ぬくもり 23

初診時
「お母さんから聞いてるけど、頭痛がずっと1ヵ月以上も続いていて、頭痛薬ももう効かなくなってきたとか?」

「ええ、とにかく残業がきつくて、夜中の10時に帰るならまだ早い方で、深夜12時を回ることもザラで、上司なんか次の日の朝3時までとか・」

「ちょっと、待ってよ!それじゃあ、身体が持ちっこないよ。それに睡眠不足ってのは一番、身体に悪いし、その上司だって、そんな働き方してたらいまに過労死しちゃうよ!」

「ええ、だから体調不良で鬱になって休職したり、身体を壊して退職してしまう社員もいて、それで余計にその負担がこっちにしわ寄せされてきて、一日中、同じような姿勢でパソコンを見てるから、もう目も痛むし」

「う〜ん、どうにかして、普通の定時の夕方5時に帰宅できないと、なかなか頭痛が取れてこないかもね」

「ええ、寝不足もあって、休日は何もする気が起きなくて、ひたすらグダグダしてて、朝いちから頭が痛いと、もう趣味も何もなにもヤル気が起きない・」

「とにかく、肩も首も背中も腰もどこもかしこもパンパンに張ってるから、まずこの凝りをほぐさないとね」

「イテテッ!」

「この痛いのが取れてきて、痛いけど気持ちイイの、イタキモチイイ、になってくると、身体が楽になってくるから」



初診術後
「あっ、頭痛が取れてる! でも、アレですよね、また何回か来院して定期的に通った方がイイですよね」

「そうだねぇ、でも、まだ若いから、これで持ち直せばね。でも、時々は身体をケアしていた方がイイことは確か」



再診時
「アレから、頭痛は出ないです!でも、今日は仕事が休みで、またもしもあの頭痛が来るとイヤだから、もう1回来ました」

「いい心がけだね。あっ、ほんと、あの初診時と違って、だいぶ凝りが取れてるね」




指圧という手技は見た目には、非常に単純に見えて、ただ指を使って押してるだけの、どうにもたいしたことのない治療とこれまで思われていたのではないかと推測します。

しかし、この冒頭のM君のしつこい頭痛などが、たった1回の指圧治療で取れてしまうのですから、「畳のうえの土方」と揶揄される指圧がいかに素晴らしいか、がこれでお分かり頂けるかと存じます。

クスリも道具も一切使わずに、ただ指圧師がその指と身体をもって指圧することで、患者の持っている自然治癒力が引き出されて、ある場合には即効的に、ほとんどその場で症状が雲散霧消してしまう。

まったくもって、指圧の偉大なる力、いな、ヒトの身体が本来的に持っている自然治癒力の素晴らしさには、いつも驚きを禁じ得ません。

指で押しながら、気の動向を伺っていると、ある瞬間から気が動き始めます。

その気の動きとは、まるで皮膚の下にトグロをまいていた竜が動き出したような、そんな動きなのです。

そして、この竜は動き出すと、スルスルと身体中をくまなく旋回して、あちこちに飛び回って、やがて手足の指先から皮膚の外へと飛び出してきて、

最後には体外の空間へと融合していくように、見えます。

恐らくは、中医学を生み出した古代中国の鍼医たちも、こんな摩訶不思議な命の実相をその手で実感し、感得していたからこそ「気」というフォースなる生命力の概念を構築したのだと、推測します。

私にとっては東洋医学の根幹概念である「気」は、単なる形而上の概念ではなく、あくまでこの手で、指で、目で、実際に捉えることができるリアルで生きた形而下の実体なのです。

「気」とは何か?

とは、鍼灸指圧師にとっては、永遠の命題ですが、私にとっては、「気」とはヒトをしてヒトたらしめるエネルギーであり、「気」が動くからヒトの身体は養われるのであり、「気」を動かすことが出来るから治療と言えるのです。

気功療法とは手品のような「手かざし」でも、大道芸のようにヒトを吹っ飛ばす「遠当て」でもなく、

あくまで手技治療を通してヒトがヒトに触れるその「場」に起こる現象である、と私は声を大にして言いたいです。

鍼灸指圧こそが気功療法なのです。

そして、指圧こそがハリやモグサという道具すら使用せずに、「気」をあやつることができる最も原始的で最も高貴な日本が世界に誇る最上の「おもてなし医療」である、と私は日々の診療を通して感じております。

指圧が本当の意味で、ここ日本において復権すれば、治病医学と予防医学の両面で、国家における保健医療費の増大を抑制する効果は絶大なものがあるでしょう。

脚下照顧

本当に大切なモノは、いつも足元に転がっているのです。

拾うか、見過ごすか、はアナタ次第です。

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2015.03.31 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

ぬくもり 22

「あんた、今書いてる Kさんって、いつからのお客さんなの?」

「えっ、だからこの指圧シリーズを始めてから、フラッと飛び込みで来院した患者さんで、ええと、初診がこの3月の26日で、次が28日」

「そうなんだ、なんかスゴイね、シンクロニシティーじゃん!」

「そう共時性だね。この指圧ネタのために登場してくれたみたいね。でもよくあるよ、こういうこと。だってこの宇宙は粒子性と波動性の量子真空の情報媒体だから、ひとつのネタが播かれれば、それがどこかで芽を出して、アンテナが合う者が吸い寄せられてくるわけ。あっ、それでさぁ、 Kさんってば、足の裏がメチャクチャ柔らかいから、何かやってるの?って聞いたら、専用のグリグリ棒で毎日、足裏の硬いところをほぐして溶かしてるんだって」

「ヒョエー!あんた、ほんとにそのヒト、仙人みたいだね!」

「そう、市井のプチ仙人と名づけたけど、早い話しが養生の達人ってこと。また Kさんはさぁ、話しを聞くと、小さい頃からもの凄い苦労をしてるの。なみの苦労じゃあない。そういう苦労の多い人生の中から、きっと自分の健康は自分で守る、という自立心のようなものが醸成されて、ホンモノの養生法を見抜く眼力が育ったんだろうね、おっと、話しが長くなるとアレで、次の患者さんの予約があるから、もう切るよ」

「はいね、アリガトー!」



昨日、私の身内から治療院に電話があって、こんな会話をしました。

世に養生法のコンテンツは多々ありますが、理屈ではなく、実際の実践例というか生きた証拠、リアル・エビデンス、生き証人の話ってのは、やはり非常に人々の興味をそそるようで、

私の身内もあまりに興味をそそられたようで、いてもたってもいられずに、私に電話をかけてきたというわけです。

おいおい Kさんがなぜ、これほどまでに素晴らしい自分独自の養生術を体得したのか?については、治療のたびに聞いてみようかと思っております。

実は、私は Kさんのような、こういう自分独自の養生術を体得して欲しくて、こんなブログを開設し、養生に関する情報コンテンツを公開しています。

ですから、つまり Kさんは、もうこのブログなど読む必要はありません。

また、ここを読んできて自分独自の養生術を体得した読者のみなさまも、ある意味、自己流養生術が完成すれば、ここを卒業すれば良いわけです。

あくまでこうしたネット情報は素材に過ぎませんから、素材をもとにして、いかに自分に合った養生術を編み出すか、は素材の受け手のセンスに任されていると言えるのです。

さて、ネットには非常に多くの情報が散乱しており、その中にはビックリするような奇跡的な治癒を謳う治療術を披瀝する者もあるし、またガンをはじめ、難病など簡単に治る、と豪語するサイトも多々見受けられます。

しかし、私からみれば、こうした誇大広告や誇大妄想とも取れる文言が羅列されたサイトはまったくもって信用ならない、と断定できます。

まずもって、こうしたサイトにはその治術の有効性を証明できるエビデンスのたぐいが一切、提示公開されておりません。

治った、という以上は、治ったデータを公開しなければ、誰にも信用されないというのは、EBM(証拠にもとづく医療)の時代には常識です。

また、細胞がガン化するメカニズムについても、あくまでそれはPC上の空論というか、脳内バーチャル理論であって、実際の臨床におけるガン患者のガン細胞がすべてある単一の原因をもとにガン化した、というエビデンスなど取れないわけです。

いな単一の原因がもとで細胞がガン化することなど、恐らくは絶対にあり得ません。

私はこれまで何度も申してきたとおり、生命現象とは複雑系で非線形性でカオティックで、粒子性と波動性をもった量子のような矛盾した振る舞いをする奔放な「ありよう」が

命のありのままの姿なのですから、文字列が生み出す整合性のある論理が、そのまま生命現象に適用できるほどに、命はチャチなものではない、とこれまで通り、断言しておきます。

なぜ、私がここまでくどく、命の何たるか?に言及するかと言えば、それは毎日、指圧という日本が世界に誇る最上の「おもてなし医療」の実践を通して、

ヒトの身体に触れて、ヒトの身体を治療して、ヒトの命の何たるか?

を教えられ、悟らされているからなのです。

つまり私は、命の何たるか?をみなさまに伝えるメディア、シャーマン、巫女の役目を仰せつかっているということなのです。

モノ言わぬ指圧師が多い中で、これだけモノを言う指圧師も珍しいでしょうね(笑)

ヒトの身体を触ったこともないような者に、いったい命の何が分かるというのでしょう。

医療者であろうと、シロウトであろうと、ヒトの身体に触れていない者の意見を私はまったく聞く気にはなりません。

この命の「ぬくもり」に触れなければ、命の何たるか?など決してわかりはしません。

そして、いくら触っても、実は命は不可思議で、いったい命とは何なのか?など、なかなか、分かるものではない、こともわかってくるのです。

貝原益軒がなぜ『養生訓』の2大キーワードに「畏れと慎み」をもってきたのか?

それは命こそが「畏れと慎み」をもって対峙すべき

神聖にして不可侵な領域だと言いたかったからなのです。

「指圧のこころ、母心、押せば、命の泉湧く」

浪越徳治郎先生のオハコのこのキャッチフレーズはまさに、

命を触る実感から芽生えた命の何たるか?のひとつの悟得の到達点だったと言えましょう。

「 クール・ジャパン・S H I A T S U 」の復権に向けて、

さぁて、だいぶ、ヒートショックプロテインしてきたよぉ〜ん(笑)




※ ここ日本において「手当て」を行える医療者は「医師、柔道整復師、按摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師」の国家資格を有する者のみです。その他のニセ代替医療ビジネスはすべて無資格者による「手当て」モドキです。施術や治療を治療者に請う場合には、国家資格を有するのか、無資格なのかを、よくよくご確認のうえ、くれぐれも誇大広告に騙されませんように、各自、お気を付けください。

2015.03.30 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

ぬくもり 21

「いやぁ、身体がウソのように軽くなった!昨日は久しぶりにグッスリと眠れて、朝の8時まで寝ちゃったよ。よく調べたら、かれこれ、もう15年も、こういう指圧をやってなかったわ。そいだで、身体が重いわけだわ。そうだなぁ、おととしあたりからか、どうもそれまでと身体が違ってきて、なんだかそこら中がおかしくなってきて、メシがまずくはないんだけど、メシの量が減って、いよいよ、俺もダメか、なんて思ってたんだけど、昨日ここで指圧をやってもらったら、メシの通りが良くなって、以前の量が食べられて、いゃあ〜、嬉しかった。これでもうちょいイケルかもしれん(笑)ほんと、朝起きたら、身体が軽くて軽くて、自分の身体じゃないみたいで、この目もな、目も良くなって、視界が明るくなった。実はワシはずっと腹式呼吸をやってて・」

「その腹式呼吸は、子供の頃に親しく世話をしてくれたっていう、この前、話したお坊さんにでも教わったの?」

「いやいやテレビでな(笑)、素潜りの世界選手権に出る連中の特集をやってて、その連中がこうやって、最初に腹式呼吸をまず覚えて、それで肺だか筋肉だか知らないが空気を身体ん中に目一杯ため込んで、それでオモリを付けて100メートルの深さまで、今度は吸ったのを少しづつ吐き出しながら潜って、また水上に戻ってくるのをやってて、俺もそれを真似して風呂に入るといつも身体があったまるまでこの腹式呼吸をやってきたんだけど、最近はどうやっても空気がいつものように入ってこなくて、全然、腹式呼吸ができなくなってた。それがな、昨日、指圧したら、見事に元のように腹式が出来て、スーとちゃんと空気が腹ん中に入るようになった、身体も詰まってたけど、気も心も詰まってたんだな」

「そういえばクジラは肺呼吸だけど、かなり長く潜水できるのは、クジラの赤血球のヘモグロビンが酸素をくっつける力が強いのか、クジラの筋肉が酸素を保持できるとか、そんなことが言われてるけど、まるでその素潜り選手権の選手はクジラかイルカみたいだね」

「おう、そんなことらしいな。俺は散歩歴が45年、ゴルフが35年、般若心経の写経が14年、腹式呼吸もずっとやってるけど、病気もそれなりにやったけど、ここ40年ほどは風邪ひとつ引かないな」

「継続は力なり、っていうけど、まるでイチローなみの同質性好みというか、スゴイっすねぇ〜、いやそういう風に自分で自分の身体を養生してきたから、久しぶりに本格的な指圧をやって、すぐに効果が出るんだよね。まだ筋肉もちゃんとあるし、とても84才の身体とは思えない程に若々しいもん、よく言われるでしょ?若いって」

「おう、そうだけん、うっ、そこ、あっ、まだ痛ぇな、おい、もうちょっとそこは柔らかくやってくれんか?」

「ここ、まだまだ硬いっすねぇ、点圧で指で押すと痛いから、こんな感じで手の平の面で押した方がイイ?」

「あぁ、その押し方の方がイイね、お〜、よく効くわ。ほんとここが見つかって助かったわ。もっと早く来てれば良かったわ。とにかく最近のこういうのをやるところは、何にもヒトの身体の堅い場所やツボなんかわかんねぇのばっかになっちまって、楽してゼニ儲けをしたいようなのが多くて、このあいだも、この手をな、ちょこちょこちょこっと触って、はい息を止めてって、やりやがって、ハイッ、治りました、ときたもんだ!俺はここまで、ヒトを舐めてるのかって言いかかったけど、やめたが、二度とあんなところへは行かねぇわ。他のとこも、ちっと、15分も触ったかどうかで、後は電気かけて、そこは保健が効くから、働いてる連中に院長先生、院長先生って言われてたけど、言っちゃあ悪いが、何が院長先生だってな(笑)あんなのじゃあ、治りっこないわ」

「しっかり指圧するところが、無くなったってウチのお客さんのみんなが口々に言うね」

「おう、ほんと、無いぞ」


さっき、検索を入れて按摩マッサージ指圧師の全国就業者数の動向を見てきたけど、別にそれほど指圧師の数が減ってるわけでもない。

ということは、指圧院を開業している者が減って、どこかに勤めるタイプの按摩マッサージ指圧師が増えてしまった事が、地方に指圧院が減ってきた原因なのだろうか?

