ニッキ

化石で発見された地球上で最初の地上植物は今から4億7000万年前オルドビス紀前期の苔(たい)類であるクックソニアである。それから1億5000万年を経た古生代石炭紀前期にはすでに地球の熱帯や亜熱帯には大森林が形成されていたという。

石炭紀という言葉の由来はこの大森林の木材が化石化し石炭になって現代に産出されることから命名された。古生代の始まりである5億4100万年前には動物門38がいっせいに華開くカンブリア爆発が起こる。動物も植物も含めて生物層は古生代をもって大きな進展を開始した。

植物と呼べる種は、菌類であるキノコのたぐい、昆布やワカメなど海藻類の藻類、スギゴケなどのコケ類が古くからの種で、石炭紀に森林を形成したシダ植物からマツやイチョウなどの裸子植物が進化し、恐竜時代であった中生代の終わり頃に被子植物が開花した。

現在もこれらすべての植物たちが私たちの食料となり動物界を日々養い、美しい花や姿形で人々を癒し、光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を放出してくれている。

特にこの植物史で注目すべきは菌類や藻類という古い種に放射線を防護する能力が高い事が見て取れる事である。原始地球は今よりもはるかに高い放射線環境でありその中をバクテリアは約30億年ほどそのままの姿で過ごした。だからこそバクテリアの細胞壁には多糖体という粘性物質が浸みだし、放射線からシールドされる仕組みが出来あがっているのである。

このバクテリアの細胞壁がもつ自前の多糖体による放射線防護効果を今もより強く発揮するのが古い植物種であるキノコなどの菌類や海藻類なのだろう。ある日本人が開発したGOPなる生薬ジュースがあるが、これは菌類であるサルノコシカケともう一種類のキノコと朝鮮人参を煎じる。重度の放射線障害が改善する事がウクライナで実証されている。

地球上の今生きている生物はすべて生命史38億年を経た歴史をその身体に刻んでいる。だから植物の細胞壁には多糖が含まれているし、人間の60兆個の細胞膜の表面もまた糖鎖と呼ばれる多糖で覆われている。本来は植物も人間もその生体膜の表面が多糖でシールドされており、放射線には抵抗できる仕組みなのだ。

自然界においては内部被曝よりもむしろ外部被曝という自然放射線による背景被曝がメインゆえにこの生体膜を守る多糖シールドで十分に対処できたが、今時における人工核分裂生成物による体内被曝という細胞直近での放射線照射に果たして今まで通りの仕組みだけで対処できるのかは不安である。

人間の細胞膜の糖鎖は普通は栄養素として取りこまれるグルコースをはじめとした多糖体を摂取することでリモデリングされ新陳代謝しており、足りない糖鎖は肝臓や飢餓時には自前で産生できるようではある。肝臓は糖をためておく臓器であり、その糖を使って糖鎖を形成するのも重要な役目なのだ。植物の細胞壁には普通は多糖が含まれているので植物性の食事を心がけていれば人体細胞を守る糖鎖の原料は補給できそうではある。

そうは言っても今やフクイチの3号機がグラグラし白煙がモウモウと湧き上がっているのであり、6号機の冷却機能が停止しただの、2号機の圧力が上がっただの、関東などではヨウ素濃度が向上しただのと、ちっとも落ち着かない日常を生きねばならないのであるから、より効果的な内部被曝の防御法を身につけて少し気分を落ち着かせたいものだ。

311後に私が自分なりに色々と探り、最近もよく頂くお菓子がある(笑)シナモンでコーティングされたアーモンドであります。近所のスーパーで売っているのでたいへん助かります。このシナモンは東洋ではニッキ、漢字では肉桂と書かれる植物でして、普通はその樹皮が薬用に供されます。

漢方薬では非常にメジャーな薬剤であり多くの薬方に配剤されています。もちろんこれも木の皮でありますからグルコース、フルクトースなどの多糖を含みますし、それだけでなく多用な成分を含みます。

植物が放つ香り、色、味、粘りや滑りなどをもたらす物質はすべて病原菌や害虫や動物に食べ尽くされないで生き延びるために身につけた植物の叡智であります。植物も動物と同じくこの地球環境にマッチした共生の歴史をその体内に有しているのです。

