Dragon Fly

いったいヤツにはじめて遭ったのはいつの事だったろうか?

記憶はおぼろげだが、この道に入ってすぐの事だった気がする。

わたしが鍼灸学校に通っていた1993年は、

最後のマッサージ科の生徒が資格を取った年と重なる。

だから2年制で按摩師、マッサージ師、指圧師の国家試験に受かった自分は、

本科3年在籍時から出張で、有資格者として仕事をしていた。

学業と仕事の両立は決して楽ではなかったが、早くから手を作りたい自分にとっては、

この2年制で指圧師の資格が取れたことは大変にありがたいことだった。

当時、出張治療で頂いた治療費は1時間、3000円。

出張料込みでの値段としては格安だったと思う。

もっとも開業して24年を経た今の治療院での治療費は

1時間、4000円だが、これも考えてみれば格安だ。

それはともかく、鍼灸学校3年当時は、昼は学校で鍼灸を学び、

夜は親戚の家などを周り出張治療の指圧師として働いて、

とにかく手を作ることに必死だった。

いま何度も「手を作る」と繰り返したが、その行為が

結果としてヤツとの出会いを演出したのだろう。

鍼灸指圧師にとって、手は命だ。この手の感覚が仕事の良し悪しのすべてを決める。

真に癒しとなる術が施せる手であることは言うまでもないことだが、

幸運にも私は早くからヤツを感じることができた。

しかし、ヤツと遭遇する術は誰からも教わったわけではない。

あくまで自然に身についた、というか、そんな世界がある、

ということを早くから見せられていたのだ。

これまで凡百の論説を読んだが、わたしが感得したヤツの世界を

記述したものはまず見かけていない。

そういう意味では私がここ24年来、感じている世界は

オリジナルな世界なのだ。

患者の身体に指を沈めてジッと静かに待つ。

決して焦ってはいけない。すぐに出てこなくても辛抱強く待つ。

そうすると、やがてヤツが現れる。

もちろん、いつもすべてヤツに逢えるわけではない。

わたしたちは身体というものが物理的に触れるモノだけで出来ていると教わってきた。

しかし、そんな近代科学の常識がヤツの出現で

見事に引っくりかえってしまうのだ。

その動きは、まるで小さな生き物、

例えるなら竜が狂喜乱舞して飛翔するさまにそっくりだ。

そう、ヤツは竜に似ている。

わたしがここ24年間、治療の時に感じている竜は、東洋医学の世界では気と呼ぶ。

気などあるわけがない。ただの迷信だ。というのが現代医学の立場だろう。

その現代医学の立場はそれはそれで尊重したい。

でも、やはり、実際にヤツはいるのだ。

新生 養生クリエイター ハリィー今村が

あなたの知らない世界、

竜の王国を語ります。


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2016.07.31 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

新生

昨日にふと、

勝ち組=ケチ組=ズル組=パナマ組

ということに気がついた。

だとすると、

負け組=マジメ組=清廉組=潔白組

とでも言えるかもしれない。

マジメで清廉潔白であればあるほどに損をする社会なんて、

決していい社会とはいえない。

なんでもパナマ・ロンダリングされている日本企業50兆円のマネーが、

しっかりと徴収され環流すれば、

この国は消費税を増税する必要などない、などとどこかで読んだ。

なんだかなぁ、と思う今日この頃である。

さて、わたしはこの自前のブログで養生法の探求をしているわけだが、

とりわけ、こだわっているのがオリジナリティーという部分だ。

どこかに書いてあることや、誰かがすでに提唱したネタを、

コピペしたり、まるで自分の意見のように書くことは、

わたしは極端に嫌いで、そういう論説はこれまでやっていない。

つねに意識しているのは、これまで見たことも聞いたこともない

わたしオリジナルの斬新な養生法の提案だ。

その路線で前稿までの5回は、ユニークな栄養学が提示された。

これからも、アッと驚くような論説を展開していくつもりだ。

7月はわたしの治療院「鍼灸指圧 光伯堂」に、

山梨県や神奈川県や愛知県や大阪府など遠方の常連さんにも、

ご来院頂きました。

8月は例年通り夏休みを取らずに営業いたします。

8月の休業日は、1日(月)、8日(月)、

14日(日)、15日(月)、21日(日)、22日(月)、

28日(日)、29日(月)、となります。

この8日間以外の日は原則、すべて営業日です。

お盆の長期休暇などを利用して、どうぞこの機会に、

暑い最中の身体のダルサを取りに、

我が治療院に足をお運び下さい。

You must change to remain the same.

時代も身体も瞬間瞬間にアポトーシス&リモデリングします。

この宇宙のすべての事象は、変わらないために変わりつづけています。

アヴァンギャルド鍼灸指圧師ハリィーに、

新たなキャッチフレーズが降臨しました。

名づけて「養生クリエイター」!

変わりつづける時代のなかで、その時代時代に

マッチした養生法を創発し、提案する。

新生 養生クリエイター ハリィー今村、

新たな使命と共に仕事、情報発信に邁進する所存です。

どうぞ今後ともご贔屓の程よろしくお願い申し上げます。

2016.07.30 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

華麗なる日々

唐辛子の効用、オレの投稿まとめ ←クリックしてご覧ください



ここのところ暑さが一段落したせいか、治療院の仕事量が多い。

暑い盛りには、汗ばむせいか、お客さんたちも、

ひとに触られるのがイヤになって、やおら仕事量も減るが、

暑さが収まると、暑い最中のダルサが、いっぺんに噴き出して、

常連さんが列を成すとまではいかないが、

予約がたてこむものだ。

さて、冒頭クリック記事は、かつて自分が熱心に投稿していた

とある掲示板における唐辛子に関するトピックをまとめて、

どなたか存じ上げない方が阿修羅掲示板に投稿してくれたものだ。

面識はございませんが、その方にこうしてスッキリとまとめて頂いたせいか、

ネタを投稿した当の本人もちょくちょく読み直して、非常に重宝している。

検索に「養生法の探求」と検索ワードを入れると、

上位にこのサイトの記事がひっかかってくる。

阿修羅掲示板は、オモテのメディアが報じない裏の情報が載る

なかなかいいサイトであり、そこにこうして自分の発信した情報が

掲載されていることは名誉なことと嬉しく思っている。

先日、忙中閑有りの休日に大都会(笑)の静岡市に出掛けた折りに、

老舗の蕎麦屋でカレー南蛮を頂いた。

またその帰り道には焼津市の人気パン屋で、夕食用にカレーパンを買った。

翌日の昼は地元のスーパーで買ったレトルトのタイカレー。

カレー続きの、まさにクルクミン三昧の華麗なる日々を過ごしたというわけです。

カレーの主成分のターメリックに含まれる黄色色素のクルクミンにも、

すぐれた抗酸化作用や薬効があることが判明しています。

クルクミンは生姜(しょうが)にも含まれる成分です。

唐辛子の辛味や生姜の辛味の、辛味成分は舌の味蕾では弁別できないといわれます。

舌の味蕾は塩味、甘味、苦味、酸味、旨味、の5種類の味を弁別します。

辛味はですから、味蕾とは別の受容体にヒットするのです。

その辛味を受容するべつの受容体が温度センサー細胞のTRP受容体です。

唐辛子が日本に伝播したのはポルトガルやスペインの宣教師がのった船が

日本に上陸した頃といわれます。

唐辛子の栽培自体は非常に古くから行われており、

メキシコでは8000年以上前からとされます。

コロンブスが中米から自国のスペインに唐辛子を持ち帰り、

欧州に広まり、やがて、スペインから江戸期の日本に持ち込まれました。

爾来500年ほどを経て、急速に唐辛子は人々の嗜好品として普及しました。

甘唐辛子と銘打って売られているなかに、時々、なんだコリャー!

と悲鳴を上げるように辛いものが混じっていることがあります。

きっと、その大当たりの唐辛子は成育過程でムシにかじられたのでしょうね。

いま大豆を育てていて、よくわかるのですが、本当にムシたちは、

美味しい野菜が好きなのです。

ムシたちに囓られてもメゲズニ育つたくましい枝豆がフサフサと成るのが待ち遠しい

今日この頃です。

中医学では辛味は肺と大腸を養うといいます。

しかし、カプサイシンもカプサンチンも血液中に入れば全細胞を養うといえます。

食薬一如。

食こそ薬、食こそ命。

小腸のセンサー細胞から読み解く新しい栄養学。

なかなかユニークな論考が展開できました。

2016.07.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

味蕾が示す未来の栄養学

ここのところ小腸のセンサー細胞にスポットを当てて論説を展開しています。

べつになにかゆえあってというわけではなく、なんとなくなりゆき

というか、自然にこの領域を考察しています。

それで小腸のセンサー細胞は生命維持に不可欠な細胞であることは、

だいぶ認識が深まりました。

この小腸のセンサー細胞の出先機関ともいえるのが

ひとの舌にある味蕾(みらい)という味を弁別する細胞です。

この味蕾という細胞もほぼすべての動物の口中に存在する大事な細胞です。

しかし、その保有数にかなりの差があることがわかっています。

早飯、早糞、芸の内。

丸のみ系の爬虫類や鳥類の口には、味蕾センサー細胞は少数しか存在しません。

トカゲやチュンチュンは、つまり食べ物を口で味わうのではなく、

小腸のセンサー細胞で味わっている、といえそうです。

ちなみに爬虫類のトカゲの口中にある味蕾の数は200個で、

鳥類のオウムで350個、ムクドリやアヒルが200個、

ニワトリやハトにはたった20〜30個しかありません。

これらに準じて味蕾の数が少ないのが、やはり丸のみ系の肉食の哺乳類で、

ネコの味蕾は500個となっています。

肉食獣たちは、味わうというよりも、命の息吹を躍り食いしているようです。

一転して草食系の哺乳類は驚くべき味蕾の保有数を誇ります。

ブタやヤギの味蕾の数はなんと1万5000個、

イエウサギでは、さらに多く1万7000個、

ウシにいたっては、なななんと2万5000個もの味蕾を保有します。

これらの草食獣は、広大な草原の多様な草のなかから自分にとって必須の分子を

もつ草と、自分にとって毒となる草を弁別する必要があります。

だから、これほど多くの味蕾センサー細胞が草食獣の口内に獲得されたといえます。

では、なんでも食べるヒトの味蕾の数が気になるところです。

ヒトの味蕾の数はちょうど肉食獣と草食獣の中間の成人で5000個から7000個と

いったところに落ち着いています。

このヒトの舌や口腔内にある味蕾センサー細胞の数や、

草食獣や肉食獣との食性の相違や、味蕾の数の比較からも、

また、小腸センサー細胞の異なるタイプの分子を弁別する仕組みから言っても、

やはり人間は草食性でも肉食性でもない雑食性と言えるのでは、

と推察する次第です。

バラエティーに富んだ食べ物が、舌の味蕾センサー細胞をよく刺激し、

小腸のセンサー細胞をよく刺激し、消化液や消化管ホルモンが

バラエティー豊かに分泌されるから、すべての臓器や組織や

細胞が生き生きと栄養効果に浴するのです。

ヒトはパンのみにて生くるにあらず。

しかし、やはりパンのみにて生きる、ともいえます。

どうみてもおかしな成分が入っていそうなモノは避けるのは当然です。

でもなぜ糖質を制限しなければならないのか?