とにかく、ここ牧之原市にも、今や「指圧」の看板を見かける事はほとんど無くなった事は事実である。

さて、冒頭の会話の主の84才の Kさんは、なんと84才にして週2日、ゴルフの打ちっ放しに出掛けては、800回以上のフルスイングをこなし、

腹式呼吸を自分なりにマスターし、毎日、散歩を7キロもこなすという、何とも驚異的な自己養生法を獲得した市井のプチ仙人と呼べる面白い人物であることが浮かび上がりました。

池波正太郎の小説にでも、出てきそうなキャラの持ち主です(笑)

屁理屈ではなく、イイと思ったもの、こと、を実際に実践してみて、自分なりの養生法にしてしまう、ところなんぞ、理屈ばかり並べてるネット健康指南番に爪の垢を煎じて飲ませたい程です。

これでイイんですね。アタシ、こういうヒトが大好き!

大上段に構えて養生論を説くのではなく、実際の実践を通して自分の養生の正しさを立証する。

これって貝原益軒の生き方と同じだね。

こういう実際の実践例を集めていけば、ホンモノの養生法論ができそうです。

按摩マッサージ指圧という手技は、身体を使うがそれほど頭を使わない医療のように思われて、これまで「畳のうえの土方」なんて言われ方をしてきました。

こうした業界の隠語にも、やはり若干の差別的意味合いを感じないわけにはいきません。

でもね、按摩マッサージ指圧という手技だからこそ、指と手をもってくまなく患者さんの身体を触るからこそ、心と心が通い合い、凝りがほぐれる世界があるのです。

「畳のうえの土方」って、アンタ、按摩マッサージ指圧だって、身体だけでなく、頭もフル回転させてますよ、いつも。

おう、上等じゃねぇか、なんとでも言いやがれ!

そんで悔しかったら、一度でも、ヒトに指圧でもしてみな!

シロウトじゃあ、10分もやりゃあ、指が痛んで、それ以上、続けられっこないからさ!

指圧で感得する気の世界は、なんとも言えないよ。

別に気功療法ってのは、「手かざし」みたいなあんな手品みたいのだけを言うわけじゃあない。

指圧による「手当て」こそが、気功療法そのものなんだよ。

指圧師はどうもこれまであまり、モノを言ってこなかったというか、言わなさすぎじゃないの。

もっとおれらの手技の素晴らしさを、俺ら自身が言わなくちゃあ、ほんとにこのままいくと、日本が世界に誇る「おもてなし医療」のクール・ジャパンな指圧が沈滞し、消滅しちゃう。

指圧師こそがフォースに直接触れるジェダイの騎士なのだ。

「ハッハッハッ」

おっ、どこかで彼が笑ってる(笑)

2015.03.29 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

ぬくもり 20

「自分がいつも通ってる指圧師が高齢になって、ついに先日、店を閉じてしまったから、それからずっと、指圧をやる治療院を探してるんだけど、まったく見つからなくて、たまたまここを通りかかったら、看板に指圧って書いてあったから、飛び込みだけど、来てみたんです。そうそう、こういう指圧をして欲しかった!あ〜、やっとやって欲しい治療をしてくれる治療院が見つかって良かった。助かった!」


「若い頃は俺は焼津の方に仕事に行ってたんだけど、その頃はほら、あの、指圧の心、母心、押せば命の泉湧く、の浪越先生が全盛期で、それとおんなじやり方でやってくれるオンナの指圧師のところへ俺も通っていたんだけど、何しろ身体中をほんとにどこもかしこも、触らないところはない程にしっかり揉んでくれて、治療が終わると顔が血の巡りが良くなってポッポポッポと赤らむ程で、俺は身体が弱かったからそこの治療が病みつきになるくらいよく効いたよ。ただ治療代が今から30年以上前頃の当時で8000円とか1万円もしたもんで、そうそうちょくちょくは通いおおせないんだけど、そのぶん、治療時間は1時間半とか2時間も念入りにとことんやってくれたわ。それっから、こっちで仕事をするようになってからは、ほらあそこのお寺の前でやってた S木さんね・」

「ああ、あそこに通ってた常連さんで、今うちに来てくれてるひとがけっこういるよ」

「そう、あの S木さんも、1時間半ぐらい自分が満足するまで指圧してくれる指圧師だった。でも、あのヒトも10年前かもっと前に亡くなっちゃった。それからは色んなところに行ったけど、最近はどこ行っても、全然ツボがわかんないヤツばっかりになって、このあいだも、アンタ、こんなので、ヒトを治せるのかね?ってこっちから聞いてやったよ(笑)静岡市から浜松市までこの辺りをずっと探して歩いたけど、今の今までこういう風にちゃんと指圧してくれるとこがまったく無かった。うぅ、うっ、あぁ〜、気持ちいい、お〜、よく効く、これこれ!ありがてぇ、もっと早くここに来れば良かった!これでもうちょっと生き長らえさせてもらえそうだ。今度、孫娘の結婚式があるから、それまでは死ねない(笑)う〜、そこ、ちょっと痛い、そこの背中の凝りもここ10年触ってもらってないからな(笑)」

「そんじゃあ、10年ぶりの本物の指圧って感じですか?かなりここ硬くなってるから、揉み痛みが出ると何だから、今日は取りあえずこのくらいにして、段々、ほぐしていきますかね」

「おう、そうしてや。家も歩いてこれるほど近いし、これからちょくちょくお世話になるから」


いつからか初診の患者さんたちから「最近、指圧をちゃんとやってくれる治療院がなくなった」と言う声を良く聞くようになった。

こうした不満の声はたいがい長年の指圧ファンだった方々が口にするセリフなのだが、ようはここ20年ほどでその指圧ファンが通っていた治療院の指圧師が高齢化して、店をやめたり、その治療師が亡くなったりして、それまで行きつけにしていた指圧院が閉院されると、

そこから、次の行きつけの指圧院探しが始まるのだが、そうなってみて、はじめて、街中から指圧の看板が消えており、あるのは無資格のリラクやリフレやアロマやリンパやセータイばかりであることに気づき、

そのような無資格業者のもとにうっかり足を踏み入れても、決してこれまでやってもらっていたような本式の指圧などやってもらえなくて、

いったいどうすればこんなにヘタな治療モドキが出来るのか?と猛然と怒りがこみ上げてくるのだが、それをぶちまける相手もいず、どこかにいい治療院はないもんか?と

悶々としつつ、ある日、場末のテナントの二階のガラスに「指圧マッサージ」と書かれたカッティングシートを見つけ、「おっ!おおっ、もしや、ここに俺が求める指圧があるかもしれない!」

で、「あの、ここ、指圧、やってくれるとこ?」

「あ、こんちは!もちろん指圧やりますよ。どうぞどうぞ、今、ちょうど予約が入ってないから、すぐ出来ますよ」

で、それから始まる積もる話しが冒頭と、その後の二人のやりとりの会話となるというわけです。

ここ静岡県牧之原市の自分が住み、かつ治療院をやっている場所は中央の都会ではなく、地方の田舎ですが、恐らくは日本全国で、同じく都会からも田舎からも、今、指圧をやる治療院が加速度的に消滅していっている最中です。

指圧師の国家資格を有し、本式の指圧をマスターし、「治病医学と予防医学」の両面に貢献できる本当に気持ちのイイ指圧、患者さんの口をして最後に「あ〜、助かった!」という言葉を引き出すことができる指圧師がかつては、ここ日本にはたくさんいたのです。

かつてと言っても、それほど遠い昔ではなく、そう今から20年前までは確実に日本のそこかしこにそんな治療師がいて、そこを頼りに通う常連さんたちの命をしっかりと養っていたのです。

広告制限という法律があるから、鍼灸指圧の治療院の宣伝文句で使用できる語句は本当に非常に限られており、それゆえに鍼灸指圧の有資格者の店の看板はとても地味で、まったく目立ちません。

しかし、それでも、今までは街中に普通に「指圧」の看板を見つけることができました。

でも、どうでしょう?

ここ最近は、随分とこの「指圧」と書かれた看板を見る機会が減ったと思いませんか?

日本の暮らしの風景の中から「指圧」の看板の文字が消えるとき、それは日本独自の世界に誇る「おもてなし医療」が消える時なのです。

一昨日、はじめて来てくれた指圧ファンの患者さんが、今日、また来てくれます。

指圧消滅の崖っぷちに立つニッポン!

なのですが、勝負はここからです。

キョウビの街中は無資格代替医療ビジネスに完膚無きまでに占拠されてしまいました。

それもこれも、わたしたち有資格者が自分達の医療の何たるか?の情報公開を怠ったからと言えます。

いな、それだけでなく、鍼灸業界、東洋医学界が全体で手技三法をバックアップしなかったからです。

「手当て」の本義を忘れた医療に、医療としての未来はありません。

指圧ファンはまさに「手当て」の「お手入れ」という「手助け」を求めて、指圧院のドアを開けてきたのです。

どこまでも「手当て」にこだわる医療、それが指圧です。

クール・ジャパンのアイテムに「指圧」が挙がってこないのは、やっぱ、おっかしいよね、フフ(笑)

2015.03.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

ぬくもり 19

いやはや情報というタネも一粒万倍だね、っていきなり何のフリだよ?

でしょうが、医療ジャーナリストの船瀬俊介さんが、先日おこなった「新医学宣言」の英語版の記者会見で私が以前にいた古巣のサイトでまいた情報のタネである

5000年前の欧州において鍼治療がなされていた痕跡とされるタトゥーをまとったアイスマンについて、かのR.K氏が熱く語ってくれたのです。

彼の関連サイトである東洋医学交流掲示板に盛んに書き込んだアイスマンをはじめとする鍼灸ネタ情報が、こうした形で芽吹いてくれるとは、思いも寄りませんでした。

ただ氏はいまだにホルミンシス擁護派であったりして、そこは私としては大いに異論がありますが、それは今回はひとまず置いて、まずはアイスマンや鍼灸について触れてくれたことには心から感謝申し上げます。

これで私の東洋医学啓蒙ネット戦略もすでに5年前からの仕込みでありまして、ようやく仕込みの成果である萌芽が見えてきました。

春ですね(笑)

さて、しかし、こちら指圧道の危機に関しては、かなり急を要し、またもしかすると「手遅れ」となる危険性をはらんでいます。

よって、新たなミッションとしましては、今後、私は「指圧」の何たるか?を普及するために全力を注がねばなりません。

なぜ、これほどまでに指圧が没落してしまったのか?の一番の大きな原因は、ここ20年ほどは指圧界にスターが不在であったことです。

浪越徳治郎先生の亡き後に、まったく指圧の良さを世間にアピールする者がいなかった。

これが致命的な指圧に関する啓蒙不足を招き、ついにここまで指圧を没落せしめたと言えます。

その他の要因には、例えば鍼灸の専門学校から今から25年前頃にマッサージ科が無くなってしまい、本科がメインになってしまった事も一因でしょう。

マッサージ科がなぜ無くなってしまったのかの背景はよく知りませんが、もしもマッサージ科が残っていれば、少なくとも指圧師になる者を一定数は確保できたはずです。

またこうした制度的な流れから本科のみになり、鍼師や灸師にはなるが、手技三法の担い手である

按摩師、マッサージ師、指圧師になる者が激減したことは、やはり指圧の衰退と同期連動していると思われます。

さらに鍼灸界、東洋医学界に以前から漂う手技三法を幾らか下に見て差別するような風潮があったことも、指圧の衰退に拍車をかけたかもしれません。

鍼灸の専門学校に私が入学した際に、鍼灸学校の先生が言った言葉で印象に残ったのが、「指圧や按摩が上手でなければ、鍼や灸もうまくならない」でした。

まず按摩や指圧やマッサージを通して、この「二が手」の手指でヒトの身体の何たるか?を探る中で、

「手当て」の深い意義を自得し、「手入れ」の大切さを知り、「手助け」の真の意味を悟り、「手抜き」の恥を知り、「手遅れ」を回避する養生のスベを学ぶのです。

医療の根源こそがヒトがヒトに癒しの心をもって触れる「手当て」なのですから、なまじ手技三法を軽んじれば、いったいどんな東洋医学の未来が待っているかは自明です。

もしかすると、この国の指圧の危機とは、東洋医学界がみずから招いた大いなる失態だったと言えるかもしれません。

ここのところ、つらつらと、我が業界、いな、我が愛する指圧道の未来を思い、様々な思考を脳内に散乱させておりましたが、脳内でブラウン運動をしていた語句の粒々が収斂されて、

あるひと言に沈殿し、帰着しました。

そのひと言とは「自業自得」です。

浪越徳治郎先生が発火点となって指圧という言葉をブレイクさせ、増永静人先生が「経絡指圧」という言葉を創り、「医王会」という指圧の研鑽会まで創設し、

アメリカやカナダや韓国や中国など海外にまで講演に出掛けては「禅 SHIATSU 」として医療の中のクール・ジャパン「指圧」をアピール宣伝してくれた、

その後を引き継いで、さらに「しあつ」を日本国民と世界にアピールする作業を私たち指圧師は怠ってしまったのです。

ここ20余年間のこのブランクは余りに大きかった!