クックソニアが肉桂であるクスノキに進化するまでの4億年間でクックソニアが想像もできなかった程の素晴らしい物質をクスノキはその樹皮に生みだしたのです。

ニッキの精油成分であるシナマールには白血球を増加させる作用があり、マウスや犬にコバルト60を致死量照射した場合でもシナマールを含む肉桂の成分がこれら動物の生存率をアップさせる事が中国医学院の実験で立証されています。気管支喘息および喘息様気管支炎、白血球減少症、関節リウマチなどに肉桂エキスは有効との報告もあります。

コーヒーにはバソプレッシンという抗利尿ホルモンの力を抑制する作用がありそれゆえに利尿作用が期待できますし、抗酸化物質であるクロロゲン酸が含まれており内部被曝による酸化ストレスを緩和する効果も望めそうです。私はポスト311の息抜きにコーヒーを呑みながらシナモンコーティングされたアーモンドを頂いています。

何か楽しみがなければこんな時代に気分良く生きるのは難しいでしょ?みなさんも良かったらニッキな生活を始めてみませんか?(笑)

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2013.07.27 | | コメント(56) | トラックバック(0) | 内部被曝

内部被曝への未病治アプローチ⑪

チェルノブイリ原発事故による健康被害の真相を暴いた希有な医学者であるベラルーシ生まれゴメリ医科大学創設ならびに初代学長であり「低線量被曝は健康に影響がない」としたベラルーシ政府見解に反する「低線量でも危険である」というデータを提示したかどで逮捕禁固8年の刑にまで服したユーリ・バンダジェフスキー博士が二度目の来日をされ、この酷暑の最中、日本各地で講演をされている。

本ブログを読んで下さっている常連コメンテーターであるマツダさんが京都公演に出向き、講演録やテキストを私に送って下さった。

私如きは単なる野蛮人であり、とてもこのような資料を送って貰う資格は併せ持たないが縁というか巡り合わせというか幸運にもそのような恩恵に浴したので、なんとか自分なりに抽出して記事にしようと思い、ここに記します。ザッと読んでみての感想は、セシウム137ですらこのように恐ろしいのか!という恐怖感の増大でありました。

生物学的半減期というもしも身体内に侵入した場合に身体から抜けるまでの期間が最長でも120日と言われるセシウムであるが、実はその影響は非常に長く身体に刻印され、次世代、次次世代にまで遺伝的影響すら出るというのがセシウム内部被曝の真相なのです。

ヨウ素131による甲状腺損傷は論を待たないが、セシウム137によっても甲状腺ガンが引き起こされるという事実。これは甲状腺はカリウムやカルシウムなどミネラル全般の調整を行う器官でもある事を考えれば当然のことであるが、血液は最短でも22秒で全身を周回していくのだから甲状腺にも身体内に侵入した放射性同位元素は否応なく放射線を浴びせ、血流に乗り全身の臓器組織を駆け巡る。

細胞内へは細胞膜のイオンチャネルを介してセシウムは取りこまれ、その先では恐らくはミトコンドリア内へと進出するのだろう。心臓を動かす心筋は片時も休まずに動き続ける筋肉であり、心筋細胞内のミトコンドリアにもしもの事があれば心臓は停止して絶命するのだから、心筋ミトコンドリアは最も重要なミトコンドリアと言える。この心筋ミトコンドリアに異変をもたらす最大因子こそがセシウム内部被曝なのだ。

心筋ミトコンドリアがセシウムに恐怖したかのように凝集し数を増し肥大した様は見る者を戦慄させるに十分である。ミトコンドリアは必死に生き延びようとしてこのような様相を呈していたのだ。その先には耐えられない程の損傷により正常なミトコンドリア数が30%を切るミトコンドリア・カタストロフィーが待ち受けておりATPの供給停止による心筋運動の消失すなわち死が待ち受けている事は想像に難くない。

心筋、脳、肝臓、甲状腺、腎臓、脾臓、骨格筋、小腸と、どこもミトコンドリア数が多い臓器にセシウム137の濃縮が強く見られる。つまりこれらの臓器の細胞内ミトコンドリアがすべて心筋ミトコンドリアと同じような様相を呈し、挙げ句の果てに機能が廃絶しミトコンドリアは絶命するということなのである。