まったくもって合点がいきません。

ブドウ糖を小腸のセンサー細胞のEC細胞が受容することで、

セロトニンというヤル気ホルモンが分泌されて、

情動が安定するのです。

あるいは肉汁やアミノ酸や枝豆を小腸のセンサー細胞のG細胞やM細胞が

受容することで、胃や膵臓がより増強するのです。

糖質も肉もアミノ酸も枝豆も脂肪もミネラルもビタミンもフィトケミカルも、

すべて人体に必須の成分、分子です。

このことを味蕾センサー細胞と小腸のセンサー細胞はその機能で、

わたしたちに教えてくれているのです。

浅薄な健康常識に常に右往左往し路頭に迷い続ける哀れな養生難民を救うには、

まずもって人体という天地自然に教えを請うべきです。



「天地達観の位には、聖人と称し仏陀と号するも、もとより人なれば、
畢竟 我 講求討論の友にして、師とするものは天地なり」三浦梅園



生きるために食べる。

食べるために生きる。

食と命はひとつです。

2016.07.25 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 食薬一如

べつばらのひみちゅ

スマホもガラケーも所持していない私のような者は、

世のトレンドにはうといものだが、幸いにして

生業が鍼灸指圧業で接客業なので、

お客さんがその時々のハヤリを教えてくれる。

昨日は高校の世界史の先生の常連さんが開口一番に、

「ポケモンゴーには、ほんと困ったもんだ。株価がうなぎ上がりだって」

と言ったので「アレって、何すかね、いつぞやのタマゴッチの再来ですか?」

とトンチンカンな応答をして、はなしに花が咲きました。

なんでも、ポケモンなるバーチャルなキャラを探しに、

日本では広島まで参詣する者が多々あるであろうとのこと。

ほんと、なにが面白いのか、原始人の私にはまったく理解不能なのですが、

こんな現象そのものが、本当に大事な物事を深く考え追及する意識を

喪失させてしまう目くらましのスピンなのだろうと、推察する次第です。

もっともマーケティングに支配されたメディア情報は、

すでにスピンの情報しかないのであり、

いまさらこんなことを指摘しても、もはや手遅れともいえます。

手遅れと言えば、健康カテゴリーに関しても、これだけスピンな情報ばかりでは、

なにが真実で、何を信じればいいのか、わからない状況となっています。

健康になるためには糖質を制限すれば良い。

この新しい医学常識が席巻して久しいわけですが、

これなども、まだまだ十分な検証も整っていないあやうい仮説に過ぎないわけで、

糖質制限という言葉が一人歩きして、さも正論、正義のように語られるのには、

冒頭の常連さんではないが、本当に困ったもんです。

小腸のセンサー細胞には、ブドウ糖を受容してセロトニンというヤル気ホルモンを

分泌するEC細胞があります。これはつまりはブドウ糖、糖質を摂取することで、

EC細胞がこのブドウ糖に反応してセロトニンという情動安定に不可欠な

ホルモンを分泌することを意味します。

ここで、ピンッと来ました!

はは〜ん、な〜るほど、そういうことか!

よくこういうことがあります。

どういうことかというと、食事をしていて、その内容が

ちょっとコッテリとか、ちょっとショッパイとか、

なんとなくそんな味のものばかりだったりすると、

食後にどうしても、甘いものが食べたい気分になります。

そんな時にそれように買ってあった、みたらし団子や、どら焼きや、

羊羹やプリンを食べると、お腹の底から満足感に浸ります。

このメインで食べた内容にプラスするあとひと味の満足感。

言わば別腹(べつばら)の秘密が、もしかしたら小腸のセンサー細胞にあるのでは?

と思い至ったわけです!

小腸のセンサー細胞には、それぞれが得意とする化学分子にヒットするセンサー細胞が

用意されています。

すでに触れているEC細胞はブドウ糖に反応することを得意とします。

それから、G細胞は肉エキスやお酒に特別に反応します。

またM細胞はアミノ酸や卵黄や枝豆の成分に、

S細胞やD細胞は胃から流入してくる塩酸に反応してそれぞれが、

消化管ホルモンを分泌する仕組みです。

もちろん、これは代表的な分子の一対一を取り上げたまでで、

その他の複数の分子にも、ヒットするセンサー細胞もあります。

ということで、これらの小腸のセンサー細胞たちが、

口から入ってきた飲食物の化学分子に反応することで、

必要なホルモンが体液中へと分泌されて、

脂肪があれば胆嚢から胆汁を呼び寄せたり、

小腸内が胃酸の塩酸で酸性化しそうになれば膵液のアルカリで中和したり、

酒や枝豆や肉エキスが小腸内に入ってくればG細胞がこれを捉えて、

膵臓や胃の細胞分裂を促して、胃や膵臓が強化される仕組みです。

わたしたちはこのように日々食べたものが、

小腸のセンサー細胞に受容されることで、しかるべきホルモンが

分泌されて生体のホメオスタシス(恒常性)が維持されているのです。

もしも、口からモノを食べないと、これら小腸のセンサー細胞が、

取りこむ化学分子がなくなり、小腸のセンサー細胞は仕事を失ったプータローに

なって、廃人のようになって、やがて枯れて死滅します。

断食、少食、絶食はこの小腸のセンサー細胞の枯渇を引き起こすでしょう。

食べ過ぎた時に、一食だけ抜くとか、一時的に少食にするのならまだしも、

果たして断食の継続が健康になるなどとは、断じて思えません。

ヒドラに端を発した地球動物界のここ10億年史は、

食べて生きることを目的に進化しました。

その10億年の動物史のなかでずっと変わりなく化学分子を摂取して、

ホルモンを分泌し続けて、すべての動物の腸内でその命を

養ってくれた細胞こそが、小腸のセンサー細胞なのです。

「別腹は小腸のセンサー細胞のお導き」だったのです!

肉食系や、アミノ酸系の食べ物だけではG細胞やM細胞だけしか活性化できません。



EC細胞(以下 E)「なんでぇ〜、今日のランチじゃあ、

オレが欲しいブドウ糖が落ちてこねぇじゃん!

おいっ、宿主のホストの旦那っ、

ほら、そのメニューに載っているスイーツの

プリンをさ、ちょっと、追加注文して、頼んでよ!」

宿主(以下 宿)「あ〜、お腹いっぱい。

ひさびさの中華ランチの麻婆豆腐定食、旨かったね!

でも、なんとなく、これだけじゃあ物足りないような・・・

うんっ、この杏仁豆腐、旨そうだ。追加で注文するか!」

E「ふふふ、ホストの旦那、オレの気持ちをよくわかってるよ。

そうそう、こうして杏仁豆腐に含まれるブドウ糖を

EC細胞のわたしが取りこむことで、

真の満足感を演出するセロトニンというホルモンを

こうして細胞膜から体液中へと

開口放出できるってわけなんですな、

ほい、ドバーッと、セロトニンだよ〜ん!」

宿「いや〜、杏仁豆腐も旨かったよ。本当に満足しちゃった」




「別腹は小腸の気持ち」

これで、あなたも今日から糖質制限を卒業できます、ラッキー(笑)

だいたい、小腸のセンサー細胞から読み解いた栄養学なんか、

これまで提示されたことはないんだから。

これ世界初、本邦初かもよ。

バラエティーに富んだ食べ物があなたの小腸のセンサー細胞たちをよく活性化し、

バラエティーに富んだ消化管ホルモンが分泌されることで、

ヒトの体内生理はホルモンによる動的恒常性を達成します。



さて、ここんとこの習慣、朝の枝豆の見回りに行ってきます。

2016.07.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

枝豆礼賛

腸ブームの先駆者・藤田恒夫博士 ←クリックしてお読みください




藤田と言えばキョウビは、回虫博士のニックネームや

腸内フローラ研究で有名な藤田紘一郎博士が

真っ先に思い浮かびますが、わたしの場合は藤田と言えば

この新潟大学の名誉教授であった顕微解剖学、内分泌学の権威、

故・藤田恒夫博士が一押しです。

この冒頭クリックの対談内容も、なかなかレベルが高いので、

読みづらい方も多いかと存じますが、

ザックリとポイントを絞ると

キモは「腸の表面にあるセンサー細胞の機能」といえます。

前稿で濃いブドウ糖を受容してセロトニンを分泌するEC細胞に触れましたが、

このセロトニンを分泌するEC細胞をはじめ、

アルコールや肉エキスに反応してガストリンというホルモンを分泌するのがG細胞、

アミノ酸や卵黄や枝豆に反応してコレシストキニン(CCK)と

いうホルモンを分泌するのがM細胞、

塩酸に反応してセクレチンというホルモンを分泌するのがS細胞、

と、EC細胞、G細胞、M細胞、S細胞と、

このように腸の表面には複数のセンサー細胞が埋設されて、

口から入って胃を通過してきた化学分子を待ち受けているのです。

このセンサー細胞は化学分子を受容してホルモンを分泌することから、

受容分泌細胞とも、その形状から小腸基底果粒細胞とも呼ばれます。

小腸センサー細胞の構造は、山型のピラミッドのようなフォルムをしており、

そのピラミッドのてっぺんには化学分子を受け取る毛のような突起が出て、

ここで肉エキスや枝豆やアルコールやブドウ糖を受け取ると、

ピラミッドの底辺にドット状にたくさん集まっているホルモンの入った袋を、

細胞膜に寄せていき、そこでΩ(オメガ)状に細胞外へと袋を解放し、

ホルモンを分泌する仕組みです。

スマートボールとか、パチンコのようなイメージでいいでしょう(笑)

