オレ竜 7

指圧という手技は大正時代に我が国で発明されたものだ。

それゆえに指圧の歴史はまだほとんどない。

東洋医学2000年の歴史のなかでは、

指圧は最新、最先端バージョンの手技といえる。

なぜ指圧という手技が日本で生まれたのか?

指圧の押すリズムは能の摺り足である、と習った。

能という文化があったから指圧が生まれたのか?

日本人は幼い頃から巧みに箸(はし)を使いこなして食事する。

お箸は二本の棒で食材をはさむ道具だ。

二本の細い棒で煮豆をつまむ。

こんな芸当をもう幼稚園の頃には習得する。

お箸をどのような力加減でもち、

煮豆をどのような力加減ではさむか。

そんなことをほとんど意識せずにごく自然にそのような所作を習得する。

わたしは日本で指圧が生まれた背景には、

この二本の棒ではさむ、お箸文化がある、とみている。

先日、出先で陶芸の真似事をした。

あの陶芸の際にも微妙な入力操作が要求されることを発見した。

ろくろ、にしても、その前段階の大まかな形を作るにしても、

すべて指先からの微妙な入力のアレンジが必要だ。

お能、お箸、陶芸、こうした日本文化と共にある手技が指圧だ。

だからこそ、もっと大きな声で唱えたい。

そう、指圧は日本が生んだ世界に冠たる日本の東洋医学。

指圧は「キング オブ クールジャパン」だ、と。

しかし、今やこの指圧という手技はマイナーでニッチな手技におとしこまれ、

このままいけば絶滅の危機に瀕していることは間違いない。

だから、オレ竜指圧を世に問うことで日本指圧界の底上げを狙う覚悟だ。

世の中の人間は単純な事をそれほど重んじない。

また理論化できないものも重視しない。

世の中の大多数の人間は複雑で高尚な理論をまとったものをありがたがる。

指圧は一見すると非常に単純な手技だ。

はやいはなし指で押すだけ、に見える。

指圧の理論などあるのかないのか、ほとんどの者は知らない。

せいぜい押し方、押す手順、などがあるだけだろうと、思っている程度だろう。

だから、指圧という手技はちっともありがたがられることはないし、

素晴らしい手技だとリスペクトされる、こともほとんどない。

あ〜、あんなのはちょっと習えば誰でもできることだ。

あんなことで治療などと称してゼニを貰うなんて、まったくどうかしてる。

99%の一般人の指圧に対する認識はこの程度だろう。

しかし、その程度の認識なのは、当たり前なのだ。

だって、これまで誰も指圧の素晴らしさを

懇切丁寧に語った者などいなかったのだから。

誰も指圧の素晴らしさを語ってくれないのなら、

オレが徹底的に語ってやろう。

オレが指圧の凄みを徹底的に語ることで、これまでの指圧に対する誤解や

浅い認識を根本的に変革してやろう。

オレはいま、日本指圧界を底上げする語りを開始したのだ。

遅きに失したか?

それはまだわからない。

でも、やるだけのことはやってみようと思う。

日本が生んだ世界に誇る素晴らしき手技、指圧。

どん底から今、オレ竜がムクムクと首をもたげたところだ。

竜は飛翔する力を有する。

天の川銀河を超えて宇宙のはてまで飛んでやるぜ!

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2016.08.25 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

オレ竜 6

指圧という言葉が持つイメージは、

指で押す、という動作。

だから、指で押すだけの動作なら誰でも出来る、と錯覚しやすい。

誰でもできる指で押すだけの指圧は、誰でも出来るが、

指で押すだけの指圧ではない

ハイレベルなプロフェッショナルのみができる指圧は、

そのプロにしかできない。

プロの指圧師がおこなう指圧は素人がおこなう誰でも出来る指圧とは、

根本的にまったく違う。

とくにプロの指圧師のなかでも鍼灸指圧師の資格を持ち、

開業後25年間、ずっと指圧をやめないで続けてきた

わたしのような者がおこなう指圧は素人とは雲泥の差がある。

普通は鍼灸師の資格があれば、だいたい指圧はやらない。

それは鍼灸の方が効率的に患者をこなすことができるからだ。

ある意味、鍼灸という道具を使うということは、

オートメーション化、機械化の流れに近い。

ツボ学や経絡学はこうした東洋医学の効率化に都合の良い理論だった。

それゆえに緻密にツボや経絡の物語りが作られた、と私は見ている。

そんな高尚な理論を通して人体を見ない、最初期の原初の鍼灸指圧は、

人体とダイレクトに対峙し、患者の体壁筋肉系と治療師の指の

直(じか)の対話を通して、治術がほどこされた。

理論を通して人体を見ることは、すでにそこに偏見が生じてしまう。

人体は理論でも理屈でもない。

人体とは理解不能な摩訶不思議なカオスにしてコスモスでフラジャイルな躍動だ。

その柔らかい平衡の世界に、固くて窮屈なフリーズした理論を押しつける。

命の本質を見失うに決まってるだろうが。

そもそも命が何たるか?など人智では理解不能なのだ。

畏れと慎みをもって、心をまっさらにして、かしこみかしこみ、指をタッチする。

このような命への畏敬の念をもって人体を触れた時、

人体という命はその不可思議なありようを垣間見せてくれる。

治療師が治すのではない。患者の凝りが勝手に患者自身を治すのだ。

治療師が出来ることは、患者の凝りのなかにひそむ命の復元力を引き出すこと。

患者の凝りに自発的な運動を引き起こすためには、

ただ押すだけのサルでもできる指圧では無理だ。

患者の凝りに自発的な運動を引き起こすためには、

それ相応のテクニックが要求される。

凝りが自発的に動くためには最低でも15分間の入力タイムが要求される。

この凝りを動かすためのアイドリングの時間の必要性を説いた指圧師は、

恐らくはわたしが最初だろう。

オレ竜指圧が完成するまでに足かけ27年間もかかっている。

だからこそオレ竜指圧には価値があるのだ。

2016.08.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

オレ竜 5

凝りが力ずくで物理力だけで取れるのなら、

ライザップな筋肉ムキムキな治療師こそが指圧師に向く。

しかし、凝りはべつに力などいれないで、

うまくすれば、ただ凝りを押しているだけで、

勝手に凝りが動き出して勝手にひとりでに柔らかくなる、

という事実を知るものは、世界広しといえど、

たぶん、わたしくらいのものだろう。

指圧を物理力だけで押す治療術と誤解している者は、

なにもあなただけでなく、恐らくは、ほぼ100%の者が、

指圧=指で押す治療、と思っているはずだ。

たしかに指圧=指で押す治療、なのだが、

その内容となると、ディテールはまったく違った様相を呈してくる。

というか、指圧という治療術のディテールなど、

これまで誰も解説しなかったのだから、

指圧をただ漠然と押す治療と誤解して当然なのだ。

凝りが勝手に動き出したら、ほとんど物理的な筋力を必要としない。

もちろん、一定の圧を負荷するだけの筋力は必須だが、

ウンウンと唸って押すような無駄な力は一切いらない。

凝り竜が動きだしたら、あくまでその動きを邪魔しないで、

凝り竜が自由自在に動くように見守るのみなのだ。

凝り竜の動きとは、身体が自分で自分を治す自己治癒力そのものの動きだ。

この凝り竜の自発的な自己治癒運動も、

ホメオスタシス(恒常性)のひとつとみなして良いだろう。

つまりオレ竜指圧とは人体のホメオスタシスを利用して治療する指圧だ。

今日は名古屋から常連さんのKさんがクルマでご来院下さいました。

片道2時間余のハイウェイ走行を苦にせずに、

はるばる片田舎の光伯堂まで、本当にありがとうございました。

3時間コースの最後の1時間の美顔指圧の際に、

いい感じに眼竜穴(がんりゅうけつ)の竜が動き出しました。

その前に膝下三里の地竜穴(ちりゅうけつ)を押した際に、

胃が蠕動運動を起こしてグレリンが分泌された事が我が耳で確認できましたので、

これは今日はいい徴候だ、と思い美顔に移行して、

数十分経過すると、いよいよ眼竜穴の竜が躍動を開始しました。

お蔭で眼の周囲の凝りに十分な血流が周り、

美顔指圧後の眼の色や顔色は、来たときよりも、

はるかに美しくなりました。

2時間の全身指圧プラス鍼、そのあとの1時間の美顔指圧プラス美顔鍼の成果が

十分に発揮された今日のオレ竜指圧&鍼治療でした。

それもこれも、月1回、定期的に通ってくださるKさんのお心がけの賜物と、

感謝申し上げる次第です。

凝り竜が動く時、凝りの周囲には血液が満たされて、

温かさが戻ってきます。

指圧により分泌が高まった一酸化窒素がもたらす血管拡張作用による

血流促進の効果です。

凝り竜は血液の栄養と熱を吸って、生気を取り戻し、

やおら動きだし、宇宙の虚空へと帰還します。

分子レベルから宇宙のはてまで。

オレ竜はミクロとマクロを自在に行き来します。

2016.08.20 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

オレ竜 4

「指圧の心 母心 押せば命の 泉湧く」で一世を風靡したのが

豪快な高笑いで有名だった指圧師の故・浪越徳治郎氏。

経絡を対象に指圧をする過程で自分独自の経絡を発見し、

指圧に経絡学を持ち込んだ経絡指圧の創始者が故・増永静人氏。

現代指圧界においてこの二人の先達は忘れてはならない人物だ。

そして、いよいよオレ様、養生クリエイターのハリィー今村が

満を持して指圧界にニューウェーブを巻き起こす!

鍼灸指圧師ハリィー今村は、浪越指圧と経絡指圧を十分に消化したうえで、

独自の指圧理論を発展させて、ついにある様式を独創した。

それこそが「オレ竜指圧」だ。

オレ竜指圧のキモは、凝りを動かす、という一点に絞られる。

凝りという生き物は、指圧師がうまく指圧で誘導することで、

自発的で自動的で自律的な動きを引き出すことができる。

凝りに指を沈めて意念を指先に集中して、自己のスピリットを

指先に圧縮して、残りのボディは宇宙空間に同化して、

たゆとうように浮游する。その時に凝りという生き物が目覚めて、

摩訶不思議な動きを展開すると、凝りはやがて溶けたように

柔らかさを取り戻す。その凝りの動くさまは、

まるで体壁筋肉系の土中か、はたまた海中を竜のような生き物が、

螺旋を描きながら蠢き、泳ぎ、走り、飛翔するさまにそっくりだ。

だから凝りには竜という生き物がひそんでいる、と私は見て取った。

凝りにひそむ凝り竜が凝りを抜け出して体壁筋肉系を縦横無尽に

駆け巡り、飛翔するとき、ひとの体壁筋肉系はその竜の動きに応じ、

変幻自在に連動する。

この凝り竜を導き出す指圧をオレ流指圧にひっかけて

「オレ竜指圧」と命名した。

そう、オレ様、ハリィー今村こそが次世代の指圧界を牽引する

指圧界に降臨したドンキホーテ、革命家だ!

凝りが勝手に動き出す。この事実を知る者がこの日本に、

いやこの地球全土のどこかに私以外にいるだろうか?

もしも、私以外にまだこの凝りが勝手に動く事実を知る者が

いなかったら、私は前人未踏の人体フロンティアの最前線に

一番乗りで上陸したことになる。

登山家は山に登るという目的を達成するために山に登る。

指圧師は凝りを取るという目的を達成するために凝りを取る。

山ならぬ凝りに指をかけてその崖っぷちを登り続けた指圧師は、

ついに凝り山脈の頂上へと到達し、

まだ人類の誰も見たことのなかった人体神秘の地平を垣間見たのだ。

その人体神秘の地平線の向こうに私は何を見たのか?

