VR1革命(艮山師匠に捧ぐ)

この宇宙の森羅万象が起こす現象とは畢竟すれば太極マークの世界である。ふたつのものがせめぎ合い、こすれ合い、合い合わさって万物が生み出されている。

アリストテレスは生命とは「受けて出すもの」とひと言で表現したが、まさに生命体は外部環境を受容し内部環境の羅針盤をそれに合わせ、内部の恒常性を維持するために無数のリガンド(シグナル分子)を分泌し細胞間で連絡し合い動的平衡を調整し生きている。内外のせめぎ合いの中に生は存在する。

311後2年半が経過している。今までに人類が経験したことのない夥しい数の放射性同位元素と共存する被曝地獄。むきだしで触れているこの生身の身心は今まさに内部被曝によってDNAが傷つきゲノム不安定性が付与され、細胞膜が極度の酸化ストレスにより脂質過酸化反応が進行し老化が加速し、ミトコンドリアのプロトンモーターが破壊され回転が止まりATP供給が途絶し、ぶらぶら病の爆発的増加が臨界点に到達する瀬戸際に直面している。

もうじき寒波が来訪する。その頃にはインフルエンザが流行するだろう。待ったなしの危険域に突入する戦慄を今抱いている。

内部被曝の未曾有な健康被害は大げさなドラマを生まない。それは静かに誰に知られる事もなく進行し人々の命を奪う。例えそれが放射能による内部被曝で起こった悲劇だとしてもそれが放射能のせいでそうなったのだ、と立証してくれる医者はいないのだ。この事実を深く深く考慮すべきである。

原子力利権が侵した被曝史を見れば分かるように、例えそれが内部被曝のせいで起こった早死にであっても決して文字として記録されることは一度もなかった。だからこそ被曝で死んだ者はいないと言い切ってここまで来れたのである。

例えウランの精錬工場でその仕事中にウラン粉塵を吸い込み内部被曝し夫を失った妻が裁判所に工場を労働災害として訴えても労災はおりたが裁判所の記録には決して内部被曝のせいなどとは記録されなかったのだ。ここに今後のすべてがデジャビューとして集約している。

この先の未来に未知なる膨大な健康被害が出現し、その犠牲者がそれを放射能のせいとして当局や当事者に訴えても絶対に勝てない。その事を深くキモに銘じておいたほうがいい。訴えるだとかどうとかでなく、世界の原子力ムラに勝つとは健康に生き抜くことなのだ。

いつまでも平然と元気ピンピンで生きている。それこそが最も原子力ムラにとっての脅威であり、恒常的な勝利なのだ。勝利の美酒を飲み続けるためには内部被曝を防御する防衛法を確立するしかない。

それを教えてくれるブログはここしかない。本ブログにたどり着いた貴方は実にラッキーです(笑)

さて、ここのところ私は唐辛子の薬効を探求しておりましたが、シシトウ、鷹の爪、ピーマン、パプリカを含む唐辛子の一族、カプシカム属と呼ばれる植物の実は結論から申すと非常に優れた内部被曝防御のアイテムとなります。

辛味成分カプサイシン、赤色色素カプサンチンの酸化抑制能力、抗菌作用、免疫増強作用はとてつもない力を秘めています。被曝人類への福音こそカプシカム属の薬効と見て取りました。

辛味成分カプサイシンの化学構造のうちのバニリル基と呼ばれる分子は細胞膜の特定のレセプターに受容されます。しかるに、このレセプターはバニロイドレセプターと呼ばれ、VR1と命名されました。

このバニロイドレセプターはカプサイシンだけに反応するのではなく、水素イオン、高体温、ATP、サブスタンスP、ブラジキニンなどの炎症因子、脳内麻薬の一種アナンダミドなど多種類の刺激を受容し活性化します。それゆえにカプサイシンには鎮痛効果すら期待でき、快感すら演出が可能ではと予測されているのです。

バニロイドレセプターを介してのカプサイシン受容によりガン細胞がアポトーシス誘導される事が判明しています。アポトーシスの機序には、ミトコンドリアが起点となるパターン以外には、ヒートショックプロテインが発動されてのケースやオートファジーを介しての機序がありますが、VR1は43℃当たりの温度を受容するので、ヒートショックプロテイン分泌→ミトコンドリア賦活→ATP供給→オートファジー起動など一連のすべてのアポトーシス機序をスタートするに十分な刺激がカプサイシンの摂取で成されると予測できます。

江戸中期の漢方医・ゆのくまきゅう庵先生こと後藤艮山師匠は、「百病は一気の留滞により生ずる」という「一気留滞説・いっきるたいせつ」を唱えました。元気が滞らないためには気が順(めぐ)る事が必須であるとし健康のためには順気(じゅんき)が最重要であると訴えました。

治療には灸を多用し、その他には生薬の熊胆(くまのい)を推奨し、温泉に浸かることを奨励し、なんと蕃椒(ばんしょう・唐辛子のこと)にも注目していたのです。唐辛子が日本に伝来したのは今から500年前16世紀頃でポルトガルの宣教師が持ち込んだ鉄砲など共に日本に伝播されたのですが、日本で栽培されだして間もなくスグにその薬効を見抜き患者へと応用したその先進的な精神はアヴァンギャルドな鍼灸師に師匠と呼ばすには十分な資質でありました。

艮山師匠は唐辛子のカプサイシンが摂取されると腸管から速やかに体内に吸収され副腎髄質でアドレナリンの分泌が起こり全身の血流が良くなる事がわかっていたのでしょう。それはつまり一気の留滞が解消されるプロセスでした。

カプサイシンには腫瘍増殖抑制の力があり、マクロファージの貪食作用を活性化し、アポトーシスされたガン細胞をマクロファージに食べさせてしまう効果があります。留滞物であるガン細胞はカプサイシンで消滅し順気が取り戻されるのです。

放射性同位元素とのせめぎ合い、人類と放射能との直接対決はここにきて大きく人類側に有利な状況が生まれつつあります。ここだけですが(笑)

みなさま、カプシカム属の実を大いなる武器としてご重用下さい。必ずや貴方様を救う良き味方となりましょう。

状況は極めて深刻ですが、その中にあっても希望は捨てないでいましょう。

バニロイドレセプターというドアを開く事ができればあなたは自然に健康の宮殿へと導かれます。

唐辛子は311後に舞い降りた宝です。

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2013.10.31 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 内部被曝

ジャッジメント・デー 3

金木犀の芳香がそこかしこから漂う秋の日。植物の放つフェロモンはヒトの心をも揺り動かす。311がなければもっと心は浮き立っただろう。あの日以来、私は変わってしまった。内部被曝を防ぎ、どうしたら自分や家族の健康を守れるのか?そればかり考えて行動する日々が2年半以上も続いてきた。

鍼灸師という立場を踏まえ医療者の視点から内部被曝を防御する方策を提言すること。これを至上命題としてここまで情報発信に勤しんできた。はっきり言って変人扱いまたは狂人扱いされるのには慣れっこだが、幸いにしてネットには理解者がいるのでここまで発狂せずにこれた。本ブログを読んで下さっている読者の方々、コメントを下さる皆様には多大なる感謝を表明します。

体内に入った放射性同位元素の動態はシェーンハイマーという学者がネズミのエサに放射性同位元素を混ぜて食べさせた後にどうなるのか?を実験していてよくわかっている。エサに混ぜられた放射性同位元素はアッという間にネズミの体内のあちこちの臓器や組織や器官に取りこまれて細胞内に侵入する。

この事実を自身の本に描出した人気のある生物学者から放射能の危険性を啓蒙するメッセージはいまだ聞こえてこない。それなりの論客や知識人、作家、売文業者、有識者、古武道家、合気道家、などなど、およそ知的と目される者たちが放射能に対してみんな口をつぐんでしまっている事は実に情けなく、また御粗末と痛感している。バカの壁だの動的平衡だの脳科学だの修行だの、そんなものが一切311クライシス後には役に立たない事が露呈された。日本の知は地に堕ちたのだ。

元素というものはヒトの細胞の数兆分の1の微細な大きさであり、その動態を追うことは不可能な事のように思えるが、ネズミのエサ実験から推測するのなら、ヒトの体内でも同じ事が起こっていると予想できてくる。体内に侵入した放射性同位元素の悪影響はすぐには発現しないと巷間言われるが、いやいや、すぐに発現する事もままありましょう。なにせソッコーで細胞内に取りこまれるんですからね。

細胞内に侵入したトンデモ元素はまずは細胞内の吟味所であるミトコンドリアへと格納されるでしょう。そこでミトコンドリアが被曝するともうイケナイですね。ミトコンドリアはヒトが動くためのエネルギーであるATPを供給する器官ですから、このミトコンドリアがイカれるとヒトは物を考えることも、食べ物を飲み込んだ際に腸管を蠕動運動させることも、懸垂をやろうとして広背筋や上腕二頭筋を屈曲伸展する事も、仲むつまじい夫婦関係を築く事も、それこそあらゆる生理活動が制限されブロックされストップしてブラッブラになってしまいます。そうブラブラ病になるのです。

そして免疫不全になり強毒性のインフルエンザが流行するとアッサリとこの世を去る運命が待ち受けています。これから寒くなってきます。インフルエンザではないヒトの鼻腔内の常在ウイルスであるライノウイルスは鼻腔内が33℃になり乾燥すると増殖を開始します。これがいわゆる普通の風邪ですが、風邪は万病の元とも言いますからくれぐれもライノウイルスを甘く見ないように十分に留意して事に当たりましょうね。

ここでお助け船。植物の芳香性物質をフィトンチッドと申しますがこの香り物質の殺菌性能はハンパなく強力です。ネギやショウガ、山椒、唐辛子、胡椒、ニンニク、柑橘類の芳香など古今東西のスパイスは私たちを病原性ウイルスや病原菌から守る強力な味方ですよ。是非にそのへんをよく勉強して風邪対策、免疫増強に利用しましょう。