化学分子がセンサー細胞の頭頂部の仕掛けにヒットすると、

底面の口が開き、チンジャラジャラ、チンジャラジャラと

ホルモンが分泌されて、

「1番台、EC細胞、セロトニン大量分泌、フィーバー入りました!」

と小腸のホール係が、だみ声でマイクを手に

血液中へと大声で全身に響くように知らせるのです(イメージです 笑)

この小腸のセンサー細胞の仕組みは進化発生学的にみると、

今から5〜10億年以上前に地球に発生した腔腸動物の

ヒドラの祖先の内胚葉にまで遡ります。

この腔腸動物からわたしたち脊椎動物への流れは、

ヒドラ→ホヤの原索動物→ヤツメウナギの円口類→魚類→

両生類→爬虫類→鳥類→哺乳類で、

もうひとつの流れが

ヒドラ→プラナリアの扁形動物→ミミズなどの環形動物→

タコの軟体動物→昆虫やエビの節足動物

となります。

このヒドラからのふたつの流れである脊椎動物の頂点であるヒトと、

無脊椎動物の頂点である昆虫は、

だから生命進化の道筋のなかでは同じ立ち位置になります。

さてそれはともかく、ここで列記したすべての動物たちには、

ヒトの小腸にあるセンサー細胞とおなじものが、揃っているのです。

つまり小腸のセンサー細胞レベルでみると、

すべての動物は同じ立ち位置となります。

ヒドラの祖先という非常に古い発生を起源にする動物門が獲得した

腸のセンサー細胞の機能は、生命進化を経てもなんら変わりなくその機能を

保持し、種の進化を経ても受け継がれて、進化の最前衛のヒトや昆虫にあっても、

まったく衰えることなく機能しつづけたのです。

これはどういうことか?と言えば、

この小腸のセンサー細胞こそが生きるに必須の

分子を弁別する最も大事な細胞だった!

といえます。

おなじ構造の味蕾(みらい)という味センサーの細胞は舌の表面にあります。

しかし、ヒトの味蕾は一種類しかありません。

ヒトはこの一種類の味蕾という味覚センサー細胞で

5種(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味)の味を弁別します。

舌にはたった一種類しかない味蕾と、

小腸には複数種あるセンサー細胞の違いをみても、

いかに小腸が優れた器官であるか、が伺えます。

この小腸の複数のセンサー細胞のすべての頂点にヒットするような

バラエティーに富んだ食事を心がけることで、

ホルモンの栄養効果( trophic effect )に浴することができます。

藤田恒夫博士によれば、枝豆とビールの組み合わせは、

膵臓や胃に対する trophic effect の効果大ということであり、

ビアガーデンが開催される今の時期には嬉しい情報かと存じます。

枝前と言えばウチの庭の枝豆もチョウの幼虫に葉を食べられながらも、

なんとか白い可憐な花を咲かせ始めています。

膵臓を強く大きく太らせる trophic effect 満点のお墨付きを頂いているのが、

枝豆です。枝豆つまり大豆には、膵臓を増強する効果があるのです。

味噌、醤油、納豆、豆腐と日本人は大豆をよく食してきた民族です。

このような大豆を加工して食べる日本の食文化は

結果として日本人の膵臓を強化して糖尿病を予防したとみなせます。

フード・ウェポン(食の兵器)。

国を乗っ取りたくば、その国の食文化を破壊せよ。

戦後の急速な食の欧米化は、まさに日本の食文化を崩壊せしめ、

結果として日本人の膵臓の弱体化を招き、

膵臓ホルモンのインシュリン分泌能が低下したことで

血糖値が上がりだし、医療利権が血糖降下剤の売上で

ドル箱を稼ぐ礎となったのです。

結果の血糖値うんぬんのはなしじゃあない!

結果を生みだしたもと、ひ弱になった膵臓を茹でた枝豆で鍛えればイイのだ!

脚下照顧。いつも誰の足もとにも、

宝が転がっています。

お日様が顔を出しました。

枝豆の周囲の草刈りにいきます。




2016.07.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

trophic effect

「梅干しの力」椿茶屋ブログより ←クリックしてお読みください!


わたしの姉夫婦が静岡県は藤枝市の岡部にて

椿茶屋というカフェを営んでおります。

ここは昔ながらの美しい日本の里山や

田園風景が広がる実に風光明媚な名所です。

その椿茶屋の毎日更新されるブログに、

一昨日は自分の過去記事が掲載されました。

記事タイトルは「ブルータス ぴくぴく」というものです。

感の良い方はピンと来ると思いますが、

自分たちの子供の頃の人気テレビ番組の「お笑いスター誕生」

に出た筋肉漫談が持ちネタの「ぶるうたす」をもじりました。

筋肉がどんどんと痩せてしまう症候群は、

いまではサルコメペニアと呼ばれ恐れられています。

自分もすでに46歳を過ぎて、寄る年波を痛感しております。

使っていなかった筋肉がやせてきたのを実感し、

本年の正月より、また(笑)筋トレを本格的に始めております。

チャンバラエクササイズを6ヵ月経過し、

いまは、懸垂と腕立て伏せをメインにプログラムを実践しております。

筋肉も含めて人体組織は使うことで、発達します。

世の中では絶食や少食がブームですが、食べないことは、

腸の微絨毛のセンサー細胞を使わないことを意味します。

口から消化管に食べ物が入ってこないと、

小腸の表面の微絨毛は枯れていき、センサー細胞が消失してしまいます。

こんな悲惨な結果になる少食や絶食が果たして健康な効果をもたらすのでしょうか?

大いに疑問です。

食べるから腸のセンサー細胞が食べ物の分子を受容し、

その分子に応じたホルモンを分泌するのです。

濃いブドウ糖に反応して小腸の表面にあるEC細胞がセロトニンを分泌します。

セロトニンはご存知のようにウツ病を予防し治療する

やる気のもとになるホルモンです。

つまりブドウ糖はセロトニン分泌になくてはならない栄養なのです。

甘いモノを食べて幸せを感じるのは、甘いブドウ糖に反応して、

小腸のセンサー細胞が消化管ホルモンのセロトニンを分泌するからなのです。

甘いモノを欲するには、それ相応の理由があったのです。

世はブドウ糖を制限する糖質制限の時代です。

極端な糖質制限は恐らくはこの小腸のブドウ糖センサー細胞のEC細胞を

枯渇させてしまうでしょう。

そのあげくにセロトニンの分泌が低下、もしくは消失し、

ウツ的な精神を引き寄せてしまうかもしれません。

大工さんや職人さんの10時と3時のオヤツには、

細胞のエネルギー源であるブドウ糖を補給し疲労を除去し、

小腸のEC細胞を刺激しセロトニンの分泌量を増して、

もう一度仕事に取りかかる「やる気」を再生する重大な効果があったとみなせます。

糖質制限という浅薄な医学的知識がもたらす新しい健康常識は、

いまやとどまることを知らない混乱を医学界に招き入れています。



「ホルモンによっては、その標的になる内臓を大きくする作用がみられる。
これを医学の方では「栄養効果( trophic effect )」という。
酒や枝豆のように特殊なものでなくとも、食物を腸に入れるということは、
さまざまなセンサー細胞を刺激して消化管ホルモンを放出させることであり、
これらのホルモンの少なくとも一部のものが、腸壁や膵臓に栄養効果を
及ぼすことになる。こうして、正常に食事をしていればー
とくにいろいろなセンサー細胞を刺激するようなバラエティーに富んだものを
食べていればー胃腸や膵臓は大きく保たれる。
逆に食事をとらなくなると、消化器系は細胞分裂が少なくなり、
臓器全体として萎縮する。この本の冒頭で書いたように、今日では患者さんの
静脈から必要なすべての栄養物質を注入して、何ヶ月も生かすことができるから、
食物を口から摂り、その栄養を腸から吸収することは生命にとって不要なことだと
思われがちである。しかしこれは思い違いであって、
腸に食物がはいって来なくなると、センサー細胞が消化管ホルモンを出さなくなり、
その栄養効果もなくなる。そのため胃腸の壁は紙のようにうすくなり、
膵臓も見るかげもなく小さくなってしまうのである。
これらの臓器も気の毒だが、もっと哀れなのは、私たちのセンサー細胞である。
食物の化学的刺激に感じてホルモンを出すという仕事がなくなれば、
この細胞の存在理由はない。むかし『唄を忘れたカナリヤ』という歌が
はやったが、まさにそれであろう」藤田恒夫『腸は考える』岩波新書