実は指圧ほど素晴らしい医療はありません。

なにせこの身体さえあれば、他に道具はいっさい要らないのです。

そう究極のエコ医療が指圧なのです。

エコロジーの言葉がもてはやされる今こそ指圧に注目すべきです。

つまりは、指圧こそがジャパンアニメや漆器やハイテク物作りやマツダのカーデザインに負けず劣らない

クール・ジャパンなんです!

声を大にしてシャウトしようぜ!

日本人なんだから、

せぇ〜のっ、はいっ、

「鍼灸指圧は日本文化! 鍼灸指圧はクール・ジャパン!」

浪越先生、増永先生、プレゼンが遅くなってほんと御免なさい。

日本が世界に誇る最上のおもてなし医療、

「 S H I A T S U 」の凄味をこれからとくとアピールしていきます。

2015.03.27 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

ぬくもり 18

地球に生命が誕生して以来、これまで絶滅した種は1億3000万種以上と言われているが、生き物ではなく単なるいち医療手技であり、

ここ極東ユーラシアの島国ニッポンで大正時代に発明され育まれた東洋医学のいち手法である「指圧法」も今まさに絶滅の過程をたどりつつある。

この簡便にして崇高な医療「 S H I A T S U 」についてこれから持論を語ってみたい。

医療の根本に「手当て」がある、とはよく聞かれることだが、この「てあて」のルーツをさかのぼると、ヒトとチンパンジーが分岐した630万年前を過ぎて、

サルらしいものが出現した1500万年前にまでさかのぼると思われる。

現生のサルたちが恍惚としてノミ取りグルーミングの毛づくろいをする時に、そのサル体内には愛情ホルモンであるオキシトシンが分泌され、

快感ホルモンであるβエンドルフィンや、精神安定ホルモンであるセロトニンや、やる気ホルモンであるドーパミンなどの、

各種脳内モルヒネ物質もその皮膚や筋肉や腸や脳内で合成分泌されて、サル流の「手当て」を施されたサルは得も言われぬ「癒やしと安らぎ」に身も心も包まれているのだ。

スキンシップという肌と肌の触れあいこそが医の原点である。

中国からその昔、日本に渡来した按摩術はここ日本のお家芸である日本化の洗練術によって日本流のアレンジが施され、推圧法(すいあつほう)という按摩の一手技を特化させて、

日本の伝統芸能である能の仕手が舞う際のあの足取りのように、皮膚から指を話さずに常に指が皮膚に触れながら指をスライドするように動かし、ツボからツボへと圧を加える指圧術が生み出されていった。

よくシロウトでもできる3分間指圧法などでは「はいツボを3秒押して、はい今度はゆっくりとツボから指を離す〜」などと指導されるのだが、

こんな切り売りをやっているから、どこまでも指圧は舐められて、ここまで没落してしまったのだ。

誰でもできる指圧はあくまで誰も出来るシロウト芸であって、クロウトであるプロの指圧師にしか出来ない世界があることも、同時に教えなければ、

まるで指圧が誰でもできるたいしたことのない手技と勘違いされるに決まってるだろうが。

私の指圧法は今や誰にも出来ないレベルに到達しているが、もちろん本屋に陳列されている「誰でも出来るツボ指圧法」のやり方とはまったく違う。

ひとことで言えば「指圧」というよりも「指待つ」という感じ。

「えっ、シマツ? 何のこと?」

と思われるでしょ?

あのね、ようは、押すというよりも、押しながらひたすら「待つ」のです。

で、何を待つのか?

答えは、「気」を待つのです。

術者と患者のふたりの「場」が触れあう「オン ザ エッジ」

そこにフォースがスパークするのです。

指を当てた部分に向こうの気とこちらの気がぶつかり同期し、共振し、共鳴し、ふたつの気が動き出すとき、

その動きはまさに粒子性と波動性を伴った量子の振る舞いを見せて、

気の粒々は経絡をはみ出して流動し、飛散し、宇宙中へと拡散していきます。

私は鍼灸師になって23年来、ずっとこのヒトの気の振る舞いに魅せられ導かれ、ここまで来ました。

体力を消耗するわりには、実入りが少なく、シロウトでもすぐにできるように見えるゆえに、医療価値のある手技と評価もされず、

社会からはまったく尊敬もされないがゆえに、今や、なり手が激減し、後継者が育たないがゆえにほぼ絶滅の終焉を迎えた

指と術者の体力さえあれば出来る究極のエコ医療であり、日本が世界に誇るもっとも素晴らしい「おもてなし医療」である

「指圧」をなぜいまだに私はやり続けるのか?

と言えば、指圧でしか味わえない、指圧でしか悟れない、命の世界が、あるからと言えます。

やっぱり、指圧について語り出すと、とめどない思いが溢れてきて、ちょっとまとまりがなくなっちゃうね、フフ(笑)

2015.03.26 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

ぬくもり 17

早いもので、今年も早、3ヵ月が過ぎようとしています。

私は今年の年賀状には近況報告とか、そんなものは一切、書かずに、

「養生法の探求」「鍼灸指圧は日本文化」

と、この二つの語句だけを、ペンで書き初めのように書きつけました。

ブログの宣伝をしたいのか?

と思われましょうが、ブログなんてものは興味のないものには、興味がないわけで年賀状に自分のブログ名を書いたくらいで

ここのアクセス数が上がるとか、そんな事はまったくありませんから、ただ穴埋め的に書いたまでです。

そもそも自分のブログ名である、とかのなんの説明もしないんですから(笑)

ただし、二の句の方に関しては、鍼灸指圧の知名度を上げたい、という切なる希望は依然としてありますので、

こちらの「鍼灸指圧は日本文化」は本気でサブリミナル洗脳が入ってます。

ちなみに、私の治療院の常連さん達でここを読んでいる者はおりません。

だからと言って、ウチの常連さんにこのブログを読んで欲しいとも思っておりません。

確かに健康になるためには、ある程度の理論武装が必要で、ある程度の養生法の実践は必須です。

しかし、そうした知恵をこちらが強制的に強要して身につけさせることなどできないのですから、

あえて、ウチの常連さん達に、このブログを読みなさい、などと言うことはこれまでも、今後もないでしょう。

身体の感覚で気持ちいい、身体にイイ、治療後に身体が楽になる、という感覚を頼りに

我が治療院に通ってくれているのがウチの古くからの常連さんたちです。

理屈じゃないんですね。身体知とはそういうものです。

だから理屈であるところのここの知識はウチの常連さんには要らないんです。

これまで随分と本ブログでは養生法論という言わば、理屈を語ってきました。

しかし、元来、健康や養生など理屈で分かるものではありません。

健康も養生も自分の身体感覚として、リアルに生きたものとして、

その60兆個の細胞で獲得するものなのです。

そういう意味では養生法の探求の何たるか?などは、しょせん、文字で伝えることなどできない世界と言えます。

であっても、不特定多数の方々に養生法の何たるか?を伝えるには、やはり文字に頼るしかありません。

さて、ここ日本国には今や多くの問題が山積しておりまして、そのどれもがある意味、亡国のトリガーと化しており、

どの案件が引き金となって、傾国のカスケード反応がスタートするのか?が、

分からないほどに状況は逼迫しております。

政治経済については私は門外漢ですので、これからもそちらの話題にはあまり触れませんが、

やはり自分の職業と密接に連関する医療問題に関しては今後も様々に追及していく所存です。

それで今年の年賀状ネタに戻りますが、なぜ私が「鍼灸指圧は日本文化」と今回、大見得を切ったかというと、

まだまだまったく鍼灸指圧はマイナーであり、99%の国民にいまだにスルーされ完全に無視されていると痛切にふだんから感じているからなのです。

鍼は昨今の美容鍼ブームなどもあり今後も有用な医療として生き残っていくでありましょうし、

灸も意外にも女性達の支持が拡大していることもあって何とかもちこたえていくでしょう。

しかし、恐らくは指圧はこのままいけば絶滅というか、すでに絶滅モードに突入している、という危機感があります。

街中を見て下さい。

「60分、2980円」の、リラクの巨大で派手な看板はどこの町に行ってもよく見かけますが、

「指圧」と書かれた看板は、もう、ほとんど、まず、見かけません。

そうなのです。すでにここ日本では「指圧」はほぼ、絶滅してしまったとも言えるのです。

今回、これまで数回にわたり「舐めんなよシリーズ」にて、コアな養生法を「気」を込めて語り尽くしましたので、

ちょっと今まで触れてこなかった、日本の指圧や按摩について語ってみたく思います。

というか、日本の指圧というよりも、私の個人的な指圧按摩論みたいなものを、やってみます。

こういうの一度、やりたかったの(笑)

口調もこんな感じで、ラフに行きます。

どうぞ、気楽にお付き合いください。

2015.03.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

ぬくもり 16

「ヒラタケ科植物の香蕈(こうしん、香信とも言う)は、シイタケのことで、生薬名をコウコと称す。このシイタケ多糖のレンチナン( Lentinane )には、強い抗ガン作用があることが様々な in vitro な実験から判明している。

マウスに人工的に肉腫を植えつけた実験では37匹にシイタケ多糖を与えると、23匹のマウスから完全に肉腫が消滅した。

またある実験でも、10匹中のうち、6匹の腫瘍が消えた。

シイタケ多糖は、正常な生体免疫能に対してはほとんど明確な影響はないが、免疫能が低下してガンがすでに発生している個体に対しては、ハッキリとした免疫増強作用を示す。

このような免疫能低下に対する免疫増強作用は中医学でいう気(き)を補(おぎな)い、

生命力を増(ま)す作用という意味での「補気(ほき)」や「益気(えっき)」の概念と通じる作用と見なせる」
参照「駱和生・原著、丁宗鉄・訳著『免疫と漢方』谷口書店」





シイタケなんて、ほんとありふれた食材で、スーパーの野菜売り場の棚に通年、陳列されている極めて普通の食材です。

このシイタケに実はとんでもない制ガン作用が秘められている可能性があると言うのですからね。

ただ実験系の in vitro と違う生体系の in vivo において、シイタケを食べたらどのように効くのかはある意味、不確定で複雑で予測不能なカオティック、とは言えます。

ではあっても、これだけの効能のある食材を見逃す手はないでしょう。

ここのところ、蔵出しの参考文献から引用したり、参照したりしてまいりました。

世人に広く養生の何たるかを提言する為には、それなりの第一級の文献資料に当たり、ネット検索の付け焼き刃のコピペ論ではなく、

20年以上もの臨床と思索の実践を経たうえでの、わたし独自の養生法論の提言であることが、

少しはお分かり頂けたかと思います。

これまでこうした資料を公開してこなかったのは、ひとえに自分の言葉だけで養生について語りたかったからです。

自分の言葉を創るまでには、一流の論客に学んできたことが分かってもらえたら幸いです。

何しろさぁ、鍼灸師風情だと、シロウトにすら舐められることがままあるわけよ。

だからね、ここんとこの資料出しシリーズは別名を「舐めんなよシリーズ」と自認していました。

資料はあくまで資料であり、その資料という素材を使って、自分独自のオリジナルな考えを打ち出せてはじめて、ひとかどの養生指南番と世間が評価するのです。

昨日は娘ふたりが、昨年間、いちにちも学校も幼稚園も休まなかったので、ご褒美のお出かけ散策をしてきました。

蒲郡市の「生命の海科学館」は、なんだか「鍼灸創世46億年記」の世界で面白かったです。

地球生命史における最古の魚類ハイコウイクチスのレプリカ化石、カンブリア爆発のスター・アノマロカリスの口吻の本物化石、

アウストラロピテクス・アファレンシス、いわゆるアファール猿人の二足歩行で歩いた足跡のレプリカ化石などなど、

エキサイティングな出会いを、私もおこぼれのご褒美にあずかりました。

これで、アタシも一年間、ずっと体調を崩さずに、風邪も一度も引きませんでした。

風邪を引かないための最も大事なコツは、

とにかく冷たいモノを食べたり飲んだりしてお腹(腹腔マクロファージがいる腸扁桃パイエル板の部分)

を絶対に冷やさない、ということ。

これさえ守れば、子供も大人もほぼ100%、風邪を引きません。

でも昨日は娘とオヤジは気晴らしに、ちべたいソフトクリームを食べたけどね(笑)

竹島の磯遊びの最中に、下の娘が「うんち〜!」って言い出して、慌てて俺がオンブして、近場のホテルのトイレに連れてったけど、

橋を速歩で駆け抜けた後の、浜の階段の昇降が、膝にいやにきつかったね。

しかし、お天気は最高でした。

三河湾の海の静けさと潮の香りはDNAの生命記憶を呼び覚ますようで、何とも言えず、格別でした。

2015.03.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 15

「世界最大の薬物書として有名な李時珍の『本草綱目』には、「食品は上薬にして、薬品は下薬である」という素晴らしい言葉が記されています。禅の僧堂では、毎日の食事の時に「五観の偈」というものを唱えてから頂きますが、この中にも、食事は精神と肉体の病を癒す良薬であるから、そのつもりで食べなければならぬといってある。東洋では、食べ物が第一級の薬です。このことを忘れると漢方の妙味がわからなくなります。ガンを治す妙薬は、日常の食べ物の中に転がっているのです。

菱の実もジュンサイもツルナもガンに効く食材と言われますが、これらはどれも多分に粘液を含んでいます。これが私はガンに効くのではないかと思うのです。これらの科学的な研究はいっさいできていませんが、植物の粘液は人間で言うと唾液や消化液に相当します。

唐代の漢方書『名家方選』には、ウシの唾液を用いた胃ガンの特効薬である牛転草(ぎゅうてんそう)が記載されています。牛転草とはウシがいったん食べてから吐き出した草のことで、これにはウシの唾液や消化液がたくさんついているので効くのだと思います。ウシは反芻動物で、胃が4つあり、いちど食べた草を吐き出して、それをゆっくりとよく噛んで、ウシのヨダレを混ぜて第2の胃に送るのです。

同じく唐代の書『医学正伝』には、牛転草を乾かしてから粉末とし、これにモチ米とヌカを入れて、よく混ぜ、これをウシのヨダレで丸薬にして、その丸薬を水で煮て食べるとあります。実際には、ウシのヨダレをモチ米のオネバで丸薬にして用いても良く効きます。