金木犀の香り分子が鼻腔内に漂いヤコブソン器官と嗅細胞のレセプターにフィトンチッドが受容された瞬間、ライノウイルスもまた静菌されているのだろう。

秋の休日を存分に楽しもうか。

2013.10.27 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 内部被曝

2000年来の眠りから今こそ目覚めよ

鍼治療をするとオピオイドと呼ばれる麻酔性ペプチドが産生され、モルヒネの10倍の鎮痛効果をもつエンケファリン、モルヒネよりも100倍もうまく痛みを除去しコントロールできるβエンドルフィン、ブラジキニンやサブスタンスPなどの発痛物質が脳内神経シナプスのレセプターに受容されるのを干渉抑制してしまうモルヒネの200倍の鎮痛効果を発揮するダイノルフィンなどが分泌される。

そのお陰で四十肩でうまく回せなくなっていた肩関節が自由に動かせるようになり、ギックリ腰で伸ばせなかった腰や背中が伸びてスックと立てるようになり、毎度の農作業で痛む背中が毎度の鍼治療で快癒するのである。

鍼治療をすると筋肉を収縮する際に筋細胞内レセプターに受容される交感神経から分泌されるアセチルコリンという内在性リガンド(ホルモン、オータコイド、サイトカイン、ペプチド、アミノ酸、カルシウム、神経伝達物質を含む体内の情報伝達物質の総称)を分解するコリンエステラーゼ(アセチルコリン分解酵素)が分泌されるお陰で収縮しっ放しで堅くなっていた筋肉がほぐれる。鍼をすると凝りがほぐれて軟らかくなるのである。

サリンガスを吸引するとサリンは筋肉細胞のアセチルコリンレセプターにはまりこみ、筋肉が収縮しっ放しになり呼吸筋が弛緩できなくなると呼吸麻痺で死にいたるが、この際にアトロピンという筋弛緩剤を注射するとサリンガスによる筋収縮を干渉抑制できて死なずに済む。アトロピンの機序からいけば鍼治療もまたサリンガスを干渉抑制できそうである。

鍼治療をすると抗ガン作用と睡眠誘発作用のあるプロスタグランジンという脂肪酸誘導体が分泌されるお陰で、不眠症が改善されてグッスリと眠る事ができるようになり、ガン体質が改善されて抗ガン体質になる事ができる。ガンのステージが進行すると体表面はまるで氷のように冷たくなる。これは大げさな比喩でなく冗談でもなく実際に触った感触からそう言っているのだから真実なのだ。本人のつらさはいかばかりだったろうか?

地球で言えば地表がすべてマイナス40℃になる全球凍結、スノーボールアース状態ならぬスノーマン?全皮凍結?そうならないためにも早くから鍼治療に慣れ親しみお抱え鍼灸師をもち恒常的に鍼治療をし身体を温めて血流を確保しホットマンになっている事は今の喫緊の課題だろう。

鍼治療をするとほんの少々のキズ直径0.01〜0.2ミリ程度の穴が皮膚に生じる。この鍼治療による鍼の皮膚刺入はまず皮膚にあるランゲルハンス細胞という樹状免疫細胞に受容される。ランゲルハンス細胞は鍼の侵入をレセプトすると免疫細胞の仲間であるT細胞に鍼侵入の情報を提示する。すると情報提示を受けたT細胞は直ちに全身の免疫細胞へとその旨を伝えるサイトカインという免疫ホルモンを分泌し「鍼が打たれた情報」を全身の免疫系へと伝播する。

このような免疫ネットワークの活性化によりただ鍼を打っただけで免疫力が高まり風邪をひきにくい体質に生まれ変わることができる。また鍼によってできた皮膚の微細なキズを治すためにヒートショックプロテインという治癒物質が充溢してくる事は言うまでもない。HSPなくば自然治癒は成立しえないが鍼灸指圧治療とはHSP医療なのだからHSP医学の雄である鍼治療でHSPが分泌されるのは最早常識中の常識である。

鎮痛、情報伝達促進、筋肉運動の正常化、抗ガン体質、免疫増強、自然治癒、どれもこれも内部被曝によるブラブラ病で起こる症状を未然に防ぐ効能だ。つまり311後に必要とされる医療こそが鍼治療なのであり、灸治療や指圧治療もまったく鍼治療と等しい効能を有する事を考えればわが国の伝統医療とはまさに宝の山と言えよう。

放射能地獄がもたらす過酷な未来がデジャビューからリアルへと転じているのだが、その渦中にあってもトレジャーハンティングに興じる事は可能なのだ。養生法の探求とは宝探しの別名である。

あなたにとっての宝が一刻も早く見つかりますように!

2013.10.26 | | コメント(16) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

間(ま)を制す

ヒトの耳が捉える事ができる音波域は50〜2万ヘルツであり、ネコの3万ヘルツやトガリネズミの6万ヘルツ、コウモリの10万ヘルツには及ばないが、フクロウの1万ヘルツやカエルの1500ヘルツよりは遙かによく耳は利く。意外にも鳥類や爬虫類、両生類の耳が遠いのは彼らの耳には耳小骨が1個しかないからだと言われる。

ヒトの耳にはツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨と3個もの小さな骨が鼓膜に付着し、ゆるやかに関節されており、鼓膜に伝わった音波をここで増幅しながら内耳に音を伝えるので2万ヘルツの音域まで音を感知できるのである。ヒトも歳を取ると耳がカエルなみに遠くなるのは、耳小骨の関節が硬化するからである。ここをほぐせる指圧や按摩を編み出せば年寄りには喜ばれるだろう。

東洋医学における最も特筆すべきセールスポイントは「未病治」という思想である。「いまだやまいならざるをちす」という事であり単純に病気になる前に予防的に治療する事と解釈されている。この未病治の思想もまた日本に輸入されると日本風に変容している。

漢方薬を扱う部門では「証・しょう」が重視される。この証という概念は患者に表出した症候群という事であり、ある生薬に適合する定型パターンな病症群と訳してもいいだろう。ようは患者が顕在化させている病症の事である。この証が顕在化するまでの間には時間の経過があるのであり、いきなり証としての症状が出現するのではない。生活習慣や恒常的な内部被曝に曝されてある期間が経過した後に症状が浮き出てくる。

証の訓読みは「あかし・明かし」であり、「暗し」に対立する用語である。まだ暗くてボンヤリとしか見えなかった病症がはっきりと明るく照らされて眼前に姿を現す。このような時間的な病態推移を日本漢方では「暗し」が「明かし」に変化したと捉えた。

「明かし」の原義は「窓から光を取って神明を祀る意」で、「暗し」の原義は「目に見えないもの、視覚ではとらえがたく、かすかに聴くことのできるもの」。

鍼灸師の耳は50〜2万ヘルツの音だけでなく、病気の主がヒト体内でささやく声を聴き、ベナール・レイリー対流に従い皮下を蠢く奴らの足音すら捉える。いやそれは耳というよりも指先の心で聴いているのだろう。心眼でなく心耳、指頭耳で私は患者と対峙してきた。

「暗し」が「明かし」になる前に、ずっと暗く静かなままでいるために311後、私は必死に内部被曝を防ぐ養生法を提言し訴えた。それは食事法であり、普段のエクササイズであり、心持ちであり、鍼灸指圧への誘いであった。

「明かし」と「暗し」の間(ま)を制した者のみがこれからを健康に生き延びる。あなたは間を大事に生きてきましたか?2年半の内部被曝の悪影響はこれから猛威を振るいます。健やかな間であり続けるために、これからも養生法の探求に勤しみましょう!

2013.10.25 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 内部被曝

UFO問題

フランク・ドレイクが試算するとこの太陽系が属する天の川銀河系に限っても1万個の高度な先進知的文明を築いた生命が存在する惑星があるとされ、故・カールセーガンはドレイクの方程式を上方修正し100万個はあると言ったそうである。米軍のUFO&ET回収セクションに所属した元米兵の紳士は1989年当時、すでに目録には60種近い宇宙人が記載されていて、ほとんどは地球人と区別がつかないとサラッと告白していた。

ということは、この宇宙にはゴマンと宇宙人がいるのだろうか?国際宇宙ステーション・ISSのラボで「両生類培養細胞における細胞分化と形態形成の調節」という実験が行われた。無重力空間でアフリカツメガエルの尿細管由来の細胞を10日間培養して正常に分化するのか?という実験である。結果は無重力空間では正常に分化しない事が判明した。

惑星に棲まう他惑星の住人たちもその惑星の重力に適応している事だろう。では、もしも惑星間を移動できる乗り物が造れたとして長い間それに乗り、重力負荷がかからない事で生命体の形態形成や健康面で問題は発生しないのだろうか?

