起こりオーキシンやセロトニンが作られなくなれば、

植物は枯れて、ヒトはウツ病を発症するだろう。

畢竟、わたしたちはマイクロバイオームなしでは生きられない、

マイクロバイオームと命を共にする存在なのだ。

私の養生の本質へのあくなき追及は、ついに

微生物宇宙との交信へと道を開いた。

2017.01.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ユートピア

わたしたちのヒト細胞の遺伝子はネバネバ(繊維質)を

分解する酵素を20種類分しかコードしていない。

しかし、腸内細菌の仲間であるバクテロイデス・テタイオタオミクロンは

驚くべきことにネバネバを分解する酵素を、

260種類以上! も作ることができる。

植物の細胞壁成分はセルロースと一般的に呼ばれるが、

セルロースの分子構造は非常に強固につながれており、

鋼鉄に匹敵する固さだ。

だから落ち葉や朽ちた倒木のセルロースを分解する酵素を持つ

土壌細菌がこの世からいなくなったら、たちまち森は

落ち葉や倒木だらけになり、やがて森林はそれらに埋もれて

枯れてしまうだろう。

いやそれどころではない。もしも土壌菌がいなくなったら、

あらゆる有機物が地表に滞積して地表はゴミの山と化して、

すべての生き物がこの世から姿を消すだろう。

土壌マイクロバイオームがいるからこその地上の楽園なのだ。

それと同様にヒトの腸内細菌のなかからセルロースを

分解できるバクテリアがいなくなったら、腹のなかは

分解できなかったセルロースでパンパンに膨れあがり、

恐らくは腹が張って痛みで苦しみながら絶命するはずだ。

それだけではない。

腸内細菌はセルロースを分解することで、

ビタミンB群やビタミンMなどの必須ビタミンを産生し、

このビタミンをわたしたちに供給するビタミン製造装置として

機能している。

またこれらのビタミンを利用してタンパク成分のうちの

トリプトファンというアミノ酸を素材に、

腸内細菌はセロトニンの前駆体を産生している。

この腸内細菌が生みだしたセロトニン前駆体は

腸管から吸収されて脳へと血流に乗って運ばれると、

脳内で修飾がほどこされて前駆体から完成品のセロトニンとなり、

脳内セロトニンとして情動の安定化に寄与している。

つまりヒトの精神が安定して気分が晴れ晴れとし、

心が穏やかでいられるのは、腸内細菌がセロトニン前駆体を

作ってくれているお蔭なのだ。

もしも脳内セロトニンが枯渇すれば、ご存知のように

ウツ症状となって顕在化する。

いまや社会問題と化しているウツ病の激増の背景には、

ヒトの腸内細菌のバランス失墜がある、と識者は指摘している。

土壌マイクロバイオームの窒素固定細菌が空中の窒素を

アンモニアに変換して取りこむと、このアンモニアを

例えば大豆の根が吸収し、大豆のアミノ酸のアルギニンとなる。

この大豆をヒトが口から摂取すると、

大豆の繊維質はヒトの腸内細菌により分解されてビタミンをはじめとした

有益な分子に変換され、トリプトファンからセロトニン前駆体が作られ、

それらは腸管から吸収されて脳や全身の細胞を滋養し、

大豆のアミノ酸のアルギニンが腸管から吸収されると全身の血管壁へと

運ばれて、そこに鍼灸指圧の刺激が加わると、皮膚と血管壁のDNAが

起動してアルギニンの窒素(N)と、酸素(O)を組み合わせて

一酸化窒素(NO)という分子を生み出す。

この一酸化窒素は血管を拡げるホルモンとして機能し、

また脳内の神経伝達を促進し認知機能を高め、

免疫細胞のマクロファージを活性化する。

わたしたちは呼吸器から窒素を取りこむ機能を有しない。

人体に必須の元素である窒素はほぼすべて食べ物から

取りこむしかないのだ。

だから土壌マイクロバイオームの窒素固定細菌がこの世から消えれば、

わたしたちは血管壁を拡げるホルモンの供給源を断たれ、

恐らくはヒトという生き物は絶滅するだろう。

腸内マイクロバイオームの攪乱(かくらん)はヒトの健康をおびやかす。

土壌マイクロバイオームの攪乱は自然界の生態系をおびやかし、

最終的にヒトを絶滅にまで追い込むかもしれない。

土壌菌を健やかに養うことはヒトを健康にすることと同義だ。

腸内細菌を健やかに養うことはヒトを健康にすることと同義だ。

土が健康で腸内細菌が健康ならばこの世はユートピアだ。

しかし現実は、土壌への産業毒の滞積、

人工物質による腸内細菌の攪乱。

リアルは真逆のディストピアの様相を呈している。

土壌マイクロバイオームと腸内マイクロバイオームを

同時進行に正常化するような、そんな施策が急務だ。

農と医は密接につながっている。

ではあるが、まずはとりあえずできることからはじめよう。

朝食に頂く一杯のお味噌汁。ひときれの板海苔。

おつけもの。納豆。そんなありふれたレシピが、

腸内細菌を豊かに、プレ&プロバイオティクスするのだ。

ユートピアの入り口はすぐそこ、手元にある。

2017.01.21 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

わたしとは

「 DNAはウイルスを生じ、ウイルスはバクテリアを生じ、
バクテリアは衆生一切を生ず」今村光臣


わたしたちの体の内外には夥しい数のバクテリアが

棲み着いている。このヒトの体に共生している

バクテリアのDNAやその仕組み、働きを

まとめてマイクロバイオームと表現する。

ヒトの細胞数は60兆個ほどだが、

例えば腸内細菌だけを数えても100兆個をくだらない。

その他の部位のバクテリアを入れれば、

ヒト・マイクロバイオームの総数は軽くヒトの細胞数を

上まわる。

わたしという体は私の細胞とはべつにこれらの

夥しいバクテリアも含めての存在なのだ。

さらにヒトの細胞のなかにはかつてのバクテリアの

なごりをとどめるミトコンドリアという生き物もいる。

ミトコンドリアの総数は1京8000兆個だ。

だからヒトという存在は60兆個の細胞と

数百兆個のバクテリアと1京8000兆個のミトコンドリアが

つながった存在といえるのだ。

また今までは生命とカウントされなかったウイルスを

ここに加えれば、ヒトという存在はさらに複雑で多層となる。

ヒトとは、地球の生き物とは何なのか?