シイタケがガンに効くのも、素材の粘液が蓄積してシイタケの形になったためだと思われます。すべてのキノコ類は、寄生植物で、素材の粘液が化生したものです。シイタケに制ガン剤としての効果があることは、ガン研の千原博士によって科学的に証明されています。シイタケにはビタミンB1が多量に含まれ、他の食品に比べて、鉄、銅、マンガンなどの特殊成分が多く含まれています。

ガンに効くと言われるキノコはシイタケだけではありません。カエデの幹にできる俗に言う「サルノコシカケ」でも、カラ松の幹に寄生するエブリコ(馬蹄茸)、赤松の根に寄生するブクリョウでも、食品ではありませんが、みなよくガンの治療薬に用いられます。

漢方では動物の唾液や粘液の多い多汁質の草木は、すべて薬として活用し、重用します」参照「荒木正胤『漢方問答 東洋医学の世界』柏樹社」


ここのところ私はこれまで本ブログでは公開してこなかった、自分の養生法論の論拠となる資料を公開しております。

鍼灸師になって臨床の場に入りすでに23年余が経過しましたが、その間、ダテに無駄に時間を費やしてきてはおりません。

この荒木正胤氏が問答形式で解説する東洋医学の至宝の精髄を、いかにして我が血肉に出来るか、の作業もこの23年余の時間に含まれます。

医学が進歩しているのかどうかは私にはサッパリわかりませんが、例えばこの参照文の中で荒木氏が植物や動物の分泌する粘液に着目し、

「これが私はガンに効くのではないかと思うのです。これらの科学的な研究はいっさいできていませんが・・」

と語る、この言葉を自分の宿題として、これまで粘液つまり多糖体の探求に勤しんできたとも言えます。

バクテリアや植物、また動物も含めて、生き物たちは皆その表面を粘液質の液体でコーティングする事で、太陽光線に含まれる紫外線をはじめ、ウイルスや病害性バクテリアに侵蝕されることを防ぎ、

また宇宙線という放射線や、暑さ、寒さなどの環境の変動や酸素濃度の変化や、気圧の高低など、あらゆる環境ストレスに粘液バリアをもって適応し、ここまで進化してきました。

象形薬理でフラクタルな捉え方をすれば、「植物や動物の粘液を取りこめば、ヒトの粘液部分に作用する」、と見立てが立てられます。

ガン細胞の細胞膜はその表面がほころんでボロボロになっていると言います。

ヒトの細胞膜の表面は糖鎖と呼ばれる多糖分子によってくまなく覆われていますが、つまりガン細胞の糖鎖は劣化しているのです。

ガン細胞のネバネバの表面が壊れてしまっているのなら、ネバネバな食材を多く摂取することで、ガン細胞の表面のほころびも修復されて、糖鎖領域における細胞膜レセプターによる情報伝達が正常化することで、

ガン抗原がヒートショックプロテインのユビキチンによって細胞膜に立てられて、ガン細胞がみずから

「わたし、ガン細胞、やってます!」

とMHC標識をキラーT細胞へと提示することで、ガン細胞はキラーT細胞にパーフォリンやグランザイムやフラグメンチンの3種の分解酵素を噴射されて、

ついにガン細胞はアポトーシス誘導されて、最後にはマクロファージに断片化したガン細胞の小片はキレイに消化分解されてしまうというわけです。

ネバネバ多糖体のβグルカンには、ヒートショックプロテイン分泌の効能があります。

ネバネバ多糖分子は特に腹腔マクロファージに受容されることで、ガン免疫を活性化するのです。

植物はみなその細胞壁を多糖分子でコーティングしています。

ネバネバしていなくとも、ほとんどの植物はネバネバ多糖をその細胞壁に蓄積させています。

中国の医学や哲学の中には「人間と植物は運命共同体であり、お互いに影響し合い、切っても切れない関係にある」とする思想があります。

人間は植物が生み出す酸素を吸って二酸化炭素を吐き出し、植物は人間が吐き出した二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す。

この植物とヒトの二重ラセンのガス交換の関係性も、また天人合一(てんじんごういつ)でインタラクティブな関係性と言えるのです。

ヒトの免疫系は5万年前からホモサピエンスが地球全土へと拡散する際に、海岸ルートと森林ルートを選択した中で、海岸ルートは海藻により、森林ルートはキノコ類により、

それらを食べたホモサピエンスの腹腔マクロファージが海藻やキノコのネバネバ多糖分子を受容することで、免疫系が活性化し、またこれらのネバネバ多糖分子により、

ヒトの細胞膜をはじめ、消化液や粘液質のすべてが滋養されていったといえます。

海藻とキノコがなぜガンなどに効く場合があるかと言えば、それはこのような長き5万年のホモサピエンスの食養史と密接につながっていると解読できるのです。

ホモサピエンスが定住農耕をはじめる前には、ヒトは狩猟採集に明け暮れ、主に大型動物を捕獲してその肉を生で食べていたという仮説が根強くありますが、

わたしは古代ホモサピエンスが肉食系のマンモスハンターであったかどうかは疑わしいと思っています。

そんな体力を消耗し、命を落とす危険がある動物の狩猟よりも、森の中に入れば豊富なキノコが生えていて、海岸にいけば海藻が簡単に手に入るのだから、

海藻キノコ食の草食系、いや「ネバネバヒート系ホモサピエンス」というのが定住前のホモサピエンスの真の姿であったと推定しています。

海藻やキノコを食べる時、ヒトは5万年前から続く真の人類の食性に合致した本能が目覚め、腹腔マクロファージが活性化し、ガン細胞の細胞膜のほころびが修正されて、

ヒトの60兆個の細胞はスムースにアポトーシスとリモデリングが進行することで、「命(めい)が革(あらた)まる」と言えよう。

私が考案した『ネバネバヒート養生法』とは、粘液に着目した荒木師匠が私に与えた「粘液がなぜ効くのかまだ科学的にははっきりしない」という言葉への回答でもありました。

養生カテゴリーにおけるネクスト・トレンドは

「ネバネバヒート・レボリューション」

で、たぶん、決まりっすね!

2015.03.23 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 14

「Q. あなたのご意見では、ガンの治療には、玄米正食法と漢方薬さえあれば良いというように受け取れますが、それで良いものでしょうか?

A. 誤解をされては困ります。私はなにもガンの治療に現代医学がまったく不要であるなどということを主張しているのではありません。私は現代医学については、まったくの門外漢で、そちらの知識は全然ありませんので、現代医学について、とやかく批判がましいことを言う資格はないのです。しかし、ただひとつだけ、ガンの治療には現代医学だけではイケナイという強い印象を受けた事実があるのです。それは何年か前に、ガン学者の最高権威であった田崎勇三博士が、歯肉ガンで亡くなられたことです。それは申し分のない早期発見であった。2年間のラジウム療法、外科的処置(手術)、コバルト照射、マイトマイシン(制ガン剤)の注射など、ありとあらゆる十二分の現代医学の抗ガン三大療法による手当てを尽くされながら、とうとう他界されたのです。当時、国立ガン研究所所長であり、また対ガン運動の総帥として、「早期発見、早期治療で、ガンは退治する」と、全国各地を講演して廻り、講演会場はすべて満員になる程の対ガン国民運動の盛り上がりの立て役者であった博士だけに、全国民のショックは大きいものがありました。田崎博士の死は、例えガンが極めて早期に発見されても、現代医学の三大療法による抗ガン対処療法だけでは、絶対にガンは治らないという事実を我々に教えてくれているように思われます。

これに対して、笹の抽出物を使用した大島光信博士の治験は意外なものを感じます。博士は次の事実から笹の抽出物バンフォリンの研究に打ち込むようになったといいます。当時、成分もなにも、まったくわかっていなかった笹の茶褐色の抽出物の粉末を、上顎ガンに罹(かか)ったために外科手術をしてガン病巣を取り除き、その後、放射線をかけたが、再発してしまった、どうしようもない状態のガン患者に投与したということです。その結果は、2ヶ月くらいで猛烈な再発ガンの激痛が取れてきて、ガンが小さくなりはじめ、半年ぐらいあとには、ついにガンらしいものがスッカリ無くなって、上皮がかぶってきた、といいます(引用『主治医』第10巻第6号)。

こういうのが天然の生薬である漢方薬の妙味でしょうね。また「『日本医師会雑誌』第41巻・第12号(昭和34年6月10日発行)によれば、千葉大学医学部外科の中山恒明教授が、『漢方薬療法の経験』と題して、4ページ半にわたるスペースで、近代化学療法のガン療法とはまったく対照的なガンの民間薬である藤瘤(ふじのこぶ)、訶子(かし)、菱実(ひしのみ)、薏苡仁(よくいにん)を各10グラムずつ煎剤として用いた結果を発表しています。中山外科で扱った168例のうち、これらの民間薬を使用したものには副作用がほとんど見られず、全例の20%が有効例として認められたと言います。

薏苡仁(よくいにん)は江戸初期の神医と称えられた漢方医、永田徳本翁のガンの特効薬として有名で、薬学部のヨクイニンの実験では、ハトムギのヨクイニンにはガン細胞をアポトーシス誘導することが確認されています」
参照「荒木正胤『漢方問答 東洋医学の世界』柏樹社」


たぶん、ここを訪れているコアな本ブログ読者の皆さんは、この荒木師匠による名講義をまだもっともっと読みたく思っている方が、多数おられると想像します。

この第一級の養生コンテンツが内包された書物が今や絶版で、入手が困難なのですからね。

それはともかく、私がこうしたガンがらみの論説の中で一番みなさんに言いたいことは、日常のありふれたごくごく普通の食材の中に、ガンを予防し治療できる可能性を秘めた象形薬理(しょうけいやくり)な食材がきっとありますよ、というポイントです。

しょうけいやくり、ショーケーヤクリ! これが、ここが、キモ中のキモ、あるねん!

荒木師匠は「ガンは体にできたオデキ、コブである」と見立てを立てて、象形薬理で「似たものが似たものを治す」のだから、樹木にできるコブやオデキがガンを治す可能性があるとして、実際にそれを使用して効果があった実例を挙げているのです。

サクラや梅や桑の木に自生するキノコの類を昔からサルノコシカケと称します。

桑の木に生えるデキモノのようなキノコは別名をキクラゲとも言います。

中国最古の薬物書にはキクラゲが最初のサルノコシカケとして記載されています。

マイタケもまたサルノコシカケ科に属するキノコです。

このようにそのへんのスーパーマーケットに普通に売ってる食材に、実は象形薬理な宝がいっぱいあるのです。

どこに目を付けるか?

決して「養生法の探求」は難しくはありませんが、少しだけコツがいります。

そのコツを身につけるために、本ブログはこうして日夜、コツコツと情報公開に励むのです。

すべての者が自分自身の上医になるために。

今後とも本ブログをよろしくお願い申し上げます。

2015.03.21 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 13

「私が1974年、1975年に訪中した際に、医師である韓済生氏はウサギを使って、鍼治療や指圧治療が痛みを軽減できる事の科学的な裏付けとなる「疼痛閾値の上昇」として知られている実験を私に見せてくれました。ウサギの足の三里穴というツボに鍼を刺した後には、疼痛閾値は128%まで上がり、また崑崙(コンロン)というツボに、1秒あたり2回の頻度で指圧をしたら、疼痛閾値はなんと133%まで上昇しました。つまりは鍼治療でも指圧治療でも、痛みを軽減する効果が顕著だという確実なデータがプラシーボ(偽薬効果)が一切効かないウサギの実験で判明したのです。一般の科学実験と同様に対照群もテストしましたが、こちらの疼痛閾値には当たり前ですが、いっさい上昇は見られませんでした。実験の詳細はというと介入群と対照群と共に10匹のウサギを使用し、痛みの測定は、目かくしをしたウサギの鼻孔に強い熱放射を当てて、ストップウォッチで明らかに痛みを示した後に、ウサギが頭を片側によじって痛みをはっきりと示すまでの時間を測定しました。韓博士による実験で最も興味深いものが次ぎの実験でした。まず1匹のウサギにツボ指圧をして痛みの限界を上げておいてから、この疼痛閾値が上昇したウサギの脳脊髄液を抜き取り、2匹目の別のウサギの脳にこの抜き取った痛み限界を上げたウサギの脳脊髄液を注入します。この場合にも驚くべきことに、ツボ指圧を行わずに同様な実験をしたウサギに比べて、なんと82%もの疼痛閾値の上昇が2匹目の脳脊髄液を注入された別のウサギに見られたのです。この一連の実験からは、適切な鍼治療や指圧治療が行われた時は、脳のいわゆる「神経伝達機構」に変化を与えることが分かりました。ウイーンのボルツマン神経科学研究所のビルクマイヤー教授は、人間の神経伝達機構に対する鍼治療の効果についての研究をおこないましたが、その結果はこの中国の実験結果を確認することになりました。韓博士によれば、その他の動物に対する電気生理学実験では、筋肉や腱に対する強い圧力は、ネズミやウサギの脳の視床や、あるいはモルモットの脳内網様体における神経核の神経興奮状態を抑制する効果があると結論しております」
参照「Dr.Med.Frank R.Bar著 𠮷元昭治・星野益孝訳『耳と体のツボ指圧』谷口書店」

エビデンスという「言葉の黒船」が大挙して我が国の医療業界に到来した際に、私も

「えっ、エ・ビ・デ・ン・ス? はっ、何のこっちゃい?」と思い、

慌てて税込み、5000円もする立派な分厚い「監訳者・津谷喜一郎『鍼のエビデンス』医道の日本社」という当時、発刊されたばかりの本を入手しました。

この本の内容は英国で季刊として発行されている
『 Focus on Alternative and Complementary Therapies ( FACT)』誌の中から、

