奇跡の軌跡



中村うさぎさんコラム『医学は人を救う仁術なり』 ←クリックしてお読みください





↑ トリニティ・ウェブの健康カテゴリーに昨日、アップされた

小説家、エッセイストの中村うさぎさんの記事です。

東洋医学の神髄を見事に喝破しており、

まことに素晴らしい感性です。



『 医は仁術なり。

仁愛の心をもととし、人を救うをもってこころざしとすべし。

我が身の利養をもっぱらにこころざすべからず。

天地の生み育てたまえる人を救い助け、

万民の生死をつかさどる術なれば、

医を民の司命といい極めて大事の職分なり  』

貝原益軒の江戸期のベストセラー『養生訓』の一節を、

わたしも暗記しているので、ここに少し書き足してみました。



今時、こんな言葉は死語ですね。

我が身の利養、つまり生活の糧としてのお金を目的にしない医療など、

カスミを食べることが可能な独り者の仙人でもない限り、絶対にできません。

みずからと家族を養うためにはゼニを世間様から調達しなければならない。

それはわたしのような医療者とて同じです。




しかし少なくともアコギでない医療を実践することはできます。

今の世にふさわしい『医は仁術』を行うことはできます。

それは徹底的に身体と正直に向き合うことと同義です。

それはウソ偽りのないワザに誠心誠意努めることと同義です。

それは適正な価格を設定することと同義です。

それは丁寧に身体全体をくまなく治療することと同義です。



わたしはこれで実は開業以来、

『医は仁術』を全うしようと生きてきました。

果たして本当にその目的がかなっているのか

どうかはわかりません。

しかし、仁術であろうとする気持ちがなければ、

わたしは医学の指標を失い、

生きる意味を失います。




自分が連載している健康コラム欄で、まさかヨソサマの記事の文中に

『医は仁術』の言葉を見つけるとは思いも寄りませんでした。

中村うさぎさんも、艱難辛苦のなかから医の真実をつかみ取ったのでしょう。



『人を助くる術をもって、人を損なうべからず』

患者さんからたまに治療後に

「あ〜、助かったよ!」と

のお声を頂くことがございます。

そんな瞬間は、きっと『医は仁術』が達成できているのでしょう。

「先生がいなければ、1週間、身体がもたない」と

ここ2年間、毎週かならず週の初めに来院される御婦人の常連さんがおります。

ブラブラ病に酷似した強度の更年期障害が2年間の週1回の継続治療で、

ようやく完治しつつあります。



簡単に数回で治す治療を人は奇跡と呼ぶ。

でもね、こんなに長く何年も治療して治す治療も

数回で治す治療と同じか、

それよりもはるかに素晴らしい奇跡なんです。



我が治療院の常連さんには開業当初から

ずっとお付き合い頂いている患者さんもおります。

まさに20年以上の「奇跡の軌跡」を体現する常連さんたちです。

大病を患うことなく、健康で生きようと努力しつづけるその生き方から、

こちらが学ぶことは多いです。



クルマの手入れや趣味にはお金を惜しまないのに、

身体の手入れにお金を使うのは惜しむ。

そんなひとがあまりに多い。

不思議だね。

クルマや趣味はこの命、身体があってのもの。

まず身体でしょ?

そんな身体や命への浅い認識しかない皆様には、

うちの20年選手の常連さんの

「奇跡の軌跡」特製・爪の垢を煎じて飲ませたいです。




中村うさぎさんに触発されて、

ツラツラとそんなこんなを連想した

朝でした。

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2016.04.30 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

糸流体



ミトコンドリアとヒトの深い絆について ←クリックして読んでください




本年初めからスタートしたトリニティ連載の

『サルでもわかるハリィー先生とトリ子さんのアヴァンギャルドな東洋医学講座』

の、第10話がネット上にアップされましたので、

冒頭クリック ↑ に貼り付けました。



このシリーズはわたくしハリィー先生と、

治療院の常連さんであるトリ子さんが

普通の言葉で普通に会話する対談形式という設定で、

難しく感じる東洋医学をわかりやすく面白く啓蒙する、

をコンセプトに始めました。



今回の第10話からようやくミトコンドリアのコンテンツへと移行しています。

ミトコンドリアに関しては近年はガンや加齢との関連で注目が集まっています。

しかし、まだまだミトコンドリアに関して一般に流布している情報は精度が低いです。

そうした世間の薄く浅いミトコンドリアブームとは一線を画す濃くて深い

新しいミトコンドリア・パラダイムを打ち立てるべく今後はこの連載シリーズで

わたし流のミトコンドリア論を展開していきます。



今回の第10話のなかで注目してほしいキーワードは私が造語した

「糸流体(しりゅうたい)」

という言葉です。



ミトコンドリアと聞いて真っ先にイメージされるのがあの粒のイモムシ様の単体です。

しかし、アレはまったくミトコンドリアの実像を伝えておりません。

ミトコンドリアは細胞内ではひとつながりの糸状のネットワーク構造を築き、

その機能もひとつながりのネットワーク全体で行います。



つまり本当を言えば細胞内にミトコンドリアは、ひとつずつ存在すると言えるのです。

一般的には、平均で300個以上のミトコンドリアが細胞内にあることから、

60兆個の全細胞には計、1京8000兆個のミトコンドリアがある計算になります。



しかし、その形態と機能から言えばそれぞれの細胞にひとつながりの

ネットワーク構造をもったミトコンドリア・ネットワークが

ひとつずつ存在するのですから、

60兆個の細胞に60兆個のミトコンドリアが存在する、が正しい認識といえます。



そんなこんなのミトコンドリア・ニューパラダイムのトレンドをじっくりと

『サルでもわかるハリィー先生とトリ子さんのアヴァンギャルドな東洋医学講座』と、

本ブログでこれから味わって頂きますれば幸いに存じます。



ミトコンドリアは鍼灸指圧で分泌が増す一酸化窒素や

グレリンやナトリウム利尿ペプチドの各ホルモンで

分裂増殖のスイッチが入り、ミトコンドリア総数が増えて、

ミトコンドリアの機能が高まります。

マッサージにより筋細胞中のミトコンドリアが増えるというエビデンスも

カナダの大学の実験ですでに立証されました。



わたしたちはお釈迦様の手の平のうえならぬ

ミトコンドリアの手の平のうえで生かされているのです。



そんなイメージにピッタリのビジュアルが

第10話のトップにございます。

ビジュアルも合わせて、どうぞお楽しみください。

2016.04.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

医師のKさんへ


指圧の終局的な目的は筋肉をほぐすこと。

固かった凝りが柔らかくなれば治療は成功したといえる。

押して痛い部位である圧痛点が、押して痛くなくなった時、

その部位の筋肉はほぐれている。

圧痛点があまりに痛そうならば、その場合はそのポイントを深追いせずに、

一時的にスルーして、周辺部位や遠隔部位をほぐすようにする。

そうしてまた先の最圧痛点へと立ち戻る。

こうして何回か遠隔周囲ポイントと最圧痛点ポイントを繰り返し行き来するうちに、

最圧痛点の痛みは緩解してくる。

しかし脳梗塞の麻痺側の凝りなどは簡単には取れない。

健側の凝りをほぐすことで麻痺側へ働きかける気で行う。

癌の末期などには特有の凝りが発生する。

この癌に特有の凝りもまた簡単には取れない。

簡単にほぐれない凝りは、あるがままに対峙する。

指圧というと押すだけと思われがちですが、

押しながら引くというワザを身につけるとレベルがあがるはずです。

ただチカラを入れて押せばイイのではない。

チカラを入れて押した先で少しだけチカラを抜く。

この「抜きのチカラ」を使えば長時間の一点圧が可能です。

長時間一点圧は鎮静・鎮痛効果を引き出すのに有効なワザです。

寝ている患者さんに試すと違った世界が見えるかもしれません。

やがて気と遭遇する機会があるかもしれません。

驚くかもしれませんが、それも命の多様な姿のひとつです。

自在に蠢く気と戯れるレベルに到達すると、

かなり面白くなってきます。

少しずつ、手の内を深めていってください。

まずはご挨拶を兼ねてのアドバイスでした。

2016.04.28 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

一酸化窒素(NO)の効能メモ



指圧や鍼治療により皮膚や血管壁でアルギニンというアミノ酸をもとに

遺伝子のチカラで生み出される一酸化窒素(NO)という分子ガス・ホルモンは、

グアニル酸シクラーゼという酵素に作用して血管の平滑筋細胞を拡張させ、

血流を促進する。

また分子ガスホルモンの一酸化窒素は細胞間伝達のシグナルとして

機能することで、細胞間の情報伝達を促進する。

さらに分子ガスホルモンの一酸化窒素は免疫細胞のマクロファージを

プライミング(活性化)する作用がある。

そして最も重要な作用とも言えるのが細胞内構造物のミトコンドリアを

増強するチカラが一酸化窒素にはあり、そのミトコンドリア増強作用の

お蔭で内部被曝を防御することが可能だ、と推測できてくる。

内部被曝はミトコンドリアを破壊する。

それゆえに内部被曝はブラブラ病を引き起こす。

以下に一酸化窒素が内部被曝を防御する可能性となる証拠を挙げておく。





(※)福井新聞2012年12月1日付きの記事から抜粋

「マウスにX線を照射し30日後、狭心症薬を投与しなかった場合の

生存率は4割未満だったのに対し、投与したマウスは8割が生き残った」

「一酸化窒素で放射線に『免疫』福井大準教授が学会賞」

「放射線を浴びたヒトなどの細胞は、

ある条件下で放射線に対する免疫を持つようになる。

あまり知られていない現象だが、福井大高エネルギー医学研究センターの

松本英樹準教授(56)放射線生物学は、

この現象の鍵が一酸化窒素であることを突き止め、

大量被ばく時の救急処置薬への応用を研究している。

一連の成果で、本年度の日本放射線影響学会(会員約1千人)学会賞を受賞した。

『一酸化窒素で細胞が放射線に対する抵抗性を得るなら、

人間そのものも守ることができるはず』と

08年から、緊急被ばくの救急処置薬の研究を進めている」

2016.04.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 内部被曝

養生革命

311後のこの国は「見ざる、言わざる、聞かざる」の

病理的楽観主義を是とする国となった。

それゆえに、内部被曝を防御する、などと、

言おうものなら、即座にその者は非国民の烙印を押される。

そういう意味では非国民中の非国民、

筋金入りの非国民ド真ん中が私ということになる。

なにもマニュアルがない0から始めた取り組みだった。

少ないエビデンスを積み上げてここまできた。

前稿の「マッサージが筋細胞中のミトコンドリアを増やす実験立証」は、

その少ないエビデンスのなかでは、革命的な快挙だ。

マッサージを含む按摩、指圧という手技が、

分子レベルでは一酸化窒素やグレリンやヒートショックプロテインなどの

生理活性分子を誘発分泌することで、炎症や癌化に関わるNFkBを抑制し、

損傷された細胞膜やDNAを修復し、ミトコンドリアの分裂を促進し、

ミトコンドリア総数を増やすことがわかったのだ!