地球の生き物は共生というオーダーで貫かれた存在だ。

ヒトに共生するウイルスもバクテリアもミトコンドリアも

元気になるような養生法がもっとも優れている。

そのひとつのヒントは腸内細菌を元気にする

プレバイオティクスとプロバイオティクスにありそうだ。

ネバネバヒートなメソッドがまさにそれだ。

わたしのことをわたしといったとき、

そのわたしには夥しいウイルスとバクテリアとミトコンドリアも

ふくまれる。

わたしという存在は孤独ではなかった。

常に多くの微生物の共生体が味方になり、

わたしの生理作用を補助していた。

かれら微生物の共生体は生命史38億年を生き抜いた

地球生命界の大先輩だ。

かれら微生物を師匠にすれば養生は間違いない。

38億年前、地球には恐らくはまずウイルスが誕生した。

やがてウイルスよりも少し複雑なバクテリアが

ウイルスの中から進化した。ウイルスとバクテリアのみの

何十億年かを経て、様々なタイプの複相化がすすみ、

ついに細胞タイプの始原生命体が誕生した。

ウイルスやバクテリアはわたしたち地球生命の生みの親だ。

そしていまもずっとわたしたちを見守り育んでいる。

2017.01.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ネバネバヒートな予感

ヒト・マイクロバイオームの真実 ←クリックしてご覧ください。


連日の寒さだ。

極寒により体温が低下し免疫の低下が危惧される。

感染性胃腸炎のノロウイルスの強毒性の変異種が、

先年から流行している。

鳥インフルエンザウイルスもご存知のように猛威だ。

いよいよヒトのインフルエンザウイルスが流行しそうだ。

免疫力を保持する養生がいま必要とされている。

その免疫力を保持する養生の秘訣が冒頭のクリック記事に

記載されている。

ヒトの免疫は実はヒトの腸内細菌相と密接に関連する。

口から入ったあらゆる外来性の物質は、胃でペーハー1の

強酸性の胃液で殺菌されたあとは、小腸と大腸へと運ばれて、

そこで腸液などの消化酵素を浴びて分解される。

その口から運ばれた物質は小腸や大腸では

腸内細菌によっても分解される。

だからもしも口から病原性の細菌やウイルスが腸内に入っても、

それらはもとから居た定住性の腸内細菌に排除される仕組みだ。

外来性の病原性の細菌やウイルスはだから、

あらかじめ棲んでいたヒトの腸内細菌相により免疫されるのだ。

その詳細なエビデンスが冒頭クリック記事に書かれている。

つまりいま必要とされるノロウイルスやインフルエンザウイルスを

寄せ付けない免疫力を保持する養生の秘訣とは、

自分の内なる共生体、内なる住人、

内なる自分自身でもある腸内細菌を元気にしておく、ことなのだ。

内なる自分自身である自分の腸内細菌を元気にしておくには、

腸内細菌のエサとなる複合糖質=繊維質=多糖体=粘性物質=

ネバネバを積極的に摂取することに尽きる。

あとは温かいものだけを飲食する「ヒート食・温食」を

守ることも必須だ。

ネバネバの摂取と、ヒート食で、

腸内細菌を元気にすること。

さらにネバネバとヒート食でヒートショックプロテインを分泌し、

腸管マクロファージのトールライクレセプターに

ヒートショックプロテインをヒットさせて、

腸管マクロファージをプライミング(活性化)すること。

ネバネバヒートという私の発案した用語には、いま

ネバネバと温食とヒートショックプロテインの3つの意味を含ませた。

腸内細菌相が元気で豊かなら感染症の罹患率は気になりません。

味噌汁、納豆、漬けもの、海苔、こんな当たり前の和の朝食が、

ネバネバヒートな腸内細菌プレバイオティクスなレシピだ。

ヒトに棲む常在性細菌相(ヒト・マイクロバイオーム)の動向は、

ヒトの健康バランスとシンクロする。

ヒト・マイクロバイオームをターゲットに据えた健康メガトレンドが、

グローバル規模で発芽しはじめた。

いよいよネバネバヒートな時代が来る!

2017.01.17 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

5年前

今から5年前の記事←クリックしてご覧下さい。


この冒頭クリック記事は今から5年前、

このブログをスタートした直後にアップしたものだ。

先日に話題の本と宣伝されて購入した「土と内臓」という本を

読了したあとに、この私の記事を読み返すと、

なるほど、自分で言うのも何だが私のセンスもまんざらでもない、

と僭越ながら自負する次第だ。

今ちまたにはそれこそ膨大な健康に関する情報が溢れている。

しかし、そのなかに果たしてホントウに必要とされる情報が

どれだけあるのか?

私に言わせればほとんどは要らないくだらないジャンクな情報だ。

そんなジャンク・コンテンツのごみくずの山のなかから、

砂金ならぬホントウに必要な養生メソッドの精髄を拾い上げる。

それこそが私の役目、務めだ。

この5年前の冒頭クリック記事は、まさに砂金

いやダイヤモンド、いやいや、そんな他愛もない洗脳贅沢品などが

足元にも及ばない超高級で超ゴージャスで超セレブな

ハイパークラス・コンテンツだ。

ヒトが生きていくうえでホントウに必要とされる情報とは、

このような情報を言う。

しかし、そんな情報は世界のどこを探しても見つかることはない。

本当に冗談ではなく、そんな希有な情報はココだけにあるのだ。

ヨータン百賢の皆様は、どういういきさつかは知りませんが、

このエキセントリックなブログにたどりついた。

今、世界の健康常識、医学常識は

プロバイオティクス(微生物投与)とプレバイオティクス(微生物培養)

という新たなパラダイムを得て全面リニューアルするタイミングを迎えた。

わたしはすでに5年前にその先駆けとなるプレ・パラダイムをここに公開し、

その先鞭をつけていた。

ヒトの腸内に棲みついている共生菌である腸内常在菌。

このヒトの腸内常在菌をいかに健やかに維持するか、

に本体である宿主の健康バランスがシンクロするのだ。

発酵食品を摂取するプロバイオティクスと、

腸内常在菌を元気にする多糖体(ネバネバ)を摂取するプレバイオティクス。

このプロとプレのふたつのバイオティクスなメソッドを実践することで、

ヒトの腸内環境は無敵のバイオレメディエーションを獲得するだろう、

と私は仮説を立てた。

バイオレメディエーション(生物による汚染除去)とは

自然界において土壌菌などが有害物質を無害化することを指す用語だ。

森林の土壌に棲む白色腐朽細菌は腐った木を酵素で分解する。

この白色腐朽細菌の産生する強力な酵素は、

わたしたちが産業毒として生みだしたDDTを

はじめとした殺虫剤の成分、

四大公害病のひとつであるカネミ油症の原因物質のPCB、

TNT火薬の原料であるトリニトロトルエン、

その他のプラスチック類という分解が容易でない

これら強毒性の有害物質をなんと無毒化するのだ!