それは、凝りは、身体は、治りたがっているという真実だ。

この命というものには人智では理解できない強烈な自律力が宿る。

すべての人間の体内温度は37℃に設定されており、

血液や細胞内のペーハーも常に厳密にほぼ中性にコントロールされ、

酸化還元平衡を取ることで、酸化にも還元にも傾かない仕組みが宿る。

このホメオスタシス(恒常性)を維持しようとする強力な自制力は、

驚くほどに強力だ。

もっともだからこそ環境が激変する地球で生きることが可能なのだ。

また例えば皮膚にケガをして傷がついても、数日を経れば、

かさぶたが出来て、やがて皮下から新しい皮膚が再生し、

かさぶたが取れて傷が修復されて再生されてしまう。

このような細胞を自動的に自律的に再生修復するシステムも、

また命だけがもつ驚異的な能力だ。

ホメオスタシス(恒常性)。

アダプティブサイトプロテクション(適応的細胞保護)。

こうした命の自律的なコントロールを下支えする分子の筆頭が

ヒートショックプロテインだ。

このヒートショックプロテインの力を導くのがオレ竜指圧のコツだ。

凝りは変性タンパク質であるから、ヒートショックプロテインの力で、

凝りの変性タンパク質は元通りのキレイな形のタンパク質に再生修復される。

指圧という押圧ストレスは、皮膚や血管や筋肉を歪ませるゆえに、

そこに旺盛にヒートショックプロテインが分泌されてくる。

この指圧で分泌量が高まったヒートショックプロテインこそが凝り竜を

動かす分子レベルの牽引ツールとなる。

アダプティブサイトプロテクションの立役者であるヒートショックプロテインの力を

引き出すことで、凝りは自発的に自分の力でよみがえりをはかる。

凝りが自分の力でよみがえり再生修復するように導く指圧がオレ竜指圧だ。

オレ竜指圧は、命の自発的な復元力を引き出す。

凝り竜が飛翔する時、命は輝きを取り戻すのだ。

凝り竜がひそむ体壁筋肉系のパワースポットの名所は、

①肩の天竜穴(てんりゅうけつ)、

②腰の人竜穴(じんりゅうけつ)、

③膝下三里の地竜穴(ちりゅうけつ)、

④眼の横の眼竜穴(がんりゅうけつ)、

⑤頭皮の頭竜穴(とうりゅうけつ)、

の5箇所のみならず、

⑥前腕外側の腕竜穴(わんりゅうけつ)と、

さらに⑦膝裏上の大腿部背面の股竜穴(こりゅうけつ)の二箇所も加えたい。

かのアイスマンは②③⑦の竜穴を使いこなした。

7つの竜がひそむパワースポットを自在に操るのがオレ流指圧だ。

すべての竜が解放される時、凝りの呪縛は解け、命は無窮の宇宙と同化する。

世のお盆休暇も終わり、オリンピックもいよいよ終盤。

しかし、ハリィー今村にとっては、それらはおよそひとごと。

常に見つめるは竜のゆくえ。

竜のパワーに魅入られし指圧師。

今日も満員オーダーを竜と共に制覇だ!

2016.08.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

オレ竜 3

「うちの母がここでお世話になってもらっていて、

何が嬉しいかっていうと、母のヤル気が出ること。

ほんとに、見違えるようにまた母が草取りしたり、

お洗濯したり、自分の身の回りの事を一生懸命に

やってくれる。それが私は一番嬉しい」

「Oさんも自分で言うけど、身体は動かして

いないとダメだってね。ここで指圧して、

身体が軽くなって、それでまた草取りをしたり、

枝打ちをやって、身体を使う。その繰り返しが、

身体に生きる活力を生みだす、というのがOさんの持論」

「アハハハ、母は本当によく働くのよ。

あれで86歳と言っても、誰も信じてくれない。

でも不思議よね、身体を指圧して手入れしたら、

身体が軽くなることはわかる。でもヤル気という

精神的なものは目に見えないじゃない。

その目に見えない部分にも、ちゃんと作用して、

患者の生きる気力、ヤル気まで引き出すんだから、

指圧って、たいしたもんよね」

「もちろん専門的には指圧で皮膚や血管壁から一酸化窒素をはじめ、

ヤル気ホルモンに類するβエンドルフィンやドーパミンやオキシトシンが

分泌されることで、ヤル気が出ると分析できるけど、

そういう分子レベルの分析うんぬんはおいておいて、

とにかく指圧の治療後に身体が軽くなって爽快感が出て、

身体の奥底から力が蘇ってくることを実感するから、

Oさんはずっと通ってくれているわけで、本当にありがたいです」

「私も今日は美顔をやってもらってるけど、この顔の指圧も

不思議と言えば不思議。とにかく眼がね、アレっていうくらいに、

明るくなる。曇っていた視界が美顔指圧をすると、

見事に晴れ渡る。これってどういうわけ?」

「う〜ん、単純に言えば眼の周りの凝りを丁寧に取るから、

そこに血液がよく回るようになって、特に水晶体のタンパク質の変性が、

ヒートショックプロテインの力で修正される、なんて言えるけど、

眼のヨコには、凝りが動くツボがあるから、この凝りが動くと、

顔や眼だけでなく身体中の凝りや気が連動して面白いんだよね」

「また、なんだか先生にしか言えない事を言ってて、

わたしら素人には、ちょっと難しいけど、難しい理屈はともかく、

とにかく顔が軽くなるんだから、この顔が軽くなるという感覚も面白いわね」

「そうそう、みんな、重たい顔をひきずって生きてるんだよね。

でも、顔の指圧をやると、エッ、今まで自分の顔って重たかったんだ、

と実感する程に顔が軽くなったのがわかる。

顔が軽くなる感覚って、ほんと気持ちイイんだよね」

「あ〜っ、スッキリした!おーっ、世の中が明るくなった(笑)

おまけに顔も軽くなった。よしっ、これでまた仕事をバリバリできる。

また来るね〜」

86歳のスーパー女史のOさんの娘さんとの治療院での対話を収録してみました。

あの母にして、この娘あり。

Oさんも凄いけど、娘さんのYさんもまた

現役バリバリの実業界で生きる凄腕の経営者です。

経営というものはとてつもないストレスとの闘いです。

事務作業で眼を酷使するので、眼の状態には敏感です。

接客では常に笑顔が求められます。

笑顔は顔の筋肉が硬くてはイイ笑顔はできません。

Yさんは、時々、美顔指圧をします。

それは事務作業の眼の疲れを取り、顔の筋肉をほぐしてイイ笑顔を作るためです。

美顔指圧後に「ヤッ、あんた、顔の色がキレイにピンク色だけど、何をしたの?」

と別々の友人に言われた経験もあります。

たしかに美顔指圧は顔の血行を格段に活発にします。

だって、眼竜穴(がんりゅうけつ)の竜を呼び寄せるんだもん。

エッ、がんりゅうけつ? なに、それ?

はい、眼の横には竜が潜む凝りがあるんです。

あっ、頭竜穴(とうりゅうけつ)も見逃してはいけません。

エッ、とうりゅうけつ? なに、それ?

はい、頭にも竜が潜む凝りがあるんです。

顔や頭にも凝りがあり、この凝りも自発的に動かすことが可能です。

顔や頭の凝りが取れると、ひとの表情は見違えるほどキレイに豊かに、

穏やかになります。

お化粧もけっこうだけど、

オレ竜・美顔指圧で内側のお化粧も忘れずにね。

2016.08.19 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

オレ竜 2

考えてみればクイックマッサージという言葉が流行りだした頃から、

本物の指圧は急激にその地位を失墜し、

あまたの無資格類似業者の台頭が加速した、と今振り返るわけです。

ここ20年ほどで、グローバルなコンビニや100均ショップが

到るところに出店し、ローカルなタバコ屋や酒屋やよろず屋が

商店街から消えた。それと軌を同じくして、

同じ構図で指圧屋もまた時代から置いてけぼりを喰った、ようです。

なんでも「速く、便利に、安く」が合い言葉のジャンク文化の普及。

悪貨は良貨を駆逐する。

今まさに我が国が生んだ至宝の養生医学の金字塔、

指圧道は絶滅の危機、死に体を呈しています。

まあ、だけど、そんなもんだよね。時代ってぇものはさ(笑)

さて、そんな時代という意味不明な化け物にいかにして、

抵抗して生きるか、がここからのオレ竜の見せ場ということで、

大見得を切るには、ふさわしい舞台が整ったというわけだ。

イッツ ショータイム!

真の指圧の何たるか、を存分に公開しよう!

ということで、とにかくクイックに、手早く凝りを動かそう、

なんて了見はてんで、真の指圧にありゃあしません。

もうね、これでもか、というくらいにしつこく粘り強い術が、

真の指圧には要求されます。

だいたいが凝りなんてものは、そんなに簡単にはほぐれません。

もちろん、簡単にほぐれる凝りもありますが、

凝りに自発的な運動を引き起こすような、

竜を呼ぶ指圧となると、それはもう全然、レベルが違うのです。

①物理力の筋力指圧のみでほぐすやり方、と

②そこに意念を加えた本式の気功指圧、

そして、さらに、この二つにプラスする

③竜を引きだして飛翔させるオレ竜指圧、の

この3段階をすべて使いこなせて、

初めてオレ竜をマスターした、と言えます。

もちろん、私はこのすべてをマスターしているわけです。

通常、本屋さんに並んでいる「誰でも今日から出来るツボ指圧」の

たぐいの本に書かれている内容は、あくまで物理指圧の①の世界。

だから②、さらに③のレベルとなれば、

それは遙かにハイレベルなプロ領域と言えます。

これまでドラゴンシリーズでは、今まで公開しなかった、

わたしの秘中の技も公開してきました。

そして、それをどんどんと盗んでください、とサジェスチョンしました。

なんで、こんな大盤振る舞いをしたのか?

はい、是非、同じ技をやってみて欲しいのです。

そして、それがとても簡単にできることではない、事を実感して欲しいのです。

なんでも簡単に手に入るジャンク文化全盛の時代に、

絶対に簡単に手に入らないものがある、ことを再確認して欲しいのです。

簡単に手に入るものは、簡単にその手から抜け落ちていきます。

簡単に手に入るものは、ちっともありがたくない。

ネットの世界では情報は湯水の如くにタダ同然にダダ漏れです。

しかし、そんなダダ漏れの情報に本当に価値のある情報などありません。

だから、あえて、私の貴重な情報をダダ漏れさせてみたのです。

恐らくは、へぇ〜、そんなもんか、で私の情報も素通りしていくでしょう。

意念を指先に乗せる。

聞いただけなら、なんとなく出来そうでしょ?

でも、やってみると、まるっきりできないはず。

自分を指先に圧縮して、あとの残りは宇宙空間に同化するんだよ。

ねっ、簡単にできそうで、とてもできないでしょ?

そんな事を25年間もやってきたんだから、

そりゃあ、とんでもない身体観が芽生えてきて当然だよ。

はい、オレ竜、飛びます、飛びます(笑)

2016.08.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

オレ竜

我が治療院「鍼灸指圧 光伯堂」の地元の常連さんに86歳の御婦人がおります。

昨日も週2回から1回のルーティンの治療にご来院頂きました。

このOさんという御婦人、見た目と実年齢がまったく一致しません。

背筋もシャンとしており、美容院には週1回必ず行って髪を整える、

など、身だしなみも若々しいせいか、

間違いなく10歳から20歳は若く見えます。

先日も入れ違いに訪れた本ブログの常連コメンテーターであり、

また治療院の常連さんでもある「ばっちゃんわらす」さんが、

Oさんを見て、驚嘆したことが昨日のコメント欄から伺えます。

Oさんいわく「私の友達は、みんなバタバタと施設に入ったり、

病気になったりして、どんどんいなくなってる。

だって、見てると何にも自分の身体に手入れをしないんだもん。

あれじゃあ、そうなって当たり前。

それで私に向かって、アンタはええね、いつも変わらなくて、

って言うけど、その理由は聞こうとしない。

こうやって定期的にここで指圧をして、身体をこまめに手入れをしている、

ってことを言ってやろうかと、このノドまでその言葉が

でかかるんだけど、いつもそこで止めてる。

そういう事を言うと、今度はアンタはお金があるから

そういうことができていいね、だの、

そういう治療はクセになるから良くない、だのと

聞いてイヤになることしか返ってこないから。

フンッ、クセになろうが、何だろうが

身体が軽くなるのが一番イイに決まってるのに。

ほんと、物言えばナントカじゃないけど、

野暮な事は言わないに限る。

わたしは若い頃、20代からもうずーっと、

指圧やマッサージをやってきたんだから、

昨日今日の手入れじゃあない。

それを知らなくて、みんな勝手な事をアーダ、コーダと言うの。

ダメだよ、身体の手入れをしなくちゃ。

手入れをしなくちゃあ、どんどん身体は弱っていくに決まってる。

見てご覧よ、あたしの周りを。

みんな手入れをしないから、あんな風にヨボヨボになって、

早々とあの世へ連れていかれちゃったじゃない」

と、まことに威勢のいい啖呵がポンポンと飛び出します。

しかし、Oさん、まったくもって、

指圧こそがアンチエイジング医療の最たるもの、

と宣言して歩いてくれている、まさに生き証人です。

世の中にはこういう方が本当にいるんです。

ありがたいですよね。

今まさに日本の指圧界は存続か絶滅か、の崖っぷちに立たされています。

雨後の竹の子の如くに乱立した指圧に類似するリラク産業の台頭。

その猛烈な勢いに本物の資格者が行う指圧治療院は激減の一途を辿っています。

恐らくは、このままいけば町中から指圧の看板を見ることは、

なくなるでしょう。

こうした類似業者の増殖だけでなく、決定的に痛いのが、

指圧は一定の時間が絶対に必要なことと、

その時間と手間に見合った報酬を要求するのがツライことがあります。

クイックマッサージという言葉が流行して久しいですが、

本来はクイックに指圧などできません。

凝りを動かすとなると、凝りを動かす前段階のアイドリングの時間が

絶対に必要であり、そこから凝りが動き出したあとには、

凝りがドライブする時間が必要となります。

凝りを動かす指圧は、クイックでは絶対に不可能です。

クイックマッサージ、60分2980円、

この流れが加速すれば、まともな指圧の居場所はありません。

様々な要因により本物の指圧はニッチにスッポリとはまってしまいました。

でもね、オレはだからといって、なにも悲観的にはなっていません。

そっ、マイナーでけっこう、ニッチで上等、

ださくて、どろくさくて、めんどくさくて、何が悪い?