まさに養生革命だ。

按摩、マッサージ、指圧のセルフケアに取り組むことは、

内部被曝を防御するうえで最も有効と言えよう。

青竹踏みを励行するだけでもイイ。

一酸化窒素を合成分泌できるエクササイズの実践は、

内部被曝を防御する最良の未病治養生法だ。

わたしが創案したチャンバラ・エクササイズも4ヵ月を経過した。

上腕の筋群が4ヵ月前よりも太っている。

肩周囲の筋群の筋細胞中のミトコンドリアが確実に増加した証拠だ。

努力あるのみ。

2016.04.26 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 内部被曝

手技の時代



マッサージの筋細胞ミトコンドリアを増加させる効果について
       ↑クリックして読んでください↑





このたびは前稿の「熊本地震の被災地における未病治セルフケアについて」

の情報をシェアし、フェイスブックやツイッター、ブログなどで

拡散頂きまして本当にありがとうございました。



前稿のコメント欄に投稿してくれたスペイン在住のひろみさんの記事に、

マッサージが筋細胞中のミトコンドリア数を増加させる効果があることの、

科学的な証明が成された情報がピックアップされていましたので、

本ブログ記事の冒頭クリックに転載させて頂きました。




皮膚や血管を押すことで皮膚と血管壁で合成される一酸化窒素という

分子ガス・ホルモンには、血管を拡張する血流促進作用や、

マクロファージをプライミングする免疫増強作用や、

細胞間のシグナル伝達を促進する認知機能改善作用や、

ミトコンドリアを増強する作用があります。



この冒頭クリック記事のカナダの大学がおこなったマッサージが及ぼす

筋細胞ミトコンドリア増強効果の立証実験の背景には、

まずマッサージによって一酸化窒素の分泌が高まり、

その一酸化窒素により筋細胞ミトコンドリアが増加した、と

わたしは個人的に一酸化窒素というフォローの情報を

追加して分析する次第です。



この文中で「 N F k B 」という見慣れない分子が登場します。

「エヌエフカッパービー」と読みます。

この分子は癌の発症や炎症と深く関わる分子として生理学では取りざたされます。

この「 N F k B 」略して「エヌカッパくん」は

実はヒートショックプロテインによってその働きが抑制されることが、

ヒートショックプロテイン研究者のあいだでわかっています。



マッサージをして一酸化窒素の分泌が高まることはもちろんですが、

ヒートショックプロテインもマッサージで分泌が高まります。



「エヌカッパくん」の働きが抑制できたのは、

マッサージで分泌が高まったヒートショックプロテインのお蔭だと、

ここでも、またわたしは個人的にフォロー分析してみます。

「エヌカッパくん」を抑制できれば、ガン化や炎症の抑制になります。



つまりマッサージは一酸化窒素の分泌を通して血流を促進し、

マクロファージをプライミングし、

認知機能を高めて、ミトコンドリアを増強すると共に、

ヒートショックプロテイン分泌を通じて「エヌカッパくん」を抑制し、

癌や炎症も抑制できると、言えるのです。




たかがマッサージ、されどマッサージ。

マッサージにはオキシトシン分泌を高める効果があることは、

スウェーデンでの大規模な実験で立証済みです。

オキシトシンにも非常に有益で幅広い生理活性作用が確認されています。




こうしてみるとマッサージや指圧や按摩などの

皮膚や筋肉や血管の体壁筋肉系を

押したり揉んだりさすったりする手技は、

体内において分子レベルでの

絶大な生理活性作用をもたらすことにより、

健康増進効果が発現することが理解できます。

ここ最近になってそのことが確実に立証されてきています。




単純で素朴ゆえに医療の埒外と見られ、

日陰の身に甘んじてきた手技に、

ようやく科学の光りがあたりはじめました。



歴史上、一番優れたものの発見は、

いつも、一番後回し(笑)



按摩、マッサージ、指圧の

手技の時代、

黄金期は、

すぐそこです!






おっ、黄金期と言えばゴールデンウィークが目前です。

はい、我が治療院「鍼灸指圧 光伯堂」は、

ゴールデンウィークは通常通り、

休まず営業いたします。

4月26日から5月7日までのあいだで、

休みの日は、5月2日の月曜日だけです。

ゴールデンウィークのあいだに、

マッサージが及ぼす筋細胞ミトコンドリアの増強効果を

実際にその身で味わいたい方は、是非にふるって、

光伯堂へ ご参集ください。

うんっ?

ひさびさの「営業トークおち」だ(笑)

2016.04.23 | | コメント(9) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

熊本地震の被災地における未病治セルフケアについて

このたび熊本地震で被災された皆様が一刻も早く、

もとの生活に戻れますようにお祈り申し上げます。

さて、只今、避難所や車中泊などにおける窮屈な姿勢や運動不足などを原因とする

心筋梗塞やエコノミークラス症候群が多発する傾向が危惧されております。

よって、これらの血流傷害を未然に防ぐセルフケアの方法を幾つか挙げておきます。

東洋医学では心臓と関係があるとされるのが手の小指です。

手の小指の爪をはさむように、揉むことで心臓の違和感が予防できます。

また腕全体は肺と心臓の血流と関係があります。

腕をよく振り回し、動かすことで心肺の血流を促進できます。

手指のグーパーを繰り返すだけでも手の血流は良くなります。

さらに、肩や首などを回し、全身をひねるようなストレッチをすることも良いです。

また足のフクロハギや、太ももをよく揉むことは下肢の血流をアップします。

青竹踏みの要領で、段差などを利用して足裏を刺激することは

全身の血流を促進できます。

皮膚や血管は押されることで、一酸化窒素という分子ガスを合成分泌します。

この一酸化窒素という分子ガスには血管を拡張する作用があります。

どこを押しても揉んでも一酸化窒素はそこの血管壁で合成分泌されます。

セルフケア、家族のケア、お知り合いのケアに、

是非ともセルフ指圧、セルフマッサージ、セルフ按摩を励行してください。

触れあうことでオキシトシンというホルモンが分泌されます。

ストレス、不安感の軽減に効くホルモンです。

このオキシトシンの分泌に連動してβエンドルフィンというホルモンが分泌されます。

βエンドルフィンは痛みの緩和に効く鎮痛ホルモンです。

皆様の血流が改善され、これらホルモンが効を奏することをお祈りしております。



※ 本記事は緊急の要請に基づき急遽作成いたしました。

ブログ読者、有志の皆様におかれましては本記事の拡散にご協力頂きますれば

幸いに存じます。

宜しくお願い申し上げます。

2016.04.21 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

不死鳥伝説



生命はどこで誕生したのか?

という生物学における命題には、数種類の答え仮説がある。



一番ポピュラーなのが、生命は海で生まれた仮説。

しかし、これには反論の余地が十分にあり、

ようは水中では細胞質成分となる核酸や塩基やアミノ酸などの高分子が、

拡散してしまうからそれは無理で整合性がない、と否定される場合が多い。

それで代替案としては、例えばドロドロとした温泉場で生まれた仮説がある。




最近読んだ本では、粘土という媒体が鋳型の役目をすることで、

生命の素地が出来たという仮説を知った。

この粘土仮説でいくと、生命誕生の場は土中ということになりそうだ。




生命は海で生まれた仮説、この単品のみを鵜呑みにして、

このセオリー(定説)、ドグマ(原理)だけを、ひたすら反芻し、

他の仮説を無視してしまう態度をよく

オッカムの剃刀(かみそり)とか、

アッカムの原理、などという。



多様な説を渉猟せずに、一説に心酔し、

多角的な視点を失った時、

ひとは愚鈍の隘路にはまり込む。





ミトコンドリアは今では真核生物の細胞内に共生するパーツと化している。

かつては好気性バクテリアのαプロテオバクテリアを起源とするこのバクテリア由来の

細胞内パーツは、酸素を電子受容体にすることで莫大なATPを供給することから、

多くのミトコンドリアフリークを魅了してきた。




このミトコンドリアの起源となるプロテオバクテリアには、

色んな種類があり、そのなかには無酸素で生きることができる

嫌気性型のプロテオバクテリアもいたようだ!




ようは色んなパターンの共生融合タイプの原始真核生物のなかから、

たまたま酸素を利用する現生タイプが進化のニッチを確保したといえるのだ。




さて、このミトコンドリアには、多くの嫌疑がかけられていることは、

皆さんもご承知のことと思います。

いわく老化ミトコンドリア原因説、

ガン化ミトコンドリア原因説、など。

ミトコンドリアの不調がすべての病気の原因だ

と断定する説もあります。




なんでもかんでもミトコンドリアのせいにして、

他の要因をいっさい無視する。

これはまさにオッカムの原理の愚です。



生命の死=細胞の死=ミトコンドリアの死。

これは当たり前の常識ですよね?

でも、その当たり前の常識が成り立たないのです。



えっ、どういうこと?




マウスにおいて、死後、摂氏4度で保つと、

その死んだマウスのミトコンドリアは、

死後1ヵ月以上経ても生存しているのです!



心臓が停止して血液の供給がストップして死んでしまうのは、

あくまでホストのマウス宿主細胞の側であり、

マウスミトコンドリアはその後もしぶとく

「 無 」酸素で栄養供給の 「 ない 」 なかで、

生き抜くのです。



ミトコンドリアは無酸素、無栄養のなかにおかれると、

ミトコンドリアゲノムをエピジェネティクスに進化させて、

無酸素・無栄養・適応型ミトコンドリアへと

メタモルフォーゼするのかもしれません。




ミトコンドリア不滅説。

なんとも魅力的なエビデンスをもとにした仮説です。



わたしたちのヒトミトコンドリアにも、

このマウスミトコンドリアのような

不死身のパワーが宿っているのでしょうか?