鍼関係のランダム化比較試験の結果論文ほかの東洋医学関連の論文を、150編余ほど第三者のコメント付きで、共同で翻訳し、抄録したものです。

それでエビデンスなるモノの正体はこの本をザッと読んだその折りにザックリと理解したのですが、実はいまだにこのエビデンスなる言葉を私は好いておりません。

ただし、時代はエビデンスなき医療は認めないのですから、時代の流れとしては鍼や指圧や灸のエビデンスが明確になることを、もちろん私も希望しております。

なにしろ、今やネット時代を迎えて、健康指南番を自認するシロウトやクロウトが百花繚乱の賑わいを見せており、そのなかには極めていかがわしい言説がおびただしいまでに散乱しております。

こうしたウソとマコトが入り乱れる養生カテゴリーにおいては、やはりエビデンスが明確となっている情報コンテンツが信用されて、結果としてそうしたホンモノのみが今後は生き残っていくであろうことは容易に予測できます。

ちなみにエビデンスとは「ある治療手段における、それが「効く」あるいは「安全」と判断される根拠のこと。エビデンスには、治療の他、予後、診断、経済分析などもある」と、先の分厚い高価な本のEBM( evidence based medicine )関連用語集にあります。

鍼の実在した確かな痕跡は今から3500年前頃に栄えた中国は殷王朝の遺跡から出土しており、つまりは鍼治療の歴史はここ東アジアにおいては、すでに軽く3000年の歳月を経過して、その過程で鍼医たちにより人々の治療救済を通してその医術も洗練の度を増して、今現在に至っているのだ。

私たち鍼灸師に言わせれば

「エビデンスだって?何を今さら!だって、すでに中国や韓国や日本の東アジア地区でずっと鍼医たちの実践を通して鍼治療の有効性が立証されてきて、日本の東洋医学界は明治維新やGHQによるとてつもないイジメを受けながらも、民衆が鍼灸指圧を慕ったからこそ、今日ここまで鍼灸指圧術は廃(すた)れることなく永続できたのであり、だから東洋医学のエビデンスは東洋医学の歴史、東洋医学そのものに決まってるじゃん!」

なんです。本音はね。

でもエビデンス利権の黒船が到来した以上は、エビデンスを担保にしなければ東洋医学もこの先、生き残っていけません。

冒頭のウサギに対する鍼治療や指圧治療がもたらすβエンドルフィンによる鎮痛効果の実験など、実に素晴らしい、まさに東洋医学によるエビデンスの宝です。

「指圧の心 母心 押せば命の 泉湧く」

浪越徳治郎先生も、この指圧による鎮痛効果のエビデンスの素晴らしさに触れて、天界でさぞや、呵々大笑していることでしょう。

「ハッ、ハッ、ハッ!」

2015.03.20 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 12

「ガンは身体にできたコブのようなものですが、現代医学ではこのコブを完全に切り取ることがまず難しく、また抗ガン剤や放射線治療には致命的な副作用があります。抗ガン剤や放射線には体内の酵素活性を低下させてしまい、そのために代謝障害が起こり、そもそもガン細胞を抑えていた免疫力が弱められてしまうという欠点がつきまといます。漢方薬はガンを直接に退治する薬ではありませんけれど、患者の現にあらわしている症状に応じて、その病毒に抵抗して自然治癒力を強化するのには絶大な効果を発揮します。咽喉や食道のガンで、食べ物が下らないものにはリカクトウやハンゲコウボクトウを用いると同時に背中へお灸をしたり、胃ガンにはダイサイコトウ、センプクゲタイシャセキトウ、ブクリョウインハンゲなどを症状によって選択し、子宮ガンにはケイシブクリョウガンを、直腸ガンにはキギケンチュウトウを用いるといった具合です。それにガンによく効くヨクイニンを多量に加えます。漢方ではガンによく効く薬方はざっと数えただけで30種類以上あります。ガンをコブと見立てる象形薬理の思想から導かれるガン治癒の決めてとなる生薬は「似たものが似たものを治す」の理から、やはり自然界の中からコブのようなものを見つけ、それを生薬とします。例えば樹木の藤の樹幹にできるコブは、リンパ節に広がってできるガンのコブにそっくりなので、そのようなガンの場合に藤のコブをガンの特効薬として使用します。あるいはイチョウの木は樹齢が500年にもなると、ほとんど例外なく下枝の両側から、あたかも婦人の乳房のようなコブが二つ垂れ下がって、おまけに乳首のような突起までつきます。このコブを煎じて用いると、乳汁分泌不足によく効くばかりでなく、乳房の腫れ、そして乳ガンによく効くのです。イチョウの木を中国では公孫樹と呼びますが、婦人たちの乳の出を良くすることで、乳幼児をよく養うことからそう名づけられたのかと想像してしまいます。足のカカトの前方に公孫(こうそん)というお灸のツボがあります。太陰脾経(たいいんひけい、消化器系統)のツボで、よく胃腸を整えて、腸出血、脱肛を治し、ここへとハリをすると慢性便秘が解消する名穴です。明治44年刊、松元四郎平が著した『針灸経穴学』の公孫の主治症には、心臓病、胃ガン、嘔吐、腸出血と記載があります」参照「荒木正胤『漢方問答』柏樹社」

5年前に私はとあるサイトの常連として、様々な資料を公開しながら、東洋医学啓蒙の試みを開始していました。

その当時、そのサイトを通じて知り合った内科医がいたく、この冒頭参照本の資料に感激し、荒木正胤の言説が書かれた本を欲しがったのがまだ記憶に新しいです。

荒木正胤氏は知る人ぞ知る最後の漢方医です。略歴を見ますと、明治39年、栃木県芳賀郡二宮町の芳全寺(曹洞宗)の長子として生まれ、昭和4年、駒澤大学仏教科を卒業し、曹洞宗内地留学生に専任されて道元禅の研究に従事する。

旁ら、漢方の古典書「傷寒論」「金匱要略」に没頭し、奥田謙蔵、湯本求真らの大御所の漢方医に漢方を学び、また針灸は柳谷素霊、井上恵理、竹山晋一郎らの錚々たる昭和初期の鍼灸界の偉傑に手ほどきを受け、経絡治療を宗とした。

昭和33年5月から昭和50年6月まで漢方書の「類聚方広義」の講義を続け、その門からは幾多の漢方家、薬剤師、鍼灸師が育っていった。

昭和50年8月22日、示寂。

とあります。

この「漢方問答」という絶版の書籍は二冊組であり、前編『漢方問答』の副題が「東洋医学の世界」、後編の『続 漢方問答』の副題は「食養生の思想」です。

どちらも300ページを越える大冊コンテンツですが、まさにその内容は本邦、東洋医学界の至宝と呼ぶにふさわしい内容となっております。

この続編「食養生の思想」中に展開された論説の中に

「東京大学薬学部の秋谷教授の研究によれば、猛毒のストロンチウム90をネズミに注射すると、投与量の5〜6割がネズミの骨の中に濃縮することがわかりましたが、このネズミにクエン酸ソーダを皮下注射すると、クエン酸を注射したネズミの骨に蓄積したストロンチウム90の割合が50%ほど減って、つまりはクエン酸によりネズミの骨のストロンチウム90が排泄されたことが確認されたのです。梅干しを食べることは、放射能の解毒剤としても効果的と予想されます」

という主旨の記述があるのです。

ホンモノはホンモノにしか萌えません。

えっ、俺がホンモノかどうかって?

さあ、そりゃあ、みなさんの、ご想像にお任せしますわ、ウフフ(笑)

2015.03.16 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 11

「戦国時代から江戸初期に活躍した医人に永田徳本がいます。彼は自分の用いる薬はすべて一服十六文しか受け取らないことで有名でした。時の二代将軍秀忠公が病んで、侍医たちが治しえなかったのを診察した徳本は簡単にこれを治してしまいましたが、将軍が厚く謝礼をしようとしても、薬一服十六文分だけ請求して飄然とその場を立ち去ったといいます。徳本翁はガンの特効薬をもっていたとされ、その主薬はヨクイニン(ハトムギ)です。薬学部におけるヨクイニンの組織学的効果の研究では、ヨクイニンにはガン細胞の成長を阻止し、ガン細胞の不溶部と可溶部が沸騰という状態になり、ガン細胞がワアッと煮え立つような格好になって破れてつぶれるというガン細胞をアポトーシス死に導く作用が判明している。漢方薬の使い方の基本には易(象相学)の原理を利用した象形薬理の考えがあり、これは「似たものが似たものを治す」というセオリーであり、例えば顔色が青い貧血の者には緑葉野菜を勧め、身体の皮膚の色が黄色くなっているような黄疸気味の肝臓や胆嚢が弱いような者には、黄色い植物性色素のβカロチンを多く含むミカンなどを摂取させる。この象形薬理でいけば病人の身体が発する臭いもまた重要な情報となる。私はかつて子宮ガンの患者を診たことがあります。部屋に入ると悪臭が鼻をつき、思わず顔をそむけるほどでした。病人は憔悴して蝋人形をみるようで、腹だけが膨れて、まことに悲惨なありさまでした。その悪臭が敗醤(はいしょう)の臭いにあまりにもよく似ていたので、私は薏苡附子敗醤散(よくいぶしはいしょうさん)の煎服をすすめて、足の一点にお灸をおろして帰りました。これが奇効を奏し、手術も出来ない末期の子宮ガンの患者を救うことができたのです。敗醤というのは、秋の七草の一つで、オトコエシとかオミナエシという草の根です。その姿の雄勁で、しかも可憐なのにも似ず、その根の乾燥したものは、腐敗したミソのような悪臭を放ちますので、漢方ではこれを敗醤といいます。絶世の美人も子宮ガンにかかると、敗醤のような悪臭をその身体から発しますが、薏苡附子敗醤散が起死回生の効を発揮することもあるのです」参照「荒木正胤『漢方問答』柏樹社」

内部被曝で真っ先に傷害される組織は小腸絨毛であると言われる。この小腸の上皮には消化管からムチンの多糖体で出来た消化液が分泌されて、その表面は常にネバネバ多糖体で覆われている。

体内のネバネバ多糖体に満たされた部位が傷害されるのならば、あらかじめネバネバ多糖体を積極的に摂取すれば、ネバネバ多糖体に満たされた消化管の表面だけでなく、

鼻腔や肺胞や眼球などの粘液に満たされた組織のすべてが未病治に守られるだろう。

これが象形薬理の思想を内部被曝防御の実践に応用した私独自の考えだ。

放射性元素は天然のミネラルと同じ挙動をし、天然のミネラルと同じような動態を示すから、あらかじめ天然のミネラルである

カルシウムでストロンチウムに、カリウムでセシウムに、鉄でウランやプルトニウムに、昆布や海苔のヨウ素でヨウ素131に、対抗し、これら天然のミネラルで身体内を飽和状態にしておけば、

新たに侵入してくる放射性元素のアクセスをガードし、シャットアウトできて、ビタミンやクエン酸やアルギン酸ナトリウムなどのネバネバ多糖体で放射性元素をキレートしてつまんで便や尿として体外へと排出してしまえばいい。

これが天然ミネラルによる象形薬理的な細胞シールド対策だ。

4年前のこの時期、本当によく友人たちとこんな会話をしたものです。

友人たちもまた「梅干しの酸っぱいクエン酸が苦手なら、シソモミジがいいよ」

「コンビニで売ってるお菓子のミヤココンブでもイイの?」

「味噌汁に板海苔を刻んで入れるのが楽ちんで旨いよ」など

次々にアイデアを出してきて、緊迫した中でも楽しく充実した養生談義をしたものです。

冒頭の参照本は今や絶版となっており、東洋医学系のマニア垂涎の伝説の書とされます。

著者は鍼灸と漢方薬の両方を自在に操ることができた最後の漢方医、仏僧であった荒木正胤氏です。

この本のコンテンツも内部被曝の防御のアイデアを湧出する際に、実に色々と参考になりました。

2015.03.15 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 10

「日本が原子力大国になった原因の一端は、被曝の問題を人間の生命との関わり合いの中で捉えていないからだと思います。被曝の問題を考える時にも様々なアプローチがあり、経済や政治、国際法という観点で切り口を見つけるのが法律家や政治家であり、生命という観点でメスを入れるのが医師などの医療関係者です。医療関係者は人間の生命と深く関わり合って生きているだけに「生命とは何か」「生きていく人間にとって原爆とは何なのか」を、太く深く考えることができます。しかし、実際の現実は生命というものと対決している医療関係者は、原爆という問題を積極的には取り上げようとしないのです。私は若い医師たちに対しては「被ばくに関心を持てないのであれば、いったいお前のどこに他人を手術して幸せにする力があるのか」と忠告したいです。わたしの話しに対してたくさんの人が反応してくれるけど、私と同じように考える医者はとても少ないのです。威力の大きな爆弾としての原爆の被害は理解するけれど、内部被曝がゆっくりと人を殺すことを確信できる医師はほとんどいません。彼らの尺度は現在の医学であり、その現在の医学が内部被曝の脅威を認めないかぎりは、彼らはその一線を離れられないのです。ただ、私がもっと言葉を持っていたなら、周りをもっと巻き込めたはずですから、被ばくについて無関心な医者が多いのは私の責任であります」参照「肥田舜太郎、鎌仲ひとみ『内部被曝の脅威』ちくま新書」

4年前に3.11が勃発して、私は即座に放射能から身を守る養生法の提言を開始した。当時、親しくしていたネットの友人のサイトに、あらゆる思いつく限りの方法を3.11当日から連日に渡って書き付けていった。

その交流の中で友人がある老境にさしかかった医師が広島の路上で杖をもちながらも背筋をシャンとして風に吹かれながら立ち、自身の回顧録を語りつつ原発反対を訴える講演の動画を紹介してくれた。

その医師こそが内部被曝の脅威に精通し、原爆症の原爆ブラブラ病の解明に取り組んだ希有なる医師、肥田舜太郎先生その人だった。時に94才であったので、あれから4年が経過して今や98才を迎えていると思われます。

決してメジャーな疾患ではないし、むしろ誰もが避けて通りたいような原爆の後遺症を自身のライフワークに据えて、誰にも言えない内部被曝に侵された患者たちの苦しみを救いとってきた肥田先生のお顔には医療者の理想とも言える慈愛が溢れています。

「被曝に関心がもてないのなら、医療者として価値はない」との言葉に突き動かされて、私もここまで必死に内部被曝とは何なのか?どうしたら内部被曝による健康被害を減殺できるのか?を追及し続けてきました。

なにしろまったく被曝に立ち向かう医療などいうカテゴリーがいまだ確立されていないのですから、すべて手探りで、一から全部、自分で調べ上げなければなりません。

いったい放射性物質が体内に入ったらどんな挙動をし、どんな動態を見せるのか?そしてその結果、どんな症状疾病が予想できるのか?さらに、どうしたら「未病治」に未然に症状疾病を抑え込むことが可能か?