311後にわたしたちを悩ましているのが放射能による

恒常的な内部被曝の危険性だ。

口腔や鼻腔を介して侵入する放射性物質はN95マスクをするか、

ガスマスクでもしなければ防ぎようがない。

しかし、口から食べ物を通して腸内に侵入する放射性物質は、

もしかしたら防げるかもしれない。

ヒトの腸内常在菌の中に森林土壌に棲む白色腐朽細菌と同じか、

それ以上の酵素を分泌する細菌が棲んでいて、

口から侵入した放射性物質を無毒化できるとしたら、

私たちは311後の憂鬱を幾ばくか減らすことができるだろう。

ヒトの腸内常在菌に放射性物質を無毒化できる細菌がいるか、

どうかのエビデンスはまだ確認されたとは聞かない。

しかし、その可能性にかけ、それを後押しする養生メソッドを

構築することは無駄な努力とは思えない。

プロバイオティクス + プレバイオティクス = 腸内バイオレメディエーション。

わたしはすでにこんな養生メソッドを新たにイメージした。

ネバネバヒートなライフスタイルは、きっと実践した者を

生体内バイオレメディエーション体質にリモデリングするはずだ。

棡原村の食の叡智は人類の宝だ。



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2017.01.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ビンゴ

「土と内臓」D・モントゴメリー + A・ビクレー著 片岡夏実訳 築地書館

を読み終えた。率直な感想を言えば、私にとっては普通だった。

というのは、このブログの左脇下のカテゴリ欄にある

「腸内細菌」の10本の記事にすでに同様のコンテンツが

網羅されていたからだ。

この「土と内臓」の著者が心底ビックリしている、

ヒトの腸内の腸液の浸出部に腸内細菌がコロニー(群体)を形成する事実は、

光岡知足博士がとうの昔に指摘していたことだ。

ではあるが、世界の医療や農学のトレンドがこうした本が

ブレイクしたことがキッカケになり、

今後は大きく変貌していく予感はしている。

なんとなんと、この本でもっとも驚いたことは、

複合糖質が腸内細菌を養う成分だ、と強調していることだ。

複合糖質とは通常は生理学では繊維質と呼ばれ、

植物学では多糖体と呼ばれるものだ。

ウンッ? なにっ? 多糖体だと?

そうだ。

多糖体は私がこれまで耳にタコがコロニーを作るほどに

ずっとここで言い続けているネバネバヒートのネバネバだ。

繊維質=複合糖質=多糖体=ネバネバ→

ビンゴ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

そうなのだ。

ネバネバ多糖体を含む植物性繊維が腸内細菌を活性化するのだ。

山梨県旧棡原村はその昔、日本の長寿村として名を馳せた。

その村の主治医であった古守豊甫氏は、

棡原村でよく食べられるレシピを解析し、

棡原村の長寿の秘訣は、よく食べるものに含まれる粘性物質にある、

と看破した。里芋の味噌煮、こんにゃく、ソバ、五穀類、

お焼き、地産地消の野菜・・・。

こんな変哲もない田舎料理こそが

粘性物質という複合糖質を豊富に含む

腸内細菌活性化食品だったのだ。

粘性物質=繊維質=複合糖質=多糖体=ネバネバ→

メガビンゴ〜〜〜〜〜〜!!!!!

わたしがネバネバに注目したのは古守先生の指摘がスタートでした。

世界の健康カテゴリーにおけるトレンドが今、

大きく変貌しようとしています。

そのキモは、ヒトの健康維持に多くの貢献をしている腸内細菌への注目です。

そのヒトの腸内細菌を活性化する成分こそが、

ネバネバと私が呼ぶ植物や細菌や海藻やキノコの細胞壁成分である

粘性物質=繊維質=複合糖質=多糖体=ネバネバ、なのだ。

日本の長寿村の叡智がついに世界の健康カテゴリーの

メガトレンドに躍り出る。

ネバネバヒートという言葉を造語して、

ネバネバの重要性をバカみたいに言い続けた甲斐がありました。

ようやく時代が私に追いついてきた!

2017.01.14 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ネバネバ

「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」谷崎潤一郎『陰翳礼賛』中公文庫


先日に入手して今3分の2ほどを読みおえた本は、

「土と内臓」D.モントゴメリー+A.ビクレー著、片岡夏実訳、築地書館、だ。

原題は「 The Hidden Half of Nature 」とある。

直訳すれば「自然の隠された半分」となろうか。

わたしたちは普通は肉眼で見える半分の世界だけを見て、

自分の世界観なり自然観なりを頭に描く。

しかし、それは明暗で云えば明の部分だけであり、

目に見えなかったり認識の対象にならない暗の部分は

うっかりスルーしてしまっているのだ。

そのうっかりスルーしてしまっていたもう半分の暗の部分に

焦点を当てたコンテンツがこの本のキモだ。

そのキモの大半は微生物に対する記述だ。

微生物でも日本題に「土と内臓」とあるように、

特に土壌菌と腸内細菌をフラクタル(相似)に論説する

視座がこの本の核心だ。

先年末に新聞に掲載されたこの本の広告文を見て、

買いたいと思っていた本だ。

3分の2を読み終えたところの感想を云えば、

まずまずの当たりと云えるだろう。

どんな食が健康に寄与するか、というトピックでは、

野菜や果物をたくさんと、なるべく精白されていない穀類と、

良質な油と、適度な肉魚という極めて当たり前のレシピが

推奨されていて、好ましかった。

特別な制限食やコレだけ食を推奨していないのは正統といえる。

食というものを腸内細菌を養うエサという視点で見直している。

そんな視点は非常に新鮮でラディカルだと感じた。

またぜんぶを通読し終えたら、ここに感想を書こうと思う。

ネバネバヒートはかなりトレンドの先を行ってることが

見えてきた。ネバネバはもちろん腸内細菌の大好物だ。

ペプチドグリカン、リポポリサッカライド、βグルカン、

マンナン、多糖体、これらネバネバは

ヒトの腸内細菌を活性化する筆頭分子だ。

ご飯に味噌汁に漬けもの、の朝食。

こんな普通の和食が実はネバネバを多く含む

腸内細菌活性化レシピだったのだ。

ネバネバは細菌や植物の内と外の境界の

細胞壁に多く産生される。

美は陰翳のあやに在り。

健康のカギも内と外、明暗のはざま、

ネバネバの陰翳にあり、か。

2017.01.13 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

接合点

「われわれ東洋人は何でもない所に陰翳を生ぜしめて、美を創造するのである。『掻き寄せて結べば柴の庵なり解くればもとの野原なりけり』と云う古歌があるが、われわれの思索のしかたはとかくそう云う風であって、美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」谷崎潤一郎『陰翳礼賛』中公文庫


