凝り問答(命の真相へ)

50億本の毛細血管の中を水の4倍もねばっこい血液が左心室を出発するとわずか11秒間で四肢末端まで到達し、11秒間で心臓へ帰ってくるという説がある。つまり22秒間で血液は全身を回っているということ。そのための力学的な圧力は心臓に18万ポンド必要とされる。ところが左心室が血液を搏出する力はわずか1ポンドしかない。では、どのような作用機序が働けば超ハイスピードな血液循環が可能なのか?

故・甲田光雄博士は、全身の60兆個の細胞がそれぞれ血液を「おいでおいで」して求めるから、と解読した。

そしてそのような全身の個々の細胞が原動力になる生化学反応をもって、「生体民主主義」、と表現した。

僭越ながら、私はさらにここに、101兆個の人体常在菌と12京個のミトコンドリアを加えたいと思います。

この、60兆個の細胞と101兆個の人体常在菌と12京個のミトコンドリアのそれぞれが共に血液を呼ぶから、このようなとんでもないスピードで血液が全身を回ることができるのではないのか。

「人体微細宇宙連環ダイナミクス」とでも呼べる超絶技巧の動的平衡能を有するのが人体という小宇宙のような気がします。

実際は1分間で回るとも聞きますが、いずれにしろ、かなりのハイスピードで血液は渦を巻きながら全身の細胞へと酸素や栄養素を運び、二酸化炭素や老廃物を排出する手助けをしています。

血の流れを良くすれば健康になる、という通説は良く聞きます。しかし、ではどうすれば血の流れが良くなるのかは上記の要件を鑑みるとそれほど単純とも思えません。

ひとつには、血管がスムースに拡張し収縮することで血液が押し流される点に着目すれば、血管壁の中壁である筋肉層の柔軟さ、は大切な要素と言えます。つまり血管が柔軟であること。

また、全身の筋肉の収縮拡張も実は血行の補助として、いな、血液を流す主動源として働いているとの説もあります。

心臓外科の世界的権威でありながら晩年はメスを捨て、触手療法という独自の手技によって人々の救済にあたった故・福増廣幸先生は、「心臓の力だけで血液は動いていない、全身の筋肉が連動することで血液は全身を回っている、だから慢性筋肉疲労を除去すれば病気は治療でき予防できる」と長年の心臓手術を垣間見た上でさらに独自の治療術の錬磨を通した上でそう看破しました。生身の人体に触れることで命の真理に到達した卓見の治療家の夭逝は心から悔やまれます。

福増先生の手技はその数少ない手記から判断するに、いわゆる気功的な指圧ではなかったかと思われます。

ある一定のリズムや反復刺激によって凝りを顕在化し、もう一度、正常の流れを取り戻すような手技です。

凝りは実は自分で動く力を秘めています。押してもらうのを待っているのです。ヨガにおいてはそのような自動治癒運動を「ラティハン」とも表現するそうです。

アメーバの細胞膜のように、アミノ酸に反応すればエンドサイトーシス機能が働きその物質を細胞膜でつかみ体内に取りこむように、人間の皮膚も押すという圧力刺激を栄養源にするかの如く取りこみ、みずからの凝りをほぐす力に変えているような気も致します。

だから指圧とは細胞膜である皮膚の栄養とも言えますし、自動治癒能を発動するアクセス情報と言えます。

ただの指圧にもかくも深い意味を見いだせます。

NOやHSPの分泌促進という分子生物学的な説明だけではなく、このような実践的かつ指頭感覚に根ざした治効機序解明も自分は好きです。

凝りにも顔がございます。陽気な凝りは働きかけると笑顔で応え、いっぱいお喋りをしてくれます。凝りのドアをノックするとそれはそれは賑やかな子供がたくさんいてキャッキャッと飛び回るような家屋の雰囲気が出現する凝りもあります。このような凝りに出会うとこちらも生気が充実します。

癌の凝りは静かです。悲しみや苦しみ、人に言えないつらさを抱えて生きてきたことをソッと教えてくれます。でもあまり語りたがりません。凝りのドアを叩いても人の気配はまるで無く、室内に蜘蛛の巣が張った廃家のような寂しさが癌の凝りからは伝わるのです。そんな凝りに出会うと、こちらも悲しくなり生気が少し無くなります。

多くの凝りを触った真相から観えてくるのは、凝りには人生が、その生き様が反映されているという真理です。

だから、堅い凝りは思想の固さをも表します。すぐにほぐれる凝りは柔軟な思想へと到達しやすいのかもしれません。

たかが凝りされど凝り。

上皮系医学である東洋医学の真価はまだまだ伝わっていません。

啓蒙の義務を痛感する昨今です。

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2012.04.30 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

環 

原始生命体はバクテリアであったわけで、今も我々はバクテリアと共存している。

身体の表面を覆う皮膚には1兆個の皮膚常在菌。腸管の表面には300余種、100兆個の腸内常在菌が棲息している。

この数だけみれば実際には細胞数60兆個よりも多いのです。

ミトコンドリアの数はさらに上をいく12京個。これと常在菌の数を合わせると細胞に主体を置くことすらなにか怪しくなってくる。

私という存在の主体はどこにあるのか?細胞なのか菌なのかミトコンドリアなのか。

このような微細な生き物たちの相互連環によって成立しているのが人体なのだろうか。

まさに命の曼荼羅である。

さて、随分ともっともらしく、生きて腸内へ届くを謳う菌商品がやかましく喧伝されています。

外来菌はキホン胃酸で殺菌されるし、生きて腸内に届いたとしても定住菌である常在菌がすでにフローラという一面のカラフルな常在菌花畑を形成し腸管上皮を埋め尽くしている。

つまり、生きて届くことの意味が確定できるのか大いに疑問を感じる商品が、たくみなイメージ戦略で宣伝されている。

実はこのような外来菌という飲食や呼吸を通じて侵入する細菌類は身体にとっては異物でしかない。まして、人工的に培養されたある種の菌が有益な作用などもたらすのであろうか。

もし外来菌である通過菌がマクロファージの活性化に一役かっているのなら、それはその菌を外敵とみなしているからであろう。

昨今の発酵食品ブームはおそらくは放射性物質を排泄し、免疫を上げようとする本能的な反応から自然発生的に起こったトレンドかと思われる。

それ自体はなんら問題はない。食に関心がシフトすることは養生の基本を理解する機会になるからいい。

ただ、このブームにのって単純な、菌を食べるとその菌が腸内で増える、というウソかホントか怪しい理論が流布されるのは如何なものかと感じる。

商品とはあくまで利潤を追求したシロモノである。安易にひっかかっては常在菌に失礼ですし、腸内フローラは外来菌によって攪乱されてしまうかもしれません。

自然の食べ物を頂いて天寿を全うした棡原村の食は大いに参考になります。

その食の秘密こそムチンという消化液と同質の成分を含む里芋の常食であったのです。

このムチンは胃酸でも消化されずに小腸に到達します。それゆえに、腸内に棲息する常在菌の乳酸菌にとってはまたとない栄養源になると推測できます。

この棡原村の長寿者の腸内細菌叢は乳酸菌優勢、ウエルシュ菌劣勢という青年までの腸内細菌バランスを維持できていました。それは歳を取るごとに減る腸液の分泌を毎日のように摂取するムチンが代わりとなり補ってきたからでしょう。腸内常在菌にとって腸液自体が栄養源です。この腸液が潤沢に分泌されていればいつまでも腸内乳酸菌が元気でいられるのです。

日々の食から腸内常在性の乳酸菌の栄養源になる粘性物質を摂取する、ことこそが、腸内の健康を保つ秘訣と私は睨んでいます。

たとえば、干しぶどう、マイタケやナメコの味噌汁、きくらげ入り卵とじスープ、里芋の煮物、オクラのおひたし、長芋を短冊に切って海苔をまぶした一品。

こんなレシピが腸内細菌の活性化になると思い、日々頂いています。

実践が伴わなければ説得力はありません。

ということで、腸内細菌というカテゴリーも設けることにしました。

あっ、温かいスープは腸内細菌にとって何よりの御馳走かもしれません。

腸を冷やさない。これもバクテリアと共生するコツです。

太古の生命体と共存する人間。

生命40億年の歴史とリンクする養生法。

汝の常在菌を愛せよ。

通過菌はホドホドに愛せよかな(笑)

2012.04.30 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 腸内細菌

インディーズ系?

レンゲ草に彩られていた田んぼに水が張られ、畦にはシロツメクサの可憐な花が咲く時期になりました。季節は刻々と移ろいます。野鳥が朝はやくから賑やかに鳴いています。静かな朝を今日も迎えることができる。ありがたいことです。

この美しい地球にも悠久の歴史が刻まれています。28億年前に誕生した藍色細菌・シアノバクテリアが酸素発生型光合成細菌のオリジンです。このシアノバクテリアの大量繁殖によって海水中の酸素濃度は著しく増大します。この酸素は海水中に溶けていた鉄イオンと反応し、酸化鉄を作ります。これが海底に沈殿し、長い年月をかけて赤鉄鉱床を形成します。世界最大のオーストラリアの鉄鉱山もこのプロセスを経てできたものです。人類が鉄という金属を使えるようになったのもシアノバクテリアの作り出す酸素のおかげなのかもしれません。

さてこの光合成という炭酸同化作用のできる独立栄養系の生き物がつくる澱粉・炭水化物を動物は食べることで生かされています。人間も従属栄養です。このみずから栄養を作り出せる同化と、同化したものを頂いて身体で分解して合成する異化作用をする人間。同化できる独立系と異化作用をする従属系も俯瞰すれば相補的に地球環境を維持していると見なせます。これも一種の「共生」なのかもしれません。

体壁筋肉神経系をもたない「植わった物」である植物たちは、「動く物」に食べてもらうことで、その命が動物に転写されて、動物体内で生き、共に動くことを味わっているのかもしれません。

お釈迦様は、「我々の前世は稲である」、と仰ったそうです。まさに、食べたものが血となり肉となり精神となり心となるのです。

昨日は、麻婆茄子をたべたから、今日のオレの前世は麻婆茄子だな(笑)霊媒師に頼まなくても前世くらいわかる時代になりました(笑)

話しイキナリ飛んで、南洋のニューギニアの方々はなかなかガッシリとした筋骨隆々とした体格をしています。ところがパプア族の皆さんは魚や獣肉をほとんど食べず、普通は食事の96.4%がサツマイモです。彼らは平均して毎日約2グラムの窒素(タンパク質にして10から15グラム)を摂取しているに過ぎないのですが、糞便と尿から排泄される窒素の総量は、この摂取量の約2倍近くになるのです。アレ、おかしいな。帳尻があいません。とすると排泄される半分の窒素は身体のどこかで合成されていなければなりません。