心筋の断裂や肝細胞壊死は言うに止まらず、この例でいけば脳細胞が壊死し、甲状腺が機能を停止し、腎臓での尿生成に支障が生じ、脾臓での免疫機能が廃絶し、骨格筋が動かなくなり、小腸絨毛の栄養吸収やパイエル板の免疫機能が破綻するのである。ミトコンドリア病というだけでなく全身病と呼べるまるで死に神に取り憑かれた様な未来がセシウム内部被曝には待っているのだ。

講演最後の質疑応答における医師からの報告では静岡県東部ですら高血圧患者の増加が顕著であるとのことである。心筋ミトコンドリアには心房性ナトリウム利尿ペプチドというホルモンを産生する働きがあるが、このホルモンは腎臓に働きかけ水、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リンなどを排泄し血圧を低下させる役目がある。

もしも心筋ミトコンドリアがセシウムにより被曝しこの心房性ナトリウム利尿ペプチドホルモンが産生できなくなれば血圧が高くなる事は容易に予想できる。東北、北関東、関東だけでなく私の住む静岡県すらすでにセシウム心筋アタックの影響が現れているとみて間違いない。

取り急ぎザッと俯瞰して記事としてみたが、救いがないのも何なので最後にセシウムを排泄する効果が高い薬剤がすでに見つかっていることを付記しておく。ゴメリ医科大学では1992年から1999年までのあいだ多数の腸吸収剤による体内除染に関する実験を行った。

その結果、放射性セシウムの体外排泄を促進する最も有効な吸収剤は変性粘土と多糖体のデキストリンから成る吸収剤であった。ペクトパルと呼ばれる薬剤を大量の放射性セシウムを含むエサに常に混ぜてシロネズミの消化器官に導入したが、シロネズミの生体は完全にセシウムから守られた。放射性核種を排泄するのに最も有望なものは粘土・ペクチン化合物との記載もある。

私は311勃発の前から多糖体、粘性物質、糖タンパク、糖鎖、ムコ多糖類、ネバネバ、粘液と呼ばれる物質の健康増進への寄与を研究してきたが、ここにきて、確かなエビデンスと共にさらなる確信に至ったと報告しておきます。

多糖体の摂取こそが内部被曝への未病治アプローチの最短コースでありましょう。植物がみずからを守るために細胞壁内部へと分泌する粘液が私たち人間をも放射能からガードしてくれるのです。原始バクテリアから受け継がれし粘性物質という叡智。

ポスト311にあって多糖体は台風の目となるでしょう。本ブログにいち早く到達した皆様、知人縁者に多糖体の効能のPRを宜しくです。

2013.07.19 | | コメント(29) | トラックバック(0) | 内部被曝

不戦医学

ドイツのルドルフ・フィルフョウ(医学者、政治家1821~1902)は1858年に「細胞病理学説」を発表し、「すべての細胞は細胞から生じる」としたが、果たしてアポトーシスされた細胞がどうやって分裂して新たな細胞に生まれ変わるのか?という今日的な疑問にはこの理論では解答は得られない。1800年代というと少なくとも今から150余年前の学説であるから、この学説で解答を得ようとするのがとうてい無理な話ではある(笑)

古くさい、いや、古すぎる学説をいまだに金科玉条の如く教える医学教育とはなんとアナクロで破廉恥だろうか。フィルフョウは他にも「ガン細胞無限増殖論」「癌の刺激説」などを提言したがどれもこれも実に的外れである。

人体60兆個の細胞は実にシステマティックに統合されている。その中でもしもおかしな動きをする細胞が出現すれば直ちに白血球の精査を受けてしかるべき処置、もしもその細胞に使い物にならない程の損傷があればミトコンドリアが主体となりアポトーシスが誘導されて新しい細胞にリモデリングされるし、癌化まで進んだ細胞もアポトーシスされるし、ガン細胞はNK細胞に小刻みにされてマクロファージに貪食されて新たな赤血球または白血球もしくは幹細胞が血流にのりそこの開いたスペースに誘導されて新生細胞が生じる仕組みになっている。