その不死鳥の如きミトコンドリアの総数を増し、

ミトコンドリアをパワーアップするホルモンこそが、

鍼灸指圧で分泌が高まる一酸化窒素とグレリンなのです。





ミトコンドリア不死鳥伝説。

新たなレジェンドの起動です。

2016.04.20 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

木を見て森を見「る」



昨年の6月頃に畑で転んで、

その際に痛めた左膝をずっと治療していた

Kさんという常連さんがおります。



このあいだ、治療していて、

「先生、嬉しいよぉ、その膝の痛みがやっとひいてきて、

夜、起きた時に、膝をさすらないで起きられるようになった!」

と仰って頂きました。



かれこれ10ヵ月もかかって治した事になります。


ねっ、ただの手でしょ?(笑)



簡単に数回で治るものもあれば、

10ヵ月、1年、3年、5年、10年とかけて、

治すものもある。




10ヵ月かけて治すものを、

数回で治そうとしても、神の手であろうと無理。

10年かけて治すものを、

神の手で一瞬で治すのは絶対に不可能。




そんなことも知らないで、

そこら中に神の手の治療師が大バーゲン(笑)



わたしの場合、

膝が痛くても膝だけを治療することはありません。

肩が痛くても肩だけを治療することはありません。

腰が痛くても腰だけを治療しません。

必ず全身を診ます。




木を見て森を見ず、

ではなく、

木を見て森を見「る」。



いや、

気を見て盛りを診る、かな(笑)




部分を診て全身を診る。

表面を診て中身を診る。



枝葉を見て、土壌を見て、

大気を見る。



さらに惑星そのものを宇宙空間から見る。

さらにさらにミクロのナノレベルに沈潜して見る。




何事も多角的に見たとき、

ようやく全貌が見えてきます。

2016.04.19 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ただの手



もう20年来の常連さんが先日にご来院されて、こんな話をしてくれました。




常連さん「ねぇ、アタシの紹介でOさんが来たでしょ?

あのひとから昨日の夜、電話があって、

沖縄に旅行に行ってこれたって、すごい喜んでたわ。

腰と足が痛かったのが、ここで2回治療してもらったら、

治っちゃって、それで沖縄に行ってこれたって」





ハリィー「あっ、あのOさん!

50年もお米やレタスを作る農業をなさってきたあのOさんね。

やってる時に、これじゃあ、治っちゃうかも、

なんて喜んで治療を受けてくれてたから、

そんなのも良かったのかもね」





長患いの坐骨神経痛も、このようにわずか2回の治療で治る事もある。

こんな治療が「奇跡の治療」?

こんな腕が「神の手」?

ふんっ、バカを言っちゃあいけません!




こんな治療は「普通の治療」

こんな腕は「ただの手」です。




ただの手の普通の治療でも、

ひたすらに指先の導くままに、

オネスティーにイノセントに、

治療すれば、

こんな奇跡のような事ができるのです。




ウソ偽りのない技。

ただそれだけを目指して、

本日も指先の向こうと対峙します。

2016.04.17 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

指の下の実論



「机上の空論」という言葉があります。

ようは机の上だけで通用する実際には使えない理屈、

そんなことを表現する言葉です。



鍼灸指圧の治療の現場でもっとも大事なことは、

ただひとつ、患者さんの要望に沿って、

状態を快方に向かわせること。

これに尽きます。




早い話しが、治してナンボの世界。

治せなければ治療師としての価値はない。

自分がいるのは、そういう世界です。




でもこの世に「神の手」などないように、

治せないものも、もちろんあります。

でも、治せなくとも、

やっただけのことはあった、

やってもらっただけのことはあった、

とお互いの意識が通じ合えば、

それはそれでビジネスとしては成立した、といえましょう。




さて、そんなシビアな現場では、

金ぴかなブランド学説など、

ほとんど価値はありません。

ブランド先生の定番学説なんか、何の役にも立ちません。




痛いと言って来た患者さんを、

痛くないと言って帰せなければ、

治療は失敗したも同然と見なされるのです。




ですから、こうした現場では、使えるネタ、

使える学説だけが、自然に抽出されてきます。




そうした本当に使える学説こそが、

ベッドサイドのリアル、

「指の下の実論」です。





自分がこのブログを中心に語っている

一酸化窒素、オキシトシン、βエンドルフィン、ヒートショックプロテインに関して

自分が構築している今村説は、

基本的にこの「指の下の実論」です。





指の下で起こっている分子レベルの動きを、

いかに正確に精緻にわかりやすく描き出すか。

これこそが現場の治療師に求められる資質です。





そんなこんなを原稿に注入しよう!




はい、ちょっとした脳内の原稿作成、

進捗状況の吐露でした。

2016.04.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ノーブランド

世の中には正統な学問の世界で認められた学説とそれを提示した先生がおります。

ノーベル賞をはじめとする様々な賞を受賞した学説もあります。

このようなアカデミズムの世界で認められ、万人が崇拝する学説を

学問の世界におけるブランドと捉えてみます。

そこかしこのメディアに出て、多くの本も書かれているそんな

売れっ子の先生もこのブランドの類です。

いわばブランド先生の金ぴか学説カテゴリーです。

はい、自分はこの金ぴかブランドが嫌いです(笑)



売れる、認められる、という評価の代償は、

言いたいことが言えなくなる、です。

こんなブランド先生たちが、

これまで反原発を唱えることもなく、

内部被曝を防御する方法も教えてくれなかったことは、

皆さんも周知の事実です。



俺に言わせれば、ブランド先生たちはみんな

未必の故意の犯罪に加担したとみなせます。



言いたいことを言い続けるには、

無名がいちばんイイです。

無名のノーブランド。

自分は今後もコレでいきます。



さて、ノーブランドはここのところ、

アイデアの発酵を待っています。

気になるネタを記事にしつつ、

なにかが降りてくるのを、

待っているのです。



前稿で触れた初出のレグヘモグロビン。

この豆科の植物の根に共生する窒素固定細菌と

豆科の植物が共同で作成する酵素を、

知ったとき、ピンッと来るものがありました。

「アッ、あれと同じだ!」と。


その「あれ」というのは、

実はヒトのミトコンドリアの酵素です!


ミトコンドリア内でATPを生み出すために、

その内膜に敷設されている呼吸鎖複合体という

酵素はタンパク分子を組み合わせて

作られています。


このミトコンドリア内の呼吸鎖複合体という酵素の

タンパク分子は実は細胞核DNAとミトコンドリアDNAの

二つの異なるDNAによってコードされています。


かいつまんで申せば、

レグヘモグロビンと同じく、

細胞とミトコンドリアがATPを生み出すという同じ目的で、

同じ酵素を共同で作っているのです。


その配分は細胞が53個以上のタンパク分子、

ミトコンドリアが13個のタンパク分子となります。


ミトコンドリアが自律的な単独行動ができるといっても、

あくまでそれは細胞核のコントロール下にあって、

ということが、これでおわかりいただけるかと存じます。


ミトコンドリアだけをどうにかする。

こうした発想は細胞生理の基本を知らない甘ちゃんの発想です。



ミトコンドリアはあくまで細胞内の共生体という位置づけが、

やはり正統です。

しかしミトコンドリアは常に自律的にネットワークを形成し、

ミトコンドリア間で分子を融通し合って、

健全なミトコンドリアネットワークを維持しています。


もしも不良品のミトコンドリアのコンドリア(粒)が出現すると、

それをミトファジーで分解して消去します。

さらにミトコンドリアネットワークのミト(糸)に大きな損傷が見られると、

アポトーシスの引き金を引いて、

ミト状のミトコンドリアネットワークのすべてと、

細胞まるごとを消去します。


「ミトコンや 潔く散る 桜花」 by ハリィー


ミトコンドリアは自分たちがもとで細胞生理に不具合が出ないように、

常に自分で自己管理をしているのです。



そのミトコンドリアの数を増し、

ミトコンドリアの機能を高めるのが、

血管ホルモンの一酸化窒素と、

胃ホルモンのグレリンです。



上記のノーブランドな情報は

ブランド・アカデミズムの世界だけを見ていても、

なかなかお目にかかれない良品ですよ。




いぶし銀のノーブランド、

ぼちぼち原稿校正に着手します。

2016.04.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

草刈り雑考

昨日は午後の陽光を浴びてチャンバラエクササイズをやった後に、

庭の草刈りをした。

カラスノエンドウという小さなエンドウ豆のサヤをたくさん付ける植物が、

すでに繁茂を始めており、家人から洗濯物にアブラムシがくっつく、と

クレームが寄せられていたためだ。



このウチではただの雑草として嫌われている豆科の草は、

ネットで検索するとかつては栽培植物とされており、

いまでも普通に食べられると書かれていて、少しビックリしております。

なにしろ、ほっとくと庭一面がこの草で埋め尽くされます。




豆科といえばその根には共生細菌の窒素固定細菌がおります。

空気中の窒素を固定してアンモニウムのカタチにして、

ホストである宿主の植物に窒素を供給する窒素固定細菌。

この窒素固定細菌が自然界にいなければ、

動物界は窒素源を失います。




さて、ここに「レグヘモグロビン」という耳慣れない用語が登場します。

前稿で注目したヒトの赤血球中のタンパク分子酵素の

ヘモグロビンに似ている言葉です。

それもそのはず。このレグヘモグロビンとは豆科植物の根に存在する酵素をいいます。

「レグヘモグロビン」とはだから「マメのヘモグロビン」という意味です。



この豆科の根っこにある巨大な分子構造をもつ酵素は、

「レグヘモ」の分子部分を窒素固定細菌が産生し、

「グロビン」の分子部分は宿主の遺伝子が担当し作成します。




つまりホストである豆科の宿主植物とパラサイトである根っこの共生細菌が、

同じ目的で同じ酵素を共同で作るという

まことにミラクルな素晴らしき共生関係が成立しているのです。



このレグヘモグロビンは1939年に久保秀雄という

日本人科学者により発見された酵素です。



レグヘモグロビンの役割は、

窒素を固定する際に必須のニトロゲナーゼという酵素を、

「酸素の害毒」から守るために存在します。

酸素の吸着役としてのヒト血液中のヘモグロビンと同じ役割をもつというわけです。



このレグヘモグロビンがあるお蔭で、

豆科の根粒は赤い血の色を帯びることがあるといいます。

そういえば、豆科のクローバーの根っこが赤かったような気がします。

あれはもしかしたらレグヘモグロビンが酸素を吸着した色だったのか?