カエルのようなデボン紀の両生類イクチオステガから進化したわれわれ人類は恐らくは1Gの呪縛を乗り越えられそうもない。地球重力は膝や腰など関節付近に多大なる負荷を積算し必ずや加齢による整形外科疾患を誘発する極めて健康被害な物理エネルギーではあるが、地球生命が恒常性を維持する上ではなくてはならない貴重な物理力でもあるようだ。腰や膝の痛みは地球に生きる誇りなのかもしれない。

セシウム137という放射性同位元素は内部被曝すると筋肉細胞のミトコンドリアを破壊していく。ただでさえ重力負荷のきつい部位である腰の筋群のミトコンドリアが破壊されると確実に腰痛が続発する。また心筋細胞がやられれば心筋梗塞だし、血管壁の中壁はすべて筋肉で出来ているからこれが痛めば動脈硬化になり血栓が形成され内出血の危険性が高まる。紫斑の顕在化がそれであろう。

唐辛子の赤い色カプサンチンには善玉コレステロールを増加する働きがあることが判明している。セシウム137による血栓形成阻止の切り札にカプサンチンは有効だろう。唐辛子の辛味カプサイシンの薬効は実にスグレモノである。抗ガン作用、発汗発熱促進、免疫増強などなど。もともと唐辛子は我が身を昆虫の食害から守るために辛くしたのだし、鮮烈な赤色もまた紫外線から身を守るために身にまとった人間のメラニン色素と同じ抗酸化物質である。唐辛子を日常的に摂取していれば、内部被曝の悪影響はいくらかでも減殺できそうである。

宇宙空間に行きたいか?俺はあんまり行きたくない。それよりも汚してしまった地球を元どおりに綺麗にしなければイケナイし、健康被害が深刻化するんだから鍼灸師の役割は極めて重要だ。宇宙人と戯れるほど暇じゃないんでね。宇宙人さん、また1000年後くらいにお会いしましょう。

2013.10.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ホモ・ユドーフ・デ・ダンシング

鍋にグラグラと煮えたぎる湯を静かに見つめているとそこに無数の螺旋が出現している事に気づく。あるいは螺旋と呼ぶよりもアトランダムに次々と出現するヒモがドロドロと流れる様か。海藻にも血管網にもエディアカラ生物群にも似ている。じっとただ湯を見ているだけなのだが、まるでそれは地球創成時の太古の海中かと錯覚してしまう。

アミノ酸のホットスープが海底の火山口から噴出した硫黄やアンモニアや水素をもとに凝集し境界が生まれ自己複製のためのDNAまたはRNAがパックされて代謝可能な粒が誕生する。それこそが地球生命の始まりであった。ラーメンを茹でる鍋の湯のゆらめきは私に生命誕生の真相を垣間見せてくれた。この動きをマランゴニ対流またはベナール・レイリー対流と呼ぶ。

地球の地殻の下で流れるマグマも、海も大気もすべてベナール流体力学に従い鍋の湯同様に上下左右にセル状の動きを見せる。そのせいで地球環境は平衡から外れて動的な恒常性を維持している。完全な平衡状態とは死を意味する。動くことが生きている証である。つまり地球はどこもかしこも動き続ける惑星。生命が躍動する奇跡の星である。

ここ掘れワンワンを6400キロ続けると6000℃の地球コアにぶつかる。その周囲には外核と呼ばれる液体コアがありここで熱せられたマグマはマランゴニ対流にのり上昇しホットプルームを形成する。キノコ雲のように上昇したマグマは地核付近で冷えるとコールドプルームとなりまたコアへと戻っていく。

ある場合にはスーパープルームとなり亀裂を生じ火山口から地球の体液であるマグマが出血する。鍼治療でいう爪横のツボから少量の出血を試みる刺絡という鍼治法に近いことを地球は自然にやっているようだ。こうしてシベリア高原やインドのデカントラップが生み出され、ワンプレートなパンゲア大陸とひとりぼっちの海パンサラッサが三大洋、五大陸へと変貌し今にいたる。

やがて五大陸はまたマントルに突き動かされ収斂し融合し2億5000万年後にはまたひとつのパンゲア・ウルティマ大陸へと姿を変える。鍋の中で麺がほどけ、くっつく如くに大地はゆったりと旋回している。その上で私たちは暮らしている。固定されたものなど何ひとつとてない世界。流水は腐らず、の言葉通り、私たちは螺旋の上で踊っている。

科学もへちまもない原発文明。終止符を打たねば人類は滅びる。

2013.10.23 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

身を守るポイント

哺乳類の別名を「海を孕(はら)む族(やから)」と呼ぶ。卵を産む卵生ではなく母体内の羊水中で成体のミニチュアに仕立ててから生む胎生で、かつ母親の母乳で赤ん坊を育てるのが哺乳類である人間であり、原始哺乳類では袋状のポケット内に子供を産みそこで母乳を与えて袋内で大きくするのが古生代、中生代のパンゲア大陸の南半分ゴンドワナ大陸の記憶を色濃く残すオーストラリア大地に棲まうコアラやカンガルーなどの有袋類である。魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類。われわれは清く正しい生命進化の頂点に位置しているはずだ。なのに、なぜこれほど愚かなのだろうか?

さて、巷間言われるように羊水や血液のミネラル組成がほとんど海水と同じだという定説は果たして真実だろうか?海水と血清の成分を比較した表をしげしげと眺め私はふと疑念にかられた。あれっ?随分と差がある成分がある!ナトリウムとカリウムは血清の方が多く、マグネシウムと塩素は海水の方が多く、カルシウムのみほとんど同率なのである。血清のカリウム比は海水の3倍近いし、マグネシウムにいたっては海水濃度は血清の10倍にも及ぶ。

実は原始魚類の板皮類の一部は陸水系の淡水の地層からしか化石として発見されないものがある。つまり甲冑魚などの古生代の海域で繁栄した原始魚類はこの3億6000万年前デボン紀にはすでに汽水域を昇り川を遡上し淡水湖にまで生息域を拡大していた。海水から汽水域さらに淡水へと歩ならぬエラを進める過程においては浸透圧を巧みにコントロールし、塩分やミネラルの組成が変化する外部環境と折り合いをつけたはずだ。そして陸上へと進出した。海を孕み上陸したのではなく、湖を孕み上陸したのが真実なのかもしれない。

陸にあがると酸素濃度が60倍になり、重力負荷が6倍に及び、強烈な太陽光線に曝され極度の乾燥と温度変化という環境の激変に見舞われる。水中の方がよほど安心して暮らせたはずなのに地上へと進出せざるを得なかったのっぴきならない事情があったのだろうか。恐らくは湖が干上がったか、食料が尽きたか、生きるか死ぬかの選択に迫られての事であり、DNAはその環境の変化を柔軟に受け止めて新たな器官や機能をエピジェネティックに付加してくれた。副甲状腺という内分泌器官が陸棲化により獲得される。体内のカルシウム濃度を一定に保つホルモンを分泌する機能が陸上へと進出する際に身につく。

水中にはカルシウムイオンが多く存在するのでカルシウム不足になることはないが、大気中にはカルシウムイオンは漂ってはいない。しかるに陸上ではカルシウム不足に陥ってしまう。そこで体内からカルシウムが流出しないようにカルシウム濃度を保つ役目のホルモンが作成され分泌されることになったのだ。カルシウムの主な役割は骨格形成、神経伝達、筋収縮、血液凝固と恒常性を維持する上では不可欠な作用ばかりである。いや、この機能なくしては生命を維持できないと言っても良い程に重要な役目を担っているのがカルシウムという元素である。

ヒトは海を孕んだのではなく、カルシウムを孕んで汽水から川、湖、そして陸上へと進出したと言えようか。この適応進化して奇跡的に勝ち取られたカルシウム調節器官である副甲状腺はヒトにあっては甲状腺内に存在している。原発事故によって膨大なヨウ素131が放出され甲状腺機能が破壊される過程で副甲状腺もまた被曝し損壊してしまった。原始両生類のイクチオステガに芽生えた臓器は今や瀕死の状態である。セシウム137の膨大な拡散はストロンチウム90の量と比例する。ストロンチウム90はヒト体内においてはカルシウムと置換してまぎれ込む。

骨格形成が傷害され、神経伝達がうまくいかず、筋肉運動ができなくなり、血が止まらなくなる事態が起こる危険性が高まっている。つまりホメオダイナミクスの危機なのだ。カルシウムを孕む由緒ある生命史38億年の末裔は絶滅の様相を呈しつつある。胡麻は食品中で最もカルシウムを多く含む。明日の朝はゴマ塩を造ろうかと思う。

2013.10.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 内部被曝

帰還宣言(笑)

恐竜が跋扈した中生代という時代。ティラノサウルスやトリケラトプスの足元ではひそやかに私たち人類のご先祖様が生をしのいでいた。モルガヌコドンと呼ばれる体長10センチのネズミのような生物は、恐竜が寝静まった夜間に行動するので嗅覚や聴覚が発達し、そのお陰で脳機能が飛躍的にアップし、赤ん坊が泣き叫んで恐竜に見つかるとヤバイのでその母乳に麻酔性ペプチドを混入するテクを身につけて、お乳を与えれば子供は気持ちよくなってグッスリと眠るという習慣がこの時にすでに形成されていた。ジュラ紀末に蓄えられた哺乳類の祖先の叡智は脈々と今の人類の子育てにも受け継がれている。

麻酔性ペプチドの筆頭は脳内オピオイドであるβエンドルフィンであるが、これら鎮痛ホルモンは腸でも皮膚でも分泌される。鍼治療によって分泌される脳内モルヒネ物質の鎮痛作用は非常に優れており、エンケファリンがモルヒネの10倍、βエンドルフィンの鎮痛効果はモルヒネの鎮痛作用の100倍、ダイノルフィンにいたっては200倍の鎮痛効果を発揮する。

私は坐骨神経痛を患った際に鍼治療の鎮痛作用を身をもって体感した経験がある。今日においては日常的に腰痛などで鍼治効果を経験し続けている。ある時は極度の腰痛でミリ単位で動かしても激痛が走り、さすがにこの時ばかりは病院へでも行かねばなるまいかとも思ったが、その際も続けて3日間、鍼を自分の腰に打ち続けたら、2日目はまださほど鎮痛効果は現れなかったが3日目にはスタスタと階段を上り下りする私を見た家人たちが驚嘆の声をあげた事が記憶に新しい。鍼治療がモルヒネよりも優れたペインコントロールをもたらすのはこうしたわけで自分の中ではアッタリメーなのだが、一般大衆にはまったくこの鍼の素晴らしさは伝わっていない。

鎮痛ペプチドと哺乳類の歴史はもしかするとジュラ紀のモルガヌコドンの授乳に端を発するのだろうか。だとすると、私は鍼治療を体感しながら中生代へとタイムスリップしモルガヌおっ母さんのおっぱいをチューチューしているのかもしれない。鍼治療の鎮痛効果の原点がまさかティラノサウルスの足元にあったなんて。脚下照顧、汝の、いや、ティラノの足元を照らせよか!

養生法の探求はいま古生物学の迷宮を堪能し、時空を越えて生命智の真相へとアクセス三昧です。長らくお待たせしました。今まで通り、ガンガンと記事更新しまっせ!