そんな手間暇かける指圧だからこそ、

Oさんはオレの治療院に通ってくれるんです。

時代に合わないやり方? 

フンッ、時代に迎合すりゃあいいのかい?

竜はめんどくさい手順を踏まなければその姿を見せてはくれない。

凝りに自発的な運動を引き起こすためには、

それ相応の時間と手間がかかる。

だからこそオレ竜の指圧には価値があるのさ!

いやもの凄い価値があるのさ!

今日もオレ竜全開でヒートだぜ!

2016.08.18 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 10

ひとの身体を健康に保つ新ポイントは以下の3点。

① 頭部と上肢の自重が負荷する肩の天竜穴ライン

② 腰よりも上の自重が負荷する人竜穴ライン

③ 膝よりも上の自重が負荷する地竜穴ライン

うえから肩のライン、腰のライン、膝のラインの

3つのGショック水平ラインの凝りを取ることで、

全身は復元する。

日本初、世界初のオレ竜・東洋医学の核心をここに述べてみた。

地球に生きる生き物はバクテリアから高等生物にいたるまで

すべて地球の重力を受けて生きる。

ひとを垂直に真上から見ると、そこには頭部と肩が見える。

肩には地球の重力がしっかりと負荷するのだ。

その垂直の物理力である地球重力は身体中を通過して、

やがて腰へと負荷をかけて、さらに膝下へと移行し、

最後に足の裏にいたる。

普段は意識しないが、宇宙飛行士が地球に帰還した時に、

こんなにも自分の身体が重かったのか、と慨嘆するように、

わたしたちは毎日、毎日、自分の重さと闘っているのだ。

この地球の回転力から身体を守るために、

そこに凝りが発生すると分析できる。

凝りとは分子レベルでは変性タンパク質の事をいう。

ひとの身体はタンパク分子で構成されており、

このタンパク分子は重力負荷により形が歪む。

この形が歪んだタンパク分子を変性タンパク質という。

タンパク分子は遊びのある柔らかい構造ではじめてその機能を発揮する。

それゆえに遊びのなくなった歪んだ変性タンパク質は

速やかにもとの形に戻す必要がある。

変性タンパク質をもとの形に戻す分子がヒートショックプロテインだ。

ヒートショックプロテインは指圧による圧力刺激に応答して分泌される。

歪んだタンパク分子の変性タンパク質の凝りは、

指圧により分泌されたヒートショックプロテインにより、

速やかに修正されてもとのキレイな柔らかいタンパク分子構造へとよみがえる。

トグロを巻いていた変性タンパク質はその瞬間に

トグロをほどき、元通りになるのだ。

これが凝り竜が動きだす時の分子レベルのメカニズムだ。

重力が負荷する場所に凝りが発生する。

その主要な場所は天竜穴、人竜穴、地竜穴の天地人の3つのヨコの竜穴だが、

地球コアに向かって垂直に引っ張る重力負荷が描く

頭を支える首から脊椎両側を下降して下肢の背面を経て足裏までの

タテの1本のラインも凝りがよく発生する場所だ。

このタテの竜穴の凝りをよく取ることも健康を保つうえで大事だ。

ヨコの3本の竜穴ラインとタテの1本の竜穴ライン。

そこに浮かびあがりし文字シンボルは「王」という文字。

凝りという竜が描きし王の紋章。

なんと、ひとの身体には竜王が棲んでいたのだ!

「竜王の息子」はついに竜の王国の秘密を手に入れた!

人体というフロンティアにいま新たな歴史が刻まれる。

竜王をなぞることで、竜王をたどることで、

ひとは凝りから解き放たれて健康になれる!

竜王の門こそが未病治の上医への扉だったのだ!

凝りに触れて25年。

触った凝りは優に3万タッチ。

3万の凝りは私に誰も知り得なかった

アヴァンギャルドな身体観をプレゼントしてくれました。

3万の凝りたちよ、おまえたちのお蔭でここに到達できた。

本当にありがとう!

命に導かれ、命に育まれた25年。

オレ竜の東洋医学という蝶の羽ばたきは、

やがて竜巻になるかもしれません。

全編書き下ろし、

自分の奥底から湧いてくる魂の言葉で挑んだ全20講、

ドラゴンシリーズのご精読、まことにありがとうございました。

2016.08.17 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 9

少しずつオレ竜の東洋医学が浮き彫りになってきました。

前稿で触れた事に再度言及しますが、

ひとさまの身体に触れる時、

いつも私はまったくの無知蒙昧なただの人間に引き戻されます。

どれほどの知識があろうと、どれほどの経験があろうと、

治療とは一期一会なのです。

そして身体はいつも違うということです。

銀河系が時速240キロで回転していることを見てもわかりますが、

この宇宙ではすべてのものが運動回転し、変化します。

一時も、一瞬も、同じものはありません。

昨日のやり方が今日は通じない。

それは当たり前であり、それこそが真実です。

ですから、私はいつもまるでド素人の気分でファーストタッチに臨みます。

ファーストタッチの入力から探りの時を経て、

凝り竜の居場所を掴んだら、

そこから意念をコントロールして凝り竜を動かしていきます。

しかし、これとて、毎回、うまくいくわけではありません。

動く場合もあれば、動かない場合もあります。

顧客の満足度を重視するなら、動く動かないはそれほど関係ありません。

しかし、凝り竜が動いた方が格段に身体は軽くなることは確かです。

現場というものは常にこちらの想定外の事が発生します。

命という不可解なものを扱う医療の現場はとくにそうです。

バーチャルな二次元から得た情報は、たいして役に立ちません。

一番に役に立つのは、やはり経験、いやこの指のセンサーと、

患者の命の復元力です。

わたしの指と凝り竜がドラマティックに交流する時、

ひとの身体は驚異的な復元力を発揮します。

なにげにオレの指から竜が飛んでいるのか?

もしかしたら、そうかもしれません。

二つの竜が相まみえるとき命が躍動します。

ファーストタッチからフィニッシュまで。

さあ、今日も竜たちの競演を観察しよう!

2016.08.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 8

5300年前の鍼治療の痕跡か? ←クリックしてご覧ください


↑このサイト中の「TATOO」ページを開いて見られるのが

いわゆるアイスマンの入れ墨です。

その入れ墨の位置が私たち現代の鍼灸指圧師が使うツボの位置にあることから、

アイスマンの発見から鍼の中国起源説に一石が投じられ、

東洋医学界にとって革命的な事件になったことに関しては、

これまで何度も論考しております。

このツボの位置を見たとき「あっ、坐骨神経痛だな」と即座に連想いたしました。

のちのCTスキャンの解析からアイスマンの腰椎には炎症があり、

坐骨神経痛かリウマチのような痛みがあっただろうと推測されました。

熟練の鍼灸指圧師ならば使ったツボを見て即座に診断が可能、

といういちエビデンスが獲得できた好例です。

もしも痛む部位に鍼治療的な処置をし、血止めの煤(すす)を塗った後が、

本当にアイスマンの入れ墨なら、アイスマンの入れ墨が描き出す痛みのラインは、

まさに経絡と呼ぶにふさわしいキレイな道筋を描いています。

つまり、まず症状ありき、まず痛みありき、なのです。

まず症状や痛みがあった。そこを治療していたら、

体表に痛みに連関する痛みの動線とでも呼べる道筋を発見した。

この痛みの道筋をつないでみたら、ちょっと面白いルートができた。

そんな程度の発見を後代の中国の人々がやたらと小難しく

高尚なものに練り上げてしまった。

これが経絡学発祥の経緯だろう、とわたしは推測しております。

わたしはここ2000年来のこの高尚トレンドに逆行し、

今もう一度、もっとシンプルで素朴な東洋医学、

体表医学を確立しようと画策しています。

果たしてアイスマンの時代に経絡という概念が共通認識としてあったかどうか、

はわかりません。しかし、紀元前の鍼灸指圧はまだ文字がないだけに、

もっと素朴でもっとダイレクトに身体と対話していたはずです。

文字がないのですから、学問的に文字というシンボルからまず学ぶ、

などという初期の段取りを踏みません。

動物的な本能や直感を頼りに、経験をもとに自分や他人の身体に対処したはずです。

文字情報が入っていると、そればかりを頼りにし、

自分の指センサーよりも先に頭で思考してしまうのです。

文字情報で構築したバーチャルな視野領域からしか物事を思考できなくなります。

こうなると、自分独自の思考は大幅にスポイルされます。

伝統の継承はたしかに必要です。

しかし日々、瞬間、伝統は裏切ることで革新を成し遂げるのです。

とにかく、まずは身体を触ってみる。

ここ2000年来の東洋医学の知識はいっぺん置いて

自分を白紙にし、まずは生体に触れてみる。

わたしの25年の3万タッチの凝りとの対話は

このような素朴な出会いの連続でした。

いや、生体に対して触れた時、実際、知識は全部、吹っ飛ぶのです。

そこにあるのは生の凝りとの対峙、対決、対話、それがあるのみです。

そうして生の凝りと私の指先が交流することで何かが生まれるのを待つのです。

この素朴な凝りとの触れあいが、オレ竜の東洋医学を生み出しました。

ここ360万年の人間の身体の使い方が生みだした凝りの典型が、

天竜穴(てんりゅうけつ)、地竜穴(ちりゅうけつ)、人竜穴(じんりゅうけつ)

の3つの竜穴スポットです。

それは要約すればヒト特有の身体の使い方の歴史の痕跡です。

アイスマンにはしっかりと人竜穴と地竜穴(付近)に入れ墨が刻まれています。

アイスマンもオレ竜東洋医学を使いこなしていたのです。

2016.08.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 7

人類が現生ボノボとチンパンジーとの共通祖先と枝分かれし、

本格的にヒトの道を歩み始めたのは今から630万年前とされる。

通説では700万年前がそのターニングポイントとされるが、

近年の精密なDNA解析により、700万年前から100万年ほどは、

チンパンジーの祖先とヒトの祖先は交配を続けた。

だから現生のチンパンジーとヒトのDNAは99.7%同じで、

容姿を含むそれぞれの違いはたった0.3%のDNAの違いが生みだしている。

チンパンジーは非常に野蛮で肉食も好む。小型のサルを狩り生で食べる。

またボスが交替すると新しいボスは前のボスの子供を皆殺しにするし、

母猿すら下手をすると違う母猿の子供を殺すことがある。

しかし、これら行為もあくまでそれは生物学的に種を保存する

という何らかの理由があっての行為であって、

決して好き勝手に野蛮を演じているのではない。

野蛮と言えばヒトだ。ついに伊方原発を再稼働した。

これほど野蛮な行為はない。この先、何が起こっても不思議はない。

神に祈るのみだ。

ヒトの道を歩み始めて以来、人類は進化、いや進歩し続けてきたのだろうか?