只今、先日に入手した本を急ぎ読書中だ。

その本の内容はひとことでいえば微生物だ。

肉眼では見えないバクテリアやウイルスなど微生物が、

地球の生態系やヒトの健康に重大なリンクを及ぼしている。

そのことを俯瞰的に論説した内容だ。

私は先年は免疫について新しいパラダイムを提示した。

マクロファージという免疫細胞の細胞膜に備わった異物認識機構の

トールライクレセプターという受容体が異物を受容することが、

免疫の正常化に役立つというわたしなりの新しい視座だ。

冒頭の『陰翳礼賛』の一文を借りるなら、

健康は物体そのものにあるのではく、

物体と物体との作り出す接合点、隙間、受容体にある、

と私は考えるに至った。

鍼灸指圧はまさに術者の指とクライアントの体壁筋肉系の

作り出す接合点、隙間、受容体で成される医療だ。

術者の指とクライアントの体壁筋肉系の陰翳に命の真相が潜む。

命の真相は時に竜の化身となって姿を現す。

その命竜の動きはいつも摩訶不思議で美しい。

2017.01.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

アナーキー

ようやく寒さが本格化してきた。

地球温暖化という詐欺的用語が聞かれて久しい。

しかし地球史で言えば260万年前から始まった

私たちが生きる今の時代、つまり新生代は

10万年の氷期と1万年の間氷期を繰り返す

氷河期のトレンドにある。

たまたま現在までの1万年はその比較的温かい間氷期に当たっていた。

だから、もしもホントウに地球温暖化が進行しているのなら、

たいへんに喜ばしいことだ。なにしろすでに温かい間氷期のサイクルは

終わりを告げようとしているのだ。いつなんどきとても寒い氷期の

サイクルに入っても不思議ではない。

そしてもしも氷期に入ってしまったら、

アッという間に人類は絶滅してしまうのでは、

とホントウの事を知る者たちは今、戦々恐々としている。

そんな時にもしも突発的な地球温暖化が進行しているとしたら、

これほどラッキーなことはないのだ。奇跡と言ってもいいだろう。

あとどのくらい地球温暖化で温かさが保てるのか?

できれば300年くらいこのままでいてほしい、と思う。

そうして、なんとか今のくだらない地球破壊文明の舵を、

地球共生文明の方向へと軌道修正したい。

そのために必須となるのは人類の意識の向上だ。

数日前に都会へお出かけして、バーゲンを見て回り、

本屋に立ち寄った。

本屋では最新刊を2冊購入した。

今、それを読み始めている。

その一冊は土壌菌とヒトの常在菌をフラクタルに俯瞰した論説だが、

昨年はじめに私がとある機関誌に寄稿した論文と内容が

おもいっきりシンクロしていることに少しビックリしている。

そして、この本が刊行される前にわたしの論文が公開されていた、

ことに少し晴れがましい気分になった。

俺もトレンドにしっかりと食いついているではないか!

いや、それは機関誌の編集長がそうした先見の明があるという証左だ。

そんな編集長に見いだされている私はなんと幸運か。

幸運といえば、バーゲンでは、それなりに気に入ったものが手に入った。

着たきり雀で、わたしの普段着はいつも同じものばかり。

それで今冬の定番は、穴の開いたズボンに、穴の開いたセーターに、

穴の開いたニットキャップの、穴開き3点セット。

これがほんとのアナーキー(笑)で、寒さが本格化してきたので、

ここにさらに穴の開いたフード付きのトレーナーが加わって、

アナーキー四天王のコーディネートが完成した。

ただし、これは治療院との往復用の人目を憚る日常着。

ひとさまに遭遇する場合用の服は、それなりのものを揃えたい。

ただでさえ、私は胡散臭いと思われる自由業、いや自営業者だ。

だから、地元のスーパーで買い物をする際にうっかり地元の常連クライアントと

遭遇した時に、もしもアナーキーが炸裂した状態だと、

クライアントにご迷惑をかけてしまう。

だからヨソ様に遭遇するヨソ行き用には、それなりの服をあつらえたい。

ということで、適当な値段の適当な服がバーゲンで入手できた。

ラッキー!

嫌いという方も多いようだが、自分は服屋の店員さんとお喋りをするのが

好きだ。おもてなしの下手な店員さんもままあるが、

だいたいはみんなヨイショがうまい。

それにほいほい乗せられるカモだと奥方は見ているようだが、

まあその通りかもしれない(笑)