実は食物と一緒に飲み込まれる空気中の窒素が、腸内細菌によってタンパク質に合成されこれが体内で利用されているとの説があります。1970年、オーストラリアのバーガーセンとヒスプレイは、サツマイモを常食としているパプア族の糞便を調べ、窒素ガスからタンパク質を合成(空中窒素固定)する細菌として、クレブシュラ、エンテロバクターなどを分離しました。このような細菌はブタやモルモットからも分離されていて酸素環境を好む好気性細菌です。この窒素固定菌によって作られた菌体タンパク質は腸内で消化吸収されていると推測されます。

ってことは、空気から腸内細菌はタンパク質を作りだしている、となります。なんか人体には燃料いらずの永久機関めいた部分もありますね。物を食べないでもある程度は生きていられるのは腸内細菌の同化作用のおかげと言えるのでしょうか。いやはや腸内細菌サマサマですな。

タンパク質の問題ではオートファジー機能も忘れてはなりません。摂取するタンパク質の約3倍量ものタンパク質が、リサイクルされ常に再生産されています。青汁だけで20年近くピンピンしてる人がいるそうですが、これも空中窒素固定とオートファジー機能活性化のおかげでしょうね。つまり窒素固定菌の作る菌体タンパク質とリサイクルしたタンパク質でそれなりにヤリクリしていけているのでしょう。決して栄養学だけを盲信していてはこういう現象の分析はできません。

進化の歴史においては飢餓期を何度も通過しているでしょうから、否応なく動物にもこのような同化システムが備わったのかもしれません。意外に飢餓には強くできているし、空腹の方が健康になるのかもしれません。

だからと言って、一食主義も青汁のみの生活もちょいと御免こうむりたいですな。

美味しいものはいっぱい食べたいものです。

では、ごま塩を丁寧に作って、朝餉のお伴に致します。

2012.04.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ほとけ

生命が発生したのは30〜40億年前くらい。

原始生命体は初期の地球環境に適応しながら過酷な生活圏で必死に生き延びて現在の生命体を形成するに至った。

原始的なバクテリアは酸素のない地球世界でスタートする。のちに光合成細菌が作り出す酸素によって地球上の大気は現在の酸素濃度までにいたるが、この過程で酸素が嫌いな嫌気性バクテリアの大半は死滅する。それでもなお生き残った嫌気性バクテリアは必死にあらゆる手を使いそこら中のものを食べて凌ぎ生き残る。ある日、運良く泥の堆積した地中で好気性バクテリアを口にしてしまう。そして運良くこの好気性バクテリアは嫌気性バクテリアの体内で生命を保つことに成功する。そしてみずからのDNAの大半を宿主に明け渡し宿主が嫌いな酸素を使ってATPというエネルギーを供給する恩返し的仕事を担う役目を引き受けてくれることになる。嫌気性生命と好気性生命の融合の瞬間です。体内に好気性バクテリアが棲まう生命体のプロトタイプの誕生です。これがミトコンドリア依存型生命体の起源であり、我々の祖先なのです。

もともと酸素ってのは苦手なものだった。だけど酸素が現在の大気濃度まで高まった時に生き延びるためには、酸素をエネルギー源とする生命体と融合するしかなかった。この「共生」というアイデアは宇宙の仏性の顕現だったのかもしれない。

高濃度の酸素が人体の生理にとっても良くないのは、二酸化炭素や一酸化窒素が情報伝達機能に寄与しているから。だから酸素を大量に吸い込むと痙攣が起こる。これは情報伝達を担う物質が供給されない結果出現した現象。吸い込む大気にもある程度は不純物が必要なのであろう。

さてこの一酸化窒素・NOは指圧という圧ストレスによって血管壁と表皮から半分ずつ分泌されます。この一酸化窒素という活性酸素類縁物質は通常は、血管を拡張する作用によって血圧調整をおこない、自然免疫で活躍する白血球の一種であるマクロファージの活性化に一役かっている物質です。つまり適正な一酸化窒素は人体にとってなくてはならない物質なのです。

だから指圧という行為によってNO分泌が促進されるのだから、指圧が身体にいいわけが納得できると思います。

押せばNOの泉湧く、のです。

ここで注目はNOのマクロファージ活性化能。

免疫力の強化に指圧が有効なのです。

指圧のこころ仏心押せばNOの泉湧く。

浪越先生、無断で拝借つかまつりました(笑)

2012.04.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 免疫強化

コンスピラシー

国民の生活が第一、というスローガンを掲げた政治家の身の潔白がやっと証明された。

メディアの凄まじいバッシングは今後も変わりなく続くであろう。

まともな政策を提言する広い視野のある政治家を使えなくしてきたこの3年間の代償ははかりしれないほど大きい。

原発事故対応、TPP、増税、と目下の懸案は目白押しである。

どれも国民の生活に直結した緊急な案件である。

原発再稼働がどれほど馬鹿げた行為かは言うまでもない。ひとたび西か中央で大地震までいかなくとも中地震クラスが襲えば、もう日本には安全な場所などなくなってしまう。すでに食べるものも半分くらいなくなったに等しい。言わないだけで汚染食品を食べさせられているであろう。子供の尿からセシウムが検出され困惑している親がいると聞いている。この中部地区においてすらすでにそういう状況だ。

医道乱るれば国乱る。

内部被曝に関しての医道の側からのインフォメーションはほとんど皆無である。正しく放射性物質の脅威を認識している人間はほとんどいない。

ただ、こういう状況であってもできることはやるべき。

ミネラルを常時補給して体内のミネラルバランスを維持することは内部被曝対策においては最重要な施策。

良いミネラルを補給し、ビタミンを摂取し、多糖体で粘膜を保護し、すみやかに侵入した放射性物質を排出していくしかない。

そのための具体的なアドバイスはすでに述べた。

食薬一如シリーズは今後も充実させる予定。

免疫強化というカテゴリーも追加します。

百術は一誠に如かず、を座右の銘にする政治家のこころを国民は理解すべき。

国民の生活が第一とは国民の命が第一と同義である。

命を育むことを仕事とする治療家にもこの政治家と同じ義務がある。

「聖人はまだ乱れていないうちに国をおさめ、すでに乱れてしまった国はおさめない。聖人はまだ発症していない状態の病を治し、すでに発症した病気には手をつけない。」

こんな主旨の言葉が東洋医学にはあるが、まさにこれが「未病治の思想」である。

未病治と書いて「いまだやまいならざるをちす」と読む。

「手遅れにしてはこれまた効果は出ず」、と灸治療の名人であった立川志らくのお爺ちゃんである故・深谷伊三郎は言っている。

手遅れにならないうちに国も身体も手を入れるのが良い政治家であり、良い治療家。

さて、常連さんたちが今日も来院します。

こんなグローバル全盛のご時世であっても東洋医学に身を寄せる方々がいて下さる。

ありがたいことです。

2012.04.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

マジック

よくシャックリは横隔膜痙攣だよ、とわかったようなことを言って下さる方がいる。

で、どうすればこのシャックリを治せるのかは教えてくれない。

これ、出始めて3回以内なら確実に止める方法がある。

もちろんオレ流だけど。どこかで何かに書いてあった方法か、自分で編み出した方法かは失念した。

首をつかむ。これだけ。猫の首をつかむように後ろから耳の後ろを狙う。というか耳の後ろのあたりを強く指圧する感じ。

これは副交感神経の迷走神経を刺激するのを狙った方法。横隔膜痙攣が交感神経緊張から起こる症状なのかは定かではないがバックアップ体制である副交感神経を刺激して交感神経を抑制することを狙ったこの方法はけっこう効く。

もっとも出始めて3回以内なら、ってとこが微妙なところ。

これで止まらない場合は、あっちこっち指圧する。たとえば足の三里というツボなんかを押したり、やっぱり首の辺りをもう1度押したりする。

そのうち痛くなってきてイヤになるけど、シャックリが止まると嬉しいから面白い。

子供のシャックリを止めてやると、「魔法みたい」って言われる。

魔法はウンチがでない時にも使う。こっちもたいへん喜ばれる。もう一息、力む時に魔法をかけてやる。これは気持ちをひとつにしてやらないとダメ。いいか、いくぞ、ってね。気を合わせて指圧しながら力むと出る。だいたい出る。

横尾忠則さんにも魔法をかけてやりたいけど(笑)魔法のツボは足三里と合谷。どっちも体表内臓反射を利用して胃直腸反射を起こすツボ。足三里は胃のツボ、合谷は大腸のツボとされる。まあ、信じる者は救われる、で信じない人には魔法はかからないかもしれないね。こころ、と、からだ、はひとつだから。

さて、シャックリが止まらなくなると死ぬ、なんて記述も東洋医学の古典には記載されている。

「昨日からシャックリが止まらないんだけど」、って来院した患者さんに必殺技をかけたらアッサリ速効でものの3分間の首指圧で止まった。

本人もビックリしてたけど、この方は後に胃ガンが判明して今は鬼籍に入られてしまった。

胃ガンの随伴症状でもシャックリは出現する。これを古典では「シャックリが止まらないと・・」って表現したんだと後に知ることになった。

この方の身体はとても堅かった。ガンの身体ってのは堅い、それもモノスゴク堅い。特徴的に堅い。

さてさてシャックリの原因は胃を冷やすことと関係ありそうです。

まずは、温かいものからスタートするのが食事の作法というか胃腸に優しい食事の作法かもしれません。

小笠原流ならぬ腸管上皮流の作法で養生に努めたら、シャックリに苦しむこともなくなって胃ガンにもならないでしょう。

ガッツ(はらわた)に優しい生活でガッツあふれる一生を!