こうした一連の自問自答の中で磨き上げられた養生法こそが私が独自に編み出した『ネバネバヒート養生法』だったのです。

冒頭参照本の中に記載がありますが、原爆製造の主導者であった科学者のオッペンハイマーとエンリコ・フェルミは原子炉施設のハンフォードで作業をすると必ず、

その作業後にはロス・アラモス研究所のマンドール医師のもとで「キレーション」という点滴治療を受けていたのです。

この「キレーション(キレートとは「カニの爪」を意味し、キレート分子のビタミン類が放射性金属元素をつまんで体外へと便や尿として排出させる治療がキレーション、キレート分子にはビタミンの他にクエン酸やアルギン酸ナトリウムなどの多糖体がよく知られている)」

という点滴治療は大量のビタミンを配合した点滴治療で、体内に取りこまれた放射性物質により発生するフリーラジカル(活性酸素)を打ち消し、

重金属である放射性物質の体外への排出を促進する医療として、今もリッチランドの住民に行われている治療である。

つまり原爆制作に関わった首謀者であるオッペンハイマーとエンリコ・フェルミは充分に内部被曝の脅威を自覚しており、だからこそ作業後には一目散に医師のもとへと駆けつけて「キレーション」に勤しんでいたのだ。

それほど放射性物質が人体に悪いものと知りながら、なぜ原爆を作り、なぜ日本の広島と長崎に投下して一瞬にして30万人近くを殺傷し、その後60年間も内部被曝ぶらぶら病で数十万人を苦しめるという鬼畜の所業に手を染めたのだろうか?

マッドサイエンティストとは悪魔のような狂信的な科学者の総称だが、この二人にはその称号こそがもっともふさわしいかもしれない。

かの相対性理論の生みの親であるアインシュタインもまた、原爆制作チームの一員だったのだ。

科学はヒトを幸せにするためにあるはずだが、なぜかくも科学は歪んでしまったのだろうか?

手塚治虫は「鉄腕アトム」をもってして、本当は原発に反対していたと聞く。今まさに「火の鳥 未来編」のリアルな現実が地球に招来された。

御前崎近海はあのプラントが止まって汚暖水が吐き出されなくなったことで、ワカメをはじめ周辺海域の生物相にとっての適切な海水温が戻り、繁殖力を増したワカメが地元の漁師のワカメ漁を活気づけている。

ワカメにはガン抑制効果が顕著なネバネバ多糖体のフコイダンが豊富に含まれる。

人類はかつて5万年前に東アフリカを旅だって以来このかた、ずっと海藻を摂取することでアルギン酸ナトリウムやフコイダンを摂取して、他種族にはない高い免疫力を保持してきたと私は仮説を立てている。

そう人類は「ホモ・海藻食・サピエンス」なのだ。

内部被曝を防御する旅路は、人類を健康にする食を追及する旅でもありました。

もしも原爆や原発がこの地球上に存在しなかったら、ヒトは一生健康で生物学的なヒト寿命の120才まで軽く生きることができただろう。

誰がこんな病人ばかりの星にしやがった?

マッドサイエンティストやマッドドクターには、そろそろお引き取り願おうぜ!

ってことは、そろそろオレの出番?(笑)

2015.03.14 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 9

「海藻には細菌やカビである真菌や、ウイルス、さらに腫瘍を抑える驚異的な能力があることが科学的に解明されてきている。例えば肉腫を植えつけたマウスにコンブを与えた実験では、89%から95%の肉腫抑制率が見られ、コンブを与えられた肉腫マウスのうち半数以上のマウスからは完全に腫瘍が消失した。1984年にハーバード大学の研究者たちは、普通5%の海藻を含む食事を摂取する日本の女性の乳癌罹患率が、ふだん海藻を食べる習慣のないアメリカ人女性に比べて3倍から9倍も低いことから「海藻は、日本である種の癌の発生率が低いという事実を説明する重要な要素であるかもしれない」と推論した。長崎の医師たちは、1945年に原爆が投下された際に、爆心地で放射能を浴びた者の救済にあたり、玄米に味噌汁に海藻の伝統的な日本食で救ったと証言している。1960年代と1970年代のカナダのマギル大学の研究によれば、よく食べられる海藻には、核分裂生成物のストロンチウムをつかまえて排出する働きをもつ物質が含まれていることを報告した。それは海藻に含まれる多糖体のアルギン酸ナトリウムというネバネバ多糖である」参照「クシ・ミチオ『マクロビオティック食事法・下』日貿出版」

長崎原爆が投下された爆心地で原爆の被害に遭った人々の救済に当たった故・秋月辰一郎博士がしょっぱく握った玄米のおむすびに、ワカメ入りのしょっぱい味噌汁を基本レシピに据えていたことはあまりに有名であるが、

なぜこんな簡単な食により原爆症を防ぎ得たのか?については、

玄米に含まれる果皮やセルロースや多糖類と、塩に含まれる各種ミネラルと、味噌の麹菌の代謝産物のネバネバ多糖や味噌に豊富に含まれるビタミン類やアミノ酸と、ワカメのフコイダン多糖により、

これを摂取した者の腹腔マクロファージの細胞膜レセプターのトールライクレセプターが刺激されて免疫が増強し、また外来性多糖分子が抗原としてマクロファージや各種細胞に認識されることで、

セントラルドグマが起動しヒートショックプロテインが旺盛に分泌されることで、傷ついたDNA塩基鎖や変性したタンパク分子が、ヒートショックプロテインの細胞修復機構により修正されていき、

またフコイダンやアルギン酸ナトリウムをはじめとする多糖体分子がキレート作用をすることで、特に腸内に侵入した核分裂生成物をキレート分子がつまんで結合して、尿や便となって体外へ排泄されたことで

恒常的な細胞への内部被曝を防ぐことができ、結果としてこれらの分子レベルでの複合的な食成分の被曝防御効果により

原爆症の発症を「未病治」に防いだと、私はこれまでの地道なデータ解析により解読している。

広島原爆の爆心地で爆風に吹き飛ばされた8才の少女は、奇跡的に一命を取り留めたが、直爆後にふらつく足取りで本能のおもむくままに、

梅干し(乳酸菌やビタミンやミネラルやペクチン多糖の宝庫)とタクアン(乳酸菌やビタミンやミネラルやセルロースや多糖体の宝庫)を

貰って食べて急場をしのいだ。腕に残ったケロイドには成人するまで悩まされたが、無事に成人し結婚し、7人の健康な子供に恵まれて、今や70代も半ばを過ぎたが孫の世話に忙しい毎日を壮健に送っているという。

彼女はあるセミナーにおいて私を含むセミナー参加者に対して

「もしも今後、原発事故などが起こったら『血液の総入れ替えをしなさい』」と

今から20年以上前に語っていた。

血液は日々、食べるものをもとに腸や骨髄で造られる。

食べ物こそが血液のもとであり、細胞のもとであり、薬なのだ。

食薬一如。

海藻という奇跡の生薬を味方に付ければ、被曝惑星に住む人類にもまだ生き残るチャンスが芽生える。

しかし、海藻を育(はぐく)む母なる海を汚染し続けるものこそが、あのプラントなのだ。

ここ地元の漁師によればワカメの収穫がここのところ増しているという。

そうアレが止まって近隣の海水温が正常化したからなのだ。

「畏れと慎み」を取り戻せば、人類にもまだ希望がある。

2015.03.13 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 8

「大阪府立放射線中央研究所が取り組んだ生薬のニンジン(ウコギ科オタネニンジン)の放射線防護効果の研究によれば、マウスにレントゲン線を照射して、すぐにニンジンエキスを注射すると、注射したマウスは何と76%も生き残るが、注射をしないマウスは13%しか助からなかった。また放射線を照射した直後にニンジンエキスを注射するよりも、放射線照射の1日前にニンジンエキスを注射した場合には倍以上の延命率が見られ、1日後だと延命率が半減することもわかった。ニンジンエキスの放射線防護効果は治療よりも予防効果の方がはるかに高く、骨髄造血幹細胞の回復が10日後には約10倍になることや、出血防止効果もあることが判明した。これらの研究から分かってきたことは、放射線障害をもっとも効果的に防ぐには、ニンジンエキスなどを日常的に摂取することと結論づけられた。気になるニンジンエキスのどの成分がこれらの効果のもとかを調べた結果、いわゆるニンジンサポニンではなく、17種のアミノ酸を含むネバネバ多糖体が放射線障害を防ぐ薬効を有することがわかり、同じ作用はエゾウコギ、ウド、タラノキなどの他のウコギ科植物や、当帰(トウキ)にも見つかった」

これは『 田辺功「漢方薬は効くか」朝日新聞社 』の本の文中のコラム記事を要約したものだが、この「人参成分が放射線障害防ぐ」の小さなコラムの内容が3.11後の私の養生法論をこれまでずっと支えてきたことは言うまでもない。

4年前のちょうど今頃、わたしは無い頭を必死に回転させて、いかにして来るべき放射能に立ち向かうべきか?の養生法をあらゆる脳内データベースから引っ張ってきて、すでに当時、親しくしていた友人のブログに放射線障害から身を守る食の叡智の情報を公開していたのだ。

その頃に作ったキャッチフレーズは「酸っぱ、しょっぱ、ネバ、カル、ニュー」で、「酸っぱ」はストロンチウムの排泄キレート効果がマウス実験で認められているクエン酸を意味し、

「しょっぱ」は塩分を補給することで放射線宿酔という細胞弛緩化に対抗させ、「ネバ」はネバネバ多糖体でカナダのマギル大学で立証された海藻の多糖体のストロンチウム排泄効果を期待し、

「カル」はカルシウムで体内のカルシウム領域を飽和状態にすることでストロンチウムのアクセスをはねのけて、「ニュー」は乳酸菌を含むような発酵食品を多く摂取することで放射線傷害による腸内細菌の死滅を防ぐ、という

ようは、この5つの語句に放射能から身を守る食の叡智を凝縮させたのだ。

爾来4年間、ここまでずっと私は同じような提言を繰り返してきたが、ようやくこの5句が2句に収斂されて、ついに「ネバネバヒート養生法」が完成しつつある。

前稿の冒頭に書いたように、ネバネバ多糖体の生理活性作用には瞠目すべき特徴が見られ、免疫増強作用とガン抑制作用が顕著な事はまことに頼もしく感じる。

特にネバネバ多糖体のガン抑制効果に関しては、実験系( in vitro )の培養細胞のガンにおいても、臨床系( in vivo )のガン患者においても、そのどちらにも強い抗ガン作用があることが認められたのだ。

このネバネバ多糖体を摂取することでもたらされるガン抑制効果の秘密こそが、外来性の多糖体が抗原となって細胞内に分泌が増すヒートショックプロテインによる細胞修復効果や免疫増強効果であることも、見逃してはならない。

ここ4年間で随分と放射線防護に焦点を絞った養生法も洗練されてきました。

3.11から4年目を迎えるたいへんに厳しい時代ですが、皆々様におかれましても、ネバネバヒート養生法に励み、放射線障害を予防し、活き活きとした健康な日々を過ごされんことをお祈り申し上げます。

2015.03.12 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 7

「ナガイモのネバネバ多糖分子のムチンには鼻の粘膜を丈夫にする作用があり、またナガイモに含まれるタンパク質の「ディオスコリン」には、インフルエンザの原因ウイルスであるAソ連型、A香港型、B型のウイルスの細胞構造を変性させる感染抑制効果があることが分かっている」

「沖縄県で古くから薬膳食として珍重されてきた海藻の褐藻植物のモズクのネバネバ成分であるフコイダンには驚くべき生理活性作用がある。人工的に培養したガン細胞にこのモズク由来のフコイダンを注入すると、24時間後にはほとんどのガン細胞が死滅する。これはフコイダンがガン細胞のアポトーシス遺伝子を起動することで、ガン細胞にプログラム細胞死をもたらすためだと考えられている。また胃ガンを誘発するとされるヘリコバクター・ピロリ菌やエイズウイルスに対する抑制効果もフコイダンには認められる」

私が漢方薬のいわゆる朝鮮人参(オタネニンジン)が含有する多糖分子に放射線障害を予防する効果がある、とする情報をネットに公開したのは、3.11よりも前であり、その際に原発事故などがもしも起こったら、こうした食の叡智が身を守る助けになるだろうと予言していた。

爾来、ここ5年間、私はずっとネバネバ多糖分子の生理活性作用を追及し、またヒートショックプロテインという生体防御タンパク質の生理的な作用を解読してきた。

ちまたの健康情報においては「これで癌が予防できる」だの「これで癌が治る」だのと豪語するまことに大げさな誇大広告が目白押しだが、私が観るところそのようなモノの中に真に癌の何たるか?を解読し、真に癌の治癒メカニズムを解き明かしているモノは皆無と言える。

こうした混沌たるガン・コンテンツの中において、恐らくは私のネバネバヒート養生法なども、まだまだ、まったくノーマークと言えるだろう。

ここを読んでくれている人限定のスペシャル養生法こそがネバネバヒート養生法ってことね、ウフッ(笑)

ということで、みなさま、今後ともネバネバヒート養生法によく励み、養生の王道へと邁進せんことをお祈り申し上げます。

ほんと簡単で安上がりが一番! 0円健康法こそが真の養生法!

ネバネバ多糖とヒートショックプロテインの2つの鍵でガチャンとマクロファージの受容体の鍵穴を開ければ、そこには光り輝く養生ユートピアが待っているんだからね。

目一杯、鍵穴、開けまくって、元気にまいりましょうや!