今度、クローバーが繁茂した後の草刈りで、その根っこを吟味してみたく思います。




植物もヒトも同じようなタンパク分子酵素で酸素を吸着している。

酸素はもともと毒性を帯びた分子だ。



もしかして、ヒトの血液とは毒性のある酸素を保管するシステムも兼ねている?

毒を防御して細胞を守りながら、毒を利用する生命界。



いやはや、やはり驚嘆するしかありません。

2016.04.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

感嘆

ヘモグロビンという血液中のタンパク分子には、

酸素と一酸化窒素と一酸化炭素が付着している。



酸素はミトコンドリアがATPを生み出す際の

電子の受容体として必須な分子であることは周知だ。



しかし、一酸化窒素と一酸化炭素には、

これまではいわゆる身体を酸化させる活性酸素や

中毒の原因分子という身体に害を与える

体内に発生する障害分子としての位置づけしかなかった。




この一酸化窒素と一酸化炭素は近年になり情報伝達の役割があることが発見された。

一酸化窒素は指圧などの押圧刺激により皮膚と血管壁で合成分泌される。



この血管壁で合成される一酸化窒素の材料になる分子はアミノ酸のアルギニンである。

アルギニンは大豆や玄米やナッツや肉類などに含まれるアミノ酸だ。



アルギニンをもとに血管壁で合成されて分泌された一酸化窒素は、

分泌した細胞を飛び出して、隣の血管の平滑筋細胞の中に入り、

グアニル酸シクラーゼという酵素に作用して、

血管を拡張する。



血管が拡張しなければ血液は運ぶことができない。


一酸化窒素は血液を運ぶためにもっとも大事なガス分子であり、

ミトコンドリアを増強し、

マクロファージを活性化し、

細胞間の情報伝達を促進する

もっとも大事なホルモンなのだ。




血管壁で合成分泌される一酸化窒素はこのように、

血管壁でアルギニンをもとに指圧刺激などで生み出されるが、


では、冒頭のヘモグロビンに付着した一酸化窒素は、

酸素と共に全身に運ばれて、各細胞でどのように作用しているのだろうか?



身体に悪さをする分子をわざわざヘモグロビンに付着して、

運ぶだろうか?



やはりこのヘモグロビンに付着した一酸化窒素も一酸化炭素も

何らかの役目を担っていると、

見て間違いないのではないか?




酸素という元素は地球が誕生した頃にはなかった元素だ。

仮説では35億年前頃に誕生したらしいシアノバクテリアという光合成細菌が

盛んに酸素を産生したことで、徐々に地球の酸素濃度が上がったという。




このシアノバクテリアによる地球における最初で最大の

酸素汚染!

環境汚染!

がキッカケで地球の酸素濃度が増したのだ。



この酸素が海中で鉄と反応し酸化鉄となって海底に沈殿した。

この時に海底に沈殿した酸化鉄が鉄鉱石の鉱床となった。




鉄という元素は酸素を付着する。

ヘモグロビンというタンパク分子の酵素の中心元素は鉄だ。

鉄を酸素のキレート剤に使うことで、

ヘモグロビンは酸素を吸着している。

そのヘモグロビンの鉄元素には2個の酸素と、

1個の一酸化窒素と、1個の一酸化炭素の、

計4個のガス分子がくっついている。



ある意味、これらの4個の分子ガスは、

すべて酸素化合物である。



酸素は比較的に地球史では新しい元素で、

またある意味、反応性が高く危険な元素だ。

いやもっと平たく言えば、

酸素には猛毒としての側面もある。

酸素が人体に過剰に供給されると、

ケイレンを起こすことがよく知られている。

酸素がミトコンドリアのATP産生に必須な元素であるといっても、

やはり必要量以上は要らないのだ。



酸素という猛毒を飼い慣らして、手なずけて、

ヒトは莫大なATPという富みを手にした。

その猛毒の酸素を飼い慣らしてくれたのは、

細胞内に共生したミトコンドリアという共生体だ。


ミトコンドリアのなかには酸素を付着する鉄元素が充満している。

それゆえにミトコンドリアの内部は真っ赤だ。



酸素も一酸化窒素も一酸化炭素も、毒としての側面がある。

その毒をうまく利用して、

ミトコンドリアは膨大なATPを産生し、

細胞は一酸化窒素や一酸化炭素を情報伝達に利用し、

血管を拡張し血流の動力源とした。




毒すら縦横無尽に利用する生命系の不思議。




猛毒の酸素濃度の上昇という地球環境の変動と折り合いをつけて、

よくもこれほど多様で複雑な真核生物の生命系ができたものだ、


と感嘆の念を強くする今日この頃である。

2016.04.11 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

中医学的エコロジー

東洋医学、中医学では血液(けつえき)という用語を使用することはない。

そのかわりに使う言葉が「気血(きけつ)」だ。



この気血という東洋医学に特有の言葉をどのように解釈すればいいのか?

そこが問題となる。



血(けつ)の部分は目に見える赤い血という物質、

モノとして捉えることができるから、

ここの部分の解釈はこれでいいだろう。

だから残りの部分、つまり、

気(き)という目に見えない部分の解釈に関してが問題となるわけだ。



気に関してはわたしなりの気論もすでに多く論じており、

また他所でも気については非常に多様な解釈があることは存じている。

今回はそんなアラカルトな気論が目当てではない。



中医学ではこんな風に気血を論じる。

「血は気の行く所につき従うなり、

気行けばすなわち血行く、

気止まればすなわち血止まる」『医林縄墨』


素直にこの古典文献で論じられている気血論を解釈すれば、

血は単独では動くことができないもので、

気の力があって、はじめて血は動くことができるもの、

と認識できてくる。

さらに気血の気の力がストップすれば、自動的に血もストップすると

解釈できる。



現代生理学における最新の分析では、

血液を運ぶパイプである血管は、

血液を運ぶために血管を収縮するエンドセリンというホルモンと、

血液を運ぶために血管を拡張する一酸化窒素というホルモンを、

合成分泌することがわかっている。



血管ホルモンであるエンドセリンと一酸化窒素が合成分泌されなければ、

血管の収縮と拡張がおこなわれずに、

血液は血管を流れることができない。



ここで、いささか乱暴で強引だが、

中医学の古典における先の気血論でみた気の作用である、

「気止まればすなわち血止まる」の部分を

→「エンドセリンと一酸化窒素止まれば血止まる」

と置き換えてみたらどうだろうか?



意外にシックリとはまる気がするのだ。



『医林縄墨』という書物は1584年の明の時代に編纂された書物だ。

つまり今から432年前の気血論というわけだ。

もちろん、まだエンドセリンも一酸化窒素も発見されていない。

もしも、この時代の中医たちがエンドセリンや一酸化窒素の存在と、

その機能を知っていたら、どんな気血論を展開しただろうか?

やはりただ単に気という用語でお茶を濁したか?

それとも、はっきりと、エンドセリンと一酸化窒素という用語を

明記しただろうか?