2013.10.21 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

軽くて楽しいケーラク論争(改訂版)

マグロに追われたトビウオは水面に上昇するまでは胸ビレを閉じてばく進し、水面上へと顔を出した瞬間に大きく羽根を広げ風に乗って飛翔する。その飛ぶ高さは水面よりも3メートルもの高さに及び、時速50キロで300メートルもの距離を滑空する事ができるそうだ。水陸両用ならぬ水空両用な生き物が「くさやの干物」にして美味しいトビウオである。

進化論では「適者生存と突然変異」が進化の原動力と語られるのだが、トビウオは奇形化して胸ビレが羽根のように大きくなったわけではなかろうし、適者生存とはいえ逃げるためだけに胸ビレが肥大したとも思えない。進化には「そう成りたかったからそうなった」という『願望進化(※筆者の造語)』なる現象すらあるのかもしれない。

思う念力岩をも通す、とも、為せば成る、とも言う。この厳しい放射能時代であっても、生き抜きたいと強く願えば叶うのかもしれない。

トビウオの腹付近ではウロコの孔が頭の方からシッポまで一列のラインになっていて、その孔の下にはゼリー状の液体がありマグロ接近による海水の振動がそこに伝わると有毛細胞がそれを感知して「ヤバイ、マグロ野郎が来やがった!」とビビッて水面へと逃げたのだ。

サカナのボディ側面にある側線と呼ばれる装置は人間の耳に相当し、水圧や水中を伝わる音を捉えている。人間の肝臓で造られ胆嚢に溜められて腸内に分泌される脂肪分解酵素リパーゼでも消化が難しい程のおいしいけど脂っぽくて食べ過ぎ注意な身をもつアブラソコムツの側線はクネクネと蛇行していて、干物も旨いしタタキも塩焼きも煮付けも美味なポピュラーな鰺の側線は「ぜいご」とも呼ばれ、日本の沿岸海域の磯に棲息するアイナメの側線は5本ラインで、ドジョウの仲間みたいなシルエットのダイナンギンポには網目状の側線が描かれている。

このギンポちゃんの側線の紋様は鍼医が見たら間違いなくこんな風にリアクションするはずだ。

「おっ、これってまるで経絡じゃん!」

東洋医学では気という生命エネルギーの流れるルートを経絡と称するが、その架空の経絡が描かれた経絡図とアイナメの側線模様は実によく似ているのである。側線はサカナにとっての重要な感覚器であり、外部環境を知覚するなくてはならない器官である。

東洋医学で言う経絡は感覚器ではなくただ気というものが流れるルートと解釈されているが、もしも、いや、もしかすると、感覚器としての経絡という仮説を成り立たせても面白いね。

そう経絡なる概念でいくら遊んだってイイんじゃないの?

そもそも気とは何なのか?すら判然としないわけでさ。経絡と言っても眼で確認できるわけでなし。まあ自分は「つぼ=ランゲルハンス細胞、経絡=マクロファージネット、仮説」をすでに提言しているけど、経絡の起源が実はサカナの側線やサメのロリンチーニ器官にあるという仮説もまんざらではないね。

ようは皮膚なんだよね。原子バクテリアの細胞膜が有した機能が洗練されていく過程でサカナの皮膚に側線やロリンチーニ器官が発生していったと私は観ているわけです。もともとは皮膚にそのような機能があった。その皮膚機能がエピジェネティックに特殊化され器官に分化していったのが生命進化における器官の発達ではなかろうか。

古生代の原始魚類のすべての頭のテッペンには光を捉える天頂眼があったが、両生類、爬虫類、鳥類を経て哺乳類にいたるとトップアイは内部に陥没し内分泌器である松果体へと分化した。この上方視界を確保する眼も皮膚にあった眼であり最終的には器官に進化した。

5億年前に発生した腔腸動物のヒドラの祖先の開口部にあった上皮細胞がやがて皮膚になり、眼になり、耳になり、口になり、鼻になり、脳になっていったのである。五感も脳もカンブリア爆発を起源に進化してきた。

皮膚=経絡、皮膚=ツボ、という実に大ざっぱな理論だって生命史を俯瞰してみれば別にバカにしたもんでもないと私は考える。いやツボは特定の領域で凝りがその下にあるんだとか、皮膚の電気抵抗がブランクになっている部位だとか、色んな説があるにはあるけど、まあそれはそれ。ようは皮膚というセンサーの偉大さに開眼すればいいんじゃね?

軽やかに楽しく経絡や気を論ずる。そんな経絡論争もまた良しではなかろうか。

アヴァンギャルドな鍼灸師は今日も業界の流れなど知らぬ存ぜぬどこ吹く風と決め込みます(笑)

2013.10.18 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

世紀末鍼灸師伝説

自然と共生しそこで捕れるもので十分に充足していた南の島の海上ににある日、突然、軍艦が現れて猛烈なキノコ雲を発する爆弾が炸裂する。島の住民は何も知らされていなかったが、後年になりそれが水爆や原爆の爆破実験だったことをその身体の異変で知ることになる。ある者は3歳の時にこの実験で巻き上げられて降下した死の灰を吸った事で18歳の折りに甲状腺の腫瘍を摘出する手術を受けた。インタビューに応える彼女の寂しげな顔が今でも忘れられない。このような女性たちから生まれた子供に先天性の奇形があり、黒目がクリクリして利発そうな少年は手足の指の長さが不揃いで内臓に生まれつき異常があるようで、時々お腹が痛くて苦しんでいる。ある女性は8人妊娠したが6人が流産で手に抱けた子供2人のうち一人の娘は口蓋列で母親と言葉でうまくコミュニケーションができない。南の島のカワイイ少女や少年に何の罪があったというのか!この無慈悲な人体実験とも呼べる水爆実験は島の住民だけでなく実験を遂行した兵隊にも惨禍を引き起こす。

キノコ雲から距離30キロしか離れていない甲板上で彼はTシャツ、短パン姿で死の灰や原爆の金属片を浴びた。そして島に上陸し記録カメラを回収する作業に従事。さらに原爆の水中爆破実験においては、放射性物質を超高濃度に含む空中に巻き上げられたキノコ雲の海水を浴び、爆発から10時間後にはその海水を飲みながら泳いで島に上陸する任務をこなした。その1ヵ月後から彼の身体に異変が起こり始める。両足に浮腫が発生し、膝下に手の平大の紅斑が出現する。発熱や疼痛があった。両足の腫れは悪化し、腎炎も併発した。その後はなだれを打つが如くに体調は悪化の一途をたどり、結局は両足の膝下切断を余儀なくされる。足だけでなく手も腫れあがりまるでグローブのような両手になって日本の被曝医療の第一人者である肥田俊太郎医師のもとを訪れた。

短い滞在期間にジョンはモルヒネの100倍の鎮痛作用をもつ鍼治療を受け、アメリカに帰国しても日本に同行したランバート女医が来日の際に習得した疼痛緩和のための鍼治法である「置き鍼」治療を受けていたが、帰国の翌年に大腸ガンでこの世を去った。

ジョン・スミザーマン元米兵の悲劇からわれわれ鍼灸師は何を学ぶのか?

内部被曝の脅威がささやかれて久しいが、それに対する防御法はいっこうに公開されない。どうやって内部被曝という未曾有の健康被害に対処したらいいのか?そのもっとも切実な問いに311後の既存医療業界はいっさい応えてこなかった。知らないでは済まされない事態だ!との認識で私は必死に対策を探ってきた。そのガイドになった最初の本が冒頭の文章の参照となった『肥田俊太郎・鎌仲ひとみ「内部被曝の脅威」ちくま新書』であった。

死の灰を飲み吸い、ジョンは猛烈な内部被曝の惨禍をその身で経験しこの世を去った。まだ若かった彼にもまた夢があり、やりたい事がいっぱあったろう。それはロンゲラップ諸島の住民にも言えることだ。ひとさまの生活圏に土足で踏み込み、原爆を爆発させていいわけがないのだ。もしもそんなに原爆実験をしたければニューヨークか国連本部かIAEA本部か欧州でやれば良かったのに。

有袋類であるカンガルーやコアラなど原始哺乳類や5億年前デボン紀の魚類の末裔である肺魚など多くの希少生物種が棲息するゴンドワナ大陸からちぎれた島オーストラリア。この奇跡の大地ですらイギリスは原爆実験を12回も行ったのだ。紳士の国?ジェントルメン?何言ってんだか!ふざけんな!野蛮白人が今世紀に侵した罪は未来永劫ぬぐい去れないほど罪深い。

私たちは今、ホモ・サピエンスという種の終焉と対峙している。この瞬間、瞬間にも人類のDNAは切断されコピー不能に劣化している。人類滅亡の危機に直面している事は疑いようがない。

その最中にあってわれわれ鍼灸師はただ立ちつくし傍観するのか?

ジョンの最後が鍼治療によるβエンドルフィン分泌で安らかであった事を祈りたい。

わたしたち人類が生みだした最良の医療が人類が生みだした最悪の物質プルトニウムにも打ち勝って彼の死を看取ったと私は想像している。

そう、ジョンの遺言は肥田先生に托されて私の手元に届いたのだ。

眠れる日本鍼灸は放射能地獄にあって復活します!