筋肉もセンサー細胞も、ミトコンドリアも使うことで栄養効果が発揮され、

ますます発達してくる。

バラエティーに富んだ食事と、バラエティーに富んだ運動が、

腸のセンサー細胞を発達させて、筋肉を発達させて、

全身のミトコンドリアを発達させるのだ。

身体も頭も使うために存在する。

誰かが提示したドグマ(原理)を鵜呑みにするのではなく、

徹底的に頭を使って反証を試みる。

頭を使うとは、そういう作業を言うのだ。

懸垂はほんの少しの手の置き方の修正で肘の痛みが出ない、ことを体得した。

胸板がほんの少し厚みを増しています。

筋トレの trophic effectを体感する今日この頃です。

2016.07.21 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 身体操法

空と海と土と

ミトコンドリアを体内に宿した真核生物が謳歌する

生物多様性あるこの地上の楽園はここ20億年を経て形成された。

この間の生命史のドラマはミトコンドリアなしでは

成し得なかった。もしもミトコンドリアがいなければ、

いまもこの地上には生命らしきものはいっさいなく、

海中か、もしくは土中に酸素を嫌う嫌気性のバクテリアやアーキアが

いるにすぎない実に殺風景な地球だっただろう。

しかし、もしも本当にミトコンドリアがいなかったとしても、

地下では今も見ることができるような想像を絶するバクテリアやアーキアの

王国が27億年を経て築かれたことは間違いないだろう。

地下の総生物量は推定で200兆トン。

また海洋に棲息する海洋ウイルスの総生物量は

シロナガスクジラ7500万頭に相当する。

恐らくは地下にも、おびただしいウイルスがいるはずだ。

海洋ウイルスは海洋バクテリアの生物量をコントロールしている。

海洋性の光合成バクテリアは海洋性のウイルスであるバクテリオファージに、

殺されることによって、大気中の酸素や二酸化炭素濃度がバランスを保っている。

つまり地球大気の酸素や二酸化炭素の濃度構成は

海洋バクテリアや海洋ウイルスが生みだしているのだ。

地球の大気中には酸素や二酸化炭素が含まれるだけでなく、

窒素も含まれる。この窒素は元素記号をNと書くが、

Nがふたつくっついた窒素ガス分子は、非常に強固に連結されているので、

これをほどいてNを取り出す作業には、特別な酵素を必要とする。

その特別な酵素をニトロゲナーゼと呼ぶが、土中の窒素固定細菌が

この酵素を合成できる。

この土中の窒素固定細菌がいるおかげで、わたしたちは大気中の

窒素ガスのNをアミノ酸の形で食事から摂取できる。

地下の王国の住人である窒素固定細菌はすでにわたしたちの生理に

欠くべからざる非常に重要な貢献をしてくれていたのだ。

原発事故だけに限らず土壌を汚染するような環境破壊をつづけていけば、

やがて窒素固定細菌をはじめとする土中世界の

住人たちの生態にも悪影響が及ぶだろう。

窒素固定細菌がもしも土中から姿を消せば、

植物は窒素を固定できなくなり枯れて死に、

その植物を食料にする動物も窒素源を失い絶滅するはずだ。

地下の王国と地上の楽園は密接につながっている。

それだけでなく母なる海もまた大気を通じて土中や地上とむすびつく。

ひとは空と海と土と共にある存在だ。

環境を汚染することは自分を汚すことに等しい。

わたしたちは地球を呼吸し地球を食べて生きている。

2016.07.17 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

地下の王国

いまの地球大気に占める元素の組成比率は、

酸素濃度は約20%で、残りの約80%が窒素で、

温室効果が取り沙汰される二酸化炭素は

わずかに0.035%を占めるのみだ。

この地球大気のなかでわたしたちは酸素を

吸って呼吸活動をおこないATPを生み出すことで生きている。

このような酸素呼吸を人間は当たり前の所与のものとしているが、

この真核生物に特有のエネルギー産生システムは、

地球生命界ではかなり新しいタイプに属する。

いやもっといえば超マイナーな呼吸システムで生きているドメインが、

真核生物界、ユーカリアの生き物と言える。

わたしたちは燦々と太陽が輝くこの地上を楽園と感じている。

しかし、それはあくまで人間の主観であって、

脚下照顧、足もとを見つめるとまた違った世界が見えてくる。

ひとが日々、踏みしめているこの大地の下には

総生物量で地上の生き物の総量をしのぐ生き物が棲息している。

その地下の生物量はなんと200兆トンに及ぶという。

この200兆トンに及ぶ地底世界の住人は

好熱性で酸素を嫌うバクテリア(真正細菌)や

アーキア(古細菌)がほとんどだ。

これら微生物にとってはわたしたちの住む地上世界は、

酸素という猛毒の有毒ガスが充満し、

太陽光線の紫外線という有毒エネルギーが降り注ぐ

地獄に他ならない。

エネルギー産生システムが異なれば、さほどに世界は違って見えるのだ。

かつて今から27億年前頃に地球の大気に占める酸素濃度が上昇を始めた。

このシアノバクテリアによる地球大気の酸素汚染を回避するために、

酸素を嫌うバクテリアやアーキアは地中世界へと逃避したのか。

爾来、27億年余、かれら好熱性、嫌気性の微生物たちは、

わたしたちの知らない暗黒のアンダーグラウンドに

キングダム、王国を築いたのだ。

例えば大豆の根に共生する窒素固定細菌がいなければ、

ひとは食材から摂取する窒素源を失う。

土中世界の住人である窒素固定細菌がいるからこそ、

植物も動物も大気中の窒素をその体内に取り込めるのだ。

近年になり生物による汚染除去(バイオレメディエーション)が注目されている。

土壌細菌の白色腐朽細菌の一種が産生する酵素には、

環境汚染物質のDDTや殺虫剤の成分、ポリ塩化ビフェニール、

火薬のトリニトロトルエン、各種プラスティック類を分解する作用がある。

このことからウラン、セレニウム、ヒ素、水銀などの有毒重金属すら

いずれは土壌微生物のバイオレメディエーションで分解除去が可能かもしれないと

期待がもたれている。

長年踏みしめてきた足元の住人達に頭を下げる時代が到来しつつあるようだ。

人間なんて、本当はもの凄くちっぽけでマイナーな生き物なんだよ。

その人間がなんでこんなにドヤ顔で地上を闊歩しているのか?

地面のしたの事なんかこれまで意識してこなかったから、

そんなに威張っていられたんだよ。

地下には、人智を越える王国が広がっている。

2016.07.16 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

地上の楽園

生命がこの地球に誕生したのは今から38億年前とされる。

その頃の地球には酸素がなかった。

だから地球最初の生命は酸素なしで生きられる生き物だった。

いまでも土壌中やヒトの腸内などにいる嫌気性バクテリアのたぐいが、

おそらくは地球最初の生命だったとされる。

今から27億年前ころになるとシアノバクテリアという

光合成をおこなうバクテリアが増えてきて、

二酸化炭素と水から炭水化物を合成し酸素を放出しはじめた。

その結果、地球には酸素が増えていった。

海中の酸素は海中の鉄と化合し、酸化鉄となって沈殿した。

いまわたしたちの身の回りにある鉄は当時、

海中に沈んだものが鉄鉱となり精錬されて製品化されたものだ。

やがて酸素が海中から大気中へと拡散していき、

地球の大気濃度に占める酸素濃度もあがっていった。

酸素を嫌うバクテリアはこの頃から土壌中へと住み家を移したのだろうか。

酸素を嫌うバクテリアにとって酸素は毒ガスに過ぎない。

シアノバクテリアは実は地球最初の環境汚染の張本人ともいえるのだ。

この地球の酸素濃度の上昇という激変に遭い、

そこから地球の生命形態が変容をはじめた。

今から20億年前、あるひとつの奇跡が起こる。

酸素を嫌うバクテリアと酸素を吸収できるバクテリアが共生融合を開始した。

この奇跡の生き物が自分達の祖先だ。

爾来、20億年、地上で様々な生命が誕生し絶滅し進化してきた。

もしもこの20億年前のバクテリア同士の奇跡の共生融合がなければ、

いまのわたしたちはここに存在しない。

このことの意味を本当にわかっている者がいまの地球にどれだけいるだろうか?

真核生物、ユーカリアと呼ばれる生き物の体内にはすべからくミトコンドリアがいる。

このミトコンドリアが酸素を吸着してくれるから、酸素の毒にやられずに

真核生物は地上で生きられるのだ。

もしもミトコンドリアがいなかったら、

いまの地球の様相はまったく違ったものになっていただろう。

酸素濃度が上昇した地上で生きることを可能にしてくれたのは

すべてミトコンドリアのお蔭なのだ。

ミトコンドリアがこの地上に生命の楽園を生みだしたのだ。

わたしたち真核生物界はいってみればミトコンドリア・ファミリーだ。

だから地球には、アーキア(古細菌)、バクテリア(真正細菌)、

そしてミトコンドリア・ファミリー(真核生物)の

3種の生き物ドメインがいるだけ、と言い換えることができる。

ミトコンドリアの重要性はどれだけ強調しても強調し足りない。

2016.07.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | ハリキュウ戦隊ミトレンジャー

前記事のコメント欄への返信記事

akechiさん、いやほんと草刈りはとっても楽しいんです。

バッタやカマキリやミミズの地球に生きる仲間たちが挨拶に来てくれるし。

ミミズの運動能力の高さが、またハンパない!

あの高速の動きは、ヘビにも勝ることを今回、確認できました(笑)

ミミズの腸内には落ち葉などのセルロースを分解消化する腸内細菌が棲んでいる。

ミミズと、このミミズの腸内細菌が地球にいなければ、

これほど豊かな土壌は形成できないでしょう。

ミミズは肥沃な土壌を生み出す生産者です。

ただし、草刈りの最中はあんまり余分な事は考えないで、

もう無我夢中で刈ります。

そうしていると草刈りハイのような状態になってきます。

ようは気持ちがいいから草刈りをしているだけなんです。

そんなささやかな一庶民の楽しみが、いつの日か奪われて、

ヨソの国に押し入って、その国の人間の仲間を殺すために駆り出される。

それが戦争の正体で、憲法改正、安保法の究極の目的です。

戦争の時代を経て、なぜまたいま戦争を語るのか?