チンパンジーたちは子殺しやサル狩りや肉食をするが、

自然を放射能で汚染するようなマネは決してしない。

この一点だけでも十分にヒトはチンパンジーに劣る。

人間よ、おまえたちはいったい何をやっとるんだ?

やがて来るべき大地震は確実に稼働原発をメルトダウンさせる。

その先にあるのは大規模放射能汚染であり、

西日本の農業や漁業の部分的な壊滅を意味する。

最善の安全策を講じたからフクシマのような事は起こらない、

と当該県の知事が言った。

最善の安全策など講じても大地震や大津波は避けられない。

今夏の暑さが認知機能を麻痺させているのだろうか?

いや、とっくに人類の認知機能は後退しているのだろう。

いやいや、そもそもヒトの認知機能などこの程度なのだろう。

いったい原発が何基、爆発すればこの国の原発政策は軌道修正するのか?

フクシマ4基の原発が爆発しても、まだ足りないのか?

本当にいい加減にして欲しい。

オリンピックも高校野球もけっこうだが、原発がまたぞろ動き出した、

そのバカらしさ、哀しさ、恐ろしさ、から眼を背けてはならない。

日本という国は地震列島でありマグニチュード6以上の

巨大地震の発生率は22%にも上る。つまり世界で起こる巨大地震の

5分の1が集中して発生する国がこの日本だ。

4枚のプレート上ではどこでも地震は起こる。

まともな想像力があればこの国に原発があること自体が狂気の沙汰だ。

原子炉時限爆弾のスイッチをまた押す理由は何なのか?

原発自爆テロ国家、ニッポンよ、お前はいったいどこへ行こうとしている?

さて、本題に戻ろう。

わたしたちがサルであった630万年よりも前には、肩こりなど知らなかった。

樹上生活では木にぶら下がることが多いから、腕を下げるよりも、

万歳をするように挙げる機会が多い。そのせいで肩こりなど知るよしもなかった。

肩こりという症状は3キロ余の腕を肩関節にハンガーのように引っかけて、

常にその重みがかかることで肩全体が凝るのだ。

さらにスイカの大玉1個の重さがある頭部が動く度に肩も引っ張られる。

腕の自重と頭の自重が常に負荷される肩付近は自重負荷地獄と化す。

当然のこと首の筋肉も頭部の重さを支えて凝る。

首肩はヒトに特有の凝り領域だ。

予防はこの付近をよく動かすことに尽きる。

サル時代に戻った気分で万歳し、手を挙げて、首をよく回す。

そんな習慣が肩こりや首こりを軽減する。

今から360万年前の猿人の頃から本格的に直立二足歩行が開始された。

直立二足歩行ができる唯一の動物がヒトだ。

この歩行システムの恩恵は両手の自由や視界の確保など大きいが、

最大の弊害は腰痛だ。

重心が四つ足から二足になり第二仙骨孔に上屋の65%の全体重が負荷される。

この身体を支えて歩くシステムがもたらすのが脊柱管狭窄症や腰痛だ。

どんな精巧な機械でも繰り返し使う部品は摩耗する。

それと同じで腰椎と仙骨のあいだには、毎日、自重負荷がかかり、

ここが疲弊し摩耗し歪みつづける。

その結果、脊柱管のゼリー状のクッションは弾力性を失い、

脊柱管がつぶれ、脊髄神経が圧迫されると支配神経領域が痺れ、

知覚が鈍麻し、ついには歩行すらおぼつかなくなる。

これが積年の自重負荷による脊柱管狭窄症のメカニズムだ。

だから腰の付け根、仙骨の周囲、お尻と仙骨のあいだなどには、

尋常ならぬ凝りが発生する。

これらの腰の凝りにも多くの凝り竜が棲む。

うまく解放できれば脊柱管狭窄症や腰痛の予防治療になる。

腰椎周囲はいささかデリケートな部位ゆえに押し方には十分な注意が必要だ。

しかし大臀部、つまりお尻はそれほどデリケートな操作はいらない。

また腰の痛みを取る時に欠かせないのが大腿部の背部、太ももの裏側の

凝りを取っておくと、それだけで腰痛が軽くなることがある。

お尻の下の太ももの始まる付近から膝裏までと、膝裏からコンロンを経て足裏まで。

この足の裏側のすべての凝りを取ることは

腰痛防除にとって欠かせないアシスト指圧だ。

このあたり、恐らくはまだ余り言及されてない秘中のコツの部類だろう。

どうぞご自由にお盗みください。

この腰のヒト特有の凝り領域をヒト特有ゆえに

人竜穴(じんりゅうけつ)と名づけたい。

これで肩の肩井(けんせい)の天竜穴(てんりゅうけつ)、

足三里(あしのさんり)の地竜穴(ちりゅうけつ)、

腰付近の人竜穴(じんりゅうけつ)、の3つの竜穴が出揃いました。

天地人(てんちじん)の竜を自在に操る時、

ヒトの身体は驚異的な復元力を発揮します。

三つの竜に着目する新しい東洋医学。

オレ流もとい、

オレ「竜」東洋医学、ついに見参!

2016.08.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 6

本来は特殊な感性を持った者にしか、わからないものだった。

しかし、その特殊な感性を持った者は特殊ゆえに余りに数が少ない。

では普通の能力の者の中から、そうした特殊な感性を開発すればいい。

ではいったいどのようにしてその特殊な感性を持つ者しか知り得ない世界を

普通の能力しかない者に教えたらいいのか?

そうして気がついたのが、共有できるシンボルが必要ということだった。

もしも今から2300年前に中医学を生み出した鍼医たちが、

人体に流れる命の息吹を竜のシンボルで定義すれば、

今わたしたちが気と呼ぶものは、竜と呼ばれていたかもしれない。

中国的な宇宙観に合致する気という用語が中医学にも適用されたことは、

果たして良かったのか、悪かったのか、いまのところは私のなかでは

まだ結論は出ていない。

しかし、気という用語が選ばれたのは偶然にして必然であったと思える。

文字はシンボルに過ぎない。言葉もシンボルだ。

だから気が体内を流れる、といった時、

それは気が体内を流れることを意味するのではなく、

気という漢字シンボルに仮託した何らかが体内を動く、と

本来的には正確に認識しなければばならない。

それなのに、なぜか気という言葉がとっくに一人歩きを始めている。

気があるのか、無いのか?の論争を始める前に、

こうしたシンボルとしての文字問題をよく精査すべきと強く感じる。

気のようなもの、を感得できる特殊な感性を持つ者は多くない。

またその特殊な感性を持つ者が感じている気のようなものも、

全部同じものとして扱っていいのかどうか、もわからない。

ある者が感じている気と、べつな者が捉えた竜は、

もしかしたら何の関係もない別物の可能性だってある。

あやふやで混沌としたものを、

ある漢字シンボルに定義するということは、

本来のフラジャイルでカオティックなフォルムを、

漢字というソリッドなフォーマットに固形化してしまうことを意味する。

固形化された文字をいくら文字上で追及しても、

二次元の文字世界でシッポを追っかける虎がバターになる愚かさと同じだ。

二次元はあくまでバーチャルな二次元でしかない。

本からの知識、ネットからの情報収集、これらもまた

バーチャルな二次元バターでダンスを踊る愚だ。

本当に追及すべきはリアルな実体という生きて動く生身の三次元にある。

生身の三次元で身体を動かさず、汗をかかず、患者を触れることすらしないで、

凝りの何がわかる、というのか?

バーチャルなネット界隈にはバターダンスなコピペの王様はいても、

リアルに汗をかく三次元の修羅場をくぐりぬけた血と汗の結晶のような

コンテンツを書く泥臭いヤツは本当にまれだ。

私はコピペなしを信条とする。

コピペは体験のない者がコケオドシで使う詐欺師の門構えだ。

だからコピペの王様が大嫌いだ。

どこもかしこもネットはコピペばかり。

みんなネズミ講の一員かい?

ということで、伝統を裏切るということは、

伝統のコピペを止めることを意味します。

一度、これまでの伝統用語を断ち切り、

真っ白にして、自分が感じたありのままを描き出してみる。

伝統用語は過程では使うが、最終的にはすべて自分オリジナルの言葉で、

論説を構築する。

その先に「凝り竜直伝オレ流東洋医学」が立ち上がってくるはずです。

肩の肩井(けんせい)は天の竜が棲む名所、

だから新しくオレ流に天竜穴(てんりゅうけつ)と名づけてみたい。

足の三里(さんり)は地の竜が棲む名所、

だから新しくオレ流に地竜穴(ちりゅうけつ)と名づけてみたい。

天竜と地竜と来たから残るは人竜(じんりゅう)か?

人竜穴(じんりゅうけつ)は腰にあり。

次回はこの人竜穴にスポットを当てます。

2016.08.11 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 5

凝りを25年以上触りつづけていると、

凝りの声が聞こえるようになります。

凝りはうまく指圧してあげれば、

凝り自身が自分で動いて自分で柔らかくなります。

まるで凝りは生き物にそっくりです。

その凝りという生き物が動くさまは、

ボコボコとグニャリとモゾモゾと

ビリビリとトントンとパンパンと

ポーンッとドドドドドドッカーンと、

そんな擬音語、擬態語で表現できるようなそんな動きです。

例えるなら伝説の奇獣、神獣の竜の動きに似ていると実感します。

ある一点の凝りのなかに眠る竜が動き出すと、

その竜は凝りから抜け出して全身へと駆け巡っていきます。

肩を押しているのに、足先が動きます。

腰を押しているのに、手先や肩が波打ちます。

足を押しているのに、顔が表情を作ります。

一点の凝りが解消されることで全身の凝りが解消されます。

身体はどこもかしこもすべてつながっているのです。

松尾芭蕉が「三里に灸すゆるより」と奥の細道で語ったことで

有名になったツボに足の三里(あしのさんり)があります。

膝下のスネの最上部で前脛骨筋の起始部にツボをとります。

ここを押すとズーンと膝から足先に響くツボです。

この足の三里というツボも、竜が潜む名所です。

肩の肩井(けんせい)が天の竜なら、

足の三里は地の竜が棲むと見立てると面白そうです。

この地竜の眠りを覚まし地竜を天竜や他所の竜たちと飛翔させるには、

それなりのコツがいります。

足の三里の竜をおびき出すには指先の意念のコントロールが必須です。

足の三里に沈めた親指に意識をしっかりと乗せます。

その意識を今度はスーッとまずは患者の腹部、胃部まで持ち上げます。

眼で自分の意識を誘導すると、うまくいきます。

そうして胃からの気の流れを足の三里へと引きます。

気は上虚下実(じょうきょかじつ)が理想的は配分です。

つまり身体上部の気は軽めの濃度で、

身体下部の気は重く充実していると、人の身体は気的にバランスが取れます。

これを温度的に言うと頭寒足熱(ずかんそくねつ)といいます。

身体下部にあるべき気が身体上部に上がってしまうことを、

のぼせる、などといいます。

目まいをはじめ、あらゆる身体上部の不定愁訴の原因のひとつが、

気の上衝(じょうしょう)です。

こうした身体上部に上がってしまった気を引き下げる時に、

足の三里への指圧は非常に有効なのです。

だから足の三里を押す時には身体上部にあがった余分な気を

もう一度引き下げる、そういう意念が大事です。

気を引く意念のコントロールとは、このような所作をいいます。

足の三里で竜が目覚めると、また非常に面白いドラマが展開します。

とくによく見られる現象が顔の表情筋がよく動くことです。

顔の表情筋の動きと膝の下の凝りに関連がある、などとは通常医学では教えません。

しかし、顔の筋肉の凝りは足の三里を押すことで揺さぶられるのです。

こんな不思議な凝りの世界、みなさんも生まれてはじめて聞いたことでしょうね?