2013.10.13 | | コメント(18) | トラックバック(0) | 内部被曝

40章 人類の希望

今から約25億年前の地球大気の酸素濃度は現在の10万分の1だった。だからこの時までは嫌気性バクテリアしか地球にはいなかった。その後、原生代の23億年前に地球がすべて氷に閉ざされてそれが溶けると酸素濃度が急増し、さらに7億年前と6億5000万年前の全球凍結後の雪解け時にも酸素濃度が上昇する。

この3度のスノーボールアースを経て生命も進化している。その後はゆるやかに酸素濃度は上がり古生代石炭紀のあたりで現在の酸素濃度の1.5倍にまで酸素が増える。これはシダ植物や針葉樹などの原始的な樹木が地球表面で大森林を形成した時期であり光合成を盛んに行い酸素を大量に放出したお陰である。

石炭紀には酸素濃度が上昇したお陰で節足動物門の昆虫たちが飛躍的にジャンボ化してトンボの祖先であるメガネウラは羽根の先から先までが75センチ、ムカデの親玉アースロプレウラは全長3メートル!ゴキブリやカマキリ、ナナフシの祖先であるゴキブリ大将プロトファスマは12センチのビッグサイズだった。

古生代が終わり中生代に入ると酸素濃度は下降しジュラ紀になると現在の3分の2まで落ち込み大気に占める酸素比率は13〜15%にいたる。この時代に栄えた恐竜たちは低酸素に適応できる身体システムを構築したのである。

ジュラ紀の地層から森林火災の痕跡が判明しており、火災により大気の酸素が燃焼され消失した事や、二酸化炭素濃度が上昇して温室効果が現れた事などから恐竜たちは酸欠の温室で生を謳歌したようである。

恐竜の栄えた中生代が終わると、地球の酸素濃度はまた少し上がり新生代の現在の地球大気の酸素濃度は20%ほどである。

地球の酸素濃度の推移を俯瞰するに46億年の地球の環境変化の激動に驚きを深くする次第である。地球生命種はその時代時代の環境に従い必死に生き延びて次代を継ぎ適応放散し子孫を遺し進化していったのだ。この尊い命の連鎖があったからこそ人類の今がある。

酸素は38億年前に誕生した嫌気性バクテリアにとっては毒でしかなかった。だから酸素濃度が上がった23億年後あたりで多くの嫌気性バクテリアが絶滅している。酸素濃度の上昇を機に酸素をエネルギー源とする好気性バクテリアが台頭していく。

この好気性バクテリアの一群の光エネルギーと酸素を利用するタイプ、αプロテオ細菌がのちのミトコンドリアであった。ミトコンドリアの祖先αプロテオ細菌が嫌気性バクテリアである原核生物の細胞内に共生するとホストである嫌気性バクテリアのむき出しのDNAが核膜でパックされてミトコンドリア内臓型のハイブリッド種の真核生物が誕生した。

これも嫌気性バクテリアにとっては猛毒である酸素に適応するためのミトコンドリアとの共生、生命進化であった。

こうして酸素の毒性から身を守るミトコンドリアを擁する真核生物が誕生すると生命はそこから飛躍的な進化を遂げていく。単細胞から多細胞へ、軟体から硬体へ、眼を獲得し四肢を有し、脊椎を持ち、水中から陸上へ、そして大空へ羽ばたき、四つ足から二足歩行へとジャンプし、道具を持ちやがて文明を築いた。この地球生命種のたどった一大叙事詩。それは過酷な地球環境との闘いの歴史でもあったのだ。

ヒトの皮膚は今でも皮膚付近の酸素濃度を探知している。もしも皮膚酸素濃度が低下すると皮膚はエリスロポエチンというサイトカインを分泌し赤血球の増産を骨髄に指示する。そうして少ない酸素濃度でも赤血球を増やすことでヘモグロビンに効率良く酸素を運ばせるようにするのである。

この機能の始まりは両生類の祖先であるデボン紀後期のイクチオステガの皮膚呼吸に由来するものであろう。まだ肺呼吸が発達していなかった初期両生類は皮膚から直に酸素を摂取し皮下にて血液を産生した。現生のウーパールーパーなども陸揚げすると皮膚呼吸し皮膚で赤血球を造成する。

肺が発達していく爬虫類よりのちの鳥類、哺乳類においてはもはや皮膚呼吸は営まれなくなったがそのかわりにヒトの皮膚細胞は今でも赤血球増産の指示だけは出せる仕組みが残存しているのだ。酸素濃度が急激に低下したジュラ紀の哺乳類は恐らくはこの皮膚から分泌するエリスロポエチンの力で低酸素時代をしのいだのかもしれない。

温灸治療においては小さなコップくらいの温灸器の内部が熱と煙に満たされ酸欠状態になる。すると皮膚は酸素濃度の低下を知覚しエリスロポエチンを分泌し赤血球の増産が骨髄へと伝達される。エリスロポエチンの指示を受けた骨髄では盛んに幹細胞が生み出され赤血球に変化し肺胞で酸素を受け取ると身体各所にヘモグロビンが酸素を供給する機序が発現する。

直接灸においても皮膚面の酸素濃度は酸素を燃焼するせいで一瞬であるが低下する。灸治療の治験録には貧血が完治した例がごまんとあるが、これは灸治療が赤血球増産を指令するエリスロポエチンというサイトカインを分泌する何よりの証明でありましょう。

貧血は不妊症の最大要因ですが、灸治療によって不妊体質が改善し子宝に恵まれた治験例が非常に多いことからもサイトカイン分泌は帰納的に証明されましょう。

温灸器の内部はジュラ紀の酸欠温室アースの復元なのかもしれません。その煙はもしかするとティラノサウルスに追われたトリケラトプスの大群が大地を疾走しているから?

ジュラ紀の恐竜の繁栄の片隅では恐竜の眼を盗み夜間にひっそりと原始哺乳類が生をしのいでおりました。数十センチというまだ小型のネズミのような哺乳類でしたが低酸素の地球環境でもなんとか生き延びて次代を継いでおりました。

中生代の終わり、白亜紀末に巨大な隕石が地球に飛来しました。それを機に栄華を誇った恐竜はこの世から姿を消してしまいます。そうです。ようやく哺乳類の時代が幕を開けたのです。絶滅はあざなえる縄の如く進化と二重螺旋でした。ある生命種が滅びるからこそニッチ(棲息環境)が埋まるのです。

800万年前の南米には全長3メートルのネズミ・フォベロミスまでいた大型の哺乳類が跋扈した時代が過ぎ人類が登場したのは700万年前からでした。この人類の未来も今や放射能禍にあえぎ風前の灯火です。

人類はいったいこの先どうなるのでしょうか?いささか暗いオチですが最後に希望を少し。

鍼灸指圧こそが内部被曝を未然に防ぐ医療です。これ以外に内部被曝を防御できる医学はありません。モルヒネの100倍の鎮痛作用をもち、ガン細胞をパーフォリンやグランザイムという分解酵素で瞬殺するNK細胞を賦活するチョースグレモノのホルモンであるβエンドルフィンは鍼治療によって旺盛に分泌されますし、灸治療は赤血球を増産するエリスロポエチンを誘導し貧血体質を血気盛んなボディに変換しヒートショックプロテインを産生しすべてのタンパク質を修復しますし、指圧によって一酸化窒素がドバドバ出れば血管が拡がって血流が改善しマクロファージが活性化します。

内部被曝によって身体細胞は損傷され疲弊しミトコンドリアが壊滅してATPが不足しブラブラ病になりそうな311後にあっても鍼灸指圧さえしていれば絶対にそんな風にはなりません。心配ご無用!鍼灸指圧こそが日本医学が世界に誇る宝だったのです。放射能地獄にあっても日本民族は滅亡しません。そう鍼灸指圧がある限り!

以上で鍼灸創世46億年記の第四部「地球と共に」を終了します。

2013.10.10 | | コメント(11) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

39章 皮膚からみえる一なる世界

皮膚のランゲルハンス細胞という樹状細胞が鍼の皮下侵入を知覚すると免疫を強化する指令がランゲルハンス細胞からT細胞へと伝達される。この皮膚免疫細胞の信号知覚をスタートとし、身体中のマクロファージが活性化する機序が発動する。ランゲルハンス細胞からの指令を受けたT細胞からサイトカインという免疫ホルモンが分泌されると肺胞にいる肺胞マクロファージ、小腸の回腸パイエル板M細胞、肝臓のクッパー細胞、脳内ミクログリア、骨髄の破骨細胞、関節各所の関節マクロファージの一大マクロファージネットワークが賦活され、古い細胞や赤血球、ガン細胞やウイルスや病原菌やそれらに罹患した細胞が盛んに貪食されて体内はクリーニングされてしまう。これが鍼治療による免疫増強のメカニズムである。

鍼を打つと痛いというウソの固定概念が植えつけられて久しいが決して鍼は打っても痛くはない。注射針の痛みをこらえる者がなぜ鍼の微細な刺激を厭うのか?これもまた明治維新からの伝統、西洋医学のみを良しとする舶来文化コンプレックスの賜物なのだろう。いい加減に目を覚ましなよ!自国の医学を尊重しない国に明るい未来なんかないぜ。そうもうこの国は放射能で朽ち果てる運命なんだし、既存の医学はいっさい放射能対策を提言しない。あなた方がこよなく愛する西洋医学は今までもこれからもまったく放射能対策の医療をしない。

西洋人に憧れて西洋人の真似をすれば西洋人みたいになれると錯覚した明治初期インテリの末裔である近代ニッポンのエスタブリッシュメント諸兄が内部被曝地獄に直面して、困って泣き叫んでもあなたが崇拝する西洋医学は残念な事になにも放射能対策を講じてはくれないんだよ。可哀想に。でもね、機転を利かしてちょいと目をヨソに転じてみるとさ、実はチョー実力がある医学が眼前に忽然と姿を現すんだぜ。そうそれが東洋医学さ。なになに?そんな胡散臭くて古くさい医学が放射能を蹴散らす事ができるのか?だって?できるから変人鍼灸師がひとりで奮闘してこんなブログをやっとるんだよ!あっ、コアな読者さんはもうわかってくださってるね、へへ、すんません、余分な事言って。

一酸化窒素の分泌が内部被曝の防御になるという記事がすでにアップされているが、この一酸化窒素というガスは体内においては皮膚と血管壁から分泌されて、血圧の調節に貢献し、血管壁を拡げ血流を促進し、また脳神経系においては情報伝達物質として働いている優秀なリガンド(信号伝達物質)である。

この一酸化窒素(NO)は鍼灸指圧の治療によって旺盛に産生される物質である。鍼は皮膚を押し広げ血管を圧迫して皮下へと侵入する。この圧力刺激によってNOが分泌される。指圧においては皮膚も血管壁も押されるのでもう十二分にNO祭りである。灸治療においては特に温灸は温灸器を押し当てるのでここでも圧力が皮下へと伝わりNOピチョだろうね。直接灸という昔ながらの灸法ではもぐさのほんのひとつまみの重さの圧力だから知れてるけど皮膚は非常に微細な信号を感知できるからそんな刺激でもNOは出るかもしれない。