ファッションは自己表現のひとつであり、その起源は7万年前にさかのぼる。

衣服が発明されたのは7万年前だが、身体の皮膚へと鉱物質の

色を塗るペインティングをはじめたのはさらに20万年前くらいまでさかのぼる。

身体装飾という儀式は人類の根源的欲求だ。

痛みのある部位を鍼で刺して血止めの煤を塗り込んだ。

それが身体装飾の入れ墨、タトゥーの起源と言われる。

鍼治療は微妙に身体装飾の歴史とリンクする。

わたしが今使っている長さ5センチ直系0.16ミリの寸61番鍼では、

出血が起こることはめったにない。

だから血止めの煤を用意する手間もない。

皮膚に微少な穴を開けて皮膚内に鍼が侵入すると

皮膚のマクロファージであるランゲルハンス細胞がその手指である

樹状突起を伸ばして鍼を触れるか、

もしくは鍼で分泌されたヒートショックプロテインを受容する。

するとヒートショックプロテインを受け取った皮膚ランゲルハンス細胞は、

「うわっち! 外敵が侵入した、 えらいこっちゃ、

ヘルパーT細胞の親分に、 速く連絡しなきゃ、 アカンでぇ〜!」

と活性型に変化することで、自然免疫系と獲得免疫系の免疫システムの全体が

色めき立つ。皮膚に穴を開けるアナーキーな仕事は、

まさに最強免疫への道なのだ。

さあ今日もアナーキーな出で立ちで、

アナーキーな仕事に立ち向かおう。

2017.01.11 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

在野の竜王

「形象も死にては気がなき故、生きて居る人の

臓腑にあらざれば医者の用には立たぬなり」



クライアントによく聞かれるのが、

「先生の情報源はどこですか?」という質問。

それでいつも答えるのが、

「情報源は本です」というひとことだ。

ネットが発達したが、わたしはネットを

情報源にすることは、ほとんどない。

なぜかと問われても返答のしようがないが、

あえて言えば、ネットをあまり信用していない

ということかもしれない。

なにしろ、私がネットデビューをしたサイトは、

その後、わかったことだが、

ガス抜き陰謀論の先駆けであったようで、

そんないきさつがあってから、ネットに対して

私は疑い深い性分になったようだ。

ネットのなかには一日に何千という高アクセスを

誇る人気サイトがある。

こうした人気サイトの情報は下手をすれば、

世間のトレンドを変える力すらある。

だから、逆に言えばこうしたサイトの発信力をうまく使えば、

マーケティングに活用できるのだ。

実際にそうして様々な商品が売られている。

ただホントウにそれが素晴らしい商品ならばいいのだが、

マガイモノを高い値段で売りつけていたりすれば、

目も当てられない。十分に気を付けたいことだ。

私の情報源が本だといっても、私はたぶん、

それほど多くの本を読んでいるわけではないだろう。

たしかに本棚から本が溢れ、超保守派の奥方から、

いつも叱責を賜るくらいの本は読んでいる。

しかし、いかんせん、通常モードの仕事日は、

本など読んでいられないし、休日は休日でそれなりに忙しい。

だから最近の読書量は、以前に比べればだいぶ減ったはずだ。

そうではあっても、やはり時々は本が読みたくなる。

なんとなく昨年と同じパターンのような気がするが、

昨日は都会に出かけた折りに、本を2冊入手した。

新聞の広告で読みたくなった土壌菌とヒトの身体の相関を扱った本と、

痛みを含むヒトの知覚に関した本の2冊だ。

わたしにとって最も大事な情報源はクライアントの体だ。

ひとさまの体というメディアを読み込むことが私の仕事だ。

だから本の知識はリアルな三次元情報とは異なる

二次元のロジック情報ゆえに最近はあまり触手が動かなかったのだ。

鍼医、山脇東洋の言のようにロジックが先行するとどうしても

頭デッカチになって、ロジックの轍(わだち)に足を取られやすい。

そのロジックの轍に足を踏み入れないためには、

徹底的にリアルを追及することを先にすれば良いのだ。

経験知、体験知をもって、二次元のロジックを自分なりに構造化する。

こうすれば決してロジックの轍に足を取られることはなくなる。

とはいえ、自分なりのロジックを組む際には、

今風のトレンドの言葉で語りたい、

というのが私なりのこだわりだ。

今風の言葉を駆使して、今に生きる者、いや、

ヨータン百賢の皆様に一緒に楽しんでもらう。

これこそが本ブログの使命であるから、

たまには今の言葉で書かれた本を読むことは必須の鍛錬なのだ。

昨日購入した本には、皮膚知覚に関する受容体の話が出てくるし、

土壌菌と腸内細菌を関連づけたネタも満載されている。

トレンドについていくのもETヨーダハリィーの仕事のうちなのだ。

本記事冒頭言は江戸中期の漢方医、望月三英の言葉だ。

当時の山脇東洋らが引っ張る死体解剖ブームのトレンドに

反旗を翻す、生きている者には気が宿っている、

生き物の気が大事なのだ、との宣言。

わたしにとっては、解剖を通してリアルを重視した山脇東洋も、

解剖など無視して生きた生身の気という機能を重視した望月三英も、

ともに大事なマスター、師匠だ。

そして、もっと言えば、私にとっての師匠、マスター、

情報源は、クライアントの生きたリアルな気なのだ。

リアルな気を師匠とし、それをもとにロジックを組めば、

わたしなりの正しい論説が導かれることだろう。

生きた気はいつも言うが、

変幻自在、摩訶不思議な竜のような動きをする。

竜を師とすることから、名付けられたのが、

わたくしET ヨーダハリィーの誉れ高き別名

「在野の竜王」だ。



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2017.01.09 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

ヨーダ

「理は或いは顛倒(てんとう)すべし、

物は焉(いずくん)ぞ誣(し)ふべけんや」



ネットというツールが出来たお蔭で、

これまでにない多くの情報が入手できる時代が到来している。

個人メディアのブログも盛んになり、個々人の思いも

瞬間瞬間にこの電脳空間に飛び交っている。

わたしたちは今、古い時代の者には想像できなかったような

贅沢で豊かなコンテンツ(情報群)を享受している。

な〜んて、一般的な決まり切った前振りをしてみたが、

わたしの本心はまったく別だ。

ちっともそんな風には思っちゃあいない。

ネットというツールができて、入手できる情報は増えたように見えるが、

肝心要なホントウに必須の情報などネットで手に入れることなどできない、

というのが私の正直な実感だ。

そしてハイクオリティーで豊かなコンテンツがネットに溢れているか

どうかという点に関しては、大いに疑問だ。

ホントウのことではないジャンクでフェイクなエセコンテンツなら

ネットには膨大にあるだろう。

しかし、ホントウに大事なことなどネットにはほとんど見あたらない。

だから私はネットのコピペを主要な情報源にすることは一切無い。

そもそもコピペがベタベタと貼られた貼ったりサイトなど、

ひとさまが苦労して生みだしたコンテンツを横取りするパクリ、

窃盗、かっぱらい、強盗、ようは犯罪行為に相当するわけだ。

またそうした情報強者と錯覚した思いこみの激しい貼ったりサイトの

不埒な輩を上手に利用すればネズミ講やマルチ商法と同じコンテンツの

ロンダリングが達成できて、そこにステルスマーケティングな

サブリミナルの宣伝工作を仕込めば、アッという間にウソのブーム、

詐欺商法が成り立つ危険性すらある。

だから、どれほどに支持の高いサイトがあっても、

そうしたサイトの論調には同調しない、

というのが私の主義だ。

ようはネットもテレビや新聞と同じ認知支配のツールであり、

宣伝媒体に過ぎない、というのが私のネットに対する見識だ。

そういう意味では私の発する情報だって似たようなものといえる。

そもそもこのブログは私の経営する鍼灸院の併設サイトとして

設けられているわけで、ブログマーケティングという側面がある、

ことは当然だ。ではあるが、そんなマーケティングを意識しての

書き込みとはべつに、わたしはこの場のほとんどを自分の思惟を発することに

費やしてきた。

なにしろオモテのメディアはスポンサーに利益を供与する目的で

情報を操作するのが仕事だから、

鍼灸指圧業界はオモテのメディアのスポンサーではないゆえに、

これまでまったくオモテのメディアはまともに鍼灸指圧に関する

情報を発したことなど無かった。

だから私のような鍼灸指圧師が日々、何を考え、どんな思いで

仕事をし、どんな思想や哲学を持っているか、など

これまでだれも知る由がなかったのだ。

まずは私という人間が何を考えているのか?

これを知ってもらうためにはこの個人ブログという

ツールは、非常に役立ったといえるだろう。

今、この「養生法の探求」ブログには日々、

100人ほどの読者が毎日アクセスしてくれている。

中国故事の竹林の七賢になぞらえて、

私は本ブログの100人の常連読者を

「ヨータンの百賢」と名づけたい。

そして今後はこのヨータン百賢に対してメインに、

なにがしかの私の思いを発信していく。

そもそも個人の思いを大勢の者に共感してもらおうなどというのは、

お門違いもはなはだしいのだ。

べつに大勢に支持されるのがいいというわけではない。

少数精鋭。わかる者、わかっている者、わかろうとする者に

支持されれば、それこそが本望だ。

そういえば先日、昼食の最中に下の小学1年の娘がしげしげと私を見て

「あっ、トウトは、ほら、あのスターウォーズに出てくる緑色のちっちゃい

しわがれ声の、ほら、アレに似てるよね」

「エッ! まさかヨーダか?」

「うん、そうそう、ヨーダ、アレにそっくりだよ」

と来た(笑)それで話をつないで、

「オレは中学生の時は誰かにETに似てるって言われたことがある。

ETもヨーダも好きなキャラだけど、それに似てるって言われるのは、

なんか微妙な気分だよな」と応じた。

いよいよ銀河最強のフォースが俺のオーラに出始めたか?