でもすべて事実です。

そして、それは毎日、我が治療院で展開する命のドラマです。

足の三里はうまく押すと、胃が蠕動運動をはじめます。

胃の蠕動運動に伴って胃壁から分泌されるホルモンにグレリンがあります。

グレリンにはミトコンドリアの数を増やすミトコンドリア増強作用の

エビデンスが確認されています。

またグレリンには脳に対する活性化作用もあります。

こうしたグレリンの作用を知らなかった松尾芭蕉も、

実はグレリンの恩恵にこうむっていたのです。

足の三里はたいへんにメジャーなツボです。

しかし自分で押しても、なかなか気持ちいい感じが出ません。

それでも散歩をするだけでもココが刺激されることは間違いありませんから、

散歩=足の三里の刺激=グレリン分泌=ミトコンドリア増強=脳機能活性化、

で芭蕉アスリート並みの脚力・体力・知力が獲得できるかもしれません。

宝物はまさに足の下ならぬ膝下三寸、自分の体内にあったのです。

奥義、爆公開中(笑)

さあ、今日も忙しい!

2016.08.11 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 4

今回のリオ・オリンピックで最初の

日本人金メダリストになった競泳の荻野公介選手は、

乳酸研究の最前線でアスリートにとって最もふさわしい身体の使い方を覚え、

今回の金メダルを獲得していることを、まずは報告しておきます。

荻野選手は練習中に、過去5年の五輪アスリートの

ゴール後の血液中の平均乳酸濃度15ミリモルを軽々と超える21ミリモルを

叩き出し、「自分が努力している証し」と大喜びしたエピソードが

今オリンピック開催直前の2016年8月4日付きの

中日新聞の科学欄で特集されました。

乳酸は糖を大量に使った後の新たなエネルギー源なのです。

糖も乳酸もともに枯渇した時に、実は最も疲労感が高まり、

その時にはすでにどちらのエネルギー源もないので、

ラストスパートすらできません。

ラストスパートは文字通り、糖がなくなり、

最後の切り札である乳酸ストックを使い切ってしまう

本当に1回きりの一世一代のラストチャンスの賭けなのです。

さて、そんな分子レベルの世界に思いを巡らせつつ、

リオ五輪を観戦すると、また楽しみも倍加しそうです。

選手達の最後の粘り、その時に乳酸という貴重なエネルギー源が

最高のパフォーマンスを演出しているのです。

以前にもこのブログで特集しましたが、

ヒトの体内各部で作られて代謝される乳酸の一日当たりの量は、

① 皮膚  35グラム
① 赤血球 35グラム
② 脳   30グラム
③ 筋肉  19グラム
④ 大腸  10グラム

となっています。

糖がよく利用される部位に乳酸が多いということですから、

皮膚や赤血球で一番よく糖が利用されて、次ぎに脳で大量に糖が使われて、

やっと3番目に筋肉で糖が利用されると、いった程度です。

特別に筋肉でばかり大量に糖が利用されて乳酸が大量に合成されている

わけではない、ことはこれを見ればすぐにわかることです。

こうした基本的なデータの検証もないまま、

これまでの100年間をマンネリズムに

「筋肉の凝り=乳酸」とイメージしてきたのですから、

ほんとバカも休み休み言ってね、と呆れてしまいますよね。

そもそも凝りは動かす筋肉よりも動かさない筋肉によく発生します。

どういうことか?

例えば肩こりは肩部分の一点、特に肩井(けんせい)というツボに

よく発生しますが、この辺りの筋肉は普段は特に動かしません。

手を支え、首を支えている、そうした支えの働きがメインです。

もしも乳酸が筋肉を使った疲労の結果生み出されるのなら、

一番よく使う筋肉部位にこそ凝りが出るはずです。

例えば手の指などは本当によく使いますから、

手の五指の筋肉に最も凝りが発生してしかるべきです。

しかし指の凝りを日々、強く実感する者が果たしてどれだけいるでしょうか?

そんなこんなで、実は凝りは、まだまだ未知な病態なのです。

凝り竜はいったい何をわたしに語ってきたのか?

いや〜、凝りって、ほんと不思議なシロモノですね。

2016.08.11 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 3

私が本シリーズを通して、何を画策しているのか?

その目的を言っておきます。

その目的とは、ズバリ、東洋医学の大胆な読み替え、書き換えです。

原初の紀元前の鍼灸指圧術の精神に立ち返り、

現代人である私がその原初鍼灸指圧と同じやり方で25年間の

臨床を積んだ結果、どんな鍼灸指圧観、どんなツボ観、どんな気観、

どんな医学観、生命観、宇宙観が立ち上がったきたのか?

それをここに描き出そうと画策したのです。

いわゆる経絡(けいらく)という概念がございます。

ツボに関する学問であり、経絡学とも呼ばれます。

皆さんがよくご存知のゴム人形にツボが刻印され、

その刻印されたツボを線でつないであるあの東洋医学のシンボルといえる

アイコン・フィギュアが、経絡学の象徴です。

かつてはGHQが日本を統治した際に、日本の鍼灸医学を存続させるか、

どうかの問題がおこった際に、非科学の最たるものとして

ヤリ玉にあがったのが、この経絡やツボや気でした。

そこに端を発する経絡問題は経絡論争として語られます。

このツボ、経絡、気、という現代科学の対象にならない概念が、

これまで東洋医学の信憑性を減殺してきたことは事実です。

いまは科学の時代です。

そうであるのなら科学的な鍼灸でなければならない。

経絡論争を経て、鍼灸の科学化は進み、エビデンスを基にした

鍼灸医学が勃興してすでに主流派を形成してきています。

皮膚の電気抵抗が減弱したポイントを探知する皮電計という装置を使い、

この装置が教えるポイントをツボとして治療する。

素人でも誰でも確実にツボが取れる、そんな時代の到来を予感させる時期も

ございました。ちなみに私はこの皮電計なるものを、

使用したことは一度もございません。

すでに、ここまでのシリーズで解読しているように、

ツボには電気的なブランクの要素があるという仮説よりも、

自分のなかではむしろ電気的な余剰、高まり、チャージがある、

との予測を立てて仮説を作っています。

ですから、こうした既存の概念とは対立せざるをえません。

古典的な経絡学を盲信する気は毛頭無く、

かといって現代的な科学鍼灸のすべてを受け入れる気もない。

そんな天の邪鬼の私は、ではいったいどんな鍼灸指圧像を、

どんな経絡学を、どんな気観を膨らませているのか?

はい、だからそれをつまびらかにしようと、こんなシリーズを

養生クリエイターなどという新しいキャッチフレーズまで作って、

始めたわけです。

わたしは、わたし独自のまったく新しい東洋医学を作りたいのです。

伝統という言葉には、二つの意味があるといいます。

ひとつは継承するということ。

もうひとつは裏切るということ。

これまで東洋医学界は継承することのみに専念してきたように思えます。

裏切りは許されない。そんな風通しの悪い因習を感じました。

伝統鍼灸という時、それはあくまで継承鍼灸です。

わたしは徹底的に裏切りたいのです。

いや裏切らざるを得ない。

まっさらな白紙の紀元前の原初の鍼灸指圧術を通して感得した

その命の息吹を、すべて自分の言葉で描き出し、

ひとつのオリジナルな東洋医学を生み出したいのです。

それがもしも裏切りになるのなら、わたしは大いに裏切りたい。

裏切ることで、命に素直でありたいのです。

その裏切りの自分独自の東洋医学を名づけるなら

「凝り竜直伝オレ流東洋医学」

になるかと思います。

昨日も多くの患者の凝り竜と対面しました。

肩のケンセイの凝り竜を導き出すポイントは、

呼吸と共に押すことです。

肩、胸郭全体は呼気と吸気に連動して収縮し拡張します。

「結んで開いて」の呼吸の波打ち際では無理やり押すことは禁物です。

呼吸に合わせて、波が引いた収縮期に深く押し、

波が近づいた拡張期は浅く押します。

しかし、これだけでは凝り竜は出てきません。

引き波の時に押した指をそのままにしておく。

この操作を巧みに組み合わせることで、ついに凝り竜が姿を現します。

いま言ったことも秘中の秘の極意です。

盗みたい方はどうぞご自由に盗んでください。

次回は、気の引き方、意念のコントロール法、

などをプレゼンしましょうかね?

2016.08.10 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え 2

ここまでに出てきた凝りの要素をあらためて見直してみます。

凝りはここ100年間は乳酸の蓄積と勘違いされてきたことは、

すでに指摘しました。

この乳酸という分子をなぜこれほどに恐れ、

蛇蝎の如くに嫌い、糞尿のようにさげすんできたのか?

地獄 極楽 胸先三寸。

見える世界はすべて自分の映し鏡。

なにかを憎まなければ自分の憤懣が解消できない。

なにかを病理の原因と特定しなければ気がすまない。

そんな現代人に特有の精神構造が生みだした乳酸の幻影だったといえます。

わたしたちは乳酸を害毒分子のように嫌う、そのくちで、

乳酸菌飲料をありがたがって飲み、乳酸菌ヨーグルトを好んで食べ、

ピクルスや漬けものや味噌や醤油やチーズや生ハムやサラミが大好きです。

この食品や飲料に含まれる乳酸菌が分泌する乳酸が、

腸管から血液中に吸収されると血管を通じて全身の細胞に送られて、

細胞内のミトコンドリアでATP産生に使われることがわかってきました。

体外から摂取した乳酸という分子と、細胞内で糖を分解して出来た乳酸に、

なんの違いもありません。

乳酸という糖を分解した分子には、

ミトコンドリアで使われてATPを産生するという重大な使命があったのです。

つまり乳酸は害毒分子ではなく、老廃物でもなく、疲労物質でもなく、

排泄物でもなく、立派なエネルギー源であり、

今、乳酸研究のホットな最前線では乳酸がミトコンドリアの分裂増殖を促す

シグナル分子として機能している可能性まで示唆されています。

一般的には乳酸という分子は糖を一時的に大量に

利用する速筋を使って全力を出し切るようなアスリート系の運動時に合成されます。

だから、今では練習中のアスリートは練習後に血液中の乳酸値を計って、

通常の平均値や自己のそれまでの数値と比較して、

それ以上に多く検出されると、

それはこれまでよりも実力を出し切ったアカシとして、

選手にたいへんに喜ばれる事態となっています。

乳酸が溜まることを極度に嫌った時代からみれば、

このような乳酸に対する見方の変化は驚くべきものです。

何度か触れましたが、競走馬のサラブレッドは

人間よりも多量の乳酸を常に合成します。

どうもサラブレッドは人間よりも乳酸を

効率的に利用するように進化を遂げているようです。

あの競馬におけるサラブレッドの全力疾走を

生みだしている分子レベルの秘密は、

大量に発生する乳酸の効果的な利用にあったのです。

人間も速筋を使うようなハードな筋力運動をした時には

速筋で乳酸が生み出されます。

この速筋で生み出された乳酸はその後、

30分間から1時間以内に細胞膜にある

乳酸トランスポーターという細胞膜装置で血液中に送り出されて、

心筋と遅筋の細胞膜の乳酸トランスポーターで取りこまれて、

心筋と遅筋の筋細胞内のミトコンドリアでATP産生に利用されます。

人間もある意味、サラブレッド的な乳酸の利用を

すでに獲得しているのです。

オリンピックに出場するようなアスリートたちは、

この乳酸経路のATP産生を特異的に鍛えることで

最高のパフォーマンスを演じるのです。

乳酸は決して害毒分子などではない。

乳酸は細胞生理に必須の大切なエネルギー源だ。

乳酸の偏見と差別が解消されて、

乳酸を愛する風潮がいち早く根付くことを願ってやみません。

ということでつまり筋肉中には乳酸が溜まることはありませんから、

凝りのプロフィールから乳酸は除外されます。

凝りとは何物なのか?

あの凝りのなかにはいったい何があるのか?

現時点では分子レベルでは細胞内のタンパク質が変性した

変性タンパク質が凝りの主な分子だ、というのがわたしの認識です。

またエレクトロ・ダイナミック・フィールド的にみれば、

凝りには電気的なチャージがある、とみなせそうです。

とりあえず凝りには二つの顔があることがみえてきました。

凝りは変性タンパク質、がひとつ。

凝りは電気的な変動が、ふたつめ。

凝りとは変性タンパク質と電気的な変動がミックスした何物か、であるといえます。

その凝りに指を当てると、なぜあのような竜が出現するのか?