一酸化窒素が分泌できれば血圧が正常化し血流が改善し脳神経系の情報伝達がスムースになるのだから、内部被曝によるブラブラ病の予防になることは一目瞭然である。皮膚は地球で言えば地殻に相当する部位だ。原始地球の表面は最初はマグマオーシャンと呼ばれる真っ赤な灼熱の溶岩の海であった。そこに地球の重力に吸い付けられた隕石や小惑星がバンバンと降り注ぐ隕石の絨毯爆撃が繰り広げられた荒々しい地球創成期。やがてそこから発せられた水蒸気が冷えてくると200度Cの高温、pH1の強酸性の雨水が何百年も降り続けた。こうして出来上がった海には多くのアルカリ塩基が溶存していたが、まだアミノ酸はできていなかった。

この原始の海の温度が気になるね。もしかしたらけっこう温度が高かったかもしれない。というのはさ、まだ海洋地殻の下はグツグツと煮えたぎった溶岩が充満していたし、時折、海底では火山が爆発したりして海水温を上げていただろうし、200度Cもの高温の雨が降ったんだからそう簡単には温度は下がらないんじゃないのかね。だとすると地球表面はすべて温泉状態でまだ当時は近場に控えていた大きなお月さんから地球を見るとそこには蒸気が充満した白いモヤに包まれうっすらと青い海が透けて見える、ちょいとエロチックな湯けむり温泉旅行気分な地球が覗けたのかもね。ホッカホカの原始地球の海。湯治場アースで生命は誕生した?

原始の海にも隕石がジャボジャボ落ちたはず。隕石中からはアミノ酸が検出されているから、もしかしたらこの温かいホットオーシャンに落ちた隕石に付着したアミノ酸が原料になって生命体が生まれた可能性もある。であるけれど、スタンリー・ミラー博士のフラスコ実験の検証からはアンモニアやメタンや水蒸気を混ぜた気体に雷の再現である放電を繰り返すとアミノ酸ができることがわかっているから、原始地球の初期大気である二酸化炭素、一酸化炭素、窒素に雷が生じ、海に落ちると海のアルカリ塩基とも反応して海中に有機物ができていった可能性は大いにある。まあ、こうして温泉気分の地球に生命は誕生したのだろう。ちっと強引にいったね(笑)

それから数十億年が経過した今から23億年前に地球は何をとち狂ったのか全地球表面を凍結してしまう。地表平均気温がマイナス40度Cにまで下がり生命が生きていくのには困難な状況となってしまう。しかし、この緊急事態も地球の体液と言えるマグマの流れマントルプルームを促進し、それを噴き上げる事で地表を温めて脱してしまった。

地球さまは結構、身体自治の精神に満ちあふれているんだよね。このマントルプルームの加速+温熱治療ってまんま鍼灸指圧じゃんって思うんだけど。えっ、そんな風には思えない?そりゃあアンタ、一般の方々はさ、普通思考の持ち主であるからしてね、やはり変人鍼灸師はひと味もふた味も違うんですよ。ようは地球の地殻は私にとっては人間の皮膚の原点であって、地球自身の治癒力を考察することで人間の自然治癒力の源泉を探り当ててしまおうというトンデモナイ発想に今取り憑かれてしまっているので、もう少し馬鹿げた妄想にお付き合い!

そもそも原始地球に火星クラスの小惑星がぶち当たってその飛び散った破片が集まって月ができて、一部がくだけた原始地球の表面がグラグラと煮えたぎってしまって、マグマオーシャンが形成された。このぶつかり合いがなければ地球はできなかった。ぶつかる、接触、圧力、そう圧力こそが地球を形成したのである。おいおい、また強引な落ちに持ってきそうじゃないの?いいんです!まだ幾ばくか表現の自由は保障されてるから。今後どうなるかは不明だけど。

そう地球は2つのものが激しくぶつかり合い、火花を散らして熱を持って誕生した。圧力と温熱によって地球はできたのです。この2つの物理エネルギーを巧みに操り洗練したのが東洋医学の物理療法である鍼灸指圧であったのです。地球という惑星を生みだした力をそのまま利用し続ける医療。わが鍼灸指圧術はいまもヒトの身体宇宙に革命をもたらし続けています。

地球の地殻は46億年間のあいだずっと宇宙からの信号をキャッチし地球の動的恒常性を維持してきた。もしかするとランゲルハンス細胞が地殻のどこかに装備されているかもしれない。いやきっとあるに違いない。ウンッ?もしやそれは地表に棲まうすべての生命体なのだろうか?私たちこそがランゲルハンス細胞?だとしたら、今はまさに地球の免疫系の危機と言えるだろう。

免疫細胞の反乱を鎮めるには人類が地球と地球生命種が共に歩んだ歴史を知ることが絶対に必要だ。だって俺らは地球がなけれな生じなかった生き物なんだし、そもそも地球という舞台があってはじめて生命は誕生できたんだからね。その地球という大事な生きる場を放射能で汚した!なんと愚かで恥知らずで罪深い所業だろうか。天地神明とは地球であり自分なのに。

今日もランゲルハンス細胞を通じ宇宙とコンタクトだぜい!

2013.10.09 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

38章 灸と宇宙

人間の体内は通常はpH7.4付近のアルカリ性に保たれており、体液が少しでも酸性方向に傾くと骨中のカルシウムが放出されて元どおりのアルカリ性に戻される。これが動的恒常性である。しかし胃内は酸性の胃液に満たされており空腹時にはpH1.5ほどの金属も溶かす強酸性を帯び、また体細胞60兆個の内部にあるリソソームという分解酵素70種類を含む小惑星の内部もpH4〜5くらいの酸性環境である。このリソソームという細胞内の胃袋の消化能力が実は身体宇宙生理のキモと呼べるのだ。大きな胃袋である消化器官の胃において高分子として取りこまれたタンパク質が低分子になり小腸の腸壁をアミノ酸になって通過すると全身の細胞へと送られ様々なタンパク質に造り替えられる。

タンパク質の合成、修飾、分解、運搬のすべての介添えを行うのがヒートショックプロテインというタンパク質であるが、ヒートショックプロテインが合成されるのはリボゾームと呼ばれる球状の装置だ。細胞核に連なる小胞体と呼ばれる海藻のような膜に魚が卵を産み付けたように見えるその卵がリボゾームである。以前にキクラゲの佃煮を患者さんに頂いたけど、数の子や紫蘇の実が散りばめられたキクラゲの様相はまるでリボゾームが付着した粗面小胞体にそっくりであった。この細胞内の魚卵においてDNAの指令のもとヒートショックプロテインは生み出されている。

ヒートショックプロテインの役割のひとつにタンパク質の修飾があるが、例えば脳内ミトコンドリアに副腎髄質で造られたノルアドレナリン(ホルモンもタンパク質でできている)が侵入しようとした場合には折り畳まれた立体構造のタンパク質のままではレセプターである入口の狭いチャネルを通過できないので、この時にヒートショックプロテインがくっついてまずこの立体構造を解体しタンパク鎖を伸ばしてしまい棒状に変化させると、これで狭い門を通れる細身のボディとなったホルモンがスーッとミトコンドリア内へと侵入する。すると今度は一緒にミトコンドリア内へと入ったヒートショックプロテインがこの1本鎖になったホルモンをまたさっきのような立体構造へと再生してあげてミトコンドリア内で機能できるカタチへと修飾が終了するという具合である。

このように非常に高度な知性をもつのがヒートショックプロテインという自然治癒タンパク質なのだ。ヒートショックプロテインの役割のすべてが解明されてはいないようだが、恐らくはヒートショックプロテインなくば人体は恒常性を営めないだろう。そのくらい重要なタンパク質がヒートショックプロテインである。ヒトはタンパク質で構造化されているのだから、タンパク質の管理こそが真の養生法である。5000種類ある酵素による生化学反応が生命現象の本体である。

この酵素というものもタンパク質で構成されているのだからいかにタンパク質の管理が重大かがわかろうというものだ。例え口から食事としてタンパク質が摂取されなくとも人体はみずからの細胞内にあるタンパク質を変換して身体生理の動的恒常性を維持する能力も有する。この自分で自分の細胞成分を消化分解しリサイクルするシステムはオートファジーと呼ばれる。ヒトは700万年の人類史、いや38億年の生命史において、「腹減った〜、おなかペッコペコ、早くなにか食べさして〜!」、をずっと繰り返してきたと言っても過言ではない。この飢餓状態をくぐり抜ける中で培われた機能こそが自分の細胞成分で当面はしのぐというふてぶてしいまでのしぶとい生存欲のたまもの、オートファジーでありました。

オートファジーによって細胞質に漂うタンパク質や脂肪や多糖は最終的にはリソソームと融合して低分子に分解される。マクロオートファジーという現象は細胞質にいきなり大きな膜が出現しその風呂敷で細胞質の成分が投網を投げられた如くにマルッとくるまれると球状の物体となったオートファゴソームが今度はリソソームとぶつかる。そうまるで原始太陽系で繰り広げられた惑星形成劇の再現である。球状の2つの物体が激しくぶつかり合うと1つに融合し内容物が混ぜられてリソソームの消化酵素によってタンパク質はアミノ酸に脂肪は脂肪酸に多糖は単糖に低量化されると今度は宇宙空間である細胞質へとそれらが放出され、リソソーム惑星は元どおりの大きさに戻され、また次のジャイアント・インパクトに備える。

宇宙空間と細胞質空間はまるでほんとうにソックリなのだ。リソソームや胃袋は酸性の消化液を浴びせるが、できたてホヤホヤの地球表面の原始地殻に降り注いだ雨もpH1という強烈な酸性であった。酸性雨は原始地殻の岩石に触れるとジュッと音を立てて揮発しながら岩石の中のカルシウムやマグネシウムやカリウムや鉄分を溶かし出した。この溶出した成分に満たされて中性のアルカリ性の青き原始の海が誕生する。人間の肌には温灸の照射温度43度を知覚する温度受容体TRPV1が装備されているがこの通称VR1は水素イオンつまり酸に反応し、また唐辛子成分カプサイシンにも反応する。この皮膚にある優秀なレセプターVR1、恐らくは原始地球の地殻にあった機能であろうとはいささか荒唐無稽な私の独断です。