2012.04.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

食薬一如(其の五、粘性物質)

シイタケに含まれる多糖Lentinaneはマウス肉腫に対して98%の抑制率を有する。

ネズミの実験。
マイタケから抽出した多糖体の精製度の一番低いものを1日5ミリグラム、ネズミにガン細胞接種直後から与えると98%の抑制率を示した。10匹中3匹はガン細胞が完全に消失した。

ナメコに含まれるネバネバした成分であるムチンはタンパク質と多糖類からできている。

以上からキノコ類の制ガン作用は大いに期待できるので日頃から親しんでおくのが良いと思われる。

腸内常在菌の乳酸菌は腸液のしみ出る部位にコロニー(集団)を作る。この腸液はムチンでできている。

つまりムチンや多糖体類の摂取は、消化液を食べるような作用があり、結果として腸内常在菌を養いその数を増やしたり元気にすると期待できる。

ネバネバ、ヌルヌルした食品の積極的な摂取は免疫能を高め、かつ、腸内環境をととのえるはず。

横尾忠則さんも今後は里芋、納豆、なめこ、オクラ、マイタケ、などを常食することをお勧めします。

汝の粘性物質を愛せよ。

2012.04.26 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

こころとからだ

アーティストの横尾忠則さんが舌のざらつき、逆流性食道炎、便秘などの症状でお困りだとツイッターでつぶやいて、解決策があれば一報をとのこと。

ご本人いわく、ストレス、運動不足、あたりが原因かと分析なさっております。

横尾さんの絶版になっている本「宇宙瞑想」。岡本太郎、手塚治虫、川島四郎、などお気に入りの各界のスターたちとの対談本には大いにインスパイアされ恩義を感じているクチなので横尾さんの身体状況を通してちょっと自分なりに医学的な解析をしてみます。

と言っても、便秘とはいったい何なのか?という深遠かつ身近なところをひとつ。

排便がスムースにおこなわれているくらいありがたいことはない。

もしひとたび便秘になったらこれほどイヤなこともない。気分もふさぐし、体調は全身的に悪化する。顔色も悪くなるし。

では反対に下痢はどうだろう。これもたいへんにイヤなことは言うまでもない。体力は低下し足腰の力が入らず水分を補給しなければ衰弱してしまう。

この下痢に関しては、腸管上皮に存在するもっとも数の多いセンサー細胞であるEC細胞が関係している場合もある。

この受容分泌細胞であるEC細胞はたとえばコレラ菌が腸管内に侵入してタンパク性のコレラトキシンという毒素を出すとその毒素に反応してセロトニンというホルモンを分泌する。セロトニンは様々な腺の分泌を高め、粘液の分泌を促進する。それから血管の壁が水分を通しやすくする作用もあるので、血液の水分もたくさん出てくる。そのような機序も働いてセロトニンの大量分泌が下痢を起こす一因であろうとの見解が故・藤田恒夫博士のチームによって提示されています。

セロトニンは昨今、ウツ症状と関係するホルモンとして注目されています。では下痢の際にウツからソウに転ずるか?は経験から言ってもそれはないような気がする。ただ下痢の時はソワソワした気分が続くことはある。落ち着かない。高揚感とは違うがウツではないかもしれない。

ここからはあくまで我流仮説になります。

私はセロトニンが腸管の蠕動運動の起動源かもしれないと思っています。

セロトニンが正常に分泌されていると排便はキッチリある。セロトニンが出過ぎると下痢。セロトニンが出ないと便秘。

では、便秘解消にはセロトニンを分泌させる方策がいい、のではなかろうかと思えてくる。

どんな方策があるのか?

ひとつには散歩。歩くこと。これは進化のステージにおいて魚だった時代の魚の肛門部にあるヒレが下肢になったことから容易に説明できるように、もともとこのヒレは排泄と生殖の補助器官としての役割がありました。進化においてこのヒレが足にかわっていくのですが、今もそのなごりがあります。だから足を見ると性慾が刺激されムラムラするとの見解もあります。ここは余談でした。排泄との関連では、指圧の臨床現場では足の重要なツボはよく腸の蠕動運動を促進することがわかります。腸がグーと鳴ることは日常的な反応です。もっとも皮膚はすべて腸と連動していますので、アクセス能力のあるデータが蓄積された指の持ち主が触れば、頭皮であれ、顔であれ、掌であれ、腰であれ、どこを触っても腸は反応します。これがリアルな体表内臓反射です。なにも「おなか」をみだりに揉まなくても足をよく揉めば腸管運動は促進できます。揉む場所ってのがあるけど。足三里がよく反応するツボ。前脛骨筋をよく刺激するとイイということ=歩くときに使う筋肉だから散歩が良いということ。

以上から、体表刺激は腸管運動を促進します。そして散歩などの下肢皮膚筋肉を刺激する軽い運動も腸管に有益な作用をもたらします。

たとえばウツを歩いて治した、などの経験談にはこうした、下肢表皮への刺激入力→腸管上皮に伝達→EC細胞からセロトニン分泌→セロトニンの作用により精神の正常化、なる機序が働いていたという分析も可能です。

便秘とウツは密接に連関している可能性があります。

だから便秘解消策がウツを改善する可能性があるとも言えるかもしれません。

こころ、は腸管に存在するという至極当然の考えもまだ一般化していません。

脳は単なるデータバンク。こころは「はらわたが煮えくり返る」の表現通り、腸管内蔵器にあります。

セロトニンの90%はEC細胞に存在します。

排便をととのえることは、こころの健康にとっても最重要な施策です。

こころは身体の表面をくまなく覆う皮膚と腸管上皮に存在します。

身心一如。

汝の細胞膜を愛せよ。

2012.04.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 皮膚革命

ホット

江戸中期の「リアル赤ひげ」であった「ゆのくま先生」こと後藤艮山(1659〜1733)は、まことに救国済民の精神の体現者であった。

ゆのくま先生は幼少から読書を好み、まず儒学を修めた。その後は生家の経済状態が悪化し、火災に遭ったりして、活路を求めて京都に出向いたりした。そのような貧乏に遭いながらも、独力で漢方薬のマニュアル「傷寒論」を読破し、医者として一派をなすまでに至った。困窮の中で身を興したゆのくま先生は生涯、病に苦しむ庶民のための医療に徹した。時の幕府より一千石の禄により招聘されたが、それを蹴飛ばして断り、喜んで貧民のために薬を施した。

彼の唱えた医学観は「百病は一気の留滞により生ずる」という「一気留滞説」

一気とはすなわち元気のこと。これが滞ることによって病気が発生する。だから気を順調にめぐらせること(順気)によって病気の発生は予防でき治療できるとした。

温泉につかることが治療や保健になると説き、灸治療や熊胆(ゆうたん・くまのい)、蕃椒(ばんしょう・トウガラシ)を推奨する独自の医術をおこなった。

「薬が治さなければ鉄で治し、鉄が治さなければ火で治し、火が治さなければ不治である」ヒポクラテス

さて、ゆのくま先生の先見の明はやがて原志免太郎博士に「三段跳び隔世遺伝」し、みずからの肉体を通した灸治療の真価発露となります。そして今まさに時は熟し機を伺う時代となりました。

灸治療は「火で治す」医療であり、HSP分泌治療です。

ゆのくま先生が唱えた一気の留滞とは、ユビキチンプロテアソーム系の不全であり、オートファジー不全であり、HSP分泌能の低下であり、ミトコンドリア機能不全であり、ATP供給能の低下であり、乳酸タンパク質の細胞内蓄積だったのです。つまり細胞質の管理機構の破綻であり、ミクロの発電所の停止であり、エネルギーの不足であるのです。

これを解消する方策が、HSP倍増の灸治療であり、温泉という重力負荷の解放を伴う体温上昇策であり、熊の胆というミネラル、アミノ酸、酵素の補給であり、トウガラシというフィトケミカルの摂取だったのです。

すべて、上記の機能不全を解消することが目的でおこなわれた方策です。

その慧眼は280年後も不滅です。

ということで、温泉も灸もなかなかすぐには実践できかねると言う方は、せめて自宅のお風呂にはゆっくり浸かりましょう!

あとは、トウガラシに限らず、フィトケミカル、フィトンチッドの宝庫である新鮮な野菜や果物を頂いて、熊のようにがっしりした鷹揚な雰囲気で悠々とした気持ちでいるといいのかもしれません。熊は気が小さいみたいだけど。臆病だから人を襲うとかって聞いたから、あんまり鷹揚なタイプじゃないかもね。動物園の白くま、落ち着きがないもん(笑)

では、唐辛子をしゃぶって湯につかるクマに灸でもしにいきましょうか。

2012.04.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

イリュージョン

現在の日本国の年間の医療費は30兆円。

イリイチが提唱した「脱病院化社会」の真逆の世界。

病人国家と呼んでふさわしい姿を呈するのが我がニッポン国の真のすがた。

この先もおそらくなんの変更もされずに淡々と命を軽視する政策が強制されていくであろう。

国家や近代文明とは個々人の命など省みることなく、なぎ倒す化け物。

そんな世界でもせめて自分の身の回りの人間だけでも健康で幸福な人生を送ってほしいと願うなら、それなりの養生法を体得して平然としているほうがいい。

その方策のために本ブログは今後もユニークで有益な情報提供に努めます。

医療者が養生について知っているのは当たり前。そしてそれを自分だけに秘匿する傲慢さは決して許される事ではない。

そうやって今まですべての知見を既得権益化してセンモンカを作りだし利を求めてきたのが近代、いな、ずっと昔から権力統治側が使ってきた手。

奪われてはならないのが命の運用法。これほど大事なことはない。自分の命は自分で衛る。さきっぽで衛るから、前衛鍼灸師!

さて、前記事で触れた通り、ミアズムに属する石油化学物質、重金属、放射性物質の増大は避けられない。

さらに、工場排煙、排気ガス、花粉、細菌、ウイルス、異種タンパク質、食品添加物、環境ホルモン、過剰な薬剤摂取、過剰な農薬、有害電磁波、超低周波、太陽黒点の変動、などあらゆる物理的、化学的なミアズム類縁刺激に充ち満ちているのが今の世界。

さて、このまるで煙幕にスッポリ覆われたような空気の中でどうやって今後も健康を維持できるのか?

なかなかやりがいのある命題である。

地球という細胞の表面である細胞膜にこびりつくチッポケな存在が人間である。

でも、その身体中には天文学的な数にのぼる12京ものミトコンドリアが共生し、1秒間に1個のATP合成酵素は120個ものATPを合成してくれている。

身体という小宇宙に棲まうかけがえのない共生体がミトコンドリアたち。

彼らの力を味方につければそうやすやすと不調にはなりません。

彼らの弱点は、低温、低酸素。この二点はキッチリあたまに入れておく。

では、その反対の、高温、高酸素、が健康になる秘訣?