まったくもって意味不明な悪しき「ゆらぎ」が出現しています。

自分たちにこれからなにができるのか?

ここからが正念場かもしれません。





陣さん、ばっちゃんも我が目で確認したいと選挙フェス観戦ツアーに

東名バスで掛川から東京まで出向きました。

ばっちゃんいわく、100万人にひとり出る逸材と喝破しておりました。

二人三脚で応援演説をしていたタローちゃんよりも、

一枚も二枚も器がでかいと。

なんでも彼はヨーガの実践者だそうで、道理でグル的な要素があると

うなずきました。自分の食を律し、自分の身体を律する。

そんな政治家らしからぬストイックな生活が彼の生命観を醸成したのでしょう。

F1種のタネの危険性を指摘し、真顔で地球を救え、などと言った候補者は、

彼いがいにはいないでしょうね。

大げさな綺麗事を唱えて当選した者が、その大げさな綺麗事を実行することは、

ありません。彼はそんな意味不明な綺麗事などいっさい言わずに、

具体的な策をちゃんと述べました。

その具体的な策を実現するために、これからはわたしたちがその目的に

向かって力を合わせていく番です。

在来種、固定種のタネが播かれたのです。

芽を育て花をつけて実を結び、またタネができるまでに

もっていくのは、わたしたちひとりひとりの今後の生き方にかかっています。






ひろみさん、ほんと85%の日本人が信任していない政党が、

ドヤ顔で政権を執って、ドヤ顔で憲法をいじくっているのです。

三輪さんも原発について、なかなかわかっていますね。

原発はもちろんプライオリティーな課題です。

しかし、これも世界規模の運動がなければなかなか難しい問題です。

こうした世界規模の問題が最近は多いですよね。

ISテロ問題しかり、F1種のタネ問題しかり、GMO・遺伝子組み換え問題しかり。

ひとつの問題が世界全体とつながる。

そんな時代ということは、やはり世界全体がつながっていかなければ、

いけない時代が来たということなのでしょうね。

こうした世界規模の俯瞰視野が、彼にはあります。

地球を救うことは、つまりはミツバチを救うことであり、

バッタを救うことであり、ミミズを救うことであり、

世界中のひとの子供たちを救うことにつながります。

本当にウソつきばかりの大人があまりに多いことは嘆かわしい限りです。

この三輪さんと対談している大臣も、まったくウソつきもいいとこです。

ウソつきにはそろそろ退場してもらって、

まともな人間を少しでも多く上に配置したいものです。





akechiさん、陣さん、ひろみさん、の変わらぬご贔屓、

ご指導ご鞭撻をお願いするとともに、

みなみなさまのご協力を今後ともよろしくお願い申し上げます。




※ なぜか普通に返信コメを返信欄に書いて投稿したら、

不正な投稿と判断されてコメントがアップできなかったので、

こちらに少し内容が変更しましたが、記事としてアップしました。

戦争やテロはすべてインサイドジョブ、と書いたのがいけなかったのか?

草刈りが気持ちいい、と書いたのがいけなかったのか?(笑)

世は不可解なり。

2016.07.12 | | コメント(10) | トラックバック(0) | 未分類

選挙後の雑感

予想通りのクール(狂)ジャパンな選挙結果でした。

これで原発も万々歳で絶好調に推進、再稼働の方向でしょうね?

あるいは憲法改悪、消費税アップと、良からぬ「ゆらぎ」をさらに

大きくしたい方々には、まことに喜ばしい結果とあいなりました。

まっ、国民のレベルに応じた政治家が選ばれて、

そして、国民のレベルに応じた政治が行われていくわけで、

すべての責任はわたしたちひとりひとりの国民にあることは

間違いありません。

とはいえ、オレはあんな連中を選んじゃあいないけどさ(笑)

今朝は早くからこういう時の気分転換にもってこいの

草刈りを徹底的にやった。

汗みどろになって草と格闘していると、

そこかしこからピョンピョンとバッタが現れて、

カマキリも、ミミズも顔を出してくれた。

あいつらは幸せだよね。

日本の国政選挙なんかとは、いっさい関係ない暮らしがあるから。

いや、待てよ?

ミツバチの群れが突然にいなくなるのは、ミトコンドリア異常のタネのF1種を

頻用するようになったことが原因と分析する向きもある。

こんな恐ろしいタネなしのタネを使うことを許しているのも、

この国の政治に原因するのだ。

だとしたら、昆虫たちやミミズもまた日本の政治と否応なく関わらざるを得ない

とも言える?なんとなんと、わたしたちの政治は昆虫やミミズや植物や土壌の

幸せとも密接に連環しているのだ。

現政権が果たして昆虫やミミズや植物や土壌にとって幸せな政治を

この先、行うのだろうか?

とても心もとない。

昆虫やミミズや植物や土壌の幸せがあって、はじめてわたしたちひとの幸せもある。

そんなこんなを草刈りに汗を流しながら連想した。

お天道様はいつもわたしたちを見ている。

誰かを騙し、苦しめて、そうして幸せになったような気分でいるそんな者も、

ちゃんとお天道様はわかっている。

お天道様に恥ずかしくない政治こそ、真に地球の生き物にとって優しい政治だろう。

ミツバチたちがいつも幸せに花の蜜に集まる、そんな暮らしが

長くつづくことを願ってやまない。

雑草は本当にたくましい。手に豆が2個もできちまった(笑)

わたしたちレジスタンスも雑草のように強く逞しくあれば、

きっといつかお天道様が味方をしてくれる日が来るだろう。

その時まで負けずにコツコツと我が道を貫きます。

2016.07.11 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 未分類

蝶の羽ばたき

今朝はこのパソコンのある三畳間の日本間に朝日が差し込んでいる。

鳥たちがもうかまびすしく賑やかに鳴いている朝だ。

改憲いや壊憲へと突き進むのか、それとも抑止力となる人間を

政界へ送りこむことができるのか?

日本国にとって節目となる重大な一日が幕を開けた。

話が変わるが先年の夏に飼っていたカブトムシのつがいから17匹の幼虫が生まれた。

その幼虫が6月の中盤から続々とサナギになり、7月に入り次々と成虫に脱皮した。

いま現在2匹のメスのサナギを残すのみで、14匹が成虫に目出度く変態した。

残念ながら1匹はサナギになるのに失敗して、ケースの底でご臨終召されていた。

またウチの荒れ庭の庭木やウチのサッシでは、セミの幼虫が脱皮ざかりだ。

昆虫たちはご存知のように背骨、つまり脊椎がない無脊椎動物の仲間だ。

無脊椎動物には人間にある高度な免疫システムの獲得免疫がない。

だからマクロファージをはじめとする自然免疫のちからと、

自前の抗生物質などを分泌することで、その免疫力を維持している。

地球に生きる生き物の半分以上が昆虫だ。

つまり昆虫には獲得免疫はないが、昆虫の免疫力はかなり高いのだ。

蝶のなかまのヒョウモンエダシャクは面白いことをする。

ヒョウモンエダシャクの幼虫は馬酔木(あせび)と呼ばれる植物の葉を食べて育つ。

馬酔木とは呼んで字の如く、ウマがアセビを食べると酒に酔ったようにフラフラに

なることから名づけられた植物だ。このウマのフラフラの原因は

アセビの葉に含まれるグラヤノトキシンという毒による。

ヒョウモンエダシャクは毒であるグラヤノトキシンを体内にため込みながら

やがて成虫になる。なぜヒョウモンエダシャクはわざわざグラヤノトキシンを

体内にため込むのか?その理由はグラヤノトキシンの毒を体内に満たすことで、

鳥に食べられなくすることがその理由だ。

そもそも馬酔木がグラヤノトキシンという毒を合成するのは、

馬酔木自身が自分を鳥や虫に食べられることから守るためなのだ。

その植物の免疫物質ともいえる毒を、上手に借りてヒョウモンエダシャクは、

我が身を守る戦略に出たといえる。

昆虫たちが地球生命界の覇者になった理由のひとつが植物たちと早くから共生した

ことだと、よく言われる。花たちはミツバチや蝶に花粉を運んでもらうことで、

雄花と雌花が受粉しタネをつけることができる。

花たちは、だから受粉の合図を知らせるネクターガイドと呼ばれる昆虫たちの目でしか

捕捉できない紫外線の波長を花から照射して、花粉を運んでもらう。

花と昆虫は人間には見えない色の言語で会話をしているのだ。

こんな素敵な花と昆虫の関係に水を差したのが、

F1種のミトコンドリア異常の花粉による

CCD(Colony Collapse Disorder・蜂群崩壊症候群)、

VBS(Vanishing Bee Syndrome・ミツバチ消失症候群)の事件とされる。

わたしたち人類文明はすでに花と昆虫たちの

こんな美しい絆すらも引き裂いてしまった。

バタフライ効果とは、自然なカオスの系における初期の小さなゆらぎの入力が、

最終的には「蝶の羽ばたきが竜巻に変わる」ほどの大きな変動を

引き起こすことを例える複雑系科学の概念だ。

CCD という小さなゆらぎが、やがて竜巻に変わる時、

生態系は畏れ多き大きなゆらぎに見舞われるだろう。

日本政界の悪しきゆらぎも日に日に竜巻の度合いを増している。

くい止めるにはひとりひとりのささやかな抵抗が絶対に必要だ。

ちっぽけないち庶民のささやかな抵抗という蝶の羽ばたきが、

竜巻になる時、ゆらぎは新しい局面を迎えるはずだ。

今日は選挙の日。

みなさん、新しいゆらぎを引き寄せましょう!