2015.03.11 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 6

前稿ではいきなりブログ内容の変更をしたので、読者の皆様は面食らっているのではないかと少し心配しております。

ですから、ちょっとこれまでを総括する意味で『養生訓』シリーズを振り返ってみますが、

300年前の江戸期の儒医であった貝原益軒が著した不朽の養生指南のキモとは

「畏と慎」の二文字に収斂できることがわかりました。

大和言葉で言えばこの「オソレとツツシミ」は「かしこみ、かしこみ」とでもなりましょうか。

万事万物を畏れて慎むことで、我が身、我が命を養うことを説いた世界に稀に見る養生書が『養生訓』と言えそうです。

今回のシリーズの参考テキストに使用した講談社学術文庫刊の伊藤友信氏が訳した『養生訓』の後書きに、

「益軒は出来上がりの理論から事物を判断してはいない。現象に即してよりよく事物を観察し、そのプロセスの中から新しい原理をつかみ出している。人間の真を把握するには既成の理論だけでは汲み尽くせないことを知っていた。どろどろした人間の大切な部分は、その理論の網目から漏れてしまうからである」

とあります。まことに含蓄のある伊藤友信氏の益軒評であり、わたしのような仮説を論ずるいち鍼医にとっての箴言(しんげん)と言えましょう。

また伊東氏はこんな風に益軒像を語ります。

「彼は主体性とか自由とかいう生硬な言葉を用いることはなかったものの、益軒は最も主体的に生きた自由人であった。彼の発言は観念的な遊戯といわれるようなものはなく、つねに具体的で実証的であった。益軒の学問の方法が経験科学的といわれるのは当然であろう」とし、

『養生訓』という書を評しては「書物の底からほのぼのとした暖かさが立ちのぼってくる」としております。

あったかいんだから〜♪、な魅力こそが『養生訓』の真骨頂といえそうです。

ヒトの身体生理のありようを言葉にして、文字化する作業は言わば生身の現実を抽象化する作業と言えます。

こうした文字に頼る抽象化の作業には必ず「どろどろした人間の大切な部分」がこぼれ落ちて、その替わりに文字列としての美しさ、論理的整合性を求める過程で

ある種の詐欺(さぎ)というか偽(いつわ)り、ツクリゴト、作為(さくい)が必ず入りこみます。

実はあまたある健康指南のアドバイスには、いつもこの作為がつきまとう事を私たちは常に肝に銘じなければならないのです。

「癌の原因はこれである」と言った場合には、「これ」以外の膨大なこぼれ落ちた「あれ」が存在する事を常に想起せねばなりません。

単一の原理でヒト生理は営まれておりません。ある原理があれば、それが機能停止した際のバックアップの原理が必ず付随し、

さらにその第1バックアップが不全になった場合の第2バックアップ機構も必ずや存在し、

この第2バックアップ機構をバックアップすべく無数のバックアップ機構が存在するというのが、ヒト生理の真の姿なのです。

ガンの原因がミトコンドリアの機能不全にあるとすれば、その第1バックアップが解糖系の亢進であり、

この解糖系の亢進に対する第2バックアップがオートファジーの亢進であり、

さらにオートファジーの亢進に対する第3バックアップが細胞アポトーシスであり、

細胞アポトーシスは遺伝子主導の基本モデルに加えて、ミトコンドリア型、免疫細胞型、

オートファジー型、ヒートショックプロテイン・ユビキチン型、ウイルス型など様々なオプション・アポトーシスが予想され、

これらのアポトーシス機序を駆使して、常に細胞は劣化を防いで細胞を新生しリモデリングしているのです。

では、そもそもミトコンドリアの機能不全を招いたと囁かれる解糖系の副産物である乳酸の蓄積による細胞の酸性化がガンの真の原因なのか?

いやいや乳酸なる物質は解糖系の単なる中間分子であり、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体をスムースに合成することで、

ピルビン酸がアセチルCoAに変換される事で乳酸の蓄積が予防できるのだから、

つまりはセントラルドグマを正常に起動できれば、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体という酵素タンパク質が

うまく合成されて立体化できるというわけで、ということはすべてのタンパク分子の介添えをするシャペロン分子のヒートショックプロテインさえうまく合成できてうまく作動できていれば、

ヒトは癌にもならず、ミトコンドリアが機能不全にもならないと言えるのです。

変形し異形化して機能が不全となったガン細胞内のミトコンドリアは、ヒートショックプロテインが分泌されてくることで、

その機能を回復し、機能が改善したガン細胞内のミトコンドリアはチトクロームCという酵素を細胞質に漏出することで、ミトコンドリア主導のガン細胞のアポトーシスを起動して、

ガン細胞を自分たちミトコンドリアを含めてまるごと消去してしまうのです。

このようにガン細胞内の機能停滞しているミトコンドリアの機能を回復するカギも、

もちろんヒートショックプロテインが握っています。

「ヒトの命はタンパク分子によって営まれている」、という生理現象の歯車のキモ中のキモとなる

シャペロン分子のヒートショックプロテインをしっかりと、押し、揉み、さすってきたのが本ブログのキャラだったと言えます。

益軒の身体で感じて思考する実証精神を胸に刻み、ヒト生理における膨大なファクター(因子)やパラメーター(構成要素)を

畏れ、慎み、かしこみ、かしこみ、しながら

今後とも自由人として主体性をもち、

鍼灸指圧の臨床を通した生身の肌と肌が触れあう「ぬくもり」体験のリアルな実践から

仮説を掘り起こし、養生の真髄を説き、「命の何たるか」を書き起こす

ウソ、偽りの、作為のないまっさらな「ひとりする」養生法論を進めて参る所存です。

常に「情報食動物」としてのヒトにふさわしい新しいネタを投入し続ける

エキセントリックでアヴァンギャルドな『養生法の探求』に

どうぞこれからも、お付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

2015.03.08 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 5

「人間の体というのは、医学でいうそんなちゃちなものじゃない、と思ったんです。宇宙体であるからには、我々の存在理由ということも、気づいていないものがある。・・・、体の中をエネルギーがどんどん回っているときには、壮麗な光となって見えるんですね。そのエネルギーが脳天に来ますと、いままでエネルギーの感じだったものが、今度は意識のベースに変わるんです。非常に意識が明るくなる。そのときはっと気がついたのは、いわゆるエネルギーというものと、意識は同じものだということですね。大学に入るとき考えた意識への疑問は、このときヨーガによって解決したわけです。それからもうひとつは、先程のようにバイブレーションが空間を行きますとね、額や脳天の辺りから熱い卵大の光りの玉が出るんです。それが空間を離れて動いているのが、はっきりとわかるんです。目をつぶっていても。その大きさから、温かさから、距離までですね。ということは、空間に意識がある証拠なんです。大体何センチぐらい離れてバイブレーションが伝わってくるかという、厚みもわかる。今まで考えもしなかったことですね。皮膚の中にだけ自分の実在があると考えていたのが、そうでないことがわかったんです。しかし今度は怒濤のように入ってくる空間のエネルギーの流れですね。これも意識の流れとして感じられるんです。」横尾忠則『宇宙瞑想』平河出版より

この言葉はグラフィックデザイナーの横尾忠則氏と対談している現代ヨガ実践家の山手国弘氏の発言である。山手氏は人間の意識と社会の関わりを研究しようと東京大学医学部に入学するも、大学では生きた意識の研究はできないと判断して医学部を中退し、

在野にてヨガを実践する中で、仙骨に眠るクンダリニーというエネルギーの解放が始まり、この内なるクンダリニーとの出会いによって生死の間を何度もさまよい、そこを乗り越え、やがて冒頭の言に見られるような超絶な体験知を積み、これまでの医学の常識で語られる意識や身体、生理観とは異なる生命観を獲得し、

生命や宇宙に対する理解が拡張していったことを、横尾氏との対談で語っております。対談内容は非常に興味深くそのすべてを引用公開したいくらいですが( ※ この本は現在、絶版)

まずは、新しいコンテンツへの移行として冒頭部分を引用しました。

民間の皮膚科学者の傳田光洋博士によれば、ヒトは誰もが周囲2メートル範囲に電気を飛ばしていると言います。これは精密な観測機器をもって測定できる科学的な事実です。

古来、ヒトは気配(けはい)という言葉を使ってきましたが、確かにヒトはその周囲2メートルに自分の気を配り、電場を保持しているようです。

全米で10万部を越えるベストセラーとなったカウンター・メディスン(東西医学の境界を越える医学)の先駆的啓蒙書の著者の内科医で、大学で代替医学の教鞭をとる医学博士のリチャード・ガーバー博士が著した『バイブレーショナル・メディスン』によれば、

ヒトの体は物質的身体だけで構成されているのではなく、ある種の周波数のような微細なエネルギー構造に多層的に覆われており、その微細エネルギー場は下部構造からエーテル体、アストラル体、メンタル体、コーザル体と階層的に配置されているとされ、

モデル像としては、ソリッドな固体としての肉体の周囲を光りのミスト(霧)のようなこれら微細エネルギー場が、繭(まゆ)のように重たい密度の下層から軽い密度の上層へと広がるように何層もの微細エネルギー場がヒトの周囲をくるむイメージとして描かれている。

そう、まるで旧ソ連のセミヨン・キルリアン、ヴァレンチノ・キルリアン夫婦が発見したオーラ(生命体が周囲に発する髙周波のエネルギー)のように、ヒトの身体の周囲には意識か精神かココロのような、バイブレーションが漂っているようだ。

脳科学が一世を風靡し今やヒトの意識やココロや情動の様態を、すべて脳神経系のニューロン活動や脳神経伝達物質の量やレセプターの反応という物質間の問題として還元し論じるのがトレンドだ。

しかし、果たして脳神経細胞を活性化して、脳神経伝達物質のセロトニンやドーパミンなどを増量できれば脳も活性化できるなどと本当に断言できるのだろうか?

冒頭の山手国弘氏が垣間見た「ちゃちなものじゃない」ヒトの身心の「ありよう」とはいったい何なのか?

いきなり、本ブログコンテンツを『養生訓』からスーフィーダンス的に急旋回しまして、スーパーサイエンスな世界に迷い込んでみました。

ただその場で回転するだけのスーフィーダンスが、なぜあれほど美しく、そしてこれほどに魅了されるのか?

山手氏によれば宇宙の根源には「渦(うず)」があると喝破しております。

「変わらなくあるために、変わりつづけ」る「ひとりする」カオス(混乱)な宇宙に

コスモス(秩序)な平衡をもたらす本質こそが「渦」なのでしょう。

ヒトの身心の構造も核となる物質的身体を中心に微細エネルギー場が周囲の外殻で渦を巻く、まさに身体銀河系です。

そして細胞内の細胞質は原形質流動をして渦を巻き、

原子の中心の原子核の中心では素粒子たちが激しく渦を巻いています。

ミクロからマクロまでの永遠の渦バイブレーションの只中で私たちは生かされています。

2015.03.07 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 4

「気は、一身体の内にあまねく行きわたるべし」『養生訓』巻第一、総論・上39

オレ流の貝原益軒著『養生訓』の解読もひとまず、今回で終了です。

全八巻ある養生訓コンテンツのうちのほんの冒頭総論のいち部分だけを今回は取り上げましたが、

300年前の文とも思えぬ普遍性が、時を経て一段と輝きを増しているように私には感じられました。

みなさんは、いかがでしたでしょうか?

この「気は」の一節における、気とはいったい何なのか?、という問題は鍼医の一生にこれからもずっとついて回る一大問題です。

ザックリと私流に申せば「気とは生命力のこと」でイイと、今は答えておきましょう。

中医学界における50年間に及ぶ気の物理的観測から導かれた気の実体像とは「粒子性と波動性をもった量子のようなもの」とされます。

ツボという粒子への鍼灸指圧による情報入力が、線であり面であり場である経絡へとバイブレーションを伴って立体的に伝導する様態が、我が治療院の日々の臨床の現場で観察されます。

ですから、気という実体が「粒子性と波動性をもった量子のようなもの」という中医学の見解と、私の「気観」は実は見事に一致するのです。

では、気が量子のようなものとするのなら、量子的な振る舞いをする素粒子こそが気なのだろうか?

現在判明している素粒子は18種類あり、クォークが6種類、電子が6種類とそれに、電磁気力を伝える光子、強いチカラを伝えるグルーオン、弱いチカラを伝えるウィークポゾンが2種類、重力を伝える重力子、他の素粒子に質量を与えるヒッグス粒子と、

錚々たる素粒子ファミリーが見えざる素粒子界を構成しております。

もしかしたら、この18種類の素粒子のすべてが私たち鍼医が気と呼ぶ何らかのエネルギーと関連するのかもしれませんし、

いまだその実体の何たるか?がはっきりとは解明されていない、

ダークマターやダークエネルギーもまた、気と大いに関連するかもしれないと、私は想定しております。

ヒトも宇宙の申し子なのですから、宇宙にあまねく存在する素粒子やダークマターやダークエネルギーの理力をヒトが享受するのは必然で必須でしょう。

気は何なのか?の答えは、まだそれほど早急に出さなくてもイイと思います。

それぞれの生命観でそれぞれに固有の気の答えがあるはずです。

天人合一。

フォースと共に、我らは気宇宙にたゆとい浮游する存在です。

2015.03.06 | | コメント(15) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 3

「ヒトの身を保つには、養生の道をたのむべし。針灸と薬力をたのむべからず」『養生訓』巻第一、総論・上38

「ヒトの身を保つには、健康な時にこそ針灸をたのむべし。これ養生の道なり」『養生法の探求』




ガン細胞内においてミトコンドリアが機能不全を起こし、解糖系が亢進しているとする「ワールブルグ効果」をもとに、癌の何たるか?を解読するトレンドがこれまで幾ばくかの小規模ブームをおこしてきましたが、

ここ15年ほどの生理学的研究の中から細胞内浄化機構のオートファジーのメカニズムが解明されてきて、ガン細胞内においてオートファジーが亢進していることが判明いたしました。

この80余年前にさかのぼるガン理論となる「ワールブルグ効果」と、ここ数年で分かってきたガン細胞における「オートファジー亢進」の2つの事実から果たして何を私は読み取るか?