だいたい、当たってる。体内温度37度は基本中の基本。

酸素は高酸素というより適酸素が正確な答え。

ほどよい酸素が細胞に分配されることが必要。

私はまだ正しい呼吸とはいかなるものか計りかねている。深呼吸がいいのか。呼吸は意識しないほうがいいのか。ヨガや太極拳では動きに合わせた呼吸法がおこなわれる。

日常生活で心がけているのは緊張したり、なんか気がせくときには、長く息を吐くこと。

これでけっこう落ち着くこともある。

養生法の探求、まだまだ始まったばかりです。

2012.04.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

サイレント・インヴェーダー

目に見えない細胞侵害物質に囲まれた現代。

その数はもはやはかりしれない膨大なものになってしまった。

レイチェル・カーソン女史が警告した「沈黙の春」の現実化が起こっていると観る。

それはリアルな沈黙ではなく、見えざる沈黙の可能性がある。

本来なら妊娠可能な成体が妊娠できない。鳥の卵の殻にストロンチウムが蓄積し、胚が育たない。

こうしてあらたな人為的淘汰が進行している。

生命の危機なのです。

でも、決して表面化するようなインフォメーションはない。産業界はそれを望んでいない。

かのホメオパシーの創始者であるサミュエル・ハーネマンはミアズムという概念で現代を予見していました。

ミアズムは瘴気(しょうき)と訳される言葉であり、病気に罹りやすくなるエネルギーの傾向性のこと。

これらには、石油化学性ミアズム、重金属性ミアズム、放射線性ミアズムが挙がる。

今、もっとも注目すべきは放射線を放つ放射性物質の体内蓄積。

これを防ぎながらかつ、他のミアズムも解消して健康を維持しなければならない。

昨今、やたらとデトックスという解毒を謳う健康法が喧伝されるが、それも見えざる侵入者におびえる本能的反応なのかもしれない。

ミアズムが重複するカクテル効果によってどれだけの細胞侵襲が起こるのかは未知の世界である。

病理学的に立証できない疾患は問題視されることは決してない。

瘴気と対峙する世界を描いたのは「風の谷のナウシカ」

今、わたしたちもナウシカと同じ空気を吸っている。

本格的な自衛策、養生法の構築が急務である。

2012.04.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 内部被曝

食薬一如(其の四、ゴマ尽くし)

純正のゴマ油をガン患者の腹腔中に注射した結果、ガンがあとかたもなくなった臨床例が4例あることを発表。(国際ガン学会での長嶋恒博士の報告)

ガンになると体内にあるマグネシウムが異常に増えて、カルシウムが減少する。ゴマ油の摂取は体内のカルシウムイオンを増やすので、ゴマに制ガン作用があることが予想できたが、この報告により先の予測が真実であったことが実験的に立証された。

カルシウムイオンが増えるとは、血液がアルカリ性になることを意味するので、この血液の浄化により、ガンだけでなく、すべての疾病にゴマの摂取が有効であろうと結論できる。

ゴマの原産地は熱帯アフリカで、インド、中国を経て、我が国に到来したとされる。1年性草本で背丈は1メートルになり、種子は1房に10数個つける。善玉の脂肪であるポリ不飽和脂肪酸をたっぷり含む。ゴマ100グラム中には脂肪が51.9グラムと50%をこえる脂肪含有量。そのうち脳の栄養として必須なポリ不飽和脂肪酸が85%も含まれる。しかるに第1級の健脳食とされる。特筆すべきはゴマのカルシウム含有量。クルミでさえ100グラム中には85ミリグラム。それに比してゴマはなんと100グラム中に1200ミリグラムもの大量のカルシウムを含む。あらゆる種実類のなかで飛び抜けてカルシウムが多いのがゴマ。この他に、ビタミンB1、B2,アメリカでは精神病の治療に使われているナイアシン、ミネラルの鉄分、アミノ酸のトリプトファン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸などをバランス良く含む。

「味は甘にして平なり。肺気を補し、肝臓を益す」中国の本草書より

ゴマに含まれる抗酸化物質であるセサミンは肝臓や血液の過酸化反応を抑制する。この事実により上記の本草書に記載された古代人の治験体験が立証されたかたちとなっている。

ゴマは、カドヘリン活性や、皮膚のカルシウムイオン勾配など、多岐に渡る効能が期待される食材です。

以上のもろもろの報告考察により、本コラムのタイトル「食薬一如」シリーズ中において、最重要食材として推奨致します。

付記、ごま塩の作り方。

フライパンで弱火で少し煎ったゴマと同じくフライパンで弱火で煎った塩をすり鉢に入れます。塩は1〜2,ゴマは10くらいの比率で味は好みで調整する。すりこぎで優しくすり、ゴマの皮がはぜて塩とよくからまるようにする。できあがりがフワッとしていると良い。ご飯に毎朝少しかけて頂くとたいへん良いかと存じます。キレやすい性格も徐々に緩和され柔和な人柄になること間違いなし、かどうかは各自で御実験のほどを。ちなみにゴマによるカルシウム摂取は内部被曝に対する最有効策と認識しています。

2012.04.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

こことここ

煎じ詰めれば、人間とは食と性の二相の欲求のために動き続ける生き物である。

この二大欲求には口と肛門と生殖器という部位が関係する。

口は頭部にあり、肛門と生殖器は腰にある。

口から肛門までは1本のパイプ。生殖器も腸管内臓器でありパイプの一部。

この1本のパイプのために頭部や四肢、皮膚筋肉神経があると言っても過言ではない。

だから二本の手とアタマがくっつく首まわりと、生殖と排泄の要点であり二本の足がくっつく腰部はたいへん重要な部位である。

臨床上も非常に応用の効く場所が首と腰。

ダヴィンチが描いた男女が手足を拡げた絵などは象徴的ですな。

いやがおうにもこの2大ジョイント部に目がいきます。あっ、私だけかな(笑)

さて、この2大ポイントに着目したのはなにも私だけではありません。

明治時代に群馬県立病院で病院長をしていた大久保適斎という西洋医がおりました。みずからのノイローゼが鍼治療で軽快した経験から、大久保氏は鍼を習おうとします。ところが当時この医師に鍼を手ほどきする鍼医はなく、かつ良い教科書も見つからず、独自に工夫して自己流の独創的な鍼治法を開発します。名づけて「自律神経手術」。さてその治療法の内容とはいかなるものだったのか?大久保氏は、大胆にも中国医学になくてはならないツボの多くをあっさりと整理して、首まわりと腰部の3対のツボのみに絞りました。これはズバリ交感神経を刺激するためのツボセレクトだったのです。そしてこの三対のツボに大鍼(長さ10センチ超)で6センチもの深さに鍼を刺す治療を施しました。この刺法だけでなく様々な治療法を試みたようです。現在、この「針治新書」の内容が公開されているかは寡聞にして知りませんが、かの外科医でありながら東洋医学の普及に半生を捧げた私が敬愛してやまない故・間中善雄博士の著書には以上のくだりが記事となっています。

自分が驚いたのは、首と腰の二大ポイントにすでに着目して実績をあげていた治療家がいたことです。

そして、ノイローゼの治験から交感神経刺激へという流れも要注目です。

時代は変われども真理は不変です。

大久保適斎氏に敬意を表しつつ、小生も首と腰を通して交感神経と語り合ってみたいと思います。

首と腰の凝りを取ればウツは治る、なる発言をされている現代医も散見されます。

今後の治法トレンドは「クビコシほぐし」?

いやいやそう単純じゃあござんせん。

おそらく脊椎です。交感神経、副交感神経の出入りする結節点です。この体幹部の軸に秘密があるのです。脊椎両側の筋肉をほぐすことが健康維持につながります。しなやかな脊椎を支えるしなやかな筋肉群。これが理想でしょう。その中でも重要なポイントになるのが首と腰ということになります。臨床上においては首まわりをほぐしていると、足まで通じます。腰をほぐすと頭頚部や腕が自然に動きだします。

では、まとめに参りましょう。もう言わなくてもわかる?(笑)

汝のクビコシを愛せよ!

決まった(笑)

2012.04.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

あったけ〜

免疫の関所はインフル対策で触れた二箇所。

1,ワルダイエル扁桃リンパ輪
2,腸扁桃パイエル板M細胞

二箇所ともに腸管内に存在する。

だから冷たいものは危険なのです。

冷たいものを摂取すればこの二つの免疫の関所も冷やされる。当然、そこに棲まう白血球の活性は低下する。白血球内のミトコンドリアが疲弊する。結果として飲食や呼吸を通じて侵入する細菌やウイルスの消化分解能が低下する。つまり冷たいものの摂取による免疫力の低下という状態の現出です。

ほんとうに根本的に基本的なことを守ればいいんだけど、こういう基本的なことすら一般化していない現状です。

こういう養生法のキモ中のキモを知っとくと、けっこう安心して生活できます。

真夏のド熱い時に、子供がかき氷やアイスを食べるのは鷹揚にみてあげなければいけないけど、真冬のド寒い時にそういうもんを食べたらエライことになる。

大人は自己責任って言葉を噛みしめて日々気をつけるしかない。

体内の生化学反応の触媒である酵素反応には至適温度37度が存在する。

この事実をよく鑑みれば、おのずと養生の道は開けてきます。

太古の生命発生の場所は、強酸性の温水中だった。

温度、あたたかさ、ぬくもり、ってのは命を生み出す発生源。

汝の腸管をあたためよ!

あっ、サゲを少し変えときました(笑)

2012.04.21 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 免疫強化

ボンド

自己非自己の免疫学ばかりが主流であるが、免疫の基本は白血球による異物の消化という点。

この異物に相当するのがウイルス、細菌、異種タンパク質、ガン細胞など。

こういうものが体内に侵入した場合に即座に白血球が見つけて消化分解してしまうのが「免疫力がある」状態。

こういうものが体内に侵入した場合に即座に白血球が見つけることができなくて、または、見つけても消化分解できる力がないのが「免疫力がない」状態。

免疫力がなくなった白血球は細菌やウイルスをつかまえても分解できずにその細菌やウイルスを抱えたまま全身を浮游することになる、そして膵臓の細胞へ配布された細菌やウイルスはその膵臓のランゲルハンス島β細胞内で増殖する。するとそのβ細胞内に棲むミトコンドリアの栄養源である糖や酸素を細菌やウイルスが横取りするのでミトコンドリアはエネルギー産生ができずに機能停止する。インシュリンという糖代謝のかなめとなるホルモンが合成できなくなる。これが細菌の不顕性感染による糖尿病の発症メカニズム。つまり免疫力の低下によっても糖尿病は発症するということ。

これだけでなく、もし心筋へと同じ流れで播種(白血球が細菌やウイルスを体内各所に播くこと)が行われれば、心筋細胞内のミトコンドリアが廃絶する。心臓発作、心筋梗塞、狭心症などが誘発される。

ことほどさように免疫力の維持が重要であることが理解できる。

この細菌やウイルスの不顕性感染による体調不良はけっこう頻発している。

口腔内の常在菌であるマイコプラズマによる肺炎が増加傾向にあることも免疫力の低下とみなすこともできる。

免疫の補助として有効な食はなんといってもフィトンチッドという植物の殺菌力の利用。

ネギ類をはじめとする薬味類はすべてフィトンチッドが強力。この植物由来の香り成分に関する実験は旧ソ連のトーキン博士がおこなっている。スターリン医学賞をたまわった素晴らしい業績であるが意外にも人口に膾炙していない。シャーレに複数の細菌や原虫を入れた一滴を落とし、その横に樫の葉に刃物で傷をつけたものを置く。3分後にはシャーレのすべての有害バクテリアが死滅する。これほど植物の香り成分は強力な殺菌力を有している。