2016.07.10 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

珍説

数日前に以前に購入して一読した本を再読した。

今売れっ子の自然科学系の学者の本だ。

若手で主張にセンスがあって自分も共感する箇所が多々あるのだが、

キリンの首が長いのは変異個体が生き残ったから、という部分だけは、

賛同しかねる。この突然変異と自然淘汰を進化の原理に掲げる

アカデミズムにおけるダーウィニズムのマインドコントロールの徹底には

本当に驚いてしまう。普通の首の長さの群れに、

いきなりチョー首の長い奇形個体が突然、一斉に生まれてくるのか?

そしてそのかなり異質な首ながろくろっ首の赤ん坊のキリンを、

その親キリンたちは奇異に思わずに普通に育て上げるのか?

いやそもそも首の長さに対応できる首を支持する筋肉が発達していない

のだから、なにをするにも重たい首を持ち上げることなど

はなっからできない。つまりこうした奇形個体は普通は

自然界では親が養育を拒否することで淘汰される。

遺伝的に弱い個体は徹底的に選別してかかるのが自然界の厳しい掟だ。

こうして簡単に論破できるダーウィニズムの盲点を、なぜ完全にスルーして

さも首の長い個体が優位に立って進化の道を歩んだ、などと言い切るのか?

そこのところがいつも不可解だ。

わたしはラマルクの獲得形質の遺伝をおおむねで認めるラマルキアンなので、

こういう部分にはかなり敏感に反応してしまう。

本ブログで最近にネタにしているミトコンドリアについても

獲得形質の遺伝はすでに確認されているようにも見受けられる。

熱帯に住む人間は熱帯ゆえに、ただでさえ身体が熱くなる環境なので、

暑さをうまく逃がす身体の方が都合が良い。

こうした熱帯環境の人間のミトコンドリアは、だから熱帯適応型の

熱の産生を抑制して、ATP産生を促進するタイプに適応進化する。

またエスキモーなどの寒冷地に住む人間の身体は寒冷地対応で

温かい方がいい。よってエスキモーのミトコンドリアは、

熱産生の効率を高めて、ATP産生を抑制するように適応進化する。

人間が世界各地に散らばったのは、ほんのここ5万年のあいだの出来事だ。

たった5万年以内の選択圧でも簡単にミトコンドリアは環境に順応するように

進化できるのだ。こうした可塑性、順応性、融通性が、

生命の素晴らしさと言えよう。

キリンの首が長くなったのは、もしかしたらミトコンドリアの働きかけ、

ミトコンドリアのささやき、があったから、などと想像するのも面白い。

ミトコンドリア遺伝子と細胞核遺伝子は常にコミュニケーションをとっている。

キリンの祖先のミトコンドリア遺伝子が細胞核遺伝子に向かって

「おいっ、俺たちさぁ、ちょっとニッチを狙って

首を長くしてみたら、けっこうクールで、

のちのち哺乳類のなかで人気が出ちゃうかもよ」

なんて言って、それを受けた細胞核遺伝子が、

「おっ、いいねえ、ソレ!

いっちょ、遺伝子を改変して首長対応遺伝子を組み合わせて、

哺乳類のスターに躍り出ようぜ!」

なんて、その昔に会話したのかもしれない。

実際にヒトの受精卵が胚に発生していく段階では、

ミトコンドリアが核をネックレスのように取り巻き、

なんらかのやりとりをしていることが確認されている。

ミトコンドリアが生命進化の鍵を握っている可能性は大いにある。

「キリンの首が長くなったのはミトコンドリアがそうしたいと思ったからだ」

いままで聞いたこともない珍説がここに誕生した。

2016.07.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

選挙前の雑感

いわゆる選挙なるものが明日に迫ってきた。

さて海外で数日前にテロがあり、

ここ静岡県の西部地区の高校を卒業された女性が、

犠牲になった。わたしの鍼灸学校時代の学友が2名、

同じく浜松西高校の卒業生であることもあり、

とてもひとごとと思えない痛恨の事件だ。

イタリアなど他国の犠牲者も含めて20人余の

亡くなった方々に慎んでご冥福を申し上げます。

ISがなぜ日本人を標的にするのか?

その原因を作ったのは他でもないとある人物の仕業だ。

とある人物がわざわざ中東に出向きISに宣戦布告をし、

ISに対抗する諸国にカネをばらまいた。

その結果が今回のような事態を招いたのだ。

また2006年の国会でのとある人物の答弁が以下だ。




吉井英勝議員「海外(スウェーデン)では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」


首相「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」



吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」


首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」 



吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」


首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」 



吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」


首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」



吉井議員「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と虚偽報告の経過を教えて欲しい」


首相「調査、整理等の作業が膨大なものになることから答えることは困難」



吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」


首相「質問の意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている」




そして3.11が起こり、

未曾有の人類史上最悪の大規模放射能汚染が発生したにもかかわらず、

なぜか今、川内原発が再稼働し、さらに今月26日には伊方原発も再稼働する予定だ。

万全の態勢を整えつつ、事故は繰り返し起こり続けるということでみんなオッケー?

オッケーなわけねぇじゃん!

本当に本当に本当に本当に本当に本当にとてつもなくおかしい、

いや、とてつもなく恐ろしい国にいま自分はいる。



ほんの少しでも、

まともな国になって欲しいからやっぱり明日は選挙に行きます。

2016.07.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 未分類

いのちのタネ

野口のタネ屋・野口勲さんのミトコンドリア的タネ論 ←姿勢を正してお読みください




こちら冒頭に貼りました記事はご存知の方も多い在来種、

固有種のタネを販売するその筋では有名なタネ屋さんの

店主である野口勲さんの論説です。

野口さんは一時期から騒がれ出したミツバチたちの突然の大量失踪事件の

原因がミトコンドリア異常の植物にあると、独自の分析をされています。

生命とは何か?を追及していくと突き当たるのがミトコンドリアです。

ここのところわたしの脳裏に舞い降りているのが

「ミトコンドリアと生物種との共進化」というキーワードです。

現生鳥類のミトコンドリアは鳥の体内で2億年の時を共に過ごし、

発熱能力を上げて高体温の39℃を生み出す進化型ミトコンドリアに

エピゲノムに進化しています。

このようなミトコンドリアの進化は実はごく普通にヒトでも

起こっており、熱帯に住むヒトのミトコンドリアは発熱を抑えて

ATP産生を重視する方向へ進化し、寒冷地に住むヒトの

ミトコンドリアは発熱量を増して、ATP産生を抑制する方向へと

シフトします。そのせいでエスキモーには男性不妊が多くなります。

どういうことか?

つまりエスキモーの男性の精子のミトコンドリアのATP産生量が

抑制された結果、その精子の運動量が落ちて卵子にまで到達できない

ことで男性不妊が起こるとされます。

おなじような機序で作られているのが現在のF1種のタネということです。

種なしの野菜を食べ続けていると、いったいひとの身体にどんな変化が現れるのか?

これもまた壮大なる人体実験と言えます。

今から20億年前、原始真核生物とミトコンドリアの祖先が共生融合を開始しました。

この奇跡的なミトコンドリアとの共生融合がなかったら、

いまもこの星には恐らくは真核生物は存在しなかったでしょう。

見渡す限り、目に見える生物らしいものは一切見えない清らかだが、

あまりに殺風景な星。そんな地球であったことでしょう。

しかし、実際のわたしたちのいまの地球は実に生物多様性に満ちあふれています。

我が家は牧之原市の田舎ですから、周りを茶畑に囲まれて緑の景色です。

うちの庭は雑草だらけですが、バッタやセミやカナブンやチョウをはじめ

昆虫たちの天国です。土をほじればミミズが湧いてきます。

土壌はミミズたちが生みだしています。

空にはいつも鳥が舞っています。

こんな当たり前の命あふれる世界は、いったい誰のお陰で出来たと思いますか?