古代の中医たちのフォローをする。

フォローをすることで中医学に厚みを持たせる。

これも現代に生きる鍼灸師の努めです。



血液は血管ホルモンのエンドセリンと一酸化窒素の力で流れる。

その血管ホルモンの血管の拡張を司る一酸化窒素は、

皮膚や筋肉や血管を押す鍼治療や指圧治療により

皮膚と血管壁でアミノ酸のアルギニンをもとに合成される。

アルギニンのもとは食べ物の大豆などだ。

その大豆にアルギニンの窒素を供給したのは、

誰あろう大豆の根に共生していた窒素固定細菌なのだ。



酸素は肺を通じて大気中から体内に取りこむ。

その酸素は光合成細菌や光合成植物が産生したものだ。

窒素は腸を通じて食べ物から体内に取りこむ。

その窒素は植物の根に共生する窒素固定細菌が土壌中で大気から取りこんだものだ。



中医学は天人合一(てんじんごういつ)を養生の理想の理念に掲げてきた。

天である地球環境とヒトが一心同体である時、

ヒトはもっとも健康である、とする天人合一という思想。

これが単なる思想ではなく、科学的にも整合性がありそうな気配が見えてきた。




ヒトは光合成細菌や光合成植物が生み出す酸素を吸い、

窒素固定細菌が取りこんだ窒素を吸収することで、

命を養っている。

光合成細菌や光合成植物や窒素固定細菌がいなければ

ヒトは命を養うことすらできない。


天人合一の天は

言い換えるのなら光合成細菌・光合成植物・窒素固定細菌ということになる。

だから「(光合成細菌・光合成植物・窒素固定細菌)人合一」だ。



光合成細菌・光合成植物・窒素固定細菌たちが健康で豊かに繁栄していれば、

ヒトの命を養う酸素や窒素も豊富なのだ。



中医学的エコロジーは、

なかなかに奥が深い。

2016.04.10 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

つちのこ

ここのところ本ブログも、ミトコンドリアに関する物言いが多いです。

それもこれも3.11後5年目という節目を迎えてのことです。



すでに論じているように、内部被曝はミトコンドリアを攻撃し、

ミトコンドリアを破壊することが明らかになっています。

しかし、この内部被曝によるミトコンドリア攻撃に関して、

その詳細を解説する者も、その未病治のバックアップ策を

教えてくれる者も、ほとんどまったくいないという

お粗末な現状があることは、しっかりと認識しなければなりません。




ミトコンドリアについては、近年は幾らか注目が集まっています。

いわくミトコンドリアを活性化すれば健康でいられる、

という程度の一種の健康法の延長としてのトレンドです。

ただし、こうしたうわついたミトコンドリア・ブームのなかで

語られるミトコンドリアの活性化には、

精度を欠いたいい加減な論法、

詐欺まがいのグッズやマシンやサプリのたぐいが、

多数、見受けられます。



ですから、そのあたりは慎重にそれらを吟味してかかり、

そのなかから、もっとも大事な本質的な情報のみを

選択していかなければなりません。




ミトコンドリアの生息数を増やして、

ミトコンドリアを強化する。

そのようなミトコンドリアを増強できるものの筆頭は、

もともとこの身体が分泌しているホルモンである

ことがわかっています。




内部被曝でおかしくなったミトコンドリアの電子顕微鏡写真とは逆に、

一酸化窒素やグレリンを多く分泌するマウスのミトコンドリアが、

普通のマウスのミトコンドリアと比較して、

その大きさも数も驚く程に増強された証拠写真を見ております。




なにかを外部から注入したり、摂取したりして

あらたなモノをプラスするのではなく、

もとからあった機能であるホルモンの分泌を高めること。



ホルモンは元来、細胞核セントラルドグマと

小胞体とゴルジ体とミトコンドリアが連携して、

生み出している天然の分子言語、情報分子、自然治癒分子です。



このホルモンがあるから60兆個の細胞と

1京8000兆個のミトコンドリアが、

動的健康を維持できるのです。



この数千種類以上あるホルモンのうち、

皮膚と血管が生み出す一酸化窒素というガス分子ホルモンと、

胃が生み出すグレリンというホルモンが、

ミトコンドリアを確実に増強するホルモンです。




一酸化窒素は化学式では NO と記します。

N は窒素を、

O は酸素を、表します。



窒素という元素は自然界では大気中に窒素分子として78%も存在します。

スーッと肺いっぱいに空気を吸った時、

そのほとんどは酸素ではなく窒素なのです。

しかし、この肺に取りこまれた窒素は、

血液中のヘモグロビンに付着することはありません。

肺に取りこまれた窒素はまったく血液中に取りこまれることなく、

ただ肺を出入りするだけです。

では、いったいどこからヒトは窒素という元素を取りこむのでしょうか?




自然界で窒素を同化できるのは、ほんの限られた生物だけです。

いわゆる窒素固定細菌という植物の根に共生するバクテリアたちが

空気中の窒素を取りこんで、アンモニウムの分子に変えて、

植物の根から植物のなかに窒素を供給します。



マジシャンがサッと黒いハンカチを空中ではためかすと、

トランプやハトが飛び出すように、

空中窒素固定というはなれわざを土中の植物の根に

共生する特殊なバクテリアたちがやってくれるから、

わたしたちの体内に必須の窒素がようやく取りこめるのです。




つまり植物にその根の共生菌から供給された窒素が、

植物の体内でタンパク質やアミノ酸になり、

この植物をわたしたちが食べることで、

腸管を介してようやく体内に窒素が

同化できるのです。





アミノ酸の一種であるアルギニンをもとに、

血管と皮膚で一酸化窒素が合成されます。


アルギニンというアミノ酸は、

大豆や玄米やナッツ、肉類などに含まれるアミノ酸です。


食べ物に含まれているアミノ酸のアルギニンの構成元素である窒素が

もとで、血管を拡張し、ミトコンドリアを増強するホルモンの

一酸化窒素が合成される。




そのアルギニンのもとをたどれば、

それは食物の大豆などに含まれる。

大豆を含む豆科の植物の根には、

根粒菌としてよく知られた

窒素固定細菌が多く共生している。



大豆の根に共生する窒素固定細菌が、

大気中の窒素を取りこんで、

アンモニウムに変換して、

大豆に供給した窒素が、

大豆の生化学反応により、

アルギニンに変換されて、

そのタネである豆のなかに蓄えられた。




大気中の窒素 → 窒素固定細菌 → 大豆 →

枝豆、納豆、豆腐、油揚げ、厚揚げ、味噌、醤油、浜納豆・・・

→ 美味しく頂く → アルギニンが体内に取りこまれる →

血管壁に運ばれたアルギニンが指圧の刺激で一酸化窒素に生まれ変わる →

血管が拡張し血流が促進されて血圧がコントロールされ、

細胞間の情報伝達が促進され、

マクロファージが活性化し、

ミトコンドリアが増強されて、

健康養生の扉が開く!



なんと、わたしたちの健康は、

この窒素循環の最初の大気中の窒素を

取りこんでくれる土中の窒素固定細菌に、

すべてがゆだねられていたのです!




地下という日の当たらないアンダーグラウンドの世界に、

まだ知らない多くの知識が眠っています。

地球人類を真の意味で進化させる黒船は、

どうもこの地下から押し寄せてくる、

そんな予感がします。





一酸化窒素を通じてわたしたちは、

完璧に窒素固定細菌と共生しているのです。

いやこの窒素固定細菌というこれまで

目立たなかった土中の存在なくば、

わたしたちは血管を拡げることもできず、

血液を60兆個の細胞と1京8000兆個のミトコンドリアに

運ぶことすらままなりません。




窒素固定細菌とミトコンドリアが、

一酸化窒素を介して、

リンクを始めました。





ヒトは独りでは生きられません。

ミトコンドリアと、そして

土壌中の窒素固定細菌と共生して、

はじめてヒトは生きることができるのです。






ヒトという存在は

大気と大地を循環する

大きな窒素循環のタペストリーのなかの、

ほんの小さな糸くずです。




糸くずが糸くずらしく健康であるためには、

大豆の根に共生する窒素固定細菌の菌糸が、

豊かにはびこらなければなりません。



大地の健康とヒトの健康はフラクタルです!




大地を汚染していて、

ヒトだけが健康でいられるわけがないのです!





母なる大地。

わたしたちは母である大地に生かされる

土の子です。

2016.04.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

タダ

只今、たいへんに素晴らしい書籍に巡り会い、

もうじき全編を通読するところです。



たまたま先日に静岡市へと出掛けた折りに、

書店の棚で発見した本ですが、

再版もので、本当につい最近に出版されたものです。




その本の内容はというと、

土壌菌をメインに扱ったコンテンツです。



地下3000メートルの奈落の底に、

実はアーキア(古細菌)の王国が存在した!

まるで芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」のように、

植物の根に共生する菌根菌の菌糸が、

環境破壊に悩める地上人類を地下のユートピアへと誘うのか。

地底人の発見ならぬ、地底菌のキングダムは、

わたしに新たな生命観を宿し始めています。







どうも地底世界で地球最初の生命は誕生したのかもしれない。

ミトコンドリアの祖先のαプロテオバクテリアと

嫌気性バクテリアのメタン生成菌の一種との

共生というドラマの舞台も、

地中と地上のはざまでスパークした?




エピローグまで読破した先に、

どんな気づきが到来し、

どんなパラダイムシフトが広がるのか、

ちょっと面白いことになってきました。





情報というものは単なる点です。

この点である情報を二次元の線につなげ、

線をたばねて集めて面にして、

面を縦横に組み立てて、

3次元の立体構造の場にする。

そうして立体構造の場になった情報を

様々にデザインすることを、

文章化という。

自分はそんな風に考えます。




今読んでいるこの本は、

そんな文章化の良い見本です。



自分もいつか、こんな素晴らしい本を

書いてみたいという野望だけはあります。




ちなみにこの本は、

デヴィッド・W・ウォルフ 著

「地中生命の驚異」

長野敬 + 赤松眞紀 訳

青土社

です。




ここまで、ほとんど書評ですね(笑)





ユーリ・バンダジェフスキー博士と言えば、

セシウムの生命体への影響の真相を知り尽くした

唯一の医療者として有名です。




そのバンダジェフスキー博士のテキストには、

ネズミの心筋ミトコンドリアが、

セシウムの内部被曝で損傷し、

パンパンに腫れ上がり、

膨満し、過剰に形成されて、

ミトコンドリアがギュウ詰めに

くっつき合っている電子顕微鏡写真が

掲載されています。





ミトコンドリアの異常とは、

こういう状況を言います。




恐らくはセシウムのような強い毒性の攻撃ではない、

通常モードのミトコンドリアの不調においても、

このセシウム損傷ミトコンドリアの

ソフト版が展開していると予想できます。




ミトコンドリア内の分子の流れを正常にするためには、

分子の流れを生み出す酵素反応を正常化する事が必須です。



なにかを  +  プラス  するのではなく、

内在的な酵素反応を正常に動かすこと。

これがミトコンドリアを元気に保つ最大の鍵です。




ミトコンドリアをはじめ、

体内の酵素反応には、

至適温度である体内温度37℃が

必須です。



冷たいモノの飲食を控え、

身体がホットになるエクササイズを実行し、

体温を維持する。



たったこれだけの事を守るだけでも、

ミトコンドリアは元気になります。



ゼニなんか要らん。

トンデモ療法も要らん。




タダで健康は手に入る。

2016.04.08 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

玉石混淆

先日に東京は江戸川区からご来院頂いたSさんご夫婦の旦那さんは、

大のレゲエファンで、こんな事を教えてくれました。

「レゲエではネットもダメっていうよ」と。



それで私は、

「あ〜、それ、凄くよくわかる。

よくネット好きは、

新聞やテレビは洗脳メディアだからと、

否定して、ネットは大丈夫なんていうけど、

大丈夫と思わされているネットで、

テレビや新聞と同じ手法の洗脳を

再開すれば、コロリだもんね」

なんて応えたことがキッカケで

ネットについて、批判的に考察する

契機を得ました。

Sさん、ありがとう!




ネットには人気ブログなんてのがあって、

そういうブログのオーナーは、

ややもするとカリスマとして崇められます。

そうすると、今度はこのカリスマブログの

記事を大勢のブロガーがコピペしまくるという

状況が発生します。

いわゆるマルチ商法やネズミ講とまったく

同じ構造がこうして自然に出来上がっています。



たしかに、こうした情報ロンダリングには、

悪しき側面だけでなく、

良い面もあります。

つまり有益な情報もまたそうして

次々に連鎖的に伝播しやすいのです。

しかし、どうもネットというものは、

それほど有益な情報の発展には

寄与していないような気もします。



アラブの春でしたかね?