であるからこそガン細胞が無限になど増殖するわけがないのである。無限に増殖するのは統合性を失った60兆個の連結を離れた試験管やシャーレの中での話しである。生きた生命体とはまったく異なる環境で発生したシャーレや顕微鏡下の話しと生きた生身の肉体の生理を一緒くたにするとはなんと愚かなミスであろうか。

「癌の刺激説」の追試実験はわが国の東京大学にて行われ、病理学者・山極勝三郎(1863~1930)と市川厚一が共同でウサギの耳にコールタールを反復して塗り、皮膚ガンを発生させた。これは、皮膚の抗酸化能力を越える侵襲刺激を皮膚に与えると酸化ストレスにより皮膚の細胞核DNAやミトコンドリアDNAが傷ついてDNAがおかしくなってガン化した、と考えそうであるがそうではなく酸化ストレス状態が続いた結果、ミトコンドリアが傷害されてミトコンドリアがATPを生み出せなくなったので、細胞質の解糖系が亢進してガンが発生したと考える方が正しそうである。

この「癌の刺激説」は巷ではいわゆる「発がん物質起因説」として広く人口に膾炙している。かいつまんでこれを説明すると、ガンは発がん物質の蓄積によりDNAが傷つけられて発生するという説であり、発がんプロセスの第1段階をイニシエーションと呼び、ここで発がんを誘発する物質をイニシエーターと呼び、第2段階がプロモーションという段階でここでの発がん誘発物質をプロモーターと呼び、第3段階がプログレッションであり、この第3段階にいたり細胞核DNAの異常が累積して無限に増殖を始めるとする仮説である。

「発がん物質起因説」の中核機序は、発がん物質の蓄積刺激により活性酸素が発生しDNAが傷ついてガンが発生するという考えであり、フィルフョウの「癌の刺激説」を補強し「ガン細胞無限増殖論」を追従する説と見なせるが、ここにはミトコンドリアの視点が欠落している。

さらに類似する仮説が「遺伝子説」であり、アメリカの生物学者・ロバート・ワインバーグらが提唱した説であり、遺伝子にはガン増殖遺伝子とガン抑制遺伝子というアクセルとブレーキの役目をもつ遺伝子があり、発がん因子によりガン抑制遺伝子がオフになりガン増殖遺伝子がオンになるとガン化が促進されるという極めて機械的でデジタルな、なんとも幼稚な学説と思えるシロモノだ。

これも遺伝子の異常によりガンが無限に増殖するという視点においてはフィルフョウの「ガン細胞無限増殖論」を補強する説ともとれるが、ここにもATP産生という生化学反応の全体を見る視点、特に「代謝」を通した視点がまったく抜け落ちている。

他には「テロメア仮説」があるが、これは遺伝子の末端には細胞の分裂回数を決定しているテロメアなるものが存在し、細胞の分裂できる回数はこのテロメアにより決定されていて、ガン細胞はテロメアの機能が破綻してしまっており、それゆえにいつまでも無限に分裂してしまう、というこれまた非常に幼稚なまるで細胞核DNAを機械のスイッチのように見なす極めて悪質なフィルフョウの「ガン細胞無限増殖論」の二番煎じである。

ドイツ人生化学者・オットー・ワールブルグ博士(1883~1970)はガン細胞内においては解糖系が異常に亢進してATPを産生していることを発見する。のちに「ワールブルグ効果」と呼ばれる現象である。つまりガン細胞内においてはミトコンドリアが機能停止し廃絶しているので通常は95%のATPを産生できていたミトコンドリアからのATP供給が途絶している。

するとそれを補うために細胞質での通常は5%のATP産生能を強化し拡充してミトコンドリアが産生していた95%のATP産生をバックアップしようと解糖系を猛烈に亢進し始める。これがガン細胞内における解糖系の亢進、「ワールブルグ効果」である。

ガン細胞とはDNAがイカレタ異常細胞ではなく、治す方法がない死病でもなく、ガンをテロリストの如く思わせ対ガン戦争などと騒ぎ立てるような異常事態でもなく、ただ細胞が細胞質においてエネルギーであるATPを生み出そうとする細胞のひとつのプロセスなのであり、ひとつの健気な命の躍動なのである。