そうすべてミトコンドリアのお蔭なのです。

ミトコンドリアがもしも原始真核生物と共生融合しなかったら、

うちの庭も茶畑も、いやわたしという存在もなかったのです。

この地球の生物多様性はひとえにミトコンドリアが生みだしたのです。

地球を生命溢れる星に変えたミトコンドリアはまるで地球の命のすべてを

見守りコントロールするあの手塚治虫の漫画「火の鳥」のイメージに重なります。

奇遇にも野口さんもまた「火の鳥」をお店の看板娘に据えておりました。

ミトコンドリアこそ地球の「いのちのタネ」です。

ミトコンドリアに命を読み解く鍵があります。

ATP産生に舵を切るか、熱産生にベクトルを傾けるか、いずれにしろ

ミトコンドリアの数が多ければ対応はしやすいです。

ヒトという種とミトコンドリアの共生期間はわずかに600万年。

わたしとわたしのミトコンドリアの共生期間はわずかに46年。

わたしの46年連れ添ったミトコンドリアをさらに進化型に

バージョンアップする。少しハードな筋トレにもだいぶ慣れてきました。

わたしのなかの「いのちのタネ」を増やし継いでいく。

それが健康的であるための養生の究極の鍵かもしれません。

2016.07.05 | | コメント(12) | トラックバック(0) | ハリキュウ戦隊ミトレンジャー

鳥に学ぶ

地球に生命が誕生したのは今から38億年前とされる。

いわゆる現在も土壌中やヒトの腸内にいる

嫌気性バクテリアが地球で最初の主たる生き物だった。

嫌気性というのは酸素を嫌うという意味だが、

38億年前の当時は、まだ酸素は地球上にはほとんど無かった。

この嫌気性バクテリアは、だからエネルギーであるATPを生み出すために、

硫化水素やメタン、アンモニアなど当時の地球に当たり前にある元素を

電子受容体にした。

今現在のわたしたちヒトを含む地上で繁栄している生き物たちは、

酸素を電子受容体にする真核生物と呼ばれる一群だ。

この酸素というシロモノは今でも嫌気性バクテリアにとっては、

毒でしかない。だから酸素のない深い土壌中や酸素に触れることがない

ヒトの腸管内で嫌気性バクテリアは今もひっそりと暮らしている。

もしも今から20億年前にミトコンドリアの祖先のαプロテオバクテリアと

原始真核生物が出会い、融合し、共生することがなかったら、

地球は今も見渡す限り植物もない丸坊主の大陸と魚一匹いない海があるだけ

の実に変化のない淋しい景色の惑星だったかもしれない。

つまりバクテリアだけの惑星だ。

いまの変化に富んだ地球の姿から殺風景なバクテリアしかいない地球を

想像するのはなかなかに難しいが、もしかしたら、

宇宙のどこかには今もそんな星がありそうだ。

さて、ミトコンドリアが真核生物に共生をはじめてすでに20億年ほどが経過した。

そういう意味ではわたしたちの体内のミトコンドリアも20億年選手だ。

しかし人類と呼ばれる種とミトコンドリアの共生した期間は

わずかに600万年弱だ。

鳥類はご存知のように中生代に繁栄を極めた恐竜の子孫だ。

中生代にすでに鳥類型の恐竜が発生し、そこから今まで進化してきた末裔が、

今、このパソコンを打つ部屋の窓から見える電線にとまり

チュンチュンと鳴いているスズメだ。

だからスズメを含む鳥類のミトコンドリアは鳥類の体内で

すでに2億年の時を刻んでいる。

つまり鳥類のミトコンドリアは2億年選手と言える。

ヒトのミトコンドリアはわずかに600万年選手、

鳥類のミトコンドリアは2億年選手。

ミトコンドリア界の長老が鳥類のミトコンドリアで、

ヒトのミトコンドリアはまだまだ新参者、ビギナーと言えよう。

わたしが本稿で何が言いたいのか?

それではキモをズバッと言い切ろう。

つまりはヒトのミトコンドリアはいまだ進化の過程にあるのだ!

ある種が絶滅せずに地球環境に長く棲むということは、

その種がそれだけ地球環境によく適応できたことを意味する。

鳥類の体内温度はヒトの体内温度の37℃よりも2℃も高い39℃だ。

この高体温は恐竜時代からそのように高かったのか、

ここ2億年で獲得した形質なのか、はまだわからないが、

鳥類にとってはこの39℃の高体温が地球で生き抜いていくには

メリットが高かった

ということだろう。39℃というとヒトの場合はひどい風邪や、

インフルエンザに罹った時に発現する熱だ。

もしかしたら、ひとの発熱現象は超短期的なトリ的な進化と言えるのだろうか?

ミトコンドリアもある種との共生が長いと、その種の棲む環境に

適応してATP産生と熱産生のバランスを取る。

寒い地域に長く住めば熱産生の度合いを高めて、

反対に熱い地域に長く住むとATP産生に舵を切る。

黒人が短距離走に強いのは熱い地域に住んだ人種ゆえにATP産生の能力が高い

黒人特権であり、エスキモーが脂肪分の多いアザラシをたくさん食べて

熱産生を高めるのは寒冷な気候に適応したミトコンドリアが進化したお蔭だ。

さて今後のこの変化絶えない地球でヒトが長く生き残っていくには、

わたしたちはどんな風に進化したらいいのか?

をここで考えてみよう。

わたし的には、わたしたちは今後、自身のミトコンドリアの数を増やすことで、

生き残りをかけていけばいいと考えている。

ミトコンドリア数を増やせば、ATP産生にしろ、熱産生にしろ、

どちらにせよ、高効率になる。

ハイスペックでハイクオリティーな鳥類型のミトコンドリアシステムをいちはやく

獲得した者が、恐らくは今後、生き残っていく人類となる。

ひとはいつも空を飛ぶ鳥に魅了されてきた。

酸素のない真っ暗な土壌中からミトコンドリアのお蔭で陽の当たる世界を見ること

ができた。土中から地上へ、地上から大空へ。

鳥たちはミトコンドリアを進化させることで、さらに髙みへと舞ったのだ。

ならばわたしたちヒトもあとに続こうではないか!

鳥を見習って自分たちのミトコンドリアを進化させよう!

ミトコンドリア進化型ホモサピエンスが、

あらたな時代のケンシロウとなる。

2016.07.03 | | コメント(0) | トラックバック(0) | ハリキュウ戦隊ミトレンジャー

火の鳥

「邪気を散ずること大いなる錯(あやまり)なり。邪を正にすることを療治というなり。(邪を)発散して当分治すること安し。のち、大いに災い出で、悪病を生ず。この病を発散して治せんと思う人は、病人の道具を盗み取り、或いは首を切るに同じ大罪至極なり」「邪気は元来、動気にして神なり。これを散ぜんと思わば(病人の)首を切る。実邪漏らさず留めて正に成さば万病治するなり。邪正一如なる事を明らかに知るべきなり」「我かつて病を治す事を知らずとなり。またいわく、病を治せんと思わば(病人の)首を切るべし。命は病、病は命となり」松田博公「日本鍼灸を求めて」緑書房



我が国の鍼医の一派が、かつて読み解いた命のありようが、ここに記載されています。

すでに何度も述べたように、わたしはこの言葉に出会った時に

雷に打たれたような衝撃を受け、得も言われぬ感情に突き上げられて

嗚咽混じりの涙を流しました。

医療者は患者の苦痛を取り除こうとするばかりに、その患者に出現している症状を

どうしても敵視してしまいます。

症状から病名を付けて、病因を割り出し、そこから徹底的にその病根を攻撃しに

かかります。そうすることで病気を攻略し最終的にヤマイを征服せんとするのです。

だから医療はドラマに満ちており、医療者はヤマイというモンスターに果敢に

挑む英雄、ヒーローとして描くに最適なモチーフとなります。

漫画、テレビドラマ、映画のエンターテイメントの世界で展開する医療譚はみな

すべて医療者をヒーローに描きます。

こんなイメージが生みだしたのが医療は患者の苦しみを取り除かねば意味がない、

という強迫観念です。

治療はうまくいく場合もあれば、そうでない場合もあります。

1回で簡単に症状が取れる場合もあれば、何年も治療してようやく

いくらか改善されるケースもあります。

現実の東洋医学の現場は、決してエンタメの世界のドラマのようには

うまくいきません。

奇跡の手、神の手、がやすやすと量産される時代に、

もんもんとひたすら自問自答する日々が続きました。

そんなある日、ふと手に取った本の最後で

バッタリと冒頭の文章に巡り会ったのです。




ヤマイとイノチはわけることなどできない。

ヤマイそのものがイノチだ。

ヤマイのなかにイノチの輝きがある。

邪を正に転換してはじめて治療といえる。



驚くべきことに攻撃する対象としてのヤマイが

ここではイノチと一体化し融合していました。

そしてヤマイは切り離すべき存在でなく、

いつもイノチと共にある存在だ、と明記されていました。

この言葉たちとの出会いは、わたしの医療観を根底から

変革しつづけています。

新しい分子レベルの解読においても、いつも多賀法印流の邪正一如の思想は、

わたしを導きつづけています。

フリーラジカルも活性酸素も乳酸も邪として徹底的に貶まれてきました。

しかし、フリーラジカルはそれ自体が細胞やミトコンドリアの動的均衡を

保持するサーモスタットの指標となることがわかり、

細胞代謝の余剰汚泥と思われていた乳酸はそれ自体がミトコンドリアの

エネルギー源としてATP産生に寄与していることがわかりました。

邪と思っていたフリーラジカルや活性酸素や乳酸という分子は、

ことごとくすべて正だったのです。

ニック・レーンは先のミトコンドリア論の名著「ミトコンドリアが進化を決めた」

のなかで「生命現象に偶然進むものなどほとんどない。

むしろあるのは、細胞の底流をなす代謝への絶えざる適応なのだ」と説きます。

幕末の漢方医で名医とされた新宮凉庭は「元気はいずれも自然の運行である」と

言いました。

天地自然であるひとの身体から読み解く養生法の至宝とは何なのか?

それは素直に天地自然である身体に教えて貰うのがベストです。

現生鳥類の体温は人間の37℃よりも高い39℃です。

この高代謝な鳥類のミトコンドリアは恐竜時代の鳥類と共に

2億年余の共進化を遂げて、いまやもっとも高精度のハイクオリティーな

ミトコンドリアシステムを鳥類の体内で構築しています。

海鳥のカモメなどは見た目にはまったくエイジングを発現せずに、

軽く70年から80年を生きるといいます。

オウムは100年、アホウドリは150年もの寿命をもつといいます。

この鳥類の装備するミトコンドリアシステムをそっくりと真似したら?

そう、それこそが最強の養生法、ミトコンマンへの道と言えます。

キモはなにか?

ミトコンドリア数を増やすこと。

この一点がすべての鍵を握っています。

ミトコンドリア数が多ければストックエネルギーの乳酸を

より効果的に利用できます!

サラブレッドに匹敵する乳酸活用型の人間になるには、

ミトコンドリア数を増やせば可能かもしれません。

ひとはミトコンドリア数を増やすことで、

不死鳥、火の鳥に生まれ変わるのです。

ニック・レーンの名著に導かれた全5話、ここに完結。

2016.07.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | ハリキュウ戦隊ミトレンジャー

微光

「欠陥のあるミトコンドリアを利用する細胞ほど、内部の環境は酸化性になる。しかし、『酸化性』といっても、細胞が内部環境を制御できなくなるわけではない。細胞は、その振る舞いを環境に適応させることで制御を維持し、新たな『状態』を確立している。タンパク質、脂質、炭水化物、DNAはたいてい、この変化の影響を受けないーまたしても、酸化の作用がたまっていく証拠の登場を見込んでいた当初のミトコンドリア老化説の予言に反している。・・細胞や組織の構造はほとんど酸化されないのだ。また、できるだけ損傷の少ないミトコンドリアが増殖しやすいので、ミトコンドリアに明らかな変異や損傷のしるしはほとんど見られない。当初のミトコンドリア老化説で予測された急激かつ壊滅的な損傷が見られないのは、フリーラジカルが危険を知らせているためなのである」ニック・レーン著 斉藤隆央訳 田中雅嗣解説「ミトコンドリアが進化を決めた」みすず書房




抗酸化物質の摂取が健康にとって有益と証明できる確たる証拠はない。

それなのに、そもそも、なぜこれほど抗酸化物質がもてはやされるのか?