さて、凝り竜を巡る新たな旅の始まりです。

2016.08.06 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

竜の教え

今回からタイトルを微妙に変更しました。

Dragon Fly を全10講、終えてみて、

このタイトル名が、自然に浮かび上がってきました。

そう、わたしは竜から凝りの真実を、

命の不可思議な側面を教えられてきました。

そういう意味では私の本当の師匠は他でもない

凝り、つまり竜である、と言えます。

今から24年前、鍼灸の学校を卒業した時に、

卒業式のあとのパーティー会場へと向かう道中で、

在学中は厳しく恐れられていた病理学の先生が、

「今村くん、今日で僕らの役目は終わった。

これからは、患者さんが先生だよ。

いいね、患者さんにすべてを教わるんだよ」

と声を掛けてくれたのを思い出します。

その時は、ふ〜ん、そんなもんか、とその程度の感慨でしたが、

あれから24年を経て、まったく恩師の言葉は真実だったと、

敬服する次第です。

わたしはこれまで通算で3万タッチは患者を触っています。

3万の教え、をこのまま自分のうちに仕舞っておくのは惜しい。

広く大勢に公開すべきの念で本シリーズはスタートしました。

ちょっと、ここでどうでもいい話を少し。

自分のプロフィールにちなむ話題ですが、わたしは静岡県生まれの静岡育ち、

学校もすべて静岡県で、静岡県以外には暮らしたことがないという、

まさに100%シゾーカ人、

静岡県という穴に住む穴居人なんです(笑)

で、今住んでいるのはお茶の栽培で有名な牧之原市ですが、

22歳まで生まれ育った町はここから東京方面に

40キロほど東にある昔は遠洋漁業で栄えた焼津市でした。

そして偶然にも父の家業が遠洋漁業の船元(ふなもと)でした。

父の船はおもに海のダイアと呼ばれるミナミマグロの本マグロを

オーストラリアやニュージーランド近海ではえ縄漁で獲る船でした。

もともとはカツオ船の船元でしたが、国策としてマグロ漁が推奨されたことで、

遠洋漁業を営むようになったようです。

やがて石油の値が上がり、二百海里問題が持ち上がり、

遠洋漁業は斜陽産業となって、父も廃船廃業を余儀なくされました。

ちょうど父の仕事が激変する時に、わたしは大学受験の浪人中でした。

もともと大学での勉強に関心が薄かった私は、この時、

うまい具合に進路のシフトチェンジを神計らいですることになり、

どういうわけかこの道、鍼灸指圧業へと進みました。

それからすでに通算で27年も経過したのです。

父はすでに他界して久しいです。

自分の好きなことをやれ、が父の口癖でした。

浪人中の勉強をまったくしない私をみて、どうにか励ますつもり、

でそんな事を言ってくれたのでは、と今思います。

そう、それで父のマグロ船の名前がなんだったか?

ええ、なんと「竜王丸」だったんです!

だから、自分は子供の頃、父の友人の船本の同業者たちから

「竜王のせがれ」「竜王の息子」

と呼ばれていたのです。

まさか、のちのちになって、私が鍼灸指圧師になって、

ひとの体壁筋肉系のなかに飛翔する竜を見いだして、

ひとの身体を竜の王国に見立てる、とは子供時代の私には、

とても想像できませんでした。

「竜王の息子」は人体の竜王に鍛えられ育てられ、

竜の王国を自在に駆け巡る切符をついに手に入れました。

「竜王の息子」は「竜のプリンス」へと成長を遂げたのです。

自分で言っていて、ちょっと気恥ずかしい(笑)

竜が教えし凝りの真実。

ここでしか読めない真実のストーリーがスタートします。

2016.08.06 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 10

人体を含む地球の生命体のすべてが、

動電場、エレクトロ・ダイナミック・フィールドに

包まれていることを立証したのはアメリカはイエール大学医学部に在籍し

教鞭を執っていた神経生理学教授の故・ハロルド・サクストン・バー博士

であった。バー博士の打ち立てた動電場理論は実に革命的な説なのだが、

その業績が一般化することはこれまでなかった。

恐らくはまだバー博士の知見が広く知れわたるには時間がかかるだろう。

バー博士は、ヒトの身体にガンが発生する場合に、電気的な変動が必ずある

ことを多くのガン患者を調べることで発見している。

またガンが発生するよりも半年以上前に、すでに電気的な変調が起こる

ことも発見した。

つまりガンという変性疾患には動電場の異常が必ず付随するのだ。

ガンが進行した際に体壁筋肉系に発生する氷のような凝りは、

この動電場の変調と関連するのでは、とわたしはみている。

バー博士の知見で注目するのが、女性の排卵時に起こる動電場のスパークだ。

排卵という命の誕生に関わる重大なイベントにおいて、

女性の身体は電気的に光り輝くのだ。

そう、女性は排卵時に体内を竜が駆け巡るのだ。

人体を電気的な振動体と捉える身体観はまだ一般的でない。

同じくアメリカでバー博士と同時代を生きた

手技療法家のロバート・フルフォード博士は、バー博士の知見に注目し、

自身の臨床体験と整合性を持たせた理論を展開している。

フルフォード博士によれば、体表においてエネルギーの

流れがブロックされている部位は、

そこだけなにかがスポッと抜けてしまったような

ブランクとして感じるという。

そんなブランクポイントについて患者に履歴を尋ねると、

その部位はかつて交通事故で痛めた部位であったり、

子供の頃の怪我をした部位であることが多いという。

身体には何らかのエネルギーの流れる道筋があり、

そこを常にエネルギーがうまく流れる

ことでヒトの健康は養われているようだ。

凝りという病症も、エネルギーのブランクか、

はたまたエネルギーのチャージと見なせる

かもしれない。

ブランクを補充し、チャージを解放することで、

凝りは解消される。

動電場やエネルギー的な流れと凝りが

どのように関連するのか、はまだ未解明だ。

しかし、凝りはエレクトロ・ダイナミック・フィールドと

深く関わるような気がする。

宇宙全体がエレクトロ・ダイナミック・フィールドに包まれているのだ。

わたしたちはお釈迦様ならぬ動電場の手の平の上で遊ぶ存在のようだ。

2016.08.05 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 9

人体という宇宙をひとつらなりの空間と見立てる。

60兆個の細胞と1京8000兆個のミトコンドリアと数百兆個の常在菌が

織りなす人体宇宙だ。

この人体宇宙を、わたしたちが住む地球という惑星が浮かぶ銀河系に

なぞらえてみる。

この銀河系はビルケランド電流という電磁気の繭(まゆ)でくるまれている。

イエール大学の神経生理学教授であった故・ハロルド・サクストン・バー博士は、

銀河系だけでなく、宇宙のすべての生き物が電磁気の繭でくるまれていることを、

様々な実験で40年間に渡り観察し、エレクトロ・ダイナミック・フィールド仮説

動電場理論を打ち立てた。

銀河系だけでなく宇宙全体にも電磁気が満ちているという。

その電磁気の濃度はある領域は濃く、ある領域は薄い。

そんな風に電磁気の濃度はランダム(不規則)に差をもって存在する。

ひとの体壁筋肉系に発生する凝りもランダムに発生する。

いや、ランダムにそこかしこに凝りが発生している身体は、

健康な身体なのだ。

変性疾患が進行するとランダムだった体壁筋肉系の凝りが統一感をもつようになる。

つまり、凝りが偏在するのではなく、どこもかしこも同じような一定の凝りが、

面的にビッタリと覆うのだ。

例えるなら氷が張ったような、そんな凝りだ。

この氷のような凝りのなかには、実は竜がいないのだ。

竜の棲まなくなった凝り、まさにこの凝りこそ私を恐怖のどん底に突き落とす

この世でもっとも恐ろしい病的な凝りなのだ。

ガンが進行した時に、この氷の凝りが出現する。

氷の凝りは、その名の通り、こちらの体温を奪う程に冷たい時がある。

ひとの身体は本当に氷なみに冷たくなることがあるのだ。

また氷の凝りは、決して柔らかくはならない。

1時間、必死に指圧し按摩しマッサージしても、少しも柔らかくならないのだ。

竜はいったい、どこにいるのか?

意念を指先に集中し、探しまくる。

どこだ、どこにいる?どこかにいるはずだ。

しかし、どこを探しても竜がいないのだ。

そんな時、わたしは天を仰ぎ、泣きたい気分になる。

自分の無力さにうちひしがれ、治療家としての自信はみるみる消えていく。

氷の凝りは、もうお前に出来ることはなにもない、

わたしにかまうな、そっとしておいてくれ、と

冷徹に宣言するのだ。

氷の凝りと何度も格闘し、治療家の入り込めない領域があることを悟った。

だから、氷の凝りが出現しないうち、まだ竜がいるうちに、

身体に手を入れて養生しなければならないのだ。

こんなアドバイスができる治療家は世界中、どこを探しても私以外にはいないだろう。

人体というひとつらなりの空間内に負荷される物理的な力は一定ではない。

だから負荷がかかった部位の筋肉から変性タンパク質に変化する。

常に重力負荷がかかる部位には、強い偏在、

変性タンパク質の凝りのカタマリが発生する。

そんな偏在する凝りのポイントを古代人はツボと称したのだ。

人体の使い方の動線上に凝りは出現しやすい。

竜の好む絶好のポイントが、肩の中央の肩井(ケンセイ)というツボ、

腰とお尻の境界部の大腸兪(ダイチョウユ)というツボ、

足のスネと膝のあいだの足の三里(アシノサンリ)というツボの、

3つのツボだ。

ここはまさに重力負荷がもっとも集積しやすいポイントだ。

人体をくるむエレクトロ・ダイナミック・フィールドのひずみが、

この3つのツボに生じている可能性がある。

電磁気のブランク、または電磁気のチャージがこのツボに発生している

かもしれない。そのような電気的に不安定な領域に、

べつな電磁気を帯びた治療師の指先が交差してくる。

ツボの動電場のブランクは充足されて解消され、

チャージされていた動電場は耐えきれなくなり発散される。

竜とは電流、いや伝竜の振動なのかもしれない。

人体というひとつらなりの空間が調和した動電場にくるまれたとき、

エレクトロ・ダイナミック・フィールドを飛翔する竜は

動電場に同化して宇宙のなかへと姿を消す。

その時に偏在した凝りは雲散霧消して、

人体に新たな力がみなぎってくる。

しかし、なぜ変性疾患が進行した時、竜はいなくなってしまうのか?

いや、もしかしたら氷の凝りに竜は閉じこめられてしまっているのかもしれない。

もしも、この氷に閉ざされた竜をよみがえらすことができれば、

氷の凝りは溶けて消えていくのだろうか?

わたしの夢はいつか、この氷の凝りを簡単に溶かすことができるようになることだ。

だが、しかし、それは踏み込んではならない畏れの領域のような気がしてならない。

氷の凝りは、わたしの指先の意念など介さずに、自律的に自分のいく道を進んでいる、

そんな風に見受けられるからだ。

そこかしこに凝りがあるうちは健康体。

一様に凝りが貼り付いたら要注意。

竜が教えてくれた凝りの真実です。

2016.08.05 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 8

「あっ、せんせい、そこ(肩のつぼ、ケンセイ)を押してもらうと、足の先が熱くなってきます」80代 女性


「そこ(足のツボ、アシサンリ)を押すと、腰が引っ張られます」30代 男性


「いやぁ〜、不思議!背中を押してもらってると、クククククッって、なにかが動いて脇の方に来るわ」60代 女性


「すごぉ〜い!ボコボコと肩が波打っているのがわかるわ」40代 女性ピアニスト


「あんた、どこかで気功を習ってきたの?う〜む、あんたの指圧は、まるで気功だ」
70代 男性 同業者


「ねぇ、顔って、お腹とつながってるの?顔を触ってもらってると、お腹がよく動くのがわかるの」60代 女性 自動車ディーラー経営


「疲れてくると、もうイライラして、仕事の能率も悪くなるし、お父さんと喧嘩ばかりして(笑)、でも、ここで治療してもらうと、治療後は仕事のやる気が出てきて、身体の持ちが全然良くなるから不思議」60代 女性 農業


「神様、仏様、光伯堂様(笑)、あたしは、週1回、ここで先生に指圧してもらわないと、1週間、仕事で立っていられない。あ〜、本当に気持ちよかった!これで、また、1週間、なんとかなるわ」60代 女性 美容師