ひとは見かけによるとも言うから、

まんざらでもないだろう(笑)

ウソのない仕事はきっとホントウのオーラとなって顕在化する。

もしも娘がそれを感じたのなら、私にとっては最高の誉れだ。

でも、たぶん、おれの頭が坊主で目がギョロッとしてるのが、

ヨーダに見えただけだろう。ETも似たようなナリだし。

つまり俺って宇宙人系か(笑)

宇宙人の視点で見ると、地球人はほんとバカだね。

さてさて、ひさびさに話がまとまらない展開となりました。

本記事冒頭はこの正月の始まりにネタにした鍼医・山脇東洋の言葉です。

リアルを先にしてロジックを後にすれば間違いはない。

と東洋は言っています。

ETヨーダハリィーは、このマスター東洋の教えに習い、

リアルの追及から導かれるロジックを

今年も発信していきます。

ヨータン百賢の皆様、今年も宜しく!



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2017.01.08 | | コメント(9) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

パラダイス

「郊外の豊穣さはあらゆる描写を超越している。山の上まで見事な稲田があり、海の際までことごとく耕作されている。恐らく日本は天恵を受けた国、地上のパラダイスであろう。人間がほしいというものが何でも、この幸せな国に集まっている」
プロシャ証人リュードルフ談 渡辺京二著「逝きし世の面影」葦書房

今から160年前の安政年間、江戸期の日本に来日した異邦人の

ひとりは、我が国を冒頭言のようにパラダイスと評した。

徳川幕府という絶対的封建制度の世にあって、

農民は過酷な年貢米の取り立てにあえぎ困窮を極めた、

と江戸期を定型的にイメージする者が多い。

しかし、この希代の名著とされる歴史家の渡辺京二氏の著書に

散見される外国人訪日記の言葉を丹念に拾えば、

そのお江戸の農民の定型イメージがウソであり、

真実はまったく別であったことにすぐに気がつくはずだ。

私は作家・池波正太郎のエッセイに、

日本の江戸期の素晴らしさを海外から来た者たちが絶賛している、

との記述を発見し、かねてからそんな異邦人たちの訪日記が

まとめて読める書物を所望していた。

ある日、新聞の帯に「我ら失いし世界」と題した本の広告宣伝が載った。

その宣伝文句を一読し、即座に九州の葦書房にその本を注文した。

幾ばくか時間が経過して届いた本には、同名の書物がすでに出版されており、

書名タイトルが変更された旨の手紙が同封されていた。

初版本で特大のボリュームがあるこの分厚い本は、

わたしの知りたかったホントウの江戸期のコンテンツに満ちあふれていた。

その読書体験は想像を軽く超えるエクスタシーなものとなった。

1998年9月20日初版第一刷発行、とある。

すでにこの本が私の手元に来て20年ちかくが経過した。

昨日は作家、山本一力氏の「たすけ鍼」を読み終えた。

再読だが、昨年末から昨日までの忙中閑の息抜きに

楽しんで読んでいた。どういうわけか、一読目には

なかったことだが、昨日は何度かハラハラと涙がこぼれた。

この「たすけ鍼」は江戸期に生きた鍼医の染谷(せんこく)が

主人公の物語だ。鍼医が主人公の時代小説と言えば、

真っ先に頭にイメージされるのが池波正太郎の「藤枝梅安」だ。

梅安の面白さは映像にもなっており、すでに定評があるが、

染谷先生の活躍は、まだそれほど知られていない。

ご興味のある方には一読を勧めたい。

パラダイス江戸に生きた鍼医たち。

わたしはその末裔だ。

江戸が明治に変わる時、我が国の医制が大幅に変更された。

鍼医、漢方医はこの時に絶滅したも同然だ。

だとすれば、わたしは江戸期の鍼医たちの残骸と言えるだろう。

残骸にふさわしく現代では鍼医などと言っても、

誰も見向きもしない。

胡散臭いと思われることはあってもリスペクトの対象になることは、

断じてない。卑屈や謙譲で言っているわけではない。

まして哀れみを誘い、同情をかうつもりでもない。

事実をありのままに述べているだけだ。

西洋近代医学という白い巨塔の影の草庵、もとい

やれたテナントの二階でひっそりと営業するのが、

現代の鍼医にはふさわしいのだ。

パラダイスではない暗黒ニッポンには、

パラダイスにふさわしい鍼医の居場所はない。

染谷先生の治療院には、連日60人以上の患者が押し寄せていた。

わたしはとてもじゃあないが、そんな数はこなせない。

わたしは鍼医とは言っても指圧もよくやる。

指圧をしっかりと効かせるには、

クイックで15分間とはいかないのだ。

そういう意味では染谷先生はライバルかもしれない。

鍼専門も良いだろうが、指圧や灸もこなす私だって負けていない。

近代化の名のもとに失ったものは何だったのか?

パラダイスはもとに戻せないのか?

ウソを突き破ればホントウが見えてくる。




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2017.01.07 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

聖剣

昨年末にふっと思いついた言葉が「コンテンツ・セーバー」。

これは皆さんのご想像通り映画「スター・ウォーズ」に登場する

ジェダイの騎士たちが使うライト・セーバーから

発想した私の造語だ。

ジェダイの騎士が使うライト・セーバーはダークサイドに

落ちた邪悪な連中をやっつけるための道具だが、

私が使うコンテンツ・セーバーは、べつに邪悪な連中をやっつける

ために使うわけではない。

なにしろコンテンツ・セーバーの名の通り「内容剣」だから、

悪党たちをやっつけるには都合が悪い。

では、そんな都合の悪い剣でなにを切ろうというのか?

その内容剣が切る対象は、

やはりウソに満ちた闇夜ということになる。

ウソに満ちた闇夜などという表現はいささか物騒だが、

わたし的には世間に流布されている情報群(コンテンツ)は、

あまりにウソに満ちており、低劣で浅薄でくだらない唾棄すべき

対象としか写らないのだ。

どいつもこいつも好き勝手にくだらないウソを吐き、

そんなウソに満ちたコンテンツで飯を食う者がなんと多いことか。

そんな現実にいつも腹が立っていたがゆえに、

コンテンツ・セーバーなる言葉が降って沸いてきたのだ。

ウソに満ちたコンテンツをウソでないコンテンツで斬る。

そのための剣をコンテンツ・セーバーと呼ぶ。

まずは、さしあたり乳酸害悪論を俎上に乗せて、

前稿の「乳酸筋」というコンテンツで斬ってみた。

切れ味はどうだっただろうか?