森林破壊という自然破壊がもたらした弊害は、はかりしれない。もし森林が残っていれば現代のような感染症におびえる世相にはならなかったかもしれない。

森はブルースモッグというフィトンチッドが充満した繭のような気体に覆われている。

森の中へ入ると心がやすらぐのはそこが太古の住環境であったという追憶の思慕からだけではなく、身体中の白血球も喜んでいるからでしょう。

フィトンチッドを大量に吸い込めば、身体に侵入した細菌やウイルスも死滅する可能性がある。

「森は生きている」、というセリフはCMでC.W.ニコル氏が語ったセリフだったかな。

森へはおいそれと行けない方はせめて、薬味類を積極的に摂取することを心がけるといいでしょう。

たとえば「青じそ」はたいへん強い香気があり、ビタミンAの含有量が頭抜けて高いです。

つま、だけではもったいない。もっと食べたい食材です。

スパイス全般、ショウガ、ネギ、唐辛子、コショウ、ターメリックなどの抗酸化能は良く知られている。肉を腐敗させないスパイス=人間の身体も腐敗させないという見方もできそう。あと香りの強い野菜もほとんどはフィトンチッドの効能を有しています。ゴボウなんかも実はフィトンチッド力ありあり。

ということで、今回のまとめは、汝の白血球とスパイス類、薬味類、香りの強い野菜を愛せよ、で。

ちと長いか。

サゲがいつも一緒ってのも何ですな(笑)

2012.04.21 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 免疫強化

アヴァンギャルド

ここのところ良く聞くのは、交感神経が過剰に亢進していることにより身体がおかしくなっているから、副交感神経をもっと優位に働くようにせよ、というアドバイス。

これって本当にそうなんでしょうか?

交感神経を働かせるホルモンの代表は「ポパイの秘密」で触れたアドレナリン。

ハンス・セリエが実験においてネズミに虐待に近いストレッサーをかけ続けた。そしてそのネズミを死後解剖したら副腎が腫れていることが判明した。つまりストレス対応において身体を正常に維持しようと必死に副腎という内分泌器官が髄質からアドレナリンホルモンを出し続けた結果、副腎髄質が腫れてしまったと推測できる。髄質だけでなく皮質も影響されているでしょう。皮質からはミネラル代謝、糖代謝に関係したホルモンが分泌される。

アドレナリンを出す副腎が疲弊して機能低下するのがストレス対応であるなら、この副腎という器官をターゲットにした治療を心がければ常時ストレスに悩まされる現代人も健康でいられるのではないか、とも思う。

という視点で自分は背中の腎臓の上あたりの治療は常におこたりなく施しています。

肩甲骨から腰までの一帯の凝りは入念にほぐしています。

内臓体壁反射という長年の実験によって立証された科学的なツボ理論に従えば、臓器の異常は脊椎の神経節を介して体壁筋肉の硬化、体表皮膚の電気抵抗低下となって顕れます。

副腎の異常は肩甲骨の真ん中あたりからスタートして腰までと推測しています。

ここの部位を温灸で良くあたためて老人性の皮膚掻痒症を治療した経験もあります。

天然の自分製造副腎皮質ホルモンの分泌活性化治療です。

また、ウツ症状もこの副腎を正常化する治療が功を奏すると期待しています。

ウツという内向的な状態は、アドレナリン、ドーパミン、エンドルフィンなどの高揚感をもたらすホルモンが分泌されないからだろうという推測も成り立ちます。

では、そういうホルモンを分泌させる治療をすれば、結果としてウツ症状も改善される可能性があります。

副腎をあたためる方策がアドレナリンの分泌を促進します。

しっかり肩まで浸かる入浴法も副腎のためになってきたのです。

日本人の長寿の秘訣は風呂にあったなどという説もあります。

後藤艮山という江戸期の漢方医は、入浴の大切さを説きました。元祖HSPドクター。温泉と灸と熊の胆を推奨したことから「湯熊灸庵・ゆのくまきゅうあん」先生という愛称で呼ばれたそうです。ゆのくま先生は唐辛子も勧めています。抗酸化物質であるフィトケミカル・カプサイシンが含有された唐辛子にもいち早く目を付けていた。先見の明がありありのカリスマドクターでした。この先生は頭をそり上げる坊主頭の医者のスタイルを踏襲せず、クアイ頭という長髪を後ろで結んだヘアスタイルで仕事をしました。弟子たちもそれに習ったそうです。映画「赤ひげ」の主人公のあのヘアスタイルです。ゆのくま先生のアヴァンギャルドなカッコイイ精神を見習いたいものです。

さて、私も副交感神経マエノメリ傾向の時代に反逆して、アドレナリン分泌活性化案を提言してみた次第です。

アドレナリン生成経路の酵素反応を安定化するビタミンCの摂取も忘れずに!

前衛鍼灸師になれるように今後もひねくれた論理を展開したいと思います(笑)

2012.04.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

食薬一如(其の三、今回はちょっとマジにスゴイかも)

インゲン豆に含有される成分である植物性血球凝集素フィトヘマグルチニン(PHA)の効用。

1,骨髄造血機能を刺激し、白血球を活性化する。
2,マクロファージの貪食機能を高める。
3,インターフェロンを誘発産生し、ウイルス感染を防ぎ、ウイルスによって殺傷された細胞を破壊する。
4,以上により生体の抗感染能力および抗腫瘍能力を増加すると言える。
5,アレルギー反応を抑制する。
6,ガンに対する高い抑制作用を有する。
7,肝炎および肝硬変に一定の効果をもつ。
8、白血球減少症、リウマチ様関節炎、小児ウイルス性肺炎などにも有効。

インゲン豆はマメ科の一年草で原産地は中央アメリカと言われる。日本には17世紀に隠元禅師が中国から伝えたとされる。高分子糖タンパクである植物性血球凝集素(PHA)をはじめ、タンパク質、デンプン、糖類、ビタミンB群、カルシウム、鉄、リンなどのミネラルも豊富。

免疫不全も放射線障害の脅威の一側面。

上述したインゲン豆のすんばらしい免疫増強能の数々!

インゲン豆があなたを救うかもしれません。

うちの定番はインゲン豆のコンソメスープ。これ簡単で美味しいっすよ。

水の中にコンソメの元入れて、インゲン入れて、火にかけてグラグラしてきたら8分間余で出来上がり。

インゲンに火が通ればオッケー。

大人はコショウ(抗酸化物質の筆頭)を少々入れるとスパイシーになってなお美味しい。

子供にはそのままでいい。インゲンの歯触りがイヤって子もいるかもだけど、スープだけなら飲めるしね。

エキスがいくらか汁に出てくるはずだから、それを摂取するだけでもいいはず。湯液(とうえき)的効能ね。

あとは、インゲン豆のゴマ和え。

これなんか、胡麻のスーパー抗ガン作用、プラス、インゲン豆のPHA免疫増強効果でスーパー抗ガンレシピの誕生だよ。

案外、単純な食材で健康は維持できるってこと。

インゲン豆をマメに(笑)頂いていれば免疫アップ&ガンなんか怖くないライフが送れるかも。

今回のまとめは、汝のインゲン豆を愛せよ、かな(笑)

2012.04.19 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

なでしこ賛歌

食の問題ってのはそんなにムツカシクないのがこうやって記事を重ねているとわかってくる。

ひとことで言えば「日本の伝統食が最強」ってことになってしまう。

それもそのはず、その昔、そう60年前には世界一美しい肌を持つ女性は、日本女性と言われていたのだから。

それは土がまだ生きている時代でミネラルやビタミンの含有量が今より多い野菜や穀類を当時の日本女性は食べていたから。

でも今は土もやせてしまったから、なかなかそうはいかなくなってしまったようです。

でも、積極的に野菜や果物、良質な穀類を摂取していれば健康維持になると確信しています。

要素還元論ってのは実に野暮な学問でして、実は大嫌い。

どんな成分があるかなんて知らない時代に普通にみんな健康だったんだから。

感性や直感で食べたいものを選択するという動物的な本能ももっともっと尊重すべき。

あれ食べたい、って思った時は、その食べ物が体に必要な時。

そういう身体の声を聞ける感性のほうがよほど大事。

身体の声は耳で聞くのではなく、全身で聞くもの。

本能選択法もまた良し。

こういう感性は女性のほうが上だと思う。

800年周期で交替する男女の支配権。

もう女性の時代は始まっています。

ウィメンズ・レボリューション、カモン!

2012.04.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

カルネット・Ⅱ

細胞と細胞は細胞膜を介してつながっている。

60兆の細胞が手をつなぐようにくっついている。

この「くっつく」ちからの源は何かご存知でしょうか?

細胞同士を接着するカルシウムタンパク質の研究をされた科学者に竹市雅俊先生がおります。

ガン細胞はこのカドヘリンという細胞接着剤の活性が失われています。

それゆえにガン特有の転移というガン細胞が散らばる現象が発生するのです。

では、どうしたらカドヘリンの活性を維持できるのかが、やはりもっとも知りたいキモです。

そういう視点でのアドバイスはなかなか見あたりませんので、ここはひとつ推測でいくしかありません。

想像力を駆使して、「カドヘリン活性化の素案」軽いノリでいってみましょう!

1,カドヘリンの材料になるカルシウム、アミノ酸の補給。

2,タンパク質の合成分解修復の触媒であるHSPの分泌促進。

3,体内でカルシウムを固定する際にはビタミンDが必要なのでビタミンDの補給。

4,二木謙三博士の提唱した「日光浴と青菜」、これが良さそう。

5,ごま塩、こんにゃく、高野豆腐、大根切り干し、大根の葉っぱ、葉っぱ類全般、大豆食品、ひじき、わかめ、昆布などの海草類、アーモンドなどの堅果類はカルシウム含有量の多い食材なので積極的に摂取する。

とりあえず暫定的に以上の素案を提示しておきます。

カルシウムは人体に必須のミネラル。皮膚、脳神経における情報伝達においてもなくてはならない物質とも聞いている。それからセシウムばかりが強調されているが、セシウムと同量発生するのがストロンチウム。これの体内蓄積がどれほど恐ろしいか。これを防ぐにためには良質なカルシウムを常に補給して主に骨をミネラル飽和状態にしてストロンチウムガード体制を保つ必要がある。案外、見落としてるけど、実際に見えないだけに放射性物質の害は恐ろしい。テクネチウムやモリブデンが発生しているのだからそれ以下の溶融温度で発生する核種はすべて放出されたと見るべき。だからしっかり細胞が、ミトコンドリアが喜ぶ栄養素を摂取して細胞の張力を、細胞の活性を保っておくことが必要となる。

人体はカルシウムによりテンセグリティーを維持している可能性がある。

細胞に「ゆるみ」も「りきみ」もなく、60兆個が手をたずさえている。

それを支えるのがカルシウム・テンセグリティー・ネット。

アクセスパスワードはお馴染みの「ひらけ〜ごま」でヨロシクね(笑)

2012.04.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

食の問題

食育という言葉はよく聞かれるようになった。

自分がマクロビオティックを実践している頃に使われ出したから20年前くらいから使われ出した言葉かと思う。

でも、では、その中身はどうなのか?