竜を操る指圧をしたお蔭で頂いた顧客からのご褒美の御言葉の数々です。

凝りは決してわたしたちの敵ではありません。

凝りがあるから、この凝りに潜む竜を動かして、

そのパワーを引き出すことで、

身体はもとに復元するのです。

竜がいる身体なら大丈夫。

しかし、変性疾患が進行した場合、

竜が喪失する事態が出現します。

わたしは竜のいない身体には、

いまだ何の成果も挙げられていません。

竜のいるうちに、身体をいたわること。

それこそが未病治の養生です。

活きた凝りには、竜がたくさん棲んでいます。

2016.08.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 7

隠すべきことは何もない。

さあ、わたしの術のすべてを公開しよう。

指圧の奥義とは、指先の物理的な圧力に、

プラスする何か、である。

その何かとは、意識を指す。

指先に意識を、自己の全存在を乗せて、

それをコントロールすることが指圧の奥義だ。

もしも指先の圧力が指圧の巧拙、上手い下手を決めるのなら、

筋肉隆々のライザップな指圧師がベストだ。

わたしという実物を見れば一目瞭然だが、

わたしはべつにマッチョな見た目では決してない。

もちろん、指圧には筋肉による物理的な最低限な力は必須だ。

だから、それなりの筋力が出せる身体でなくてはならない。

それゆえに、日々、懸垂や腕立て伏せで必要最低限の筋力は

維持するように鍛えてはいる。

それはそうなのだが、その必須の筋力レベルを超えたところに、

指圧の奥義があるのだ。

それが意念のコントロールということになる。

指圧の場合は特に親指の先に意念を集中することが要求される。

実際の治療はこうだ。

まずは筋肉レベルの力で探りの指圧をしていく。

そうすると、だいたいどこに竜が潜んでいるか、がわかる。

そうして、おもむろに竜をおびき寄せる指圧へと移行する。

竜のいるツボに親指を当てて、静かにゆっくりと内部へ指先を沈める。

沈めた指先が止まるまで深く入れて、竜のいる深度を把握する。

いったん指を浮かして、戻す。

再度、竜のいる深さまで指を沈めたら、沈めたところから、

ほんの少し浮かせる。

こうして竜を押しつつ、竜が動き出した時の逃げ道のスペースを作って上げる。

そんな所作を何度も繰り返す。

押している時間は、長い場合もあり、短い場合もあり、一定しない。

押す時間の塩梅はすべてその現場の成り行きで決まる。

一箇所だけでなく、何箇所かの竜穴でこの所作を繰り返す。

やがて患者の入眠と共に竜が動き出す。

竜が動きだしても、動揺せずに、それまでと同じように指圧しつづける。

この時の意念のコントロールがキモだ。

竜と共に遊ぶ、竜と対話する、竜と戯れる、

そんな軽やかな気持ちが大事だ。

特に竜が動いたからといって、特別な次ぎの動作がいるわけではない。

指圧の要領は依然として同じだ。

竜が快調に動き出せば、一箇所の振動が全体に波及していく。

身体はひとつらなりの空間なのだ。

竜が見事に体外へと解き放たれれば治療は大成功だ。

患者は術後、得も言われぬ爽快感と共に起床する。

竜を操る指圧の概要はこんなところだ。

秘術にして隠すものほど、たいしたことはない、というのが、

操体法の故・橋本敬三先生の言葉だ。

素晴らしい治療法を開発したのなら人類の福音になるのだから、

どんどんと公開すべきだ。

これが真の医療家からの教えだ。

わたしも橋本先生に習い、こうして自分の秘技をすべて公開した。

秘技や手の内は本来はしまっておくべきものだろう。

そうしてしかるべき弟子に、しかるべき時が来たときに、

免許皆伝で教えるもののはずだ。

しかし私には弟子はいないし、恐らくは指圧という手技は

このままいけば、効率主義の時代では絶滅を余儀なくされるだろう。

たぶん、わたしの代あたりで指圧の伝統はついえる。

だからこそ、こうして奥義の公開に踏み切ったのだ。

じっくりとくまなく全身を指圧するには、

最低でも1時間、余裕をもって2時間ほどの時間が絶対に必要だ。

凝りに棲む竜が動き出すまでのアイドリングの時間と、

竜が動きだしたあとのドライブの時間を合わせると、

1時間以上は絶対に必要なのだ。

1時間以上もしっかりと指圧する、指圧できる指圧師が、

果たして今の日本にどれだけの数、いるだろうか?

もうこんな罰ゲームのように非効率で

ビジネス的にもうまくない治療は、

エセマッサージの乱立で、すたれるいっぽうなのだ。

時代はいかにして効率良く短時間で稼ぐか、そして騙すか。

そんな経済性ばかりが求められる世界では指圧の立つ瀬などどこにもない。

でも、そんな時代の趨勢に徹底的に背を向けたドンキホーテは

ついに指圧の奥義を摑み、

竜と共に飛翔する喜びを勝ち取ったのだ。

竜はいつもわたしの、わたしたちの味方だ。

竜を操ることができれば、それこそ短期間で劇的に治療効果を上げることが可能だ。

非効率を極めて最高の効率を得たのだ。

凝りと対峙して25年。

こんな芸当が真似できるのなら大いに真似てほしい。

同業者の指圧師でわたしの奥義からヒントを得て、大いにこの術を盗み取って欲しい。

そうすれば、もしかしたらわたしの奥義のタネがどこかで芽吹き、

指圧が絶滅を真逃れるかもしれない。

昨日もドラゴンと戯れることができました。

竜と出会える指圧師。

オレってナニゲについてるよね。

2016.08.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 6

人体には51億本の毛細血管を含む9万6000キロメートルの血管がある。

このなかを心臓を出た血液はわずかに22秒から1分間以内に周回し、

また心臓に戻るという。

これだけの高速の血流を生み出す血圧は心臓血圧にはない。

では、いったいどうしてこんなに速いスピードで

血液は血管内を巡ることができるのか?

実は近年になり血管それ自体が血流を促進するホルモンを

合成分泌していることがわかってきた。

血管が合成する血流を促進するホルモンには2種類あり、

血管を収縮するホルモンがエンドセリンと呼ばれ、

血管を拡張するホルモンが一酸化窒素と呼ばれる。

心臓血圧のタクトの調べに乗り、9万6000キロメートルの血管が

エンドセリンと一酸化窒素の「結んで開いて」のリズムを奏でて、

血液が勇壮なるロックミュージックを体内に鳴り響かせると、

血液は高速で血管内を快通していく。

古代の中医学においても、血管があることは承知していたはずだ。

人体解剖は恐らくは非常に古い時代から行われていたので、

血管の存在も臓器の存在も早くから把握していただろう。

しかし、分子生物学がまだ発達していない古代においては、

ホルモンなどの体内の恒常性をコントロールする分子についての

知識は皆無だった。

だから、古代の中医学では血液は気の力で動く、と解釈した。

今は分子生物学が発展した生理学の知識が当たり前の時代だ。

だから血液はわけのわからない気の力で動くなどとは言えない。

血液はやはり血管ホルモンのエンドセリンと一酸化窒素の力で動くのだ。

面白いことには、血管拡張ホルモンの一酸化窒素は、

皮膚や血管壁を押すことで、皮膚と血管壁で合成されることがわかっている。

人体を養う実体としての竜は、血管になぞらえることが可能だ。

人体は9万6000キロメートルの血管という竜に滋養される。

この人体内の血管竜は血管ホルモンのエンドセリンと

一酸化窒素によって動かされている。

だから指圧は一酸化窒素の合成分泌を通じて、血管竜を養い、

血流を促進することで60兆個の細胞と1京8000兆個のミトコンドリアと、

数百兆個の常在菌がいる人体宇宙を養うと言える。

気という概念を使わなくても、まずはこれだけの事は確実に言えるのだ。

さて、では、凝りに潜む竜とは、いったい何物なのだろうか?

いや、そもそも、凝りとは何物なのだろうか?

ザックリと大胆に私風に言えば、凝りとはエネルギーのカタマリと言える。

凝りについては、これまでは乳酸の蓄積というステレオタイプの説明が多かった。

しかし乳酸は通常は速筋で発生後30分間から1時間以内に

細胞膜にある乳酸トランスポーターで血管内を運ばれて、

おもに心筋や遅筋の筋細胞内のミトコンドリアで

ATP産生に利用されていることがわかってきた。

つまり筋肉内に乳酸が蓄積することはないのだ。

だから「凝り=乳酸の蓄積」は、大間違いなのだ!

乳酸という分子はあくまで細胞が糖を一時的に大量に利用した際に

発生してくる中間分子に過ぎない。

また糖の分解に伴ってミトコンドリアのクエン酸回路に流入するピルビン酸の

合成量は常に一定に厳密に管理されるゆえに、

乳酸はストックエネルギーとして細胞内に待機する糖の代用分子とされる。

このようなわけで決して乳酸は、これまでのイメージとしての

細胞の排泄物、ゴミ分子などでは決してなく、人体に絶対に必須な

なくてはならないありがたい分子である、ことが判明している。

100年前の分子生物学が未発達だった時代の誤った知識が

生みだした乳酸害悪論は徹底的に糾弾されてしかるべき時代遅れの妄論、妄説だ。

ちなみにガン細胞内に乳酸が多く合成されるのは、ガン細胞は解糖系だけを利用して

ATPを合成するからであり、ガン細胞が糖を大量に分解する結果、

乳酸も大量に合成されるというだけのはなしだ。

このガン細胞内に大量に合成されてくる乳酸を、ガン化の原因と錯覚するロジックが、

時折、ネット内などで見られるが、原因と結果を見誤った分析であることは自明だ。

細胞がガン化するには実に多様なファクターとパラメーターが原因する。

たったひとつの原因に特定し、それを除去すれば良い、とするロジックは、

疑似科学が得意とする詐術である。

さて、はなしを戻そう。

凝りがいったい何物であるのか?