ああいうネットやフェイスブックを使った民主化革命も、

実は自治的な政権を転覆して、

グローバルギャングの傀儡政権を樹立して、

国家を乗っ取る手口だったことが、

次々に明らかになっています。


ネットはやはり支配側の

洗脳操作、支配ツールなのかも、

とそんな疑念を抱く今日この頃です。



それで、悪しきネットの情報ロンダリングでは、

だいたい同じネットの教祖様の記事が

コピペされる、という面白い特徴がございます。



ようはすでに有名人の、

ある種のカリスマ性があり、

内部告発者として一定の評価を得ている、

そんなネットの教祖様の記事のコピペ率が、

非常に高いという傾向が見られます。



これってはやいはなしが

ブランドものに騙される手口と

まったく一緒なんですね。



でね、こういうブランド教祖様の記事を

嬉々としてコピペしているブロガーは、

もうそれだけで満足しちゃってるのか

どうかは知らないけど、

少なくとも他人の記事をコピペして

恥ずかしいとも思っていないわけです。


もしもこのブランド教祖の記事が、

目も当てられないほどにチャチだったら、

どうするのでしょうかね?


コピペをするにしても、

こうしたブランドブロガーの記事ではなく、

ぜんぜん有名でないブロガーの記事を、

紹介する方がたまにおります。

センスがあるとは、

こういうことを言います。



健康カテゴリーでコピペ率が

異様に高いブランドブログがありまして、

そのオーナーは医療系の職業についておられます。

どういうわけか、最近は東洋医学について、

よく語り、独自の経絡論などを披露する機会も多いです。

その語り口のなかには、この方の独自の気についての

考えなども知ることができます。

気についての解釈は多様であっていいでしょう。

しかし、この方の意見がスタンダードというわけでは、

もちろんありません。

ソマチット?電子?量子医学?

なんだかトンデモ臭がプンプンとするその論説は、

申し訳ありませんが、

とても読む気にはなりません。


様々な言説を読むにつけ、

色々と気づくことがあります。

言葉の選択。

これって、ものすごい重要なことです。

どんな言葉を使用するのか、

これで、だいたいその方のセンスがわかります。



既存のアカデミズムでまだ立証されていない用語を

使用する方がネットでは

まま見受けられます。

まずもって、こうした皆さんとは、

わたしはお友達になれません。

もちろん、むこうも、

お前となんか友達になりたくない、

と思っていることでしょう(笑)




ネットの情報は、とにかく玉石混淆。

いや「石」石混淆。

ほとんどはゴミみたいな情報ばっかり。

でも、もしかしたら、そんななかに、

本当に少数ですが、

有益な情報があるかもしれない。




そんな少数の有益情報を提供するブログを

本ブログは目指します。




さて、よくミトコンドリアの不調が、

身体の不調の原因になる、という論調を

目にします。

内部被曝においては、

特にミトコンドリアへの放射性同位元素の攻撃が、

ミトコンドリアを破壊することも

よく知られています。

それで、ミトコンドリアの不調をバックアップし、

ミトコンドリアを増強する方策に

関心が向くのですが、

ネットの健康カテゴリーにあがっている

ミトコンドリアを活性化するという様々な手口は、

だいたいどれも的外れで、

まったく効果がないものばかり、

と断言できます。




こういう論調はすべて共通しています。

ようは何かが足りないから、

コレを足してやれば、

またミトコンドリアが動き出すと。



でもね、実際は何かが足りないわけで、

ミトコンドリアが不調になっているわけではない。

電子やATPがミトコンドリアに過剰に溜まって、

ミトコンドリア内がラッシュアワーの電車内のように、

分子でギュウ詰めになっているから、

ミトコンドリアがおかしくなっているのです。

そんなパンパンのギュウ詰めミトコンドリアに、

さらに電子だの、ビタミンだの、水素だのを

注入して、いったいどうしようというのでしょうか?



パンパンギュウ詰めミトコンドリアを、

スリムにするには、

ちょっとキツイ系の

息切れをする程のハードなエクササイズをすること。

こうすることで、

無理やりにギュウ詰めミトコンドリアのなかの

消費されていないATPが引っ張り出されてきて、

溜まっていた電子が流れ出すのです。




ヒトの生理活動は、

使えば使うほどに活性化する、

そうした正のフィードバックの側面もあるのです。




足りないものを補充するという

この脳内にこびりついたドグマは、

なかなか脱洗脳できないものです。



ミトコンドリアの不調の原因には、

たしかにビタミンの不足は宜しくありません。

しかし、まともな食べ物を普通に食べている限り、

きょうび、ビタミンBの不足で脚気になる者など

いないのは周囲を見渡せば明らかです。



足りないのではなく、

早い話しが、

過剰、余剰

溜まり、なんです。



過剰なところに、

さらに足していったら、

溢れてしまいます。

これが漏電現象、フリーラジカルの発生です。





ミトコンドリアの電子伝達系の

呼吸酵素を動かすには、

「タンパク分子で出来たこの呼吸酵素を正常化する」

が正解です。




タンパク分子の正常化とは、

ヒートショックプロテインの働きによります。

ヒートショックプロテイン・HSP60は、

ミトコンドリア内で活動するミトコンドリアを

正常に機能させるヒートショックプロテインです。

ヒートショックプロテイン・HSP60の力を引き出すこと。

これがミトコンドリアを活性化するひとつの方策であります。




ミトコンドリアを増強するホルモンは、

血管ホルモンの一酸化窒素と

胃ホルモンのグレリンです。

これはマウスやヒトでエビデンスが取れている、

ホンモノのミトコンドリア活性法です。




そしてヒートショックプロテイン・HSP60の

能力も引き出せれば、

かなりの高確率で、

ミトコンドリアを活性化できます。



ネバネバ食材は、

これそのままに

ヒートショックプロテインを誘導します。




LPS、βグルカン、ペプチドグリカン、

ヒートショックプロテイン。




ネバネバヒートの愛好者に

幸いあれ。

2016.04.07 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

厳選アウトプット

今やネット時代を迎えて、

メディアが多様化しました。

ネットはこれまでテレビや新聞でしか情報を得ることが

できなかった者に、

テレビや新聞が報じてくれない

真実の情報も教えてくれる

そうです。




でもね、本当にそうでしょうか?

そのネットの情報だって、

本当に信用に値するかどうか?

そのへん、かなり怪しいと思います。




俺から見たら、ネットは、

ろくでもない情報ばっかり(笑)

特に健康カテゴリー。

もう、この健康カテゴリーなんざ、

ウソ八百のオンパレード。

ありもしない夢物語をでっち上げての、

エビデンスなどまったくない

奇跡の療法の数々。

医者も鍼灸師もそんな奇跡の療法が

広まると震え上がって

オマンマの食い上げだから、

そういう奇跡の療法は

いっこうに広まらないんだって。

それもこれもすべてが医療界の陰謀だってさ。

もうこうなると、仰る通りですと、

頷くしかないよね(笑)



ネット言説を「信じる者は騙される」

ネット言説を「疑う者に幸いあれ」




あのね、

奇跡の療法なんか

本当に無いんだよ。

トンデモに決まってるじゃん!


なにかを注入したら、

どんな難治疾患でも、

チョチョイノチョイで

魔法のように

簡単に治るって?




そんなわけないじゃん!

あの猛烈に固い凝り、

変性タンパク質のカタマリを

毎日、触ってる者に言わせれば、

絶対にあの難治疾患特有の固い凝りを

簡単に取ることなど、

どんな奇跡の療法でも

不可能。



アタシは実際にヒトサマの身体に

ジカに触れてるから、

こう、断言できるの。

でもね、頭でっかちの

ネットのお偉いさんたちには、

こっちのホンモノの理屈は通じない。



なんとかイオン、なんとかヘルツ、

なんとか周波数、なんとか水素、

こういう奇跡のなんとか療法を実際に

これまで経験したけど、まったく効果が無かった、

と言って、自分のもとに遠方から何度も通い、

ついに固い凝りの壁をほぐした方が実際にいます。


いいですか。

奇跡のなんとか療法で簡単に治る?

そんなコンビニに楽して治る

奇跡のなんとか療法なんてものは、

この世に絶対にありません。



みずからの身体と対話し、

みずからの努力で、

勝ち取る。

そうした営為を通してしか、

ホンモノの健康感は得られないのです。




そういうわけで、

アタシにとってネットは

単なる情報発信の場として、

主に利用しています。





アタシの情報源は

もちろんネット言説ではなくて、

基本は、ネット外の書籍。

書籍ってのは、読むのが大変なんです。

でも、読むのが大変なくらいの分厚い書籍と格闘して、

濃い内容のものを、テメエの頭で

咀嚼して咀嚼して、それで自分のモノにするから

価値があるわけです。

そういう価値があるコンテンツだけを、

厳選してアウトプットして記事にすることが、

本ブログの最大の特徴です。


そして、さらにそこに隠し味として、

実際の臨床とのすり合わせを入れる。

これがアタシの強みです。





さて、マクロファージについて新情報です。

LPSという

ソバやトマトや小麦や米やライ麦発酵パンや緑茶や海藻などに

豊富に含まれるリポポリサッカライド、糖脂質という

ネバネバ分子は、

口から胃を通過して腸管内へと入ると、

そこで腸管粘膜下にいる腸管マクロファージと、

腸管を取り巻く筋肉にいる筋肉マクロファージを、

刺激します。

この耳慣れない腸管筋肉マクロファージは、

実はLPSの刺激によって腸の蠕動運動を

コントロールしているのです。




ザックリと言うと、

LPSは便秘に有効、

と言えそうなのです。




このLPSを介した腸管筋肉マクロファージの

腸の蠕動運動促進の機序は、

やや込み入っており、

腸管神経とサイトカインという分子が

複雑に絡み合っています。

でも、この複雑な絡みは、

一般ピープルの知りたいことではなくて、

一番知りたいことは、




「まあ、嬉しい!

LPSは便秘に効くのね!」

なので、そこを強調しておきました。





LPSには整腸作用もある!