歯科口腔科医の西原克成博士は我が国においていち早くこの「ワールブルグ効果」に注目し、ガンの真相を解読した天才的な医学者であると私は認識している。彼の著書から私は多くのことを学んだ。

それから20年近くが経過した。鍼灸師となり臨床経験を積み私はガン細胞の真相を深く理解できるまでになった。ガンは悪者でも、異常細胞でも、ありませんし、病気ですらありません。それは単なる細胞のいちプロセスであり、命をつむごうとする健気な細胞の姿なのです。

それを死病であるとか、破滅的な疾患であると思わせることは命の理を無視した野蛮な近代思想というべきなのです。

映画「もののけ姫」に森を守るシシ神というキャラが登場します。シシ神は森の命を育む聖なる存在ですが、ひとたびその頭部を失うと死に神と化しすべての生命体の命を飲み込み肥大していきます。まさにこのシシ神の二面性こそが細胞生理の真相であったのです。

ミトコンドリアこそが聖なる存在であり、ミトコンドリアという頭部を失ったコントロールが利かないシシ神がガン細胞なのです。導き方ひとつで私たちは光の世界で生きる道も闇の世界で生きる道も選択できるのです。その選択は常に自分自身が行っているのです。

癌に関する諸説と実地の臨床経験を通じて私が到達した感慨をここに記します。
「癌という闇を突き抜けた先に生命の真理が輝いていました。ガンは一見すると悪者に見えますが、その暗いゲートを越えた瞬間に人は彼の優しさにひれ伏し尽きぬ涙を流すのです。命の選択に間違いはありません。いつも命はみずからの行く道をすすんでいるのです。それがやがて破滅をもたらすと分かっていてもATPを産生するという究極の目的のために細胞は生きようとします。細胞の流れを決定するのはひとえに自分自身なのです。ミトコンドリアという光を見失わない限りあなたは正しい養生の道へと導かれるでしょう。ポスト311の世にこそ光あれ!」

2013.07.08 | | コメント(55) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

また不正投稿ではじかれたから、ほぼ原文のまま記事にしました(笑)

鈴森さんご紹介の清水隆文氏のガン細胞についての考察は、いやはやここ20余年の自分の知見洞察に花丸をもらうかの如きリンクが多々あり昨日はずっと身体内部がハイテンションでした(笑)

DNA原理主義がはびこって久しくて、DNAを基点にしか生理現象を語らないバカばっかの世の中になって、本当にバカばっかになっちゃったと内心嘆いていたんで、清水さんの考察は実に瑞々しく正鵠を射ていて感動します。

DNAはデータバンクなんだから現象に一歩遅れてデータが刻まれていくのです。その結果論というか記憶の残滓であるDNAデータを抽出しては、新しい何かが発見されたとホザクのが今の医学界の風潮。なんにも生理現象の根本を理解していない。

生理現象の主役は生体膜であり、膜間の情報伝達や物質の出入りこそが生命現象のメッカなのにね。

それから私は以前に「生命現象とは内外環境への適応なのでありその適応現象には善悪も邪正も存在しない。あるのは命の理だけである」を「適応命理」と造語した。であるから、癌もまた命の重要ないちプロセスとずっと前に看破してる。僭越ながら清水さんもまったくこの見解では一致した。

食医と呼べる玄米正食の指導者・故・大森英桜氏はガン患者の身体からはカルシウムが抜けていくから、ゴマ塩を必ず摂らせると仰っていた。その根拠が京都大学のカドヘリン研究の発見で、カドヘリンという細胞同士を癒着させているタンパク質が変性する事がガン化の徴候であるそうで、こちら

6、カルシウムイオンでかわる細胞の接着

に貴重な写真があります。

つまりガン細胞にカルシウムを供給するので全身の細胞を接合しているカドヘリンまで変性しそのカルシウムが提供されているということなのですな。

さらにガン細胞ではオートファジーが活性化していると!つまりガン細胞内のミトコンドリアは機能停止しているのでガン細胞内ではATPが産生されない。通常はATP依存型のユビキチン・プロテアソーム系という細胞質浄化機構を使い細胞質に溜まったゴミである変性タンパク質はアミノ酸に変換され浄化再生されているが、ATPがないガン細胞ではこのユビキチン・プロテアソームが使えない。