案外、食は大事だ、くらいの軽い意味で受け止められているような気もする。

本当は食くらい大事なものはない。

マクロビオティックの実質的な創始者である故・桜沢如一は「食は命なり、食は神なり」とまで言っている。

よくスピリチュアル系では前世がどうのというが、「人間の前世は稲である」、と言ったのはお釈迦様だそうです。

そう、さっき食べたものが血となり肉となるのだから、お釈迦様の発言は正鵠を射ている。

でもそれじゃあ面白くないんだろうね前世派は(笑)

前世や来世を持ち出してカースト制度を甘んじて受け入れさせようなんて魂胆があったかどうかは定かでないけど、それよりも今生の健康が大事。

ということで、話しもどって「ミトコンドリア愛してライフ・食育篇」いってみましょう!

食べた物は基本的に消化酵素によって分解される。そうして分子を小さくしなければ小腸から吸収されない。

だからどんなものも消化分解され再合成されるという前提がまず必要。

たとえ有用な物質や菌類、酵素などを含んでいてもそれは分解されてしまうということはまず知っておくべき。

じゃないと、そういう酵素入りだの乳酸菌入りだのという言葉だけで踊らされてしまう。

で、口から始まる消化は消化酵素によって成される。体内で物質が再合成される場合は合成酵素によって成される。

消化酵素には至適活動温度がある。合成酵素も同じく至適活動温度がある。それは37度。

だから食うんぬんの前に身体を、とくに体内を腸管内を冷やさないことが大事。

食前に冷たいものを飲んだりしては消化酵素、合成酵素にたいへんに失礼。

こういう単純なことにまず気を付ける。

食の始まりは温かいスープからスタートする。

これが消化酵素、合成酵素が喜ぶ食育。

食行く(笑)前に気をつけるべきことがあったってこと!

ここ笑うとこじゃなくてチョー重要よ(笑)

それで本題、食の基準とは何なのか?

これは実に深遠な問題ではある。

カロリー栄養学はドイツ発の非常に限定された条件から導き出された時代錯誤のアナクロな基準なので問題外だけど、ではマクロビオティックが最善の方策かと問われても返答に窮してしまう。

何を食べたら健康になるのか?

実はこれほど難しい問題もないのかもしれない。

でも養生法を探求していると自負するのなら一定の見解を提示するのは義務かもしれない(笑)

前置きが長いけど、ようは、ミトコンドリアが喜ぶような成分がちゃんと消化分解されてミトコンドリアにまで届くようなレシピが一番いい、と言えそうです。

ミトコンドリアが喜ぶ成分ってのは、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、グルコース、などで、はっきり言ってそんなに難しい理屈はない。

ミトコンドリア内で行われるエネルギー産生の様々な系に必須な栄養素がちゃんと届いていれば恐らくは滞りなくATP合成酵素も高速で回転して大量のATPを供給してくれるのでしょう。

このATPという成分がなければ人間は生きていけないわけだから、やはりミトコンドリアに依存していると言わざるを得ない。

アメリカの伝説的な治療師であるロバート・C・フルフォード博士は、万人に合う食などない、自分を観察して何を食べたときに体調がいいのか?何を食べたら体調が悪くなるのか?自己観察を徹底して自己の食事法を確立せよ、なる旨の発言をされていた。これも至極真っ当な見解です。

たとえばある人には問題なくとも、ある食べ合わせによっては反応が出る人もいる。それは自分にしかわからない。つまり、万人に適用できる食事法などないという結論にいたる。

まとまりに欠けてきましたが、健康になるための食事法とは自分で築く以外に方法はない、というはなはだアドバイスとしては不親切なものとなりました。

これではお後がよろしくないので、もう少し(笑)

ミトコンドリアに解糖系からピルビン酸が供給されるとクエン酸回路が回転し出す。つまり糖にしろ脂肪酸にしろアミノ酸にしろ解糖系を経てピルビン酸になることが重要。これがうまくいかないと乳酸に変化して凝りの原因となる。これを防ぐのはビタミンB1という成分。このビタミンB1が補酵素となりピルビン酸に変換する酵素反応を安定化する。だからビタミンB1は必須なビタミンのひとつ。

あとはクエン酸を含む食品群。代表的なものはご存知クレブス教授にノーベル賞をもたらした梅干し。世界に誇るスッパもといスーパー食材。あとは酸味のある果物はたいがいクエン酸を含有している。柑橘類はほとんどクエン酸含有優良食材。果物は豊富なフィトケミカルを有しているから新鮮なものを常に摂取していたほうがいい。先のフルフォード博士も「どんなに食べても無害で人体に有益なのは野菜と果物」と看破していた。よくわかってるね、やっぱり。人様の身体を指頭感覚だけで治療し続け、人間のフォース(生命力)を追及した治療師だけのことはあります。

ということで、まとめ。

1,ビタミン類
2,クエン酸含有系
3、フレッシュな野菜
4、フレッシュな果物
5,アミノ酸系(天然醸造の味噌汁などは最良)
6、ミネラル系
7、温かいものを食べましょう(消化酵素の活性化のために)
8,野菜や果物は生でもいいでしょう(ビタミンによっては高温で壊れるものもありますので)

以上を参考に自己流のミトコンドリア活性化フードリストを作成してみて下さい。

2012.04.17 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ホモ・ミトイゾン

養生法という命の運用法、身体運用マニュアル、心身取り扱い説明書。

あくまで我流のトリセツですが、もっとも自分が注意して気をつかっている事のひとつが、冷たいものを摂取しないこと。

この一点は常に守っていることです。

単純なことなのですが、極めて重要です。

子供の体調に注意しているとまさにこの事の重大さに気づくはずです。

子供は一度覚えると、アイスやかき氷を欲します。でも子供の欲するままに与えているとトンデモナイ事態を引き寄せます。

冷やされれば身体は熱を出して身体を温めようとします。実に簡単なバックアップ機構です。これが作動してしまいます。冷やすことが発熱の発症要因になるのです。

たとえば冷たいものによって腸管上皮はいっぺんに冷やされます。いくら医学の素養がなくとも消化酵素という言葉くらいは聞いたことがあるでしょう?

この人体の生化学反応の触媒としてなくてはならない酵素群には至適温度があります。

体内温度37度です。これよりも冷やしたら酵素は活性を失います。

酵素は1対1対応です。タンパク質を分解する酵素はタンパク質にしか反応しません。

もし胃壁が胃内が冷たいものによって冷やされてしまえば、たとえ胃液に含まれるペプシンというタンパク質分解酵素が分泌されてもタンパク質は分解されません。

分解されない大きな分子のタンパク質が胃を通過して腸内へと届いてもアミノ酸に分解されていないので吸収できません。そして分解されない未消化のタンパク質は腸内で腐敗菌であるウエルシュ菌により分解されてアミンやインドール、スカトールなどの毒素へと変換されます。これがもし腸管から血行性に体内へと吸収されれば全身の細胞へと配布されてミトコンドリアの機能障害の要因となります。

つまり、冷たいものを摂取しない習慣とは、汝のミトコンドリアを愛するライフスタイルを作ることになるのです。

実に単純なことに気をつけるだけで一銭のお金もかけずに健康維持はできます。

いや、そうでなければなりません。

この冷たいものを摂取しない事の重要性はほとんど一般化していません。

昔の人は冷や酒はいかん、と認識していたそうです。せめて熱燗でお酒は頂いたほうがいいでしょう。

お酒はぬるめの燗でいい、なる演歌のセリフがあったような気も致します。

さて、「ミトコンドリア愛してライフ」の初級編、「冷たいものにはお気を付け遊ばせ」、でした。

2012.04.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

ゆりかご

この地球上において最も繁栄し増殖している種族をご存知でしょうか?

昆虫? バクテリア? いや細菌類でしょ? ああウイルスじゃん?

答えは否です。

その種族とは我々の細胞内に棲息しています。

そうミトコンドリアなのです。

人体の細胞内には平均して3000ものミトコンドリアが棲まい、原形質流動にのってダイナミックに細胞質内を動きまわり、時には細胞核のまわりに1本の糸状に集まり融合し、まるで優雅な蜘蛛の巣銀河のような姿をみせたり、細部分裂においてはミトコンドリア自身もミトコンドリアDNAをつかい分裂し増殖しています。そうして現在までの間、この種族は3000万種類もの地球上の生物種の中に共生し繁栄してきたのです。

人体には60兆個の細胞があると言われます。これに皮膚常在菌1兆個、腸内常在菌100兆個を加算します。つまり人体の総細胞数プラス常在菌の総数を加算すると161兆もの細胞数と言えます。この中に人体においては平均3000個のミトコンドリア、常在菌の中にも菌によってまちまちではあろうがそれぞれにミトコンドリアが共生しているのです。人体だけに限るならそのミトコンドリアの総数は12京個。子供の頃に数の単位を大声で暗記しましたが、「い〜ち、じゅ〜う、ひゃ〜く、せ〜ん、ま〜ん、お〜く、ちょ〜お、きょ〜お」のしんがりの京という単位を本当に珍しくも使っているのです。それくらいスゴイ数のミトコンドリアがこの身体に宿り活発に生きているのです。

ミトコンドリアの生態を免疫や臨床へ応用するという視点から書かれた本はよく読み込んできたのですが、細胞科学者が高精度の顕微鏡を使いミトコンドリアの全てを解明しようと闘う研究者自身の過程を著書にしたためたある本を読んだ興奮がまだ熱いうちにと思いまして今回の記事を書いております。

黒岩常祥氏の「ミトコンドリアはどこからきたか」NHKブックスは感動を禁じ得ない内容でした。

まだ自分の中で醸成されていませんが、「まだ熱いうちに早出し読書感想文」的記事となっています(笑)

この本中でもっとも興味をひかれた部分はミトコンドリア内膜に付着しているタコの頭のような形のATP合成酵素について触れたくだりです。

この内膜に存在するATP合成酵素は水素イオンの流入にともない1秒間に30回転の高速でその頭の芯にあたる部分が回転しています。1回転ごとに3、4個のATPが生産されているのです。とすると1秒間に90から120個ものATPが合成されている計算になります。そして内膜にはこのATP合成酵素がビッシリと設置されているのです。ATP合成酵素の図はまるで宇宙船が足を出して惑星に着陸して足を仕舞った姿のようです。このタンパク質で構成された分子モーターがタービンの役目を果たして細胞のエネルギー源であるATPを合成しているのです。ミトコンドリアが「ミクロの発電所」と言われる由縁がようやく理解できました。