と言えば、それは細胞生理学において、いや一般の健康法論において、

「酸化=悪」というマインドコントロールが広く普及しているからだ。

では実際の生理現象において本当に「酸化=悪」なのか?

と言えば冒頭の文章にみるように

「細胞や組織の構造はほとんど酸化されないのだ」

なんと実際の生理現象においては酸化の蓄積が否定され、

酸化そのものが否定されているのだ。

そしてさらに驚くべきことは、この幾らか細胞や組織が酸化性を帯びた時に、

そこから復して正常化するための分子レベルのカスケード反応が起こり、

ミトコンドリア遺伝子の転写が活性化し呼吸鎖複合体が多く作られて、

細胞核内の遺伝子が変化し正常なミトコンドリアの生成を促進する、

その一連のバックアップのフィードバック機構をスタートさせる

発火点となるのは、酸化の張本人のフリーラジカルそのもの、とされるのだ。

つまりどういうことか?

ようは生理現象における酸化という幾ばくかのペーハーの偏りそれ自体が

細胞やミトコンドリアの動的均衡を維持する標識として機能している

ということだ。

結局のところ、とどのつまり、フリーラジカルは

実は細胞生理を統合し制御するためには、なくてはならない分子

であることがついに判明した。

邪正一如(じゃしょういちにょ)。

この機においてわたしたちは悪と貶(さげす)んできた

フリーラジカルの汚名を返上し、名誉を回復し、

これまでの非礼に深く頭を下げてフリーラジカルに対して

お詫びを申し上げなければならないだろう。

「フリーラジカルが危険を知らせて」くれるから、

わたしたちの細胞は動的均衡を保持できているのだ。

ありがたきかなフリーラジカル、

嬉しきかな活性酸素。

通常の細胞生理に発生する分子に善悪はあらず。

すべての分子の存在を認めた時、

ひとはようやく医の王道へとたどりつくのだろう。

「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」親鸞

暗黒の医の迷宮に、今、かすかな光りが輝きはじめています。

2016.07.02 | | コメント(2) | トラックバック(0) | ハリキュウ戦隊ミトレンジャー

自然の下僕

「抗酸化物質がわれわれの寿命を延ばすのではないかという考えは、数十億ドル規模のサプリメント市場を支えている。その考えを裏付けるしっかりした証拠はほとんどないのだが、砂上の楼閣とは違い、なぜかもちこたえている。30年以上も前から、医学者や老年学者は、抗酸化物質を、機能不全に陥った様々な生体システムに投入してきたが、どれも効きめがないことがわかった。抗酸化物質を摂取すれば、栄養不足を緩和し、ある種の病気を予防できるかもしれないが、最長寿命の延長にはまったく効果がないのだ。フリーラジカルの権威として有名なジョン・ガダーリッジとバリー・ハリウェルは、数年前にこう述べている。『1990年代になるころには、抗酸化物質が老化や病気の万能薬でないことははっきりしていた。代替医療だけが、この考えを広めているのだ』」ニック・レーン著 斉藤隆央訳 田中雅嗣解説「ミトコンドリアが進化を決めた」みすず書房





健康カテゴリーでは、いわゆる活性酸素やフリーラジカルは

体を酸化させ老化させる病原因子、諸悪の根源として、

蛇蝎(だかつ)の如くに忌み嫌われ貶(さげす)まれてきた歴史がある。

それと同じく細胞の代謝経路の中間分子である乳酸という分子も、

これまで100年ほどのあいだは筋肉痛の原因分子や凝りの原因分子と

錯覚・誤解されて、まるで汚らしい排泄物かゴミカスのように扱われてきた。

一酸化窒素は皮膚を押すことで皮膚と血管壁から分泌される活性酸素 ←の

一種であり、マクロファージが外来性の異物である細菌やウイルスを

殺す際に一酸化窒素を噴射することがよく知られている。

マクロファージは血管壁を拡張して異物と戦闘するコロシアムを

設立することで、仲間の免疫細胞を呼び寄せて、

免疫細胞たちが異物とグラディエーターな格闘を手配する手配師、

つまり免疫界のプロデューサーだ。

一酸化窒素にはミトコンドリアを増強する作用もあり、

血管拡張、血流促進、免疫強化、認知機能の改善などの

有益な作用がある。

乳酸という分子は特に速筋で産生されたものは、

即座に心筋や遅筋へと運ばれて、そのミトコンドリアで

ATP産生に寄与することがわかっている。

また通常は乳酸は生成後30分〜1時間以内に速やかに

吸収され利用されるので、乳酸が溜まる、という現象は

通常レベルの生理状態では起こりえない。

競走馬のサラブレッドの筋肉では常時、大量の乳酸が発生するが、

この乳酸を効率良く利用することでサラブレッドは

あれだけの巧みな走力を保持しているようだ。

乳酸はミトコンドリアに利用されるエネルギー源である。

一酸化窒素も乳酸もどうも諸悪の根源と呼ぶには、

およそふさわしい存在とはいえない。

むしろ「諸善の根源」といえそうだ。

ひとの生理現象において悪を追及していくと、

迷宮の隘路にはまって右も左も見えなくなる。

「医師は自然の下僕である」漢方医・新宮凉庭

自然に素直に従うのなら、

いのちには敵も味方もない。

2016.07.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | ハリキュウ戦隊ミトレンジャー

最強のミトレンジャー

「細胞の成長・分裂が速く、エネルギーの需要が高ければ、電子は速やかに呼吸鎖を流れて酸素に到達する。このような状況では、呼吸鎖から漏れ出るフリーラジカルは比較的少ない。・・だが今度は、細胞が損傷を受け、エネルギーはたっぷりあるのに分裂できなくなったらどうなるかを考えよう。ミトコンドリアは牢屋に閉じこめられた状態になる。細胞分裂が起きないため、ATPの需要はわずかしかなく、細胞にはATPのたくわえが大量に残っている。呼吸鎖を流れる電子の速度は、ATPの消費速度に左右される。ATPの消費が速ければ、それに引きずられて電子はすばやく流れるーまるで掃除機に吸い込まれるような感じだ。しかしATPの需要がないと、呼吸鎖は行き場を失った余分な電子で詰まってしまう。すると酸素も余分な電子もたくさんあるのだから、フリーラジカルの漏れる速度は大幅に上昇する。・・結局、どういうことなのだろう?ミトコンドリアと宿主細胞の利益は、たいていは一致しているということだ」ニック・レーン著 斉藤隆央訳 田中雅嗣解説「ミトコンドリアが進化を決めた」みすず書房




非常に示唆に富む重要なヒントを内包する文章なので前稿に引き続きここに引用した。

この文章をよくよく読み込むと、例えば内部被曝に対抗する方策も見えてくる。

内部被曝とは体内に侵入した放射性同位元素により「細胞が損傷を受け」て、

被曝した細胞内の細胞核DNAが変異することで細胞が

「分裂できなく」なる特徴を有している。

まさにこの現象はミトコンドリアが内部被曝という

「牢屋に閉じこめられた状態」と言えよう。

このような囚われの身となったミトコンドリアは、

冒頭の文章の流れからいけば

「細胞分裂が起きないため・・フリーラジカルの漏れる速度は大幅に上昇する」と

いう結果に帰結すると予想できる。

フリーラジカルとは活性酸素を含む細胞を傷害するストレス分子の総称だ。

この活性酸素を含むフリーラジカルの消去を謳うのが

いわゆる抗酸化サプリに代表されるアンチエイジングの巨大マーケットである。

しかし、抗酸化や還元作用の効能を声高に叫ぶこうしたサプリメントには、

ミトコンドリアから漏れ出すフリーラジカルを消去する効能がまったくない事は、

すでに1990年代初頭には医学の専門家の疫学的調査から判明していたことだ。

それなのに今だにこの抗酸化や酸化還元を錦の御旗にした健康詐欺が後を絶たない。

冒頭の文章を読めばミトコンドリアからのフリーラジカルの漏れ(電子リーク)を

防ぐ方策が、実に簡単にアッサリとわかりやすく提示されていることに気づくだろう。

その方策とは早い話しが、ATPをよく消費することでミトコンドリアを活性化し、

電子の流れを加速し、ミトコンドリアの分裂と細胞分裂を促進することだ。

ここには電子が不足する、などという意味不明な言葉はいっさい出てこない。

電子が不足するのではなく、電子が滞留し、余剰となることで、

フリーラジカルの発生を招くと、はっきりと明言している。

この文章はネットに溢れる健康法論の正否を見極める

踏み絵的なコンテンツとして、非常に有用なツールだ。

ミトコンドリアを味方につけて、ミトコンドリアを活性化するには、

ATPの消費スピードを促進すること。

それはつまりは筋肉を使うことであり、脳を使うことであり、

腸管内臓を使うことを意味する。

いわゆるカウチポテトな食べてすぐに横になる、

ような自堕落なライフスタイルが、もっともミトコンドリアに

とっては良くない生き方なのだ。

食べたら動く。動くことでまたお腹が空く。お腹が空けば

お腹がグーグーと鳴って、胃の蠕動運動に伴って分泌される

胃ホルモンのグレリン濃度が上昇する。

胃ホルモンのグレリンはミトコンドリアの分裂を促進するホルモンだ。

胃ホルモンのグレリンと同じくミトコンドリアの分裂を促進するのが、

鍼灸指圧で分泌が高まる一酸化窒素だ。

ミトコンドリア数を増やすことは、あらゆる意味で健康長寿に貢献する。

ミトコンドリア数を増強できた者こそが最強のミトレンジャーとなる。

2016.07.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | ハリキュウ戦隊ミトレンジャー

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