いい情報とは、こういうものを言います。

2016.04.06 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 免疫強化

へん〜しんっ

だいたい生理学や生物学の分子レベルの話を、

専門的に語っても、一般ピープルは

興味など持つわけがないし、

そんなものを読んでも面白いわけがない。




ましてタブロイド情報という

「線形的な論理で構成された飲みやすい錠剤のような

パッと理解できて受けが良くてわかりやすい情報」

にしか接していないテレビ・新聞・ネットを主要な情報源にする

一般ピープルが相手なら、なおさらハードルは高い。




つまり、自分が発信している分子レベルの養生に関する話は

そもそも、ほとんど一般ピープルには、

受けないと思っていれば間違いない(笑)




その受けないネタのなかでも、

本当にまったく受けないと

感じているのが、

トールライクレセプターというネタ。




このトールライクレセプターというモノは、

特にマクロファージの細胞膜に特徴的に存在する

細胞膜受容体のことです。




前稿で紹介した

マクロファージをプライミングする機序において、

このマクロファージのトールライクレセプターが

一番大事な鍵を握っているのです。




トールライクレセプターは別名を

馬蹄形細胞外領域と呼びます。

これは馬蹄形のようなフックのような

装置がマクロファージの細胞膜にある

ことを言っています。




このフックに

乳酸菌の細胞壁成分のネバネバのペプチドグリカンや、

キノコの細胞壁成分のネバネバのβグルカンや、

ソバや小麦やトマトや海藻やライ麦発酵パンの

ネバネバのLPS分子が、

うまくひっかかり、ヒットし、キャッチされることで、

そのマクロファージが、

ピコピコピンッ!

とぶるって、

へん〜しんっ、トーッ!

とプライミングにジャンプして、

仮面ライダーならぬ、

プライミング・マクロファージに変身して、

やおら、戦隊ヒーローの如くに、

外部から侵入するバクテリアやウイルスや、

内部に発生する老朽化した細胞やガン細胞や、

血管内に発生する悪玉コレステロールや糖化最終産物を、

片っ端からケリやチョップよろしく、

貪食処理して、やっつけてしまう、

というわけなのです。




つまりマクロファージ・プライミングの

最前線において、もっとも大事なことは、

いかにしてこのマクロファージの細胞膜レセプターの

トールライクレセプターに、

LPSやβグルカンやペプチドグリカンの

ネバネバヒートな分子をヒットさせるか、

が最大のキモになるというわけです。




考えてみれば伝統食というのは、

どうもLPS分子が多く含まれる、

そんな感じがいたします。





LPS、βグルカン、ペプチドグリカン、

ヒートショックプロテイン。

これらの分子はすべてマクロファージの

トールライクレセプターにヒットする

ヒット分子です。



これらトールライクレセプターのヒット分子を

たくさんゲットして、

仮面ライダー・マクロファージ(笑)の

最強免疫な日々を

お過ごしくださいませ!

2016.04.05 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 免疫強化

マクロファージ・プライミング新時代

健康という概念を今風に定義すれば、

「健康とは免疫力があること」

と定義できます。



しかし、この「免疫力がある」という

言葉がいったい何を意味するのか?

これが問題なわけです。




難しく考える必要はありません。

わたしに言わせれば、たったひとこと、

「免疫力があるとは、マクロファージがプライミング状態にあること」

と、こうなります。




しかし、しかし、さらにここで、また新たな問題が浮上します。

ではその「マクロファージがプライミング状態にあること」

とは何を意味するのか?




プライミング( priming )とは「活性化した状態」という意味です。

つまりマクロファージの細胞膜がまるで

サクラが満開になっているような

そんな状態です。



このマクロファージの細胞膜のサクラ祭りの時に、

もしもウイルスやバクテリアやガン細胞や古くなった不要細胞や、

血栓のもとになる悪玉コレステロールや糖化最終産物や、

凝りの原因や認知症の原因になる変性タンパク質が、

発見されると、プライミング・マクロファージは、

これらを猛烈な勢いで貪食処理して、

消化し、消去してしまいます。

プライミングされたマクロファージを確保すること。

これこそが免疫力を維持するキモなのです。




マクロファージのプライミング力を維持し、

高めることが出来れば、

ヒトは健康です。



さて、ではいったいどうやったらマクロファージを

プライミング状態に持っていけるのか?



ここが一番大事なところです。

マクロファージをプライミングできる分子は幾つか見つかっています。

まずは、これは今まで何度もわたくしが強調してきた、

ネバネバヒートに集約されています。


ようは、ネバネバ多糖体を含む食品群は、

すべてマクロファージをプライミングできます。

そしてネバネバヒートのヒートの部分の、

ヒートショックプロテインもマクロファージをプライミングします。

ネバネバヒートという私が独創で発案した造語は、

このようにマクロファージをプライミングできる、という意味を

兼ねた掛詞(かけことば)だったのです。





さあ、いよいよ、新しい局面です。

ここに耳慣れない言葉が登場します。

糖脂質(とうししつ)。

リポポリサッカライド。

略してLPS。

この耳慣れない言葉がここで意味するのは、

実はバクテリアの細胞壁の分子成分をいいます。

早い話しが、ネバネバヒートのニューフェイスと

いった感じです。



このLPSという分子成分。

この分子成分がもつマクロファージをプライミングする潜在力が、

実は圧倒的にケタ違いに凄いという、

ここが本記事のキモ中のキモなんです。




どれほど凄いのかというと、

これまでマクロファージをプライミングできる分子として、

有名だった酵母菌やキノコのネバネバのβグルカンや、

乳酸菌の細胞壁成分のネバネバのペプチドグリカンの、

およそ 1000倍から1万倍  もの、

プライミング力をLPSはもっているのです!




それで一番気になるのが、

では、いったいどんな食材にLPSは多く含有されているのか?

ここが奥様方が、一番知りたいところですよね(笑)



なんでも、ごくごく普通のありふれた食材である

ソバ、トマト、レンコン、ホウレン草、カボチャ、自然薯、

ワカメ、メカブ、昆布、ひじき、ナメコ、シイタケ、

ゴマ、緑茶などにLPSは含有されています。



ようはLPSは乳酸菌と同じ植物共生菌の分子なので、

乳酸菌がいるお米や小麦にも、

もちろんLPSは含まれます。




この乳酸菌と同じ植物共生菌のうちの

パントエア・アグロメランスと呼ばれる

パントエア菌の細胞壁に多くある成分が、

糖脂質、リポポリサッカライド、LPS

だったのです。




LPSの解説本によれば、

乳酸菌とパントエア菌の両方のネバネバである

ペプチドグリカンとLPS を同時にいっぺんに

摂取できて、

マクロファージを超絶技巧にプライミングできる

一品が、ライ麦発酵パンとの記載も見られます。





ということで、

ネバネバヒートのニューフェイス

LPSの登場で、

いよいよマクロファージ・プライミング革命の

新時代がスタートです!

2016.04.04 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 免疫強化

指圧バカ一代

ヒトの皮膚を押すと皮膚と血管壁から一酸化窒素というガス分子が

合成されて血管が拡張して血流が促進される。

この一酸化窒素というガス分子は血管が合成するホルモンとされ、

一酸化窒素には以下のような様々な生理活性作用がある。

① 血管拡張作用による血圧降下作用

② 免疫細胞のマクロファージを活性化する作用

③ 細胞間の情報伝達の促進作用 

④ ミトコンドリアの増強作用



ヒトの皮膚を押すと皮膚表層からATPという分子が合成されて、

皮膚の深層にATPが情報分子の二次メッセンジャーとして

情報を伝達する。

皮膚はどうやらATPを使って情報交換をしているようだ。




皮膚を押すことで合成された一酸化窒素は、

その押された場で皮膚のミトコンドリアを活性化する。

一酸化窒素で活性化された皮膚ミトコンドリアは、

ATP合成をして、ATPを分泌する。

ミトコンドリアが皮膚表層で分泌したATPは皮膚深層の

ミトコンドリアへとホルモンとして伝達される。

そのメッセージは、

「おれたちミトコンドリア・ネットワークの表層に、

指圧というストレス刺激が加わったぞ。

いちおう、1京8000兆個のミトコンドリア・ファミリーの

みんなにも、そのことを伝えておいてくれ。

そうして、とりあえずATP産生を高めておくことで、

さらなる様々なストレス刺激に備えようぜ」

なんてメッセージかもしれない。





指圧 → 一酸化窒素 → ミトコンドリア増強

指圧 → 一酸化窒素 → ATP分泌促進




指圧とは一酸化窒素を合成分泌することで

ミトコンドリアを増強し

ミトコンドリアを増強することで、

ATP合成を促進できるのだ。





指圧。

このあまりにも単純で

一見すると誰にでも出来そうに見える指圧

という手技がリスペクトをもって、

現代の一般大衆に称賛されることは

まずほとんどないといっていい。

なぜなら、ひとは複雑で高度なものが、

立派なものと思いがちだからだ。

しかし、本当にそうだろうか?





指圧は確かに単純だ。

だって、ただ指をもって、

皮膚や筋肉を押すだけ。

それを仕事にし、

バカみたいにずっと続けてきた。

たぶん、本当にバカなんだろうけど(笑)





でも続けてきて良かった。

ミトコンドリアはずっと俺の指圧に応えて、

患者さんの身体にATPを供給することで、

患者さんの健康に寄与することができたのだから。





指圧の心 ミトコンドリア心 押せばATPの泉湧く




2016.04.03 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

新説の提示

海洋バクテリアのビブリオフィシェリという細菌は

イカの身体に棲み着いた時にだけ特別な酵素を産生し、

イカを光り輝かせる。

その発光現象のもとになる特別な酵素ができるメカニズムはこうだ。

ビブリオフィシェリは自身の体内で合成したオートインデューサーという

ホルモンやフェロモンのような分子を細胞壁から分泌して、

自身の周囲に浮游させている。

ビブリオフィシェリはこのように、それぞれこのオートインデューサーという

細菌の分子言語を発して会話しているのだが、

その会話の濃度がある閾値にまで達すると、

別な分子言語を合成するスイッチが入る仕組みになっている。

ビブリオフィシェリの個体数が増え、群れたコロニーになって、

オートインデューサー濃度が高まり、その群れの個体たちが

いっせいにその濃度の上昇を感知すると、

発光現象を引き起こす特定の酵素を合成するのだ。

この発光の余得はイカを月光と同化させて、ステルス化させることで、

イカを忍者にして捕食を助けるのだ。

こうしたバクテリア間のオートインデューサーという分子言語を介した

コミュニケーションを「クオラムセンシング」と呼ぶ。

(※ quorum とは英語で議会の定足数を意味する)





つまり、ビブリオフィシェリというバクテリアには

オートインデューサーという分子言語を介した立派な

クオラムセンシングというコミュニケーションが存在するのだ。

「おい、今日もエエ天気だな。おっ、あそこに俺らの夜の宿のイカの旦那がいるぞ」

「あっ、ほんとだ。イカの旦那の体内は居心地がいいんだよね」

「ぼちぼち、みんな集まってきたな」

「うん、今夜もパッと夜の海を明るくして景気よくパーティーでもやろうぜ!」

「いいねぇ、そうしよう」

「パンパカパーン、ポンッ、パンッ、パチンッ!」

「よっしゃぁ、オートインデューサーの濃度が高まった合図の

ファンファーレとクラッカーだ」

「発光酵素をぶちまけようぜ!」

「それ、ピッカーン!」

こんな会話が海中でヒソヒソと話されているかどうかはわかりませんが、

そんな感じかもしれません。





今から20億年前から12億年前にメタン生成菌とαプロテオバクテリアという

二つのバクテリアは、どんなオートインデューサーで会話して

クオラムセンシングに達したのでしょうか?