しかしスンゴイ装置です。

アフォーな人間の浅知恵によって築かれた巨大プラントである原発。これがトンデモナイシロモノでありわずか震度6弱の地震にも耐えられない構造であることがすでに判明しています。原発のことを「パイプのお化け」と現場を知るエンジニアは言います。500本以上のパイプがつながれすべてが熱膨張を計算に入れ半固定型の接合を余儀なくされています。これが震度6クラスの揺れにあうと、ガシャガシャとパイプ同士があたります。配管破断というアクシデントがあっさりと発生してしまいます。これが原発の真実です。どこに安全基準などありましょうか。机上の空論いがいの何物でもありません。

それはさておき、細胞のミクロの発電所のこの見事な仕掛けを見るにつけ、感嘆の念を大きくするばかりです。

クリーンで安全な発電所はとっくに我々は手に入れていたのです、60兆の細胞内において。

そして使ってきていたのです。いや堅実に健気に働いてくれていたのです。

猛毒の酸素環境に適応できたのもミトコンドリアのお陰です。

やっぱりミトコンドリアさま、さま、だったのです。

「命のゆりかごミトコンドリア」

汝のミトコンドリアを愛せよ。

2012.04.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

未知との遭遇

人体に内在する天然のホルモンバランスを攪乱する環境ホルモンのダイオキシン、副流煙による健康被害が懸念されるタバコの煙、排気ガスは花粉とミックスされることで花粉症を誘発する最大要因であり猿をはじめ他の哺乳類の白血球も排気ガスとミックスされた粉塵はその白血球で処理できずに花粉症を発症する、食品添加物、重金属、石油化学製品、工場排煙、ハウスダスト、などなど。

上記のような健康被害を及ぼしそうな物質に目くじらをたてる方々がなぜ放射性物質という猛毒には無頓着なのか?

いや無頓着なわけではなく、何ミリシーベルトとかいう表現が実感としての恐怖を抱かせないがゆえに意識して放射性物質の脅威を考える能力を失っているのか?

あるいは放射線治療が医療では行われていてそれは別に人体に影響がないどころかむしろガン細胞の治療に使われているのだから、そんなに放射線に対して神経質になる必要はないとたかをくくってしまっているのか?

いろいろ不可解ではある。直ちにナントカってフレーズは良く聞かれたけど、まさか本気でそれを信じてる人間はいないはず。

つらつらここ1年間の状況を考察するならば、やはり正確な情報、放射性物質についての正確な理解が足りないのだろうと推察する。

汚染地帯から疎開避難したり、今も食品や大気の汚染に気をつかう当たり前の感覚の持ち主に対して放射能ヒステリーなどという侮蔑的な表現すら使われる状況です。

どんなに警戒してもしたりないほど危険な物質なのに。

微量でも極めて危険なものが放射性物質。地球上の進化の歴史にはこういう核燃料に由来する人工放射性物質は存在しなかった。

生命史35億年において経験していない未知の物質と対峙しなければならない現実。

人体の免疫機構は対処できないでしょう。

ただ肥田舜太郎先生も仰っているように、人はひとりひとり免疫力が違うからブラブラ病を発症する人としない人がいる、ということもまた事実。

では、その発症しない側の免疫力をどうやって獲得して維持していくかが今後の養生法における焦点になる。

そう思っていろいろ素材になる案を今まで提供したつもりです。

対放射性物質ばかりでは面白くもなく、自分も飽きてしまうので時折触れる程度で今後もいきます。

人様が自分のことを何と言おうと思おうと、結局は自己責任で自己の心身を管理していかねばなりません。

どんな状況でも健康でいたいのが人間です。

なるべくユニークな(笑)養生法のアイデアをこれからも創出する所存です。

2012.04.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 内部被曝

緊張による統合

細胞の核内に仕舞われた命の設計図であるDNA。

そのDNA鎖をつなぐ塩基の結合力は数エレクトロンボルト。

とても微細な電気的結合力によってDNA鎖は構成されている。

セシウム137やプルトニウムの電離作用とはこの数エレクトロンボルトの数千倍から数百万倍と言われる。

上記の意味を理解できるでしょうか?

つまり内部被曝という放射性物質の体内侵入、細胞内侵入がもたらす細胞秩序の破壊とはかくも恐ろしい事であるという事実。

たとえたった1個の放射性物質である熱い粒(ホット・パーティクル)であっても本来は大気中、食品中に絶対に存在してはいけないのです。

まして体内への侵入などもってのほかなのです。

数エレクトロンボルトの分子結合でつながれた世界にとんでもない「ならず者」が入りこむ。

電子をはじき飛ばす「ならず者」の熱い粒は、かたっぱしから分子や原子を不安定化します。

これが活性酸素・フリーラジカルの発生です。

活性酸素・フリーラジカルは細胞膜を破壊します。結果として核膜も破壊されます。

そこへも容赦なく熱い粒は放射線を浴びせます。

命をつなぐDNAが分断されます。

こうして精緻な電気的テンションで統合された生命の世界はもろくも崩壊させられてしまいます。

これが内部被曝の脅威の一側面なのです。

微量でも、ものすごく危険。

こういう認識で放射性物質とは向き合わねばなりません。

安全値など存在するのでしょうか?はなはだ疑問です。

彫刻家のケネス・スネルソンとデザイナー・思想家のバックミンスターフラーが提唱したテンセグリティーという概念。

細胞がテンション(緊張)でインテグリティー(統合)されている、ということ。

DNAから銀河系まであらゆるものがテンセグリティーされている、と認識しています。

あるテンションがインプットされるとそれが万物へと波及する。

指圧のこころ母心押せば命の泉湧く。

押せば細胞も喜びます。

テンセグリティーも復活します。

自己按摩、たまにはしましょう!

2012.04.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 内部被曝

食薬一如(其の二、たまには気楽にこんな記事も)

「一切のものみな薬にあらざるなし」

こんなセリフを遺したのはインドの名医ギバ。

さて癌にならなくて、エイジングを克服できて、いつまでも健康で若々しくいられるとっても都合のよい食事法はないかなぁ?

あるかもしんないよ(笑)

あくまで自分基準ですが、日頃気をつけて摂っている食品をほんの少々開陳します。

たとえばマイタケ。

これはサルノコシカケ科のキノコでして、たいへんな制ガン作用があります。

細かい説明は後回しでジャンジャンいきます。

キクラゲ。

これは繊維がたいへん豊富。東南アジアでは強壮剤的な薬効も期待されて摂取されています。貧血症に良し。便秘症に良し。放射性物質の排出に良し。

以上、おわり。

えっ、随分すくねぇじゃん、たった二つかよ(笑)

だってそんなにいっぺんに覚えられないでしょ。

だんだん言います。

でもマイタケとかキクラゲって穴場でしょ。注目してた人いますか?

抗酸化というより抗放射性核種という視点で探索した結果見つけたのが、マイタケとキクラゲ。

カラフルではないモノトーンの墨絵の世界なんだけどアジアって感じがいいでしょ。

是非、レシピにお加え願いたく候。

うちでは、キクラゲと卵とじの中華スープ、マイタケの味噌汁が定番。

2012.04.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

エンジン

癌というものがまるで最悪の疾病のように思わされマインドコントロールされてきた。

果たして本当にそうなのか?

私は大いに疑問を感じています。

細胞にはエネルギー産生において2つの系があります。もし一方が停滞すると必ずもう片方がバックアップするようにできています。だからミトコンドリアの機能が停滞すると解糖系がバックアップしてくれるのです。この状態が続いてしまっているのがいわゆる「癌」ということ。

癌という文字の解析でよく聞くのは、やまいだれに品物が山に成っている、のが癌ということ、という説明。

品物とは食べ物ということ。食べ過ぎはいかんぜよ、という結論にいたる展開。

けっこうイイ線いってるとは思います。

あるいは、品とは口が3つということ。その口とは何ですか?というクエスチョン。

私が聞いたのでは、この口のうち2つは、腸管の入り口と出口。これが詰まると癌になるということ。あと1つは聞き漏らしたか教えてもらわなかった。

解釈はどんな風にしてもいいんだけど、現実の生理現象はつぶさに観察してリアルに体感すればおのずと正しい結論にいたるもの。

今は鬼籍に入られた患者さんが教えてくれた身体の、癌の、真相とは、命をつなぐ健気で美しい姿が癌であるということ。

細胞は常に生かそうとしてくれている。

細胞は常に生きる最善の選択をしている。

酸素とは嫌気性バクテリアにとっては猛毒であった。その過酷な生活環境をも乗り越え好気性バクテリアという酸素をエネルギー源とする生命体と融合したからこそ生き延びることができた。リン・マーギュリスの共生説は、今も細胞生理の中に生き続けているのです。

嫌気的解糖系エンジン、好気性ミトコンドリアエンジン。

二つのエンジンを巧みに使い細胞は生理現象を営んでいます。

けっこうカッコイイじゃん、細胞って。

サブエンジンもメインエンジンも大事ってこと。

エンジンの手入れを忘れずに!       

2012.04.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

凝り問答(for 癌)

ガンの方の凝りはたいへん特徴的です。

ひとことで言えば、ものすごく堅い、ということです。

これは先に述べたとおりガンとは解糖系という細胞質内で行うエネルギー産生が異常に亢進していること、ミトコンドリアが機能不全を起こしていること、と関係しています。

解糖系という糖であるグルコースを分解してATPを作り出す過程ではピルビン酸が合成されます。このピルビン酸がミトコンドリアのクエン酸回路に入るのが正常な流れです。しかしミトコンドリアが不具合を起こし機能していなければピルビン酸は停滞して乳酸に変化します。この乳酸が細胞質内に漂うタンパク質と結合すると乳酸タンパク質という凝りに変化します。つまりミトコンドリアが機能せずに解糖系が爆発的に亢進したらどうなるのか?乳酸が大量に発生してそのすべてが乳酸タンパク質に変わります。凝りの細胞質充満状態の出現です。ハンパない凝りの発生です!