原始地殻は200度の高温、pH1の強酸性の雨水を何百年間も浴び続けた。このとてつもない試練の中でやがて地表に美しいブルーオーシャンが生ずる。できたばかりの海にはまだ生命の痕跡はなく、そう無菌状態だっただろう。バクテリアも棲めないような殺菌環境の海。この海の底でマグマが噴出し出し生命がうごめきだしたのだ。もしかするとマントルそれ自体が生命なのかもしれない。溶岩ではなく生命素が溶けたものがマントルなのだろうか。原始地殻は高温強酸性の雨を浴び続けそれにもメゲズびくともせず地球の肌を養い鍛えた。その高温と酸を受容した地表の記憶が人間の皮膚のレセプターVR1に記憶されている。ヒト肌には46億年前から44億年前頃の地球形成最初期の記録すらインプットされているのだ。そう私たちは地球の歴史いや地球そのものである。

温熱を肌に当てるとVR1が起動し温熱の知覚がDNAに伝令されDNAからRNAに情報が転写されリボゾームにRNAが指令を発しヒートショックプロテインが産生されると身体中のタンパク質が正常化する動きが進行しその中でHSP依存型のオートファジーも発動され細胞内に漂う変性タンパク質や余剰栄養素がリソソームで分解されてリサイクルされ細胞質がクリーニングされると共に身体宇宙も一新される。

108歳の長寿をもってお灸の効果を立証された故・原志免太郎博士は40代から60年間も毎日みずらの身体にお灸をすえて健康を保った灸仙人でありました。その灸法とは仙骨に8点、足の三里に1点の腰部八点灸+足三里の灸法でありました。毎日の灸の習慣は皮膚のVR1を介して原先生の細胞宇宙をビッグバンし続けたのです。ヒトは毎日生まれ変わっているのです。日々1兆個、毎秒1000万個の細胞がリモデリングしています。

昨日の自分はここにはいません。今日また自分宇宙を創造するのです。

2013.10.08 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

37章 われら地球の子

鼻腔内の温度が33度以下にまで下がり乾燥するとライノウイルスという鼻っ風邪の原因ウイルスが鼻腔内で繁殖しだすが、鼻粘膜に棲まう粘膜マクロファージが元気ならライノウイルスはこのマクロファージに貪食されてしまい風邪を発症せずにクシャミを数発放って終わりである。

スーッと一息吸った空気の中には旅の最中のインフルエンザウイルスがいる可能性があるが、肺胞に例えこのインフルエンザウイルスがくっついても肺胞マクロファージが元気なら即座に貪食作用によってマクロファージに取りこまれて消化分解されてしまう。

冷たいものばかり飲食していると小腸の回腸にあるパイエル板M細胞と呼ばれる免疫ゲートの免疫力が低下してしまい、うっかり耐酸性のウイルスや病原菌が小腸内にまで侵入するとこの免疫ゲートを通過して血行性に全身へと運ばれてしまうが、例えパイエル板の第1ゲートを突破されても肝臓にはクッパー細胞やピット細胞が肝臓内に侵入した病原菌や病原ウイルスを食べてくれるし、脾臓に運ばれても脾臓内で控えるマクロファージやNK細胞やT細胞が処理するので、易々と病原菌やウイルスはヒトの体内では繁殖できない。

まことに人間の免疫システムはよくできている。

しかし、もしもこれらの大事な免疫力を極端に下げるような事態、例えばフクシマ事故原発が拡散している人工核分裂生成物が大気中を舞って日本列島1000キロ周囲の距離もものともせずに、地球の緯度に沿いジェット気流に、貿易風に、偏西風に、極偏東風にのって、さらに緯度に垂直に巻き込む風の流れであるハドレーセル、フェレルセル、極セルを経由して地球全人類の肺胞マクロファージを疲弊させてしまえば、間違いなく地球人類は弱ってきて風邪をひく。

風邪をひくとは、冒頭に触れた免疫の関所がことごとく破られることを意味し、その結果、鼻腔内や肺胞内や腸管内や身体中にウイルスや病原菌が繁殖することを指す。もしもこのような事態になると人体はそこを脱しようとする自然治癒のプロセスを遂行するスイッチを押す。

まずは間脳視床下部にあるサーモスタットのダイアルが37度〜40度にセットオンされると、その温度帯に到達していない身体は寒気を感じてブルブルと震え出し、皮膚の立毛筋が収縮し体温が逃げないような体制が整えられ、副腎髄質からはアドレナリンが分泌されてきて心臓の鼓動が高まり全身の血行が促進されていき、全身の細胞内のリボゾームではDNAの命令によってヒートショックプロテインが盛んに造成されてマクロファージが活性化され、体温が高温域にまで達すると寒気による震えはおさまるが、今度は熱でうなる時期が到来し、マクロファージとT細胞、B細胞、NK細胞などの白血球たちが盛んにサイトカインという免疫ホルモンで会話しているせいで頭痛が起こるのが玉にキズではあるが、からだを動かせない程のだるさ、眠さもまたマクロファージが分泌するサイトカインTNFのノンレム睡眠誘導、炎症誘発作用のせいであって、そうして呻吟しながらも身体を休めていると3日もすればマクロファージからT細胞へ、さらにT細胞からB細胞へと話しがついて、ついに免疫細胞のB細胞が抗体を産生するようになり、病原ウイルスは一掃され熱は下がってくる。

発熱という素晴らしい機序をもって自然治癒は導かれるのである。

地球は原生代の23億年前と7億年前と6億5000万年前の3回、風邪をひいてしまって、地球表面の平均温度はマイナス40度Cにまで低下した。38億年前に誕生していた原始生命体の幾ばくかがこの地球風邪の際に絶滅している。海中も1000メートルの深さまで氷に覆われ、大陸もまた氷に閉ざされた。それでも地球生命のすべてがここで絶滅したわけではない。

かろうじて全球凍結という氷の地球時代を生き延びた生命体がいたのである。彼らが命をつないだからこそ今の私たちが存在している。地球は風邪をこじらしたのであるが、どうしたわけか自分で自分を治療してしまった。体温を上げる方法を知っていたのだ。地殻の内部にはマントルという溶岩が流れており、地球中心部6400キロ地下の核6000度Cの高温と、鉄・ニッケル合金が核分裂し放射壊変する放射熱によってこのマントルは常に上下に対流を繰り返している。そのマントルの動きが生み出すキノコのようなシルエットをマントルプルームと呼ぶが、ホットプルームは上昇しコールドプルームは沈降し、スーパーホットプルームは火山口から溶岩を噴き上げる。

このスーパーホットプルームによってシャーベットになった地球は自分で風邪を治癒せしめたのである。体液であるマントルの動きを活発化しマグマを噴き上げて体表面である大陸地殻と海洋地殻を温めてヒートショックすることで氷を溶かした地球。その中にあって原始生命は地球と共に苦難を乗り越えたのである。

地球生成後まもない今から46億年前から40億年前の冥王代。生まれたばかりの原始地球はまだ激しく呱々の声をはりあげ泣き叫んでいた。地球はもともと原始太陽の周りを周回していた小惑星のひとつであったが20個ほどあった微惑星たちは次々にぶつかり合って融合し現在の8個の惑星構成となったのである。徐々に大きくなっていった惑星たちは終わり頃になると火花を散らしながらぶつかり合うようになる。

原始地球に火星クラスの大きさの小惑星が追突した衝撃で地球表面は熱を帯び岩石が溶岩になって宇宙空間に飛び散り地表にはマグマの海が生じた。飛び散った破片はやがて集まると地球唯一の衛生である月となる。地球表面は1000度Cを超えるマグマの海、マグマオーシャンである。その灼熱の海に重力で引きつけられた小惑星や隕石が容赦なく降り注ぐと即座に隕石中に仕舞われた二酸化炭素や窒素や水蒸気が揮発し原始大気が形成されていく。

やがて原始大気は冷えていき水蒸気は冷却し凝結して雨となってマグマオーシャンに降り注いだが、最初の雨は温度が200度CもありpHは1以下の強酸性であったという。それゆえに原始地殻の岩石と一瞬にして反応しナトリウムイオンやマグネシウムイオン、カルシウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンなどが溶け出され原始の青い海、ブルーオーシャンはアルカリ化し中和した水になった。

高温強酸性の雨は何百年も降り続けて生命誕生の舞台となる原始の海ができる。地球を形成する2つの微惑星がぶつかり合った最後の衝突ジャイアント・インパクトからこの最初の海ができるまでに要した時間はわずか数百万年程度であったと推測されており、地殻形成の痕跡としては44億年前の花崗岩化石からジルコンが検出されてい、花崗岩形成には水が必要だった事から地球形成直後にすぐに海が出現したと立証される。

高熱のマグマで覆われた地球表面が雨水で冷やされると地殻が形成され内部にマントルを抱え、地表はすべて原始海水で満たされた。水だけの地球表面の内部には沸々と火のエネルギーが渦巻いていた。火と水の饗宴。カミ(神)とはこのことを言うのではなかろうか?