わたしが観るところ、ガン細胞とは解糖系を亢進してATPを供給しながらも、オートファジーを亢進して自らを浄化し、最終的に自らを滅しようとする、まことに慈悲深い命のありようだと言えます。

ガンという機序は解糖系を亢進してATPを産生する機構であると同時に、オートファジーという細胞内浄化機構を亢進して細胞内を浄化する機構であり、その先においてはアポトーシスというプログラムされた細胞死へと到達せんとする一連のプロセスと見なせます。

「命とは無数のファクターやパラメーターがブラウン運動に散乱するカオス宇宙」でありながらも、このように実に辻褄が合う連続したプロセスなのです。

毎日、ヒトの身体には3000個から100万個ものガン細胞が常時発生しては、消滅している事実からすれば、

ガン細胞それ自体が「命のありよう」という概念は、むしろ当たり前過ぎる程に当たり前と言えます。

「ガンは敵ではなく味方であり仲間である」との「気づき」の意識は、すでに世界中にウイルスが水平遺伝するが如くにパンデミックなムーブメントを開始したようです。

マザー・ウイルスの予言はどうやら当たりそうです。

ガンをどうこうしようという発想やガンを取り巻くパラダイムが、今後は根底からコペルニクス的な転回を迫られる時代が到来するかもしれません。

そもそも、ガンとは何なのか?それすらわからずに、治療だの、予防だの、と言い続けてきたのがここ2000年来の人類の医学レベルだったと言えましょう。

つまりは「命の何たるか?」が分からなくて、いや分からないからこそ、これまでノンベンダラリと医療が継続されてきたとも言えます。

人々に命の何たるか?を教える者こそが未病治の上医です。





松田博公著「日本鍼灸へのまなざし」ヒューマンワールド刊の文中より

「薬一つで人を救うことも殺すこともできる。よって、医者に無知と失敗は許されない。自分だけが知っているという傲慢はそれ以上に許されるものではない。傲慢は断定を生み、医者の断定には人の命がかかっている。名医などいない。病に対して謙虚であり、病のすべてを知ろうとする医者、・・・、人に対して謙虚であり人のすべてを知ろうとする医者、・・・、自然に対して謙虚であり自然のすべてを知ろうとする医者、・・・、謙虚あるのみだ」『チャングムの誓い』第34話 





江戸前期において近江は多賀大社を拠点にした鍼医集団・多賀法印流が到達した革命的な悟りの医学観こそが

「邪正一如(じゃしょういちにょ)」

「命に対して謙虚であり命のすべてを知ろうとする鍼医」にしてはじめて到達できた革命的な境地と言えましょう。

まさに「ワールブルグ効果=邪?」「オートファジー亢進=正?」の2つながらのガン細胞のメカニズムから観えてきた命のありようとは

「邪正一如」そのものでありました。

2015.03.02 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり 2

「病なき時、かねて養生をよくすれば病おこらずして、目に見えぬ大なる幸(さいわ)いとなる。これ未病を治するの道なり」『養生訓』巻第一、総論・上36

今年になってすでにふた月が経過しまして、早いもので昨日から3月に入りました。

本年は月初めに脳裏に自然に浮かんできたキーワードをタイトルにすえて、ワンタイトルでひと月を1クールとする方式を採用しております。

本年1月は「癒しの原点」、2月は「兼愛」、そして昨日からの3月は「ぬくもり」としました。

ネット時代を迎えて、養生や健康に関するコンテンツ(情報群)は今まで以上に大容量になり、閲覧する者にとっては大手メディアによらない情報入手の経路が確保できて、ある意味こうした能動的に情報を入手したい者にとっては非常に幸せな環境が整ってきたと言えます。

しかしでは、このネットに開陳されている健康情報の内容は?となると、私のようなプロの医療家に言わせれば、まるで誇大妄想かと思えるような希望的推測120%増しのエビデンスがどこにも開示されていない極めて不正確なプラシーボ真理教の類が多々見受けられます。

そのなかでも人体生理に必須のエネルギーであるATPを生み出す機構に着目してのミトコンドリアのみをどうにか活性化すれば万病を予防し治療できるとする、ミトコンドリア活性化も言わずと知れたトレンドです。

このミトコンドリア活性化ムーブメントには、わたしも5年前から賛同し、盛んにミトコンドリアを元気にしましょう!キャンペーンの旗振り役をやってきたので、いささか面目ないのですが、

やはりこうした「これさえやれば」的な還元主義とも呼べる分かりやすい誘導は、今後は控えたいと反省する次第です。

いやミトコンドリアを活性化することには、大いに健康増進効果があることは恐らくは事実でしょう。

しかし、ミトコンドリアはホストである宿主細胞と融合し、一体であるのですから、ミトコンドリアを活性化することは、つまりは細胞そのものを活性化することと言えるのです。

ですから、ミトコンドリアを活性化することで細胞を活性化できるのなら、細胞を活性化することでミトコンドリアも活性化できます。

何を言いたいのか?と言うと、細胞とミトコンドリアを分けるような二項対立のロジックはオカシイと言いたいわけです。

細胞まるごとを大きな俯瞰で捉える視点がこのミトコンドリアと細胞を分けるロジックには欠落しがちなのです。

命とは無数のパラメーターとファクターがブラウン運動に散乱するカオス宇宙。

ある一点のファクターのみを抽出してその部分だけを強調し、他の多くのファクターやパラメーターを捨象し無いものとして論を展開することをいわゆる「オッカムの原理」と言います。

これは観測不能な宇宙の果てを論ずるような宇宙論などにおいては、良い意味で使用されるロジックなのですが、

こと人体宇宙に関してはヒトの命がかかっておりますから、おいそれと「オッカムの剃刀(かみそり)」を切れ味鋭く振り回されてはたまりません。

細胞生理はこれまで論述したように、細胞質の解糖系によるATP産生とミトコンドリアにおけるATP産生というエネルギー産生の側面だけでなく、

非常に多岐に渡る様々な生理現象があり、例えば細胞質は80億個のタンパク分子がドロドロにギッチギチにギュウギュウにひしめき合っている、

タンパク分子が充満した肉汁スープと呼ぶにふさわしい空間であり、この細胞質に存在するこれらのタンパク分子はいつもキレイな立体構造を維持しているわけではなく、

寒熱風暑の四季折々の気候因子や、摂取する栄養素や、望まない重金属や化学毒物や産業毒や、これらに被曝することで生じる活性酸素やフリーラジカルや、紫外線や放射線などの物理的、化学的なあらゆるストレスにより、

タンパク分子はその形状を変性されて凝集体と呼ばれる変性タンパク質が細胞質に発生することは細胞生理について回る現象です。

この細胞質を満たすタンパク分子(ミトコンドリアを含むすべての細胞内オルガネラも)がこのような変性タンパク質に変われば、

例えばトレンドの酸化還元反応を司る酵素もまたタンパク分子で構成されていますから、もしも酸化還元反応を行う酵素のタンパク分子の構造がおかしくなって変性タンパク質の凝集体になっていれば、酸化還元反応はストップします。

酸化還元反応をもしもうまく進行させたいのなら、いや身体生理のあらゆる現象はセントラルドグマで合成されたこのタンパク分子で合成された何十万種類ものエンザイム(酵素)を使った酵素反応なのだから、

命をありのままに正常に機能させたいのなら、酵素反応を滞りなく進行させるのが理です。

ということは、酵素のタンパク分子構造がちゃんとキレイな立体構造を維持していることがイノチの運用の絶対条件ということであり、

ここにおいて変性タンパク質の管理、ひいては「タンパク質の管理」という至上命題が浮上してくるというわけです。

オートファジーという変性タンパク質をアミノ酸に分解する細胞内浄化リサイクル機構も、アポトーシスというプログラムされた細胞死も、細胞を常にクリーンでフレッシュに保つために獲得された機能であり、

オートファジーとアポトーシスもまた「タンパク質の管理」にとって必須の細胞生理ツールでありました。

タンパク質をセントラルドグマで生み出すだけでなく、タンパク質が使用されるプロセスで発生する変性タンパク質をオートファジーで速やかに分解しリサイクルに回し、またオートファジーで再利用できない程に劣化した変性タンパク質の塊となった細胞はアポトーシスで完全に除去される。

こうした一連のタンパク分子の動きの過程を追っていくと、

細胞生理とは畢竟すればタンパク質の妙なる流れであることが、よく理解できます。

タンパク質の管理を介添えするシャペロン分子こそが、生体防御タンパク質、ストレス防御タンパク質、熱ショック蛋白質であるヒートショックプロテイン(HSP)なのです。

タンパク質の管理を行うのがヒートショックプロテインなのだからユビキチンHSPがオートファジーの導き手であることは、当たり前すぎる程に当たり前であり、

また同じユビキチンHSPが細胞の抗原提示の立役者であることも極めて自然なことであり、ユビキチン・プロテアソーム系におけるユビキチンHSPがオートファジーと深く関わることも、最早言うまでもない程に自明です。

ヒートショックプロテインには大きくわけて10種類のファミリーがあり、細かくは100種類ほどに分類されます。

ユビキチンというヒートショックプロテインをセントラルドグマから誘導するユビキチンリガーゼという酵素をコードする遺伝子は哺乳類では普通は1000種類も用意されていると言います。

ヒトの遺伝子数は2万個程度ですから、そのうちの1000個もの膨大な遺伝子がユビキチン関連コードであるということは、いかにユビキチンHSPによるタンパク質の管理が重大であるかの証左と言えます。

鍼灸指圧とは鍼灸師が指と手を使って、ハリをあやつり、モグサをひねり、患者さんを癒しに導く術であり、ハリの刺激や灸の温かさや指圧の圧力という心地いい物理的な情報入力は、

すべてユビキチンHSPをはじめとする100種類のヒートショックプロテインを細胞内に、体内に合成分泌できる鍼灸指圧こそが世界に誇るいっとう優れたヒートショックプロテイン医療だったのです。

原始ホモサピエンスの「手当て」医療の「ぬくもり」を今に伝える鍼灸指圧術こそが、

ヒートショックプロテインを味方にする「未病治」養生の真打ちです。

2015.03.02 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ぬくもり

「聖人(せいじん)は未病(みびょう)を治すとは、ヤマイいまだ起こらざる時、かねて慎めば病なく、もし飲食色慾などの内慾をこらえず、風寒暑湿の外邪を防がざれば、その侵すことは少しなれども、後にヤマイをなす事は大にして久し」『養生訓』巻第一、総論・上36

「聖人は未病を治して、已病を治さず、未乱をおさめて、已乱をおさめず」

真の上医はヤマイになる前にヤマイにならない養生法を提言し実践させることで大衆を健康に導き、

真の統治者は戦乱がまだ始まっていない時に戦争を回避する外交手腕を発揮して、戦争のない平和な一生を国民に送らせる。

どこぞの国の宰相や医療者には、まことに耳に痛い言葉です。

戦争も医療もありもしない脅威を煽り、ありもしない敵を捏造し、ありもしない大量破壊兵器やテロ組織やガン化原因物質や病因を標的に、あたかもそれがあるがごとくに

人々を記者クラブメディアやあらゆる媒体を使ってマインドコントロールすることで成立させるマッチポンプなでっち上げなショックドクトリンなインチキ産業、

ひとことで言えば、医療と戦争は資本主義マーケティングの論理で運営される純ビジネスというのが本質なのだ。

そして今や既存のこうした医療産業や戦争ビジネスの本質が暴かれたことで、覚醒した一部の者が真実の情報を公開するフェーズ(段階)へと移行している過渡期なのだが、

さて、医療産業の悪辣さを声高に叫ぶ自称覚醒者の中に、どれだけホンモノがいるのか?

そこんとこが、かなり問題なのだ。

現代医療を叩くのはケッコウ、しかし、現代医学の良さはまた計り知れない程にあることも事実。

救命救急、感染症に対する抗生剤、精密な手術、どれをとっても東洋医学では歯が立たない。

ではあるが、例えば病気にならない健康な時に東洋医学を受療する事による健康増進効果は、

およそ西洋医学や現代医学では逆立ちしても絶対に及ばない。

健康な身体をより健康に保つ医療が実は鍼灸指圧、東洋医学の醍醐味、真骨頂なのだ。

未病治とは「いまだヤマイならざるをちす」と読む。

医者の常套句に「なぜこんなになるまでほっておいた?」と患者の不養生を叱る言葉があるが、

そんじゃあ、アンタは真の意味での「こんなにならない」養生法をこれまで大衆に啓蒙し、実践させてきたのかね?

と、逆にこちらが「こんなんなっちゃった」患者の味方になって反撃したい。

いいっすかね?

なぜこれほどまでにこの日本には病人が溢れて、この国の医療費が40兆円にまで膨れあがっているのか?

それは本当の意味で価値ある養生法が一般化しておらず、習慣化していないからなのです。

では、本当の意味で価値ある養生法とはいったい何なのか?

だ〜か〜ら、それこそが『ネバネバヒート養生法』って、何度も言ってるじゃない!

めんどくさい、難しい理屈なんか覚えなくてもイイから、

ネバネバヒートという言葉だけを暗記して、ネバネバは植物性食品や発酵食品に含まれるβグルカンのことだな、

ヒートはヒートショックプロテインのことで、これは体温を少し上げるような自分に合ったエクササイズを実践したり、

世界一のヒートショックプロテイン医療である鍼灸指圧を症状のある時だけでなく、症状などない健康な時にも受療することで、

身体中に生体防御タンパク質のヒートショックプロテインを分泌させることだな。

あっ、そうか別にエクササイズをやらなくても、鍼灸指圧を受けなくても、βグルカンを食べるだけでもヒートショックプロテインは分泌されるから、

ネバネバとヒートをひとつの言葉に融合してあるんだ!

誰がこんなスゴイ言葉を作ったのかなぁ?

「俺だ、オレだ!ハリィ様だ! 未病治の上医、ここにあり!」

う〜ん、なんかまた敵対者を猛烈に増やしそうな展開だ(笑)

2015.03.01 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

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