膵臓癌の末期の女性の僧帽筋はまるで亀の甲羅のように隆起していました。肝臓癌の末期の男性のこりは恐ろしいまでにビッシリと背中全体を覆っていました。乳がんの若い奥様の凝りは悲しく切なくなるような凝りでした。胃ガンの男性の凝りは1時間揉んでもほとんど凝りは柔らかくなりませんでした。

凝りとはエネルギーの停滞です。凝りとはエネルギーの塊です。

凝りはワルモノではありません。

もし正常の潤滑なエネルギー産生サイクルを復活できたら凝りこそがエネルギー源となるのです。

凝りを馬鹿にしてはいけません。凝りをワルモノと思ってはいけません。

人体の生理現象には善悪はありません。

その生理現象が起こった必然の意味を読み取る能力が医療者に問われているのです。

もし普段から気にかけて凝りと対話していたら、癌という状態を制御できるのかもしれません。

汝の凝りを愛せよ。

2012.04.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

調和

ガン細胞内においてミトコンドリアが壊滅し、解糖系という細胞質におけるエネルギー産生が亢進している現象を発見したのはオットー・ワールブルグ博士。

この「ワールブルグ効果」というノーベル賞を貰った学者の素晴らしい発見がほとんど知られていない。

この発見から導き出せる結論とはガンの真因の有力候補のひとつは、「ミトコンドリアの機能不全である」ということ。

ガン細胞内のミトコンドリアは形が変形し機能も停滞、停止している。

これでは大量に必要とされるATPが産生されないから、バックアップ機能として解糖系をフル稼働してその足りないATPを産生しようとする。そして自分だけではどうしようもないので細胞数を増やすため増殖のスイッチを押す。

このようなメカニズムが働いてガンという病症が発症するのではないのかという仮説に立てば、ガン対策もたいへんシンプルになる。

その対策とはひとつしかない。

そう、「ミトコンドリアの機能回復」もしくは「ミトコンドリアの活性化」。

ガンの予防も「ミトコンドリア活性化ライフ」の実践。

ガンに対する養生法のかなめの最も重要な点はいかにミトコンドリアを元気にしておくか、ということ。

脳や肝臓の細胞には1個に5000から6000個もミトコンドリアが棲まっていますが、精子には200個ほどしかありません。平均すると細胞に2000個は棲息しているのがミトコンドリア。人体には60兆個の細胞がある。つまり12京個という実感のある数として把握できないほど膨大なミトコンドリアが人体に共生しているのです。そしてこのミトコンドリアが必須栄養素を取りこみ酸素呼吸を行いエネルギーを生み出すことで我々は生きていられるのです。言ってみれば人間とはミトコンドリア依存型生命体。

だからこそミトコンドリアに対する養生法を発案すべきです。

発案しましょう!

ミトコン元気法の覚え書き

1,酸素をよく取りこむ深い呼吸をたまにはしましょう。

2,ミネラル、ビタミン、酵素、アミノ酸、など必須栄養素をフレッシュな野菜や果物、肉魚から摂取しましょう。

3,ミトコン活動至適温度は体内温度37度。体表温度にして36.5度くらい。体温の低下に気をつけましょう。

4,ミトコンの不具合が生じた場合はミトファジーという選択的タンパク質分解機構を起動して不良品となったミトコンを分解してしまうのも良策です。たまには空腹を味わうのもいいでしょう。

5,細胞質内のクリーニング&リニューアル機構であるユビキチンプロテアソーム系とオートファジー。この二つの浄化機構は常にうまく作動していなければなりません。なぜならミトコンにとって細胞質に漂う物質は栄養源であり、水槽に住む金魚をミトコンに例えるならその水質いかんによってミトコンの生死は決してしまうからです。水質管理が大事なのです。ですから細胞質の浄化管理機構である二つの系は非常に重要です。

6,クエン酸回路とはかのクレブス教授が解明したミトコン内のエネルギー産生経路。この発見のきっかけとは、人力車夫の日の丸弁当。梅干しに含有されるクエン酸が補給されるとクエン酸回路をさらにパワーアップして回転させることができる可能性があるのです。クエン酸を含む食品群は常に摂取対象です。

ガンという漢字は、やまいだれ、に、口を3つピラミッド状に並べて、その下方に山と書きます。→「癌」

この口3つが何を表すのかという問答を良く聞きました。

自分の今の解釈では、この口3つをユビキチンプロテアソーム系とオートファジーとミトコンドリアと解きます。この細胞内の二種の浄化機能がピラミッドの底面の口二つ、その機能に支えられる上の口がミトコンドリアという見立てです。

ユビキチンプロテアソーム系の起動には分子シャペロンのHSPとエネルギー源であるATPが必須です。オートファジーの起動には空腹という状態も必要です。(だから手前味噌ですがHSP分泌治療かつミトコンドリア活性化治療である鍼灸指圧がいいのです)

相思相愛の関係のこの3つの系の活性化、がすなわちガン対策として最良の法といえそうです。

癌とは細胞の善なるバックアップ機能が発動した状態です。

善悪一如の生命観の確立が待たれます。

2012.04.13 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

アンチエイジングファシズム

私何歳に見える?

このセリフは夜の蝶とも言われる方々がよく使うなんて聞いたことがありますが、昨今は統治医療側の男性が使ったりするようです。

前振りが不穏ですが(笑)、アンチエイジングなる言葉は急速に一般化しました。

今や知らない人はいないでしょう。たしかに響きがいいような気もします。

でも私はあんまり好きでなくなってしまいました。

エイジングすることは自然なことです。悪くも良くもありません。

もっとも生理現象はすべて善悪とは無縁です。そうなるだけの必然性があったからそうなった、の流れで症状などの生理現象は発現します。

さて、ではアンチエイジングとは何なのか?本題に入ります。

細胞レベルでは細胞丸ごとの分裂新生、分裂しない場合は細胞内のリニューアル。
個体レベルでは個体丸ごとの分裂新生つまり生殖細胞を介した新たな生命の創出=次世代の創世=子供を作ること。

この二点がいわゆる生命現象におけるアンチエイジング機構です。

これはアンチエイジングというよりリモデリングと言った方が正確ですが、リモデリングこそがアンチエイジングなのです。

エイジングの克服がリモデリング。

いつまでも若く美しく健康でありたい。男女を問わぬ万人の願いです。

その願いに応える情報を提供するのも医療者の役割です。

そのような都合の良い実践的な情報は長寿で健康な人びとの知恵を借りることで可能かもしれません。

パキスタンのフンザ王国、旧ソ連のコーカサス、エクアドルのビルカバンバ、山梨県の旧棡原村、沖縄などが長寿者が多いことで世界の医学者の格好の研究対象となりました。

果たしてその研究から有益な情報がもたらされたのでしょうか?

意外にもそのような研究から得られた情報は一般化していません。

長寿村という言葉は良く聞きましたが、では、どうすれば長寿健康を達成できるのか?

これを一番知りたいのです。

では僭越ながら私が教えましょう。

たぶん、もう無理です。今の世の中は汚染がすすんでしまいました。特に放射性物質の拡散。これにより加齢が急速に進行します。

おいおい!

失礼しました(笑)

では気を取り直して参ります。

食に関してはやはり植物性の抗酸化能を有する食品群を積極的に摂取すること。長寿村はそのようなものしか食べていません。というかそのようなものしか収穫できないし、地理的な条件で加工食品は手に入りませんでした。だから長寿だったのです。発展の名のもとに道路が開通し加工食品が入りこむことで「逆さ仏」という年寄りよりも若い世代が亡くなる悲劇に見舞われたのが棡原村でした。加工食品とはビタミンやミネラルが失活した食品です。天然のフレッシュなミネラル、ビタミンにかなうものはありませんし、何万年も人類はそういうフレッシュな野菜や果物で精気を養ってきたのです。

身体の操術に関しては良く動かすこと。良く動かしたら良く手入れして良く休むこと。こんな単純なことで十分です。グルジア共和国の年寄り117歳が、「オレの畑を見ておくれ。」と言うので、てっきりすぐそこかと思ってついていったら、山越え谷越え、とんでもない急な道のりを歩かされて汗びっしょりになった。ところがくだんの老人はそれを毎日続け、帰りには背中のカゴに豆だの芋だのを入れて担いで帰る。いや、このような重労働こそがまさに健康長寿の秘訣であろうとの森下敬一博士の談もございます。

そして長寿村の老人たちは、自家製のタバコやワインをたしなみます。これはオーガニックだから身体にいいのでしょう。もっともワインはフレンチパラドックスでもおなじみで抗酸化物質であるポリフェノールを含有しています。下戸なら干しブドウでイケルでしょう。私は干しブドウ党です。

そして一日の労働が終わったら早めに床につくこと。神経系の緊張が解け完全にオフの身体となってグッスリ眠ることでリモデリングが活発化します。一晩寝ている間に約1兆個、肉塊にして1キロもの細胞がリモデリングするのです。これを利用しない手はありません。ただでリモデリング治療が味わえるのですから。昔の人は「骨休め」とハッキリこの寝ることの重大さを悟っていました。骨は昼間の活動で過酷な重力刺激を受け続けます。もし水平位になって身体を横たえることをしないと、いつまでも関節にかかった重力ストレスは取れません。もし眠れないとしても身体を横たえるだけでも関節の健康維持につながります。

さて、まとめ。

1,植物性の抗酸化食(葉緑体、色素体などのフィトケミカル、ビタミン、ミネラル、ポリフェノール)
2,良く動き良く休む(使った筋肉は自己按摩などして手入れする。風呂に良く浸かり良く眠る)

リモデリング全開ライフにお役立て下さい。

2012.04.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

命を革める

鍼灸師なら誰でも知っている故・原志免太郎博士。

西洋医学を修めた医師でありながらお灸の研究をされて、施灸によるウサギの血液像を調べ白血球の活性化や赤血球の増加を確認しこの研究で博士号を取得します。しかるに通称「お灸博士」。

原先生の素晴らしさはどんなに強調しても、し過ぎることはありません。

独自の原式灸法を開発し奥様とともに毎日!60年間もみずからの身体にお灸し続け、なんと108歳の長命を達成したのですから。

100歳の時に院長である御子息が他界され、もういちど聴診器を持ち院長に返り咲いたとも聞いております。

さてこの灸という単純な治療法がなぜ長寿健康に貢献したのか?

もう皆さんはおわかりかと思います。

細胞には生化学反応の過程で生じる活性酸素やタンパク質の不良品などのゴミがあります。そしてこのゴミを消去する酵素や分解機構が存在します。このような機能も歳をとるごとに機能低下していきます。たとえば腸内細菌叢が40代をピークにウエルシュ菌優勢、乳酸菌劣勢になるごとく、すべての機能が徐々に低下していきます。

それが命の流れであり自然なことでもあります。

しかし、この命の流れを革(あらた)めることも可能なのです。

原先生の挑戦とは、西洋医学界と東洋医学界に対する挑戦、革命闘争であったと改めて認識する次第です。

みずからの肉体をとおして自己の医学観の正しさを立証する。医療者としてこれほど素晴らしい業績はありません。

ユビキチンプロテアソーム系とミトコンドリアがピンピンで認知症とは無縁だった原先生の一生。

見習おうじゃありませんか。

カギを握るのは、HSPとATP。

このふたつの物質は「青い小鳥」をつかまえる呪文です。

2012.04.11 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

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