そのバックアップ機構としてATPに依存しないで動かせるマクロオートファジーが活性化する。これで飢餓時にオートファジーが活性化する仕組みもよりクリアに理解できてきた。飢餓時は栄養素の提供がないので酸素と栄養素を使ってATPを生み出すミトコンドリアは少々お休みする。するとATPを使わないオートファジーを起動して細胞質はクリーニングされる。

ユビキチン・プロテアソーム系のバックアップがオートファジーであると認識できてくる。人体には常に二重三重にバックアップシステムが用意されているし、正負のフィードバック機構を駆使し動的恒常性が営まれている。まことに精妙と言える。

ガン細胞もまたミトコンドリアの機能停止を補うバックアップ細胞なのであり、数を増やしてまでATPを生み出そうとするがゆえに分裂増殖する。DNAがぶっ壊れたいかれたテロリスト細胞じゃあ断じてない。細胞の慈悲心の顕現こそがガン細胞。それをことごとく惨殺するのだからジェノサイド医学の罪は計り知れない。

でもブラちゃんの言うとおり、洗脳の度合いがハンパないのが一般ピープル。ガンの真相と言ってもほとんどの者はまず理解できないかもね。

2013.07.06 | | コメント(9) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

フラクタルな宇宙

「大にして転定(てんち)、小にして男女(ひと)は同一の原理にもとづく」安藤昌益

放射線性ミアズム、重金属性ミアズム、化学物質性ミアズム。ミアズムとはホメオパシー療法の創始者であるサミュエル・ハーネマンの提示した概念であり「微量な影響が蓄積することで細胞の方向性が決定される」と意訳できようか。内部被曝に関連する用語で言えばペトカウ効果と呼べるだろう。

微量であれば問題ないという線形性の古典物理学が当てはまらない世界があるのであり、それこそが病気の遠因、真因になるとハーネマンは見て取ったのだ。先見の明があったと言えよう。

産業毒や社会毒と呼べる資本主義文明の経済活動に伴い吐き出される有毒物質は日増しに量を増し濃度を上げて地球環境と身体環境を汚染し続けている。今現在の喫緊の課題は福島第一原発が放つ人工核分裂生成物からいかに身を守るかという一事であるが、今までも散々、様々な猛毒に私たちは曝されていた。

食品添加物は日常的に口にするし、洗剤などの界面活性剤も下手をすれば摂取するし、大気中には工場煤煙やダイオキシンや排気ガスやクリプトン85やらがミックスされていて、肺は一回スーッと空気を吸い込むとその中には20万〜200万個もの物質が混入していると言うのだから春先になればこれら産業毒とあいまって花粉症を発症しないわけがないのである。

花粉だけでは花粉症にはならない。花粉という蛋白質が他の毒素とミックスされると人体の免疫のカナメである白血球はこれを貪食処理できないので、ズルズルと鼻水になり排泄しクシャミとなって吐き出そうとするのである。もしもすんなり白血球が消化してしまえばアレルギー反応はでないのである。

消化できないから何らかの症状を発症しているのだ。もしもそれを強引に抑えたら毒素は内部に蓄積しやがて別の疾患になって発現する。出るという事は喜ぶべき現象なのである。

人体を構成する化学成分で一番多いのは水であるがこれに次ぐのが蛋白質である。蛋白質はDNAの命令によってリボゾームや小胞体やゴルジ体やミトコンドリアなどを経て合成されているが、常にうまく合成されてばかりはいない。アミノ酸が幾重にも連なりペプチド結合して鎖状になると立体構造に折り畳まれて完成する。

この蛋白質の折りたたみがうまくいかないのがフォールディング病などと呼ばれる疾患でありミトコンドリア病の一形態として取りざたされている。アミノ酸が蛋白質になり役目を終えるとまたタンパク質がアミノ酸になり再利用されるという一連の流れにはヒートショックプロテインやユビキチン・プロテアソームやオートファジーなどが関与している。

ヒートショックプロテインは鍼灸指圧によって分泌されるタンパク質であり体内のタンパク質の円滑な流れを介添えする極めて重要な物質であり、このヒートショックプロテインを分泌できる事が鍼灸指圧の最大の長所と呼べる効能なのである。