昨年来、この乳酸害悪論というウソはさんざんに斬りまくってきた。

乳酸が悪党と誤解されたのは100年前のアヤマチが発端だった。

筋肉を酷使した時に増える分子が疲労の原因分子と線形的に誤解した

ことは、当時としてはしょうがないことだった。

しかし、実は筋肉を酷使して増えた分子は、疲労の原因分子ではなく、

糖というエネルギー源が枯渇した時に使うための

新たなエネルギー源だった、ことが近年の乳酸研究で明らかになったのだ。

つまり筋疲労時に増える乳酸は筋疲労を補うための分子だった、

というの正解だ。

この乳酸の正しい理解がまだまったく一般化していない。

乳酸を凝りの原因分子や、筋肉痛の原因分子とする誤った考えが、

完全に一般化してしまっている。

凝りの原因分子は乳酸ではないし、筋肉痛の原因分子も乳酸ではない。

あえて言えば凝りの原因分子も筋肉痛の原因分子も変性タンパク質と

言える。

またマウスやウマにおける実験でも乳酸はスタミナ源であることが

エビデンスとして獲得できてきた。

私たちがハードな筋トレに相当するキツイ運動をした時、

速筋のなかに乳酸がいつもよりも多く産生されてくる。

この速筋のなかに増産された乳酸はその後30分間から1時間以内に

速筋の細胞膜にある乳酸トランスポーターという装置で、

血液中へと運び出され、今度は乳酸トランスポーターを使って

心筋や遅筋の細胞内へと運び込まれて、心筋や遅筋の細胞内の

ミトコンドリアに最終的に運び入れられて、心筋と遅筋の

ミトコンドリアは速筋で生み出された乳酸を使って、

ATPというエネルギーを作り出すのだ。

このような機序がよく活用されるとき、筋肉中のミトコンドリアが

増強されることが予想されている。

ジェダイの騎士ならぬナイナイ尽くしの在野の馬の骨が振るう

コンテンツ・セーバーは、これから、チマタに流布する

ウソに満ちたコンテンツを容赦なくめった斬りしていく。

ウソに満ちたコンテンツを斬ることができるのは、

在野の竜王が振るう聖剣だけだ。



※ 「鍼灸指圧 光伯堂」からのお知らせ

  1月の営業スケジュール

  休日は、8日(日)、9日(月)
      16日(月)
      22日(日)、23日(月)
      30日(月)です。

  県内は 沼津市、富士市、静岡市、焼津市、藤枝市、島田市
      吉田町、牧之原市、御前崎市、菊川市、掛川市、
      磐田市、浜松市から





  

国内は 宮城県、千葉県、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、

      
      山梨県、長野県、愛知県、三重県、岐阜県、福井県、

    
  奈良県、大阪府 から、

  



  国外は アメリカ、ドイツから、

  
  これまで多くのクライアント様に
ご来院頂いております。





  

  世界でここだけの ワン&オンリーな治療をモットーとする
  
  「鍼灸指圧 光伯堂」を、
どうぞ御利用くださいませ。

  




  光伯堂 TEL 0548ー22ー8740

2017.01.06 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

乳酸筋

チマタでは乳酸菌ブームが続いている。

乳酸菌の発酵食品が免疫力を上げるのは、

乳酸菌の細胞壁成分であるペプチドグリカンという

ネバネバ分子が腸管マクロファージの細胞膜にある

トールライクレセプターという受容体の

TLR2に受容されることで、腸管マクロファージの

細胞膜が花びらを開いたような活性型に

なることから、ほぼエビデンスが確定した事実だ。

だから乳酸菌ブームは決してマガイモノのブームではない。

医学的に確かな論拠、エビデンスがあるブームが、

乳酸菌ブームといえる。

乳酸菌はこのように免疫力を上げる作用が一般化しつつあるが、

乳酸菌が産生する乳酸という成分には、

疲労を除去しスタミナを維持する作用があることは、

まだあまり知られていない。

マウスなどによる実験では、乳酸発酵成分を

マウスのエサに混ぜて、持久力をみる実験をすると、

明らかに乳酸入りのエサを食べたマウスの持久力が高い

ことが確認されている。

また競走馬のサラブレッドはヒトよりも多くの乳酸を筋肉中に産生するが、

このヒトよりも多く産生されるサラブレッドの筋肉中の乳酸こそが、

サラブレッドのスタミナ源であることがわかっている。

ヒトがハードな筋トレに相当するキツイ運動をした時に、

速筋中に通常よりも多く産生されてくる乳酸という分子は、

その後、30分間から1時間以内に細胞膜にある乳酸トランスポーターと

いう装置を使って搬出と搬入がおこなわれて、速筋中の乳酸は

心筋と遅筋へと運ばれ、それぞれのミトコンドリアでエネルギー産生に

供されることが判明している。

つまりサラブレッドの筋中の乳酸も、ヒトの速筋中の乳酸も、

ウマやヒトのスタミナ源というわけだ。

乳酸という分子は筋肉を酷使した後に産生量が増すことから、

長らく疲労分子や老廃物と誤認されてきた。

しかし近年の乳酸研究により乳酸は疲労分子でも老廃物でもなく、

人体に必須の生理活性物質であることが判明してきた。

乳酸という分子が増えることがひとつの信号となり、

ミトコンドリアを増強するシグナルとなっていると予想されている。

つまり乳酸はミトコンドリアを増強する分子の可能性すらあるのだ。

それは当然だろう。ミトコンドリアは乳酸をエネルギー源とするのだから、

乳酸が増えれば、それをすべて上手に利用するためにミトコンドリアが

シンクロして増えることは理に叶っているのだ。

というわけで、私がハードな筋トレを日課にして、

すでに1年が経過した。

見た目にはほとんどわからないかもしれないが、

脇腹付近にこれまでにない筋肉のボリュームが増している。

僧帽筋や背筋の発達は懸垂と腕立て伏せのルーティンをこなした成果だ。

私の僧帽筋や背筋の速筋で生み出された乳酸は

心筋や遅筋のミトコンドリアを滋養し、私のミトコンドリアを増強したはずだ。

先年の秋頃からスタミナが増したことを実感しつつある。

世の中的には乳酸菌ブームだが、

わたしだけは「乳酸筋」ブームなのだ。

乳酸を増産する「乳酸筋」力を引き出すことは、

ミトコンドリア力を引き出すことと同義だ。

チマタのブームとは一線を画すハリィーのコンテンツ・セーバーが、

いよいよ、ウソに満ちた闇世を、フォースと共に、切り開きます。



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2017.01.05 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