わたしの見解では、分子レベルでは凝りとは変性タンパク質である、

との意見をすでに提示済みだ。

この身体を構造化しているタンパク質が変性すると凝りが出現するとみなせる。

変性タンパク質はヒートショックプロテインの力で修正可能だ。

だからヒートショックプロテイン医療の雄である鍼灸指圧は凝りを除去する医療だ。

こうして分子レベルの解読は進んできたのだが、

竜のようなエネルギーのカタマリとしての凝り、についての解読は、

まだまだ過渡期にある。

昨日も、夏らしいドラゴンが二匹、我が治療院に飛来しました。

暑い盛り、どうしてもクーラーに頼ります。

体壁系の冷えを守るために竜が凝りとして発生するようです。

そう、竜は凝りであり、エネルギーのカタマリであると同時に、

わたしたちの身体を守る守り神なのです。

だから凝りもまた守り神といえます。

龍神さまと共にある人体。

人体はどこまでいっても神秘のカタマリです。

2016.08.03 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 5

治療師となってすぐに凝りというものは、

みずからの力で動くものだ、ということを発見した。

そして、その凝りが動くさまは、まるで皮膚の内部を竜が

飛翔する、それにソックリなことにも気がついた。

さらに、この凝り竜が動くと、凝りを取るのに、

それほど物理的な筋力を使う必要がないことにも気がついた。

このような経験から、身体は自分の力で治りたがっている。

だから、その身体が本来的にもつ復元力を引き出すことが、

治療師の役目だと悟った。

凝りの動くさまは、ひとそれぞれだ。

非常に感度のいい身体があり、そういう身体の竜は、

驚くべき飛翔を見せる。わたしの指先から始まった竜の動きは、

その患者の身体中を駆け巡り、やがて患者の手足の先から

外界へと放たれる。天空へと飛翔する昇り龍だ。

大人しい動きの竜もある。概して高齢化した患者の竜だ。

それに比して子供の竜は元気がいい。

スポーツなどで痛めた身体に潜む竜も、威勢がいいものだ。

そんなバラエティー豊かな竜のなかで、一番手強いのが、

積年の慢性筋肉疲労が蓄積した凝りに棲む竜だ。

このヌシのような竜は、こちらの指の呼びかけにこたえて、

なかなか動いてくれない。そこにジッとトグロを巻いて

こちらを見据えているのは、わかっているのだ。

しかし、ひとの術をあざ笑うように、なかなか動こうとしない。

そんな時は、このヌシを直視せずに、ちょっとハスに構えて、

お前なんか相手にしてないよ、というそぶりで、

他の竜を探す。ヌシのいる壺だけでなく、こうした積年の凝りが

溜まった身体には、他にも様々な竜が棲んでいる。

ヌシがすぐに動かない場合は、この他の竜を動かすことで

ヌシを呼び出すのだ。ようやくヌシが動き出す。

凄味のある動きはまるで竜の王を思わせる動きだ。

「凝りには竜が棲み、この竜を動かすことを治療と称する」

ここ2000年の東洋医学の歴史のなかで、

こんなアヴァンギャルドな見解を提示した鍼医は、

わたしが初めてだろう。

わたしたち鍼灸師は、すでに中医学のマインドコントロールに染まっている。

経絡や気は、だから自明の、もとから当たり前にそこに存在するもの、

と決めつけている。そうしてそのことを金科玉条の如くに信奉し、

べつな概念が入りこむことを寄せ付けない。

紀元前のまだ中医学が体系化される前の鍼灸指圧術は、

まず治療師が患者の身体をよく按摩することからスタートした。

最初に治療師が患者の全身をくまなく指圧して触ることで、

凝りの強い部位や冷えた部位の特異点を見つけたのだ。

そうして、この凝りの強い部位には鍼をして、

冷えの部位には灸を据えたのだ。

これが原初の鍼灸指圧術だった。

易の概念、陰陽論、五行学説、天人合一説、

こうした高尚なロジックで化粧される前の、

まっさらな白紙の東洋医学は、ダイレクトに身体と対話する原初の鍼灸指圧術だった。

中医学の理論化と一般化、つまり中医学が医学としての理論武装をする過程で

なにかはじめにもっていた大切なものを失ってしまったような気がしてならない。

もう一度、ダイレクトに身体と向き合い対話してみたらどうだろう。

わたしが決して指圧を止めないのは、ダイレクトに身体と対話したいがためだ。

身体はそんなわたしの気持ちにこたえて、凝りに潜む竜を見せてくれた。

わたしが感得している気の世界を、わたしひとりの経験にして秘匿するには、

あまりに惜しいし、もったいない。

そんな不可思議な凝りの、命の、竜のありようを、

広く世間に知ってもらうべきだ。

そんな気持ちが芽生えてきたので、こんなシリーズを始めたのです。

身体はまだまだ神秘に満ちたフロンティアです。

昨日もたいへんに暑かったですね。

さて、今日はどんな竜が出現するでしょうか?

2016.08.02 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 4

ここ3回にわたり、わたしが感得している気の世界の

概要を少しばかり公開した。

ひとくちにツボを利用して凝りを取り除く、といっても

わたしが行っている内容は、「誰でもツボ」コンテンツとは

天と地ほども差があることがお分かり頂けたかと思う。

凝りはみずからの力、竜の動きによって自然にほぐれるものなのだ。

また、そのようにもっていく治療こそが最上の治療と言える。

なにしろ、竜が動きだせば、その竜が棲んでいた壺の周囲だけでなく、

身体全体、あらゆる領域がゆさぶられるのだ。

だから、一点のツボの竜を動かせれば、全体へと波及できると

いう意味でも、実に効率的な治療が達成可能だ。

しかし、ここ3回の凝りや壺に棲む竜の話、など

単なる作り話の荒唐無稽なフィクションと思われる方も多いかもしれない。

もちろん竜になぞらえたイメージである、ことは確かだ。

しかし、実際に凝りのなかには、こうした神秘的な動きを見せるものが

あり、その動きに導かれることで、ここまで治療師として生きてきた

ことはまったくのマコトのウソ偽りのない真実の話だ。

凝りが指の意念で動き出すサマをもっとも的確に表現するには、

やはり竜という想像上の架空の伝説の生き物になぞらえるのが、

一番しっくり来る。

竜は、流であり、隆であり、粒であり、留でもある。

百病は一気の留滞により生じる、と江戸期の後藤艮山は言った。

今の時代を生きる鍼灸師である養生クリエイターのハリィー今村は、

「百病は一気の竜体により生じる」と言い換えてみたい。

竜をうまく操ることができれば、体壁系の気の滞りは改善できる。

すべての疾病のベースには慢性筋肉疲労症候群がある、と

京都大学の医学部を卒業し心臓外科の世界的権威であった

福増一切照は、晩年に行き着いた触手療法で説いた。

慢性筋肉疲労症候群を引き起こしている凝りには、

必ずやヌシと呼べるような

強力な魔力をもった竜が潜んででいる。

そんな竜と格闘するという、とてつもない経験をこれまで何度もしてきた。

かわいい竜もあれば、竜の王もいる。

竜の王と格闘することで、竜の王国への黄金の扉が開かれたのだ。

Dragon Kingdom、竜の王国へ。

凝りと対峙して約25年、いま未知なる東洋医学が花開く。

2016.08.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 3

ひとの身体は生まれたばかりの時は、まるっきりグニャグニャだ。

赤ん坊は母の体内で羊水に浸り10月10日を過ごす。

つまり胎児は水生人類なのだ。

羊水中の母体内では地球1Gの重力負荷が減殺されるお蔭で、

赤ん坊の体壁系には、どこにも変性タンパク質が生じない。

しかし、生まれ落ちたその瞬間から赤ん坊は地球1Gの洗礼を受ける。

それからは一生、この世とお去らばするまで重力に抵抗して生きる。

バクテリアから高等生物まで地球の生き物はすべて重力を感知している。

そういう意味では地球の生き物たちはGファミリーと言えるだろう。

あのダーウィンも植物の重力を感知する仕組みが根の先端にある事を

実験で確認し発見している。重力センサーは平衡覚器として生まれ、

ひとでは耳の聴覚器へと進化している。

竜がよく集まるツボとして名を挙げた肩の肩井(けんせい)、

腰の大腸兪(だいちょうゆ)、足の三里(さんり)の

3つのツボは、言ってみれば重力負荷の集積しやすいツボだ。

こういうツボに変性タンパク質、つまり筋肉細胞のタンパク質が

変性することで凝りが生じ、この凝りのなかに竜が発生するといえる。

その理屈でいけば、身体の使い方いかんによっては、

あらゆる体壁筋肉系の部位、ツボに重力は負荷されるので、

身体の使い方いかんによって竜の潜むツボは刻々と変化する。

上記3つの竜穴(りゅうけつ)以外では、例えば眼の横の太陽(たいよう)と

呼ばれるツボも、よく竜が動くツボだ。

眼の周囲は重力負荷というよりも、単純に眼の動きを固定することが多いこと

から生じる凝りに伴う竜の集積だろう。

パソコンを凝視する作業が多い現代人の眼輪筋には、竜が集まりやすいのだ。

よくチマタの「誰でもツボ」コンテンツでは、ツボを押すには、

5秒間ほど押して、ゆっくりと戻す、などとツボを押す要領のアドバイスが

記載されている。これなんか、なぜこんなテキトーな事が言えるのか、

というくらいデタラメなアドバイスだから真に受けなくていい。

わたしがもしもうまい具合にツボに指を沈めて竜を動かせたら、

決して押した指を5秒で戻したりせずに、数えたことはないが、

恐らくは3分間や5分間はそのまま押し続ける。

竜はジッと押すことで、どういうわけか非常に活発に動くのだ。

竜が動き出すと、その動きはまるで身体中にある竜の道を通るが如くに、

体壁筋肉系をはね回り、その動きは全身へと波及していく。

肩を押しているのに足先が動き、腰を押しているのに指先がタップを叩き、

足を押しているのに口が笑い眼をしかめるのだ。

こうして竜穴から体壁系へと竜が活発に動き出すと、

全身の滞っていた気が流動性を取り戻す。

よくしたもので、全身の気の滞りが一段落すると、

竜の動きも遅くなり、やがて動きはストップしてくる。

だから竜と共にする治療は、いつ始まって、いつ終わればいいのか、

が明確にわかるから、面白いし、安心なのだ。

竜を使って治療するひとときは、わたしにとっても非常に気持ちいい瞬間だ。

治療には、シビアな面が多々あり、ストレスも強烈な場合が多い。

しかし、竜と遭遇することで、ストレスは大いに霧散する。

竜と共に治療できたから、ここまでやってこれた。

なぜ自分だけが竜の王国への切符を手にすることができたのか。

もしかしたら、もともとマヌケで無欲だったからかもしれない。

「活きた凝り」という私が生みだした言葉は「竜が潜む凝り」の別名だ。

活きた凝りの中には、壺に入った竜が眠っている。

この壺のなかの竜をうまく起こして動かせば、

体壁筋肉系は生まれたばかりの赤ん坊のような柔軟性を取り戻す。

チープなアンチエイジングなど、おととい来やがれ。

竜が動いた美容指圧のあとの患者の顔面の輝きはいったいどうだい?

竜使いの指圧師。うん、なかなか凄味のあるニックネームだ。

2016.08.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

Dragon Fly 2

気についての論考はこれまで何度もここのブログや他所でも挑戦した。

またツボの問題にも、何度も言及している。

繰り返しになるが、いわゆる

「誰でも出来る簡単ツボ治療」なるものは、

この世には存在しない。

そもそも素人にはツボなど取ることはできないし、

たとえマグレで正確にツボが取れたとしても、

そのツボを運用して自分や他人を治療することなど到底できない。

よってチマタに出回っている「誰でもツボ」コンテンツは、

すべてデタラメの放言である、と断じることができる。

だいたい誰でもツボが取れて、誰でもツボ治療がすぐにできるのなら、

わたしのような鍼灸指圧師の存在意味はない。

同じ理屈で言えば、例えば

「誰でもすぐに今から歌える蝶々夫人」なる本がないのと同じだ。

声楽家が歌うのを聞いたことがあるだろうか?

あの歌い方を素人がすぐに真似して歌えるわけがないことは、

誰でも想像がつくはずだ。あの歌い方であの声が出るまでには、

芸術大学に入学してしかるべき発声法に習熟して、そうして

様々な声楽用の楽譜を歌うプロセスを繰り返して、

ようやくプッチーニ作オペラ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」

の朗々たる美声のアリアが歌えるようになるのだ。

ソプラノのアリアを誰でもすぐに歌えないように、

ツボを使って誰でもすぐに治療など絶対にできないのだ。

「誰でもツボ」コンテンツがこれまで鍼灸指圧術の

価値を間接的に直接的に貶めてきた罪は計り知れないほどに大きい。

ツボの何たるか?に対する深い洞察や葛藤も経ず、

気の何たるか?に対する長年の格闘もない者に、

ツボや気や東洋医学を語る資格はないのだ。

そんな現実を踏まえて本シリーズを読んで頂きたい。

わたしはこれからこのシリーズで、

これまでどこの誰も語っていないわたしオリジナルの

気の感触やツボについての認識を語っていく。

さて、少しずつ、わたしの治療の中身を公開していこう。

ヤツが現れるツボは、だいたい決まっている。

経絡図のツボでいうと、肩の肩井(けんせい)、

腰の大腸兪(だいちょうゆ)、足の三里(さんり)の

3つのツボに、ヤツが潜んでいることが多い。

ヤツはだいたい睡眠状態に入ってから現れるものだ。

だから、この3つのツボに指を沈めて、患者がうまい具合に

寝てくれると、だいたいヤツは姿を現してくれる。

ヤツは患者の体内の動きだから、もちろん音などしない。

しかし、ヤツの動きはそれはそれは神秘的で賑やかだ。

ツボとは壺なのだ。

壺の底には竜が眠っている場所がある。

竜の潜む壺を見つけて、竜を起こして、竜の力を利用して、

身体中の気を動かすことを治療という。

竜の力をうまく利用できると治療効果は格段に上がる。

だからいつも竜を探しつつ治療するのだが、

なかなか竜のいる壺を見つけることができない事もある。

そんな時はことさらに竜に拘泥することなく、

竜を使わないでツボ治療をするようにする。

ツボ治療をするということは、竜を使った壺治療と、

竜を使わないツボ治療の二つのやり方がある、

などとは、これまでどこの誰も語っていないコンテンツだろう。

わたしがある場合には、たった1回の治療で絶大なる治療効果を

上げ得ることができるのは、壺の中に眠っている治癒力の源泉である

竜の力をうまく利用できるからなのだ。

人体に同居し共生している竜にはどれだけ感謝しても

感謝しきれないほどに感謝している。

2016.08.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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