ユビキチン・プロテアソームはタンパク質の選択的処理・浄化を行う機構の事でありユビキチン化という特定のタンパク質に標識を付ける作業をし、このラベルを打ったタンパク質をプロテアソームという分解酵素に誘導しアミノ酸に変換する作業を言う。

このユビキチン・プロテアソーム化はミトコンドリアが産生するATPの力を借りて行う。オートファジーも細胞内タンパク質を浄化するシステムであり、これはATPを介さない処理も可能である。オートファジーは飢餓空腹時に活性化するので、通常は細胞内タンパク質浄化はユビキチン・プロテアソームで行うと思われる。

内部被曝によって最も損傷が激しい部位がミトコンドリアである。ミトコンドリアが壊滅してATPが産生できないとユビキチン・プロテアソームが滞る。細胞質内に変性したタンパク質が充満すればこれは鍼灸師の指には凝りとして感じられるだろう。

脳神経細胞内に変性タンパク質が充満するとパーキンソン症候群やアルツハイマーなどの認知症が発症する事が分かっている。早めの鍼灸指圧によりヒートショックプロテインを動員し、ミトコンドリアを回復させATP産生を取り戻し、ユビキチン・プロテアソームを動かさなければならない。そんな養生こそがポスト311には求められるのである。

地球環境という天地が汚染されれば人の体内も汚れるのである。安藤昌益は江戸期に今の時代を予見していた。

2013.07.04 | | コメント(9) | トラックバック(0) | 内部被曝

陽はまた昇る

「この間の海浜松原にて、須磨明石などの松原より大いに勝り、白砂に浮根の松の大樹数万本、筆に尽しがたき風景なり。海内広き事にて、辺鄙の地にかかる勝景ありても、誰知る人もなく、世にうずもれてある事なり」

江戸中期の地理学者であった古川古松軒が「西遊雑記」にてのこの発言はポスト311にあって一層の感慨を私にもたらす。江戸期には勿論のこと原発などなく浜辺に行けばみなこのような絶景が広がっていたのである。なんでもないそのへんの海辺に立てばそこには松の大樹が数万本も生えており、白砂が敷かれた浜辺とどこまでも清らかな海と潮騒の香りとささやきに身を浸せば、もうそこは仙境でありパラダイス以外の何物でもなかったのだ。

江戸期に来日した異邦人たちは口々に言った。この国は東のエデンである、と。それがやがてヤパン・インプレッションの波となり欧州を席巻し欧州各国の民主化を先導したのである。伝説でも何でもない。日本はかつて本当に黄金郷、エルドラドだったのだ。

妻の実家から数分の浜辺もまた白砂青松の景である。松の大樹が数万本はもう生えていないが、立派な松がそびえた海浜が広がっている。いつだったかまだフクイチがはじける前、上の子を妻が身ごもっている頃か二人で浜辺をぶらぶらと散歩した記憶がある。夕暮れ時の浜はオレンジの光に包まれ太平洋のうねりが美しい調べを聞かせてくれて、4億年前のデボン紀の記憶が蘇るような錯覚に陥った経験がある。妻はこの浜辺に抱かれて少女時代を過ごした。

この美しい浜辺から西方を仰いだ岬は御前崎。その向こうにはもちろんのこと原発が設置されてしまっていた。私が小学校1年生の時に浜岡原発の1号炉が稼働を開始した。それからは風下80キロ圏には死の灰がずっと降り注いだのだ。原発は通常運転ですら普通に放射能を漏洩する。あの100メートルにもなる高い煙突からは放射性希ガスであるキセノンやヨウ素やアルゴンやクリプトンが稼働する限りは吐き出されてくるのである。

また核燃料を包むジルカロイの被覆は原子炉内に発生する中性子をなるべく有効に利用して核分裂を行わせるために極限の薄さまで抑えてある。そのために被覆管にピンホールや破損が生じるのは日常的な事であり、放射能が冷却水中に漏れ出し、温排水となり太平洋を汚染するのは自明なのだ。「西遊雑記」で讃えられた白砂青松は1966年に茨城県は東海村で日本初の商業用原子炉が稼働してからすべて消え去った。日本の沿岸の浜辺や海は54基の原発ですべて汚染されてしまった。