きっと、そこにも様々な会話、やり取り、熾烈な問答があったことでしょう。

無酸素と有酸素というお互いにとっては死地となる異なる環境を好む

二つの異質のバクテリアが融合するということは、

本来は絶対にあり得ないような奇跡です。

しかし、この奇跡があったから酸素濃度の上昇した地球で生きることが可能な

原始真核生物が誕生し、やがてわたしたちヒトが生まれたのです。

定説ではメタン生成菌がαプロテオバクテリアを捕食し

飲み込んだという説が主流ですが、

わたしは、まだまだ多様な仮説を提示できる余地が残っていると感じています。




さて、今現在、わたしたちの体内には概算で

1京8000兆個のミトコンドリアが棲息しています。

体細胞の数が60兆個ですので、

この体細胞よりもその数において、

ミトコンドリアの総数ははるかに多いのです。

そして、ミトコンドリアはATP産生とアポトーシスの手綱を握ることで、

体細胞の生殺与奪の主導権を完全に握っています。

ここである疑問が生じます。

一般には体細胞がホスト(宿主)であり、

ミトコンドリアはパラサイト(寄生体)と定義されます。

しかし、体細胞の生死はミトコンドリアが握っていることをみれば、

立場はまるで逆転しているわけです。

実際にはミトコンドリアがホストであり、

体細胞がパラサイトとしか思えません。

こうしてこれまでの生物学の定説、定義を逆転しつつ、

ATPの新しい側面である情報伝達分子(ホルモン)としての役割を

俯瞰した時に、わたしの脳裏にクオラムセンシングの閃光が輝きました。




もしかして1京8000兆個のミトコンドリアたちは、

ATPというオートインデューサーを介してクオラムセンシングを

しているのではないか?

だとしたら、まさにヒト細胞60兆個はミトコンドリアに支配された

ミトコンドリアワールドではないのか?




わたしは常々、ずっと不思議に感じていました。

ミトコンドリアという生き物は細胞内でも単独の粒(コンドリア)では存在しません。

細胞核の周囲にクモの巣のように糸状(ミト)に連なり

ネットワーク構造を形成しています。

その細胞内のミトコンドリアが描く三次元構造は

まるで銀河系を思わせるフラクタルな美しい姿です。

このミトコンドリア銀河系のネットワークが宇宙の大規模構造のように、

ヒト細胞60兆個の世界に浮游しているのです。

このミトコンドリアネットワークには、きっと何らかの共通信号があり、

すべてのミトコンドリアがこの共通信号により、

連絡を取り合い、連携することで全体の恒常性を維持しているはずだ、

という確信に近い推論をずっと、わたしは保持していました。



そのこれまで不思議に感じ、確信に近い推論が、ついに

ひとつの仮説に昇華したようです。



「ミトコンドリアが産生するATPは、

ミトコンドリアたちが自分たちのコロニーを維持するために生み出す

ミトコンドリア・コミュニケーションのためのミトコンドリア・ホルモンである」



このような仮説を立てることで、ATPの情報分子としての役割は、

さらにいっそうわかりやすく、際だってきます。

実際にATPは情報分子としての機能が注目されています。

でもいったい何のための情報分子なのか、

そのへんがまだハッキリしていないように思われるのです。



ATPは細胞活動のエネルギー源であると同時に、

ホルモンとして機能している。

そのホルモンとしての機能は実はミトコンドリアが、

ミトコンドリア同士で情報交換するためだった。



ATPや電子が細胞内やミトコンドリアに貯留、滞留することは、

身体の不調の原因になります。

その時に、ATPを急激に消費するような少しきつめの

エクササイズを行うと、溜まっていたATPが消費されて、

細胞内が活気づき、ミトコンドリアのATP産生ラインも

再起動してきます。

このことでミトコンドリア内に貯留していた電子の流れも正常化し、

ミトコンドリアもまた活き活きしてきます。

「溜まっているATPだけでなく、さらにもっともっと、

ATPをたくさん産生しろ!」

と全身のミトコンドリアに呼びかける行動が、

ちょいキツ系の少しハードなエクササイズの実践なのです。



継続したエクササイズでATPをよく消費し、

たまのちょいキツ系のエクササイズでミトコンドリアにハッパをかけて、

ミトコンドリアに分裂を促して、ミトコンドリア総数を増やす。

こんな習慣がきっと、

一生涯の健康を導くミトコンドリア総数を増すライフスタイルです。






わたしたち真核生物は、ここ20億年間、

ずっとミトコンドリアに導かれ育まれてきました。

ミトコンドリアの祖先はαプロテオバクテリアです。

20億年前、メタン生成菌とαプロテオバクテリアのあいだで、

きっとオートインデューサーやATPを介した激しい対話が

あったと推測されます。

その際に、ミトコンドリアは俺らはATPでみんなと会話して、

ネットワークを作ると約束したのかもしれません。

「ATP=ミトコンドリア・ホルモン仮説」

本邦初公開、世界初公開の、

堂々の独断仮説です。

2016.04.02 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

ゴールデンキー

単なる血液を運ぶパイプとしか思われていなかった血管が

血管収縮ホルモンのエンドセリンと、血管拡張ホルモンの一酸化窒素を

合成分泌して、血流を促進していた。



単なる血圧のポンプとしか思われていなかった心臓が、

ナトリウム利尿ペプチドというホルモンを3種類も合成分泌して、

腎臓と相補拮抗的に活動することで血圧を調整していた。




口から食べた食べ物の一時的な貯蔵庫にして、

主にタンパク質を分解する消化器の

ひとつとしか思われていなかった胃が、

空腹時の胃の蠕動運動に伴いグレリンというホルモンを

合成分泌して、脳へと胃が空になったことを伝達し、

全身のミトコンドリアを活性化していた。




血管拡張ホルモンの一酸化窒素と

心臓ホルモンのナトリウム利尿ペプチドと

胃ホルモンのグレリンには、

ミトコンドリアを増強するエビデンスが確認されている。



ミトコンドリアとはご存知のように細胞内小器官と呼ばれる細胞のパーツです。

定説によれば20億年前から12億年前頃に、原始真核生物に取りこまれた

αプロテオバクテリアという細菌がミトコンドリアの祖先とされます。

スノーボールアースという地球全土が凍結したその雪解けと共に、

地球の酸素濃度が急上昇しました。

どうも、その時にメタン生成菌という無酸素環境で生きる細菌の一種と、

αプロテオバクテリアが融合し共生したようです。

こうした奇跡的な二つの異なるエネルギー産生システムをもつ細菌が

融合したお蔭で、わたしたちの祖先となる原始真核生物が誕生したのです。



酸素は非常に反応性の高い分子であり、ある意味、危険な分子です。

この酸素を使って酸化的リン酸化という仕事をこなし、

生物の生理活動に必須の分子であるアデノシン三燐酸というATPを

生みだしているのがミトコンドリアです。


ミトコンドリアはヒトにおいてそのATPの95%を生み出す

ATPジェネレーターとして機能しています。

このATPは酵素反応をはじめあらゆるヒトの生理活動のエネルギーですが、

近年になりATPは情報伝達分子としての機能が注目されています。

情報伝達分子とは、ひとことでいえばホルモンです。

つまりミトコンドリアはヒトの生理活動に必須のホルモン分子であるATPの95%を

生み出すホルモン合成器官と言えるのです。


ヒトの体内生理はホルモンやサイトカインや神経伝達物質の分子言語により、

(※ 最近の内分泌学のトレンドではこれらの分子言語を

すべてホルモンとして一括して呼ぶ傾向がある)

ひとことで言えばホルモンによって営まれています。



そのホルモンのうち冒頭の3種類のホルモンの

一酸化窒素とナトリウム利尿ペプチドとグレリンが

ミトコンドリアを増強し、それにより

ミトコンドリアは旺盛にATP合成を展開することで、

ヒトはより活き活きとヴィヴィットに活動できるといえます。



「ミトコンドリアの総数がヒトの一生涯の健康を決定している」

どうも、これは正しそうです。



ミトコンドリアの総数は、

一酸化窒素とナトリウム利尿ペプチドとグレリンで

どうにか増やせそうです。



特に一酸化窒素は指圧や鍼でよく分泌されますし、

またエクササイズや運動でも合成されます。

グレリンは胃の蠕動運動や咀嚼運動により合成分泌されます。

胃がグーグーと鳴るような指圧はよりグレリンのチカラを引き出せそうです。




健康と養生を導くはミトコンドリアのチカラです。

そのミトコンドリアを味方につける養生法の真打ちは、

一酸化窒素とグレリンを誘導できる鍼灸指圧です。



鍼灸指圧はミトコンドリアを味方につけてきたからこそ、

2000年の風雪に耐えて今に生き残ったのです。




真核生物はミトコンドリアが共生融合したことで、

多細胞生物となり、地球環境のあらゆる領域を

棲息環境にすることができた。

わたしたちヒトもミトコンドリア共生体の一員であり、

真核生物とは、ある意味、酸素濃度の上昇した

極限環境で生きることが可能な極限環境生物だったのです。



ミトコンドリアの総数を増して、

ミトコンドリアの能力を引き出すことで、

ヒトはきっと健康な一生を送れる。






健康養生のユートピアへの入り口、

そこに立ちはだかる重く頑丈な門、

その門戸を開ける黄金の鍵、

これまで誰も手にすることができなかった

秘密のゴールデンキーを、

ようやく、ついに、あなたの手元に届けることができました!

2016.04.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

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