奔放な混沌

「元気は何れも自然の運行である。

医師は病に臨んで、自然の運行の

欲するところが如何なるかを

視るのみである」漢方医・新宮凉庭


幕末に長崎に留学し来日していたオランダ医師に学び、

オランダ商館のオランダ人たちを鮮やかに漢方薬で

治療した名医であった漢蘭折衷派の医師、新宮凉庭。

彼は携帯用の薬箱に螺鈿で冒頭の文句を刻んだ。

また、同じ箱の別な面には、

「人身は、本来、元気がある。

医師の技は、ただ、その奴隷にすぎない」

「医師は自然の下僕である」とも書かれている。

江戸中期の思想家、三浦梅園は

「天地を師とするにしくはなく候」

と言った。

日本初の人体解剖をおこなった鍼医、山脇東洋は、

「理は或いは顛倒(てんとう)すべし、



物は焉(いずくん)ぞ誣(し)ふべけんや」

と解剖書「臓志」に著した。

この山脇らの実地解剖を是とする機運に反発した時の

漢方医、望月三英は、

「形象も死にては気がなき故、

生きて居る人の臓腑にあらざれば

医者の用には立たぬなり」と

死後解剖をして命の何たるか?の理解の役に立つのか、

と疑義を呈した。

新宮凉庭は自然の運行、人身本来の元気を重んじた。

三浦梅園は天地を師とした。

山脇東洋はリアルを重視した。

望月三英は生きている気に注目した。

四人はそれぞれの立場でリアルな世界を見て、

その背後に自律する理を洞察した。

デーヴィッド・ボームはこの世界を

インプリシット・オーダーとエクスプリシット・オーダーという

ふたつの層で解読を試みた。

目にみえる明在系というエクスプリシット・オーダー。

その目にみえる明在系を生み出す目にみえない暗在系という

インプリシット・オーダー。

明と暗。光と闇。白と黒。

表と裏。マクロとミクロ。

そして見(けん)と観(かん)。

あるものをあるがままにみる時、

いったいそこにひとはなにを見い出すのか?

それはおのおののセンス次第といえよう。

私はヒトの体壁筋肉系に触れる仕事をしている。

私にとっての「リアルな気が運行する天地自然」は、

このクライアントの体壁筋肉系だ。

そのクライアントの体壁筋肉系に、

わたしは25年間、触れ続けることで、

わたし独自の生命観を作るに至った。

「命は摩訶不思議なカオスでコスモスでフラジャイルな存在」

これが私が25年間の治療師生活で生みだした生命哲学だ。

命は「奔放な混沌」ゆえに、思い通りにはいかない。

しかし、治療という線形的な方法論がうまくはまると、

時に劇的な好転を引き起こす。

しかし、まかり間違っても我が術に溺れてはいけない。

あくまでその劇的な好転は命が主体となった現象だからだ。

命を畏れ慎み、命に向かう。

明日は仕事始め。

リアルな治療師の日常がスタートします。




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2017.01.03 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

形気神

「命なる者は、必然の期、素定の分なり」

直訳すれば

「ひとの運命というものは、

必然的に決まった期間があり、

それはかねてより定まった分相応の宿命だ」

となろうか。

これは命定論(めいていろん)の核心だ。

どんなことをしようが、なにをしようが、

ひとの命のスケジュールはあらかじめ決まっている、

と説くこの確定論に、反旗を翻すのが養生論だ。

「老子曰く、死して亡びざる者は、寿(いのちながし)

摂生の理に通じ、元吉の会を失わざれば、死に至と雖も、

生を為す所以の道は常に存す」

摂生の理とは養生の理。

養生法を会得すれば寿命が延ばせると長生論は説く。

命定論という確定論と

長生論という確率論。

確定と確率のフラジャイルな「はざま」に

私たちの命は托されている。

ヒトという構造を養生論では、形気神(けいきしん)と捉える。

形(けい)はボディ。

神(しん)はスピリット。

では、気(き)とは何のことか?

アヴァ・クリ・ハリィーはこの気を

形と神をつなぐものと解釈したい。

ボディとスピリットは気を

リンクにインタラクティブに交流する。

そして、この気は目に見えない生命エネルギーという

捉え方だけでなく、目に見える分子レベルの生理現象でもある

という新しい視座をここに導入したい。

ヒートショックプロテイン、一酸化窒素、βエンドルフィン、

オキシトシン、プロスタグランジン、コリンエステラーゼ、

ペプチドグリカン、リポポリサッカライド、多糖体、・・。

これらネバネバヒート養生法に欠かせない分子たちもまた、

私にとっては気の仲間だ。

寿命はもともと運命で定まったものかもしれない。

しかし、運命で決まった寿命をより良く

より健やかにすることは誰にも可能なはずだ。

その運命を好転する術が養生法だ。

ネバネバヒートな分子の仲間を味方に付ければ、

きっと形気神は大いなる調和へと到達するだろう。

身心の大和の道は示された。

さて、今朝も摂生の理の実践、

雑煮や角煮に舌鼓を打つとしよう(笑)




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2017.01.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

大和

「老子曰く、身を治むるに、

太上(たいじょう)は神(しん)を養う、

其の次は形(けい)を養う。

神 清(す)み 

意(い)平らかなれば、

百節皆寧(やす)らかなり。

養生の本なり。

肌膚(きふ)を肥やし腹腸(ふくちょう)を充たし、

嗜欲(しよく)に供するは、

養生の末なり」

『通玄真経』




こちら冒頭言をひとことに意訳すれば

「養生の根本は身心の調和にある」となる。

さらにこのコンテンツを深読みするならば

「身体よりも心、ボディよりもスピリットを

鍛えることが養生の秘訣だ」となる。

養生法の実践はボディにおける現象だ。

しかしそのボディへと養生法を働きかけようとする

そのモチベーション、動機は意識の問題。

つまりスピリチュアルな領域での現象が元なのだ。

まずもって、スピリチュアルな意識、心、精神現象があって、

はじめて身体は反応する。

身体のヌシは老子の言うように、

神(しん)なのだ。

神(しん)があってはじめて形(けい)であるボディが動く。




しかし、アヴァ・クリ・ハリィーは、老子の言辞に、

でも、形から神を操作することだって出来るぞ、

と野暮な助言を付け加えたい。

身体と心、ボディ&スピリットは

つねにインタラクティブに交流しています。

そのボディ&スピリットのインタラクティブな交流を

リンクするのが分子レベルの生理現象です。




あけましておめでとうございます。

いよいよ新年2017年です。

アヴァンギャルド鍼灸指圧師&養生クリエイター・ハリィーこと

今村光臣のコンテンツ発信が今日からスタートです。

身心の大和にベクトルを絞り、

様々な情報を発信します。

どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。





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2017.01.01 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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