人間が風邪をひくと熱を発し最後には汗をかいて解熱する。まるで地球史の最初期、冥王代の火と水のコラボレーション、天地創造劇の再現である。くだって原生代に至り地球は全球凍結と言う超寒冷化の危機を内部からマントルを湧出させ火の力で切り抜け水蒸気を巻き上げて二酸化炭素を放出することで温室効果を促進し氷に閉ざされた極寒の世界を水で溶かし癒した。ここにも火と水の相関が見える。

原生代スノーボールアースの世界でかろうじて生き延びた原始生命体のDNAには地球がみずからを火と水の力で癒したプロセスの一部始終がインプットされたのだろうか。だからこそバクテリアからヒトにいたるまでのすべての生命体にヒートショックプロテインが分泌されるのかもしれない。火水(かみ)は地球創成史の中で鍛えられ生命体内部に宿った。

自然治癒力、それは地球からの贈り物。

2013.10.07 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

36章 我思うゆえに我あり

今から6550万年前の白亜紀末に当時の生物界の頂点に立った恐竜たちが絶滅する。それはメキシコに墜落した直径10キロメートルの巨大隕石の衝突時に巻き上げられた大量のエアロゾル(空気に含まれる微粒子)が太陽光線を遮った事で地球が暗くなり、植物たちに太陽光線が届かなくなると植物の光合成が不能となって植物が死滅した事で地球大気は酸欠に陥り、太陽光の恩恵が消えて急速な寒冷現象に襲われ、日照不足で植物が死滅するとそれを食料としていた草食性の恐竜がまず死に絶え、さらに草食性の恐竜を補食した肉食性の恐竜も連鎖的に死滅し、結果として恐竜たちは大量絶滅を迎えたとされる。

物的根拠とされるのがイリジウムという金属元素でこのイリジウムなる元素は地球由来であれば地球創成時に核内の鉄と結合し地球中心部に移行してしまっているので通常は地層からはほとんど発見されないが、白亜紀末の地層にのみイリジウムが大量に見つかっていることから、このイリジウムが地球由来でなく小惑星の核由来であると説明するとイリジウム偏差がうまく説明できる事もあり、またユカタン半島の直径180キロメートルのチュルブ・クレーターの存在とあいまり、恐竜絶滅の真因はほぼ巨大隕石衝突原因説で確定している。

この白亜紀末の生物の大量絶滅よりも前にすでに生物界を揺るがす絶滅劇は4回も起こっており、白亜紀末の恐竜絶滅を含むこれらの地球生命種の絶滅をビッグファイブと呼ぶ。特に凄惨を極めたのが今から2億5000万年前の古生代末期のペルム紀と中生代初期の三畳紀の間に起こった絶滅劇で海中生物の90%、地上生物の70%以上が死滅した。海中で繁栄を謳歌した三葉虫がこの時にこの世から消え去った。

この3度目の大量絶滅の原因は地球内部のマントルプルームの活動が活発化した事により海底や地上で次々に火山が噴火した事であり、海中生物の激減はこの噴火により海中の酸素濃度が極端に低下した酸欠が一因し、それゆえに海底に生活拠点をおいた生物の死滅度がハンパなく高く、浅海を泳ぐ生物たちはかろうじて生き残り次代を継いだという。

ユーラシア大陸の上半分、北極海から北緯50度付近までの中央シベリア高原の台地は溶岩由来の玄武岩で形成されており、この岩石の形成期がちょうどペルム紀の末2億5000万年前に相当することから、シベリア全土を覆うほどの大規模な溶岩流出をもたらした火山噴火が起こり、大量の二酸化炭素の放出による温室効果、急激な温暖化が地上生物の絶滅に拍車をかけた事は容易に想像できる。この超温暖化によって海底で凍結して眠っていたメタンハイドレードの約30%もの量が溶け出しメタンの大気濃度が上昇した事がさらなる温暖化を招いたとも推測されている。

38億年前に誕生した地球生命は始生代には全球凍結というマイナス40度Cにまで地表温度が低下した地球まるごとシャーベット時代すらも生き延び、始生代のスノーボールアースに続く古生代オルドビス紀末、デボン紀末、ペルム紀末、そして中生代三畳紀末、白亜紀末の5回の自然環境によるジェノサイド(大量殺戮)をも乗り越えて、地球創成後46億年後の今までかろうじて、しぶとく命をつないできた。

地球ちゃんは生命にとってはチットモ優しくはなかったんよ!

ほんとメッチャ厳しいっす!

その中で鍛え抜かれた精鋭こそが私たち地球生命種だったのです。

かけがえのない生命の連鎖でつながれた地球生命圏。

その末裔であり頂点に立ったと錯覚しているボンヤリした人類・ホモ・サピエンスに果たして未来はあるのか?

アメリカ大陸開拓時代、北米大陸には50億羽のリョコウバトが住んでいた。夏にはニューヨークや五大湖付近にいるこのハトは冬になると温かいメキシコ湾岸まで渡り越冬した。その渡る性質からリョコウバトと名づけられた。太陽を遮り3日3晩も空を埋め尽くすリョコウバトの渡りが当時は目撃されたそうだ。フロンティアスピリットという開拓精神の名のもとに北米の生態系はことごとく蹂躙され動物の住み家である森やハトが旅行先でひと休みする止まり木まで伐採されていった。人間どもの食欲は彼らハトまでを標的とし、ゲーム感覚で狩りが行われハトたちはピストルの弾の餌食になった。1914年に動物園で大切に飼われていた1羽の死をもってこの地球上からリョコウバトは絶滅した。厳しい自然による否応無き自然淘汰なる生命種の絶滅ではない、人類の欲望による許しがたきジェノサイドの典型例である。

地球人類の生息数はリョコウバトの往時をしのぎ現在は70億に近いそうだが、幸か不幸か神のみぞ知るであるがフクシマ事故原発からは大量のプルトニウム239が飛散し今なお放出されている。ゆくゆくは大気の流動に伴い地球全土を覆う。リョコウバトを撃った銃弾は放射能を放つホットパーティクルの弾となって我々に降り注ぎ返ってきた。因果応報。キチガイ猿の末路にふさわしい新生代第四紀末の人類の人類による異例の自作自演大量絶滅劇が今スタートしている。

この未曾有の惨事を2年半も経験した私たちはいまだ対抗する策を知らない。

いや知ろうとしないだけなのだ!

見ざる、言わざる、聞かざる、の三猿体質を改め、シビアでリアルな現実を直視し対策を徹底的に思考する。

その営為の中にこそ次なる人類の道しるべが見つかるのだ。

前を向きます!自分たち人類の失態、カルマは我が手で取り除くのです。

柔軟体操に励み鍼灸指圧を施し一酸化窒素を分泌し脳内の情報伝達を加速し考えに考え抜く。

そう、俺もまた「考える葦」なのですから。

2013.10.05 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

35章 NOは脳にとっても大事な物質

現在の大気中の酸素濃度は20%ほどで、スーッと一息、肺胞を膨らませるとその空気中には酸素分子が約1050万個あり、他にはホストからホストへと旅しているウイルスが5種類ほど、菌類が40種類以上、日本から3500キロ西方のタクラマカン砂漠で巻き上げられジェット気流に運ばれて来た砂粒も少々、眼前を無駄にうるさいエキゾーストノートを残し猛スピードで駆け抜けたスポーツカーの排気ガス、そうそうフクシマの事故原発からは肺胞に付着したら必ず肺ガンを引き起こすという地球最強の猛毒であるプルトニウム239をはじめ数十種類の人工核分裂生成物が大気中にばらまかれていて、総勢20〜200万個もの物質を私たちは呼吸で常時吸い込み吐き出している計算になる。

肺胞におけるガス交換においては毛細血管を介して新鮮な酸素が赤血球のヘモグロビンの鉄元素4個のうち2個にくっつき、あとの2個には一酸化炭素と一酸化窒素がくっつくと心臓から22秒で地球2周半10万キロ、51億本の毛細血管内を一巡しながら酸素が全細胞60兆個へと到達する頃には最初の酸素吸入量の150分の1量となっている。

もしも酸素がヘモグロビンの鉄元素すべてに付着すると情報伝達をになう一酸化炭素や血圧調整も行う一酸化窒素が運べないので細胞が傷害され痙攣を起こしたりするのである。酸素はミトコンドリアの細胞呼吸にとっては必須な元素であるが、多すぎるとこのような事態を引き起こすし、毒性酸素やフリーラジカルという反応性の強い物質の発生源でもあるので、必要なだけ供給されれば良いのである。

過呼吸などで意識を失うのも酸素の吸い過ぎだろうか。首が長いキリンは肺胞までの距離が遠いので常に酸素の吸入には一苦労しているらしい。ようは過呼吸きみに呼吸しているせいで、いつもフラフラとしており夜間もグッスリと眠ることができないそうだ。なんだか可哀想だけど動物園で見る限りそんなに苦しそうでもないね。

白亜紀に生きた竜脚類という象のようなボディにとても長い首とシッポをもったブロントサウルスのような恐竜たちもキリン同様に過呼吸だったのかしら?50トン、いや100トンもの身体にどれだけの酸素を供給すればいいのか?血圧は600ミリHg?チョー高血圧!だって10メートル上空にある脳みそに酸素を供給しなきゃあなんだもん。当たり前でしょ?えっ、降圧剤?おととい来やがれってんだ!

恐竜全盛時代は大気中の酸素濃度がウンと低かったんよ。果たして恐竜ちゃんたちの呼吸とか血液とか血圧とか血流とか、なかなか気になるところではある。食べ物は植物でしょ?恐竜の65%は植物性の食餌だったからね。それに対応できる樹木や草が繁茂できる程に二酸化炭素濃度は逆に高かった。今の10倍くらい。

現在の地球大気に含まれる二酸化炭素濃度はペットボトル1リットル瓶に10滴の目薬を落とした、たった0.035%の濃度。これじゃあ植物がガンガンと光合成するにはちょいと足りない。もっとジャンジャン二酸化炭素濃度を上げてやらねばイカンのじゃないの?排気ガスてんこ盛りのスポーツカーをガンガン乗り回した方がエエんとちゃうの?よくわからんが。

血液ってのをうまく運ぶには一酸化窒素という物質が欠かせない。この物質があるから血管が拡がって血液がうまく流れる。指圧治療や鍼治療をすると皮膚と血管壁からの一酸化窒素・NO分泌がおおいに高まる。おまけにこの一酸化窒素は脳内の情報伝達を促進しスムースにする。

指圧の心 母心 押せば NOの泉湧く。

ここんとこ、ホルミシス効果をぶっ叩いたり、地球寒冷化にビビッたりして、ちょいと脳内の情報伝達が攪乱されてました。まだ調子が戻りませんが、書くことでまたペースを掴みたいと思っております。

ということで、今回はここまで(笑)

2013.10.02 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

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