私には悲しい思い出がある。それが恐らくは放射能のせいではなかったか?と想起されたのは311が少し経った後であった。米の核物理学者であるスターングラス博士のインタビュー記事に触れて震えるような衝撃を覚えたのだ。そうだったのか?あの忌まわしき原発からは通常運転で猛毒である人工核分裂生成物が放出され続けていたのか!ならば至近距離で少女時代を過ごし人生の前半を過ごした者には当然のこと放射能の濃縮があるのだし、いや風下40キロで少年時代を過ごした私の身にすら放射能は生体濃縮していたのだ。そんな事など何も知らずに過ごした子供時代。私は昆虫少年であった。

夏になると自分の胴体くらいあるバケツをタモに掛けて毎日のように川に向かった。土手が文字通りまだ土で出来ていた川にはウナギもいたし、今やレッドデータに属すタナゴもまだいっぱいいた。ザリガニは夏の頃に土手と川が接する部分に巣穴を造り子を身ごもる。卵をいっぱい抱えたお腹のメスのザリガニをつかまえるのはしのびなくいつの日からか子供は自然にキャッチ&リリースを覚えていった。狩猟本能に突き動かされていた少年の心にある種の自然への畏敬が目覚めていくのである。

それは誰に教わった事でもないのだ。捕ったフナやナマズをタライに入れて水道水を入れておくと一晩でぜんぶ死滅する。塩素消毒された水道水は自然の川で生きていたサカナたちにとっては高レベルの放射能汚染水に浸されるのと同じなのだ。何度もそんな愚かな殺戮を繰り返した少年は、やがて気づくのである。自然に生きている者は自然に置いてやらなければいけないと。そんな事を自覚した時には少年はすでに思春期を迎えタモはやがてペンやバスケットボールへと変わった。

虫取りと魚取りに明け暮れた少年時代。私の宝物である。あの幸せな日々にすら見えざる放射能の影がつきまとっていたのだろうか。少年は中学生になると花粉症というアレルギー疾患に悩まされるようになる。なぜ花粉症になる者とならぬ者がいるのか?今となるとよく解るのだ。実は花粉症とは花粉単独が抗原となる疾患ではないのだ。花粉と他の原因物質がミックスされて初めて発症する疾患である。

花粉と排気ガス、花粉と工場煤煙、花粉と農薬、花粉と化学物質、花粉と食品添加物、花粉と放射能。毒物に囲まれた現代社会においてはアレルギーを発症しない方が不思議なくらいである。アレルギーを発症しない者はより重篤な生体濃縮により別の疾患を発症する可能性が高い。たとえば癌である。であるからアレルギーにより排毒がすすむ事はむしろ喜ぶべき現象なのだろうか。花粉症など辛いだけである。

いくつもの多重要因が重なり複合毒素のチャンポンにより現代人は少なからぬ疾病を抱えている。それは文明の進歩につきまとう必然なのだろうか。いや進歩とはこのようなものを言うのではない。進歩したのなら環境汚染は無くなっていてしかるべきなのだ。そうではなく毒素が充満していくのだからこれは文明の後退に違いないのだ。このまま文明が後退し続けていけば最早、地球は生命を育む環境ではなくなる。

その徴候はすでに先進国の出生率の激減と死亡率の急激な上昇に見て取れる。すでに人類はレッドデータブックに記載されている生き物なのだよ。人口削減を目論む一部の資本家が生みだした膨大な毒素の中でも生き延びる知恵を身につける。よほどの知恵とスキルが要求される時代を私たちは生きていかねばならない。

体内に入った有毒物質はすべて活性酸素を生み、体細胞を酸化ストレス状態へと導き、老化を促進し病気を招来する。酸化とは電子が奪われた状態を意味する。電子大量喪失時代には電子を供給する養生法がふさわしい。鍼灸指圧は電子供与治療であるし、抗酸化物質を豊富に含む食養生もまた電子供与であるし、電子供与治療器で直接に電子を大量に供給する方法もまたポスト311にあっては貴方の養生の良き味方となるであろう。失われた物は計り知れないが、補う方法はあるのだ。

いつの日か、また、汚染されていない浜辺から昇る朝日を拝んでみたい。

2013.07.01 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 内部被曝

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